映画「まく子」の感想(ネタバレ)

  • 2020.06.26 Friday
  • 07:17

■映画「まく子」の感想(ネタバレ)


■監督:鶴岡慧子
■出演:山崎光 新音 須藤理彩 つみきみほ 村上純 根岸季衣 小倉久寛 草なぎ剛


【映画「まく子」のあらすじ】

ひなびた温泉街で旅館を営む両親と暮らす小学5年生のサトシ。彼は浮気をやめようとしない父・光一への反感から、大人に対して嫌悪感を抱く一方、大人になっていく体の変化にいら立つ。そんなある日、学校に転校生のコズエがやって来る。彼女はサトシの旅館で働くことになった母親とともに、同じ敷地内の宿舎に越してきたのだ。どこか不思議で、なにより美しいコズエに困惑しながら、サトシは次第に彼女に惹かれていくが……。

WOWOWから引用


【映画「まく子」の感想(ネタバレ)】

 

直木賞作家・西加奈子の同名小説を映画化したファンタジードラマ。

 

少年と転校生の少女の交流という設定で選んでみた。

 

おおまかには、大人と子供の狭間で悩む思春期の少年が宇宙からやってきた?(ネタバレ)という転校生の少女との交流を通じ、お互いが成長していくという話なのだが、ファンタジーと人間ドラマの統合がかなり微妙で、作品として何がしたいのかよくわからない。

 

また子供向けなのか大人向けなのか、誰向けの映画なのかもよくわからない。

 

ちなみにファンタジー要素がある一方で、少年が夢精したりと思春期の少年のリアリティは追求してる。

 

その割に、転校生少女との恋愛にはエロい展開にはならないような、一定のブレーキが掛けられてるように見えて、盛り上がりが弱い。

 

ラストでは、宇宙に帰るという描写があるが、スペクタクルなファンタジー映像とともに、村の人たちがぞろぞろ集まってきたりと、なんだかよくわからないまとめ方をしている。なんかどこぞのアニメでありそうな非現実的な雰囲気だ。

 

ちなみに、これがアニメ作品なら、すんなり入っていけそうな話ではあるのだが、なぜ、この作品を実写で撮ってしまったのか、そこが謎というか、もう失敗の原因だと思う。ただただ変に生々しいだけ。

 

中盤辺りに父親の不倫相手が、小学生の子供(息子)を前に、土下座みたいにして謝るというシーンがあるが、過剰な演出で変なシーンに思える。相手の家族に対して悪いと後で反省するような人間は始めから不倫はしないと思う。不倫をするならそれなりに覚悟でしてると思う。この辺もアニメっぽい情景だ。

 

またこの作品の原作者が女性だからなのか、少年の恥ずかしい部分だけが異様に強調されているように思う。男が書いたら、この少年の描写は、こんな話にはなってないと思う。性と恋愛のバランスがなんか変だし。少年は、自分の体が大人になる成長の悩みとは全く別で、異性の体に対する興味は常に持っている。それが少年だ。

 

 

評価 ★★☆☆☆ (星2つ)

 

(まとめ:途中からのファンタジー設定があまり機能していない人間ドラマ。個人的には、新海誠があの綺麗なアニメの世界観で描けば、映像的にもっと感動できたと思う。個人的には、子供が一生懸命作った神輿を大人がぶっ壊すという祭りの紹介(本当にあるのかどうかはわからないが、日本ならありそう)が、この作品にとって、唯一情報的に価値があった。それ以外は特に語る部分がない。)

 

僕たちも宇宙人だよ

 

-?

 

 

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映画「友だちのうちはどこ?」の感想(ネタバレ)

  • 2020.03.22 Sunday
  • 05:58

■映画「友だちのうちはどこ?」の感想(ネタバレ)


■監督:アッバス・キアロスタミ
■出演:ババク・アハマッドプール アハマッド・アハマッドプール ゴダバクシュ・デファイエ イラン・オタリ


【映画「友だちのうちはどこ?」のあらすじ】

イラン北部の小さな村の小学校。宿題を紙切れに書いてきた生徒のモハマッド=レザは、「宿題は必ず自分のノートにしてくること。今度同じことをしたら退学だ!」と先生から叱られて泣きじゃくるはめに。ところが、隣の席に座る親友のアハマッドが、つい間違ってモハマッド=レザのノートを家まで持ち帰ってしまう。アハマッドは、大切なノートをモハマッド=レザに返そうと、遠い隣村に住む友達のうちを懸命に捜し歩くのだが…。

WOWOWから引用

【映画「友だちのうちはどこ?」の感想(ネタバレ)】

 

「桜桃の味」でカンヌ国際映画祭パルム・ドールを受賞したキアロスタミ監督が1987年に制作したイラン映画。

 

友達のノートを返すというシンプル過ぎるあらすじを見て選んでみた。

 

番組情報では、珠玉の感動作とも書いてあったので、過程でどんな苦難が訪れるのか期待してたが、行き当たりばったりで、家がなかなか見つからないだけで、特別大きな不運が子供に襲い掛かる訳でもない。

 

なので主人公の子供のひたむきな奮闘ぶりには共感するが、だからと言って大人が泣くほどの悲哀がある話ではない。

 

ただ、これを見ると、子供時代に誰もが感じていたであろう、母親や祖父、知らない大人、自分より遥かに年上の年長者全般に対する、恐れと言うか、自分の思い通りに人を動かせない苛立ちみたいな感情があったことが、思い起こされる。

 

特に、子供というだけで、話をまともに聞いてもらえなかったり、ただただ雑に扱われたりなど。

 

また、〇〇しなさいという命令の数々は、その中身に限らず、何かしらの深い意味があるのかと思っていたが、大人になってみると、中には大して役に立たないことも多く紛れていたことにも気づかされる。

 

この主人公の少年目線で言えば、宿題をしろ、パンを買ってこいは、家族や本人にとって必要なことなのでわかるが、じじいのタバコを取ってこいは、普通に自分で取りにいけよと思う。子供をただのパシりに使うなよ。

 

タバコを買ってこいはまだ社会勉強になるが、タバコを取ってこいは、嗜好品はお前が自分で取ってこいだ(笑)

 

基本、自分のことは自分でやれ。

 

たまたま、ノートを届けに行く途中だからより強くそう感じたのかもしれないが、別にただ日常的に命令されるだけならいいが、さらに付け加えて、子供に命令することと、それにすぐ従わせることによる意味を別の老人に対して上から偉そうに語っていることに余計腹が立つし、その経験談も自信満々に語るほどの内容なのかとも疑いたくなった。

 

命令にすぐ従っていた外国人の方が、すぐ従わない(何度も言われてしまう)イラン人技術者より給料が二倍多くもらえたという話を根拠に、子供には今すぐ命令に従うことの意味を説教するのだが、それを大人(老人)が大人(老人)に説く内容かと思う(笑)

 

子供にそのことを教えるならわかるが、人生経験を積んだ老人が別の老人に話して、そうかって思うには、あまりにもレベルが低い話ではないか(理屈はわかるが)。一瞬ここはギャグなのかと思った。

 

聞き役の老人も、教えをありがたく乞うような雰囲気をものすごく出していたが(師匠と弟子)、個人的には、聞き役に徹して、あえてその老人を泳がせてる感じが無くもないが。

 

ヘえ〜へえ〜と大きく頷いて聞くには、あまりにも弱い話だ。

 

ものすごい当たり前の話を、自信満々に語ってきた時に、相手に気を使ってリアクションを大きく取り過ぎてしまうと、相手から自分がものすごいバカに見えていないか気になることがある。相手に合わせすぎて、墓穴を掘るというか。

 

相手からしたら、この程度の話で、こんなにも深く納得するなんて、もしやコイツは相当バカなのではないか、もっと私の尊い教えを聞かせてやろうと勢いづいてしまう。

 

結果、バカに合わせて、話を掘り起こし過ぎると、傍から見ると、この二人は両方ともバカなんじゃないかと思われてしまうことがある。どこまでバカな会話に付き合うかは、判断が難しい。

 

しかし、あえてバカみたいなありきたりな教訓話(お金ってあるとすぐ使っちゃいますよね)をして、相手のリアクションを見て、常識人かどうか判断するという駆け引きも無くないが、お互い、そのことを暗黙の内に気づいて乗っかってやりあってると、そのことを知らない他人には、二人のやりとりは、ただのバカに見えるんだろうと思う。どっちに転んでもあまり得は無い。

 

ここのシーンというのは、本当に人生の教訓としてシーンに入れてるのか、こういうしょうもない嫌な老人がイランにはいるという皮肉で入れてるのか、一体どちらなのか。

 

個人的には後者の臭いがすごくします。作品中では、イラン人という人間を遠めに結構ディスっているように思う。

 

日本人が見てるからか。

 

この作品に登場する大人の中で誰を模範とするべきか。

 

祖父ではないと思います(笑)

 

 

評価 ★★★☆☆ (星3.2)

 

(まとめ:感動するほどの話ではないが、忘れていた子供時代の感覚を思い出させてくれる人間ドラマ。1987年の作品なので映像が古く、演出や音楽も控えめなので、映像としての没入感や吸引力は弱いが、子供目線で上手く描かれているので、意外と普通に見れてしまう。暇なら見てもいいが、ノートを返すだけの話なので、特におすすめはしません。)

 

 

何か理由をみつけて

 

4日に一度殴る事にする

 

つまり”げんこ”(げんこつ)は忘れない

 

-?

 

 

 

わしは街と言うのは

 

全く好きになれんね

 

人間が故郷と呼べる場所じゃないと思うよ

 

-?

 

 

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映画「七つの会議」の感想(ネタバレ)

  • 2020.03.09 Monday
  • 09:36

■映画「七つの会議」の感想(ネタバレ)


■監督:福澤克雄
■出演:野村萬斎 香川照之 及川光博 片岡愛之助 朝倉あき 鹿賀丈史 橋爪功 北大路欣也


【映画「七つの会議」のあらすじ】

都内の中堅メーカー“東京建電”で営業一課の万年係長である八角は、どこの会社にもいるグータラ社員。ある日、営業一課の課長・坂戸がパワハラで訴えられ、異動処分が下される。訴えた当事者は八角だった。そんな中、課内で二番手に甘んじてきた原島が後任課長として着任。原島は怠惰で有給を取ってばかりの八角が気になり、経理担当の優衣とともに八角の身辺を探りだすが、やがて社に隠された巨大な陰謀が浮かび上がり……。

WOWOWから引用

【映画「七つの会議」の感想(ネタバレ)】 

 

 

「ノーサイド・ゲーム」の池井戸潤の同名小説を、「祈りの幕が下りる時」の福澤克雄監督が野村萬斎、香川照之ら豪華キャストで映画化した社会派ドラマ。

 

予告編を見て企業内部を描く織田裕二のドラマ「監査役 野崎修平」っぽさ(社内権力闘争?)を感じたの見てみた。

 

内容は、ノルマに厳しい会社でなぜか成果も上げずぐーたらしてる社員(係長)の訴えが通ったことから、不審に思った社員が独自に調べ始めるという話。

 

ぐーたら社員という誰もが気になるキーワードから物語が始まり、登場人物の数だけ視点がコロコロと移り変わっていく、非常に珍しいタイプの映画。

 

好き嫌い関係なく、誰彼構わず一人称視点(心の声)で話が紡がれていくので、登場人物へ深く共感するという部分では、あまり期待はできないが(原島と女子社員が主人公目線)、誰もがどうして?と思うような人事異動(展開)によって、自然と物語の世界に吸い込まれていくのが不思議だ。

 

野村萬斎に始まり、香川照之、鹿賀丈史、橋爪功、北大路欣也など物語の脇役に曲者が多くいるが、これらキャストが非常に上手く機能していて、常に謎と緊張感があり、絵が濃密だ。

 

個人的には、香川照之の上からの命令に苦悶する演技は、絶妙に面白い。半沢直樹はまだ見てないので、そっちも見たくなる。

 

決してコメディ映画ではなく、笑いを取りに行ってる作品ではないが、俳優が真面目に演技してる姿(第三者視点で見た状況)が、妙に面白く見える瞬間がある。

 

オリラジの藤森が平社員役でスーツ着て出演してるのも、芸人になってなかったら、たぶん会社でこんな感じなのかもと想像したり、変な見どころもある。藤森は普通にサラリーマンになってても、仕事できそうだ。

 

こんなノルマ至上主義の会社は嫌だけど、なぜかいたらいたで面白そうな雰囲気はある。

 

 

評価 ★★★★☆ (星4つ)

 

(まとめ:池井戸潤原作の良作社会派エンターテーメント。同じく豪華キャスト出演で話題になった東野圭吾の「マスカレードホテル」があるが、ジャンルは違うが、そちらよりも断然こっちの方が、豪華キャストの使い方が上手く面白い。企業系映画は、下手するとただ堅苦しいだけの話になりがちだが、これは、最初から最後まで非常に上手くまとまっている。番組紹介では、社会派エンターテーメントという言葉が使われているが、エンターテーメントという言葉は合っている。ほぼほぼ早見に頼らず、普通に見れるほど無駄がない。香川照之のあの例の演技が好きなら見といて損は無し。唯一の華の朝倉あきも良い。)

 

 

この世から

 

不正はなくならない

 

絶対に

 

-?

 

 

 

侍はさ

 

藩から出されるのは

 

負けだと思ってるんですよ

 

-?

 

 

ひたすらガキみたいに

 

言い合っていくしか

 

ないんじゃないですかね

 

-?

 

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映画「劇場版コード・ブルー−ドクターヘリ緊急救命−」の感想(ネタバレ)

  • 2020.02.10 Monday
  • 12:15

■映画「劇場版コード・ブルー−ドクターヘリ緊急救命−」の感想(ネタバレ)


■監督:西浦正記
■出演:山下智久 新垣結衣 戸田恵梨香 比嘉愛未 浅利陽介 有岡大貴 成田凌 新木優子 馬場ふみか 杉本哲太 安藤政信 椎名桔平


【映画「劇場版コード・ブルー−ドクターヘリ緊急救命−」のあらすじ】

地下鉄トンネル崩落事故から3カ月後。10年をともに過ごしてきた藍沢たちフライトドクター、フライトナースの仲間たちにも旅立ちという名の別れの時が迫っていた。そんな中、突然の出動要請が入る。成田空港への航空機緊急着陸事故と、東京湾アクアライン海ほたるへのフェリー衝突事故という、空と海を舞台にした大事故が連続発生したのだ。ただちにドクターヘリで出動した藍沢たちは、史上最悪の現場に直面することに……。

WOWOWから引用

【映画「劇場版コード・ブルー−ドクターヘリ緊急救命−」の感想(ネタバレ)】 

 

 

2018年の邦画第1位となる興行収入93億円を記録した山下智久、新垣結衣ら共演の人気ドラマの劇場版。

 

大分前に録画していたコードブルーの劇場版を見てみた。

 

ドラマ版のコードブルーは、一応スペシャル版も含めてすべて見てると思うのでそれなりにファンだと思うが、この劇場版については、映画化する必要性があるのか、甚だ疑問に思う。

 

というのも、やってることは、ドラマ版とほとんど変わらず、多少海ほたるでの大規模ロケが中盤にあるが、それも最初だけで、救出作業になってしまうと、屋内になってしまい、スケール感も感じられず、ロケしてる感じもない。

 

やってることと言えば、病院内では、がん患者の最後の結婚を助けたり、母親のアル中に悩む看護師の話など、まードラマで十分な地味な内容である。

 

唯一、山下智久演じる藍沢が作業中に漏電から意識不明の重体に陥るが、特に亡くなる訳でもなく、普通に復帰して、何事もなくみんなと合流する。

 

その生死を彷徨う中で(藤川の結婚など、それだけじゃないが)、同僚に対して、家族のような絆を感じるという藍沢の成長がみられるが、まーこれもドラマで十分な内容だ。

 

個人的には、そのまま藍沢が亡くなってコードブルーとしてこの劇場版(映画化)を最後に物語が終幕するのなら、劇場版として映画化する意味があったような気もするが、結局、通過点となった一つの物語をやってるだけで、そこに映画化する意味は感じない。

 

せめて海猿位の規模のスケールで見せてくれるなら、何か映画化する意味があったかもしれないが。基本、ドラマの延長で、映画を見てるという感じがほとんどしない。

 

 

 

評価 ★☆☆☆☆ (星1つ)

 

(まとめ:とにかく最初から最後まで内容がくどく、う〇このように臭いコードブルー劇場版。全体的に説教臭さがぷんぷんしていて、説教したいためにエピソードがあるといっても過言ではない。ラストには、すでに2011年に亡くなってる、児玉清(田所部長)を結婚式の手紙で勝手に出演させるという粋な?演出が行われているが、映画化にあたり、スタッフも出演者も忘れていないよというメッセージかもしれないが、この映画の撮影途中に亡くなってしまったなら、そういう演出はありかもしれないが、亡くなってからもう7年も経っていて(制作年時点で)、あえて今そこを指摘する必要性ある?という疑問の方が大きい。個人的には、田所部長よりも、現在も普通に生きてる柳葉敏郎を出してあげろよ思ってしまう。なぜ彼は呼ばれないのか、そっちが気になってしまう。この部分がすごい気持ち悪いです。柳葉敏郎は、ドラマ内では、片腕無くなってますからね。でも結婚式には呼ばれないし(呼びもしない)、来もしない。まだ怒ってるのかな?と思ってしまう(笑))

 

 

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映画「ラストレシピ〜麒麟の舌の記憶〜」の感想(ネタバレ)

  • 2020.01.31 Friday
  • 05:55

■映画「ラストレシピ〜麒麟の舌の記憶〜」の感想(ネタバレ)


■監督:滝田洋二郎
■出演:二宮和也 西島秀俊 綾野剛 宮崎あおい 西畑大吾 竹野内豊 笈田ヨシ


【映画「ラストレシピ〜麒麟の舌の記憶〜」のあらすじ】

依頼人の“人生最後に食べたい料理”を再現して高額の報酬を得る、通称“最期の料理人”佐々木充。彼はすべての味を記憶して再現できる絶対味覚を持っていた。彼は自らの才能を頼りに起業するが、その経営に失敗し、多額の借金を背負ってしまう。そんな彼は、中国人の楊と名乗る人物から、かつて満州国で日本人の料理人・山形が考案した伝説のフルコース“大日本帝国食菜全席”のレシピを捜し出し、再現してほしいと依頼される。

WOWOWから引用

【映画「ラストレシピ〜麒麟の舌の記憶〜」の感想(ネタバレ)】 

 

 

「料理の鉄人」の田中経一による小説を「おくりびと」の滝田洋二郎監督が二宮和也、西島秀俊ら共演で映画化した人間ドラマ。

 

絶対味覚という才能を持つ男の話というのに惹かれて見てみた。

 

料理を待ち望む客に希望の料理を提供するヒーローグルメ映画かと思って、サクセスを期待して見たが、実際は、料理をテーマにしたヒューマンドラマだった。

 

物語自体は、ネタバレになるが、実際に存在する料理人を基にしているらしいが、ある中国人の依頼を受けたことで、最終的に自分のルーツ(祖父)を辿ることになるという感動話。

 

物語的には、予想外の着地で悪くはないのだが、テーマとなっていた絶対味覚という主人公の料理の才能がほとんど使われることなく(二宮和也は最初だけで、ほとんど料理してない)、ただ、お使いを頼まれて、行った先で出された料理を食って話を聞いてるだけであった(笑)

 

結局、西島秀俊演じる、山形という満洲国時代に天皇陛下に食べさせる料理メニューを政府から任された料理人の再現ドラマがメインとなっている。一応、彼も絶対味覚を持ってるが、その才能が特別な使い方をされてるかと思いきや、最初だけで、ほぼ料理が上手いという部分の評価で、あんまり効果的とはいえない。

 

なんなら””絶対味覚”なんか無くても(言わなくても)特に困らない。ただこだわりが人一倍強いという料理人という表現でもこと足りそうだ。

 

ちなみに映画としての、メインディッシュのラストレシピについては、劇中で依頼された二宮和也(役)が再現するのかと思いきや、エンドロールで本物の料理人が作った作品を普通に並べてただ見せるという、なんとも気が抜けたような演出で終わっていた。

 

本物はたしかにすごいが、それなら別に映画にしなくていいじゃんって思ってしまう。

 

 

評価 ★★★☆☆ (星3つ)

 

(まとめ:料理家の感動話とは別に過去の満洲時代の反日的(親中)な歴史観が気になったヒューマングルメ映画。この作品の中では、満州国時代の話が出てくるが、どうも違和感を感じて仕方ない。この違和感というのは、映画の中では一切描かれていない部分によるものだ。たしかに、この料理人目線で見ると、こんな感じなのかもしれないが、この時代の日本という国と地政学として満洲国の位置(中国共産党、中華民国やロシア、イギリスその他、様々な外国が入り乱れるように混沌としている)を考えると、こんな料理だけに没頭してられるだけの呑気な話ではないのだが、全然その辺のアジアや世界情勢の動向は一切描かれず、朝ドラのホームドラマの感覚でただただ平和な満洲国と料理だけが描かれている。たしかに満洲国内は、軍が警備してるからはある程度平和が保たれてるかもしれないが、日本を良く思わない勢力から、常に謀略(スパイ活動)にさらされている場所でもあるわけで、日本軍だけが、急に何か暴走したかのように謀略を仕掛けたような変な描かれ方になっている。これだけ見ると、謀略をしている日本軍は悪いとしか印象に残らない。ミスリードも甚だしい。なんか描かれ方が、自虐的で変だなと思ったら、エンドロールの提供でテレ朝という文字を見つけ、妙に納得してしまった。気づきにくいですが、そういう作品です(笑) )

 

 

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映画「恋のしずく」の感想(ネタバレ)

  • 2019.11.26 Tuesday
  • 07:14

■映画「恋のしずく」の感想(ネタバレ)


■監督:瀬木直貴
■出演:川栄李奈 小野塚勇人 宮地真緒 中村優一 蕨野友也 小市慢太郎 大杉漣


【映画「恋のしずく」のあらすじ】

ワインソムリエを目指す農大の学生、詩織だが、実習先に決まったのは大の苦手とする日本酒の、その酒蔵。実習単位を取らなくてはフランス留学が夢で終わるため、渋々、東広島・西条にある乃神酒造に出向くが、今年は実習生の受け入れ予定はないと断られる。詩織は食い下がり、農家の娘・美咲の助けでなんとか実習ができることに。だがそこで始まった実習はまるで修業だった。そんな中、彼女は蔵元の息子・莞爾と最悪の出会い……。

WOWOWから引用

【映画「恋のしずく」の感想(ネタバレ)】 

 

 

鴨義信のオリジナル脚本を「いのちスケッチ」の瀬木直貴監督が、川栄李奈が映画初主演で映画化。

 

川栄李奈が主演してたので見てみた。

 

AKBを辞めた後、意外と有名映画やドラマの脇役で顔出していて、それなりに存在感と結果を残してる川栄李奈だが、自分の知らないところで初主演映画が作られていた。

 

でもキャストを見ると、若手俳優はまだ顔と名前を知らなかったり(これからの人※自分が知らないだけだが)、その他、比較的地味目な実力派が脇を固めていて、メジャーな売れそうな映画(商業系映画)とは違う、マイナー系の作品。

 

内容もソムリエを目指してたが、ひょんなことで酒蔵の実習に行く事になってしまった大学生の話ということで、ヒロインが目立つ作品というよりかは、日本酒がテーマの話(うんちくもある)にヒロインが乗っかっている作品だ。

 

恋愛映画や大作映画などキャストで魅せるような話だと、失敗したときに主演のダメージが痛いが、こういう作品なら、演技がやばかったり、多少興行的にこけたとしても、いくらでも言い訳は出来そうだし、俳優へのダメージも少ないので、初主演作としてはちょうど良いタイプの作品に思える。大々的に広告打ってる作品でもないし。

 

ただ、内容を見ると、初主演でも演技の心配は特になく、普通にこなしている。

 

個人的には、どんな役をやっても一緒に見えてしまう、キムタクタイプの有村架純や石原さとみよりも、川栄李奈の方が演技は自然で上手いような気がしている。

 

ストーリーとしては、ソムリエの才能を発揮して、経営立て直しに一役買ってくサクセス話かと思ったが(※ただの実習生だから無理あるけど)、意外と日本酒造りを通して、精神的な成長部分を描くことがメインで、彼女が新たな酒をイチから作ってヒットさせるようなマンガ的なサクセス感はなかった。少し期待してたけど。

 

また恋愛要素もあることはあるが、最後の雰囲気のみで少ない。もともと酒蔵の話なので、恋愛でどうのっていう話ではないけど。

 

それと主演の割りには、全体的に一歩引いた役柄で、酒蔵の跡継ぎ息子(劇団EXILEの小野塚勇人)の方が大事なところはもっていってる感じですね。川栄李奈主演と言いつつ、劇団EXILEの小野塚勇人も結構持っていっている、7:3位。

 

 

評価 ★★★☆☆ (星3.2)

 

(まとめ:川栄李奈主演の日本酒がテーマの無難な成長ドラマ。とにかく内容は悪くはない。普通に見れますし、脇役に小市慢太郎や大杉漣(作品の中でも死んじゃって、実際も亡くなってしまって惜しい)がいて安定してるし。お酒の話や日本の文化についても触れられていて好印象。特に酵母の話は興味深い。お酒と川栄が好きなら見といて良いでしょう。恋愛映画ではないので、そっち系の魅力は出てないですけど。)

 

 

 

酒は…酒造りは

 

生物の進化と一緒なんです

 

-?

 

 

 

酒は造るもんじゃなくて

 

生まれるもんなんです

 

命そのもの 

 

天から授かるものです

 

-?

 

 

 

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映画「コーヒーが冷めないうちに」の感想(ネタバレ)

  • 2019.11.05 Tuesday
  • 05:24

■映画「コーヒーが冷めないうちに」の感想(ネタバレ)


■監督:塚原あゆ子
■出演:有村架純 伊藤健太郎 波瑠 林遣都 薬師丸ひろ子 吉田羊 松重豊 石田ゆり子


【映画「コーヒーが冷めないうちに」のあらすじ】

いとこが経営する喫茶店“フニクリフニクラ”で働く女性・数。この店には都市伝説があり、それは店内の“ある席”に座ると望んだ時間に戻ることができるというものだった。店には、幼なじみとけんか別れをしたキャリアウーマンの二美子、若年性アルツハイマーを患う妻を見守る房木、故郷の妹を裏切って東京でスナックを営む八絵子らがうわさを聞きつけてやって来るが、“ある席”にはいつも謎の女性が座っていて……。

WOWOWから引用

【映画「コーヒーが冷めないうちに」の感想(ネタバレ)】 

 

 

2017年の本屋大賞にノミネートされた川口俊和の小説とその後を有村架純が主演で映画化したヒューマンファンタジー。

 

有村架純が主演してたので見てみた。

 

過去を変えても未来は変わらないなど限定的なルールがあるが、過去(または未来に行ける)に戻れるという喫茶店をテーマにした人情話。

 

この作品、ラストに有村架純(名前:数)が過去に戻るのだが、いろいろルールがあってややこしい。

 

過去に戻るには、店員の有村架純がコーヒーを注ぐ儀式が必要(またはその家系の女性)なため、ルールとして、有村架純本人は現状、過去に戻ることは出来ないしばりがある。

 

しかし、ある方法で、過去に戻ることに成功するのだが、その方法の説明が端折りすぎていて、考えてみたがイマイチよくわからなかった。

 

ちなみに、有村架純が妊娠して子供ができるのだが、その子供が女性なら、その子がコーヒーを注ぐ儀式をしてくれれば、有村架純も過去に戻れる。ここまではわかる。

 

また子供は女性だったので、理論的には、10年後とか(ある程度大きく)になれば、普通に過去に戻れる予定なのだが、この作品の中では、翌年(制作年が2018年なので)にあたる2019年(たぶん1年以内)にはすでに過去に戻っている。

 

しかも、まだ生まれてもいないはずの数の子供が中学生位まで大きくなって、店でコーヒーを注いでいる。

 

一応、ルールとしては、過去だけでなく、未来にもいけるので、未来にいって、連れてくるという発想もあるのだが、どちらにしても、有村架純「数」は、その作業に一度は協力しなければいけないはずだが、協力してるようなシーンはない。

 

彼氏(のちに夫になる伊藤健太郎)が、明日の朝8時に店に来てとだけ彼女に伝えると、次のシーンでは、もう当日の朝になっていて有村架純がお店にいる。そして、そこには、有村架純(数)の子供が未来から過去に戻ってきたのか、ワープ専用席に座っていて、急いで、彼女(母親)に対して、コーヒーを注ぐ作業に入る。

 

有村架純(数)が自分の大きくなった娘を見た時の第一声は、誰?という反応でまるで彼女のことを認知していない。

 

どういう理屈でワープしてきたのか、展開が速すぎてついていけない。

 

絶対に事前に見せなきゃいけないシーンをカットしている。

 

ここから、有村架純(数)とその母親(石田ゆり子)との過去の感動話になるのだが、ここの娘のタイムスリップトリックの方が気になって、あんまり話が入ってこない。

 

娘を連れてくるにしても、仮に誰かが未来に行くにしても、有村架純がコーヒーを入れないと他の誰かを未来や過去に送ることは出来ないはず。散々他の人でそういう事例をずっと紹介している。

 

今回は、そこのシーンをなぜかカットしていたのか、または他の別の方法が見つかったのか?

 

そんないろんな疑問が出てきた。

 

個人的には、彼女が注がなくても、タイムスリップが可能な別の方法を彼氏が見つけたのかと思った。

 

まるで想像できない何か別の方法を。

 

ちなみにエンドロールまで見ると、そこにテレポートのタネ明かしシーンがある。

 

そこでは、普通に有村架純と彼氏、そして、未来の娘(未来)を交えてコーヒー注いでいた。

 

彼氏が考えた誰もが思いつく普通の作戦に思い切り乗っかっていたのだ(笑)

 

未来から連れてきたのか、すでに大きくなった娘なのかわからないが、当日(2019年4月13日?))に行うタイムスリップの事前説明をしていた。

 

もうなんだそれだ。

 

めちゃくちゃ普通じゃん。

 

もったいぶった編集をしていて、蓋をあけてみたら、めちゃくちゃ普通のことを裏でやっていた。

 

そこ隠す必要あったのか。

 

家に帰って、昨日買っておいたアイスを食べようとしたら、もう冷凍庫には無かった。

 

家族は出かけていて家には誰もいない。

 

え、じゃあ一体誰が食べた?

 

めっちゃ気になるサスペンス。

 

このトリックの答えが、普通に親父が食べてから出かけていた。

 

こんなラストだった位、拍子抜けする。

 

普通過ぎる。

 

 

ってことで、例の問題のシーンを解説するなら、翌日の朝の時だけ、急に主役が娘(未来)に変わっていた。

 

そう見ると、すべて理解しやすい。

 

203×年。母親(有村架純)からコーヒーを入れてもらいタイムスリップしてきた娘(未来)が、2019年の当時の母親(有村架純)に会い、母親が話が出来るようおばあちゃん(石田ゆり子)と会えるよう(2000年行きのタイムスリップを)セッティングしてあげるというシーン。

 

よく考えるとこのシーンは、ルール違反の感じすらする。

 

だって、有村架純(数)が生きているこの作品の現在時間:2019年時点(彼氏が翌日に約束した朝8時の時点)では、実際のところ何も起きていないはずだから。出来るのはちょっとした準備くらい。娘はまだ生まれてないか、生まれてすぐ位だから。もしくは誕生日か。

 

一応シーンとしては、2019年に起こった話ではあるが、それは、203×年ですでに大きくなった娘(未来)が過去に戻って、その設定された2019年にやって来た時の過去話を、物語の都合で、2019年の現代の話の中に強引に潜り込ませて、都合よく嵌め込んだだけ。

 

言ってしまえば、製作者(作者)だからこそ出来る編集の都合で出来上がった物語の流れというか見せ方。

 

神の手発動。

 

通常なら10年位の時が経つのをじ〜っと待たなきゃいけない。

 

でも普通に描くと感動やビックリが少ないから、ここだけ強引に編集しちゃえになった。エンドロールで娘の成長過程を描いてるのは、実は時間が経ってますよのトリックに対する伏線だと思う。

 

そう思ってしまうとなんか感動が少ない。

 

それ以外に、未来に行ってどうにかという、方法は無くはないが、まだ生まれたばかりの娘の未来(時間の話)を想像して、大分先の未来に行くというのは、多少無理があるでしょう。

 

エンドロールの説明だけじゃ、そこの部品が足りないし、むしろ他に方法があるならそっちをちゃんと順番通りに描いて欲しい気はする。

 

それにしても、娘の名前が”未来”ってのは、テーマが時間の話でもあるので、説明するときにややこしいですね。呼び方は”ミキ”?だったかな。

 

 

評価 ★★★☆☆ (星3つ)

 

(まとめ:伏せられたトリックが気になって泣けない有村架純主演の人情作品。泣けるエピソード自体は、悪くない。認知症の話や母親の話なんかもベタだが悪くない。ただエピソードの見せ方の問題はあると思う。最後のトリックをいちいち隠す必要性も無いし、最後の通販のような急に俳優自身(登場人物)が視聴者に語り掛ける演出法も急になんで?って思う。この作品自体が、タイムスリップできる喫茶店のCMかなとも思っちゃうし。なんかいろいろとブレてくる。ちなみに主演の有村架純は女性として魅力は出てた。ただ、この作品もめちゃくちゃ好きになるほど、何回も見たくなるほど嵌らない(1回で十分かな)。今のところ有村架純作品で何度も見たくなるような、強おすすめにはまだ出会えない。)

 

 

お母さんいれる

 

ミキ行く

 

ミキ入れる

 

お母さん行く

 

ミキ飲んで 戻ってくる

 

-?

 

 

 

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映画「億男」の感想(ネタバレ)

  • 2019.09.03 Tuesday
  • 17:46

■映画「億男」の感想(ネタバレ)


■監督:大友啓史
■出演:佐藤健 高橋一生 黒木華 池田エライザ 沢尻エリカ 北村一輝 藤原竜也


【映画「億男」のあらすじ】

兄が3000万円の借金を残して失踪して以来、図書館司書の一男は、夜もパン工場で働きながら借金を返す生活を送っていた。度重なる借金の返済に苦心し、窮屈に生きることしか選んでいない彼に愛想を尽かし、妻の万左子は娘を連れて家を出てしまう。そんな一男に3億円の宝くじが当たるという幸運が訪れる。一方で、宝くじ高額当選者たちの悲惨な人生をネットで見て不安になった一男は、大学時代の親友・九十九のもとを訪ね……。

WOWOWから引用

【映画「億男」の感想(ネタバレ)】 

 

 

川村元気の同名原作を「るろうに剣心」シリーズの大友啓史監督が佐藤健、高橋一生W主演で映画化した人間ドラマ。

 

予告編が面白そうだったので選んでみた。

 

内容は、借金を背負いお金に振り回された人生を送っていた男が、お金という存在(概念)の本質に迫っていく話。

 

株やFXなど金融や会社の起業を扱った話は、結構あるが、意外とお金そのものの本質について迫ろうとする物語は、映画やドラマではあまり知らない。そういった意味では、今までには無いタイプの作品。

 

しかし、インターネットのビジネス系の情報商材等では、この手のお金についての話は、結構扱っているテーマなので、そっち系を知ってる人には、それほど珍しい話(世界)ではないので、その辺からヒントを得て作った映画ともいえる。

 

特に藤原竜也が演じてるセミナービジネスというか洗脳ビジネス?なんかは、まさにあるネットビジネス業界の実態を描いてるともいえない怪しさがある。手法は違うが金儲けをテーマにして人を集めて似たようなことをやってる人はいる。果たして本当にセミナー参加者がお金持ちになれるかは微妙だ。

 

お金について言えば、金貸し(ゴールド)事業をしていたゴールドスミスが発行した金兌換券から、今使っているお金(紙幣)という概念が出来たと言われているが(実際はもっと前からあるらしいが)、そういう何かの本質を知りたい人には、何らかの発見がある映画。

 

物語的には、あえて時間軸をいじっているため、自然に感情移入しずらい面があるが、ラストまで見ると、ちょっとした感動が味わえる。

 

 

評価 ★★★☆☆ (星3.5)

 

(まとめ:お金をテーマにした佐藤健、高橋一生W主演の感動系作品。なぜか最初に金を持っていかれるところから話が始まっているが、普通に借金背負った状態で妻子をなんとか養いながらも、そこから宝くじ当たって、親友に相談したらその金を持ち逃げされてしまい…と(いろいろ細かい行動に突っ込みどころは多いけど)、時間軸通りに普通に描いてくれた方が最初から感情移入しやすいと思うが、誰かわからないヤツがバカ騒ぎした挙句、金を持ち逃げされるところから始まっていて、あんまりそこに興味が湧いてこない。事件(持ち逃げ)も重要だが、まず人(人物像)ありきじゃないだろうか。人物がわからないとただのニュースと変わらないし。ラストが良いだけに、最初がもったいない。また、細かいこというと、佐藤健の行動がバカ過ぎて、ところどころイライラする。まず3億を手にして親友に相談する時点で、なんで?って思っちゃうけどね。普通は誰にも言わないでしょ。)

 

 

 

あなたの夢は絶対に叶いまーす

 

-?

 

 

一枚500円の皿が

 

その状態によっては

 

10倍にもなる

 

その人がそれをどのくらい必要かどうか

 

そんな曖昧な理由で値段は変わる

 

当たり前のことだけど

 

当たり前じゃなかったんだ

 

-?

 

金銭の価値は

 

人によって変わるんだ

 

-?

 

 

この世の中に

 

絶対的なものなんて

 

どこにもないんだよ

 

-?

 

 

 

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映画「空飛ぶタイヤ」の感想(ネタバレ)

  • 2019.06.28 Friday
  • 06:39

■映画「空飛ぶタイヤ」の感想(ネタバレ)


■監督:本木克英
■出演者:長瀬智也 ディーン・フジオカ 高橋一生 深田恭子 笹野高史 岸部一徳 寺脇康文 小池栄子


【映画「空飛ぶタイヤ」のあらすじ】

中堅運送会社、赤松運送のあるトレーラーが走行中に脱輪事故を起こし、外れたタイヤは幼い息子がいる母親に直撃。母親は命を落としてしまう。トレーラーを製造したホープ自動車は赤松運送の整備不良が原因だと決め付け、信用を失った赤松運送は経営危機に陥る。赤松社長は自社や家族を守ろうと懸命になるが、ホープの別のトレーラーも事故を起こしていたことを知り、独自に調査を開始。トレーラーそのものの欠陥を疑うように……。

WOWOWから引用

【映画「空飛ぶタイヤ」の感想(ネタバレ)】 

 

池井戸潤の小説を2009年のWOWOWドラマ化に続き、長瀬智也、ディーン・フジオカ、高橋一生、深田恭子らの新キャストで映画化した人間ドラマ。

 

2009年の仲村トオル主演のドラマ版を見たので、合わせて映画版も見てみた。

 

ドラマ版を見た前提で感想を言うと、キャストこそ今が旬な俳優に一新されてはいるが、内容はドラマ版の焼き直し。

 

もともと1話60分ほどで全5話の計5時間ほどあったドラマをぎゅぎゅっと2時間にまとめた総集編です。

 

ドラマ版を先に見てると、映画は、ほとんど筋だけがわかれば良い構成で、ストーリーとしてはあっさりしていて味気ない。

 

個人的には、「空飛ぶタイヤ」が2時間でわかるという以外に、ほとんどメリットを感じれない。

 

総評はあらゆる面でドラマ版から劣化している。

 

映画になったことで、大杉蓮が演じていた役が笹野高史に変わっているのは良いとして、性格設定まで変わってしまって、ドラマの時のどこまでも社長についていきます感(忠臣蔵)が弱まり、泣き所が減っている。

 

ドラマ版は、赤松の社員の社長(会社)に対する熱さが伝わってきたが、映画版は、皆がより現実重視の淡白な考えになってしまい会社内の人情が弱くなり、盛り上がりが弱い。この「空飛ぶタイヤ」は、この赤松という会社の丁寧な人情描写こそが、物語への感情移入を左右するところだと思うので、映画でのここの妙なあっさり感への変更はいらないと思う。

 

その他、ドラマ版では、女性キャストだった部分が、映画では男性キャストに代わっていたり、細かい変更点がある。この辺の微妙なキャスト変更も世界観が劣化している。

 

ドラマ版で田辺誠一の良き妻役として存在していた本上まなみが演じた役が居なくなって省かれているのも、映画版で田辺誠一役をディーンフジオカが演じてはいるが、最後に内部告発に至る過程の彼の心情描写が彼女がいない分、弱くなっている。

 

 

 

評価」 ★★☆☆☆ (星2つ)

 

(まとめ:キャストが変わって、内容も大きく劣化してしまったドラマ版の総集編みたいな映画。ドラマでは、ビジネスマンの話に見えていたが、長瀬智也、ディーン・フジオカらにメインキャストが変わったことで、黒い喪服を着たシーンが、ビシっと決まりすぎて、企業人というよりかは、どこかヤクザ映画の1シーンみたいに見えるときがある。キャストが全体的にスタイリッシュ過ぎる。長瀬智也の子持ちの妻役の深田恭子もちょっと無理があるし。このキャストでドラマと同じ5時間でしっかり再構築したらどうなったかわからないが、この映画だけの評価でいえば、旬なキャストで強引に商業化(金儲けに走った)ことで失敗した典型例のような作品です。もし空飛ぶタイヤをまだ見てないなら、迷わずドラマ版だけを見ることをおすすめします。映画版は申し訳ないですが、完成度高いドラマ版がすでに存在してる以上、時間の無駄です。)

 

 

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映画「リバーズ・エッジ」の感想(ネタバレ)

  • 2019.05.05 Sunday
  • 04:30

■映画「リバーズ・エッジ」の感想(ネタバレ)


■監督:行定勲
■出演者:二階堂ふみ 吉沢亮 上杉柊平 SUMIRE 土居志央梨 森川葵


【映画「リバーズ・エッジ」のあらすじ】

ハルナは恋人の観音崎にいじめられている山田を助けたのをきっかけに彼から誘われ、夜の河原に放置された“遺体”を見に行く。さらにその“遺体”を宝物として共有する後輩でファッションモデルのこずえが現われ、3人は奇妙な友情で結ばれる。やがて、山田に執着するカンナ、観音崎と体を重ねるカンナの友人ルミ、暴力性を抑えられない観音崎と、閉ざされた高校の淀んだ日常の中で、それぞれが爆発寸前の何かを膨らませていく。

WOWOWから引用

【映画「リバーズ・エッジ」の感想(ネタバレ)】 

 

 

岡崎京子の同名コミックを「世界の中心で、愛をさけぶ」の行定勲監督が二階堂ふみ、吉沢亮らを迎えて映画化した青春映画、

 

「オオカミ少女と黒王子」の二階堂ふみが出てたので見てみた。

 

この作品は、原作コミックからの映画化らしいが、コミックは読んでないので、そことの比較はわかりません。

 

内容は、数名の高校生がそれぞれ抱える悩みや苛立ちが、お互い干渉し合い、次第に傷害(殺人未遂)や自殺?(焼身飛び降り事故)など暴力的な方向に進んでいくという話。

 

かなり内容は、生々しくショッキングな話になってるのだが、それ以上に一番印象的なところは、この作品で二階堂ふみが全裸になっているところだと思う。一人暮らしで家を満喫してるOLか、と言わんばかりの脱ぎっぷりだ。

 

ドラマでも普通に主演する位の旬な若手女優が映画で脱いでいるのは、それだけでもショッキング。大分前に沢尻エリカが映画で脱いだときがあったが、それに次ぐそっち系ではインパクトな作品じゃないかと思う。

 

この作品、総じて、愛と暴力ではないが、少女マンガ系の高校生恋愛映画の平和的な世界観とは異なる、売春とか薬、セックス、同性愛とかそっち方面の話題が日常的に描写されていて、見た目の印象はかなり気分が悪い世界観。

 

ちなみにエンタメとして、話が面白いかというと、かなり微妙で、そういう物語としての面白さはない。

 

誰目線で見て、共感するとかも、無くは無いが、根本的に特定の登場人物に深く感情移入して見る話でもない。ほとんどダメなヤツしか出てこないし。

 

そもそも映画の方向性が、この映画を見て楽しんでもらおういう感じの大衆向けに作られていない。

 

高校生位の年齢だからこそ持つ、若い時ならではの、快楽や興味だけで生きている攻撃性というかパワーみたいなのが、テーマの中心にあり、それをひたすらキレ味鋭く描くことに集中しているような作品で、作品の芸術点のみを狙っている作品。

 

ちなみに、物語の設定は、1980〜90年代位の話になっているが、登場人物を演じる二階堂ふみ、吉沢亮らが着てる服装や髪形などは、ほぼその当時のファッションを忠実に再現している。実際に30〜40年前?の映画と言われてもすぐには分からないほど、世界観や古さが当時を表現している。

 

画角も16:9のワイドではなく、ブラウン管全盛時代の4:3という当時の画面サイズや、画質も荒くして、作られていることも大きい。ビデオテープの時代というべきか。

 

ただ、客観的に当時のファッションを見て思うのは、登場人物全員の服装が等しくダせえなということ。その格好で外をうろうろするなと言いたい。

 

あの時代、その時代では、格好良いヤツや、オシャレなヤツも学校にいたと思うが、今見ると、まとめて全員がダサイ(笑)

 

個人的に、1960〜70年代とかのアメリカファッションは今見ても、それなりにイケてる(当時の良さがある)というものはあると思うが、この時代の日本の若者ファッションは、相当ひどいなと思う。そのまま過去の遺物として封印しておきたいレベルのダサさだ。

 

唯一、Tシャツだけは、今と同じ感覚で、そこだけはほとんど時代を感じない。そもそも現在でも昔のデザイン(ロックバンドTシャツ等)をあえて気に入って着たりすることもあるためか、違和感がない。

 

結局のところ、Tシャツという食で言えば、おにぎり的な位置の王道ファッションアイテムを着ていれば、時代に取り残されることなく、無難に通過することが出来そう。

 

今後もTシャツはファッションから無くならないだろうし、Tシャツの安定感は不滅だと思う。もともとオシャレ度が高いアイテムではないところが幸いしてるのだろう。

 

 

 

評価 ★★★★☆(星4つ)

 

(まとめ:二階堂ふみが女優魂を炸裂させてる青春エロ?映画。せっかく脱ぐなら画質が綺麗な現代映画で脱いでほしかった気もするが、そういう作品では無いところが、女優魂という気もする。作品のために脱ぐ的な。…最後に作品の本質について少し付け加えると、ある時期に非常に辛い経験をしたことによる人生への達観が描かれている。それは誰かに教えられた訳でもなく、そこを通過したことによる実感する。この映画は、作品として面白くは無いが、ひとつの作品の出来としてはかなり素晴らしいと思う。)

 

 

 

温かいものを温かいとか

 

冷たいものを冷たいとか

 

感じることだと思う

 

-?

 

 

傷つきながら忘れながら

 

思い出しながら

 

たまに…泣いたり 怒ったり

 

笑ったりしながら

 

感じて生きていきたい

 

-?

 

 

 

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