映画「ソラニン」の感想(ネタバレ)

2011.05.25 Wednesday 音楽もの 映画レビュー

■映画「ソラニン」の感想(ネタバレ)



■監督:三木孝浩
■出演者:宮崎あおい 高良健吾 桐谷健太 近藤洋一(サンボマスター) 伊藤歩 ARATA 財津和夫

WOWOWで放送していた映画「ソラニン」を鑑賞。

【映画「ソラニン」のあらすじ】

大学時代の音楽サークルで知り合って以来、6年となる種田と芽衣子は、現在、小さなアパートで同棲中。音楽への夢を今なお諦めきれない種田は、フリーターをしながらバンド活動を続け、OLとなった芽衣子が2人の生活を何とか支えていた。やがて種田はバイトを辞めて音楽活動に打ち込み、デモCDを作り上げて売り込みに奔走するが、厳しい現実の壁にぶちあたることに。そんなある日、思いがけず種田が交通事故に巻き込まれ……!?

※WOWOWから引用

【映画「ソラニン」の感想(ネタバレ)】

宮崎あおい主演で描く浅野いにお原作の同名マンガの映画化作品。

音楽と夢と現実がテーマだが、この映画は目の前の現実にかなり焦点が当てられており、等身大でもがく人間模様がリアルに描かれている。

宮崎あおいが彼氏の遺志を引き継ぎバンドを始めるという役柄を演じており、普通にギターと歌を披露している。さすが本格派?女優の”宮崎あおい”なのか、ギターも吹き替えではなくしっかり習得し弾きこなしている。これはエライ。※しかもロックなリフを…(笑)

そして、気になる歌の方もアフラックで御馴染みだが、そつなくこなし音を外さない。最近サントリーのCMで芸能人が「上を向いて歩こう」を歌わされていて、そのなかでも人気若手女優、吉高由里子の隠された歌唱力がモロばれになっているが、宮崎あおいは演技だけでなく歌にも隙がない。

ちなみに俳優桐谷健太もこの映画でドラマー役を演じているが、生ドラマを叩き普通に上手い。そして、ベースは、近藤洋一というサンボマスターのメンバーが映画初出演ながらベースを担当し、このバンドを支えている。

ラストに行われる3人のライブ演奏も、しっかりとライブバンドになっているのはこの映画の一つの見どころでしょう。スタジオ風景なども吹き替えなくリアルです。

ただ、音楽モノ映画の割りに、音楽に対する憧れ要素は薄く、厳しい現実の壁に阻まれて苛立ち苦悩する姿の方が多くなんとも見ていて胸が痛い。個人的にこういう人生の悩みと向き合い模索するテーマの映画は、あまり好きではない。

現実で疲れているのに、映画でもリアルに疲れたくないのが本音で、精神世界は見栄を張ってでも常に現実の縛りを超えて圧倒していなければならないと思う。

あとせっかく宮崎あおいが出演しているのに、すでに付き合っているところからスタートしていることもあり、恋愛的憧れや甘さがないので、物足りなさが残る。宮崎あおいとの同棲生活は良いが。

個人的には、この映画はベーシストの近藤洋一演じるイケてない加藤が主役だったら、かなり嵌っていたかもしれない。心の傷を赤裸々に路上で歌う上から目線のケイ(鮎川)との恋模様は、共感できかなり良い。鮎川を演じている岩田さゆりの舌足らずな話し方が沢尻エリカ(S)っぽくて良い。

評価 ★★★☆☆ (星3つ)

(個人的にどうしても主役の種田に理解はできても心から共感できないのが痛い。結局途中で死んでしまい宮崎あおいにバンドをバトンタッチするための、役どころという気もしてしまう。それとは別にベースの加藤は、存在自体が共感に値していてもったいない…。ちなみにタイトルにある”ソラニン”とは、じゃがいもの芽ののことらしい。)


俺にとって人生ってのは

ただ生きてくってことだけで

いいのかもな

-ビリー


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■宮崎あおい 映画「ソラニン」 ギターモデル

劇中で宮崎あおいが弾いていた亡き彼氏のギターは、フェンダーのムスタング。ムスタング使いと言えばチャー(char)でもあるが、このギターは、なかなかカッコイイ。
 


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映画「矢沢永吉 RUN&RUN」の感想(ネタバレ)

2011.03.15 Tuesday 音楽もの 映画レビュー

■映画「矢沢永吉 RUN&RUN」の感想(ネタバレ)



■監督:根本順善 
■出演者:矢沢永吉

WOWOWで放送していた映画「矢沢永吉 RUN&RUN」を鑑賞。

【映画「矢沢永吉 RUN&RUN」のあらすじ】

ロックミュージシャンの矢沢永吉は、1979年9月に観衆2万人をナゴヤ球場に集めて行うライブに向け、入念なリハーサルを繰り返す。この映画のスタッフはライブ当日、カメラ7台を駆使し、矢沢の入魂のステージを撮影するのに成功した。本作は他にも、地方をめぐるツアー、矢沢自身思い入れが強い米国各地での旅行、自宅で創作に没頭する姿、そして社会批判や人生論を熱く語る姿など、他では見られない矢沢の素顔や言葉を記録した。

※WOWOWから引用

【映画「矢沢永吉 RUN&RUN」の感想(ネタバレ)】

日本のロックミュージシャン矢沢永吉のドキュメンタリーライブ映画作品。

前回見た永ちゃんのライブ「矢沢永吉 CONCERT TOUR 2010 「TWIST」 IN BUDOKAN」を見て永ちゃんに嵌ったので、WOWOWで一緒に放送していた映画「矢沢永吉 RUN&RUN」の作品も録画してみた。

この映画では、永ちゃんのライブのほかにリハーサル風景、インタビューなどもあり、永ちゃんの独特な語りが聞けて面白い。

■永ちゃんのインタビュー集 ※抜粋


「僕は、はっきりり具体的に言うとね

勝ち続けるって気持ち良さ?って聞かれるけど

気持ちはこんだけよ。

銭だよ。イッツマネー。マネーを稼ぐべきだよ

長者番付?番付なんてどうでもいいのよ

ガンガン金持って、やっぱ贅沢しないと

キャデラック、ベンツ乗り回さないと

そこまでやれば、そりゃかっこいいですよ」


「俺がいつも冗談でみんなに言うじゃない

みんながんばらなきゃまた国産のバタンコ乗るしかないよ

”永ちゃん見てよ、キャデラック乗ってるよ”っていうもん

どっちでもいいのよ

キャデラックもベンツもどうでもいいんだけど

常に、はっぱ掛ける意味でそういうのよ

キミたちはいつまでも長屋住みたいのかな?

永ちゃん見てみなさい!大邸宅住んでるよ、どうするの?

”後半僕楽ね、あなたキツイね どうするのみんな”っていう

そうするとみんな耳が痛いのよ、プスプスって聞いているよ」


「広島から来たの18でしょ

この10年間ってのはっきり言うけど

ぐしゃぐしゃの10年間だったわけ

20代いっぱい。十年間。

ほんと良かったと思うね。汗かいてよかったと思うし

だからいつも僕は仲間に言うのよ

お前もオレももう少しで30なるね

30なるとき男は色気がつくからね

色気の30になるんだと

20代とはちょっと違うと

でもね30の色気の最高の年齢に入るときにね

20代頑張ってない奴は、パスポートもらえないんだよってわけ

パスポートに”判”ピタって押してもらわないと

30代入れないから

だから、オレ”泣くなよ”っていうわけ

泣かないためにはやっぱり

パスポートもらえるように申請出せるようにしないといけないし

でねオレは自分でパスポートもらえたかなって思うときにね

やっとどうにかもらえるようになったと思うわけ」


「オレ金欲しかった

小学校の時から思っていた

そう金があったらなんでも買える

あの毛皮のコートも買える

ラジコンも買える

ねぇ腹一杯飯が食える

だからリッチマンにならなきゃいけない

そしたら、ある日女房と二人で酒飲みながら話していて

一つだけすごく失敗があったっつうわけ

”芸能人”ってことで儲けたことに対して

今、物凄く悔やんでいる

オレは実業家で儲けたら

プライバシーは守られて

しかもマスコミにグダグダ言われる筋合いないし

サインくださいっていう奴もいないし

ほいで金はある。いいね!

今の矢沢は何?カタワ(片輪)っていうのこれは。」


「僕は特別な人間でもなんでもないわけよ

やっぱりこれやれば子供も生まれるわけよ

子供が生まれれば、子供はちゃんと育ててやりたいと思うじゃない

そうでしょ

それをちゃんとできないことが歯がゆく思うときあるねやっぱり

だからオレは今回、この山中湖の家来てから

家族で住んで、プライベートと仕事ってのほんと割り切ろうと思った

これポーズっている意味じゃでなくて

やっぱファンの気持ちってわかるのよ

オレが逆の立場だったらオレもやっぱ行くもん

ポールマッカートニーの家だったらオレ行くもんね

行くけれども

何もなくてファンが来たっていうならまだ許せるけど

煽るバカがいるでしょ

いわゆるマスコミよ

だからマスコミを全部悪いとは言わないけど

やっぱオレはそういうことを全部ひっくるめて

悪い歴史が長過ぎたと思うね」


「疲れたくないと思ってきたのね最近

疲れちゃいけないんだと思った

それは全部これ関連があるわけね

なんていうのかな

出るとこと、引くとこっていうのかな

出るときにはもう誰にも負けないくらいやろうと思ってる

現実にやっている自信もプライドも持ってるし

でも引くところがあるから、出るところが生きるんだということを

最近わかってきたのよ

昔はなんでもいいから出ればいいっていうことだけでいったのね

これじゃ絶対息が詰まってくるんだってことを

完全に解ったわけじゃないけどね

だから人間は、オレはやっぱり一番大事なことは”幸せにならなきゃいけない”と思った

これはみんなにも言えることだと思うのね

だから自分自身のことだけでいえば、

もうその”言葉で遊びたくない”ってことだけなの、今はもう

言葉で遊んじゃいないんだろうけども、

昔のボクなら言えたかもしれないけど

今は”言ってどうしたのよ”って話に変わっちゃうのよ」


「オレはオレっていうなかでは 絶対汗かくし 本気でやるから

それでもし気に入ったらステージ見に来てくれと

それで気に入ってくれたらレコード買ってくれませんか

それは変わりませんっと

でもレコード買ってもらえて ステージ見に来て欲しいから

あんたらに合わせるっていう”ヤザワ”にはなりたくないって思う

だから”本気”はいつも”本気”よ」



「それもこれもね、ボクははっきり言うけど

今、ここまで来たからみんなが認めるのよ

来なかったら逆にボロクソでしょ

”もうアイツ最悪だよ、もう我が強くて”って話になっちゃうね

よく言ったもんだと思うよ”勝てば官軍”ってよく言ったもんだよね

だから男は勝たなきゃいかんのよ。絶対に。負けちゃダメだね。

うちのムラタがいい事言ったオレに。

僕みたいなアーティストは日本の今の在り方では初めての出方でしょ

どっちかというとそう、

だってマスコミとかレコード会社とか向こう張っちゃうんだもん

”関係ないよお前ら”っていうでしょ

すると今までのそういう歴史がないものだから

当然”ナマイキ”だってことにもなるわね

まず悪い言葉で言うと

”組織で潰してやろうか”と言う言葉も出てくるわね、向こうから

”潰してみろこの野郎、潰せるもんなら、もしこの野郎、オレがお前らよりビッグになったらオレが今度お前潰してやるぞ”って話にもなるわけでしょ

そしたら向こうは泡食うわけでしょ

でも内心じゃ不安だわ

そんときやっぱ僕の友達はオレになんと言うかというと

だからヤザワは勝ち続けるしかないね”って言うわけ

でね、辞める時はね。あの芸能界って業界はぶら下っちゃいかんのね

辞める時はピタっと辞めないといけないの

だからなんつうんだろ

芸能界にぶら下れるってことは、

その前に自分が汗をかいていないからだよ

汗をかいていないからぶら下ることも出来るわけ

なぜかっていうと敵をそんなに作っていないから この業界の中で

それほどね敵も作らないで、かと言って後半もぶら下ってまで生きるほど

大した世界じゃないのね

これはっきりいって

ズバリ言うべき 最近つくづく思ったね

あのもちろん僕もまだまだ半端者でやらなきゃいけないこともたくさんあるんだけど

なんつうんだろ 

かっこつけ過ぎよ 

思うでしょ

これ言っちゃうとやばいじゃねえか あいつはどう思うのかとか 関係ねえもんお前 みたいね

開き直ったほうが勝ちよ もう

実際ある物事がこれ悪いとしますね

これを誰か言わないといけないでしょ

言うのよ、言えばいいのよ、”お前最悪だよ、お前ゴミだ、お前よくそれで飯食ってるな”って言う

そんで向こうは煮詰まるね

”いいからこの野郎、三年位煮詰まっとけ”っていうもん

”いいから立ち上がれるな”っていうもん

大事なことでしょ 

ほんと大事なことよ!

特にね、僕らみたいな業界の人間は 特にそれをはっきりさせなきゃダメよ

だってプロだもん、プロで飯食ってるんだもん 水商売だもんね

っと思いますよ

だから最近ズバリ言うの

もうズバリ言うの 良くないところ 

”お前よくない”

直らないでしょ

”お前もう才能ゼロだ”っていうもんな

煮詰まる?煮詰まる?

”煮詰まりません”って言ったら よしやれって 

大事なことよ

”あっ今なんか言ったキミ?”っみたいなのが大事

っと思います 僕は

煮詰まるの”煮”の字を言ったら ”明日から来るな” みたいな感じが大事なわけでしょ

代わりは腐るほどいる

僕の代わりも腐るほどいる

それは何かっていうと

自分が手を抜いたら オレの代わりも日本でロックミュージシャンが腐るほど居るわけですよ

同じことですよ」



評価 ★★★★☆ (星4つ)

(暴走族やヤンキー全盛の80年代ということでライブ中に客のヤンキー同士がケンカしたりするアクシンデンもあるが、永ちゃんのライブパフォーマンス以上にインタビューで語る永ちゃんの一人漫談のような言葉がかなり熱い。気になる部分を抜粋してみたが、この言葉はたびたび読み返したくなる。)

矢沢永吉/矢沢永吉RUN&RUN


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映画「パイレーツロック」の感想(ネタバレ)

2010.10.07 Thursday 音楽もの 映画レビュー

■映画「パイレーツロック」の感想(ネタバレ)



■監督:リチャード・カーティス
■出演者:フィリップ・シーモア・ホフマン ビル・ナイ リス・エヴァンス ニック・フロスト

WOWOWで放送していた映画「パイレーツロック」を鑑賞。



映画「パイレーツロック」のあらすじは、1966年、イギリス政府はロックを諸悪の根源と決めつけて、ポピュラー音楽の放送を厳しく規制。だが海賊ラジオ局の“ラジオ・ロック”は、公海上に停泊した船舶から24時間ロック音楽をかけ続け、大勢のリスナーたちの人気と支持を集めていた。ひょんなことからその船で共同生活をすることになった青年カールは、人気DJの“ザ・カウント”をはじめ、個性豊かな面々の型破りな活動ぶりを間近で観察し、自由を謳歌・満喫するが……。

単純に実話を基にしたロック映画(音楽もの)ということで、録画した作品ですが、フィリップシーモアホフマンも出演しており、ラストは、ラジオ船が海に沈む、タイタニック再びのような迫力ある船の沈没シーンもある。

ストーリー的には、ロックを流す海賊船ラジオ局の船の中で起こる青年カールの成長やDJ仲間や船員との絆の他、海賊局のラジオを楽しみに聴く民衆の姿、それを邪魔するイギリス政府という感じだが、海賊船ラジオ局とイギリス政府の邪魔が毎回あるわけでもなく、政府は水面下で法案の話をじわじわ進めていく。

よって前半、中盤あたりまでは、船の中での船員達の出来事(カールの恋愛(初体験)+友情)が軸になり、どこに向かっているのかよくわからない。

ただ、後半になり座礁したのか船内に水が入りこみ、沈没することを知らされた後「ラジオを続けるために船に残る!」と言い出す船員達の友情の見せ合いにはベタに感動するし、また政府に嫌われているため救難信号を出しても救助艇が来ず、船と共に死んでしまうかと思われたところに、海賊局を聞いていたラジオファンが大船団になって集まってくるところは、こちらもベタに感動する。

評価 ★★★☆☆ (星3つ)

(1966年ということで60年代のロックやポップスが流れるが、60年代の音楽ファンでもないため知らない曲も多いが、聞いたことのある曲もあり、この映画のサントラには興味を惹かれる。ベタな内容が好きな人には、それなりに良い映画ですね。2時間半ぐらいあるので長いですけど。)

■The Boat That Rocked Soundtrack- All Day And All Of The Night




パイレーツ・ロック オリジナル・サウンドトラック

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