映画「海角七号/君想う、国境の南」の感想(ネタバレ)

2011.12.24 Saturday 台湾映画 レビュー

■映画「海角七号/君想う、国境の南」の感想(ネタバレ)



■監督:ウェイ・ダーション
■出演者:ファン・イーチェン 田中千絵 中孝介 リン・ゾンレン マー・ニエンシエン

WOWOWで放送していた映画「海角七号/君想う、国境の南」を鑑賞。

【映画「海角七号/君想う、国境の南」のあらすじ】

台北でミュージシャンとしてひと旗あげる夢に破れ、台湾最南端の故郷・恒春に戻った青年、阿嘉。不承不承、郵便配達の仕事を始めた彼は、宛先不明で未配達の郵便物の中に、かつての日本統治時代の名称で今は存在しない住所“海角七号”宛ての小包があるのを見つける。その中には、60年前、敗戦によって台湾から引き揚げる日本人教師が、別れた台湾人女性の恋人にあてて自らの心情を切々とつづったラブレターが同封されていた……。

※WOWOWから引用

【映画「海角七号/君想う、国境の南」の感想(ネタバレ)】


台湾映画史上、歴代1位(※タイタニック除く)の興行収入を記録したという音楽もの人間ドラマ。台湾でも人気?の日本人歌手:中孝介が本人+日本人教師役でも出演している作品。

物語は、地元のイベントで急遽町おこしのためにバンドを組むことになった音楽好きの地元民の奮闘と宛名不明のラブレターという二つのストーリーが交錯する話。

台湾歴代一位になるほど大ヒットした作品ということで見る前から少し期待値があがっていたが、見た感じでは、良い作品だが「これがナンバー1?」と疑問が残る感じで、個人的には同じ台湾映画なら「言えない秘密」「台北に舞う雪」の方がシンプルに感情移入できて好みだ。

この「海角七号」は、たくさんの人物のストーリーが絡んで繋がる「弱マグノリア」的で(夢破れたアガとモデルの友子、議長)、ラストの”オチ”(手紙の解明)を期待させるつくりだが、キャラクターへの感情移入度はやや中途半端でラストの期待するラブレターのオチもその人のラブレターに至るまでの情報が少ないため謎が解けても涙するには至らないし、アガと友子のラブストーリーも同じ。

特に最初の方は、友子とアガ、議長らのシーンが目的も掴めず交互に続いていたのには、吸引力が弱い。バンドオーディションの中盤あたりになってからようやく目的がはっきりしてきて、キャラ目線で楽しめるようになる。

この映画は、日本統治下での台湾の話や歌などがあるので、戦争経験者の世代の台湾の人にとって当時を思い返すノスタルジックな雰囲気があり、それが老若男女に支持され大ヒットにつながったのではと感じる。

戦争経験者でもなければ、台湾人ではない自分にはちょっと理解しにくい背景と感覚といえる。

場所が海辺の町ということもあり、なんとなく沖縄の雰囲気を感じがある。最後の砂浜でのイベントライブは雰囲気があって良い。


評価 ★★★☆☆ (星3.5)

(歌手の中孝介が普通に本人役で出演してるのがちょっと意外だった。日本では一時期テレビで見たが最近ではほとんど見かけなくなったは残念。主人公のアガがギタリストで、途中にメタルな速弾き、スウィープフレーズを弾くシーンがあるが、テクニカルでなかなか。こんな映画でこういうフレーズが聞けるとは思わなかった。「言えない秘密」のジェイチョウのピアノバトルを思い出した。それと、劇中で何度も流れるピアノの挿入音楽は初めて聞いたとは思えない印象的なメロディだ。CM他で使ってそうだ。最近は韓国に傾いている日本(マスコミ)だが、この映画は台湾の良さも再確認させてくれる良さがある。特に作品から日本に対する好意的な面が結構伝わってくる仕上がりで日本人として見てて気持ちよい。)


顔のド真ん中に

バッテンつけるか?


-アガの父



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台湾映画「台北に舞う雪」の感想(ネタバレ)

2011.04.26 Tuesday 台湾映画 レビュー

■台湾映画「台北に舞う雪」の感想(ネタバレ)



■監督:フォ・ジェンチイ
■出演者:チェン・ボーリン トン・ヤオ トニー・ヤン モー・ズーイー テレサ・チー ジャネル・ツァイ

WOWOWで放送していた台湾映画「台北に舞う雪」を鑑賞。

【台湾映画「台北に舞う雪」のあらすじ】

台湾北部の小さな町、菁桐。青年モウは身寄りがいない自分の面倒をみてくれた人々に恩返ししようと、町中の雑用をこなすのに忙しい毎日。ある日偶然、メイと名乗る若い女性と出会うが、彼女は将来を期待されながら失踪した新人歌手。突然声が出なくなり、逃げるように首都の台北を後にした。モウが親身になって世話をするうち、彼女は町の人間関係に溶け込んでいき、漢方医の力もあって、少しずつ自分の声を取り戻していくが……。

※WOWOWから引用

【台湾映画「台北に舞う雪」の感想(ネタバレ)】


台湾の若手華流スターチェンボーリンとチャンツイィー似の期待の新人トンヤオが共演した中国・日本・香港・台湾合作の恋愛映画。

雪が降らないという台北で巻き起こる、声が急に出なくなった期待の新人歌手メイと幼いときに母親に捨てられ、支えてくれる町の人を家族と慕う心優しい青年モウの出会いと交流を描く。

いわゆる”スターに恋する”男版シンデレラストーリーですが、この設定は、恋愛映画として個人的にこれ以上ないほど、憧れとロマンチックさが想像でき一番好きな設定(男女の距離感が遠い)で、ヒロインを演じるトンヤオ(チャンツイィーに似てる)も、スターという憧れの象徴の期待を裏切らない美人さで、この映画を支えている。

二人が出会う舞台となる台北の北に位置する小さな町、菁桐(チントン)という場所も風景、街並みがきれいに撮影され、台北の観光CMとして使えるほど、一度は行ってみたくなる情緒的な雰囲気がある。

そして、最後に彼女が歌う曲、陳綺貞(チェン・チーチェン)の”旅行的意義”も映画のしっとりした雰囲気に一役買っている。

この映画は、俳優(キャスティング)、ロケ地、音楽など映画としては文句のつけようがない出来だが、脚本がちょっと雑で、足を引っ張っているのがホントに惜しい。

特に、最後の方で初対面に近いモウのことを記者が急に彼の心情をあたかも代弁するように語るシーンがあったり、オレを殴れと急にモウと記者が殴り合いをするシーンは、シーンが唐突過ぎて冷めてしまう。

そのシーンに行き着くにはもっと過程のシーンがないと、彼らの心情が理解できない。っということで脚本だけが、物すごく惜しい作品。この映画の雰囲気はずっと浸っておきたいほど個人的に満点です。癒されます。

評価 ★★★★☆ (星4つ)

(ジェイチョウの「言えない秘密」以来の台湾映画だが、最近よく見てる韓国の作品とは違う、華流のしっとりさを感じる良い作品。韓流はパワーで押せ押せの作品傾向だが、華流は、一歩引いた雰囲気で見せる作品。こちらも嫌味が無く良い。台湾映画というだけあって、ジェイチョウの話(モノマネ)がネタとして出てくるのは、ちょっと面白い。台湾と言えば、やっぱりジェイチョウなんだなと思う。)

陳綺貞 - 旅行的意義

この「台北に舞う雪」の主題歌にあたる、ヒロインのメイがラストのイベントで歌う曲。
この曲が良いんだわ。タイラースウィフトの次はこのチア チェンかな。



孟庭葦(モン・ティンウェイ) 冬季到台北來看雨

冬の台北は雨ばかり」の歌詞で始まるこの曲も映画の中で流れているが、これも良い。


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映画「言えない秘密」(台湾版)のサウンドトラック(OST)を買ってみた!

2010.08.16 Monday 台湾映画 レビュー

■映画「言えない秘密」(台湾版)のサウンドトラック(OST)を買ってみた!



■出演:周杰倫(ジェイ・チョウ)、桂綸[金美](グイ・ルンメイ)黄秋生(アンソニー・ウォン)南拳媽媽(ナンチュエンママ)ほか
■監督:周杰倫(ジェイ・チョウ)

WOWOWで以前放送してい台湾のアーティストのジェイチョウが初監督した映画「言えない秘密」(不能説的秘密)がありますが、この映画「言えない秘密」の音楽がかなり良かったので、サウンドトラック(OST)を購入してみました。※映画の内容については、映画「言えない秘密」のあらすじ(ネタバレ)は過去記事をどうぞ。

この映画「言えない秘密」のサウンドトラック(OST)ですが、日本版、中国版、台湾版などいろいろあり、基本収録曲についてはどれも同じで、どれを選ぶのか迷うところですが、実は台湾版のみ、スチール写真などを収録した写真集(100ページ)付きということで、そちらを購入してみました。



見た目も写真集の最後のページにCDが入っていると言う面白い作りになっています。



普通のCDのサイズと比べるとモノがでかいけど、作りは意外としっかりしている。



収録曲は、劇中で流れていた曲の他にも、参加アーティストの曲なども聴けます。

■映画「言えない秘密」(台湾版)の収録曲
1.Opening/2.腳踏車/3.早操 (Piano: 周杰倫 )/4.淡水海邊/5.鬥琴/6.湘倫小雨四手聯彈/7.Ride With Me /8.父與子 /9.情人的眼涙 (演唱: 姚蘇蓉)/10.First Kiss /11.女孩別為我哭泣 (演唱: 黄俊郎) /12.晴天娃娃 (演唱: 江語晨) /13.阿郎與阿寶 /14.與父共舞/15.路小雨 /16.Swan (Piano: 周杰倫)/17.Flash Back /18.Secret (慢板)/19.Angel /20.小雨寫立可白?/21.小雨寫立可白?/22.Secret (加長快板) /23.琴房 /24.Ending/25.不能説的秘密(演唱:周杰倫)



箱を取ると意外とシンプルなデザインの冊子になっています。





写真集の中身ですが、映画のワンシーンを切り取った写真集になっていますが、主演のジェイチョウよりも、ヒロインのグイルンメイの写真集に近いような構成で、グイルンメイの魅力満載のような気がします。※写真集以外にも歌の歌詞付き(台湾語?中国語?)です。















おまけ程度に考えていた写真集ですが、意外とボリュームがあり、サントラを聞きながら、眺めるのにもちょうど良いです。CDの他に100Pの写真集付きは、かなりお得ですね。ただ、一つ残念なところをあげると、普通紙に印刷しているため、いわゆる写真集のテカテカ感はありません。

サントラとともに、映画の世界を楽しみたい方には、この台湾版のサウンドトラックはおすすめです。ちなみに、音源を確認したい方、以下のアマゾンのサイトからでもサンプル音源が視聴できます。

ピアノバトルで使われた曲はもちろんのこと、ジェイチョウの言えない秘密のテーマ曲、シャンルンとシャオユーの過去と未来を繋げる”SECRET”(ピアノ曲、遅い・速いバージョン)も入っています。

ジェイチョウ SECRET 言えない秘密の視聴はコチラ
(※アマゾン)

■台湾版は全体的に在庫が少ないですが、購入できるお店の一覧

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ジェイ・チョウ初監督の映画「言えない秘密」の感想(ネタバレ)

2010.08.11 Wednesday 台湾映画 レビュー

■ジェイ・チョウ初監督の映画「言えない秘密」の感想(ネタバレ)

 

■監督 ジェイ・チョウ
■出演 ジェイ・チョウ  グイ・ルンメイ  アリス・ツォン アンソニー・ウォン  ホアン・ジュンラン  ダントウ   スー・ミンミン   ユーハオ

WOWOWで放送していた台湾映画「言えない秘密」を見てみました。この作品は、台湾で人気のミュージシャンジェイチョウが初監督した作品です。

【映画「言えない秘密」のあらすじ】

父が教師を務める音楽学校に転入したシャンルン(ジェイチョウ)は、旧校舎から聞こえる美しいメロディに誘われ、女生徒のシャオユー(グイルンメイ)と出会う。

母のいないシャンルンと父のいないシャオユー、似た境遇の2人は次第に心を通わせて行く。

喘息で学校を休みがちなシャオユーを心配するシャンルンは、あるとき、久しぶりに登校した彼女と放課後のピアノ室で会う約束を交わす。

だが、そこに現われたのは彼に思いを寄せる同級生、チンイーだった。チンイーと知らずにキスをしてしまったシャンルイだったが、その現場を偶然シャオユーに見られてしまう。

誤解を解くためにシャオユーを探すシャンルイだが、それ以降シャオユーは学校に来なくなってしまう。シャオユーの家を訪ねてみるが、母親にずいぶん前に退学した、今寝ているからと門前払いされてしまう。

それから5ヵ月後、卒業式のクラシック演奏会でシャオユーのためにピアノを弾く約束をしていたシャンルイは、約束通りステージに立つ。遠くからシャオユーが見ていることに気づいたシャンルイは、演奏を途中で止め、逃げるシャオユーの後を追うと、シャオユーを抱きしめる。

教師をしているシャンルイの父親は、演奏を途中で止めたシャンルイの後を追うと、シャンルイが一人でいるところ発見し、戻るように促す。

急いで戻ってきたシャンルイだったが、すでに演奏は終わっていた。すぐさま友人に女の子を見なかったと聞くが、「ダンスパーティの時もお前は一人で踊っていた」と言われる。

不可解に思うシャンルイは、シャオユーとの過去を振り返り、シャオユーの住んでいる家に行く。

母親に案内されて部屋に入ると、シャオユーはそこにはいなく、そこだけ時が止まってしまったかのように、埃を被ったピアノや机などが置かれていた。その中から、古びた一枚の似顔絵を発見すると、シャンルイの顔と瓜二つの似顔絵を見比べた母親は驚いてしまう。それはシャオユーが、20年前に書いたものだった。

家に戻ったシャンルイは、長年音楽学校の教師をしている父にシャオユーのことを尋ねる。父親は、今でも気になっていたある女子生徒のことを話す。その女子生徒は、ピアノが上手かったが、妄想癖があり、そのため同級生と馴染めず、いつも一人だった。そして、そんな彼女の恋愛相談にもよく乗っていたという。

その話を聞いたシャンルイは、その女子生徒の話に出てくる男子生徒の話がすべて自分のことだったことに気づく。シャンルイのキスを見て、傷ついてシャオユーが逃げたことも。

シャンルイは、シャオユーが言っていた「誰にも言えない秘密」に関わることで、旧校舎に置いてある古いピアノでは絶対に弾かないでと言っていた、ある曲のことを思い出す。その古いピアノとメロディが現在と過去を結んでいた。

古いピアノが置いてある旧校舎は、取り壊しが決まっており、すでに黄色いテープが張られ、重機が校舎の外を囲んでいた。なんとか古いピアノの前に座ったシャンルイは、シャオユーと出会う前に聞こえてきたメロディを、思い出すように弾き始める。そして、現在から過去に戻るテンポは、シャオユーに教えてもらった速度で…。

シャンルイは、20年前の学校に戻ると、教室で一人机にうなだれていたシャオユーと再会する…。

【映画「言えない秘密」の感想】

評価 ★★★★★ (星5つ)

(ジェイ・チョウ本人がミュージシャンでピアニストとしても素晴らしいテクニックを持っているのだが、そのテクニックをこの映画で惜しみなく披露している。しかも、ジェイ・チョウはこの映画で監督、主演、脚本、音楽まで担当しており、まさにジェイチョウ自身がやりたいことをすべてやろうとしている映画といえる。

しかも音楽をやっている人なら憧れるような、ピアノバトルなどのにくい演出をはじめ、ピアノに隠された秘密もストーリーに組み込まれ、物語と共に楽器や音楽も一緒に楽しめる映画になっている。

ジェイチョウ本人がミュージシャンということもあり、ピアノ(楽器)を映画に取り込む時の、視点の上手さが光っている。音楽の見せ方や楽しさを分かっているなとただただ共感するばかり。

映画の中のラブストーリーも切ないが、ジェイチョウが発掘したという相手役(シャオユー)のグイ・ルンメイという子もかわいい。音楽が好きな人、特にピアノを習ったことがある人は、より楽しめる映画ですね。

ちなみにこの映画「言えない秘密」のサントラもかなりおすすめだと思います。何をやらせてもそつなくこなすジェイチョウの才能の凄さには、ただただ嫉妬するばかり‥)


関連記事>>>映画「言えない秘密」(台湾版)のサウンドトラック(OST)を買ってみた!


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