映画「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」の感想(ネタバレ)

  • 2020.06.12 Friday
  • 05:28

■映画「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」の感想(ネタバレ)


■監督:山崎貴 花房真
■出演(声優):佐藤健 有村架純 波瑠 坂口健太郎 山田孝之 ケンドーコバヤシ 安田顕 古田新太 松尾スズキ 山寺宏一 井浦新 賀来千香子 吉田鋼太郎


【映画「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」のあらすじ】

ゲマ率いる魔物たちにさらわれた母を取り戻すため、少年リュカは父パパスと旅を続けていた。だが戦いの中でリュカが人質に取られ、手出しのできないパパスは無念の死を遂げてしまう。それから10年。故郷に戻ったリュカはパパスの残した日記を発見、父の遺志を継いで母を救う旅の再開を決意する。やがてサラボナの町を訪れたリュカは、そこで大富豪の娘フローラ、幼なじみのビアンカという2人の女性と運命的に再会し……。

WOWOWから引用

【映画「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」の感想(ネタバレ)】

 

スーパーファミコンソフト「ドラゴンクエストV 天空の花嫁」のストーリーを原案に、「アルキメデスの大戦」の山崎貴が総監督となり佐藤健や有村架純らが声優出演して映画化したCGアニメ。

 

ドラクエの話題のCGアニメがWOWOWで初放送してたので見てみた。

 

絵のタッチが原作の鳥山明から変更したことで劇場公開時に話題になっていたが、実際に見てみると、「ヒックとドラゴン」などのハリウッドタッチのCGアニメ路線という感じはするものの、これはこれでまあ許容できるし、CGクオリティについても、いわゆるディズニーやピクサーなどと比べても特に劣ってる感じはない。

 

このCGレベルで作品を作れるなら普通に世界に出せるレベルではあると思う。

 

ただ、問題はやはり内容だろう。

 

ドラクエをCGアニメとはいえ3DCGで映画化したという部分では、非常に好感が持てるし、ドラクエファンとしては、うれしい限りだが、その反面、好きだからこそ気になるところが多い。

 

まず、ストーリー。ドラクエVの物語を原案にしてるので、基本のストーリーは、文句なしだが、それをコントラストを付けてどう味付け(演出)するかという部分で、全体的にイマイチ感がある。

 

なかでも一番気になるのが、長い物語を短くまとめたために、特に重要なエピソードだけを切り取っては、それらをただ繋ぎ合わせてるだけで、一つの物語というよりは、ダイジェスト版を見てるような気がして、エピソードとしての面白さが半減している。半減どころではないが。

 

個人的には、ロードオブザリングのようにパート3位に分けてじっくり描いてくれたら、ストーリーとしては、言うことなしだったのかなと思う。

 

例えば、ドラクエVでは記憶に残る感動的なシーンが多いが、そのなかでも、印象に残るのが、親父パパスの犠牲になる死だろう。

 

個人的には、パパスの死をラストに持ってくるだけで、ひとつの映画にしてくれても良かったと思う。※パート1

 

あそこはそれ位感動できる場面だ。この作品はあんな良いシーンが、流れるようにあっさりし過ぎだ。

 

ゲームの記憶があるから感動出来ているが、目の前のシーンとしては、そこまでの感情の蓄積(エピソード)が少なすぎて感動に至らない。そこに行く過程で、ビアンカやヘンリーとの人間関係ももっと描くべきだし必要だ。もうバカじゃないのかと思う位の端折り方だ。

 

仮にパート2があるなら、リュカとヘンリーの奴隷生活からスタートで、脱走、ビアンカと結婚、そして、最後にリュカ(主人公)の石像化まで。

 

主人公が石になる部分、ここも衝撃がありドラクエVの見せ場だ。そして、のちのち大きくなった自分の息子が助けに来るという、この長い時の流れからの解放。ここに大河ドラマのようなすごい感動があるのだが、この作品での石像化から体が元に戻るシーンの描写が、アクションシーンの一コマ的な雑さ。

 

ドラクエVのことをまるでわかってないような解釈だ。

 

息子が天空の剣が装備できる衝撃よりも、主人公を息子が冒険の末にようやく石像から戻す方に、時間を使ってくれと思う。

 

なのでパート3は、息子目線で(勇者)冒険がスタートし、親父の石像化解放を経て、ラスボス退治までになる。

 

この位の長いスパンは、ドラクエVをちゃんと描くには必要だと思う。

 

この辺はピータージャクソンのロードオブザリングを参考にしてもらいたい。ラストにショーンビーン(役名忘れた)が死ぬ衝撃から、それぞれが別々の道を進むなど、ラストの展開がドラマチックで上手過ぎだ。

 

それに比べて、この「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」の長くシーンはたくさん詰め込まれてるのに、それに反比例する内容の薄さはなんなのか。

 

ロードオブザリングパート1の一本にすらドラマチックさで勝っていない。

 

ゲーム本編は、指輪物語に引けを取らずにドラマチックなのに、それらの背景を含めて全然描写出来ていない。

 

唯一、ビアンカとの結婚位だ。あそこにはドラマが一応あった。

 

そして、この作品でダメさを決定づけたのが、最後のオリジナルストーリー(オチ)。

 

ドラクエをほぼほぼ台無しにしている。

 

プログラミングがどうとか、ウイルスがどうとか、ドラクエVのゲームをプレイしてる人間がいたとかは、そんなことはホントどうでも良い。

 

そんな説教じみた目線はこのドラクエには必要ない。

 

この作品、誰が誰に対して、何を見せてるのか、もう少し考えた方が良いんじゃないだろうか。

 

声優が俳優だらけだったり、ドラクエファンが求めてることと、大分ズレがあると思う。

 

ドラクエを見てるというか、俳優の顔がただひたすらに浮かんでくる。

 

この声聞いたことあるな、誰だっけ?とか、もうその目線が必要ない。

 

個人的には、英語音声で日本語字幕で十分だ。そっちの方が集中できる。無いけど。

 

海外版を買って見た方が良いのかな。

 

俳優に金使うなら、そのお金で3部作か、二部作にしてくれと思う。

 

CGのクオリティが良いだけにホントに中身が残念だ。

 

 

 

評価 ★★☆☆☆ (星2つ)

 

(まとめ:感想を書き始めたら急に低評価にしたくなったドラクエ劇場版。ドラクエを映画化した部分は大いに評価できるが、忠実に描くなら忠実に徹して欲しい。変な独自の解釈はいらない。ただそれだけだ。また変にゲーム画面も入れず、ドラクエの生きた世界観をちゃんとじっくり映像として構築してくれよと思う。音楽にしても、ただ挿入するだけでなく、アニメ用に作り直した方が良かったでしょう。シーンと音楽が全然合ってないし。これは、ピータージャクソンに監督してもらいたい。知らなくても彼なら上手く作ってくれるはず。)

 

 

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映画「劇場アニメ「君の膵臓をたべたい」」の感想(ネタバレ)

  • 2020.02.28 Friday
  • 06:23

■映画「劇場アニメ「君の膵臓をたべたい」」の感想(ネタバレ)


■監督:牛嶋新一郎
■出演(声優):高杉真宙 Lynn 藤井ゆきよ 内田雄馬 福島潤 田中敦子 三木眞一郎 和久井映見


【映画「劇場アニメ「君の膵臓をたべたい」」のあらすじ】

他人に興味を持たず、本ばかり読んでいる「僕」は、病院の待合室で“共病文庫”と書かれた日記帳を拾う。それは天真爛漫な同じクラスの人気者、山内桜良がひそかに記していた闘病日記だった。桜良は「僕」に、自分が膵臓の病で長くは生きられないことを告げる。それは医師と彼女の家族以外は誰も知らない秘密だった。残された時間を精一杯生きようとする彼女に振り回されながら、やがて「僕」の心にも少しずつ変化が訪れていく。

WOWOWから引用

【映画「劇場アニメ「君の膵臓をたべたい」」の感想(ネタバレ)】 

 

 

累計発行部数260万部を超える住野よるの同名小説をアニメ映画化したラブストーリー。

 

少し前に先に映画化された浜辺美波の魅力全開だった実写版を見たので、のちに作られたアニメ版も見てみた。

 

実写版との比較になるが、アニメ版と実写版では、大まかな流れは同じだが、細部が多少異なる。※以下ネタバレ含む。

 

例えば、実写版で小栗旬が演じていた主人公”僕”が10年後?に教師となっていた世界(現在)という物語は一切無く、最初から最後まで、高校時代(ほぼ現在)の話で完結している。

 

この違いだが、終始高校時代で完結しているアニメ版の方が物語として密度が濃く、いわゆる学生の青春ラブストーリーという感じがよく出ている。一方、二つの時代を描く(過去を振り返る)実写版の方は、時代を二つ描くことによって、俳優も変わってしまい、物語(青春時代)としての密度で言うと、やや振り幅が広く散漫になってる気がする。

 

ただ、亡くなった彼女が図書室の本に遺言を仕込んでいたことに現在になって気づくという、時代を跨いだ要素を入れているこの設定は、ベタではあるが、やるだけの良さは出ていたと思う。この設定は別に嫌いじゃない。

 

しかし、一方で、実写版は、このラストの感動エピソードありきのお涙頂戴映画とも言えなくもなく、このラストにのみ印象が引っ張られて、内容自体は薄くなっている印象がある。

 

これは、アニメ版を見ると、実写版では描かれない部分で、彼女の気持ちがより、説明(映像化)されていて(星の王子様要素)、ラストにただのお涙頂戴がやりたい作品ではなく、もっとその過程で哲学的な何か(言うほど深くは無いが)を提示(表現)したかった作品だったのではないかと気づかされる。

 

小説を読んでいないので、どちらがオリジナルに近いのかはわからないが、小説っぽさという表現が合うのは、アニメ版の方だろう。

 

実写版は、彼女の死に対して、わかりやすく二人の関係や展開にのみドラマっぽさを多く求めたのではないかと思う。

 

 

評価 ★★★☆☆ (星3.5)

 

(まとめ:実写版とアニメ版、どちらを先に見るかで見方が結構変わる青春ラブストーリー。現状、浜辺美波の実写版を高く評価したが、もし仮にアニメ版を見ていたらまた違った評価になりそうだ。どうしても内容(シーン)が被る部分が多くあり、オチや細部こそ違うが、同じ映画を二周してる印象は否めず、後から見た方は、間違い探しのような視点になり、評価が低くなる。順番的には、後に作られたこっちのどちらかというと王道のアニメ版を先に見た方が、設定で魅せる奇抜?な実写版は、別物として受け入れやすいかなと思う。)

 

 

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映画「スパイダーマン:スパイダーバース」の感想(ネタバレ)

  • 2020.02.11 Tuesday
  • 15:27

■映画「スパイダーマン:スパイダーバース」の感想(ネタバレ)


■監督:ボブ・パーシケッティ ピーター・ラムジー ロドニー・ロスマン
■出演(声優):小野賢章 悠木碧 玄田哲章 大塚明夫 稲田徹 沢海陽子 高橋李依 吉野裕行 宮野真守


【映画「スパイダーマン:スパイダーバース」のあらすじ】

ヒーローのスパイダーマンであるピーター・パーカーが闇社会のボス、キングピンに殺されて人々が落胆する一方、NYのブルックリンで暮らす中学生マイルスは1匹のクモにかまれたのをきっかけに、自分にスーパーパワーが備わったと気付く。そんなマイルスの前に、別次元のスパイダーマン5人、ピーター・B・パーカー、スパイダー・グウェン、スパイダーマン・ノワール、ブタのスパイダー・ハム、ペニー・パーカーが現われて……。

WOWOWから引用

【映画「スパイダーマン:スパイダーバース」の感想(ネタバレ)】 

 

 

第91回アカデミー賞で長編アニメ映画賞を受賞したというCGアクションアニメ。

 

スパイダーマンが6人いたら…というあらすじに惹かれて見てみた。

 

物語自体は、スパイダーマンというテーマを使って遊んでいるコメディで、そこに対して新しさはあるものの、それほど深さは無いが、その映像世界は、アメコミアニメチックでありながら、時に細部まで立体的に描写されていて、ある種、芸術(アート)の域に達している。

 

特にニューヨークの夜景は、実写以上に綺麗に感じるほど美麗で見ていて癒される。

 

CGアニメ映画は、ある作品とそれ以前でCG技術が大幅に進化したように感じる作品があるが、この「スパイダーマン:スパイダーバース」は、それに該当すると思う。

 

ちなみに、6人いるスパイダーマンの中に、日本の何かのアニメから出てきたようなキャラクターが混ざっているのは、非常に好感が持てる。

 

しかもキャラデザインや世界観を全く統一せず、アメコミのスパイダーマンの世界観の中で強引に日本のアニメキャラを勝手に連れてきて動かしてるあたりは、日本のアニメに対するリスペクトを感じる。

 

役としては、出番が少ない脇役扱いだが、いい意味で日本のアニメの世界観そのままの自己中キャラクター全開で描かれていて、愛らしくて印象に残る。

 

 

 

評価 ★★★☆☆ (星3.5)

 

(まとめ:映像やストーリーなど細かいところまで遊び心を感じる良作CGアニメ。物凄くストーリーに惹きつけられるというものではないが、アメコミという日本人としては慣れない世界にも関わらず、どこか映像に親しみを感じる色合いになっている。スパイダーマンが好きなら一応見といても良いでしょう。)

 

必要なのは勇気だけだ

 

-?

 

 

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TVシリーズアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」(全26話)の感想(ネタバレ)

  • 2019.05.16 Thursday
  • 04:40

■TVシリーズアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」(全26話)の感想(ネタバレ)


■監督:庵野秀明
■出演者(声優):緒方恵美 三石琴乃 山口由里子 林原めぐみ 宮村優子


【TVシリーズアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」(全26話)のあらすじ】

第3新東京市に降り立った少年・碇シンジを出迎えたものは、人類の存在をも脅かす驚異――使徒と国連軍との激しい戦闘であった。シンジは葛城ミサトの手引きにより、特務機関ネルフの本部へと向かう。そこで再会した父・ゲンドウは、汎用ヒト型決戦兵器エヴァンゲリオンへの搭乗、及び使徒の殲滅をシンジに促すのだった。

WOWOWから引用

【TVシリーズアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」(全26話)の感想(ネタバレ)】 

 

1994〜5年に放送していた庵野秀明原作の人気アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」のTVシリーズ版。

 

去年(2018年)の11月位にWOWOWで一挙放送してたので、一応録画してみた。

 

正味本編は、1話20分×26話=520分なので、2時間映画だと大体4.3本分という結構長い話ではあるのだが、なんとかすべて見終えた。

 

まず見終えた感想だが、そんなに話題になるほど面白いか?というのが正直な感想だ。

 

たしかに、今から25年以上前の作品で、作品としてのクオリティを考えるとすごいが、エンタメとしてストーリーが面白いかというと、かなり疑問だ。

 

とにかく、ダメな主人公のシンジに共感できないところから始まり、セカンドチルドレンのアスカがただただうるさくて、演出がときおり嫌味なほど格好つけていて、堅苦しい。そんな印象しかない。

 

特に最終話が近づいて、人類補完計画なるものがあきらかになり始めると、自我の話(心理的な無意識部分の問いかけ)になり、より話は難解で、全く楽しさがない。最初のエヴァンゲリオンの話はどこいったんだという位、話がそっちに行ったきり戻ってこない。

 

アダムとイブ(エヴァ)の聖書ベースから始まって、その答えが神という外側の存在の方向に進むのではなく、人間の精神面(内面)に落とす哲学チックな話の流れは、かなり大人向けで、そういうのが好きな人にとっては、今までに無いようなアニメだと思う。

 

その一方、世界は自分の考え方(思い込み方)次第という結論に達してるが、その話を全26話、520分も使って語られてると思うと、ちょっと時間を返してほしいとも思う。

 

最終回を見るからに、最初から繰り広げられていたエヴァンゲリオンと数十体の使徒の戦いって、そこには特に意味がないと思うし。

 

あえて、主人公のシンジがヒーローらしからぬダメ設定になっているのも、最終的にそこの自己啓発をやりたいがための設定だし。

 

 

評価 ★★★☆☆ (星3.4)

 

(まとめ:作品としての完成度の高さは感じるものの、ストーリーとしての面白さはあまり感じないちょいエロ作品。結局、最後まで見ても、わかったようなわからないような話。かと言って最初からもう一度、謎を明らかにしよう、見返すほど手が伸びるほどでもない。非常に”う〜〜ん”な話ですね。ただ、19話は面白い。)

 

 

 

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映画「リメンバー・ミー(2017)」の感想(ネタバレ)

  • 2019.02.09 Saturday
  • 06:56

■映画「リメンバー・ミー(2017)」の感想(ネタバレ)


■監督:リー・アンクリッチ エイドリアン・モリーナ
■出演者(声優):石橋陽彩 藤木直人 橋本さとし 松雪泰子 磯辺万沙子


【映画「リメンバー・ミー(2017」のあらすじ】

メキシコの町サンタ・セシリア。ギターの天才で、音楽家を目指す12歳の少年ミゲルだが、彼の家族は過去の因縁から音楽と接することをタブーにしていた。だが年に1度の“死者の日”、ミゲルはひょんなことから自分の祖先が人気歌手デラクルスであるという可能性を知る。そんなミゲルは亡くなった人々が暮らす“死者の国”に迷い込んでしまうが、日の出までに元の世界に戻らないと彼は永遠に家族と再会できなくなることに……。

WOWOWから引用

【映画「リメンバー・ミー(2017)」の感想(ネタバレ)】 

 

第90回アカデミー賞で長編アニメ映画賞と歌曲賞に輝いたというディズニー/ピクサーのCGアニメ。

 

久々にピクサーのCGアニメを見つけたので選んでみた。

 

物語は、メキシコの”死者の祭り”を舞台に、音楽を否定した家庭に生まれた少年の音楽への欲求を描いた話。

 

一応ジャンルは、タイトル名のテーマ曲も用意(リメンバーミー)され、あきらかな音楽映画である訳だが、物語としての感動は少なめ。時々号泣するほど良いCGアニメがあったりするが、これはさほど涙腺には来なかった。祖母にギターを壊された瞬間が感情的に最高潮に達するが、それを頂点として、後は、そこを超えるレベルの悲しさは無い。

 

しかし、押さえるところはちゃんと押さえているので、ストーリーとしては普通に見れます。

 

ちなみに死者の世界をCGで描写し映像もきれいだが、このメキシコの死者の世界の設定がなかなか興味深い。

 

家族(子孫)が、家の祭壇に死者の写真を飾っておかないと、死者の祭の日が来ても、死んだ家族は、こちらの世界に戻って来ることができない。日本のお盆と同じようなものだと思うが、誰からも写真を飾られず、誰からの記憶からも思い出を忘れ去られてしまうと、死者の世界での肉体(骨、魂)すらも消滅して、完全に無と消えてしまうようだ。

 

一度死んでる上に、死者の世界でもさらに死んでしまい…(消えて)、これがちょっと悲しい。

 

よく誰かが死んだときに、彼、彼女との思い出を忘れないという慰めの言葉があるが、あれと連動してるような設定らしい。誰からも忘れ去られた時が、本当の死(二度目の死)だとは、よくマンガで聞いたりするけど。

 

仏教的には、完全消滅(解脱、入滅)した方が、苦楽から離れて成功じゃないのかと思うけど。一般的には、いつまでもこの世界に拘ってる生き方(考え方)の方が、わかりやすく、支持されやすいのだろう。どちらが正解かはわからないけど。

 

ちなみに、この作品の死者の世界では、こっちで亡くなった時の年齢の状態で死者の世界でも、死者が生きていることになっている。

 

ママココという少年ミゲルの曾(ひい)おばあちゃんに当たる老人が出てくるが、椅子に座り日中もほぼ動かず(動けず)、生きてるのか死んでるのかわからない状態で過ごしているのだが(無反応のリアクションがシュールで面白い)、最終的に亡くなって、死者の世界の親族メンバーとして加わった時、さっきと見た目同じ状態(少し歩いてはいたけど)で、死者の世界のメンバーになっている。

 

この設定(印象)のおかげで、ママココの死んだ(殺されてしまった)父親よりも、娘(ママココ)の方が長生きしたことで、見た目年齢が大幅に逆転している。設定上その方がわかりやすいからだと思うけど、少し深く考える人間には、死後の世界のこと考えれば、こっちであまり長生きしない方がいいんじゃないかと思ってしまいそうだ。

 

 

評価 ★★★☆☆ (星3.4)

 

(まとめ:音楽シーンの音楽と演奏のシンクロ率が上がったピクサーの音楽アニメ。少し前のCGアニメでは、ギター演奏は弾きマネレベルだったのが、この作品では、ほぼ実際のギター演奏とCGの指の動きがほぼ同期するようになった。この辺が、長編アニメ映画賞を受賞したところじゃないかと勝手に想像する。内容的には、アナ雪とかの方が良いと思うので。ただ、アニメとはいえ、映像(演奏シーン)と音楽がピタっと合うと、シーンの説得力が大分上がります。)

 

 

 

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映画「君の名は。」の感想(ネタバレ)

  • 2018.08.18 Saturday
  • 15:22

■映画「君の名は。」の感想(ネタバレ)


■監督:新海誠
■出演者:神木隆之介 上白石萌音 長澤まさみ 市原悦子 成田凌 悠木碧 島崎信長 石川界人 谷花音


【映画「君の名は。」のあらすじ】

1000年ぶりとなるある彗星の来訪を1カ月後に控えた日本。山深い田舎町に暮らす女子高校生・三葉は、町長である父親の選挙運動や家系の神社の古き風習が憂鬱で、都会への憧れを強くするが、自分が東京に住む男の子になる夢を見だす。一方、東京で暮らす男子高校生・瀧は、行ったこともない山奥の町で暮らす女子高校生になる夢を見だす。自分たちが夢の中で入れ替わっていることに気付いた2人は、互いへのメモで交流を始める。

WOWOWから引用

【映画「君の名は。」の感想(ネタバレ)】 

 

興行収入250億円突破し「千と千尋の神隠し」に次ぐ邦画史上第2位という記録的大ヒットとなった新海誠監督による長編アニメ。

 

WOWOWで去年の11月位?に「君の名は。」の初放送に合わせて新海誠監督特集で過去作品を一挙放送していたが、その録画分を今になって見てみた。

 

2016年の大ヒット作品ということで、見る前から期待値は上がるが、内容的には、アニメを超越するような映像の綺麗さとともに、彗星が日本に衝突し、ある地域が消滅してしまうという、なんとも言えない絶望的な世界観が悲しくもあり、でもそれがどこか気持ちが良かった(癒される)。

 

日本人だからなのか、ただ個人的な感覚なのかわからないが、世界の終わる瞬間、またはそれに準ずるような絶景。人間離れしたパワーが加わったモノ(景色)を目の前につきつけられると、なんとも言えない気分になる。

 

これは映像面の力だと思うが、宮崎駿の「もののけ姫」でもそんな感じを味わったが、日本的な緑の自然の中で描かれる、人間が作ったものまたは、人間自身を一瞬で破壊するような神々の力みたいなものに遭遇すると、そこに非常に惹かれる自分がいる。圧倒されるというか。

 

この映画は、その部分を見せてくれたという意味では、十分価値があるし、田舎の世界観が本当に綺麗だ。

 

ただ、必要以上の男女の恋愛的なやりとりや、RADWIMPSのゴリ押しと言わんばかりの音楽は、せっかくの新海誠の落ち着いたタッチの映像(世界観)を台無しにしているように思う。下手すると、RADWIMPSのMVのようにも見えなくもない。とてももったいない。

 

またRADWIMPSの歌詞が100%映画にシンクロしてる訳でもないので、非常にどっちつかずの中途半端感がある。

 

RADWIMPSの音楽を聞かせたいのか、アニメのストーリーを見せたいのか、一体どっちなんだ。

 

個人的に映画を見てる側としては、RADWIMPSの音楽が聞きたくて、このアニメを見てるわけではない。テーマソング(タイアップ)として1曲、2曲ならまだわかるが、結構な数の曲が劇中で使われている。

 

なんだそれだ。

 

新海誠がRADWIMPSがもしかしたら好きなのかもしれないが、だからと言って使いまくればいいという訳ではない。それは家で一人で聴いてくれ。

 

個人的に、この「君の名は。」の世界観に合う音楽は、アップテンポなロックとかではなく、宇多田ヒカルの「真夏の通り雨」のような曲の方が合う。それとRADWIMPSの音楽は、自己主張が強すぎだ。

 

 

評価 ★★★★☆ (星4つ)

 

(まとめ:ストーリーよりも前にやたら出てくるRADWIMPSの音楽が非常に邪魔な新海誠アニメ。この作品は結局これに尽きる。決してRADWIMPSの音楽自体が嫌いという訳ではないが、どうも序盤のテーマソングの入れ方やその他、ところどころで入る音楽の挿入の仕方などRADWIMPSのためにアニメを作ってるような感じがして、非常に見ていて気分が悪いというか、アニメ監督として、他人の音楽の世界観(歌詞付き歌)に頼り切っているその姿勢にプライドはないのかと思ってしまう。そもそも映画の序盤で映画とは全然関係ないバンドや歌手のタイアップ曲(挿入曲)を流して、そのノリで映画の本編(世界観)に入っていこうとするようなポップな映画はろくでもない(笑)これだけは間違いない。邦画にやたら多いけど。自分が映画監督なら、まずはそこの映画とは関係ない邪魔なタイアップ曲の排除から取り掛かりたい。)

 

 

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映画「カーズ/クロスロード」の感想(ネタバレ)

  • 2018.08.16 Thursday
  • 16:01

■映画「カーズ/クロスロード」の感想(ネタバレ)


■監督:ブライアン・フィー
■出演者(声優):土田大 松岡茉優 藤森慎吾 戸田恵子 赤坂泰彦 福澤朗 山口智充


【映画「カーズ/クロスロード」のあらすじ】

最強のチャンピオンにして天才レーサーのライトニング・マックィーン。だが、ベテランとなった彼の前にハイテクを使った新世代レーサーのストームが現われた。その速さに焦りを感じた彼は、レース中のバトルで大事故を起こしてしまう。ストームがレース界を席巻する中、マックィーンは知識と情熱を持ったトレーナー、ラミレスとの出会いや、ラジエーター・スプリングスの仲間たちの支えを頼りに、復活を懸けた特訓を続けるが……。

WOWOWから引用

【映画「カーズ/クロスロード」の感想(ネタバレ)】 

 

 

車たちが活躍するピクサーアニメの第3弾。

 

カーズの最新作がWOWOWで初放送したので見てみた。

 

第1作「カーズ」が2006年に公開、第2作「カーズ2」が2011年に公開そして、この第3作「カーズ/クロスロード」が2017年公開と、カーズは、ヒット作の割に意外とパート1からパート2、パート3と次作の制作スケジュールが平均5〜6年と結構空いている。

 

個人的にシリーズ化しても、その間が5年以上経ってしまうと、よほどの作品でない限り、ストーリーの詳細は忘れてしまう。

 

このカーズも同様、作品が良かった印象こそあり、主要キャラクターは覚えているが、パート1とパート2のストーリーの流れは、ほとんど忘れて記憶から消えてしまっている。

 

今作でも過去の話(昔のチャンピオン)とかが少し出てくるが、さすがにほとんど覚えてなく、なんかそんな話あったような…という感じで、ついていけず時々、我に返ってしまう。

 

カーズは、好きなアニメだが、自分の記憶が悪いせいか、パート2から時間が経ちすぎていたためか、今作は感情移入が結構微妙に感じる。

 

それとパート3にもなると、主役のマックイーンがレースですでにチャンピオンとなり、物語としての爽快感であるサクセスポイント(成功体験)はやり遂げてしまっている手前、それが前提となっている序盤は、あまり感情移入ができない。

 

一応、新世代のレーサー、ストームが現れて、チャンピオンの座か引きづり下ろされて、自信喪失、再起を図ろうとトレーニングを始めると少し面白くなってくるが、マックイーンはプライドが高く言われたトレーニングに真面目に取り組まないので、中盤でもまだ共感が弱い。

 

てっきり、最新施設でのトレージングを順調に積んで、そのまま”ストーム”と対決して勝つのかと思ったがそういう流れにはならず、最新トレーニングをあっさり放棄すると、女性トレーナー(ラミレス)とともにバトルレースに出たり、独自トレーニングを始めたり、大分わき道にそれる。この辺は、何をしたいのかよくわからない。

 

結局、大した練習成果がないまま、本番のレースが始まってしまい、案の定、マックイーンは、新世代のレーサー、ストームについていけず、途中でトレーナーとしてずっとマックイーンと同行していたレーサー志望だったの若いラミレスを指名して交代する。

 

ラミレスは、動揺しながらもマックイーンの意志を引き継ぎ、交代してレースに出て、これまでのマックイーンとのトレーニング成果を発揮して、ストームを抜き去り新チャンピオンになる。

 

なんだかんだあったが、この終盤の展開は、序盤、中盤の共感の弱さをすべて払拭するほど、世代交代を上手く描いたマンガの1シーンみたいで非常に気持ちが良かった。一応、途中の伏線(抜き去り方)も回収するあたりもベタだが良い。

 

 

評価 ★★★★☆ (星4つ)

 

(まとめ:終盤ですべて挽回してくるカーズ第三弾。第三弾ともなるとところどころマンネリ感は出てるが、序盤やラストのレースシーンの迫力は、CGアニメとは思えない迫力と緊張感がある。もう下手に実写で頑張っている映画のカーアクションよりもシーンとしての完成度は高いかもしれない。カーズ恐るべし。今回も日本語吹き替え版で見たが、新世代レーサー:ストームの吹き替えをオリラジの藤森慎吾がやっているが、意外と違和感がない。それと意外と話がごちゃついていて、名言みたいのは拾えなかった。)

 

 

 

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映画「モアナと伝説の海」の感想(ネタバレ)

  • 2018.06.11 Monday
  • 16:12

■映画「モアナと伝説の海」の感想(ネタバレ)


■監督:ジョン・マスカー ロン・クレメンツ
■出演者(声優):屋比久知奈 尾上松也 夏木マリ 安崎求 中村千絵 ROLLY

WOWOWで放送していた映画「モアナと伝説の海」を鑑賞。

【映画「モアナと伝説の海」のあらすじ】

豊かな自然に恵まれたモトゥヌイの島。少女モアナは、幼いころの不思議な体験から、海と特別な絆で結ばれていた。彼女は大海原の先に広がる世界を見たいという気持ちを募らせていくが、島には決して外洋に出てはならないというおきてがあった。そんなある日、島に異変が起き始める。その原因が、かつて半神半人の英雄マウイが命の女神の“心”を盗んだことにあると知ったモアナは、女神の“心”を取り戻すため島の外へと旅立つ。

WOWOWから引用

【映画「モアナと伝説の海」の感想(ネタバレ)】 

 

 

「アナと雪の女王」「ズートピア」のディズニーが送る新作長編CGアニメーション。

 

新たなCGアニメ作品を見つけたので見てみた。

 

こちらは、「アナと雪の女王」「ズートピア」に続く、同じディズニーアニメの新作だったようだが、ヒット作「アナと雪の女王」「ズートピア」と比べるとかなり微妙な出来の作品。

 

まず、「アナと雪の女王」で味を占めたのか、この「モアナと伝説の海」も劇中歌(登場人物が急に歌い出すお決まりの演出)には大分力を入れている。

 

しかし、アナ雪は、バランス良くストーリーに組み込まれていて、自分は嫌いなミュージカル演出でも特に気にならなかったが、このモアナは、途中でいいかげん歌はいいから話を進めてくれと言いたくなるほど、歌の時間が長く邪魔に感じた。

 

メインテーマのヒロインのモアナの曲は、アナ雪調で楽曲自体はキャッチーで悪くないが、舞台がからっとしたハワイ(海)の映像をバックにマイナー調の歌でキャラクターの心情(悩み)を表現されてもどうも伝わってこない。

 

っというか、しんみりするシーンでその心情を急に歌って表現されても(歌うことで悲しみを吹き飛ばすのか)のは、悲しいのに元気に歌ってて、それだけ歌えるなら大して辛くないんじゃないかという気がして共感しにくい。この作品は、せっかくのしんみりを歌に乗せてぶち壊してるような、そんな印象がある。

 

また他のキャラクターたちもそれぞれ自己紹介がてらお決まりのように歌い出すが、アナ雪的な意図が頭を過ぎって見てられない。

 

ちなみに、歌が伝わってこないその原因は、キャラクターへの共感度だと思うが、アナ雪は、触ったものを凍らせてしまう呪い?にかかってしまった姉妹の不幸な過去と苦悩が理解できるが、このモアナは、別に呪いにかかってるわけでもなく、サンゴ礁の先は危険だから行ってはいけないという父親からの制限があるのみでそれ以外の深い悩みがない。

 

親から何かを禁止されるというのは、誰もが通る子供時代のよくある悩みのひとつではあるが、この悩みだけでは、感情移入するほど深く入れない。別に仲間からいじめられてるわけでも、のけ者にされてる訳でもないし。

 

普通に愛されてるが、深いところで気持ちを理解してもらえていないという部分のみ。それも悩みといえば悩みでもあるが、物理的に不幸な状態になってるのとは違う訳で、これでは共感が弱い。これは悩みというか不満レベルかな。

 

またさらに言うと、島で生活してるのだが、サブキャラレベルにヒロインのモアナと親しくしている島の住人(仲間、友達)が出てこない。みんな背景レベル(知り合い位)の人たちで関係が薄い。唯一の友は、鳥とブタ?とばあさんだ。

 

普通なら、モアナと同年代の親しい友人が数人いて、彼らとの親密なやりとり(何か行動を起こす動機や原因になるような)があったりしてそこの関係性から自然と共感が出てきそうなもんだが、そういう出来事がなぜか一切ない。

 

島で仲間(グループ)から受け入れられずにいるとか(いじめにあってるとか、見下されてるとか)、そういうのでなく、ただなんとなく一人という状態(一人を選んでいるというのが正解かな)がモアナの基本設定になっている。

 

そのため、モアナは島で暮らしているのだが、住民側からみたら、なんとなく一人だけ夢想して宙に浮いているような不思議ちゃん的存在にみえる。

 

そんな状態のキャラクターが、一応目的をもって(石を返すために)海に出ることを決意するが、ほぼ誰にも言わず(ばあさんと母親だけに言って)に勢いに任せて旅立ってしまったため、目的の重要さが最初の段階でこちらにあまり伝わってこない。

 

普通は、島の問題でもあるわけだから、旅立ちの日には、島の全住民から夢(希望)を託されて、その期待を背負って出て行くものだが、そういうのがあらかじめないので、いざヒロインがピンチになった時に、精神的に応援してくれるのが、ばあさんしか出てこない。

 

実際、石を返す作業は、島のための行動なのだが、石を返す作業が腐敗していく島を救うということを島の住民がその情報を意図的に伏せられていたからか、あまり認識していないので(説得していないし、父親は話を聞いてくれない)、最後に無事に島に戻ってきたときにも、海に出て行方不明になっていた子(モアナ)が無事に戻ってきたから良かったみたいなレベルで終わっているように思う。

 

普通は、島を救うためには、石を返す必要がありということを理解した上で、島の誰かが行かなければいけないという前提があった上で、島の住民がその危機状態を共有した上で、島を代表して、冒険に行く人間を数人決めて、代表者は島のみんなの想いを背負って、海に出るという流れがあるが、その辺が一切ないので、目的の重要さを身近に感じにくい。

 

さらに言うと、海に出て英雄のマウイと出会ってからは、小さいモンスター集団とでかいカニと魔物?(島を守るボス)しか基本出てこないので、外に出たわりに話が大分しょぼい。スケール感はあるけど、内容は薄い。

 

通常、海に出れば、他の島で暮らす住人(部族)とかと出会って、話をしたりして、見識が広がったりという交流がありそうだが、そういう拓けた世界は全く出てこない。ずっと地味に冒険中。そして、ほぼ英雄マウイとの代わり映えしないやりとり。なんでしょうこの話(笑)

 

 

 

評価 ★★☆☆☆ (星2つ)

 

(まとめ:劇中歌の出来は良いがストーリーはイマイチのディズニーCGアニメ。ところどころ共感するところは無くも無いが、個人的にアナ雪やズートピアと比較すると、このモアナは大分失敗作かなと。海を舞台にしたCGのクオリティは、綺麗で見ごたえはあるが、ストーリーやキャラクターはもう少しなんとかならなかったのかと思う。石によって、生命が死んだり、生き返ったりする見せ方は、どこかもののけ姫みたいな雰囲気がある。日本語吹き替えでは、ばあさんの吹き替えを夏木マリがやってるが、毎回PS3のアンチャーテッドの方を思い出す。この作品、話が微妙だからか、気になるセリフ(教訓)も拾えなかった。)

 

 

 

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映画「ペット」の感想(ネタバレ)

  • 2018.05.06 Sunday
  • 18:18

■映画「ペット」の感想(ネタバレ)


■監督:クリス・ルノー ヤーロウ・チェイニー
■出演者:設楽統 日村勇紀 中尾隆聖 沢城みゆき 永作博美 山寺宏一 佐藤栞里

WOWOWで放送していた映画「ペット」を鑑賞。

【映画「ペット」のあらすじ】

マンハッタン。犬のマックスは毎日、飼い主ケイティが出掛ける日中、お留守番をしながら近所のペットたちと遊んでいた。ある日ケイティは保健所から大型犬デュークを引き取るが、マックスはデュークと仲よくなれない。近所のドッグランに行った際、野良猫のボス、オゾンの意地悪でマックスもデュークも首輪を切られ、2匹は動物管理局の職員に捕らえられてしまう。脱走したマックスたちはケイティの家に帰ろうと協力し合うが……?

WOWOWから引用

【映画「ペット」の感想(ネタバレ)】 

 

 

「怪盗グルーのミニオン危機一発」のクリス・ルノー監督と、本作が長編初監督のヤーロウ・チェイニーが共同監督したというCGアニメ。

 

番組情報で日本語吹き替え声優にお笑い芸人のバナナマンの二人の名前があったので見てみた。

 

内容は、人間のペットとして生きる動物たちが散歩中に飼い主とはぐれてしまい、自力で家に戻ろうとするが、動物管理局に捕まってしまい…という話。

 

この作品、物語としては、トイストーリーの動物版みたいな話でありながら、ハリウッドのCGアニメ作品特有の共感できるツボはしっかり押さえていて、最後まで安心してみられる。

 

ただ、安心してみられるのだが、それ以上の内容の奥深さがあまりない。

 

単純に子供向けと言ってしまえばそれまでだが、せっかくこのペットというテーマで描き、”動物管理局”という存在も登場させているのだが、動物管理局がどういうところなのか実態を掘り下げていない。

 

動物管理局に捕まるところまでは(車に乗せられるところまでしかない)、描いているのに、その後にどういう風に動物たちがその施設で処理されているかという部分を描かないので、動物管理局の怖さがほとんど伝わってこない。

 

子供向けだからあえてそんな残酷な描写は避けたと思われるが、そこを描かないと”ペットと人間という関係”の本質は見えず、あまり意味がないように思う。

 

個人的には、動物管理局で捕まった後、施設で殺処分される寸前で、他の処分を待つ老動物たちが犠牲になって逃がしてくれて、なんとか逃げ出すことに成功するようなシーンは、入れておくべきだったと思う。

 

それでこそペット側から見た人間の本当の両面を知ることが出来るだろうし、それでこそ、マイホームに戻った時に唯一愛してくれる飼い主の良さが出てくるというものだろう。

 

この作品は、あまりにも人間(飼い主)全般がペットを愛しているという善人面を強く出しすぎているし、ペット側もそこに関しては、かなり能天気過ぎる。ほとんど悪い人(キャラ)たちが出てこないので、見てて悪い気はしないけど、その分、それ以上心に深く刺さってこない。もっと作品、もっと物語の強弱を付けたら、号泣してたテーマと思うだけに残念だ。

 

一応、人間から捨てられたペット(野良動物)も出てくるが、ペットを実際に捨ててる人間が出てこないし(わかりやすくひどい扱いを受けてるペットも出てこない)、捨てられた動物達は、地下で集団で一応楽しく生活していて、特に苦労も無さそう(に見える)。そもそも下水で生活してるのにウサギのカラダ(毛)が綺麗過ぎるしね。

 

あと、大型犬のデューク(吹き替えは、日村勇紀)の元飼い主が実は、亡くなっていたので、動物管理局に捕まった時に迎えにこれなかったという設定(話)も、あそこは、もうちょっと良い展開があったんじゃないかと思います。あそこは、やっぱり生きていたけど、デュークが急に行方がわからなくなったので、他のペットを新たに飼っていた方が良かったと思う。

 

 

評価 ★★★☆☆ (星3.4)

 

(まとめ:バナナマンの日本語吹き替えキャラがもうバナナマンそのものにしか見えないCGアニメ(吹き替え版限定)。この作品、内容は別にして、吹き替えを担当してるバナナナマンが、物語上のキャラを演じてるというよりは、ただの芸人としての二人の関係性の延長として、このCGアニメがあるみたいに見えてくる。そういった意味では、バナナマンが好きなら、それだけで吹き替え版は、見る価値はあります。ただ、内容はホントに惜しい作品です。現実的な部分を描いていないからか、気になるセリフもなかったかな。作品としては面白いけど。)

 

 

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映画「KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV キングスレイブ ファイナルファンタジー15」の感想(ネタバレ)

  • 2018.03.11 Sunday
  • 19:56

■映画「KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV キングスレイブ ファイナルファンタジー15」の感想(ネタバレ)


■監督:-
■出演者:アーロン・ポール レナ・へディ ショーン・ビーン エイドリアン・ブーシェ リアム・マルヴェイ トッド・ヘイバーコーン アレクサ・カーン

WOWOWで放送していた映画「KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV キングスレイブ ファイナルファンタジー15」を鑑賞。

【映画「KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV キングスレイブ ファイナルファンタジー15」のあらすじ】

魔法国家ルシスの王都で、敵対するニフルハイム帝国との停戦協定が結ばれようとしていた。ルシスの王子ノクティスは、和平の証しとして帝国属領の姫ルナフレーナとの結婚式を行なうべく王都を後にするが、一方のルナフレーナは極秘裏に王都を訪れ、国王レギスに謁見していた。そして調印式当日、突然帝国が裏切り、王都を攻撃し始める。混乱の中、国王直属部隊“王の剣”の従兵ニックスは、王とルナフレーナを守るべく闘うが……。

WOWOWから引用

【映画「KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV キングスレイブ ファイナルファンタジー15」の感想(ネタバレ)】  

 

全世界累計販売本数600万を超えるPS4?の大作RPG「ファイナルファンタジーXV」の物語を補完するフルCG長編アニメ。

 

ファイナルファンタジーの世界観をCGアニメ化した作品が放送してたので見てみた。

 

個人的にファイナルファンタジーは、スーパーファミコンの「ファイナルファンタジー検廚函屮侫.ぅ淵襯侫.鵐織検辞后廚濃澆泙辰討い討修谿聞漾▲ャラが3D化されてからはやっていない。これはドラクエでも同じだが。ドラクエ8以降やってない。

 

そんな訳で、あのドット絵のキャラの印象しかなかったファイナルファンタジーがこの映画では、普通にハリウッドの超大作映画と変わらない質感(クオリティ)と世界観を構築できていることにかなり衝撃がある。スーファミの時とはもう別物だ。

 

さて、ストーリーに関してだが、国家の国王直属部隊のいち兵士に視点を置きながら、帝国からの侵略と内部の革命によって国家がの崩壊する絶望状況の中でも希望を見つけて前に進む姿が描かれていて、感情移入しやすい。

 

基本、感情移入しやすい物語の定番は、悪役が非情なほどの残酷さを持ち合わせていて、それによる影響で、主人公ら(仲間)が肉体精神ともにズタズタになりながらも、そこからなんとか這い上がっていくという大きな流れがあれば、ほとんどはずさないと思う。

 

有名なところでドラゴンボールのベジータ編や、フリーザ編などは定番としてわかりやすく感情移入しやすいストーリー展開。

 

ちなみにこの映画もその流れを汲みつつ名シーンがある。

 

国家が崩壊し、迫りくる強敵から命を狙われるようになった時に味方(主人公と姫)をバリアでガードして、自らが目の前で犠牲になる国王のシーンがあるが、ここはかなりぐっとくる。映像も綺麗でより儚い。

 

この自らを犠牲にするシーンは、いろんなドラマや映画、マンガでもときたま描かれるが、どのシーンでも印象深い。

 

ドラゴンボールならピッコロのシーンは印象的だし、ダイの大冒険なら序盤で師匠のアバンが死ぬところ(この部分は今回のファイナルファンタジーのシーンと酷似している)、ロードオブザリングならパート1のボロミアのシーンなどどれも良い。

 

ちなみにこのファイナルファンタジーは、世界観というか設定も良い。

 

魔法王家では国王の力によって兵士は魔法が使える状態があるが、国王が死ぬと魔法も使えなくなるという制限は、国家(国王)と国民が目に見える形で価値を共有しているのが見えて、運命共同体感があって良い。

 

また、魔法が使えるときにナイフを投げると、自分がナイフになり、そこに飛んでいける(移動できる)という設定(技)は、スピード感があるし、見た目もかっこいい。これ考えた人はすごい。

 

ドラキュラが移動時に一時的にコウモリになるみたいな発想だが、ナイフを投げるというのに置き換えたのは、アナログ感(投げる)と特殊能力のバランスがベスト。

 

 

 

評価 ★★★★☆ (星4.2)

 

(まとめ:物語のツボはしっかり押さえている完成度が高いファイナルファンタジーの大作CG映画。CGのクオリティはすばらしいのだが(静止画)、動きが早いシーン(カメラワーク)や都市などを遠くから撮った際の細部に至るフォーカス感のピントが緩くてボケてしまうのが惜しい。これはCGを使った映画全般にいえることだが、細部のピントは実写には勝てない。CGでは、実写のクオリティを目指せば目指すほど(人間により近づけようとするほど)、実写にはほど遠いと感じてしまう。(一時的にはCG綺麗で凄いとなるけど)逆に実写を目指さず、ドラゴンボールのようにいわゆるマンガやアニメという世界観でのみ動かしたほうが、CGの荒さが気にならない。

最後にこの作品、字幕版と吹き替え版の両方が放送していたが、見比べてみて字幕でなくても大丈夫そうだったので、今回吹き替え版で見てみた。主役の声優は、綾野剛がやっているが、意外と声優も合っていた。逆に姫役の声は、棒読み感あってなんか微妙だった。)

 

 

力には責任が伴う

 

-?

 

 

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