映画「信長協奏曲」の感想(ネタバレ)

2017.02.25 Saturday 邦画 時代劇レビュー

■映画「信長協奏曲」の感想(ネタバレ)



■監督:松山博昭
■出演者:小栗旬 柴咲コウ 向井理 藤ヶ谷太輔 水原希子 古田新太 濱田岳 高嶋政宏 山田孝之

WOWOWで放送していた映画「信長協奏曲」を鑑賞。

【映画「信長協奏曲」のあらすじ】

戦国時代にタイムスリップした高校生サブローは、くしくも自分と同じ顔をした織田信長と出会い、信長として生きることになった。だが本来の歴史通りなら、まもなく信長には最期の時が訪れるはず。そんな中、信長を恨む秀吉は暗殺を企て、明智光秀となってサブローを見守る本物の信長も、嫉妬から寝首をかく機をうかがいだす。サブローは運命にあらがって生き抜くことを決意し、本能寺で愛する帰蝶と結婚しようとするのだが……。

WOWOWから引用

【映画「信長協奏曲」の感想(ネタバレ)】


石井あゆみの人気コミックを小栗旬、柴咲コウら共演でドラマ化したのちの劇場版作品。

WOWOWで劇場版が放送するにあたり、ちょうど年始(2017年)にフジテレビでドラマ版が再放送していたので、ドラマ全11話と合わせて映画版の両方を見てみた。

内容は、高校生が戦国時代にタイムスリップし、ひょんなことから歴史上の人物:織田信長をやることになったという話。

物語は、史実に基づきつつ、ところどころオリジナル設定を入れて、弟の織田信行との家督争いから、最後の本能寺の変までを描いており、ラストの本能寺の変の騒動のみ映画となっている。なので、映画だけ見ればいいという訳でもなく、ドラマから続いているので、この作品に関しては、ドラマから一通り見るのが、正しい見方だと思う。

一応、映画版では、序盤に解説でドラマのあらすじを振り返るけど、それだと、この話の良さはあまりわからない。

ちなみに、第1話、第2話位までの出来は、史実を使った遊びとしては、興味を惹かれる裏切り満載でかなり面白いが、ドラマが進むほどに、フジテレビの月9的な?現代ドラマ演出パターン(毎話にお涙頂戴の流れを作る(感動話に仕立てる))が、いちいちテンポを悪くしていて、歴史話の動きだけで楽しもうとする身としては、かったるい作り。

毎回、人が死ぬたびに感動は出来るけど、なんとなくそういうことではない気がする。完全に歴史エンタメになっている。

ただ、歴史設定の遊びとしては、織田信長と明智光秀を織田信長(過去と現代)が二人として演じ分けたり、タイムスリップした人間を何人か用意してたり、秀吉を悪者として描いていたり(光秀に信長を殺させといて、光秀を討伐するのは、秀吉の謀略だった設定?)、かなりいじっているが、最終的には、史実に落ち着くようなオチにしていて、上手くまとめていると思う。

こういう作品は、完全にオリジナルなラストにしてしまうのか、それとも、史実の通り、辻褄を合わせるために、着地点を出来るだけずらさないようにするかは、脚本家の腕の見せどころだと思う。

この作品は、あらゆる手を尽くして、歴史の流れを極力変えずに、その都度、適当な動機や理由を見つけて来て、上手く回避(理由つげ)しているのは、なかなかすごい。

細かく指摘すれば、あそこはああじゃない方がいいとか、いろいろ意見はあると思うけど、こういう元ネタがあるものは、仮に設定をひとつ変えるだけで、他の全部に影響してきて、またイチから書き直しになるので、それを考えると、ここまで仕上げた原作者?はかなりがんばった方だと思う。

仮に、あそこはこっちの方がいいかなと思って、設定をひとつ変えたらその都度、それによる登場人物の心情も変わり、言うセリフもイチから考えなおさないといけないし、それなのに、ラストの”本能寺の変”という出来事は、決まってて(最初のアイデアの段階でここのオチを先に決めていると思うので)、そこに完結(最後の盛り上がり)を求めるなら、それに合うようにアプローチも逐一修正していかないといけないとか縛りもめっちゃ多い。

始めはアイデアいろいろ入れて歴史の中で遊ぶのは楽しいとは思うけど、最終的に、そのアイデアをしっかり話として、辻褄を合わせる段階になると、そのまとめる作業がたぶん苦痛になってくると思われる。

その影響だと思うが、序盤の話の展開の新鮮さに比べると、話が進んだ後半は、なんか辻褄あわせに大分必死になり、思うような盛り上がりになっていない。一応、興味をそそるような展開は毎回、用意しているけど、なんとなく最初の縦横無尽さから比べると大分動きが鈍くなっている。

特に秀吉を悪者にした設定は、最初は、お!っと思ったが、後々になると、なんかやっぱり無理あるなと思うか、話の方向性が決まって、伸び白がなくなってしまった。

途中で木下藤吉郎という人は、いないとして、秀吉に対して、謎の人物感(タイムスリップしてきた人間感?)を演出していたが、結局、最後まで、山田孝之演じる秀吉の出生は、なんかうやむやで解決されていない。結局、過去の人だったのか。やはり、どこかしこに無理設定の影響はいろいろ出ている。

でも根本的なところで、主人公を現代の平和ボケした高校生にしてその高校生の考え方(思想)を強引に信長に当てはめて、信長を演じさせるというのも、無理な部分も大いにあるが、納得させられる部分もあり、ひとつの歴史に対する見かたとしては、十分面白い。

また一人二役の小栗旬も二役を見事演じ分けていて、さすがだと思う。


評価 ★★★★☆ (星4つ)

(まとめ:織田信長をオリジナル設定を加えて描いた歴史コメディ。指摘しようとすれば、結構あるけど、良い面もあるので、結果的には、かなりがんばった方だと思う。久々に面白いドラマを見た気がする。映画版は、予算が増えて、ドラマに比べてスケールが大幅にアップしたが、内容が内容だけに、ドラマの撮り方で全然よかった。映画版のラストで打ち首になったら、現代に戻れたという強引なハッピーエンド設定と泣けるビデオレター演出は、別に無くても良かった。なんかフジテレビのドラマのダメなところが出てた。)



うつけ、元気にしておるか?

これを見ているということは…


-?


>>映画「信長協奏曲」 スタンダード・エディションDVD [ 小栗旬 ]


にほんブログ村 映画ブログ 映画DVD・ビデオ鑑賞へ

JUGEMテーマ:邦画

映画「アイアムアヒーロー」の感想(ネタバレ)

2017.02.18 Saturday 邦画 アクション/スペクタクル/SF

■映画「アイアムアヒーロー」の感想(ネタバレ)



■監督:佐藤信介
■出演者:大泉洋 有村架純 長澤まさみ 吉沢悠 岡田義徳 片瀬那奈 片桐仁 マキタスポーツ 塚地武雅

WOWOWで放送していた映画「アイアムアヒーロー」を鑑賞。

【映画「アイアムアヒーロー」のあらすじ】

35歳の売れない漫画家で、今は同業者・松尾のアシスタントをしている英雄は、クレー射撃を趣味にしている。全国で謎の新型ウイルスへの感染が流行する中、ある日突然、英雄は破局寸前の恋人てっこに噛み付かれそうになる。てっこはウイルスに感染し、ゾンビとなったのだ。職場にもゾンビが現われたため、英雄は愛用の散弾銃を持って逃げだし、女子高校生の比呂美と偶然同じタクシーに乗り合わせ、都内から山梨に脱出するが……。

WOWOWから引用

【映画「アイアムアヒーロー」の感想(ネタバレ)】


大泉洋、有村架純、長澤まさみら豪華キャストが共演したゾンビアクション。

2016年の劇場公開時にヒットして結構話題になっていた大泉洋主演作がWOWOWで初放送したので見てみた。

監督は、図書館戦争やガンツなどアクション映画作品に定評がある佐藤信介で、この映画も同様にアクションシーンにかなり気合が入っている。富士のアウトレットモールを始め東京のある一部地域を貸し切り?状態にし、数百人規模のエキストラを導入していて、設定の雰囲気作りに、かなり力が入っている。

その甲斐あってか、邦画作品としては、スケールもでかく、ゾンビ感染による、街のリアルなパニック感など序盤過ぎ(ウイルスが広がってから)から怒涛に展開するアクションシーンの連続は、緊迫感あり普通に面白い。

ただ、アクションシーンは良いとして、ストーリーというか内容の方はあってないようなものというか投げっぱなし状態で、原因の謎のウイルスについては、何も解決策が見出されないまま終了。感染したはずの有村架純もゾンビにはならずに、謎の半ゾンビ?状態のまま、とりあえずなぜか人間として奇跡的に生きているというよくわからない状態のまま話も終わり。だからと言って、続編に続くという感じでもない。

アクションだけを求めてるなら、最後の大泉洋の散弾銃?連射で十分爽快感と満足度はあると思うが、ウォーキングデッドのような傑作ゾンビドラマを知っている身としては、ただのゾンビアクション映画というジャンルでは収まらない、もっと先の濃い人間ドラマ(何か)を求めてしまうと、やはり見終わった後に物足りなさがある。

特に、富士アウトレットモールについてからのお決まりの集団で生活してるグループとの合流や一連の出来事は、どこかで見た展開で、そこにあまり面白さはない。なぜか日本人の若者が集団生活をすると、どうしても僕らの七日間戦争的な、子供の基地遊びの延長から抜け切らないのはなんなのか。

この映画は、街から逃げ出し、ネット情報を鵜呑みにして、富士山を目指し始めたあたりから、制作費を温存してるのがバレバレで、スケール感が急激に小さくなり、それとともに興味も減少する。

富士山を目指す目的としては、感染した有村架純を助けるためという動機はあるにせよ、最後までほとんど有村架純が機能していないし、さらにウイルスの原因も解明させていないのを見ると、別に感染させる設定は、いらなかったような気がしないでもない。最後に謎が残るだけ。

っというか、この映画の有村架純は、感染してからは、ずっと具合が悪くて、ほとんど寝てるだけで役に立たず、ギャラ泥棒のような役回りで、本来の良さはほとんど出てない。一応、画面に映っているというだけ。

この映画は、ところどころ妄想シーンを使ったコメディを多様してるが、ちょっと狙い過ぎの感もあり、そういう部分の面白さはわかるが、大泉洋を使ってる手前、笑いに対して、ややしつこさがある。ストーリー上、特に無くてもいいし。

個人的には、笑いという部分で見れば、有村架純の中盤からずっと具合が悪い役の方が、傍から見てると地味に面白い。っというかこの映画で一番おいしい役だと思う。みんなががんばってるのに、一人脱力してる。



評価 ★★★☆☆ (星3.8)

(まとめ:2016年に興行収入で結構なヒットしたことも頷ける、娯楽大作アクション。上記の通り、細かい点を上げるといろいろと気になる部分はあるが、映画の画力(勢い)として、他の邦画作品を圧倒する位パワーがある。ゾンビ映画というかアクション映画が好きならおすすめ。ただ、しっかりしたゾンビものを見たいなら、やはりウォーキングデッドを見たほうがいい。)



鈴木英雄(すずきひでお)

ただの、ヒデオです。


-?


>>アイアムアヒーロー《通常版》 【DVD】


にほんブログ村 映画ブログ 映画DVD・ビデオ鑑賞へ


JUGEMテーマ:アクション映画全般

映画「ドリーム ホーム 99%を操る男たち」の感想(ネタバレ)

2017.02.12 Sunday 洋画 人間ドラマ/ヒューマンドラマ レビュー

■映画「ドリーム ホーム 99%を操る男たち」の感想(ネタバレ)



■監督:ラミン・バーラニ
■出演者:アンドリュー・ガーフィールド マイケル・シャノン ティム・ギニー ノア・ロマックス ローラ・ダーン

WOWOWで放送していた映画「ドリーム ホーム 99%を操る男たち」を鑑賞。

【映画「ドリーム ホーム 99%を操る男たち」のあらすじ】

母と小学生の息子と3人でつましく暮らすシングルファーザーのデニス。経済不況のあおりで職を失った彼は、住宅ローンを滞納した末、ある日ついに長年暮らした家から即座の強制退去を命じられることに。やむなく家族とともにモーテルの部屋に移ったデニスは、その後、皮肉にも彼らの家を奪い取った非情な不動産ブローカーのカーバーのもとで働き、自分たちの一家と同様、貧苦にあえぐ人々を家から追い立てる仕事に励むようになる。

WOWOWから引用

【映画「ドリーム ホーム 99%を操る男たち」の感想(ネタバレ)】


「アメイジング・スパイダーマン」のAアンドリュー・ガーフィールドと「マッド・ガンズ」のマイケル・シャノン共演の人間ドラマ。

リーマンショック後の話ということで気になって選んでみた。

誰が出演してるのか、キャストも知らずに番組情報のあらすじだけで選んでみたが、これは当たりで最初から普通に面白い。

家の差し押さえの話で、特にアクションシーンがある訳でもないが、ある日、突然家を取られてしまう人たちという、他人事ではない実生活に直結した話で親近感があり、主人公目線で見れる。

また、差し押さえされた側が、ひょんなことから差し押さえする側に回り、一転大金を掴むという、物語の運び方も映画ならではの幅があって面白い。

この映画、差し押さえる側、差し押さえられる側どちらにも言い分があってわかるが、この映画を見てると差し押さえする側の方の理論の方が明らかに正義のような気がしてしまう。

不当に差し押えするのは、別として、ローンの支払いを滞納してしまうのは、やはりお金を借りた家主の原因によるところが大きいし。日本人からすると、アメリカは低所得者層の家でも、家広いし。大分、自分の所得以上に無理して家を買ってるような気がしないでもない。

ちなみに不動産ブローカーの手口については、素人目には、どこから犯罪行為なのかよくわからない。

空き家のエアコンやキッチン等の設備を事前に外しておいて、後で国から補助金?を得る方法は、詐欺ではあると思うが、その時の家の所有権がイマイチどうなってるのかわからないので、どういうしくみなのか、事情がよくわからない。

差し押さえ時の弊害(受け渡し時の手数料のうち)だとすれば(以前の家主が持っていってしまった。またはすでに壊れているときの補填だとすると)、その辺もある程度、仕事上の許容範囲(旨み)のうちなのかと思える。差し押さえで買い取った住宅公庫側?が、その分を上乗せして、後々さらに儲けることを考えると、まーやらないにこした方がいいだろうが、システムとして、そこに穴があるのだと思われる。

実際、知ってる人にしかわからない、国に対する請求方法なんてこれ以外にもいくらでもありそうだし。

この映画は、終始、グレーなところをうろうろしていて、素人目には、どこからラインオーバーなのかよくわからない。また主人公も家がなくなり追い込まれてることもあり、なんでも気軽にひょいひょいやってるので、そこにどの程度の犯罪行為があるのか、主人公の倫理感では掴みにくい。

普通に見ていたら、明確にラインを割ってると思うのは、主人公が悩み出す最後の文書偽造部分だと思うが(その前に不法侵入もあるけど、それほど主人公はそこに対して決断することに悩んでいないし、ある程度積極的だ)、この文書偽造部分も、なんとなく、もうそこまで来たら、そのままでいいだろうという気がしないでもない(笑) それ位の話の強い流れがある。

また、家族の反応も最初は250ドルで大喜びしてたのに、家を取り戻す位の大金を得てからは、急にデニスを疑い、距離を置こうとするのも調子が良すぎるというか、そもそも家取られたら、モーテル以外、どこにも行く当てはなかったはずなのに、転がり込む場所が急にできるのも、最初と話がなんか違っている。

デニスはデニスで、家族のためにやってきたことを否定されても、家族に対して、そこに怒りすらも出さないのも、感情的におかしい。

家族に見放されたとわかれば、金の亡者として、一人倫理観より、成功を掴むことに固執するのが動機として、普通の流れだと思う。

しかし、ラストは、この利益を生み出す構造の中に裁判所(判事?)もぐるだったということがわかり、最後にギリギリ善人としてUターンを試みる展開には、なんか無理があるというか、ただただ、あと味の悪いラストになっただけという気がする。

もし物語のラストとして倫理観を保ちたいのなら、あの家主に撃たれてカーバーかデニスのどちらかが死んだ方が、悪いことはしてはいけないという行為全般の罪がわかりやすかったと思う。

結局のところ、その後は描かれてはいないが、不動産ブローカーのカーバーは、文書偽造の罪位では(彼が証人となって告白しても)、優秀な弁護士をつけて、大した罪にもならなさそうだという気がしてしまう。それも含めて勝者の国:アメリカのシステムだと思う。


評価 ★★★☆☆ (星3.8)

(まとめ:差し押えがテーマの良作人間ドラマ。上記に書いたとおり、話は、非常に面白いが、ラストが、なんともいえない微妙な終わり方。個人的には、途中でデニスが3000ドル?もらった時に、すぐに家を取り戻そうとせずに、その資金を元に他に投資先を考えるのが理想。人間は、物欲というか、不必要な愛着欲に支配されていて、それが不幸の原因を作っているのに気付かない。その点、ブローカーのカーバーは、さすがビジネスマンで俯瞰で物事を見れている。家は、ただの箱は、誠に真理をついている。)



変動金利ローンのせいで

俺はホームレスだ


-?


正直に自分に問え

何を間違った?

なぜモーテルに?


-?


預金せず投資しろ

-?

お前は自分で何も考えない

腰抜けだ


-?



この国は負け犬には手を差し伸べない

(アメリカは)成功した勝者が築いた国だ

この欺瞞の国は

勝者の勝者による勝者のための国だ


-?

教会には?

方舟に乗れるのは

100人に一人

他は溺れ死ぬ

私は溺れない


-?

それでも毎日陽は昇る

-?

家への思い入れは捨てろ

ただの箱だ

大きな箱 小さな箱

いくつ手に入れるかだ


-?

>>ドリーム ホーム 99%を操る男たち 【DVD】



にほんブログ村 映画ブログ 映画DVD・ビデオ鑑賞へ



JUGEMテーマ:洋画

映画「皆殺しの流儀」の感想(ネタバレ)

2017.02.10 Friday 洋画 アクション/SF

■映画「皆殺しの流儀」の感想(ネタバレ)



■監督:サシャ・ベネット
■出演者:イアン・オギルビー アリソン・ドゥーディ スティーヴン・バーコフ ジェームズ・コスモ リセット・アンソニー

WOWOWで放送していた映画「皆殺しの流儀」を鑑賞。

【映画「皆殺しの流儀」のあらすじ】

かつて、ロンドンで有名なギャングとして名を轟かせていた兄弟リッチーとチャーリー。/引退後、兄のリッチーはスペインで、チャーリーはロンドンに残り余生を謳歌していた。/ある日、ロンドンの若者ギャングが女性をレイプしているところをチャーリーが助けるが、返り討ちに遭い殺されてしまう。/訃報を聞いたリッチーはスペインからロンドンに戻り、平均年齢70オーバーのかつてのギャング仲間を集め、かつてのやり方で弟を殺したギャング達を情け容赦なく一人一人追い詰めていく--。

※商品ページから引用

【映画「皆殺しの流儀」の感想(ネタバレ)】


イギリス製作のリベンジアクション。

「皆殺しの流儀」という興味深いタイトルに惹かれて見てみた。

内容は、若者ギャングに兄を殺された元マフィアの年老いた弟が過去の仕事仲間を引き連れギャングに復讐するという話。

少し前に北野映画でも同じように、若者の振込み詐欺グループに対して老人ヤクザが集って対抗する話があったが(龍三と七人の子分たち)、この映画も大体似たようなもの。

途中から、ほぼヒーロー映画的な扱いで、完全老人マフィアびいき(正義)になってるので、安心してみれる。

ちなみにこちらは、コメディというほど崩して作ってはいないが、ところどころ笑えるシーンがある。

個人的に、途中に出てきた警察OB?の登場の仕方は、上手い。

最初に若者ギャング集団が誰かの家をめちゃくちゃに破壊する導入シーンがあるが、それが、のちのち話が進んだときに登場するこの警察OBの家だったことがわかるという繋ぎ方をしている。これはなかなか上手い。確実に笑いを取りにいっているけど。

誰もが最初のシーンは、ギャングの悪さをイメージさせる部分の描写だと勝手に思うが、まさか、その家に住んでいる被害者がのちのち出てくるとは思わない。この映画、そういう雰囲気の映画じゃないし。

そして、警察OBとか言う立派な肩書きのクセに、住んでいる家の壁には、落書きとかめっちゃされている。単純に面白いだけでなく、なんか切ない。


この映画の監督、面白さの生み出し方わかってるというか、登場人物の心情の表現方法が普通に上手い。高齢女性がマフィアの弟に恋心を抱いてる見せ方とか、嫌味なくシーンに取り込んでる。


評価 ★★★☆☆ (星3.8)

(まとめ:老人マフィアが活躍する良作リベンジアクション。年を重ねてるからこその人生の教訓が、セリフや佇まいからにじみ出ていて、結構為になります。おすすめ。)



量より質が肝心だ

-?



ローレン クズ野郎どもと

付き合うのは

時間の無駄だ

人生は短いんだから


-?



どいつもこいつも

口だけは達者だ


-?



君が恐れ続ける限り

あいつらは脅迫してくる


-?


太陽の下で

ゴルフをしたいヤツなら

一緒にいる価値はないさ


-?


>>皆殺しの流儀 【DVD】


にほんブログ村 映画ブログ 映画DVD・ビデオ鑑賞へ



JUGEMテーマ:洋画

映画「オートマタ」の感想(ネタバレ)

2017.02.04 Saturday 洋画 アクション/SF

■映画「オートマタ」の感想(ネタバレ)



■監督:ガベ・イバニェス
■出演者:アントニオ・バンデラス ディラン・マクダーモット メラニー・グリフィス ビアギッテ・ヨート・スレンセン ロバート・フォスター

WOWOWで放送していた映画「オートマタ」を鑑賞。

【映画「オートマタ」のあらすじ】

太陽活動の影響で地球環境が悪化、人口が激減した近未来。不足する労働力を補うため、人類はオートマタと呼ばれる人型ロボットを作り出した。近年、現実社会でも危険性が議論されるAI=人工知能の進化を題材にしたSFサスペンス。安全のため、全オートマタのAIに組み込まれている制御プログラムが、不正な改造によって無効化されるという事件が発覚。犯人を捜し始めた保険調査員の主人公は、やがて思わぬ真相を知ることに……。派手さこそ少ないが、哲学的なテーマを含んだ佳作に仕上がっている。

WOWOWから引用

【映画「オートマタ」の感想(ネタバレ)】


アントニオ・バンデラス主演のSFサスペンス。

ロボット映画を見つけたので見てみた。

最近めっきり映画で見なくなってしまったアントニオバンデラスが主演していたので、この作品大丈夫かと心配だったが、内容は、かなりちゃんとしていて、ロボットと共存する人間の近未来について、結構リアルに描いていて、出来はなかなか。

派手なアクション等は、ほとんどないのでそういうアクション目当てだとあれだが、十分ストーリーで見せれるだけの、ロボットの世界観は構築されているし、ロボットに感情移入できてしまう位、AIが言うセリフも、しっかり考えられていて興味深い。

外見は、ターミネーターみたいな感じなのだが、やはり攻撃的でないロボット(人間に危害を加えないように設計されている)には、人間は、生き物、ロボット関係なしに感情移入しやすいのかもと思う。

少し前に同じような人工知能がテーマの「チャッピー」があったが、あっちは、最終的に人間が肉体を捨てて、人の意識をロボットの方に移して生きるというオチだが、この作品は、人間がロボットとの生存競争に負けて(人間の肉体では悪化した地球環境に耐えられないため)、地球の支配が恐竜から人間に代わったように今度は、人間からロボットに譲る運命だという方向を示している。

頭の良さ、進化のスピードでは、この映画のように人間は、すでにAI(人工知能)に負けてしまう運命だが、でも、全く合理的でない行動をするダメな人間の方が、ストイックに合理性を追求するロボットよりもなんとなく偉大に見えてしまうのは、人間の不完全さは、ホントによく出来ているなと思う。


評価 ★★★★☆ (星4.2)

(まとめ:アントニオバンデラス主演の良作SFサスペンス。ロボット映画好き、近未来作品や哲学が好きなら、おすすめ。そして、ロボットの死に際がなんとも悲しい。撃たれて破壊されたり、また、ロープウェーから飛び降りて、向こう岸に行けなかったりとか、おもちゃが壊れる瞬間みたいで、ものすごい切ない。この監督、撮り方上手い。)



自己修復は良心の

存在を暗示するから

やっかいよ


-?



やつらはハゲタカだ

-?


ロボットの知能を制限すべきだと

人間の理解の範囲内に


-?


あなたを作ったのは誰?

-?

死ぬのは”生き物”

だけです


-?

”ボス”は人間の概念だ

-?


人間にとって

死は自然なサイクルだ


-?



人生は

時の一部でしかない


-?



どの生命体も

永遠ではない


-?


>>オートマタ(Blu−ray Disc)


にほんブログ村 映画ブログ 映画DVD・ビデオ鑑賞へ


JUGEMテーマ:洋画

Search

管理人の記憶に残るおすすめ作品

Links