映画「モアナと伝説の海」の感想(ネタバレ)

2018.06.11 Monday アニメ/CGアニメ レビュー

■映画「モアナと伝説の海」の感想(ネタバレ)


■監督:ジョン・マスカー ロン・クレメンツ
■出演者(声優):屋比久知奈 尾上松也 夏木マリ 安崎求 中村千絵 ROLLY

WOWOWで放送していた映画「モアナと伝説の海」を鑑賞。

【映画「モアナと伝説の海」のあらすじ】

豊かな自然に恵まれたモトゥヌイの島。少女モアナは、幼いころの不思議な体験から、海と特別な絆で結ばれていた。彼女は大海原の先に広がる世界を見たいという気持ちを募らせていくが、島には決して外洋に出てはならないというおきてがあった。そんなある日、島に異変が起き始める。その原因が、かつて半神半人の英雄マウイが命の女神の“心”を盗んだことにあると知ったモアナは、女神の“心”を取り戻すため島の外へと旅立つ。

WOWOWから引用

【映画「モアナと伝説の海」の感想(ネタバレ)】 

 

 

「アナと雪の女王」「ズートピア」のディズニーが送る新作長編CGアニメーション。

 

新たなCGアニメ作品を見つけたので見てみた。

 

こちらは、「アナと雪の女王」「ズートピア」に続く、同じディズニーアニメの新作だったようだが、ヒット作「アナと雪の女王」「ズートピア」と比べるとかなり微妙な出来の作品。

 

まず、「アナと雪の女王」で味を占めたのか、この「モアナと伝説の海」も劇中歌(登場人物が急に歌い出すお決まりの演出)には大分力を入れている。

 

しかし、アナ雪は、バランス良くストーリーに組み込まれていて、自分は嫌いなミュージカル演出でも特に気にならなかったが、このモアナは、途中でいいかげん歌はいいから話を進めてくれと言いたくなるほど、歌の時間が長く邪魔に感じた。

 

メインテーマのヒロインのモアナの曲は、アナ雪調で楽曲自体はキャッチーで悪くないが、舞台がからっとしたハワイ(海)の映像をバックにマイナー調の歌でキャラクターの心情(悩み)を表現されてもどうも伝わってこない。

 

っというか、しんみりするシーンでその心情を急に歌って表現されても(歌うことで悲しみを吹き飛ばすのか)のは、悲しいのに元気に歌ってて、それだけ歌えるなら大して辛くないんじゃないかという気がして共感しにくい。この作品は、せっかくのしんみりを歌に乗せてぶち壊してるような、そんな印象がある。

 

また他のキャラクターたちもそれぞれ自己紹介がてらお決まりのように歌い出すが、アナ雪的な意図が頭を過ぎって見てられない。

 

ちなみに、歌が伝わってこないその原因は、キャラクターへの共感度だと思うが、アナ雪は、触ったものを凍らせてしまう呪い?にかかってしまった姉妹の不幸な過去と苦悩が理解できるが、このモアナは、別に呪いにかかってるわけでもなく、サンゴ礁の先は危険だから行ってはいけないという父親からの制限があるのみでそれ以外の深い悩みがない。

 

親から何かを禁止されるというのは、誰もが通る子供時代のよくある悩みのひとつではあるが、この悩みだけでは、感情移入するほど深く入れない。別に仲間からいじめられてるわけでも、のけ者にされてる訳でもないし。

 

普通に愛されてるが、深いところで気持ちを理解してもらえていないという部分のみ。それも悩みといえば悩みでもあるが、物理的に不幸な状態になってるのとは違う訳で、これでは共感が弱い。これは悩みというか不満レベルかな。

 

またさらに言うと、島で生活してるのだが、サブキャラレベルにヒロインのモアナと親しくしている島の住人(仲間、友達)が出てこない。みんな背景レベル(知り合い位)の人たちで関係が薄い。唯一の友は、鳥とブタ?とばあさんだ。

 

普通なら、モアナと同年代の親しい友人が数人いて、彼らとの親密なやりとり(何か行動を起こす動機や原因になるような)があったりしてそこの関係性から自然と共感が出てきそうなもんだが、そういう出来事がなぜか一切ない。

 

島で仲間(グループ)から受け入れられずにいるとか(いじめにあってるとか、見下されてるとか)、そういうのでなく、ただなんとなく一人という状態(一人を選んでいるというのが正解かな)がモアナの基本設定になっている。

 

そのため、モアナは島で暮らしているのだが、住民側からみたら、なんとなく一人だけ夢想して宙に浮いているような不思議ちゃん的存在にみえる。

 

そんな状態のキャラクターが、一応目的をもって(石を返すために)海に出ることを決意するが、ほぼ誰にも言わず(ばあさんと母親だけに言って)に勢いに任せて旅立ってしまったため、目的の重要さが最初の段階でこちらにあまり伝わってこない。

 

普通は、島の問題でもあるわけだから、旅立ちの日には、島の全住民から夢(希望)を託されて、その期待を背負って出て行くものだが、そういうのがあらかじめないので、いざヒロインがピンチになった時に、精神的に応援してくれるのが、ばあさんしか出てこない。

 

実際、石を返す作業は、島のための行動なのだが、石を返す作業が腐敗していく島を救うということを島の住民がその情報を意図的に伏せられていたからか、あまり認識していないので(説得していないし、父親は話を聞いてくれない)、最後に無事に島に戻ってきたときにも、海に出て行方不明になっていた子(モアナ)が無事に戻ってきたから良かったみたいなレベルで終わっているように思う。

 

普通は、島を救うためには、石を返す必要がありということを理解した上で、島の誰かが行かなければいけないという前提があった上で、島の住民がその危機状態を共有した上で、島を代表して、冒険に行く人間を数人決めて、代表者は島のみんなの想いを背負って、海に出るという流れがあるが、その辺が一切ないので、目的の重要さを身近に感じにくい。

 

さらに言うと、海に出て英雄のマウイと出会ってからは、小さいモンスター集団とでかいカニと魔物?(島を守るボス)しか基本出てこないので、外に出たわりに話が大分しょぼい。スケール感はあるけど、内容は薄い。

 

通常、海に出れば、他の島で暮らす住人(部族)とかと出会って、話をしたりして、見識が広がったりという交流がありそうだが、そういう拓けた世界は全く出てこない。ずっと地味に冒険中。そして、ほぼ英雄マウイとの代わり映えしないやりとり。なんでしょうこの話(笑)

 

 

 

評価 ★★☆☆☆ (星2つ)

 

(まとめ:劇中歌の出来は良いがストーリーはイマイチのディズニーCGアニメ。ところどころ共感するところは無くも無いが、個人的にアナ雪やズートピアと比較すると、このモアナは大分失敗作かなと。海を舞台にしたCGのクオリティは、綺麗で見ごたえはあるが、ストーリーやキャラクターはもう少しなんとかならなかったのかと思う。石によって、生命が死んだり、生き返ったりする見せ方は、どこかもののけ姫みたいな雰囲気がある。日本語吹き替えでは、ばあさんの吹き替えを夏木マリがやってるが、毎回PS3のアンチャーテッドの方を思い出す。この作品、話が微妙だからか、気になるセリフ(教訓)も拾えなかった。)

 

 

 

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映画「ペット」の感想(ネタバレ)

2018.05.06 Sunday アニメ/CGアニメ レビュー

■映画「ペット」の感想(ネタバレ)


■監督:クリス・ルノー ヤーロウ・チェイニー
■出演者:設楽統 日村勇紀 中尾隆聖 沢城みゆき 永作博美 山寺宏一 佐藤栞里

WOWOWで放送していた映画「ペット」を鑑賞。

【映画「ペット」のあらすじ】

マンハッタン。犬のマックスは毎日、飼い主ケイティが出掛ける日中、お留守番をしながら近所のペットたちと遊んでいた。ある日ケイティは保健所から大型犬デュークを引き取るが、マックスはデュークと仲よくなれない。近所のドッグランに行った際、野良猫のボス、オゾンの意地悪でマックスもデュークも首輪を切られ、2匹は動物管理局の職員に捕らえられてしまう。脱走したマックスたちはケイティの家に帰ろうと協力し合うが……?

WOWOWから引用

【映画「ペット」の感想(ネタバレ)】 

 

 

「怪盗グルーのミニオン危機一発」のクリス・ルノー監督と、本作が長編初監督のヤーロウ・チェイニーが共同監督したというCGアニメ。

 

番組情報で日本語吹き替え声優にお笑い芸人のバナナマンの二人の名前があったので見てみた。

 

内容は、人間のペットとして生きる動物たちが散歩中に飼い主とはぐれてしまい、自力で家に戻ろうとするが、動物管理局に捕まってしまい…という話。

 

この作品、物語としては、トイストーリーの動物版みたいな話でありながら、ハリウッドのCGアニメ作品特有の共感できるツボはしっかり押さえていて、最後まで安心してみられる。

 

ただ、安心してみられるのだが、それ以上の内容の奥深さがあまりない。

 

単純に子供向けと言ってしまえばそれまでだが、せっかくこのペットというテーマで描き、”動物管理局”という存在も登場させているのだが、動物管理局がどういうところなのか実態を掘り下げていない。

 

動物管理局に捕まるところまでは(車に乗せられるところまでしかない)、描いているのに、その後にどういう風に動物たちがその施設で処理されているかという部分を描かないので、動物管理局の怖さがほとんど伝わってこない。

 

子供向けだからあえてそんな残酷な描写は避けたと思われるが、そこを描かないと”ペットと人間という関係”の本質は見えず、あまり意味がないように思う。

 

個人的には、動物管理局で捕まった後、施設で殺処分される寸前で、他の処分を待つ老動物たちが犠牲になって逃がしてくれて、なんとか逃げ出すことに成功するようなシーンは、入れておくべきだったと思う。

 

それでこそペット側から見た人間の本当の両面を知ることが出来るだろうし、それでこそ、マイホームに戻った時に唯一愛してくれる飼い主の良さが出てくるというものだろう。

 

この作品は、あまりにも人間(飼い主)全般がペットを愛しているという善人面を強く出しすぎているし、ペット側もそこに関しては、かなり能天気過ぎる。ほとんど悪い人(キャラ)たちが出てこないので、見てて悪い気はしないけど、その分、それ以上心に深く刺さってこない。もっと作品、もっと物語の強弱を付けたら、号泣してたテーマと思うだけに残念だ。

 

一応、人間から捨てられたペット(野良動物)も出てくるが、ペットを実際に捨ててる人間が出てこないし(わかりやすくひどい扱いを受けてるペットも出てこない)、捨てられた動物達は、地下で集団で一応楽しく生活していて、特に苦労も無さそう(に見える)。そもそも下水で生活してるのにウサギのカラダ(毛)が綺麗過ぎるしね。

 

あと、大型犬のデューク(吹き替えは、日村勇紀)の元飼い主が実は、亡くなっていたので、動物管理局に捕まった時に迎えにこれなかったという設定(話)も、あそこは、もうちょっと良い展開があったんじゃないかと思います。あそこは、やっぱり生きていたけど、デュークが急に行方がわからなくなったので、他のペットを新たに飼っていた方が良かったと思う。

 

 

評価 ★★★☆☆ (星3.4)

 

(まとめ:バナナマンの日本語吹き替えキャラがもうバナナマンそのものにしか見えないCGアニメ(吹き替え版限定)。この作品、内容は別にして、吹き替えを担当してるバナナナマンが、物語上のキャラを演じてるというよりは、ただの芸人としての二人の関係性の延長として、このCGアニメがあるみたいに見えてくる。そういった意味では、バナナマンが好きなら、それだけで吹き替え版は、見る価値はあります。ただ、内容はホントに惜しい作品です。現実的な部分を描いていないからか、気になるセリフもなかったかな。作品としては面白いけど。)

 

 

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映画「KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV キングスレイブ ファイナルファンタジー15」の感想(ネタバレ)

2018.03.11 Sunday アニメ/CGアニメ レビュー

■映画「KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV キングスレイブ ファイナルファンタジー15」の感想(ネタバレ)


■監督:-
■出演者:アーロン・ポール レナ・へディ ショーン・ビーン エイドリアン・ブーシェ リアム・マルヴェイ トッド・ヘイバーコーン アレクサ・カーン

WOWOWで放送していた映画「KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV キングスレイブ ファイナルファンタジー15」を鑑賞。

【映画「KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV キングスレイブ ファイナルファンタジー15」のあらすじ】

魔法国家ルシスの王都で、敵対するニフルハイム帝国との停戦協定が結ばれようとしていた。ルシスの王子ノクティスは、和平の証しとして帝国属領の姫ルナフレーナとの結婚式を行なうべく王都を後にするが、一方のルナフレーナは極秘裏に王都を訪れ、国王レギスに謁見していた。そして調印式当日、突然帝国が裏切り、王都を攻撃し始める。混乱の中、国王直属部隊“王の剣”の従兵ニックスは、王とルナフレーナを守るべく闘うが……。

WOWOWから引用

【映画「KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV キングスレイブ ファイナルファンタジー15」の感想(ネタバレ)】  

 

全世界累計販売本数600万を超えるPS4?の大作RPG「ファイナルファンタジーXV」の物語を補完するフルCG長編アニメ。

 

ファイナルファンタジーの世界観をCGアニメ化した作品が放送してたので見てみた。

 

個人的にファイナルファンタジーは、スーパーファミコンの「ファイナルファンタジー検廚函屮侫.ぅ淵襯侫.鵐織検辞后廚濃澆泙辰討い討修谿聞漾▲ャラが3D化されてからはやっていない。これはドラクエでも同じだが。ドラクエ8以降やってない。

 

そんな訳で、あのドット絵のキャラの印象しかなかったファイナルファンタジーがこの映画では、普通にハリウッドの超大作映画と変わらない質感(クオリティ)と世界観を構築できていることにかなり衝撃がある。スーファミの時とはもう別物だ。

 

さて、ストーリーに関してだが、国家の国王直属部隊のいち兵士に視点を置きながら、帝国からの侵略と内部の革命によって国家がの崩壊する絶望状況の中でも希望を見つけて前に進む姿が描かれていて、感情移入しやすい。

 

基本、感情移入しやすい物語の定番は、悪役が非情なほどの残酷さを持ち合わせていて、それによる影響で、主人公ら(仲間)が肉体精神ともにズタズタになりながらも、そこからなんとか這い上がっていくという大きな流れがあれば、ほとんどはずさないと思う。

 

有名なところでドラゴンボールのベジータ編や、フリーザ編などは定番としてわかりやすく感情移入しやすいストーリー展開。

 

ちなみにこの映画もその流れを汲みつつ名シーンがある。

 

国家が崩壊し、迫りくる強敵から命を狙われるようになった時に味方(主人公と姫)をバリアでガードして、自らが目の前で犠牲になる国王のシーンがあるが、ここはかなりぐっとくる。映像も綺麗でより儚い。

 

この自らを犠牲にするシーンは、いろんなドラマや映画、マンガでもときたま描かれるが、どのシーンでも印象深い。

 

ドラゴンボールならピッコロのシーンは印象的だし、ダイの大冒険なら序盤で師匠のアバンが死ぬところ(この部分は今回のファイナルファンタジーのシーンと酷似している)、ロードオブザリングならパート1のボロミアのシーンなどどれも良い。

 

ちなみにこのファイナルファンタジーは、世界観というか設定も良い。

 

魔法王家では国王の力によって兵士は魔法が使える状態があるが、国王が死ぬと魔法も使えなくなるという制限は、国家(国王)と国民が目に見える形で価値を共有しているのが見えて、運命共同体感があって良い。

 

また、魔法が使えるときにナイフを投げると、自分がナイフになり、そこに飛んでいける(移動できる)という設定(技)は、スピード感があるし、見た目もかっこいい。これ考えた人はすごい。

 

ドラキュラが移動時に一時的にコウモリになるみたいな発想だが、ナイフを投げるというのに置き換えたのは、アナログ感(投げる)と特殊能力のバランスがベスト。

 

 

 

評価 ★★★★☆ (星4.2)

 

(まとめ:物語のツボはしっかり押さえている完成度が高いファイナルファンタジーの大作CG映画。CGのクオリティはすばらしいのだが(静止画)、動きが早いシーン(カメラワーク)や都市などを遠くから撮った際の細部に至るフォーカス感のピントが緩くてボケてしまうのが惜しい。これはCGを使った映画全般にいえることだが、細部のピントは実写には勝てない。CGでは、実写のクオリティを目指せば目指すほど(人間により近づけようとするほど)、実写にはほど遠いと感じてしまう。(一時的にはCG綺麗で凄いとなるけど)逆に実写を目指さず、ドラゴンボールのようにいわゆるマンガやアニメという世界観でのみ動かしたほうが、CGの荒さが気にならない。

最後にこの作品、字幕版と吹き替え版の両方が放送していたが、見比べてみて字幕でなくても大丈夫そうだったので、今回吹き替え版で見てみた。主役の声優は、綾野剛がやっているが、意外と声優も合っていた。逆に姫役の声は、棒読み感あってなんか微妙だった。)

 

 

力には責任が伴う

 

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映画「ドラゴンボールZ 復活の「F」」の感想(ネタバレ)

2018.01.08 Monday アニメ/CGアニメ レビュー

■映画「ドラゴンボールZ 復活の「F」」の感想(ネタバレ)



■監督:山室直儀
■出演者(声):野沢雅子:中尾隆聖:山寺宏一:森田成一:堀川りょう:古川登志夫:田中真弓

WOWOWで放送していた映画「ドラゴンボールZ 復活の「F」」を鑑賞。

【映画「ドラゴンボールZ 復活の「F」」のあらすじ】

破壊神ビルスとの戦いも終わり、地球は平穏を取り戻していた。だがある日、フリーザ軍の残党ソルベとタゴマがドラゴンボールを集め、フリーザを復活させてしまう。悟空への復讐に燃えるフリーザは、これまでしたことのなかった努力と訓練によってさらなる力を身につけ、新生フリーザ軍を率いて地球に襲来。だが、肝心の悟空とベジータは修行中で不在、やむなく悟飯、ピッコロ、クリリンたちがフリーザ軍を迎え撃つのだが……。

WOWOWから引用

【映画「ドラゴンボールZ 復活の「F」」の感想(ネタバレ)】  


原作者の鳥山明自身が初めて脚本を手掛けたという劇場版「ドラゴンボール」の第19作。

前回劇場版の「ドラゴンボールZ 神と神」を見たので続けて、一緒に録画していた現在(2018年現在)のドラゴンボール劇場版の最新作にあたるこちらも見てみた。

今回は、サブタイトル?に”復活のF”というタイトルが付けられてることからもわかるとおり、未来のトランクスに粉々にされてしまったフリーザが再生、復活してまた地球征服(悟空への復讐)を企むという話。

ちなみに、前回の「ドラゴンボールZ 神と神」では、ほぼ悟空のワンマン映画になっていたが、今回は、復活したフリーザが1000人の部下を地球に引き連れてきたことから、その弱いザコ戦闘員と戦うために地球にいるZ戦士(ピッコロ、天津飯、クリリン、亀仙人、悟飯)の活躍(戦闘)が見られる。

個人的に、ベジータ以降の元から地球にいるZ戦士(悟空の仲間たち(ドラゴンボール時代の仲間))は、スーパーサイヤ人化してしまう悟空やベジータほか、その子供サイヤ人(トランクス、悟天)ですら戦闘力が開きすぎてしまい、活躍機会がほぼない。

今回もクリリンと天津飯、亀仙人は、本来なら全く必要性はないが、特殊な事情をそろえたことで同情出演のような形で、活躍機会が実現している。戦闘力で言えば、クリリンより嫁の人造人間18号の方が強いし、天津飯は、修行してるとはいえ、やはりナメック星で最長老にパワーを引き上げられたクリリンよりは弱いだろう。

亀仙人に関しては、いくら人間として強いとは言っても、もう他の誰にも勝てないだろう。ピッコロも彼ら全員よりは強いが、スーパーサイヤ人になれる悟飯がいたらそれだけで、戦力としている意味があまりない。

ただ、そういった事情はあるが、そんなことを言ってしまうと今回の話自体(今更フリーザが復活したところで…どうなんだ)もともこもないので、今回の特殊な事情(ストーリーに邪魔な脇役キャラクターを都合よく捨象してる)を踏まえたストーリー構成は、これはこれでありだと思う。

やはり、個人的にドラゴンボールは同じ地球人のクリリンが活躍してるかどうかが、非常に大きな要素を占めていると思っている。

そういった意味では、今回の話は、誰もが求めていたであろうドラゴンボールZの痒いところに手が届くような構成で好感が持てた。


評価 ★★★★☆ (星4.2)

(まとめ:原作者の鳥山明の初脚本がファンの期待に存分に応えてきたドラゴンボール劇場版の良作。当時フリーザに殺されてしまったクリリンが、再び殺されそうになるのをベジータが寸前で助けるというシーンがこの劇場版であるが、このシーンだけでこの劇場版を見た甲斐が十分にあった。やっぱベジータは、こうでなくてはね。ピッコロと一緒にコメディ要員になってる場合ではない。)


おい クリリン

カカロットに仙豆を

食わせてやれ

-?



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映画「ドラゴンボールZ 神と神」の感想(ネタバレ)

2017.12.29 Friday アニメ/CGアニメ レビュー

■映画「ドラゴンボールZ 神と神」の感想(ネタバレ)



■監督:細田雅弘
■出演者(声):野沢雅子:山寺宏一:森田成一:佐藤正治:鶴ひろみ:田中真弓:堀川りょう

WOWOWで放送していた映画「ドラゴンボールZ 神と神」を鑑賞。

【映画「ドラゴンボールZ 神と神」のあらすじ】

魔人ブウとの戦いから数年。悟空らは穏やかな生活を取り戻していた。だが一方、創造神と対をなす破壊神・ビルスが復活を遂げる。ビルスは《超サイヤ人ゴッド》なる存在が出現するとの予言を聞き、そのときまで眠りについていたのだ。やがて、宇宙最強と恐れられたフリーザを倒したサイヤ人がいると知ったビルスは、悟空の前に姿を現わす。強敵の出現にわくわくする悟空だが、ビルスの圧倒的な力の前に無残な敗北を喫してしまう。

WOWOWから引用

【映画「ドラゴンボールZ 神と神」の感想(ネタバレ)】  

原作者・鳥山明の全面協力で実現したという「ドラゴンボールZ」の劇場版アニメ。

ドラゴンボールの劇場版アニメがWOWOWで二作品連続放送してたので見てみた。

こちらは、ドラゴンボールの劇場版作品ということでコミックでは描かれなかった?番外編というか、コミックで完結した魔人ブウ以後の話。

ちなみに、ピッコロやベジータ、フリーザ、セル、魔人ブウなど、悟空の敵だったものは、ほぼ改心するか死んでいなくなってしまってるので、新たな敵として、ビルス神が登場している。

ただ、宇宙の中の神という強すぎる設定(戦闘力)の関係で悟空以外(悟空すらであるけど)はほぼ戦闘で使い物にならない状態なので、Z戦士(クリリンを始め地球人の出番はほとんどなく)、ピッコロやベジータ(多少ある)にしても対して見どころがない。

ドラゴンボールは、ベジータ、フリーザあたりの、地球人の仲間たち(クリリンでも)がほどよく活躍できる戦闘力レベルの敵が現れて一緒に戦うのが、理想で、それ以上の強い敵の場合は、ほぼ悟空のワンマン映画になってしまうので、中身としてかなり微妙だ。

この作品もほぼ悟空のワンマン映画になっているが、ただ、それでも、いつものメンバーは、ほぼ登場していて、それなりにキャラを生かしたやりとりがあって、それだけでも全然見れてしまうのはすごい。キャラクターの強さと言うべきか。

過去に実写版のドラゴンボールがハリウッドで作られたりもしたが、出来としてはそれほど良くはない今作のドラゴンボールではあるが、それでもドラゴンボールは、アニメがやはり一番合ってると思うし、あの柔らかい映像を見て癒されます。


評価 ★★★★☆ (星4つ)

(まとめ:安定と癒しのドラゴンボールアニメの劇場版。とりあえず内容の評価は別にしてドラゴンボールは常に作られているだけで、それだけで何か満足感があります。個人的にベジータがただのお笑い要員になってしまってる扱いは、非常に残念です。やっぱりピッコロ、ベジータあたりは、クールキャラを維持していて欲しい。)



よくも 俺のブルマをー!

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映画「ズートピア」の感想(ネタバレ)

2017.08.27 Sunday アニメ/CGアニメ レビュー

■映画「ズートピア」の感想(ネタバレ)



■監督:バイロン・ハワード
■出演者(声優):上戸彩/森川智之/三宅健太/高橋茂雄/玄田哲章/Dream Ami

WOWOWで放送していた映画「ズートピア」を鑑賞。

【映画「ズートピア」のあらすじ】

地方で生まれ育った女子ウサギのジュディは警察学校を首席で卒業し、ウサギ初の警官として多彩な動物が共存共栄する大都市“ズートピア”の警察官となるが、駐車違反の取り締まりという平凡な任務を与えられたことを不満に思う。そんなジュディは詐欺師のキツネ、ニックと出会った後、カワウソが失踪した事件の捜査を担当することに。それは実は“ズートピア”全体を揺るがしかねない巨大な陰謀につながる可能性がある事件だった。

WOWOWから引用

【映画「ズートピア」の感想(ネタバレ)】

全世界合計興行収入が10億ドルを突破したという2016年のディズニーアニメーション。

新作のCGアニメを見つけたので見てみた。

内容は、なんでも夢が叶うという様々な動物が暮らすズートピアで、警察官になったウサギがある事件を担当し…という話。

興行的に大ヒットしたアニメ作品らしいが、実際に見てみると内容は意外と普通でよくありそうな事件解決の冒険モノ。

ちなみに日本語吹き替え版で見たが(CGアニメは基本吹き替えで見ます)、ヒロインのウサギの吹き替えは上戸彩が担当してるが、相性は抜群。

もともとウサギが原型のはずだが、上戸彩の吹き替えによって、もうウサギ(のしぐさや動きまで)が上戸彩にしか見えなくなってくるほどだ。いや、上戸彩がそもそもウサギになってるのかもしれない。それ位、声や雰囲気は同化するほどドンピシャで合っている。

ちなみにこの映画に関しては、この吹き替えの上戸彩とナマケモノのシーン位しか印象がない。※あと、バッファロー?にたかるハエもあったか。

ナマケモノについては、たぶんこの作品を作るにあたり、製作者が一番やりたかったような感じすらする(かなり時間取ってるし)。


評価 ★★★☆☆ (星3.4)

(まとめ:吹き替えの上戸彩が抜群のディズニーのファミリー向けCGアニメ。キャラクター(ウサギ、キツネ)の成長は、しっかり描かれているが号泣するような感動作ではない(それほど来なかった)ので評価は、やや低めです。でも内容は、ディズニーアニメで安定してるので、子供と一緒に見るには、ちょうど良い作品です。あと上戸彩ファンにはおすすめです。)



一番怖いのは理由もなく

怖がること


-?



私に何が出来て

何が出来ないかは

私の問題よ


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映画「アーロと少年」の感想(ネタバレ)

2017.04.19 Wednesday アニメ/CGアニメ レビュー

■映画「アーロと少年」の感想(ネタバレ)



■監督:ピーター・ソーン
■出演者(声優):安田成美/松重豊/八嶋智人/片桐はいり/石川樹/山野井仁

WOWOWで放送していた映画「アーロと少年」を鑑賞。

【映画「アーロと少年」のあらすじ】

農場を営むアパトサウルス夫婦の末っ子アーロは、兄姉と比べて体も小さく、性格も臆病でからかわれてばかり。ある時、父から食料を盗む生き物を捕まえるよう言われたアーロは、罠に掛かった生き物……初めて見る人間の少年に驚き、つい逃がしてしまった。そんな矢先、アーロは激しい嵐で最愛の父を亡くし、自身も川に流されてしまう。見知らぬ土地で目覚めた彼は、自分を助けたのが、先日逃がした少年“スポット”だったと知る。

WOWOWから引用

【映画「アーロと少年」の感想(ネタバレ)】


ディズニー/ピクサーのアドベンチャーファンタジーアニメーション。

ハリウッドのCGアニメ作品を見つけたので見てみた。

劇場公開時にCM等でも流れていたのかすらあまり知らない状態で見てみたが、さすが、ディズニーピクサーのCGアニメで、この映画も全く外さない。

少年が出てくるまで、ありきたりな非力で弱い王道の主人公設定(アーロ)にはまたか!と思ってしまったが、この少年が出てきてからのアーロ(主人公)との冒険と成長は、魅せられてしまう。

なぜか人間なのに、しゃべれない少年(恐竜たちはしゃべるのに、人間はなぜか犬のように描かれている)が魅力的で、後半でその少年が他の人間(親族?)と再会し、アーロと別れていくシーンは、美しくほぼ芸術の域に達している。

セリフをほとんど使わず(雄たけびしか使えないので)、しぐさや表情、動きだけで状況や心情まですべて描いている。そして、その意図がこちらにもしっかり伝わってきて同じように共感する。

こういう映画を見て思うのは、このピクサー(スタッフ)が掲げる映画に対する想いの大きさというか、映画で伝えたいこと(根幹)がホントしっかりしていると思う。そして、毎回いい仕事してる。

大衆映画でありながら、子供が見たときに最低限必要な教育もしっかり織り込まれている。そこと比べるもんじゃないけど、テラフォーマーズにはない説得力と教育がちゃんとある(笑)

偏屈な大人が見たら、夢見がちでそういうことじゃないと言いたくなることもあるが、小さい子供が約1時間半の時間を使うには、内容はこれでいいんじゃないかと思う。ピクサー映画を見て、極悪人は育たないと思う。



評価 ★★★★☆ (星4.2)

(まとめ:さすがピクサーのアニメという名に相応しい良作CGアニメ。日本語吹き替えでみたが、声優陣も安定して、安心して聞ける。絵も美しいし、泣ける。おすすめ。)



怖さを乗り越えることで

はじめて見ることの出来る

世界があるんだ


-?

怖くないと言ったか

怖いが戦ったんだ

怖さを感じない奴は

生き残ることなんかできないぞ

怖さを受け入れろ

自然と同じだ

逃げも逆らいもせず

乗り越えていくんだ

自分を信じてな


-?



やるべきことをやるんだ

-?


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映画「天才犬ピーボ博士のタイムトラベル」の感想(ネタバレ)

2016.08.12 Friday アニメ/CGアニメ レビュー

■映画「天才犬ピーボ博士のタイムトラベル」の感想(ネタバレ)

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■監督:ロブ・ミンコフ
■出演者:多田野曜平 塚田匠 松浦愛弓 水野ゆふ

WOWOWで放送していた映画「天才犬ピーボ博士のタイムトラベル」を鑑賞。

【映画「天才犬ピーボ博士のタイムトラベル」のあらすじ】

言葉が話せ、人間以上の知能を誇る天才犬ピーボ博士と、養子になった人間の少年シャーマン。2人は実の親子以上の絆で結ばれていた。だがある日、シャーマンが学校で同級生の少女ペニーとトラブルを起こしてしまう。博士はペニーと両親を自宅に招き、和解するためのパーティーを開くのだが、そのさなか博士がタイムマシンを発明したことを知ったペニーが、勝手にマシンを使って古代エジプトへとタイムトラベルしてしまい……。   

WOWOWから引用

【映画「天才犬ピーボ博士のタイムトラベル」の感想(ネタバレ)】


1960年代の人気アニメをドリームワークスがCGアニメ化した映画。

CGアニメ映画が放送してたので見てみた。

少し前にディズニーのアナ雪、ベイマックスがかなり良かったのを記憶してるが、このドリームワークス製作の「天才犬ピーボ博士のタイムトラベル」アニメは、かなり微妙。

過去の人気アニメをCGアニメ化したというものだが、内容については、原作を知らないので、そことの比較はできない。

言葉が話せる天才犬が人間の子供を養子にもらって育てているという変わった設定だが、タイムマシーンで過去の歴史を直接見て回るという冒険(タイムトラベルアクション)は、CGアニメならでは疾走感で映像的にはそれなりに楽しめるが、大事な感情移入部分がわかりやす過ぎ(単純過ぎて)で、イマイチ。こういうことでしょという、押し付け感が多少ある。

最後の、○○の状態が犬というなら私も犬だ(たしかそんな風なセリフ)で民衆がまとまるくだりも、それはそれで、犬(ピーボ)に失礼な気がしてしまう。決まってる感じがしない。犬(ピーボ)を持ち上げてるのか下げてるのかよくわからない。

そういうことじゃないと思う。

また、犬のピーボ博士が天才過ぎて、彼に任せて置けば大抵なんでも解決されるので、その辺の奥行きのあるハラハラドキドキ感はない。(映像としては良いけど) 少年もピーボ博士にほぼべったりだし。

それと、子供のシャーマンとペニーが仲悪かったのに、のちに早々に意気投合して恋愛関係(友情が芽生える)?になってしまうのもどうかと思う。

最初はかなりムカつくヤツだったのに、後々で性格変わりすぎというか、実は、この子は味方なんで受け入れてください的な流れになるのには、やや無理がある。最初の印象があるので、そうすんなり見ているほうは、彼女を好意的に受け入れられないかな。この部分が、どうも最後まで後を引いてしまう。

敵から味方に代わるのであれば、敵の時の部分をもう少し控えめ目にしておくか、過度にひどく描く場合は、そうする大きな理由(実は相手を思っていた何かなど)を用意しておかないと、上手いこと気持ちはひっくり返らない。

あんたは犬だとか言ってしまうヒロインキャラは、誤解の前にヒロインとしては、どうなのか。あそこまでひどいことを言う必要性は感じられない。※子供だからそういうこと言うとかあるかもしれないけど。

完全に悪役キャラとして描いていて、そこから特に主人公がやり返すことも無く、なんとなくタイムトラベルで誤解を解いたら、友達になったみたいな感じでは、受け入れにくい。結局、一発目のエジプトでのわがままな性格も変わってないし。ヒロインにしていは、好感度が低い。

あと、全体的にシャーマンとペニーが子供なのはわかるが、かなり行動が身勝手過ぎ。自分からピンチになって助けを呼ぶという、イライラ行動が多い。



評価 ★★★☆☆ (星3つ)

(まとめ:普通に見れるが、感情移入度はどこか弱いCGアニメ。最近のCGアニメは、ドリームワークスよりディズニーかな。)


フロイトが言ってたんだけど

誰かが嫌いになるのは

その人が自分の嫌なところを

思い出させるからなんだって


-?


>>天才犬ピーボ博士のタイムトラベル<特別編> [ タイ・バーレル ]


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映画「ベイマックス」の感想(ネタバレ)

2016.07.20 Wednesday アニメ/CGアニメ レビュー

■映画「ベイマックス」の感想(ネタバレ)



■監督:ドン・ホール クリス・ウィリアムズ
■出演者:菅野美穂 小泉孝太郎 川島得愛 本城雄太郎 新田英人 浅野真澄 武田幸史 山根舞 金田明夫

WOWOWで放送していた映画「ベイマックス」を鑑賞。

【映画「ベイマックス」のあらすじ】

謎の事故で最愛の兄タダシを失った天才少年ヒロ。深く傷ついた彼の心を救ったのは、人々の心と体を守るために兄が開発したケアロボットのベイマックスだった。兄の死の真相をつかもうとする2人だったが、彼らの前に未知なる強大な敵が立ちはだかる。ケアロボットとして人を傷つけることを禁じられているベイマックスに、大切なヒロを守り切ることはできるのだろうか? そして、兄がベイマックスに託した、驚くべき“使命”とは?

WOWOWから引用

【映画「ベイマックス」の感想(ネタバレ)】


マーベルコミックスのヒット作「BIG HERO 6」をもとにしたというディズニーのアドベンチャー。

1年位前に劇場公開時にテレビCMで話題になっていた作品がWOWOWで初放送?してたので見てみた。

最近のディズニーアニメだと、2013年の「アナと雪の女王」の次がこの「ベイマックス」(2014年)になるようだが、続けて見てみて思うのは、最近のディズニーアニメはなかなかやるというか、個人的には、アナ雪の歌のクオリティを除けば、この「ベイマックス」の方がストーリー他では内容が優れている。

アナ雪は、感情移入がそれほどでもなかったが(自分が男だからか)、このベイマックスは、マジでやばい。

いろいろ想像して、号泣に近いほど、泣ける。感情移入の掴み方がやばい。

主人公ヒロの兄のタダシがなぜ「ベイマックス」を心のケアロボットに仕上げていたのか、ストーリーを追いながら、時々兄貴のその思いに想像を膨らますだけで、泣けてくる。

結果的に兄貴が死んでしまったからというのもあるが、死ななくて、生きている間の兄の弟を時々気に掛ける行動や思いは、シーンは少ないながらによくあらわれている。 ※正しい方向に誘導しているというか、上手く導いている。

しかも、弟がロボットに対し、日々武装化に拘っていく(欲望を追求していく)のと対照的に、平和機能しかない兄が作ったベイマックスの完成度は、弟をはるかに超越した考え方に達している。

これは、話が進むに連れて、この兄貴の到達した偉大な考え方がよくわかる。

人間の生きるテーマは、欲望(夢)を叶えることだと錯覚しがちだが、実際のもっと深い本質は、どうしようもない孤独という自己の疎外感(物理的、精神的な)を乗り越えることにある。だいたいのことは、孤独にならないために仕方なくやってる行動の多さに気付くわけで、孤独を乗り越えられるとほとんどの悩みから解放される。

このベイマックスは、まさにそういった人間が本質的に持つ孤独(疎外感)を埋めるためのロボットでもある。
 
なのでベイマックスは、この後、さらにアップグレードにより、牧師機能(指導者)が標準装備されていくことであろう。そして、オプションでイスラム教やキリスト教、仏教など自分が信仰したい宗教の教本を選べれば、ほぼ完成の域に達するでしょう。これほど強い味方はいない。

ちなみに創造的には、心のケアロボットという発想は、すでにどこかで聞いたことのある発想ではあるが、この物語の中にこう上手く組み込んだという部分では、この作品の功績はすごい。最近は妙なわけのわからない目的不明の映画が溢れている中で、正統派にしっかり作ると、いい映画が出来るもんだと思った。


評価 ★★★★☆ (星4.8)

(まとめ:兄弟がいるなら(特に弟なら)感情をがっつり掴まれること請け合いのディズニーの傑作アニメ。もうがっつり感情を掴まれたので、気になる部分はあってももう言うことないです。)



ヒロ 私はいつも

一緒にいます


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映画「美女と野獣」の感想(ネタバレ)

2016.07.02 Saturday アニメ/CGアニメ レビュー

■映画「美女と野獣」の感想(ネタバレ)



■監督:ゲーリー・トゥルースデール、カーク・ワイズ
■出演者(声優):伊東恵里 山寺宏一 福田公子/歌:ポプラ 松本宰二 あずさ欣平 江原正士/歌:若江準威知 熊倉一雄香

WOWOWで放送していた映画「美女と野獣」を鑑賞。

【映画「美女と野獣」のあらすじ】

フランスの田舎町に暮らす夢見がちな少女ベルは、捕らえられた発明家の父を救出しに行った森の中の古城で、恐ろしい姿をした野獣と対面する。野獣はかつてわがままな王子だったが、魔法によって姿を変えられ、21歳の誕生日までに誰かを愛さなければ元の姿に戻れないという呪いをかけられていた。いつしか惹かれ合うベルと野獣だったが、一方、ベルに想いを寄せる乱暴者ガストンが野獣を倒すため森の城に向かっていた。

WOWOWから引用

【映画「美女と野獣」の感想(ネタバレ)】

長編アニメーション映画として史上初めてアカデミー作品賞にノミネートされたというディズニーアニメ。

まだ未見だったディズニーの「美女と野獣」が放送してたので見てみた。

アカデミー作品賞にノミネートとされていたという情報を見終わった後で知ったが、個人的にそこまでの作品かは微妙だ。

アナ雪とか最近のCGアニメ等の出来と比べてしまうと、年数を重ねてるだけあって(美女と野獣の製作年は1991年)、最近の方がいろいろな面でクオリティが高いと思う。

一番は、登場人物に感情移入があまり出来ないところだろうか、一応上記あらすじの通りストーリーはあるのだが、意外と内容が薄いというか、なぜ野獣のことを好きになるか、という部分も、結局、命を助けてもらったのがきっかけでとか、動機が安易過ぎな感じは否めない。

また、ベル(ヒロイン)に思い寄せる人間のガストンという乱暴者が登場するが、このキャラもただただわかりやすい悪キャラ設定で、ほとんど中身がない。ほぼ野獣の良さを出すために存在している、対照的なキャラでしかない。

こういうおとぎ話系(シンデレラや白雪姫など)は、基本、登場人物の背景ってうすうすだけど、この美女と野獣は、さらによりうすうすに思う。

例えば、シンデレラなら、王子と結婚できる、白雪姫は、王子とキスで生き返るとか、何か差し迫った危機や夢みたいな、物語り全体を一言で説明できるような(テーマ)があるのだが、この美女と野獣は、野獣側には、元の姿に戻れないという時間縛りがあるが、それ以外には特にテーマはない。

美女側には特別何も無いのだ。当初から相手(野獣)のことを好きだったわけでもない。恋愛が主という話でもない。

ちなみに唯一野獣側には、時間縛りがあるのだが、だからといって積極的に城から出て何かしていたという訳でもなく、ただただ城で待ち伏せ漁みたいなことをやっているだけだ。※それすらもしてない感じだけど。

例えば、この辺の野獣側の心底の努力が見えて、何をやっても全く上手くいかない差し迫った危機感がわかれば、多少感情移入もできないことはないが、その辺がほぼ見えないので、上手くいかなかったところで、どうでも良さがある。

今回も美女が訪れてきたのは、彼女の父親をたまたま捕まえられて、おまけで娘が訪ねてきたわけで、なんとか女と知り合えたわけだ。

美女側にしたら、特にシンデレラのように王子と結婚したいとか、そういうわかりやすい理想の夢物語(願望)みたいな動機を持っていたわけでもない。ただ父親思いで本が好きなだけで、それ以降は、行き当たりバッタリの物語。

唯一、女心を全く分からないガストンに愛想が尽きて、他に自分をわかってくれる男はいないのかという、悩みがあった位でしょうか。決して人を外見で選んだりとか、人を見下したりしてる人間ではなかった。←ここは重要です。

ちなみに、この美女と野獣というタイトルとテーマだが、実際、本当に問題を抱えているのは、美女の方ではなく、魔法によって野獣にされてしまった野獣(王子)の方なので、その野獣に対して、美女をあてがうと言うのは、なんとなく都合が良すぎるというか、違うような気がしている。

自分を愛してくれる女性は、外見でもなく性格重視だよねって結論を導いて、強調するべきであって、そこに外見の良さを持つ美女(+性格)をあてがってしまうと、どっちが主役で、読み手に何を伝えたいのかが非常に曖昧になってしまう。

男なら、美女+性格の良さの両方を欲しいのは、男側の願望であるが、野獣にされた挙句さらに野獣の状態で、美女(+性格の良さ)の両方を手に入れようとする傲慢さは、反省するべきだろう(笑)

本来なら、めちゃくちゃブスと知り合って、愛されて、やっぱり人は外見よりも性格だねって思った瞬間、そのブスが美女になるとかそういうパターンならわかるけどね。

ちなみに、上記のような意見を強く言うほど、この物語では美女という部分に強調するほどこだわりすらも無いのが、この物語が余計にふざけているとしかいえない部分だろう。よくこのテーマでいこうと思ったな。

結果的に、美女というものに特に拘っていた部分もないので、たまたま登場人物の女が美女だったという話である。男側(野獣側)に何人かの中から美女を選んだ感じもない。ただただ1択。そいつしかいなかった。

まとめれば、この作品のタイトルは、「美女と野獣」ではなく、「女(たまたま美女)と野獣」とするべきだろう。

さらに言えば、最後に、美女から愛されたことで野獣は元の人間に戻されて王子に戻るのだが、美女は野獣でも愛せる(愛は見た目に拘らない)という良い結論をせっかく出たのに、最後にそれを破って、王子に戻すべきではないでしょう。

ルール上は、戻れてハッピーエンドなんだけど、もうその野獣の状態で愛されたのなら、野獣のままで良くないかということだ。

人間に戻れなかったと落胆する野獣を慰める美女という構成(愛のある悲しい話)でも全然良い。

むしろ野獣のままでも良かったのに、人間に戻られたら、実際、美女側も戸惑うだろう。

人間の時は、コイツこんな人間だったのか?と。

もともとの人間の状態を知っていて、戻ってくれたらありがたいが、もともとの状態知らないんで、魔法が解けて、人間に戻ったところで、意外とその外見が嫌いになることもある。その後のストーリーは、描かれてないけど。

この顔嫌いだわ〜は実際あると思う。

今までは、美女側にしたら、野獣といっても、言葉をしゃべる動物という概念の野獣感だったと思うし、人間というよりは、意外とライオンと接するような、ペット感覚でずっと接していたと思う。

それなのにいきなり最後に人間に代わる(戻る)ってね。いろいろ考えること増えたと思う。

結果、この「美女と野獣」は、最後には、野獣すらも残っていない話なのだ。

「女(たまたま美女)と男(野獣)」

やたらカッコが必要な話。



評価 ★★☆☆☆ (星2つ)

(まとめ:何を言いたいのか全くよくわからないディズニー映画(アニメ)。散々ストーリーをけなしてしまったが、唯一、二人が心を通わせてからのシーンは、しっとりして、ロマンチックさがあり、雰囲気は良いと思う。まさにディズニーだ。ちなみにこの物語は、子供向け(対象)だと思うが、この作品を親子で見ていて、子どもに、「え?どういうこと?」って聞かれたら、親は、なんて説明すればいいんだろうか。人は見た目じゃないのよ!という言うべきだろうか、女の子には、それでいいかもしれないが、男の子側には、野獣になっても美女を狙えとなって、上手い説明がつかないぞ。)


逃げたんじゃないの 

パパ

釈放よ


-?


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