映画「ドリーム ホーム 99%を操る男たち」の感想(ネタバレ)

2017.02.12 Sunday 洋画 人間ドラマ/ヒューマンドラマ レビュー

■映画「ドリーム ホーム 99%を操る男たち」の感想(ネタバレ)



■監督:ラミン・バーラニ
■出演者:アンドリュー・ガーフィールド マイケル・シャノン ティム・ギニー ノア・ロマックス ローラ・ダーン

WOWOWで放送していた映画「ドリーム ホーム 99%を操る男たち」を鑑賞。

【映画「ドリーム ホーム 99%を操る男たち」のあらすじ】

母と小学生の息子と3人でつましく暮らすシングルファーザーのデニス。経済不況のあおりで職を失った彼は、住宅ローンを滞納した末、ある日ついに長年暮らした家から即座の強制退去を命じられることに。やむなく家族とともにモーテルの部屋に移ったデニスは、その後、皮肉にも彼らの家を奪い取った非情な不動産ブローカーのカーバーのもとで働き、自分たちの一家と同様、貧苦にあえぐ人々を家から追い立てる仕事に励むようになる。

WOWOWから引用

【映画「ドリーム ホーム 99%を操る男たち」の感想(ネタバレ)】


「アメイジング・スパイダーマン」のAアンドリュー・ガーフィールドと「マッド・ガンズ」のマイケル・シャノン共演の人間ドラマ。

リーマンショック後の話ということで気になって選んでみた。

誰が出演してるのか、キャストも知らずに番組情報のあらすじだけで選んでみたが、これは当たりで最初から普通に面白い。

家の差し押さえの話で、特にアクションシーンがある訳でもないが、ある日、突然家を取られてしまう人たちという、他人事ではない実生活に直結した話で親近感があり、主人公目線で見れる。

また、差し押さえされた側が、ひょんなことから差し押さえする側に回り、一転大金を掴むという、物語の運び方も映画ならではの幅があって面白い。

この映画、差し押さえる側、差し押さえられる側どちらにも言い分があってわかるが、この映画を見てると差し押さえする側の方の理論の方が明らかに正義のような気がしてしまう。

不当に差し押えするのは、別として、ローンの支払いを滞納してしまうのは、やはりお金を借りた家主の原因によるところが大きいし。日本人からすると、アメリカは低所得者層の家でも、家広いし。大分、自分の所得以上に無理して家を買ってるような気がしないでもない。

ちなみに不動産ブローカーの手口については、素人目には、どこから犯罪行為なのかよくわからない。

空き家のエアコンやキッチン等の設備を事前に外しておいて、後で国から補助金?を得る方法は、詐欺ではあると思うが、その時の家の所有権がイマイチどうなってるのかわからないので、どういうしくみなのか、事情がよくわからない。

差し押さえ時の弊害(受け渡し時の手数料のうち)だとすれば(以前の家主が持っていってしまった。またはすでに壊れているときの補填だとすると)、その辺もある程度、仕事上の許容範囲(旨み)のうちなのかと思える。差し押さえで買い取った住宅公庫側?が、その分を上乗せして、後々さらに儲けることを考えると、まーやらないにこした方がいいだろうが、システムとして、そこに穴があるのだと思われる。

実際、知ってる人にしかわからない、国に対する請求方法なんてこれ以外にもいくらでもありそうだし。

この映画は、終始、グレーなところをうろうろしていて、素人目には、どこからラインオーバーなのかよくわからない。また主人公も家がなくなり追い込まれてることもあり、なんでも気軽にひょいひょいやってるので、そこにどの程度の犯罪行為があるのか、主人公の倫理感では掴みにくい。

普通に見ていたら、明確にラインを割ってると思うのは、主人公が悩み出す最後の文書偽造部分だと思うが(その前に不法侵入もあるけど、それほど主人公はそこに対して決断することに悩んでいないし、ある程度積極的だ)、この文書偽造部分も、なんとなく、もうそこまで来たら、そのままでいいだろうという気がしないでもない(笑) それ位の話の強い流れがある。

また、家族の反応も最初は250ドルで大喜びしてたのに、家を取り戻す位の大金を得てからは、急にデニスを疑い、距離を置こうとするのも調子が良すぎるというか、そもそも家取られたら、モーテル以外、どこにも行く当てはなかったはずなのに、転がり込む場所が急にできるのも、最初と話がなんか違っている。

デニスはデニスで、家族のためにやってきたことを否定されても、家族に対して、そこに怒りすらも出さないのも、感情的におかしい。

家族に見放されたとわかれば、金の亡者として、一人倫理観より、成功を掴むことに固執するのが動機として、普通の流れだと思う。

しかし、ラストは、この利益を生み出す構造の中に裁判所(判事?)もぐるだったということがわかり、最後にギリギリ善人としてUターンを試みる展開には、なんか無理があるというか、ただただ、あと味の悪いラストになっただけという気がする。

もし物語のラストとして倫理観を保ちたいのなら、あの家主に撃たれてカーバーかデニスのどちらかが死んだ方が、悪いことはしてはいけないという行為全般の罪がわかりやすかったと思う。

結局のところ、その後は描かれてはいないが、不動産ブローカーのカーバーは、文書偽造の罪位では(彼が証人となって告白しても)、優秀な弁護士をつけて、大した罪にもならなさそうだという気がしてしまう。それも含めて勝者の国:アメリカのシステムだと思う。


評価 ★★★☆☆ (星3.8)

(まとめ:差し押えがテーマの良作人間ドラマ。上記に書いたとおり、話は、非常に面白いが、ラストが、なんともいえない微妙な終わり方。個人的には、途中でデニスが3000ドル?もらった時に、すぐに家を取り戻そうとせずに、その資金を元に他に投資先を考えるのが理想。人間は、物欲というか、不必要な愛着欲に支配されていて、それが不幸の原因を作っているのに気付かない。その点、ブローカーのカーバーは、さすがビジネスマンで俯瞰で物事を見れている。家は、ただの箱は、誠に真理をついている。)



変動金利ローンのせいで

俺はホームレスだ


-?


正直に自分に問え

何を間違った?

なぜモーテルに?


-?


預金せず投資しろ

-?

お前は自分で何も考えない

腰抜けだ


-?



この国は負け犬には手を差し伸べない

(アメリカは)成功した勝者が築いた国だ

この欺瞞の国は

勝者の勝者による勝者のための国だ


-?

教会には?

方舟に乗れるのは

100人に一人

他は溺れ死ぬ

私は溺れない


-?

それでも毎日陽は昇る

-?

家への思い入れは捨てろ

ただの箱だ

大きな箱 小さな箱

いくつ手に入れるかだ


-?

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映画「アルティメット・サイクロン」の感想(ネタバレ)

2017.01.21 Saturday 洋画 人間ドラマ/ヒューマンドラマ レビュー

■映画「アルティメット・サイクロン」の感想(ネタバレ)


■監督:デヴィッド・ハックル
■出演者:ジョン・トラヴォルタ ケイト・ボスワース デヴォン・サワ ジュリー・ベンツ ギル・ベロウズ シャロン・ストーン

WOWOWで放送していた映画「アルティメット・サイクロン」を鑑賞。

【映画「アルティメット・サイクロン」のあらすじ】

テキサス。架線作業員(ラインマン)のボーは、嵐のシーズンを前に州の電線改修工事を急いでいた。だがかつてない規模の大嵐が発生、幼いころ両親を亡くして叔父のボーが育てた娘も同然のめい、ベイリーが暮らす町へと接近する。そんな中、ベイリーが事故で重傷を負い、運び込まれた病院の予備電源も故障してしまう。町のライフラインである電力と、そしてベイリーの命を守るため、ボーは嵐の中で決死の作業を続けるのだが……。

WOWOWから引用

【映画「アルティメット・サイクロン」の感想(ネタバレ)】

 

ジョン・トラヴォルタが主演した災害アクション。

久々にジョントラボルタ主演の新作映画を見つけたので見てみた。

内容は、あらすじの通りでラインマン(電気会社の電線作業員)の話。一応ストーリーは実話となっているが、どこまでが本当なのかよくわからないが、実話なら、なかなかドラマティックな英雄話。

ただ、描き方が悪いのか、いろいろごちゃごちゃしていて、エンタメとして見ると微妙な作り。

よくある「ダンテズピーク」や「ツイスター」とかのハリウッドの災害部分を過度に持ち上げた災害アクション映画を期待すると、そういうスペクタクルなアクションはほとんどないので肩透かしに合う。アルティメットサイクロンと邦題では言ってるが、実際アルティメットといわれるほどひどい嵐が来てるのか、よくわからない。

ただ、アクションより人間ドラマ重視になってる部分は、アクションをそれほど期待していない自分にとっては、落ち着いて見れて良い。

しかし、人間ドラマ重視の割に人間関係を理解するのになんかえらい時間がかかった。

なんといっても、固定された人間関係が決まらないうちから、物事が連続で起きて、設定(状況)が大幅に変ってしまい、さらに同時に登場人物も増えていき、そして、自分だけかもしれないが、外見が似てる人(白人の区別がつかない)もいて、誰が誰だかわからなくなる部分もあった。ちゃんとわかるのはジョントラボルタだけ。

ずっとトラボルタの妻だと思っていた人が姪だったことにも結構後の方でようやく気付いた。

トラボルタの妻役って結構若い女だったりするし。外人は外見だけでは年齢はわかりづらい。

ちなみにこのややこしさは、スト−リーの構成の悪さにも多少あると思う。

この映画、最初に一人の男の現在のインタビューから入る。

この人物が実は、後でわかるがボー(トラボルタ)の姪ののちの夫にあたる人物。ちなみにこのインタビューの主が、実在の人物なのかと思いきや、普通に俳優が演じている。俳優が本人になりきってそれらしいセリフを言うのだ(演技する)。

この部分から多少演出がずれていると思う。普通こういう実話を元にした映画のインタビューシーンなら、実際の本人使うのが一般的かなと普通。それじゃないなら、こんな紛らわしい演出はやめて普通に描けばいい。

ちなみに、じゃあこの人物の話(彼が語り手となって)で話がスタートするかと思いきや、しばらくこの人物は出てこない。※どないやねん。

その前に、主役のボー(トラボルタ)の生い立ちというか過去の話が入る。ここからはトラボルタ目線。完全に最初のインタビューは、紛らわしいのでいらない。

実は、トラボルタ演じるボーの友人が雷の事故で死に、さらにその妻もショックで交通事故を起こし、という不幸を背負っている背景があり、さらに両親を幼いときに亡くした姪をボーが引き取っているというシーンが入る。この姪を引き取ってる部分の描き方も不親切なのか、一回見ただけではなんかわかりづらい。

特に急に現在のシーンになってから、姪が成長して少女から普通の大人になっている(女優がチェンジした)という見せ方もやや不親切でわかりにく。また、過去の時点でボーには彼女らしき人がいるらしい話があるのに、現在では、特に妻になっている訳ではないのも、わかりにくい。

ちなみに大人になったこの娘は、レストランでバイトしていて、そこに急に彼氏がやってくる。その彼こそ、最初のインタビューを受けていた男。この説明でたぶん合ってると思う。ちなみにこのインタビューの男の父親もラインマンで過去に亡くなっている。この辺も姪と設定が似てて、ややこしい。

こんな感じの複雑な?人間関係があるのだが、とにかく、固定された人間関係が決まらないうちから、いろいろ衝撃的な物事が起こり、状況や描く目線が度々変わったりしているため、理解しにくい。俳優の顔もなんとなく似てるし。まーながら見ということもあるけど。

あと、ストーカー男と、隣人の電気作業員の夫も出てくるが、この夫の方は何がしたいのかよくわからない。妻の夜の誘いは拒むのに、妻に不倫(浮気)されたと知ると急に自殺しようとするとか神経質さがわけわからない。ちなみに姪が撃たれてしまうストーリー(きっかけ)に重要な人物なので、彼らをはしょることもできない。

とにかく言える事は、複雑に絡み合う人間関係を描かないこと(電気を復旧しないと撃たれた姪の手術できずに死んでしまう)には、話が成立しないため、目線が必要以上に多くなっている。トラボルタ目線、姪目線、姪の彼氏目線、ストーカー目線、隣人家族目線。これらが最低限必要。あと、嵐か。

結局のところインタビュー部分が無ければ、もっと単純にわかりやすい話になったと思う。

ただ、一方でトラボルタの役が最後に英雄死してる話のため、すべてトラボルタ目線で描くには、死んでる人の気持ちを勝手に代弁するのはおかしい部分もあり、同僚(姪の夫)がこの話の最初の語り手となっておく必要性もわかる。

それならそうで、最初から最後まで、語り手として逐一参加すればいいのだが、ほぼほったらかしで、そうしていないところに、この話のまどろっこしさがあると思う。結局、最後は、インタビュー中に無線が入って、インタビューを中断して仕事に行くという、危険を顧みない、自分を犠牲にするヒーロー(男)というお決まりのシーンが撮りたかっただけなのかなと思う。


評価 ★★☆☆☆ (星2.5)

(まとめ:話自体はドラマティックな話だが、描き方がやや微妙なトラボルタ主演の災害ドラマ。ちなみにシャロンストーンが出演しているのだが、全く気付かず見終わった後に知った。大分くたびれた役だったから外見でもう誰かわからなかった。)



電気の会社で

停電かよ


-?


上は隠すが

ラインマンは国で

4番目に危険な仕事

裸でトラを調教するのは

5番目って話だ


-?


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映画「マイ・インターン」の感想(ネタバレ)

2016.10.30 Sunday 洋画 人間ドラマ/ヒューマンドラマ レビュー

■映画「マイ・インターン」の感想(ネタバレ)



■監督:ナンシー・マイヤーズ
■出演者:アン・ハサウェイ ロバート・デ・ニーロ レネ・ルッソ アンダーズ・ホーム アンドリュー・ラネルズ

WOWOWで放送していた映画「マイ・インターン」を鑑賞。

【映画「マイ・インターン」のあらすじ】

ファッション通販サイトの社長として成功したジュールズだが、忙しい毎日の中、公私ともに問題を抱えて苦悩する。そんな彼女の会社は“シニア・インターン”を募集するが、電話帳を印刷する会社で40年間働いた後、妻に先立たれ、生きがいを求めていた70歳のベンが採用される。当初は若い同僚の間で浮いていたベンだが、人生経験を通じて得た教訓を年下のジュールズらに伝えていくうち、彼女や同僚から信頼されるようになる。

WOWOWから引用

【映画「マイ・インターン」の感想(ネタバレ)】


アンハサウェイとロバート・デ・ニーロが共演した人間ドラマ。

評判が良いという噂を聞いたので見てみた。

内容は、ロバートデニーロがシニアインターンとして、アンハサウェイが興したネット通販会社に入社し、そこで今までの経験を生かして、徐々に会社内で信頼されていくという話。

いわゆる、会社でのサクセスストーリーだが、通常はアンハサウェイの「プラダを着た悪魔」のような若者が会社やその他の場所で、世間の波に揉まれながら、サクセスしていくのが定番展開だが、こちらは、年寄りが若者の中に混じり、その中でサクセス?する(居場所を見つける)という、今までとは逆の新しいパターン。

最近は、高齢化が進んでいるからなのか、積極的に高齢者もターゲットにしてるような、年齢層の広い設定。

ちなみに主人公は、もう外見はおじいちゃんでしかないロバートデニーロ目線で話が進むが、人生の悲哀たっぷり(妻に先立たれ、生きがいもなくなったが、でもひたむきに生きている)で、感情移入という点では、十分にデニーロ目線に浸れる。

まさにハートウォーミングという言葉がぴったりの心に染み入るストーリー展開。

個人的に、感情移入という点では、ほぼ満点に近い内容と出来。良い話しすぎて軽く泣いちゃう。※彼がその職場を選んだ理由が、昔働いてた場所(印刷会社)とかナイス過ぎる設定。意外と奥行きがあった。

ただ、全体的にすごく良いのだが、途中に、アンハサウェイが母親に誤送信したメールを削除しようと、奮闘するドタバタコメディがあるのだが、あそこのシーンは、まるまる全部いらないです。ロバートデニーロにバカコメディ設定を付き合わせるとか、何やらせてんだかというのもあるし、アンハサウェイのキャラクターの崩壊もある。あそこのシーンは、何もいいところがない。

今までは、真面目に作ってたのに(ハートフルコメディ枠内だったのに)、急に大ふざけで、話の説得力が大分損なわれた。バカコメディ(オーシャンズ11をマネるとか、デニーロが本編出てないからか)やって、話をぶち壊してる場合じゃない。

特に、他のメンバーが社長の母親の家に不法侵入してメールを削除してる間、車で待ってる人間が大音量の音楽をノリノリで聞いていて、彼らが帰ってきたのに全く気付かないとかいうギャグ?は、笑いうんぬんの前にリアリティがなさ過ぎて笑いにもなってない。ただただイライラするだけ。面白さにイライラはいらない。

普通の待ち合わせならまだしも、仲間が不法侵入してる間の待ち時間にそんな緊張感のないことやってる図太すぎる神経は、社会人(人間)としてどうなのかという問題とか出てくる。

若者同士ならそんなノリがたまたまあったとしてもいいかもしれないが、あそこには年配のデニーロもいるわけだし、彼との信頼関係を考えれば、あんなとこでボケてる(ふざけてる)場合じゃない。

ちなみに最初からそういうノリのコント映画ならわかるけど、結構真面目に描いていた映画の中で急にそんな度が過ぎたおふざけシーンを、平気でいれちゃう神経がよくわからない。丁寧な人間関係がめちゃくちゃになった。

たぶん、デニーロの人間味(くだけた部分)を少し出したかったのかと思うが、もっと他にあるだろうと思う。

それにしても、アメリカのレッテル張り(ゲーム好き、オタク)のような、わかりやすいダメな若者設定は、なんとかならないものか。



評価 ★★★★☆ (星4つ)

(まとめ:ロバートデニーロの紳士感(役)に好感度がある秀作ドラマ。すごい良い映画なだけに、上記のふざけたコメディ部分は、大分台無しにしてると思う。とりあえず、そこを抜きにすれば大変良い映画です。)



”正しい行いは

迷わずやれ”


-?


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映画「名もなき塀の中の王」の感想(ネタバレ)

2016.08.23 Tuesday 洋画 人間ドラマ/ヒューマンドラマ レビュー

■映画「名もなき塀の中の王」の感想(ネタバレ)

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■監督:デヴィッド・マッケンジー
■出演者:ジャック・オコンネル ベン・メンデルソン ルパート・フレンド サム・スプルエル アンソニー・ウェルシュ

WOWOWで放送していた映画「名もなき塀の中の王」を鑑賞。

【映画「名もなき塀の中の王」のあらすじ】

凶暴でいったんキレるとどうにも始末に負えない19歳の札付きの不良少年エリックが、少年院から格上げされて成人用の刑務所へと移送されてくる。くしくもそこでエリックは、5歳の時に生き別れた父親のネヴィルと再会。長年の刑務所暮らしで、そこでの暗黙のおきてを熟知するネヴィルは、おとなしくして目立とうとするな、と息子に言いきかせるが、怖いもの知らずのエリックは、なにかと周囲と衝突してはトラブルを起こし続け…。

WOWOWから引用

【映画「名もなき塀の中の王」の感想(ネタバレ)】

「愛とセックスとセレブリティ」のデヴィッド・マッケンジー監督が刑務所を舞台に描いた人間ドラマ。


タイトルと番組情報から刑務所モノということで見てみた。

邦題タイトルは「名もなき塀の中の王」という何か期待を持たせるタイトルがつけられており、主人公の少年が成人用刑務所で、意図してイチから王(刑務所の支配者)へとのし上がっていくようなサクセス話のような感じがしないでもないが、実際は、なり上がりを主目的とした話ではない。タイトルは、間違いではないが、この映画のテーマを指す部分ではない。タイトルが格好付け過ぎですね。

ラストのオチを見るからに、成人刑務所で偶然出会った?生き別れた父親との親子関係の修復と少年の人間的成長を描いた話でしょう。

その話の中に少年の内に秘める過去の変質者による虐待?のトラウマから来るコントロールできない自己の暴力性と、秩序を持った環境(受刑者を取り仕切る支配者がいる刑務所)という構図がある。

結果的にサクセス(刑務所でのなり上がり)を主目的としていない、この映画で何が言いたいか(伝えたいか)をまとめると、刑務所内でのトークセッションによる、受刑者同士の対話プログラムの重要性と、幼少期における人間関係の構築(人間的成長)には、しっかり向き合って話し合う(話を聞く)ことが、必要だということ。

一方的に命令するばかりで相手(子供)の話を聞かない。これが、子供を教育することにおいて、一番いけないようだ。この少年の親父の言動や行動からわかる。ちなみにこの親父の父親もそう育てられたのだろうと想像する。どっちみち環境かな。

ちょっと内容からズレるが、生き別れた父親が、刑務所暮らしで再会したら、ゲイでもないのに若い男を妾にしているのは、息子としてショック以外の何者でもない。それは息子は、グレるわ。俺のアイデンティティって一体なんだ。



評価 ★★★☆☆ (星3.5)

(まとめ:邦題タイトルと内容にズレがある人間ドラマ。この映画の刑務所は、イギリス(製作国がイギリスなので)だと思うが、イギリスの刑務所は、日本とは違い、自分の部屋(牢屋)にラジカセや調味料、お菓子やパックジュース、紅茶などが普通に置いてあって、どっから調達してきたのか、ほとんど牢屋が自分の家(部屋)のような状態になっている。基本、問題が置きなければ、館内は自由行動だし。特に何か刑務所内でモノを作ってる感じもない(職業訓練的な)。世間と隔離されてるだけで、罪を償ってる感もほとんど感じられない。なんだこれ。)


お前の父親でよかった

-?



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映画「ザ・トライブ[R15+指定版]」の感想(ネタバレ)

2016.06.03 Friday 洋画 人間ドラマ/ヒューマンドラマ レビュー

■映画「ザ・トライブ[R15+指定版]」の感想(ネタバレ)


■監督:ミロスラヴ・スラボシュピツキー
■出演者:グレゴリー・フェセンコ ヤナ・ノヴィコヴァ マリナ・パニヴァン オレクサンダー・パニヴァン リュドミラ・ルデンコ

WOWOWで放送していた映画「ザ・トライブ[R15+指定版]」を鑑賞。

【映画「ザ・トライブ[R15+指定版]」のあらすじ】

ろうあ者の寄宿学校に入学した青年のセルゲイ。実はそこでは、不良グループが厳然たる上下社会を築いていて、セルゲイは入学早々、彼らの手荒い洗礼を受けるはめに。やがて組織の下っ端として犯罪行為の片棒を担ぐようになった彼は、徐々に頭角を現わし、リーダーの愛人で、夜ごと寄宿舎を抜け出しては深夜トラックの運転手たちを相手に売春を働く少女アナの用心棒役を務めるうち、すっかり彼女に惚れ込むようになるのだが…。

WOWOWから引用

【映画「ザ・トライブ[R15+指定版]」の感想(ネタバレ)】


第67回カンヌ国際映画祭批評家週間グランプリをはじめ、世界中で多くの映画賞に輝いたというウクライナ映画。

ろうあ学校が舞台で、全編手話という番組情報を見て選んでみた。

実際に見てみると、手話について、字幕で説明されるのかと思いきや、字幕表示は一切なし。

手話がわからないと物語の細部(実際何を話してるか)まではわからないが、ろうあ学校という、特別な場所や状況を除けば、やってることや起こる出来事は(人間の学校生活、人間が考えること等)、普通の学校生活と何も変わらないので、手話を理解できなくても、何が起きているのかは、状況からほぼ判断できる。

なので、字幕なし(説明なし)という思い切った見せ方は、ありだとう思う。変に字幕で説明されれば、字幕ばかり追ってしまって、あの独特な世界観に注意がいかなくなってしまう。

彼らの日常は、ほとんどすべての情報は映像から取っていることもあり、字幕なしにすることで、視聴者も同じ土俵に強制的に連れて行かれる。

例えば、学校の授業の終わり(通常はチャイムが鳴る)を生徒にどう知らせるかという部分で、ろうあ学校では、黒板の上にライトが設置されていて、時間になると、そこが強烈に光って点滅する。また玄関、入り口等にもライトが設置されていて、生徒等を集める場合は、そこが光って知らせるようになっている。

こういうのも説明されなければ、なんのことかさっぱりわからないが、字幕がない彼らと同じ状態で映像を見ていくと、そういう部分に気付いて、次第にわかっていく。

その他にも、途中で、不良の一人が、バックしてきたトラックに何も反応することもなくあっさり轢かれてしまうが、あれも、通常なら、バックしてきたことに気付けよと思ってしまうが(それよりもそんな場所でタバコ吸うなよとかもあるけど)、聴覚障害なので、死角の後ろから追突されてしまうと、避けることができなかったということがわかる。特に物理的にある程度、自分の場所から距離が離れてるスペースにいた場合は、その状況に安心してしまう。まさか後ろからトラックが追突してくるとは思わない。

また、中盤、主人公が技術の先生?(※たしか)を後ろから襲って、彼の家のものを物色するシーンがあるが、ガラスを思いっきり割ったり、物を乱雑にばらまいたりして、やたら音を立てていて、通常の強盗とはまるで違う物色の仕方をしていて、その違いに気づかされる。音が鳴ってることがわからないんだと。

最後の仲間を殺害するシーンも、ロッカーでガンガン、頭を強打してるのに、そのすぐ隣で寝てる仲間は、死んだように一向に起きない。

あれだけ音を立てたらさすがに同室の仲間は、異変に気付くだろと直感的に思ってしまうが、彼らに取っては、まったく無音の世界だから、隣で人が殺されていても、寝ていては、全く気づくことができない。また、近づいてくる足音すらもわからない。

こんな感じで、この映画は、ただ見ていくだけで、いろいろ発見があるし、こういう表現は適切ではないかもしれないが、かなり面白い。なんといっても人間の本性がよく描かれている。こういう力がすべての世界で生きていると、屈辱を味わえば味わうほど、人間が嫌いになる。


評価 ★★★★☆ (星4つ)

(まとめ:セリフなしの衝撃的なエロバイオレス映画。これをコメディとして見るのは、どうかと思うが、この世界ならではのシュールな面白さが隠れている。黒板にチンチンの絵(かなりリアルな)を書いておく生徒のイタズラを見た先生は、何も言わず無言で消すとか。普通の学校でもあるけど、またそれとは状況が起きたときの雰囲気が違う。なぜなら教室には笑い声が一切ない。やっといて、結果(笑い)を求めていないようで、すごい高貴なギャグに思える。)



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映画「マイレージ、マイライフ」の感想(ネタバレ)

2016.04.25 Monday 洋画 人間ドラマ/ヒューマンドラマ レビュー

■映画「マイレージ、マイライフ」の感想(ネタバレ)



■監督:ジェーソン・ライトマン
■出演者:ジョージ・クルーニー ヴェラ・ファーミガ アナ・ケンドリック ジェーソン・ベイトマン ダニー・マクブライド

WOWOWで放送していた映画「マイレージ、マイライフ」を鑑賞。

【映画「マイレージ、マイライフ」のあらすじ】

ライアンは企業のリストラ対象者に解雇を通告する“リストラ宣告人”として、全米各地を飛び回る毎日。わずらわしい人間関係のしがらみに背を向け、いまや航空会社のマイレージ制度で1000万マイルを達成することだけが自分の人生の目標となっていた。そんなある日、彼は自分と同じく出張で全国を飛び回っている魅力的なビジネス・ウーマン、アレックスと出会い、お互いに後腐れのない気軽な恋愛関係を持つようになるが……。

WOWOWから引用

【映画「マイレージ、マイライフ」の感想(ネタバレ)】


アカデミー賞で6個のノミネートを受けたジョージクルーニー主演の人間ドラマ。

5〜6年前にHDDに録画したままになってたのを消化するため見てみた。

主演のジョージクルーニーがアカデミー男優賞ノミネートなど、当時話題になっていた作品だが、ジョージクルーニー演じる、リストラ宣告人の人生が意外と深く描かれていて、ノミネートも納得の内容。

ただこの映画の良さを一言で伝えるのは、難しい。

個人的には、主人公が、マイレージをただ貯めることに執着してる子供の部分と、それを維持するために仕事はきっちりこなしている大人の二面性がしっかり描かれていて、共感できるところだろうと思う。

マイレージが貯めたいために、出張がたくさん出来るリストラ宣告人をやってるのか、かといって、会社の方針が変わり出張が出来なくなっても、すぐに会社をやめたりするわけでもない。ただ、再び出張ができるようになると、また出張する…。

意外と人間(大人)って、声に出して言わないだけで、仕事をしている本当の理由って実は、こんなところにあるのかもしれないと思わされる。っというかそう思う。。

例えば、仕事とは特に関係ないけど、出張先に行きたいキャバクラがあるから、その仕事をやってるとか。その仕事が特別したいわけではないけど、仕事がクビになってお店にいけなくなるのが、嫌だから仕事をがんばる。こういう動機で実はそんなにやりたくない仕事をしている人がいる。という現実があるような気がする。

仕事そのものが目的ではなく、仕事をすることで得られるなんらかの満足感(楽しみ)。

そんな人生の複雑さも描かれてる映画です。


評価 ★★★★☆ (星4つ)

(まとめ:秀作と呼ばれているが実際に見てみても秀作なオススメの人間ドラマ。大まかな感想は上記の通りだが、中盤でのアレックスに夫と子供が発覚しての人間関係での大きな挫折感は、よりこの映画を深くしている。絶望感(空虚感?)を感じてあらためて、自分自身の本質、自分らしさが、自分を支えてることに気付く。結局のところ、自分とは何か…マイレージマイライフなのだ。この”マイレージ”の部分が人によって変わる。)



人生も同じ

我々は重荷で動けなくなってる

だが生きることは動くことだ


-?


帝国を築いた成功者も

同じ経験をし

苦境をバネにしたんです


-?



マイルにならない金は

使わない主義だ


-?


目標はマイル

そのものだ


-?


一生パートナーを変えない

動物もいます

白鳥がそのひとつ

我々は違う

動きを止めたら死ぬ

我々は白鳥じゃない

サメです


-?


人間死ぬときは独りだ

-?


若いから妥協が負けだと

思うのよ


-?

自分に合った相手なら

妥協と感じない

批判するのは23歳の女の子だけ


-?

本物の定義は

年齢で変わる


-?


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映画「サン・オブ・ゴッド」の感想(ネタバレ)

2016.03.24 Thursday 洋画 人間ドラマ/ヒューマンドラマ レビュー

■映画「サン・オブ・ゴッド」の感想(ネタバレ)



■監督:クリストファー・スペンサー
■出演者:ディオゴ・モルガド グレッグ・ヒックス エイドリアン・シラー セバスチャン・ナップ ルイーズ・デラメール ローマ・ダウニー

WOWOWで放送していた映画「サン・オブ・ゴッド」を鑑賞。

【映画「サン・オブ・ゴッド」のあらすじ】

ローマ帝国の支配下にあるユダヤ。東方の三博士によって“イスラエルの王になる”と預言された男の子が生まれ、イエスと名付けられる。大人になったイエスは弟子たちを引き連れ、人々に神の言葉を伝えるため、旅をしながら伝道活動をするように。イエスの教えは彼が起こす奇跡の数々もあって次第に民衆へ広まり、イエスは人気者になっていく。だが民衆の暴動を恐れる権力者たちにはイエスは邪魔な存在で、彼を処刑しようと考える。

WOWOWから引用

【映画「サン・オブ・ゴッド」の感想(ネタバレ)】


ヒストリーチャンネルで放送していた海外TVドラマ「THE BIBLE〜選ばれし者たちの歴史物語〜」を再編集した映画版。

WOWOWの番組あらすじで聖書の世界を描いた物語ということで見てみた。

10年くらい前に、メルギブソンが監督して、キリストの生涯(新約聖書での十字架にかけられる)を描いた映画「パッション」が話題になったことがあったが、この作品も基本的には、同じ聖書ベースの話なので、キリストの生涯の部分は、ほぼ焼き増しのようなシーンが多く見られる。※キャストは違うけど

ちなみに見終わった後に気付いたが、この作品は、主にキリストの生涯(新約聖書)に注目してるが(一部、旧約のアブラハムやノア、モーセ、ダビデ等も描いてる部分もある)、テレビ版(10時間全5話)を再編集して映画版(二時間ちょい)にしたということで、実際は、もっと長いらしい。

なのでエンドロールでは、劇中(本編)には流れていないシーンが多数挿入されたりしている。興味ある人は、テレビ版の完全版を見ても良いかもしれない。ヒストリーチャンネルで放送はしてるみたいだが、DVDは現状発売されていないようだ。

ちなみに内容は、聖書の映像化なので、聖書を読んだことがあると、そのシーンが迫力ある映像として表現されていて、こんなシーンあったなと思い出して楽しい、特に「パッション」でも描かれていない旧約部分のシーンを見れたりするのは、新鮮。ほぼ頭の中で思っていたとおりに描いている。

この聖書に関しては、波乱万丈なのでただ物語として楽しむだけでも、面白いが、その時代の背景を理解すればするほど、同じシーンでも、物語や登場人物の厚みが全く違ってみえるようになるのが面白いところ。

以前に「パッション」を見たときは、聖書のことはほとんどよくわかってなくて、ただキリストが十字架やムチウチ刑を受ける強烈な痛々しさのことしか頭に入ってなかった、現在では、そこに至る総督ピラトやユダヤの律法学者の思惑と裁判の過程等の裏事情も大分理解できるようになった。

ちなみに映画と関係ないが、キリスト教がない(資本主義の精神が必要)と、現在の日本含む、アメリカやヨーロッパなどに広がっている豊かな近代資本主義とよばれる経済発展は起こりえないらしい。同じ聖書をベースにしてるが、イスラム教は、コーランの教え(契約の概念が不足)が邪魔して、近代化は不可能だという。

ので拡大解釈すれば、イエスの誕生=資本主義の始まりともいえる。

そして、日本はキリスト教国でもないのに近代化できてしまうというという面白さ。実際は、ほとんど教義を理解しない(実行しない)適当な宗教観があってこそ。日本人は、知れば知るほど、ヨーロッパ的感覚で見ると、ほんとふざけた人種でしかない。ただ、その曖昧感が、世界で一番平和的な人種でもある。


評価 ★★★★☆ (星4つ)

(まとめ:キリストの生涯の入門(聖書)のとっかかりには、おすすめの作品。パッションほど痛々しさを演出で強調はしていないので、えぐすぎずよく出来ています。新約聖書は、主に魂の救済を目的にしてることもありますが、読んでるだけ、見てるだけで、精神、肉体が癒されます。しかも、キリスト本人が最後に十字架にかけられるという、同じような肉体的苦しみを共有してくれるということもあり、読み手への説得力がまるで違います。例えれば、大きな病気にかかったことがない苦しみを知らない医者に診てもらうのと、大きな病気を実際に経験して病気の苦しみを知り尽くしている医者に診てもらうのとの違い位の安心感です。救済と言うテーマで考えても、物語として、これ以上ないでしょう、最後に自ら十字架にかけられて死に、そして、そこから再び綺麗に生き返るって。誰が考えたのか知らないけど、癒しの話としてほんと良くできています。)



私は道であり

真理であり

命なのだ


-?


私を見たから

信じるのか

私を見ないで信じる者は

その人たちは

幸いである


-?


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映画「フェイク」の感想(ネタバレ)

2015.12.16 Wednesday 洋画 人間ドラマ/ヒューマンドラマ レビュー

■映画「フェイク」の感想(ネタバレ)



■監督:マイク・ニューウェル
■出演者:アル・パチーノ ジョニー・デップ マイケル・マドセン アン・ヘッシュ ブルーノ・カービー ジェームズ・ルッソ

WOWOWで放送していた映画「フェイク」を鑑賞。

【映画「フェイク」のあらすじ】

1978年、NYのブルックリン。FBI捜査官ジョー・ピストーネはドニー・ブラスコと名前を偽って、あるマフィア組織に潜入捜査することに。そこで出世運に見放された中年ヤクザのレフティと出会い、彼からかわいがられるようになって束の間の安心を得る。だが、ジョーは自分がFBIであることが何度もレフティにバレかかり、また、潜入捜査中だと明かせない妻から離婚を迫られるなど、精神は極限状態に追い詰められていき…。

WOWOWから引用

【映画「フェイク」の感想(ネタバレ)】 


1997年製作のジョニー・デップ、アル・パチーノ共演の実話を元にした犯罪ドラマ。

WOWOWでジョニーデップのひげ映画「チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘」の新作初放送に合わせて過去作品を連続放送してたので見てみた。

すでに何度か見たことがある、映画「フェイク」だが、公開から20年近く経って見てみても、当時の記憶のまま色あせず、普通に面白い。むしろ、自分が年取った分だけ、当時よりもシーンの理解がより深まった。

例えば、レフティ(アルパチーノ)が車内でタバコを吸って、ジョー(ジョニーデップ)が癌になると言って窓を開け煙たがるが、レフティは、癌にならないと言ってそのまま吸い続けるというシーンがある。

このシーン昔だったら、単なる会話のひとつだと思って流してたが、キリスト教国のアメリカという背景で考えると、特に理由も無く癌にならないと答える(さすがにこの時点で医学的にタバコが癌になりやすいという情報は出てるはずだし(※実際はどうかわからないけど))=自分には信仰があるから癌にならない○ という部分を表していたのかなと思える。※信仰があるから癌にならないかどうかの根拠はないけど。

ちなみに、このシーンだけだとただの深読みの勘違いかと思ったりもするが、ジョー(ジョニーデップ)は、自分の娘が寝る前?に信仰の問い(創造主は?)を行っているので、この映画はそもそもレフティとジョーの二人とも神を信じるものとして描いているのかと思われる。※推測

補足で、キリスト教は、内面の信仰のみが大事な特異な宗教らしいので、例え、マフィアで人を殺してようが、強盗をしてようが、行動的な部分は信仰に一切関係はない。神は、犯罪者であっても、内面的信仰を持つ(神を信じるもの)は、救ってくれる(予定説だけど)というものだ。

なので、最後のシーンもレフティがジョーの責任を取らされて殺されるが(直接死んだ描写はないが)、実は、神の信仰によって、あの後救済されたと見ると、死んだという嫌なラストも多少いい話として受け入れられる。キリスト京では、死ぬ=仮の姿という扱いだし。※そういえば十字架かわからないが、死ぬ前にレフティは、タンスの引き出しにネックレスを取り外して置いてたな。

ちなみに上記以外にも、レフティの背中から感じる哀愁(人間味)が昔とは比べ物にならないほど、ものすごく伝わってくる。



評価 ★★★★☆ (星4.5)

(再度見てもアルパチーノの格好良さは変わらない名作映画です。油の乗ったジョニーデップの見た目も格好いいが、アルパチーノの人間臭さと背中の哀愁がなんとも言えない。そして、普段はジャージ姿で家のソファにいるのに、最後はビシっとスーツを来たままソファで死の連絡を待ってる姿は、なんとも悲しい。ちなみに自分の記憶の中では、ジョーが絵葉書と共にレフティに船をプレゼントするシーンがあったような気がしたが、今回見た中には、そんなシーンはなかった。別の映画または、気のせいかと思ったがブルーレイでは、本編に+20分追加したエクステッド版が出てるようなので、もしかしたら昔見たのはそっちの特別版だったのかもしれない…。ちょっとあとで、確認してみよう。とにかくアルパチーノファンにはゴッドファーザーシリーズと共におすすめのマフィア映画の一作ですね。)


紹介するときに

”おれの友達”と言ったら

”弟分”ってことだ

”おれたちの友達”と言ったら

一人前の身内のことだ


-?


”おれ”と”おれたち”の違いか

あんたのことは?

おれの紹介などしなくていい


-?


ヤクザが財布なんか持つな

100ドル札が見えるように

むき出しで持て


-?


他人でも家族と思えば

家族になる


-?


チン○コには癌

-?

お前の身は引き受けた

死ぬときは一緒だ


-?


名前を口に出すな掟だ

-?



オレがお前を”裏切り者”と?

言う訳がねえ

お前は俺の親友だ


-?


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映画「マンデラ 自由への長い道」の感想(ネタバレ)

2015.09.04 Friday 洋画 人間ドラマ/ヒューマンドラマ レビュー

■映画「マンデラ 自由への長い道」の感想(ネタバレ)




■監督:ジャスティン・チャドウィック
■出演者:イドリス・エルバ ナオミ・ハリス トニー・キゴロギ リアード・ムーサ ジェイミー・バートレット

WOWOWで放送していた映画「マンデラ 自由への長い道」を鑑賞。

【映画「マンデラ 自由への長い道」のあらすじ】

1918年に南アフリカで生まれたネルソン・マンデラは1940年代、弁護士事務所で働きだすが、非白人の市民が虐げられている現実を知るうち、ANC(アフリカ民族会議)による反アパルトヘイト運動に参加するように。最初の結婚生活は離婚に終わり、再婚して子どもも生まれたマンデラだがANCの活動にのめり込み続けたせいで当局の目に止まってしまい、1960年代に逮捕されると、それから約27年間を獄中で過ごし……。

WOWOWから引用

【映画「マンデラ 自由への長い道」の感想(ネタバレ)】 


南アフリカ大統領でノーベル平和賞を受賞し2013年に亡くなったネルソンマンデラの自伝を基に映画化したという人間ドラマ。

アフリカについては、あんまり良く知らないが、一時期、名前が話題になっていたので見てみた。

白人に主権を握られ国の政策も後押しし、黒人への差別が露骨に激しい南アフリカで、黒人の自由を取り戻そうと奮闘するネルソンマンデラの半生を描いたという作品だが、実話ベースなのにまるでフィクションのような凄まじく波乱に満ちた生涯を送っている。

作品としては、二時間半という長尺な映画ではあるが、マンデラの人生が濃縮されている。

マンデラの半生は、弁護士として活動するなか、本人や仲間にあきらかな黒人差別が社会に根付いており、非暴力で抗議活動の訴えを始めるも、ある日、仲間や同胞が軍隊(白人警察?)に数十人虐殺される事件に発展したことから、自由を求める暴力活動行為で政権に抵抗するが、転覆させるまでには至らず、抵抗半ばで国家反逆罪により逮捕され、終身刑を言い渡される。

しかし、家族や国民、デクラーク第7代大統領の後押しもあり、27年後に釈放される。しかし、釈放後も、白人と黒人の間では、暴動は加熱するばかりか、黒人の部族同士でも殺し合いが起き、終わりが見えない戦いに発展する。事態収拾のため、デラーク大統領や白人ら政権幹部から黒人に対して影響力のあるマンデラに話が行き、その話し合いの末、マンデラは第8代アフリカ大統領となり、黒人差別的な法律制度の廃止に成功する。

映画では二時間半という短い時間で語られるが、実際は獄中で27年間も過ごしていて、そこからさらに大統領になっていたという、まさにアンビリーバボのような話で驚きを隠せない。

ちなみに刑務所にいる間もあきらかな差別が行われているし、よく心が折れずに、さらに平和主義のもと(暴力行為に走らず)に行動できている姿は、人間として一段も二段も上の考え方が出来ている人だなと思う。それが、一番よくわかるのが、エンドロールで語られた最後のセリフでしょう。

まるで仏教の空(縁起)の概念みたいな発想だ。この発想が出来れば、自己を本当の意味で自由に出来る。


評価 ★★★★☆ (星4つ)

(まとめ:世の中を良くしたい人には参考にして欲しいマンデラの半生を描いた作品。こういう国民の側に立った人が世界のどこかで出てきたのを知るたび、日本の政治家でもこういう人が出てこないかと欲してしまう。日本の政治については、裏を知れば知るほど腹が立ってくるが、基本的に、国民全員にバランス良く、情報(データ)が伝われば、そこから普通に考えれば良い方向に進むとは思うが、テレビの偏った情報で考えると、おかしな方向に進んでしまう。しかもその偏った考えにすら気付かない場合が大半だ。そもそも新聞社によって、内容が左派だ右派だという情報すら義務教育では何も教えてもらえていない(笑) っというか、政治家は全員日本のために行動してるとずっと思っていたし、真面目な顔して良い事言ってれば、それがすべて真実なような気がしていた。ちなみにバラエティ番組では、早押しクイズが流行ってるが、記憶から読み起こしてすぐに回答する癖は、今すぐやめた方がいい。特に政治関係の問題が出たら、ゆっくり時間を掛けてそのデータを集めて(賛成意見、反対意見、その他問題などを比較して)、じっくり考えて答えを出すべき。すでに出てる答えを、覚えていて、それに早く回答できたからと言って、何も偉くないです(笑) そもそも、最初のデータ(考え方)が間違ってる場合すらある。アフリカの黒人の差別問題(どちらが味方か肌の色でわかる)に比べると、日本の問題はややこしい。その分、マンデラが推奨する団結もしずらい。日本人のフリしたスパイも大勢いるし。なんなんだこの国は。)


我々を守る法律などない

-?


誰一人気にもしていない

-?


彼らなど関係ない

民衆のためだ

私が死ぬ理由を

人々に知ってほしい


-?



君や私は殺されたり

投獄されたりする

だが組織は継続する

永遠にな


-?


団結してこそ力が持てる

団結だ


-?


皆 怒ってる

私は怒ってる 君もだ!


-?


あなたがたの指導者である限り

あなたがたが間違っている時は

それを指摘しよう

そして今あなたがたは

間違っている


-?

我々は戦闘には勝てない

だが選挙に勝つことはできる

だから我が仲間たちよ

家で過ごそう

心穏やかに

そして、投票日が来たら

票を投じよう


-?


私にはわかる

私の国は憎しみのために

あるのではない

生まれながらに

肌の色のせいで

他社を憎むものなどいない

人は憎むことを覚える

ならば愛することを学べるはずだ

なぜなら愛というものは

人の心にとって

ずっと自然だから


-?


お前たちの若さや

美しさや強さは

お前たちのものではない


-?


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映画「ゴッド・タウン―裁かれる街―」の感想(ネタバレ)

2015.08.25 Tuesday 洋画 人間ドラマ/ヒューマンドラマ レビュー

■映画「ゴッド・タウン―裁かれる街―」の感想(ネタバレ)




■監督:ジョン・スラッテリー
■出演者:フィリップ・シーモア・ホフマン クリスティナ・ヘンドリックス リチャード・ジェンキンス ジョン・タトゥーロ エディ・マーサン ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ

WOWOWで放送していた映画「ゴッド・タウン―裁かれる街―」を鑑賞。

【映画「ゴッド・タウン―裁かれる街―」のあらすじ】

労働者階級が大勢住むゴッド・ポケットの町。中年のチンピラ・ミッキーは借金に苦しむが、妻ジェニーの連れ子で、怖いもの知らずの暴れん坊だったレオンが建設現場で事故死したと知る。実はレオンは怒らせた相手に撲殺されたのだが、ひとまずミッキーはレオンの葬儀の準備に取り組む。だが地方ニュースのコラムニスト、リチャードが事故に疑惑のまなざしを向けたことから、ミッキーや事故の関係者たちは意外な運命に向かっていく。

WOWOWから引用

【映画「ゴッド・タウン―裁かれる街―」の感想(ネタバレ)】 


2014年2月2日に急逝したフィリップ・シーモア・ホフマン主演の犯罪ドラマ。

ザ・マスター」など個人的に好きな俳優:フィリップシーモアホフマンの出演作ということで見てみた。

WOWOWの番組情報では、フィリップシーモアホフマンの遺作?(亡くなった時期に公開された映画)の犯罪ドラマという宣伝の仕方をしていて、結構真面目な作品だと思って見始めたが(あらすじを読む限りでは真面目です)、実際は、真面目なフリして、ところどころ笑いを貪欲に求めていた映画だった。ホフマンが製作に参加してるだけある。

コメディ映画ではないけど、「ザ・マスター」同様、人間ドラマの中でのシュールな笑いがかなり入っている。

個人的には、あえてその笑いを狙って作っている脚本や演出だと思います。死んだ息子の遺体の扱い方しかり、セリフの内容しかり。

葬儀代が払えない(払ってもらえない)という理由で、葬儀屋が雨の降るなか、安置していた遺体を外玄関に普通に捨てるってなかなか面白い。※はじめキリストの彫刻が置いてあるのかと思った。

普通に考えたら絶対にその流れはおかしいけど、この物語の舞台設定:ゴッドポケット?という独特の町だとやりそうな感じ(許容される世界観)はする。絶対ボケたいための設定でしかない。

導入の語りから世界観がおかしいし。

微妙な地域社会のラインをえぐった笑いがある。バーテンの店主が何かにつけて、大声で客にキレるとか。ギャングの脅しに目つぶしで応じるとか。ババアなのにギャングに銃をぶっ放すのは、アメリカ映画のジョークの定番かな。


評価 ★★★☆☆ (星3.2)

(まとめ:フィリップシーモアホフマンの良さが出ている映画です。道路で走ってこける、その時のコケ方もいいです。体型がいい。体張ってます。惜しい人を亡くしました。まだまだ面白い映画出れたはずなのに。追悼の意味を込めて、ホフマンファンは見ときましょう。)


生きてた時より

金がかかる


-?


おふくろが死んだ日

俺は町に出て

売春婦を抱いた


-?


何杯飲んだの?

18杯

君は1杯だけ

だから勃たない


-?


火曜に黄色を着るのは

変人だぜ


-?


私は60歳だ

若く見えるわ


-?



土曜に葬儀は最適だよ

-?


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