映画「二ツ星の料理人 」の感想(ネタバレ)

2017.09.03 Sunday 洋画 人間ドラマ/ヒューマンドラマ レビュー

■映画「二ツ星の料理人 」の感想(ネタバレ)



■監督:ジョン・ウェルズ
■出演者:ブラッドリー・クーパー/シエナ・ミラー/オマール・シー/ダニエル・ブリュール/ユマ・サーマン/エマ・トンプソン/

WOWOWで放送していた映画「二ツ星の料理人 」を鑑賞。

【映画「二ツ星の料理人 」のあらすじ】

パリの一流レストランで二ツ星の評価と名声を得た伝説のシェフ、アダム。けれども人間的には何かと欠陥を抱えた彼は、ある時、問題を起こして突如パリから姿を消し、店をつぶしてしまう。それから3年後、かつてのオーナーの息子トニーがロンドンに開いていた店に姿を現わし、強引にシェフの座に就いたアダムは、かつての同僚やシングルマザーのエレーヌら、一流の腕前の料理人たちをスカウトすると、三ツ星を目指して奮闘する。

WOWOWから引用

【映画「二ツ星の料理人 」の感想(ネタバレ)】  


「アメリカン・スナイパー」のブラッドリークーパーが主演した人間ドラマ。

久々に料理モノ映画に惹かれて見てみた。

料理の腕はあるが、性格や素行にやや難がある2つ星のシェフが3つ星を狙うべく新たにお店を開き…という話。

料理や人間関係で挫折しつつも最終的に成功する(目的達成する)というよくあるサクセスストーリーのグルメモノなのだが、主人公の性格がプライドが高くあまり弱さが見えないため、人物に対する感情移入はやや弱い。

また、ストーリー構成もわかりやすいサクセスストーリーで進むのかと思いきや、始まりがごちゃごちゃしている感があってシンプルでない。

その理由として、物語の始まり方が、主人公が数年前にお店を辞めて挫折し、放浪修行を終えた後、再起する部分(再び店を始めるところ)から急に始まっているのが原因だと思われる。

再び店を始めるというシェフが店を持ちたいという一番大事な主人公の動機やそこに対する思い(熱意)が視聴者にはほとんど伝わらないまま、いきなり始まっており、そこの大事な理由(動機)も物語が進むと後出しのようにポロポロと出されてくるので、主人公と感情とイマイチ同期できない。

また新たに店を始める(選ぶ)部分も、腕がいいからだと思うが、特に努力することもなく以前辞めたオーナー(息子)の店でもう一度シェフになって(おんぶに抱っこで)、店を出す部分でのそこの苦労がほとんどみられない。

普通、こういうグルメものは、お店を出す時は、新たにイチから出店地域からお店の内装等選んで、やるのかと思いきや、そういうことでもないらしい。そこの楽しみがない。人材確保はあるけど。

結局、この映画の一番の盛り上がりは、独りよがりで仕事に取り組んでいた主人公が、従業員の裏切りに合い、挫折を経たのち、成長し、従業員の力を信じて三ツ星に望む部分だろう。



評価 ★★★☆☆ (星3つ)

(まとめ:ブラッドリークーパー主演のやや微妙なサクセスグルメモノ。出てくる料理はおいしそうだが、ストーリーは、それほどおいしくない。脇役にユマサーマンが出ていたらしいが、見終わってキャストを見るまで、気付かなかった。いろいろ書いたが、退屈するほど悪くは無いので、三ツ星はあげて置こう。5点満点だけど。)



強いから人に頼れるの

弱いからじゃない


-?



でも生きてるわ

-?


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映画「サウスポー」の感想(ネタバレ)

2017.06.19 Monday 洋画 人間ドラマ/ヒューマンドラマ レビュー

■映画「サウスポー」の感想(ネタバレ)



■監督:アントワーン・フークア
■出演者:ジェイク・ギレンホール/フォレスト・ウィテカー/レイチェル・マクアダムス/ナオミ・ハリス/ウーナ・ローレンス

WOWOWで放送していた映画「サウスポー」を鑑賞。

【映画「サウスポー」のあらすじ】

世界ライトヘビー級のチャンピオンとして絶大な人気を誇るビリー。ところが、ある日彼は、ライバル選手の挑発に乗って相手と乱闘騒ぎになり、しかもその最中、何者かが発砲した銃弾がビリーの愛妻モーリーンに当たって、彼女は急死してしまう。それ以来、ビリーは自暴自棄の生活を送るようになってチャンピオンの称号を剥奪され、大切な仲間や財産をすっかり失った上、最愛の娘とも引き離されて、人生のどん底を味わうはめとなる。

WOWOWから引用

【映画「サウスポー」の感想(ネタバレ)】


ジェイク・ギレンホール主演のボクシング映画。

ボクシング映画を見つけたの見てみた。

内容は、ライバル選手との小競り合いが原因で妻を殺され、どん底に落ちたチャンピオンが、新たなトレーナーとの出会いから再起をはかるという話。

ボクシング映画の王道のようなどん底からの這い上がりストーリー&わかりやすい悪キャラたちで、感情移入はしやすい。

また主役のジェイクギレンホールの体を張った役作り+フォレストウィテカーのこなれたトレーナー役のコンビも良い。

久々に心をわしづかみにしてもらった。号泣まではいかないが、主人公の動機や目的がはっきりしていて、涙腺を何度も刺激される感動作です。

人間ドラマというか、映画の基本は、やっぱり感情移入できてこそだなと改めて思う。

最近見て不発だった「カリキュレーター」と「ヒットマン エージェント47」の非感情移入感がこれでチャラにできた。



評価 ★★★★☆ (星4つ)

(まとめ:ジェイクギレンホールが熱演した王道ボクシング映画の良作。スポーツサクセスモノ好きなら見といて損なしの安定作。ただ、個人的にジェイクギレンホールの体の作り方の仕事への張り切り具合から、実話の映画化かと思ったけど、別に実話という訳では無いようだ。これがもし実話だったら、もっと感動してたかもしれない。試合のシーン含め、演技や演出が非常にリアルに描けているからか、実話でないことが、逆にもったいないと感じる。見終わって、これフィクション(作り話)なのかという残念感はある。教訓的セリフも良いし。)



たかが家だ

-?


お前がどう思おうと

彼女自身が

乗り越えるしかない

お前の問題だと考えるな

そうすれば本当の自分と向き合える

人生もボクシングも


-?


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映画「君が生きた証」の感想(ネタバレ)

2017.06.03 Saturday 洋画 人間ドラマ/ヒューマンドラマ レビュー

■映画「君が生きた証」の感想(ネタバレ)



■監督:ウィリアム・H・メイシー
■出演者:ビリー・クラダップ/アントン・イェルチン/フェリシティ・ハフマン/セレーナ・ゴメス/マイルズ・ヘイザー/ウィリアム・H・メイシー

WOWOWで放送していた映画「君が生きた証」を鑑賞。

【映画「君が生きた証」のあらすじ】

息子のジョシュを大学での乱射事件で突如失い、やり手の広告宣伝マンだったサムの人生は一気に暗転。それから2年後、いまや会社を辞め、ボートですさんだひとり暮らしをしていたサムは、別れた妻から遺品整理で、息子が生前書きためていた自作の曲とデモCDを渡される。ある晩、地元のライブバーで、その楽曲を弾き語りで披露したサムは、その演奏に感銘を受けた青年のクエンティンたちとバンドを結成することとなり…。

WOWOWから引用

【映画「君が生きた証」の感想(ネタバレ)】


「ファーゴ」のウィリアム・H・メイシーが初監督した人間ドラマ。

音楽モノ作品ということで久々に選んでみた。

内容は、大学生の息子が突如亡くなり、失意のどん底に落ちた父親が息子が残していた自作の音楽によって、再び生きる喜びを感じていくという話。

脇役で有名なウィリアム・H・メイシーが初監督した監督デビュー作品らしいが、個人的に今まで長く俳優をしていた人が自身で急に初監督しようとする作品の一発目は、意外と外れが少ないと思っている。

その理由は、確実に初監督作品は自分が撮りたいものを撮ろうとしていると想像できるのと(信念)、今まで俳優として積み重ねてきた経験から、映画のなんたるかをほぼ心得ている(テクニック面)という二つの部分によって、失敗しにくい(外れが少ない)と思っている。

映画は、まず、自分(監督)が撮りたいモノを撮るという信念(自分勝手さ、自己満足)の部分が非常に大事だと思うが、この作品もこのウイリアムHメイシーが言いたいメッセージが相当詰め込まれている。

音楽作品としても十分に面白いし(この映画の内容に面白いという表現はあれだが)、共感という部分でも父親が息子の残した曲を歌い継ぐという部分でも、自然と感動に包まれて好感度もある。

そして、劇中で歌われる楽曲も良い。特に最後のSing Along - Billy Crudupは、トータルの作品内容、メッセージ、音楽、すべて含めて、素晴らしいというしかない。

例えば、この作品、普通なら父親が亡き息子の曲を歌い継いでバンドで成功する(息子の夢を叶える)というドストレートな感動話で、終わっても良さそうだが、そこがやはり俳優としても一癖あるウイリアムHメイシー、序盤の事実解釈を中盤でひっくり返すことで、とんでもないどんでん返しを行っている。

これによって、今までイメージしていた楽曲の背景ががらっと変わって、視聴者は、音楽的芸術性(個人(作品)に対する共感)と倫理観(社会に対する思いやり)の板ばさみに合う。

矛盾を飲み込まされるというか。なんともやりきれない気持ちになる。

この映画は、一つの作品の中で、二通りの感情を視聴者に思い起こさせる。

あのどんでん返しの後では、見方が180度変わるが、作品(音楽)そのものは、最初からずっと同じで人の心情(見方)だけが変わる。人の心情が変わることによって、作品の評価も変わってしまう。

でも最初に感じた感動は、やはり自分の中の感情であり、そこに感動する要素はあった。

だがそれを認めるわけにはいかない、倫理観が足止めする。

最後に父親が歌い終わった後に、観客のリアクションを一切見せないところに、この映画の伝えたいメッセージがあるように思う。

拍手の起きない(できない)感動というのがある。

この映画は、深い。



評価 ★★★★☆ (星4.5)

(まとめ:予想外のどんでん返しのある音楽ドラマ。見る前に、どんでん返しがあると言わない方がいいだろうが、でもどっちにしても見たらわかるわけで、それでも最後の曲の良さは、変わらない。誰もが最後の曲を聞いた後に、感じる感動は同じだろうし。この行き場のない気持ちをどう解釈するかは、人それぞれだと思う。社会に生きる人として、やはり拍手はできない。ただ、その気持ち(心情)は受け取りたい。)



アラード 口を開けば

俺のチ○ポの話だな


-?

”ディック(チ○ポ)さん”はよせ

-?


口説くんじゃなくて

会話するんだ


-?


スタイルは自信を生む

-?


やめたら負け

-?


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映画「マギー」の感想(ネタバレ)

2017.05.12 Friday 洋画 人間ドラマ/ヒューマンドラマ レビュー

■映画「マギー」の感想(ネタバレ)



■監督:ヘンリー・ホブソン
■出演者:アーノルド・シュワルツェネッガー/アビゲイル・ブレスリン//ジョエリー・リチャードソン/ジョディ・ムーア/エイデン・フラワーズ/カーセン・フラワーズ/

WOWOWで放送していた映画「マギー」を鑑賞。

【映画「マギー」のあらすじ】

感染すると凶暴なゾンビと化すウイルスが蔓延する近未来。田舎町に暮らす16歳の少女マギーはある時ゾンビにかまれ、ウイルスに感染してしまう。感染者は当局によって隔離されることになっていたが、マギーの父ウェイドは、実母を亡くして以来心の傷を抱える娘をひとりにしまいとあらゆる手を尽くし、彼女を自宅療養させる手はずを整える。だが、次第にマギーの症状は悪化、ウェイドはなすすべもなく見守るだけだったが……。

WOWOWから引用

【映画「マギー」の感想(ネタバレ)】


アーノルド・シュワルツェネッガーが主演した2015年制作のゾンビドラマ。

シュワちゃんのターミネーターではない新作が放送してたので見てみた。

内容は、ゾンビウイルスが蔓延した世界で、娘がウイルスに侵されてしまった家族(父と娘)の話。

ゾンビ映画にしては、アクションがほぼなく、ただ坦々とウイルスに感染した娘が発症(ゾンビ化)していくまでの過程を不治の病に冒された病人を看取るかのように静かに描くという、珍しい?アプローチで撮られたゾンビ映画。

ゾンビになっていく(発症間近の)娘を、規則だからと言う理由(末期の感染者はいつ発症するか危険なので、施設で処分する体制になっている)で施設に送ることはできるか、また娘の最後(ゾンビ化したら)のとき、自らの手で父親は娘を殺せるかなど、テーマは非常に重く描かれている。

…ただ、この映画自体がエンタメ的に面白いかというと(※内容が内容なだけに面白いという言い方は適切ではないが)、これはあんまし面白くないと断言できる。おすすめできない。※完全に失敗作

人間ドラマとしても、なんか微妙で、間延び感あるし、非常にかったるく、見てて眠くなってくる。妙に不幸さを強調した薄暗い映像も後押しする。

結局、途中から早送り(セリフが聞こえる早見)で見ることになった(した)。

その原因は、シュワちゃんが出演してるのに+ゾンビ映画なのに…アクションがほぼないというのも原因だと思うが、それよりも何よりも人間ドラマ部分で大して盛り上がってこないことに尽きる。

言ってしまえば、よくあるゾンビ話(映画、ドラマ)の中の、ある感染してしまったキャラクターが死ぬという部分に焦点を絞って、それをやたら丁寧に描いて、二時間映画にしたという具合だ。

だからと言って、やってることは、他のドラマ、名前を一つあげればウォーキングデッドなどのある1シーン(ストーリー)と大して変わらない訳で、あとはどう描くかという角度の部分だが、この映画だからという部分は、シュワちゃんが出てる位しかない。

ウイルス感染者がどのように変化していくかというのも、すでに他の映画で大体わかってることだし、他の映画でも感染者の処分は大きなテーマであって、結構やり尽くしてる感じもあり、今更感は拭えない。

ちなみにこの感染者の娘に共感できれば、もっと違った感想を最後に持てたかもしれないが、あんまり魅力的に見えない(描けていない)。

そもそも、この映画は、シュワちゃんの父親目線で描きたいのか、それとも娘目線で描きたいのか、どちらを主に描きたいのかが、非常に曖昧で微妙だ。父と娘の両方の立場を描きたかったのかもしれないが、どうもどっちつかずの感じは否めない。

ラストも娘の死という部分を、妙に美化した感じでふわっと描いていて、どうしようもない(え?これで終わり?という感じ)。せめて、ここまでシリアスに描いたのなら、最後ももっとはっきりと形を作って(どう手を下したのか、下されたのか)、衝撃的に見せて終わるべきだと思う。

またしっかり葬式まで見せる(喪失感を描く)のが、人間ドラマとしての終わり方だと思う。

人生は、あそこで終わらないからね。マギーとしては、あそこまでだけど、死は残された側の問題であって、この映画を見て何か思う人(学ぶ人)は全員残されてる側の人。

なんかいろいろぬるい内容です。あんなにウイルス感染の症状変化は、リアルっぽく痛々しく描いてるのに、最後は、ふわっと終わるのは、ホントないです。

そこと比べるべきでないが、ウォーキングデッドを見たほうが良い。

この映画は、マギーと娘の名前がタイトルについてる訳で、主役は、娘を主に描くべきで(最後も娘の死で終わりだというのを考慮すると)、最初に父親(シュワちゃんが)が娘をようやく探し出して、施設から連れ戻すとかの父親の愛情宣言頑張り導入は、完全に間違っていると思う。

あの入りは、シュワちゃん(父親)の今後の活躍を促す流れなのに最後に行くにつれて、シュワちゃんの出番少ない(悩んで暴れるだけ)。そして、父親に取って代わるように娘出てくるけど、娘の情報(キャラクター)が、最初に省略されていて、大してもらえていないので(後出し)、辛い状況に置かれているのみの見た目だけで、それ以上の人間的魅力がわからないので、共感が湧かない。

もし、ウイルスというものを病気としてしっかり描くなら、まず最低限、娘の健康のときの姿をちゃんと描いて、その後、感染してしまうシーン、そして、病状変化ののち、発症という、一連の流れをしっかり描くべきだと思う。そうじゃないと一体何を描いているのか(見せたいのか)よくわからない。

っというか、この映画、不治の病をゾンビウイルスに置き換えただけで、特にこれといって見せ場はない。

そもそもなぜ舞台を”農場”を選んでしまったのか、農場じゃ基本的にやることないじゃん。人も限られて人しかいないし。

せめて収穫期とかでバタバタ仕事に忙しいならわかるけど、そういう娘の病気以外の日常は一切出てこない。シュワちゃんも老後生活みたいな感じで、のんびりしてるし。

なんで農場にしたんだよ。この映画の一番ダメな原因わかった。

農場だ、農場! 

シュワちゃん+ゾンビ+親子愛++農場=ダメ映画

ちなみに、ウォーキングデッドは、農場でも良かったんだけどね。

ゾンビ+親子愛+農場=ウォーキングデッドシーズン2?

差し引くと、結局、シュワちゃんがダメなのかもしれない。



評価 ★★☆☆☆ (星2つ)

(まとめ:アクションを封印したシュワちゃん主演のゾンビ農場失敗映画。やはりというべきか、内容が内容なだけに今回は特に気になるセリフがないです。唯一、良かった部分は、父親と娘の実母の昔話とトラックの話位かな。ゾンビ好きもスルーでいいかも。)



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映画「ドリーム ホーム 99%を操る男たち」の感想(ネタバレ)

2017.02.12 Sunday 洋画 人間ドラマ/ヒューマンドラマ レビュー

■映画「ドリーム ホーム 99%を操る男たち」の感想(ネタバレ)



■監督:ラミン・バーラニ
■出演者:アンドリュー・ガーフィールド マイケル・シャノン ティム・ギニー ノア・ロマックス ローラ・ダーン

WOWOWで放送していた映画「ドリーム ホーム 99%を操る男たち」を鑑賞。

【映画「ドリーム ホーム 99%を操る男たち」のあらすじ】

母と小学生の息子と3人でつましく暮らすシングルファーザーのデニス。経済不況のあおりで職を失った彼は、住宅ローンを滞納した末、ある日ついに長年暮らした家から即座の強制退去を命じられることに。やむなく家族とともにモーテルの部屋に移ったデニスは、その後、皮肉にも彼らの家を奪い取った非情な不動産ブローカーのカーバーのもとで働き、自分たちの一家と同様、貧苦にあえぐ人々を家から追い立てる仕事に励むようになる。

WOWOWから引用

【映画「ドリーム ホーム 99%を操る男たち」の感想(ネタバレ)】


「アメイジング・スパイダーマン」のAアンドリュー・ガーフィールドと「マッド・ガンズ」のマイケル・シャノン共演の人間ドラマ。

リーマンショック後の話ということで気になって選んでみた。

誰が出演してるのか、キャストも知らずに番組情報のあらすじだけで選んでみたが、これは当たりで最初から普通に面白い。

家の差し押さえの話で、特にアクションシーンがある訳でもないが、ある日、突然家を取られてしまう人たちという、他人事ではない実生活に直結した話で親近感があり、主人公目線で見れる。

また、差し押さえされた側が、ひょんなことから差し押さえする側に回り、一転大金を掴むという、物語の運び方も映画ならではの幅があって面白い。

この映画、差し押さえる側、差し押さえられる側どちらにも言い分があってわかるが、この映画を見てると差し押さえする側の方の理論の方が明らかに正義のような気がしてしまう。

不当に差し押えするのは、別として、ローンの支払いを滞納してしまうのは、やはりお金を借りた家主の原因によるところが大きいし。日本人からすると、アメリカは低所得者層の家でも、家広いし。大分、自分の所得以上に無理して家を買ってるような気がしないでもない。

ちなみに不動産ブローカーの手口については、素人目には、どこから犯罪行為なのかよくわからない。

空き家のエアコンやキッチン等の設備を事前に外しておいて、後で国から補助金?を得る方法は、詐欺ではあると思うが、その時の家の所有権がイマイチどうなってるのかわからないので、どういうしくみなのか、事情がよくわからない。

差し押さえ時の弊害(受け渡し時の手数料のうち)だとすれば(以前の家主が持っていってしまった。またはすでに壊れているときの補填だとすると)、その辺もある程度、仕事上の許容範囲(旨み)のうちなのかと思える。差し押さえで買い取った住宅公庫側?が、その分を上乗せして、後々さらに儲けることを考えると、まーやらないにこした方がいいだろうが、システムとして、そこに穴があるのだと思われる。

実際、知ってる人にしかわからない、国に対する請求方法なんてこれ以外にもいくらでもありそうだし。

この映画は、終始、グレーなところをうろうろしていて、素人目には、どこからラインオーバーなのかよくわからない。また主人公も家がなくなり追い込まれてることもあり、なんでも気軽にひょいひょいやってるので、そこにどの程度の犯罪行為があるのか、主人公の倫理感では掴みにくい。

普通に見ていたら、明確にラインを割ってると思うのは、主人公が悩み出す最後の文書偽造部分だと思うが(その前に不法侵入もあるけど、それほど主人公はそこに対して決断することに悩んでいないし、ある程度積極的だ)、この文書偽造部分も、なんとなく、もうそこまで来たら、そのままでいいだろうという気がしないでもない(笑) それ位の話の強い流れがある。

また、家族の反応も最初は250ドルで大喜びしてたのに、家を取り戻す位の大金を得てからは、急にデニスを疑い、距離を置こうとするのも調子が良すぎるというか、そもそも家取られたら、モーテル以外、どこにも行く当てはなかったはずなのに、転がり込む場所が急にできるのも、最初と話がなんか違っている。

デニスはデニスで、家族のためにやってきたことを否定されても、家族に対して、そこに怒りすらも出さないのも、感情的におかしい。

家族に見放されたとわかれば、金の亡者として、一人倫理観より、成功を掴むことに固執するのが動機として、普通の流れだと思う。

しかし、ラストは、この利益を生み出す構造の中に裁判所(判事?)もぐるだったということがわかり、最後にギリギリ善人としてUターンを試みる展開には、なんか無理があるというか、ただただ、あと味の悪いラストになっただけという気がする。

もし物語のラストとして倫理観を保ちたいのなら、あの家主に撃たれてカーバーかデニスのどちらかが死んだ方が、悪いことはしてはいけないという行為全般の罪がわかりやすかったと思う。

結局のところ、その後は描かれてはいないが、不動産ブローカーのカーバーは、文書偽造の罪位では(彼が証人となって告白しても)、優秀な弁護士をつけて、大した罪にもならなさそうだという気がしてしまう。それも含めて勝者の国:アメリカのシステムだと思う。


評価 ★★★☆☆ (星3.8)

(まとめ:差し押えがテーマの良作人間ドラマ。上記に書いたとおり、話は、非常に面白いが、ラストが、なんともいえない微妙な終わり方。個人的には、途中でデニスが3000ドル?もらった時に、すぐに家を取り戻そうとせずに、その資金を元に他に投資先を考えるのが理想。人間は、物欲というか、不必要な愛着欲に支配されていて、それが不幸の原因を作っているのに気付かない。その点、ブローカーのカーバーは、さすがビジネスマンで俯瞰で物事を見れている。家は、ただの箱は、誠に真理をついている。)



変動金利ローンのせいで

俺はホームレスだ


-?


正直に自分に問え

何を間違った?

なぜモーテルに?


-?


預金せず投資しろ

-?

お前は自分で何も考えない

腰抜けだ


-?



この国は負け犬には手を差し伸べない

(アメリカは)成功した勝者が築いた国だ

この欺瞞の国は

勝者の勝者による勝者のための国だ


-?

教会には?

方舟に乗れるのは

100人に一人

他は溺れ死ぬ

私は溺れない


-?

それでも毎日陽は昇る

-?

家への思い入れは捨てろ

ただの箱だ

大きな箱 小さな箱

いくつ手に入れるかだ


-?

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映画「アルティメット・サイクロン」の感想(ネタバレ)

2017.01.21 Saturday 洋画 人間ドラマ/ヒューマンドラマ レビュー

■映画「アルティメット・サイクロン」の感想(ネタバレ)


■監督:デヴィッド・ハックル
■出演者:ジョン・トラヴォルタ ケイト・ボスワース デヴォン・サワ ジュリー・ベンツ ギル・ベロウズ シャロン・ストーン

WOWOWで放送していた映画「アルティメット・サイクロン」を鑑賞。

【映画「アルティメット・サイクロン」のあらすじ】

テキサス。架線作業員(ラインマン)のボーは、嵐のシーズンを前に州の電線改修工事を急いでいた。だがかつてない規模の大嵐が発生、幼いころ両親を亡くして叔父のボーが育てた娘も同然のめい、ベイリーが暮らす町へと接近する。そんな中、ベイリーが事故で重傷を負い、運び込まれた病院の予備電源も故障してしまう。町のライフラインである電力と、そしてベイリーの命を守るため、ボーは嵐の中で決死の作業を続けるのだが……。

WOWOWから引用

【映画「アルティメット・サイクロン」の感想(ネタバレ)】

 

ジョン・トラヴォルタが主演した災害アクション。

久々にジョントラボルタ主演の新作映画を見つけたので見てみた。

内容は、あらすじの通りでラインマン(電気会社の電線作業員)の話。一応ストーリーは実話となっているが、どこまでが本当なのかよくわからないが、実話なら、なかなかドラマティックな英雄話。

ただ、描き方が悪いのか、いろいろごちゃごちゃしていて、エンタメとして見ると微妙な作り。

よくある「ダンテズピーク」や「ツイスター」とかのハリウッドの災害部分を過度に持ち上げた災害アクション映画を期待すると、そういうスペクタクルなアクションはほとんどないので肩透かしに合う。アルティメットサイクロンと邦題では言ってるが、実際アルティメットといわれるほどひどい嵐が来てるのか、よくわからない。

ただ、アクションより人間ドラマ重視になってる部分は、アクションをそれほど期待していない自分にとっては、落ち着いて見れて良い。

しかし、人間ドラマ重視の割に人間関係を理解するのになんかえらい時間がかかった。

なんといっても、固定された人間関係が決まらないうちから、物事が連続で起きて、設定(状況)が大幅に変ってしまい、さらに同時に登場人物も増えていき、そして、自分だけかもしれないが、外見が似てる人(白人の区別がつかない)もいて、誰が誰だかわからなくなる部分もあった。ちゃんとわかるのはジョントラボルタだけ。

ずっとトラボルタの妻だと思っていた人が姪だったことにも結構後の方でようやく気付いた。

トラボルタの妻役って結構若い女だったりするし。外人は外見だけでは年齢はわかりづらい。

ちなみにこのややこしさは、スト−リーの構成の悪さにも多少あると思う。

この映画、最初に一人の男の現在のインタビューから入る。

この人物が実は、後でわかるがボー(トラボルタ)の姪ののちの夫にあたる人物。ちなみにこのインタビューの主が、実在の人物なのかと思いきや、普通に俳優が演じている。俳優が本人になりきってそれらしいセリフを言うのだ(演技する)。

この部分から多少演出がずれていると思う。普通こういう実話を元にした映画のインタビューシーンなら、実際の本人使うのが一般的かなと普通。それじゃないなら、こんな紛らわしい演出はやめて普通に描けばいい。

ちなみに、じゃあこの人物の話(彼が語り手となって)で話がスタートするかと思いきや、しばらくこの人物は出てこない。※どないやねん。

その前に、主役のボー(トラボルタ)の生い立ちというか過去の話が入る。ここからはトラボルタ目線。完全に最初のインタビューは、紛らわしいのでいらない。

実は、トラボルタ演じるボーの友人が雷の事故で死に、さらにその妻もショックで交通事故を起こし、という不幸を背負っている背景があり、さらに両親を幼いときに亡くした姪をボーが引き取っているというシーンが入る。この姪を引き取ってる部分の描き方も不親切なのか、一回見ただけではなんかわかりづらい。

特に急に現在のシーンになってから、姪が成長して少女から普通の大人になっている(女優がチェンジした)という見せ方もやや不親切でわかりにく。また、過去の時点でボーには彼女らしき人がいるらしい話があるのに、現在では、特に妻になっている訳ではないのも、わかりにくい。

ちなみに大人になったこの娘は、レストランでバイトしていて、そこに急に彼氏がやってくる。その彼こそ、最初のインタビューを受けていた男。この説明でたぶん合ってると思う。ちなみにこのインタビューの男の父親もラインマンで過去に亡くなっている。この辺も姪と設定が似てて、ややこしい。

こんな感じの複雑な?人間関係があるのだが、とにかく、固定された人間関係が決まらないうちから、いろいろ衝撃的な物事が起こり、状況や描く目線が度々変わったりしているため、理解しにくい。俳優の顔もなんとなく似てるし。まーながら見ということもあるけど。

あと、ストーカー男と、隣人の電気作業員の夫も出てくるが、この夫の方は何がしたいのかよくわからない。妻の夜の誘いは拒むのに、妻に不倫(浮気)されたと知ると急に自殺しようとするとか神経質さがわけわからない。ちなみに姪が撃たれてしまうストーリー(きっかけ)に重要な人物なので、彼らをはしょることもできない。

とにかく言える事は、複雑に絡み合う人間関係を描かないこと(電気を復旧しないと撃たれた姪の手術できずに死んでしまう)には、話が成立しないため、目線が必要以上に多くなっている。トラボルタ目線、姪目線、姪の彼氏目線、ストーカー目線、隣人家族目線。これらが最低限必要。あと、嵐か。

結局のところインタビュー部分が無ければ、もっと単純にわかりやすい話になったと思う。

ただ、一方でトラボルタの役が最後に英雄死してる話のため、すべてトラボルタ目線で描くには、死んでる人の気持ちを勝手に代弁するのはおかしい部分もあり、同僚(姪の夫)がこの話の最初の語り手となっておく必要性もわかる。

それならそうで、最初から最後まで、語り手として逐一参加すればいいのだが、ほぼほったらかしで、そうしていないところに、この話のまどろっこしさがあると思う。結局、最後は、インタビュー中に無線が入って、インタビューを中断して仕事に行くという、危険を顧みない、自分を犠牲にするヒーロー(男)というお決まりのシーンが撮りたかっただけなのかなと思う。


評価 ★★☆☆☆ (星2.5)

(まとめ:話自体はドラマティックな話だが、描き方がやや微妙なトラボルタ主演の災害ドラマ。ちなみにシャロンストーンが出演しているのだが、全く気付かず見終わった後に知った。大分くたびれた役だったから外見でもう誰かわからなかった。)



電気の会社で

停電かよ


-?


上は隠すが

ラインマンは国で

4番目に危険な仕事

裸でトラを調教するのは

5番目って話だ


-?


>>アルティメット・サイクロン


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映画「マイ・インターン」の感想(ネタバレ)

2016.10.30 Sunday 洋画 人間ドラマ/ヒューマンドラマ レビュー

■映画「マイ・インターン」の感想(ネタバレ)



■監督:ナンシー・マイヤーズ
■出演者:アン・ハサウェイ ロバート・デ・ニーロ レネ・ルッソ アンダーズ・ホーム アンドリュー・ラネルズ

WOWOWで放送していた映画「マイ・インターン」を鑑賞。

【映画「マイ・インターン」のあらすじ】

ファッション通販サイトの社長として成功したジュールズだが、忙しい毎日の中、公私ともに問題を抱えて苦悩する。そんな彼女の会社は“シニア・インターン”を募集するが、電話帳を印刷する会社で40年間働いた後、妻に先立たれ、生きがいを求めていた70歳のベンが採用される。当初は若い同僚の間で浮いていたベンだが、人生経験を通じて得た教訓を年下のジュールズらに伝えていくうち、彼女や同僚から信頼されるようになる。

WOWOWから引用

【映画「マイ・インターン」の感想(ネタバレ)】


アンハサウェイとロバート・デ・ニーロが共演した人間ドラマ。

評判が良いという噂を聞いたので見てみた。

内容は、ロバートデニーロがシニアインターンとして、アンハサウェイが興したネット通販会社に入社し、そこで今までの経験を生かして、徐々に会社内で信頼されていくという話。

いわゆる、会社でのサクセスストーリーだが、通常はアンハサウェイの「プラダを着た悪魔」のような若者が会社やその他の場所で、世間の波に揉まれながら、サクセスしていくのが定番展開だが、こちらは、年寄りが若者の中に混じり、その中でサクセス?する(居場所を見つける)という、今までとは逆の新しいパターン。

最近は、高齢化が進んでいるからなのか、積極的に高齢者もターゲットにしてるような、年齢層の広い設定。

ちなみに主人公は、もう外見はおじいちゃんでしかないロバートデニーロ目線で話が進むが、人生の悲哀たっぷり(妻に先立たれ、生きがいもなくなったが、でもひたむきに生きている)で、感情移入という点では、十分にデニーロ目線に浸れる。

まさにハートウォーミングという言葉がぴったりの心に染み入るストーリー展開。

個人的に、感情移入という点では、ほぼ満点に近い内容と出来。良い話しすぎて軽く泣いちゃう。※彼がその職場を選んだ理由が、昔働いてた場所(印刷会社)とかナイス過ぎる設定。意外と奥行きがあった。

ただ、全体的にすごく良いのだが、途中に、アンハサウェイが母親に誤送信したメールを削除しようと、奮闘するドタバタコメディがあるのだが、あそこのシーンは、まるまる全部いらないです。ロバートデニーロにバカコメディ設定を付き合わせるとか、何やらせてんだかというのもあるし、アンハサウェイのキャラクターの崩壊もある。あそこのシーンは、何もいいところがない。

今までは、真面目に作ってたのに(ハートフルコメディ枠内だったのに)、急に大ふざけで、話の説得力が大分損なわれた。バカコメディ(オーシャンズ11をマネるとか、デニーロが本編出てないからか)やって、話をぶち壊してる場合じゃない。

特に、他のメンバーが社長の母親の家に不法侵入してメールを削除してる間、車で待ってる人間が大音量の音楽をノリノリで聞いていて、彼らが帰ってきたのに全く気付かないとかいうギャグ?は、笑いうんぬんの前にリアリティがなさ過ぎて笑いにもなってない。ただただイライラするだけ。面白さにイライラはいらない。

普通の待ち合わせならまだしも、仲間が不法侵入してる間の待ち時間にそんな緊張感のないことやってる図太すぎる神経は、社会人(人間)としてどうなのかという問題とか出てくる。

若者同士ならそんなノリがたまたまあったとしてもいいかもしれないが、あそこには年配のデニーロもいるわけだし、彼との信頼関係を考えれば、あんなとこでボケてる(ふざけてる)場合じゃない。

ちなみに最初からそういうノリのコント映画ならわかるけど、結構真面目に描いていた映画の中で急にそんな度が過ぎたおふざけシーンを、平気でいれちゃう神経がよくわからない。丁寧な人間関係がめちゃくちゃになった。

たぶん、デニーロの人間味(くだけた部分)を少し出したかったのかと思うが、もっと他にあるだろうと思う。

それにしても、アメリカのレッテル張り(ゲーム好き、オタク)のような、わかりやすいダメな若者設定は、なんとかならないものか。



評価 ★★★★☆ (星4つ)

(まとめ:ロバートデニーロの紳士感(役)に好感度がある秀作ドラマ。すごい良い映画なだけに、上記のふざけたコメディ部分は、大分台無しにしてると思う。とりあえず、そこを抜きにすれば大変良い映画です。)



”正しい行いは

迷わずやれ”


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映画「名もなき塀の中の王」の感想(ネタバレ)

2016.08.23 Tuesday 洋画 人間ドラマ/ヒューマンドラマ レビュー

■映画「名もなき塀の中の王」の感想(ネタバレ)

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■監督:デヴィッド・マッケンジー
■出演者:ジャック・オコンネル ベン・メンデルソン ルパート・フレンド サム・スプルエル アンソニー・ウェルシュ

WOWOWで放送していた映画「名もなき塀の中の王」を鑑賞。

【映画「名もなき塀の中の王」のあらすじ】

凶暴でいったんキレるとどうにも始末に負えない19歳の札付きの不良少年エリックが、少年院から格上げされて成人用の刑務所へと移送されてくる。くしくもそこでエリックは、5歳の時に生き別れた父親のネヴィルと再会。長年の刑務所暮らしで、そこでの暗黙のおきてを熟知するネヴィルは、おとなしくして目立とうとするな、と息子に言いきかせるが、怖いもの知らずのエリックは、なにかと周囲と衝突してはトラブルを起こし続け…。

WOWOWから引用

【映画「名もなき塀の中の王」の感想(ネタバレ)】

「愛とセックスとセレブリティ」のデヴィッド・マッケンジー監督が刑務所を舞台に描いた人間ドラマ。


タイトルと番組情報から刑務所モノということで見てみた。

邦題タイトルは「名もなき塀の中の王」という何か期待を持たせるタイトルがつけられており、主人公の少年が成人用刑務所で、意図してイチから王(刑務所の支配者)へとのし上がっていくようなサクセス話のような感じがしないでもないが、実際は、なり上がりを主目的とした話ではない。タイトルは、間違いではないが、この映画のテーマを指す部分ではない。タイトルが格好付け過ぎですね。

ラストのオチを見るからに、成人刑務所で偶然出会った?生き別れた父親との親子関係の修復と少年の人間的成長を描いた話でしょう。

その話の中に少年の内に秘める過去の変質者による虐待?のトラウマから来るコントロールできない自己の暴力性と、秩序を持った環境(受刑者を取り仕切る支配者がいる刑務所)という構図がある。

結果的にサクセス(刑務所でのなり上がり)を主目的としていない、この映画で何が言いたいか(伝えたいか)をまとめると、刑務所内でのトークセッションによる、受刑者同士の対話プログラムの重要性と、幼少期における人間関係の構築(人間的成長)には、しっかり向き合って話し合う(話を聞く)ことが、必要だということ。

一方的に命令するばかりで相手(子供)の話を聞かない。これが、子供を教育することにおいて、一番いけないようだ。この少年の親父の言動や行動からわかる。ちなみにこの親父の父親もそう育てられたのだろうと想像する。どっちみち環境かな。

ちょっと内容からズレるが、生き別れた父親が、刑務所暮らしで再会したら、ゲイでもないのに若い男を妾にしているのは、息子としてショック以外の何者でもない。それは息子は、グレるわ。俺のアイデンティティって一体なんだ。



評価 ★★★☆☆ (星3.5)

(まとめ:邦題タイトルと内容にズレがある人間ドラマ。この映画の刑務所は、イギリス(製作国がイギリスなので)だと思うが、イギリスの刑務所は、日本とは違い、自分の部屋(牢屋)にラジカセや調味料、お菓子やパックジュース、紅茶などが普通に置いてあって、どっから調達してきたのか、ほとんど牢屋が自分の家(部屋)のような状態になっている。基本、問題が置きなければ、館内は自由行動だし。特に何か刑務所内でモノを作ってる感じもない(職業訓練的な)。世間と隔離されてるだけで、罪を償ってる感もほとんど感じられない。なんだこれ。)


お前の父親でよかった

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映画「ザ・トライブ[R15+指定版]」の感想(ネタバレ)

2016.06.03 Friday 洋画 人間ドラマ/ヒューマンドラマ レビュー

■映画「ザ・トライブ[R15+指定版]」の感想(ネタバレ)


■監督:ミロスラヴ・スラボシュピツキー
■出演者:グレゴリー・フェセンコ ヤナ・ノヴィコヴァ マリナ・パニヴァン オレクサンダー・パニヴァン リュドミラ・ルデンコ

WOWOWで放送していた映画「ザ・トライブ[R15+指定版]」を鑑賞。

【映画「ザ・トライブ[R15+指定版]」のあらすじ】

ろうあ者の寄宿学校に入学した青年のセルゲイ。実はそこでは、不良グループが厳然たる上下社会を築いていて、セルゲイは入学早々、彼らの手荒い洗礼を受けるはめに。やがて組織の下っ端として犯罪行為の片棒を担ぐようになった彼は、徐々に頭角を現わし、リーダーの愛人で、夜ごと寄宿舎を抜け出しては深夜トラックの運転手たちを相手に売春を働く少女アナの用心棒役を務めるうち、すっかり彼女に惚れ込むようになるのだが…。

WOWOWから引用

【映画「ザ・トライブ[R15+指定版]」の感想(ネタバレ)】


第67回カンヌ国際映画祭批評家週間グランプリをはじめ、世界中で多くの映画賞に輝いたというウクライナ映画。

ろうあ学校が舞台で、全編手話という番組情報を見て選んでみた。

実際に見てみると、手話について、字幕で説明されるのかと思いきや、字幕表示は一切なし。

手話がわからないと物語の細部(実際何を話してるか)まではわからないが、ろうあ学校という、特別な場所や状況を除けば、やってることや起こる出来事は(人間の学校生活、人間が考えること等)、普通の学校生活と何も変わらないので、手話を理解できなくても、何が起きているのかは、状況からほぼ判断できる。

なので、字幕なし(説明なし)という思い切った見せ方は、ありだとう思う。変に字幕で説明されれば、字幕ばかり追ってしまって、あの独特な世界観に注意がいかなくなってしまう。

彼らの日常は、ほとんどすべての情報は映像から取っていることもあり、字幕なしにすることで、視聴者も同じ土俵に強制的に連れて行かれる。

例えば、学校の授業の終わり(通常はチャイムが鳴る)を生徒にどう知らせるかという部分で、ろうあ学校では、黒板の上にライトが設置されていて、時間になると、そこが強烈に光って点滅する。また玄関、入り口等にもライトが設置されていて、生徒等を集める場合は、そこが光って知らせるようになっている。

こういうのも説明されなければ、なんのことかさっぱりわからないが、字幕がない彼らと同じ状態で映像を見ていくと、そういう部分に気付いて、次第にわかっていく。

その他にも、途中で、不良の一人が、バックしてきたトラックに何も反応することもなくあっさり轢かれてしまうが、あれも、通常なら、バックしてきたことに気付けよと思ってしまうが(それよりもそんな場所でタバコ吸うなよとかもあるけど)、聴覚障害なので、死角の後ろから追突されてしまうと、避けることができなかったということがわかる。特に物理的にある程度、自分の場所から距離が離れてるスペースにいた場合は、その状況に安心してしまう。まさか後ろからトラックが追突してくるとは思わない。

また、中盤、主人公が技術の先生?(※たしか)を後ろから襲って、彼の家のものを物色するシーンがあるが、ガラスを思いっきり割ったり、物を乱雑にばらまいたりして、やたら音を立てていて、通常の強盗とはまるで違う物色の仕方をしていて、その違いに気づかされる。音が鳴ってることがわからないんだと。

最後の仲間を殺害するシーンも、ロッカーでガンガン、頭を強打してるのに、そのすぐ隣で寝てる仲間は、死んだように一向に起きない。

あれだけ音を立てたらさすがに同室の仲間は、異変に気付くだろと直感的に思ってしまうが、彼らに取っては、まったく無音の世界だから、隣で人が殺されていても、寝ていては、全く気づくことができない。また、近づいてくる足音すらもわからない。

こんな感じで、この映画は、ただ見ていくだけで、いろいろ発見があるし、こういう表現は適切ではないかもしれないが、かなり面白い。なんといっても人間の本性がよく描かれている。こういう力がすべての世界で生きていると、屈辱を味わえば味わうほど、人間が嫌いになる。


評価 ★★★★☆ (星4つ)

(まとめ:セリフなしの衝撃的なエロバイオレス映画。これをコメディとして見るのは、どうかと思うが、この世界ならではのシュールな面白さが隠れている。黒板にチンチンの絵(かなりリアルな)を書いておく生徒のイタズラを見た先生は、何も言わず無言で消すとか。普通の学校でもあるけど、またそれとは状況が起きたときの雰囲気が違う。なぜなら教室には笑い声が一切ない。やっといて、結果(笑い)を求めていないようで、すごい高貴なギャグに思える。)



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映画「マイレージ、マイライフ」の感想(ネタバレ)

2016.04.25 Monday 洋画 人間ドラマ/ヒューマンドラマ レビュー

■映画「マイレージ、マイライフ」の感想(ネタバレ)



■監督:ジェーソン・ライトマン
■出演者:ジョージ・クルーニー ヴェラ・ファーミガ アナ・ケンドリック ジェーソン・ベイトマン ダニー・マクブライド

WOWOWで放送していた映画「マイレージ、マイライフ」を鑑賞。

【映画「マイレージ、マイライフ」のあらすじ】

ライアンは企業のリストラ対象者に解雇を通告する“リストラ宣告人”として、全米各地を飛び回る毎日。わずらわしい人間関係のしがらみに背を向け、いまや航空会社のマイレージ制度で1000万マイルを達成することだけが自分の人生の目標となっていた。そんなある日、彼は自分と同じく出張で全国を飛び回っている魅力的なビジネス・ウーマン、アレックスと出会い、お互いに後腐れのない気軽な恋愛関係を持つようになるが……。

WOWOWから引用

【映画「マイレージ、マイライフ」の感想(ネタバレ)】


アカデミー賞で6個のノミネートを受けたジョージクルーニー主演の人間ドラマ。

5〜6年前にHDDに録画したままになってたのを消化するため見てみた。

主演のジョージクルーニーがアカデミー男優賞ノミネートなど、当時話題になっていた作品だが、ジョージクルーニー演じる、リストラ宣告人の人生が意外と深く描かれていて、ノミネートも納得の内容。

ただこの映画の良さを一言で伝えるのは、難しい。

個人的には、主人公が、マイレージをただ貯めることに執着してる子供の部分と、それを維持するために仕事はきっちりこなしている大人の二面性がしっかり描かれていて、共感できるところだろうと思う。

マイレージが貯めたいために、出張がたくさん出来るリストラ宣告人をやってるのか、かといって、会社の方針が変わり出張が出来なくなっても、すぐに会社をやめたりするわけでもない。ただ、再び出張ができるようになると、また出張する…。

意外と人間(大人)って、声に出して言わないだけで、仕事をしている本当の理由って実は、こんなところにあるのかもしれないと思わされる。っというかそう思う。。

例えば、仕事とは特に関係ないけど、出張先に行きたいキャバクラがあるから、その仕事をやってるとか。その仕事が特別したいわけではないけど、仕事がクビになってお店にいけなくなるのが、嫌だから仕事をがんばる。こういう動機で実はそんなにやりたくない仕事をしている人がいる。という現実があるような気がする。

仕事そのものが目的ではなく、仕事をすることで得られるなんらかの満足感(楽しみ)。

そんな人生の複雑さも描かれてる映画です。


評価 ★★★★☆ (星4つ)

(まとめ:秀作と呼ばれているが実際に見てみても秀作なオススメの人間ドラマ。大まかな感想は上記の通りだが、中盤でのアレックスに夫と子供が発覚しての人間関係での大きな挫折感は、よりこの映画を深くしている。絶望感(空虚感?)を感じてあらためて、自分自身の本質、自分らしさが、自分を支えてることに気付く。結局のところ、自分とは何か…マイレージマイライフなのだ。この”マイレージ”の部分が人によって変わる。)



人生も同じ

我々は重荷で動けなくなってる

だが生きることは動くことだ


-?


帝国を築いた成功者も

同じ経験をし

苦境をバネにしたんです


-?



マイルにならない金は

使わない主義だ


-?


目標はマイル

そのものだ


-?


一生パートナーを変えない

動物もいます

白鳥がそのひとつ

我々は違う

動きを止めたら死ぬ

我々は白鳥じゃない

サメです


-?


人間死ぬときは独りだ

-?


若いから妥協が負けだと

思うのよ


-?

自分に合った相手なら

妥協と感じない

批判するのは23歳の女の子だけ


-?

本物の定義は

年齢で変わる


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