映画「エヴェレスト 神々の山嶺 」の感想(ネタバレ)

2017.08.24 Thursday 邦画 人間ドラマ/ヒューマン

■映画「エヴェレスト 神々の山嶺 」の感想(ネタバレ)



■監督:平山秀幸
■出演者:岡田准一/阿部寛/尾野真千子/ピエール瀧/甲本雅裕/風間俊介/テインレィ・ロンドゥップ/佐々木蔵之介

WOWOWで放送していた映画「エヴェレスト 神々の山嶺 」を鑑賞。

【映画「エヴェレスト 神々の山嶺 」のあらすじ】

1993年、ネパール。日本遠征隊のエヴェレスト挑戦は失敗し、同行する山岳写真家の深町は写真集出版が白紙になって途方に暮れる。そんな時、彼は数年前に遭難したはずの天才登山家・羽生の姿をカトマンドゥで見つける。帰国した彼は羽生について調べる中で、羽生との登山中に命を落とした彼の後輩・岸の妹、涼子と出会う。深町は羽生が生存を隠してまでネパールにとどまる目的を知るため、涼子とともに再びカトマンドゥへ飛ぶ。

WOWOWから引用

【映画「エヴェレスト 神々の山嶺 」の感想(ネタバレ)】


夢枕獏の小説をV6の岡田准一と阿部寛共演で映画化した人間ドラマ。

今年の正月位にWOWOWで初放送してまだ見てなかったので見てみた。

山岳映画は、邦画、洋画に関わらず結構みていると思うが、外れもあれば(小栗旬の「岳-ガク-」)、当たりもあり(運命を分けたザイル、クリフハンガー、バーティカルリミット)で、このジャンルの安定感はよくわからない。

ちなみにこの「エヴェレスト」は、実際にエヴェレストまで行ってロケを行っているようで、景色等リアリティはあるが、ただ登っているアクション部分は、危険なのでわからなくもないが、あきらかに安全な別のところで撮り、吹雪や環境などをCGで足してる感じがあり(そう見える)、やや冷める。

実際はよくわからないが、エヴェレストでちゃんと撮ってる部分と、エヴェレストでも別の安全な場所で撮って、のちのち合成(CGでプラス等)してる部分があるように思う。さすがに登るだけでも危険なので、絶壁のところで猛吹雪の中撮影は危険で無理だと思う。

物語に関しては、これと言ってないが、天才登山家を演じる阿部寛の存在感は見終わった後にも強く印象に残る。特に遺体で発見されたときの状態がギリシャの哲学者を彫刻にしたような格好良さ。日本人でこの西洋人的な格好良さが出る人はなかなかいないでしょう。

そして、凍え死んでる状態の体勢も格好良い。

人間死んだ時の体勢は、大抵が床に伏して天井を見て寝てる状態だと思うが、出来るならこの羽生(阿部寛)のように片ひざを立て座った状態で死にたいと思った。



評価 ★★★☆☆ (星3.8)

(まとめ:内容はともかく見た後に勇気(パワー)をもらえる山岳映画。落ち込んでたり、気持ちが萎えているときには、ぜひ見たいおすすめの映画。ところどころ名言も連発しているが、あとあとその言葉(足が動かなければ…)をよく吟味してみると、言いたいことはわかるが、その時の勢いだけで、訳のわからないことを言っていたりする(笑) ”歯で噛みながら歩けはギリギリわかるけど、”目で睨みながら歩け”は、どういう状態かはわからない。ただ、初見で聞いてるときは、セリフのパワーが凄い。理屈じゃない勢いセリフってあるのかもしれない。)


どうして山に登るかと聞かれ

マロニーは

そこに山があるからだと言った


-?

違うなオレは

オレがここにいるから

オレがいるから山に登るんだ


-?

生きて戻る死んだらゴミだ

-?

足が動かなければ 手で歩け

手が動かなければ 指で行け

指が動かなければ 歯で噛みながら歩け

歯がダメんなったら 目で行け

目で睨みながら 歩け

目もダメになったら 想え

ありったけの心で

想え


-?


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映画「at Home アットホーム」の感想(ネタバレ)

2017.05.17 Wednesday 邦画 人間ドラマ/ヒューマン

■映画「at Home アットホーム」の感想(ネタバレ)



■監督:蝶野博
■出演者:竹野内豊/松雪泰子/坂口健太郎/黒島結菜/池田優斗/國村隼

WOWOWで放送していた映画「at Home アットホーム」を鑑賞。

【映画「at Home アットホーム」のあらすじ】

夫婦と子ども3人の森山家は、いつも和気あいあいとした雰囲気に包まれていた。だが大黒柱の父親・和彦は泥棒で、母の皐月は結婚詐欺師、さらに子どもたちもそれぞれに事情を抱えていて、実は血縁でつながっていない家族だった。ある日、皐月がターゲットとして付き合っていた不動産王の息子に素性がばれてしまい、皐月が空きビルに監禁される事態が。不動産王の息子は和彦に電話をかけ、1000万円の身代金を要求してくる。

WOWOWから引用

【映画「at Home アットホーム」の感想(ネタバレ)】
 

 


竹野内豊と松雪泰子が共演したサスペンス。

竹野内豊が主演してたので見てみた。

内容は、盗みを家業とする父親の元でそれを受け入れて普通に暮らす謎の家族の話。

ちなみにあらすじですでに書かれているが、この家族に血のつながりはなく、それぞれもとの家庭で問題を抱えていた人たちが、ひょんなことから知り合って、この家(一軒家)で同居生活を送ることになっていたという特殊な家族(家庭)。

その家族が一緒に暮らすうちに、本当(血縁)の家族のような絆を持つようになっていくという意外と感動的な話です。

設定(犯罪一家)こそふざけているが、それ以外は、真面目に家族生活や現実(娘の受験での資金面で悩んだり)を描いてることもあり、次第に彼らの現実に共感し、設定が気にならなくなる位、コメディ(設定)と人間ドラマのバランスが良く出来てる作品だと思う。

ただ、ところどころシリアスなシーンなのに完全に笑いを狙っているところがある。

気付く人はすぐおかしさに気付くと思うが、気付かない人は一生気付かないレベルの微妙な笑いが入っている。

個人的には、DV夫役のお笑い芸人の千原せいじがその妻役の松雪泰子への暴力シーンは、シリアスさは出してるが、ちょっとコント調だ。

特に腹へのひざげり、そして、蹴られて腹を押えながら「うっ」って言って、床に倒れていく松雪泰子はどこか面白い。

顔殴ったり、蹴ったりするまでは、DV夫役の真面目な演技としてわかるけど、腹へのキックボクサーがやるチャランボ(膝蹴り)は完全に余計だ。

暴力夫というシリアスな役のラインから完全に逸脱している。

例えば、ここの暴力の延長で、膝蹴りでなくプロレス技を掛けてたら、誰もがあ〜ふざけてるなと思うけど、このひざ蹴り辺りは、流れ上ギリギリのライン。まーそれ位流れであるのかと思いがちだけど(普通はそう思っちゃいけないけど)、個人的には、ラインを割ってますね。確実に。

あと、最後の村本から何度も殴られた後の松雪泰子の顔に塗った血のりの塗り方も塗りすぎ(笑)

頭からまっずぐ鼻を通って、筋のようにアゴまで一本線のように太い赤い血が流れているのは、実際頭割れたらそうなのかもしれないけど、映画なのであんなに血を塗らないで良い。あれは、ドリフとかで塗るコントの血ノリの塗り方。シリアスなシーンなのに、見た目が過度で気になる。

この映画は、ほんと人間ドラマが結構良く出来ているからいいけど、セリフやシーンなど地味に面白いシーン結構ある。面白さも、嫌味が無くて好感度あるし。泥棒一家という最初の設定が時々効果的に作用しているときがある。



評価 ★★★★☆ (星4つ)

(まとめ:竹野内豊主演の良作ホームドラマ。見終わった後になんか心が温まります。人間にとってのホーム(帰る場所)の大切さがわかります。どういう状態であれ、人は落ち着く場所が必要だなと思う。ちなみに、松雪泰子が母親役をやってるが、40代になっても、まだまだイケる。)



三万六千円!

-?


プラス掛け軸を盗んできました!

-?


やったー 友達一人ゲット!

-?


男は愛情なんかには

お金は出さないの

男がお金を出すのは

欲情と同情よ


-?


本物に近いかってことより

どれだけ自然かが大切だって


-?


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映画「海街diary」の感想(ネタバレ)

2017.03.21 Tuesday 邦画 人間ドラマ/ヒューマン

■映画「海街diary」の感想(ネタバレ)



■監督:是枝裕和
■出演者:綾瀬はるか 長澤まさみ 夏帆 広瀬すず 風吹ジュン 樹木希林 大竹しのぶ

WOWOWで放送していた映画「海街diary」を鑑賞。

【映画「海街diary」のあらすじ】

父が不倫で家を捨て、母の都が再婚で出て行った後、鎌倉の一軒家で姉妹だけで暮らしていた幸、佳乃、千佳の香田3姉妹。ある日、彼女たちのもとに父の訃報が届く。葬儀に出席した3人は、そこで異母妹のすずと出会う。生みの母も亡くなり、家庭に居場所のないすずに、幸は鎌倉で一緒に住まないかと誘う。すずは受け入れ、4人の共同生活が始まった。だが、祖母の七回忌で都と再会してから、穏やかだった生活に波風が立ち始め……。

WOWOWから引用

【映画「海街diary」の感想(ネタバレ)】


吉田秋生の漫画を「海よりもまだ深く」の是枝裕和監督が綾瀬はるか、長澤まさみら若手女優陣を迎えて映画化した人間ドラマ。

いいかげん2015年の邦画の話題作を見ようと思い録画リストの中からあえて選んでみた。

内容は、3姉妹と腹違いの妹がひょんなことから同じ家で一緒に暮らすようになって…という話。

特にこれと言って胸躍るようなエンタメ的な展開はないが、妹が生活に入ってきたことで揺れる、姉妹(または周辺)それぞれの微妙な心境の変化と人間模様を丁寧に描いている。

巷では、綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、そして新人の注目株の広瀬すずら4女優が共演していることに話題が上っていたが、実際、家にこんな4人がいたらすごいことだが、画的に見ると、リアルさ(自然体)を重視してるため、化粧やライティングなど、女優を引き立たせるための演出は、最小限のため(というか何もしてないかな)、CMやドラマ等で見てる油の乗った(盛ってる)彼女たちを想像してると、素材そのもの過ぎて、少し肩透かしに合う。

特に、綾瀬はるかと長澤まさみは、実年齢はすでに20代後半になっていて(撮影当時)、全盛期の良さを知ってる身としては、さすがにおばさん的な実年齢感を節々から感じてしまう。おばさんっぽい役というのもあるんだけど。また長澤まさみも、大雑把な性格の役どころと相まって、本来の良さ(多少猫被った感じ)は皆無で、素材そのまますぎて見てて悲しくなってくる。こちらも役に徹しているといえばそうなのだが。

結果的に、10代の現役イケイケの広瀬すずは、もともとの素材の良さと役柄の素朴さと合わさって、一際この中で光っている。演技も自然で上手いし、サッカー練習での数秒のドリブルシーンでは、女優の動きではない運動神経の良さが一目でわかる。男ならあのレベルは経験者なら普通にいるかもしれないが、女の子であの容姿であの動きをするのは、なかなかいないと思う。


評価 ★★★☆☆ (星3.5)

(まとめ:内容(物語)そのものより女優陣の方が気になる人間ドラマ。上記出演女優が好きなら見といて損はないが、アイドル的なキラキラ感とか追い求めるのは間違い。田舎生活というか、姉妹(兄弟)ならではの同居の良さ(楽しさ)はすごく出ていると思う。そういった意味では、好感度のある物語。一応、冒頭に長澤まさみの貴重な下着姿が見れるので、その辺もおすすめ。)



宝ものなんかじゃ

ないですよ私


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映画「人生の約束」の感想(ネタバレ)

2017.03.16 Thursday 邦画 人間ドラマ/ヒューマン

■映画「人生の約束」の感想(ネタバレ)



■監督:石橋冠
■出演者:竹野内豊 江口洋介 松坂桃李 優香 小池栄子 高橋ひかる 柄本明 ビートたけし 西田敏行

WOWOWで放送していた映画「人生の約束」を鑑賞。

【映画「人生の約束」のあらすじ】

業績を上げるためならいくらでも非情に徹し、自ら創業したIT企業を拡大させてきた敏腕CEOの中原。ある日彼の携帯電話に、ともに起業しながら半ば社を追い出す形で決別した親友・航平から何度も着信が入る。最初は無視していた中原だが、妙な胸騒ぎを覚え、航平の故郷・富山県新湊へ急ぐも、航平はすでに他界していた。航平の義兄、鉄也から非情さをなじられる中原。そんな中、航平の娘・瞳が中原に一つの頼み事を申し入れる。

WOWOWから引用

【映画「人生の約束」の感想(ネタバレ)】


竹野内豊主演の人間ドラマ。

あらすじを読んで感動できそうだったので選んでみた。

内容は、会社社長が創業時の友人であり、途中で会社を去り、その後会うことなくすでに亡くなっていた同僚の思いを引き継ぎ、ある町のために神輿を取り返して担ぐというサクセス?ストーリー。

もう日本人ならほとんど説明もいらない、義というか友情の王道話で、特に裏切る展開もなく、正統派に描いていて普通に感動です。

こういう亡き友人の思いを引き継いでなんやらという話は、もうずるいですね。

この流れで感動できない(しない)方が難しい。

ちなみに最後にたけしさんがちょい役で出てたり、出演陣も意外と豪華。

個人的には、最後の一緒に神輿を担ぐシーンは、別にあえて描いてくれ無くても想像で十分。すでに、目的は達してくれたので、気持ちは、胸に仕舞ってそのまま終わってくれた方がいさぎ良かった。実際の絵で描かれてしまうと、やはりいろいろ別に考えちゃうことがある。竹野内豊はもともとそんなに熱い人間ではないので、神輿の掛け声とか盛り上げ方が少し気を使ってるなとか…いろいろ。

ちなみに最後の祭り部分がなければ、15分-20分位短くでき、本編120分→100分位でちょうどいいサイズ感だった。さすがにこの映画で120分は、やや長い。最後は、いわゆる祭りだし。祭り(神輿)好きにはいいかもしれないけど。


評価 ★★★☆☆ (星3.6)

(まとめ:タイトルからの想像を裏切らない竹野内豊主演の正統派人間ドラマ。最近では稀に見る人間的な熱さをすごく感じる映画です。わかりやすい話で感動したい方にはおすすめな作品。最後に、ひとつ気になったのが、亡き友人の娘に連れられて、ある山?に行って、穴を掘って、タイムカプセルみたいな缶の箱を掘り出した中に、亡き母親の遺灰(骨)が入っているというのがあったが、全然説明もないまま、急に山に連れられて、そこでいきなり人骨を見せられるのは、どうなのだろう。事前に形見として母親を埋めてあるとか、ストーリーをあらかじめ知らせて置いて欲しい。じゃないといきなりは怖い。なんとなく感動話(愛情)の延長でさらっと描かれているけど、何も知らないこっちとしては、急に一緒に来てくれと言われたその流れで、急に人骨を見せられるのは、ホラーです(笑) 人骨見るときは、前持って準備して置きたい。そういえば、この娘役のヒロインの子(高橋ひかる)は、素朴で良かった。あと関係ないが、小池栄子の独身役も嵌っていて面白い。)


お母さんです

-?


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映画「岳−ガク−」の感想(ネタバレ)

2016.12.14 Wednesday 邦画 人間ドラマ/ヒューマン

■映画「岳−ガク−」の感想(ネタバレ)



■監督:片山修
■出演者:小栗旬 長澤まさみ 佐々木蔵之介 石田卓也 矢柴俊博 市毛良枝 渡部篤郎

WOWOWで放送していた映画「岳−ガク−」を鑑賞。

【映画「岳−ガク−」のあらすじ】

誰よりも山を愛する男性・三歩は世界中の山々を渡り歩き、今は日本で山岳救助ボランティアとして登山者たちの命を守っている。ある日、彼が暮らす山に、北部警察署山岳救助隊に配属されたばかりの久美がやって来る。彼女は同じ山岳救助隊の隊長・野田や三歩の指導のもと、過酷な訓練を通じて成長していく。だが実際の救助活動の中で、久美は自分の未熟さや自然の脅威によって遭難者を救助できず、自信をなくしてしまい……。

WOWOWから引用

【映画「岳−ガク−」の感想(ネタバレ)】


小栗旬、長澤まさみ共演の山岳ドラマ。

WOWOWの小栗旬特集からまだ見てなかった「岳」を選んでみた。

結構前の作品で、長澤まさみ、小栗旬の若さが気になるが、内容は、よくある山岳救助隊の活動を描いた話。

小栗旬の役柄は山岳救助のボランティアで多少変わっている性格、よく言えば天然で命の現場にいながら、緊張感はあまりなくノホホンといつでもマイペース。

ちなみにこのキャラクターは、いい意味で山の厳しさを教えるのに、説教臭くなく好感度は高い。

個人的に中盤位までは、それなりに好意的に良い山の物語として見れていたのだが、終盤に起きる、お決まりの大吹雪による救助難航でのドタバタの盛り上がりには、展開が強引過ぎて、興醒めです。

最後に感動のお涙頂戴をやりたいと思うのはわかるのだが、演出方法や展開が無理やり過ぎてもうすべてぶち壊してです。

めんどうくさいので箇条書きで。

・雪崩が起き、モロに直撃してしまった三歩(小栗旬)とは別の場所いたはずの久美(長澤まさみ達)がどういう訳か巻き込まれてたらしく、次のシーンでは、急にクレバス(深い割れ目)に落ちている。それまでは普通に山の表にいたはずだったが。三歩が雪崩を喰らうシーンはあるのだが、久美が雪崩を喰らってるシーンはない。※常に凝視してた訳でないので、見逃したかもしれないが。

・でかい雪崩が直撃したのにほぼ無傷だった三歩(小栗旬) ※主人公だからまー良いけど この辺からリアル感は皆無。

・クレバスに落ちたことで要救助者の足が岩に挟まり抜けなくなり、生きるためにその場で久美(長澤まさみ)が足の切断を独断で行う。

ここはもう急過ぎる決断のでかさ。今までそんなシーンなかったじゃん。急に深刻さを出すなよ。そもそも、そんな緊急の設定はいらない。すでにクレバスから落ちたらそれだけで、どこかしら骨折して動けなくなって重傷という設定は十分作られている。このシーンでは、その程度の重傷さが伝わってれば十分。

・三歩は、クレバスを発見すると(実際はその場所から見えていないが)、急にダッシュして、穴の底めがけて両手ハンマーのみで飛び込んでいく。※まーここも主人公だから良しとしよう。もう三歩はリアル感無視のスーパーマン設定。

・クレバスの底で、久美らを見つけるが、なぜか元気だったはずの久美が心配停止になっており、足を切断された要救助者の方がまだギリギリ生きているという不思議。※もうここはなんでやねんとしかいいようがない(笑)

なんで元気な方が先に逝ってるのか。演出が無理やりすぎる。次のシーンで心肺停止からの人工呼吸のくだり(生き返り)をやりたいのか知らないけど、ここの衝撃度が強すぎて、そっちに感情が向かないよね。

次のシーンになったら、それまで元気な人が急に死んでるって。これまで映画結構見てきたけど、前フリなしで死んでるとか見たこと無い。しかもこんな短い間に。普通は、死ぬ流れがあっての死ぬシーン。もうビックリの方が強くて、感情が動かない。

 

ちなみに急にこの部分は、音声を無音にする演出してるけど、急に音で無くなったからスピーカーぶっ壊れたかと思った。

もう完全にここの終盤のドタバタシーンはこれまでのまだ地に着いてた話の流れをすべて台無しにして、終わっている。視聴者を舐めすぎだし。もうスタッフも全員アホとしかいいようがないほどの出来(笑)



評価 ★☆☆☆☆ (星1つ)

(まとめ:中盤以降、急にクソみたいな作品になった山岳バカコメディ。もうここまでひどいと逆にコメディです。たぶんもともとあった話に誰か製作側の人間が現場に口出したことで、そのように強引に話を作ることになったのかと最後は勝手に想像したい。それじゃなければ、この終盤でのこのぶち壊し演出と展開はありえない。その他にも、三歩が悪天候なのに一人で救助に行くのは黙認しつつも、山岳隊員が救助に行こうとすると隊長は殴って止めるという論理の破綻など。それ以外にもおかしいところだらけ。子供の参観日も学校まで行ってて行かないなら、せめて連絡位しろよとか。もう言い出すとキリがないなこれ。ただ、唯一いいところがあるとすれば、この映画を誰かと一緒に見た後にそのまま飲み屋に行ったら、朝まで語れるんじゃないかという話題の尽きないダメさ加減のオンパレード。酒のツマミの映画として満点じゃないだろうか。)



お花を摘んで来ます

あはっ、おしっこ?

勉強してるね

山の隠語

大きい方はきじ撃ちね


-?


クイズ 

山に捨てちゃいけないものは

ゴミと命


-?



雪がとけたら

山においでよ


-?


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映画「さいはてにて やさしい香りと待ちながら」の感想(ネタバレ)

2016.10.11 Tuesday 邦画 人間ドラマ/ヒューマン

■映画「さいはてにて やさしい香りと待ちながら」の感想(ネタバレ)


■監督:チアン・ショウチョン
■出演者:永作博美 佐々木希 桜田ひより 保田盛凱清 臼田あさ美 浅田美代子

WOWOWで放送していた映画「さいはてにて やさしい香りと待ちながら」を鑑賞。

【映画「さいはてにて やさしい香りと待ちながら」のあらすじ】

東京から能登半島の最果ての海辺にやってきた岬は、朽ちかけた父親の舟小屋をリフォームし、焙煎コーヒー店“ヨダカ珈琲”を開く。店の向かいにはシングルマザーの絵里子と子ども2人、有沙と翔太が住んでいた。絵里子は仕事で家を空けることが多く、子どもたちは肩を寄せ合いながら母親のいない日を過ごしている。給食費のことを絵里子に話せずにいた有沙のことを気遣った岬は、有沙をコーヒー店で働かせるようになるが……。

WOWOWから引用

【映画「さいはてにて やさしい香りと待ちながら」の感想(ネタバレ)】


台湾出身の女性監督チアン・ショウチョンが永作博美と佐々木希共演で描いた人間ドラマ。

佐々木希が出演してたので見てみた。

内容は、永作博美演じる、行方不明の父親を探すため父の名残(所有)のある海辺でコーヒー店を開いた女性とその近くの民宿に住む佐々木希演じるシングルマザーとその子供の交流を描いた話。

好感度ある佐々木希(役柄)を期待して見始めたが、シングルマザー役で子育てと仕事(キャバクラ)に追われ、性格もすさんだ感じで好感度低く、いつも?の魅力は出ていない。※そこに期待するような映画ではないが。

ただ、コーヒー屋の良心ある女性(永作博美)とシングルマザーの佐々木希が仕事でほったらかしにしている子供たちの交流は、昭和みたいな心温まる話で心地よい。セリフも少なく、音楽も主張することなく、ほぼ俳優の演技(とその空気感)に任せた撮り方と演出をしているが、飽きずに普通に見れる。面白いというタイプの映画ではないけど、普通に良い映画。

ドラマの話の内容とは全然関係ないけど、永作博美の海辺のコーヒー店の経営状況(設定)は一度気になりだすと、すごい気になってくる。動機はわかるけど、よくあんな場所に店出そうと思ったな。

来店客をほとんど無視した場所で、電話とネットのみ(たぶん)でコーヒー(豆)を売るビジネスだが、それで人を一人雇えてしまう経営状態は、なかなかすごい。誰もそっちの方気にしてる人いないと思うけど。

そういえば物語の始めに父親が残した借金も相続した(払う)って言ってたけど、借金を払いながらあの店経営してると思うと、なかなかキレた商売(笑) まるでそう見えないが、意外と繁盛店なのか。


評価 ★★★☆☆ (星3.2)

(まとめ:心温まる人間ドラマと主演の女性二人が好きなら見といても良い映画。中盤位に佐々木希の彼氏に永作博美が襲われるシーンがあるけど、小柄な女性にとって婦女暴行被害は、ほんと恐怖ですね。特に警察(交番)が近くにいない田舎ではなおさら。この映画を見てそのことをすごく思った。男で良かった。まー男は男で、子供の時は、不良からのかつあげの恐怖はあるけど。でも自分が商品として狙われるのと、ただ単純にお金が目的なのとはわけが違うからね。)


ゆっくり”の”の字を

書くように

粉が沈まないように

ゆっくり


-?


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映画「ビリギャル」の感想(ネタバレ)

2016.09.24 Saturday 邦画 人間ドラマ/ヒューマン

■映画「ビリギャル」の感想(ネタバレ)



■監督:土井裕泰
■出演者:有村架純 伊藤淳史 野村周平 安田顕 吉田羊 田中哲司

WOWOWで放送していた映画「ビリギャル」を鑑賞。

【映画「ビリギャル」のあらすじ】

高校2年生のさやかは中学入学以来、まったく勉強をしていなかったせいでついに学年ビリという成績を取ってしまう。担任の西村からクズ呼ばわりされた彼女は一念発起し、坪田が講師をする学習塾に入る。だが、金髪でへそ出しルック、超ミニスカの彼女の知識は小4レベル。超難関の慶應義塾大学合格という誰もが不可能と一笑に付するであろう目標を持ったさやかに対し、坪田は独自の教育方法で次第に彼女を本気にさせていく。

WOWOWから引用

【映画「ビリギャル」の感想(ネタバレ)】


塾講師の坪田信貴のノンフィクション小説を「ハナミズキ」の土井裕泰監督が有村架純主演で描いた青春ドラマ。

見忘れてたビリギャルがWOWOWで再放送してたので見てみた。

ほぼ有村架純目当てで見たが、その目的だけでも十分見れる内容。

っというか、それ以外は、受験生でも無い限りは、取り立てて見るところはあまりない。

ちなみに勉強ノウハウで言うと、日本史の勉強では、マンガ(学習マンガ?)の日本の歴史シリーズ(全20巻位の)を読むのが、歴史の流れをおぼえるには良いらしい。あと、小論文は、反論も想定して書くとか。

あと子供の子育てや教育面で言えば、子供に対して、お前にはできないなど、可能性を潰すような発言は言わないとか。

この映画、基本的には、教育的に良いこと言ってるのだが、一番大事な肝心なところが抜けている。

この彼女が、慶応大学を目指そうとしてるのは、良いのだが、なぜ目指すべきなのか、彼女にとっての理由がずっとない。

完全にとりあえず大学はいい学校に入っておけば良いという、学歴社会の考え(洗脳)の選択の延長線上でずっと話が進んでいる。

”途中で何のために勉強してるのかわからない”というセリフをヒロインが吐くが、そりゃそうだと思う。

もともと慶応に入りたい理由や入らなければならない理由は、彼女にはない。

もともと勉強が好きだったわけでも無い。

ただ、反骨精神で何かしたいという目的意識だけが芽生え、そこに塾講師が勝手に高い目標設定を与えただけだから。

反骨精神が続いてる間はいいが、結局冷静になると、なんで慶応に入ったんだっけ?という空虚さが必ずやってくる。

もともとゴールは、慶応までしか設定していなかったわけで、そこから先は、真っ白だ。

本来なら、○○が好きで○○を勉強したいから、○○大学に入って○○を勉強するという流れで、大学を選ぶのが理想というか、それしかないと思うのだが、この映画は、とりあえず、目標は高い方が良いという理由のみで、全く彼女の好き嫌い等をガン無視して慶応に行く話が進んでいる。

一応、誰かに応援されたり、褒められたりすれば、悪い気はしないので、そこに向って頑張ろうとするのは、人の性質だと思うが、それと、自分が心から本当にやりたいことは全く別だと思う。

この映画で、彼女は結局、勉強で何が好きなのかは、わからない。とりあえず時間が無いので勉強、勉強。そして、話(時間)だけはどんどん進んでいく。

唯一、友達と遊んでいる時が一番楽しそうだったのを見れば、友達と一緒にビジネスでもやった方が、人生の青春を楽しいまま過ごせただろうにという気持ちはある。

なぜ大して行きたくもない慶応に行くために、無理してあんなにしんどい勉強をして大学に入ろうとしたのか、もう謎です。

この映画で、ヒロインが勉強して、○○って面白いねって言ってくれれば、すべて救われた気がするが、最後まで、そんなことは言ってなかったような気がする。慶応に入ったあとも、彼女はそこで何をしたいのかも曖昧で描かれてないし。

完全に手段と目的が混同してる典型例みたいな話。

慶応に入るのは、何かをするための手段であって、入るのが目的(ゴール)じゃない。もちろん入れれば、結果、夢や可能性は広がるけど、結局、他人(社会)の価値感に合わせた生き方(高学歴なら人生有利)がずっと染み付いていくだけ。人生を経済重視(安定収入確保)というだけで見れば、そういう生き方が有利ではあるが、もっと大きな視点で見ると…。



評価 ★★★☆☆ (星3.4)

(まとめ:有村架純ファンならおすすめの青春ドラマ。いろんな有村架純が見れる。ギャルやダサい格好のものまで。ただ、いろいろやり過ぎて、ダメな状態(似合ってない)の有村架純もわかってしまう。温泉のシーンで髪をアップにしているが、髪をアップにしちゃうとどうもいつもの魅力半減。顔は全部出さないほうがいい。やっぱり有村架純は髪を下してなんぼですね。)




なんのために勉強してんのか

わからなくなったの

今は苦しいだけです


-?


意志のあるところに

道は開ける


-?


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映画「バクマン。」の感想(ネタバレ

2016.09.07 Wednesday 邦画 人間ドラマ/ヒューマン

■映画「バクマン。」の感想(ネタバレ)



■監督:大根仁
■出演者:佐藤健 神木隆之介 染谷将太 小松菜奈 宮藤官九郎 山田孝之 リリー・フランキー

WOWOWで放送していた映画「バクマン。」を鑑賞。

【映画「バクマン。」のあらすじ】

高校生の最高は高い画力がありながら、漫画家だった叔父が亡くなったことで将来に夢が持てず、平凡に生きる日々を送っていた。ある日、彼は秀才のクラスメート、秋人に漫画家にならないかと誘われる。最初は漫画を描くことに抵抗を感じていた最高だが、声優を目指す憧れの美保に告白したことをきっかけに漫画家への道を歩むように。最高たちは初めて描いた漫画を週刊少年ジャンプの編集部に持ち込み、編集者の服部に見せるが……。

WOWOWから引用

【映画「バクマン。」の感想(ネタバレ)】


原作・大場つぐみ、漫画・小畑健の「DEATH NOTE」コンビのコミックを佐藤健と神木隆之介の共演で映画化した青春ドラマ。

佐藤健が主演してるということで見てみた。

原作コミックについては、名前位で中身はほとんど知らなく、番組あらすじを読んでも、マンガを書いて週刊ジャンプで連載を持つという話にそれほど面白みが感じられなかったが、実際見てみると、これがまた期待を超えて良くできていた。

最近では、マンガからの実写映画化作品では、「寄生獣」二部作の実写化を高評価したが、個人的には、それを越える完成度といって良い出来。

とにかくストーリーの王道性(サクセスストーリー)、感情の掴み方(共感性)は、文句の付けようが無い。

ベタベタと言えば、それまでだが、思いっきりベタを言っていて、気持ちよいくらい。

そして、夢(漫画家)と恋愛の絡ませ方も憎いくらいに上手い。

集英社の協力もあってか、マンガになるまで(発売されるまで)の表にはわからない過程(裏側)も描かれ、マンガに対する情熱がヒシヒシと伝わってくる。最近では稀に見る、映像から作り手の熱さを感じる映画。

唯一、欠点を上げるとすれば、マンガの読者アンケートランキングでのマンガ同士の攻防を筆で振り回して戦うというアクション描写は、別に必要なかったような気がします。斬新かもしれないが、そもそも佐藤健が主演で出てて、アクションシーンが、「るろうに剣心」の一部に見えてしまい、損してる感じがする。

「るろうに剣心」も集英社(ジャンプ)と言ってしまえば、それまでだけど、こっちは普通のマンガ家の話なんでね。




評価 ★★★★☆ (星4.8)

(まとめ:マンガ好き、王道青春ドラマ展開が好きなら文句なしの秀作映画。何度も言うようだが、ストーリーに対する恋愛の絡ませ方は非常に良い。まさに青春映画では理想(完璧)といえる距離感のつなぎ方。そして、アイドルは恋愛禁止という今流行り?の設定を使いつつ失恋?と思いきや、主人公が書くマンガの中で彼女に似せて作ったヒロインが言うセリフを実際の本人が言う(言わせる)という、妄想実現展開など、これでもかという位、おいしいとこ取り。そして、ヒロインのキャスティングもちょっとマイナーな子(有名ではない)を選んでいるところがいい。自分が小松菜奈を知らないだけだけど。あと、神木隆之介は演技上手い。こんな高校生(ヤツ)、普通にいるからね。さすがに佐藤健みたいな高校生は、ちょっといないけど、神木隆之介(が演技した役)みたいなのは、腐るほどいる。)

 

 




エイジが王道なら

天才じゃないオレたちは

邪道で勝負するんだ

それが俺たちの

バクチだろ


-?


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映画「ラブ&ピース」の感想(ネタバレ)

2016.07.15 Friday 邦画 人間ドラマ/ヒューマン

■映画「ラブ&ピース」の感想(ネタバレ)



■監督:園子温
■出演者:長谷川博己 麻生久美子 渋川清彦 奥野瑛太 マキタスポーツ 西田敏行 星野源 中川翔子 犬山イヌコ 大谷育江

WOWOWで放送していた映画「ラブ&ピース」を鑑賞。

【映画「ラブ&ピース」のあらすじ】

かつてロックミュージシャンを志した良一だが夢破れ、今は平凡なサラリーマンをしている。そんな良一は、なんとなく飼うことにした1匹のミドリガメを“ピカドン”と名付けてかわいがるが、そのことを職場で嘲笑され、つい“ピカドン”をトイレに流してしまう。“ピカドン”が地下に住む謎の老人に拾われて飼われる一方、良一はあるロックバンドに所属するようになり、トントン拍子でプロデビューを実現していくが……。 

WOWOWから引用

【映画「ラブ&ピース」の感想(ネタバレ)】


鬼才・園子温が自身のオリジナル脚本を、長谷川博己、麻生久美子、西田敏行らを迎えて映画化したファンタジー。

「リアル鬼ごっこ」の破天荒さが印象に残ってた園子温監督、脚本作が放送してたので見てみた。

「リアル鬼ごっこ」は、血が飛び出るスプラッターホラーみたいな作品だったが、こちらは、ジャンルで言うとファンタジーな人間ドラマ。

こちらも相変わらず、鬼才監督と呼ばれるに相応しいほかの映画とは異質な世界観の構築度合いを誇っているのは確認できるが、ただ、内容に関しては、この作品に関しては、映画としての面白みは全く発見できなかった。

「リアル鬼ごっこ」とこの「ラブ&ピース」を見て思ったのは、園子温監督作(特にオリジナル脚本の場合)は、ラストに何かしらのまとめ(メッセージ)が、置かれているような作り方だと感じる。

映画で言えば、ポール・トーマス・アンダーソンの「マグノリア」みたいな感じだろうか。最後に天からカエルが降ってくるみたいな、意外なラストにビックリな要素がある。

なので、序盤から変わった描き方をしているのは、最終的なオチのため…、とりあえず最後まで見れば、その作品で園子温がやりたかったこと(言いたいこと)がわかるというような映画手法。それが面白いかどうかは別にして。

なので、一応最後まで見ないことには、園子温監督ワールドの「ラブ&ピース」で意図するオチも理解できないし、たどり着けないということで、最後までがんばってみたが、オチを見たところで、大した驚きもないし、ストーリーとしてのまとめ方も微妙と言うか、大して印象に残らない。なんかあったかもしれないが、その意図が「リアル鬼ごっこ」ほど伝わってこない。

結果、久々に見ながら、時計を何度も見るほどの退屈感を味わった。

これをもし、一日中ずっと見続けろと言う罰則があったら、地獄でしかない。それ位つまらない。
学校の期末テストや中間テストを受けていたときの、長い一日のかったるさを思い出した。

ただ、細かく言えば、劇中で歌われる「ラブ&ピース」の音楽はどこか印象的で良い歌だと思うし、また人間に必要がなくなって捨てられたペットやおもちゃの悲しさは理解できなくない。また原爆を国民が忘れているというメッセージもわからなくもない。

ただ、それを伝える方法として、この映画を見て、しっかり何かを考えたり思うかというと、あまりにも子供騙しのような作品。

押し付けが強いというか、ずっと映像がうるさい。

対象が子供向けなのかもしれないが、一応大人も見るわけで、子ども向けといっても大人にも何かしら思うようなことを要求したい。何もかも、安易過ぎるとしかいえない。鬼才の才能だけどっか行って、鬼だけ残った感じだな。


評価 ★☆☆☆☆ (星1つ)

(まとめ:もうつまらない、意味不明という評価しかできない駄作です。まずストーリーは、まとめればわかりやすい話だが、描き方にクセがあり過ぎて、感情移入がほぼできない。テンポもだるい。あのわかりやすい設定だけの主人公にどう感情移入しろというのか。またあのリアル風なカメに対しても。っというかしっかり感情移入できる対象が一人もいない。もし、これがマンガやアニメならもっとメッセージがシンプルに伝わってきた思う。これを見るなら、トイストーリーを見た方が、断然わかりやすい。)


どうせ来年も

あんたの配った夢が

ここに戻ってくるんだ


-?


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映画「新宿スワン」の感想(ネタバレ)

2016.06.19 Sunday 邦画 人間ドラマ/ヒューマン

■映画「新宿スワン」の感想(ネタバレ)



■監督:園子温
■出演者:綾野剛 山田孝之 沢尻エリカ 伊勢谷友介 金子ノブアキ 山田優 豊原功補 吉田鋼太郎

WOWOWで放送していた映画「新宿スワン」を鑑賞。

【映画「新宿スワン」のあらすじ】

親にもツキにも見放され、電車賃もない龍彦が新宿にやって来る。彼はチンピラに絡まれ、大乱闘になったところを真虎に助けられ、水商売で働く女性のスカウトをやってみないかと誘われる。真虎が所属するバーストの一員となった龍彦は仕事に励むが、敵対するライバル会社ハーレムで次第に頭角を現わしてきた秀吉に何かと付け狙われる。ある日、龍彦は借金の肩代わりをした店長から乱暴を受けながら働く風俗嬢アゲハと出会い……。

WOWOWから引用

【映画「新宿スワン」の感想(ネタバレ)】


和久井健の人気漫画を「愛のむきだし」の鬼才・園子温監督が映画化。

少し前に園子温監督作の「リアル鬼ごっこ」を見たが、その時に新作の「新宿スワン」も放送してたので見てみた。

原作マンガを映画化した作品のようだが、原作は、何も知らずに見始めたが、キャッチ(スカウトマン)の成り上がりと、水商売の裏側で働く男たちの勢力争いは、なかなか熱かった。

約2時間半(140分)は長いと思ったが、沢尻エリカが出てきてから面白くなった。沢尻エリカは、やっぱいい。体張ってる。

監督は園子温監督だが、脚本も担当して好き放題やってた「リアル鬼ごっこ」と比べると、とんでも感はなく、かなり正統派に仕上げている。ちなみに脚本は鈴木おさむ。

内容のことを言えば、綾野剛演じる主人公がキャッチから成り上がる過程を描く話としては、終わり方が中途半端。平社員からいろいろあって、チーフになった。チーフで終わりって。

また薬や暴力など、散々な悪事を働く山田孝之演じる秀吉とは、あんなことがあったのに拳でケンカして仲直り(許す)する?という最後の締め方は、マンガならよくある展開で納得がいくが、実写で見ると、これまでの壮大な?話が同級生の話に落ち着いて、すごいしょぼく思える。

また沢尻エリカ(アゲハ)は薬漬け&傷害罪になってるわけで、なんでもかんでも相手を許せばいいってもんでもない。

あんな非人道的な感じだったのに、拳を交えてケンカしたら、なんか秀吉も少し素直になってしまうのも、どうだろうか。あそこは最後まで、悪役を貫き通してほしい。ま〜最後は殺されちゃったけど。

ちなみに、これが三部作とかならあのラストでもいいが、これで終了なら、かなり消化不良の終わり方。

あと、自殺してしまった女性に対して、主人公が”死ぬ勇気があったらなんでも出来るのに…”と後悔のセリフがあるが、これはよく自殺する人への励ましとして、テレビ等(討論番組)でも使われてるのをよく聞くが、このセリフを、聞くたびになんか上辺だけで、芯に引っかからないなと思ってしまう(全然響かない)。

死ぬ気がない側(普通の人)の意見としては、これ以上ないすごい良いセリフに聞こえるんだけど、自殺する人は、死ぬ勇気があればなんでも出来たと説得されても、この世に生きていたとしても何もしたいことがないから死のうとするわけで、そこ=死ぬ勇気があればなんでも出来る と単純に価値付けしてもほとんど意味がない。もしその言葉で死ぬのをやめる人なら、最初から死ぬ気はない。
この部分は、言葉では伝えられないので、もっと深く描いて欲しい気がする。※ま〜ここのスト−リーと関係なくなっちゃうけどね。

この映画は、話として熱さ(パワー)はすごくあるんだけど、微妙に中身(細部)が薄い気がする。


評価 ★★★★☆ (星4つ)

(まとめ:沢尻エリカ様様の熱い男たちの映画。個人的には、原作の映画化なのでなんとも言えないが、綾野剛の演じるキャラクターはもうちょっとなんとかならなかったのかという気がしないでもない。成り上がり向きの熱い男キャラではあるけど、なんかノリと勢いのみで感情移入がイマイチ。まーマンガの主人公っぽいといえばそうなのだが。大人が見るには、勢いだけのキャラは辛い。奥深さが欲しくなる。とりあえず、調べてみると続編が決定したようなので、そっちに期待しよう。)


死ぬ勇気があったら

なんでも出来るのに


-?


風俗で働く女を

お前が不幸だと思うのは

大違いなんだよ


-?



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