映画「町田くんの世界」の感想(ネタバレ)

  • 2020.07.05 Sunday
  • 07:38

■映画「町田くんの世界」の感想(ネタバレ)


■監督:石井裕也
■出演:細田佳央太 関水渚 岩田剛典 高畑充希 前田敦子 仲野太賀 池松壮亮 松嶋菜々子


【映画「町田くんの世界」のあらすじ】

物静かで目立たない男子高校生の町田は、すべての人を分け隔てなく愛するという才能を持っていた。ある日、美術の授業中に彫刻刀で手を切ってしまった彼は保健室で、他人が大嫌いという奈々と出会う。だが自分に対して優しい町田に奈々は次第に惹かれ、そんな奈々に町田も次第に心を寄せる。やがて町田が誰に対しても優しくするのを見て、奈々はイライラを募らせ、町田への想いを振り切るようにイギリス留学を決めてしまうが……。

WOWOWから引用


【映画「町田くんの世界」の感想(ネタバレ)】

 

 

安藤ゆきの同名コミックを映画「舟を編む」の石井裕也監督が映画化したラブストーリー。

 

誰に対しても優しい(主人公)という番組あらすじを読んで見てみた。

 

この作品は、主演の二人をオーディションで選んだということで今まで見たことない二人(男女)が主役を演じている。

 

しかし、1000人規模のオーディションの中から厳選して選んだだけあってか、演技は上手く(むしろ自然で)、周りに有名俳優がずらずらと脇を固めているが(上記キャストの他、佐藤浩市や戸田恵梨香も出ている)、特に絵的に見劣りすることは無い。

 

個人的には、ヒロイン役の関水渚は、役どころもあるが、演技も自然で、その存在(キャラクター)にかなり共感してしまう。始めは無口な感じだったが、後半に進むにつれ、感情が出て、魅力的になり、生き生きとしていく。

 

仮にこのヒロインを有名若手女優から選んでいたら、土屋太鳳あたりが抜擢されてそうな役ではあるが、土屋太鳳だったら、ここまで感情移入できたかは微妙かな。勝手な想像だけど。

 

また前回見た「斬、」に続き、池松壮亮がこの作品にも出ていたが、まるで違う役を別人のように演じていて、演技派だなと思う。

 

この池松壮亮と主役の細田佳央太の二人の掛け合いのようなシーンもあるが、そこはかなり面白い。笑わそうとする演技ではなく、役柄として滑稽に見える力の抜けたコメディ演技が上手いし、好感度ある。

 

あと、前田敦子が高校生役を演じているが、さすがに20代後半にもなって、高校役はかなり厳しく、他の生徒と並ぶと一人だけ貫禄が違う。

 

ちなみに高畑充希も前田敦子と同年齢ではあるものの、一緒になって高校生役をやっているが、こっちはまだなんとか大丈夫だ。なぜ二人も20代後半の女優を持ってきて、高校生役をやらせてるのかは謎だ。

 

もっと他に旬な若手女優がいたんじゃないかと思う。

 

 

 

評価 ★★★☆☆ (星3.8)

 

(まとめ:哲学チックで作品としての完成度も高いファンタジーラブストーリーの良作。内容は、苫米地英人のスコトーマの概念(人は興味があるものしか認識できない)を恋愛において説明したような話であって、奇をてらったキャラクター設定ではあるが、それなりに中身がある。最後は風船で空飛んだり、強引なファンタジー色が出ているが、なぜかそういう世界観も許容できる。個人的には、映画「マグノリア」的な、散らばっていた話がラストに向かって集約していく作りだったので、後半には何か非現実的なオチ(事)があるなと思っていたら、やっぱりその通りになった。個人的には、ヒロイン(関水渚)が良い、それに尽きる。この子好き。)

 

 

 

人間ってのはさ

 

他人様の悪意や不幸が大好物だ

 

善意 善行 良心

 

そんなものよりずっとな

 

安心すんだよ

 

クズども見てると

 

俺はず〜っと、マシだってそう思う

 

それが救いになるんだ

 

-?

 

 

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映画「ピース オブ ケイク」の感想(ネタバレ)

  • 2020.05.05 Tuesday
  • 04:45

■映画「ピース オブ ケイク」の感想(ネタバレ)


■監督:田口トモロヲ
■出演:多部未華子 綾野剛 松坂桃李 木村文乃 光宗薫 菅田将暉 峯田和伸


【映画「ピース オブ ケイク」のあらすじ】

交際中の彼氏がいるにもかかわらず、アルバイト先の同僚とも関係を持ってしまった志乃。浮気がバレてふられた志乃は、バイトも辞めて引っ越しを決意する。木造のオンボロアパートで新生活を始めた彼女は、ある日、友人のオカマの天ちゃんが働くレンタルビデオ店でバイトの面接を受け、そこに現われた店長に驚く。彼はアパートで志乃の隣の部屋に暮らす青年・京志郎だった。志乃は簡単に彼を好きにならないよう予防線を張るが……。

WOWOWから引用

【映画「ピース オブ ケイク」の感想(ネタバレ)】

 

 

ジョージ朝倉の同名漫画を俳優の田口トモロヲが監督し、多部未華子、綾野剛共演で実写映画化したラブストーリー。

 

HDDの整理をしようと、大分前に録画したのを選んでみた。

 

こちらは、2015年公開で今から5年前の作品になるが、その影響か、現在では主演級の俳優が脇を固めていて、キャストはかなり豪華。

 

また多部未華子が主演の恋愛モノとしては、ラブシーンで半裸になったり(大事な部分は見せないが)、結構肉体的に攻めたアプローチ(演出)が多々ある。

 

ただ、それとは別に物語の方が、恋愛に対して尻軽な(前向きで一生懸命と表現できなくもないが)ヒロインに共感できず、ほぼほぼ感情移入ができないというか、気持ちが盛り上がっていかない。

 

開始20分位だろうか、その辺でもうすでにこの世界観に飽きてきて、それ以降は、苦行のような感じで、一応最後まで見た。

 

この作品の見どころはなんなのかと考えてみたが、結局、最後まで見ても、特にこれと言って何もなかった。

 

ヒゲ店長(綾野剛)が付き合っていた小説家の女よりは、ヒロインの方が人としてマシに見えるだけで、このヒロインが何か優れているわけではない。精神的には下の下で(よく主人公にしたなというレベルで)、恋愛にただ身を任せてるだけで、ほぼほぼ何も考えていない。酔いつぶれて他人の家で寝てるってどういう感覚なのだろうか。

 

思春期というか、この年代の大人になりきれない年頃のある女性の奔放な姿を描くという作品なのかもしれないが、それにしても、目線があまりにも子供過ぎて、自分にとっては、何も学びも面白みも無い。

 

恋愛映画としても、やっと好きな人と一緒になれたという、サクセス感が一向に感じられず(共有できず)、ただ両者とも結局、好き放題生きてる上での結果で、何一つ応援したい気持ちにもならない。

 

 

 

評価 ★☆☆☆☆ (星1つ)

 

(まとめ:もう勝手に好きにしたら良いじゃんと見放したくなる多部未華子主演の駄作ラブストーリー。冒頭の前の彼氏との話は多少共感があるが、それ以降は、ずっと何を見させられてるのかわからなくなるほど、作品としてもダメダメです。唯一の見どころは、脇役で登場している木村文乃が綺麗で魅力的なとこだろう。彼女は、主演で見てると飽きるが(殺人分析班)、脇役だと映える。)

 

 

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映画「兄に愛されすぎて困ってます」の感想(ネタバレ)

  • 2020.04.06 Monday
  • 05:31

■映画「兄に愛されすぎて困ってます」の感想(ネタバレ)


■監督:河合勇人
■出演:土屋太鳳 片寄涼太 千葉雄大 草川拓弥 杉野遥亮 大野いと YOU 井上裕介


【映画「兄に愛されすぎて困ってます」のあらすじ】

高校2年生のせとかは告白12連敗中。そんな彼女の前に、他校の先輩・美丘や彼女の兄・はるかの年上の幼なじみで、セレブな医師の芹川が現われ、一躍モテ期が訪れる。一方、兄のはるかは父親から、せとかと血縁関係にないことを知らされる。今まで“妹を泣かせてもいいのは俺だけ”と彼女を守ってきたはるかは、彼女に対する気持ちが妹に対するそれなのか悩みだす。そんな中、積極的な芹川がせとかに急接近して……。

WOWOWから引用

【映画「兄に愛されすぎて困ってます」の感想(ネタバレ)】

 

 

夜神里奈の同名漫画を「俺物語!!」の河合勇人監督が土屋太鳳主演で実写映画化したラブコメディ。

 

土屋太鳳が出てたので見てみた。

 

この作品が初の実写化作品かと思っていたが、どうやら先にドラマ化されてたようで、この映画版は、その続きとなっている。

 

一応、映画から入った人のために人間関係の説明が加えられていて、見るのに特に不便は無いのだが、簡単な紹介程度なので、いろいろあったはずの、過去に対して、気持ちが入らない。

 

そもそも告白12連敗中という共感を呼ぶはずのヒロインの恋愛弱者設定が、ギャグ的な扱い(マンガの軽いノリ)で処理されていて(本人の気持ちは別に演出が軽い)、そこに人として可哀想だとか、共感に感じるような重みが一切ない。

 

結局、ヒロインなのに、どうでも良いキャラ(薄い人)としてしか描けてなく、そんなどうでも良い状態のヒロインに対して、四角関係?の恋愛話のみが、ただただくっついている。

 

一応、学生の話だが、ちゃんと学生生活をしてる感じがほぼほぼ無く(学業や進路に悩み、どうのこうのが無く)、そこに人が生きてるというリアリティはまるで無い。

 

少女漫画原作作品ということで、いつものイケメン男に囲まれるヒロインの逆ハーレム状態の設定(演出)はわかるのだが、ただ恋愛のそれだけ見せられても、だからなんなんだ!という感じしかない。

 

少し前に同じく土屋太鳳主演の「春待つ僕ら」という作品があったが、あちらは、一応バスケ(スポーツ)に励んだりという部分の中で恋愛を入れていて、多少共感(挫折)が入っていたが、こちらは、ひどい位何にもない。

 

そして、一番の見せ場と思える、兄と妹の禁断の恋愛部分についても、結局、血がつながっていないから付き合っても問題ないというアホみたいな着地でそのままハッピーエンド。

 

生物的に良くても、戸籍が同じだからそう単純じゃないだろとか、一応、これまで兄妹として生活してきた手前、近所の目線とか他の学生の目線とかあるだろとか、そんな悩みや葛藤は一切ない。当事者が良ければそれでよし。兄も妹も。

 

そして、その決断に、さすが私が育てた子と両親も太鼓判。

 

なんなんだこのバカみたいな話は(笑)

 

最後まで見て損したわ。

 

 

評価 ★☆☆☆☆ (星1つ)

 

(まとめ:久々に見た最後まで中身が何ひとつなかったどいひーのアホ映画。これでは、AVの絡みだけ集めた総集編と何も変わらない。見た目が格好良くシチュエーションのパターンがあれば、もうストーリー(共感)は、どうでもいいのか?と問いたい。このオチで良いなら、”父親に愛されて過ぎて困ってます”でもなんでもありだな。血が繋がってなけりゃいいだから。能天気すぎる。真面目な顔して、妹が好きだとか言ってる場合か(笑) ちゃんと物事を真剣に考えなさい。千葉雄大が演じてたモテキャラも大分イタいし。いくら妄想とはいえ、付き合い切れないわ。)

 

 

心の中100%

 

俺じゃない女は

 

俺の彼女失格だ

 

-?

 

俺はフラれてない

 

俺がお前をフったんだ

 

-?

 

 

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映画「春待つ僕ら」の感想(ネタバレ)

  • 2020.03.28 Saturday
  • 04:34

■映画「春待つ僕ら」の感想(ネタバレ)


■監督:平川雄一朗
■出演:土屋太鳳 北村匠海 小関裕太 磯村勇斗 杉野遥亮 稲葉友 佐生雪


【映画「春待つ僕ら」のあらすじ】

高校入学を機に“脱ぼっち”を目標に掲げた女子高校生の美月だったが、クラスメートに話し掛けられずに失敗続き。そんな彼女のバイト先にバスケットボール部の人気者の永久、恭介、竜二、瑠衣の4人組が現われる。一見チャラく見えるが、実はバスケに対して真剣に取り組み、仲間を大事にする彼らの素顔を知った美月は4人と距離を縮めていく。そんなある日、美月は幼なじみで現在は高校バスケ界の期待の星となった亜哉と再会する。

WOWOWから引用

【映画「春待つ僕ら?」の感想(ネタバレ)】

 

あなしんの人気コミックを、TVドラマ「集団左遷!!」「義母と娘のブルース」の平川雄一朗監督が土屋太鳳、北村匠海ら共演で実写映画化した青春映画。

 

土屋太鳳が出ていたので見てみた。

 

原作は、少女漫画ということで、いつものイケメンに取り囲まれたい女性(少女漫画ならでは)の願望を叶える設定は健在。

 

ただ、男のイケメン要素を過度に強調するキラキラ演出は、控えめで、少女漫画原作映画の中では、ノリに頼らず、意外と普通の映画として描かれている。

 

ストーリーも、弱者(自身がないヒロイン)に寄り添う作りで、ヒロインに自然と共感しやすいが、登場人物がほぼほぼ良い人ばかりで、嫌な奴がいないため、この平和な世界観に慣れてしまうと、変化が乏しくかなり退屈でもある。

 

良い話(ポジティブ)の中で、どうコントラストをつけるかが、テーマだと思うが、盛り上がり部分と思われる三角関係の恋愛模様も相手が良い人過ぎで、必要以上に争ったり、関係が極度に悪化することもないため、大して盛り上がらない。

 

それと、実写映画化した部分の根本的なところで、バスケ部のイケメン男子が”バスケが上手い”という基本設定に対して、頑張ってはいると思うが、個人的に演者(俳優)のバスケスキルが足りていないと思う。イケメンではあるが、バスケが上手いというほどの上手さがない。

 

俳優自身運動神経は悪くはなさそうだが、普通に高校の部活練習(または友達同士のバスケ遊び)で見れるレベルで、あえて持ち上げられてるほどの上手さを感じない。

 

そのためバスケに懸ける登場人物たちの情熱に対する説得力があまり感じられず、下手するとペラい人間のように見えてしまう。彼らの圧倒的なバスケの実力(上手さ)があってこそ、イケメンだけではない部分の説得力のはずなのだが。

 

女性からしたら、見た目が良ければそこは(技術うんぬんは)あんまり関係ないのかもしれないが、男からすると技術が足りてない(テクニックの凄さに素人が一目で圧倒しない)のに、過剰に持ち上げられてる姿というのは、尊敬できないし、ただただ滑稽に見えてしまう。

 

スリーポイントが入れられるというのも、演出的にはバスケの見せ場かもしれないが、別にそれ=上手いとは、感じにくい。ダンクも別に背が高く、またリングが低ければ誰にでも出来る訳で、それ=上手いとはならない。あきらかに公園のリングは、低い感じしたし。

 

基本的に、地味だが、ドリブルだったり、細かい動きの素早さが重要なのかなと思う。

 

これは、ただノリで描いてるいつもの少女漫画系キラキラ映画だったら、この俳優自身のバスケの上手さという部分は、別にそれほど重要ではなかったが、やや実体感を伴った演出でリアリティ(人間を描いてる)を重視しようとしてたため、余計、設定に対して、足りてない部分が気になった。

 

 

 

評価 ★★☆☆☆ (星2つ)

 

(まとめ:良い話でピュアで感動作でもあるが、どこか退屈な土屋太鳳主演の青春スポーツ映画。唯一面白かったのが、土屋太鳳がつまづいて転ぶシーン。なぜか体を横にして回転しながら坂をゴロゴロと転げ落ちていった。ジャッキーチェンか(笑) こんな転がり方をする女子校生は普通いないだろう。運動神経が高い土屋太鳳ならではのシーンだと思う。あんな自信のなさそうな子が、転んだ時にする動きではない。)

 

 

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映画「PとJK」の感想(ネタバレ)

  • 2020.03.15 Sunday
  • 07:00

■映画「PとJK」の感想(ネタバレ)


■監督:廣木隆一
■出演:亀梨和也 土屋太鳳 高杉真宙 玉城ティナ 西畑大吾 村上淳 ともさかりえ 大政絢 田口トモロヲ


【映画「PとJK」のあらすじ】

恋愛初心者の高校生・歌子は友人に連れられて行った合コンで警察官の功太と出会う。歌子が男らしい功太に惹かれる一方、彼女が16歳の高校生と知った功太は戸惑いを隠せない。職務上、功太は女子高校生と軽々しく付き合うことはできないと考えるが、高まる気持ちを抑えることができず、いきなり彼女にプロポーズ。歌子は彼との結婚を決め、2人の“内緒の結婚生活”がスタートするが、次第に気持ちがすれ違っていき……。

WOWOWから引用

【映画「PとJK」の感想(ネタバレ)】 

 

三次マキの同名少女コミックを「オオカミ少女と黒王子 」の廣木隆一監督が亀梨和也、土屋太鳳共演で映画化した青春ラブストーリー。

 

タイトルに惹かれて見てみた。

 

PとJKは、ポリス(警察)と女子(J)高校生(K)の略だと思うが、ひょんなことから知り合った警察官と女子高生が惹かれ合い、結婚前提に付き合うという話。

 

原作は未見だが、ほぼほぼ設定ありきで作られたとわかる話で、この設定をやりたいがために起こる主人公の言行にあまり納得がいかず、この設定を受け入れるだけの共感が入ってない。

 

っというのも、最初の設定、警察官の男(26歳?)に対して、土屋太鳳が演じる女子高校生(16歳)という年齢設定から、さすがに無理がある。せめて女子高生といえど、18歳位にしてくれないと、16歳では、ほぼほぼ中学生の方に近く、年齢から来る犯罪臭に気が散って中身が入ってこない(笑) 

 

大人っぽい16歳もいるがそういう事ではない。

 

教師と生徒なら学校のことなので、16歳という設定でもしょうがないが、警官と女子校生という設定なら別に無理に16歳にしとく理由もない。原作がたぶん16歳だったんじゃないかと思うが、そこは実写(俳優)に合わせて年齢も変えたらいいと思う。

 

そもそも実年齢で言うと、撮影当時、亀梨和也(1986-2017)が31歳(前後)に対して、土屋太鳳(1995-2017)は、22歳(前後)という状態で演じているわけだが、どちらもやはり見た目に無理がある。なんであえてこの設定でこのキャストなんだと。

 

土屋太鳳の16歳は、高校生に見えなくはないが、16歳と言われると大分無理してる感じは否めない。特に若さ(フレッシュさ、純粋さ)というものを演技でカバーしよう(出そう)とすればするほど、なんかどこかキャラがアホに見えてくる(笑)

 

亀梨和也にしても、なぜ今、この設定で亀梨和也なのか?という疑問もある。

 

もっと他若手でちょうど良いジャニーズがいるだろうし。

 

まーこの年齢や外見は、実写作品なので、なんとか許容するにしても、それ以前に登場人物の動機や行動にも共感ができないことが多い。

 

まず、そもそも16歳の女子高生とちゃんと付き合うという主人公の行動が、作品上で全然理解ができない。これは個人的な価値観とかではなく、物語上の流れとして。

 

もちろん、誠実さをウリにしてる警察官という設定なので、法律に触れないように行動しようとするのはわかるが、キャラクターが心底そう決断してるというよりかは、作品のコンプライアンス上、そういうスタンス(模範警察官)にしないといけませんと、上から命令が下されたような行動にしか思えない。

 

この行動にこっちの気持ちがまるで乗ってこず、どこか暑苦しさだけがある。

 

こう言ってはあれだが、なんか警察の名誉回復映画とも言わんようなキャラクターだ。

 

正義感の塊というか。全然人間味(私生活)が感じられない。

 

例えば、交番の同僚が、結婚前提に付き合うと決めた彼に対して、18歳まで待てないの?というような普通の事を言うが、ホントにその言葉通りで、本当に好きなら付き合わずに2年位待ちゃいいのだ。それが大人の判断(決断)じゃないのか。なぜにそんなに焦る。そんなに現役女子高生がいいのか。

 

これがそういう設定だから、仕方ないのはわかるが、この時点でもう設定に無理が出てきているのだ。

 

ちなみに、変にここで正義感を出したことで(結婚前提に付き合うと両親に宣言する)、話がややこしくなってる。

 

そもそも、出会って1日目で(飲み会の終わりに一緒に帰って不良に絡まれて彼女がケガして、入院して、付き添ってるうちに好意が募って)、結婚前提に付き合うって決めるって、早すぎ。そう思っててもいいが、別に思ったことをすぐ口に出して言わなくていい。

 

本来なら、この男側の内面の感情が理解できて、結婚前提に付き合うという決断が素直にこちらにもそうした方が良いと感じられるようでなくてはいけないが、まるでこっちの感情が育ってないうちに勝手に一人で決断していて、ずっと気持ちは置いてけぼりなのだ。

 

で、その理由が、”彼女を近くで守りたい”というのだが、その建前が回りくどくて、よくわからない(笑)

 

これなら、女子高生とやりたいと下心全開で言ってくれた方が、話がわかりやすい。

 

”彼女を近くで守りたい”と言っても、仕事中は、警察の仕事をしてる訳で、実際、守れるのは私生活の時間だけだし。

 

職業が警備員ならギリギリわかるが。

 

警備のし過ぎで、自分が警備員なのか警察なのかごっちゃになっているのではないかすら思う。

 

彼女を近くで守りたいなら警備会社に就職した方が良い。

 

そして、彼女の両親から警備の仕事をもらうのだ。仕事はこないだろうけど。

 

あと、自分に絶対の自信(正義)を持ってるようだが、出会って二日目に、結婚前提に付き合わせてください…という両親への報告は、彼女の家族からしたら、あんた誰だよ?のレベルだ(笑)

 

せめて彼女の家族と適度に人間関係が出来て、変な男にばっかり当たって傷つく娘を心配した父親から、本当は、娘には君のような人と一緒になってくれたらいいんだけどね…というような言葉をもらえる位信頼を勝ち取れてから、娘さんと結婚前提に付き合わせてくださいというのが、本当の誠実さではないのか。

 

出会って二回目に急に結婚前提に付き合わせてくださいというのは勝手だが。

 

あんたはな、誠実さがあるように見えて、あんたの誠実さというのは、ただ、自分の意見を通したいだけの、ただの自己満足なんだよ。(笑)

 

それに飲み会に来てた子が、急に女子校生だとわかった時に、”このクソガキ!”と豹変するのは警察官(人)としてどうなんだろうね。

 

あんたのその軽々しい態度が、事件を呼び込んでいるんじゃないのかね。

 

彼女が不良達に拉致されたのも、もとはと言えば、スケボーで遊んでた少年を無理やり逮捕しようとしたことが原因じゃないのか。

 

父親が亡くなった時もそうだ。

 

街中でヘッドフォンして、辺りの物事に一切気を配ってなかったから、犯人が近づいてたことすらわからなかった。

 

そうだ、父親は、そんなあんたを庇って死んだ。

 

ヘッドフォンをしてたあんたには、父親の最後の声も届いてなかっただろう。

 

そうか、教えてほしいか、父親が最後に何て言ってたか?

 

こうだ、

 

”うしろ〜〜、功太うしろ〜、うっ…功太…”

 

それがあんたの父親が残した最後の言葉だ。

 

街を歩くときは、せいぜい後ろに気を付けるんだな、志村さんよ、

 

「俺、佐賀野って言います」

 

 

 

評価 ★☆☆☆☆ (星1.5)

 

(まとめ:設定としてPとJKの相性が良くないことがわかる亀梨和也と土屋太鳳の青春ラブストーリー。最初の15分位は走って、疾走感はあったが、走らなくなってからは、面白さも無くなってしまった。少女漫画で基本女子目線の映画であるが、女性側として、この男(内容)にぐっとくるのだろうか。マンガならわからなくもないが、実写では謎です。むしろ同級生の不良の男の子の方が、背景がわかりやすく、共感がある。亀梨和也と土屋太鳳のファンもなければ、スルーで良い。ラストシーンも急に出演者が劇化してふざけてるし。ああいうのは誰が言うんだろうね。最後は出演者みんなで校門まで二人を送り届けよう、…今までの役が台無しもいいところだね(笑))

 

 

 

想像できないってことは

 

可能性があるってことなんだよな

 

どんな人間にもなれるよ

 

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映画「一週間フレンズ。」の感想(ネタバレ)

  • 2020.03.11 Wednesday
  • 01:34

■映画「一週間フレンズ。」の感想(ネタバレ)


■監督:村上正典
■出演:川口春奈 山崎賢人 松尾太陽 上杉柊平 高橋春織 伊藤沙莉 戸次重幸


【映画「一週間フレンズ。」のあらすじ】

高校2年生の祐樹はいつもひとりでいる同級生、香織に心を惹かれるように。ある日、祐樹は思い切って香織に“友達になってください”と声を掛けるが、彼女から断わられてしまう。実は彼女には“友人のことを1週間で忘れてしまう”という記憶障害があり、これまで友人を作ることを拒み続けていた。それでも諦め切れない祐樹は彼女のそばにいたいと願い、香織と交換日記を始めて、彼女との距離を縮めようとするが……。

WOWOWから引用

【映画「一週間フレンズ。」の感想(ネタバレ)】 

 

 

葉月抹茶の同名コミックを「電車男」の村上正典が川口春奈、山崎賢人共演で実写映画化したラブストーリー。

 

川口春奈が出てたので見てみた。

 

内容は、交通事故が原因で一週間しか記憶が保てない記憶障害に陥ってしまった女子校生と彼女に好意を抱くクラスメートの話。

 

全体を通して、毎週記憶がリセットされてしまう彼女に対して、男側が健気に何度もアプローチを繰り返す姿には、好感はあるものの、序盤から中盤までは、ほぼほぼ関係性に進展がないため(恋愛ですらない)、見どころが無い。

 

電車内に忘れた本を渡すシーンは、印象的だが、それ以降は、ほぼほぼ何でもないようなシーンの繰り返し。

 

その後、元カレらしき人物の登場で、三角関係となるも、過去のいじめが記憶障害の原因だったり、新たな真相がわかるものの、二人の関係性が改善されるわけでもなく、ぐだぐだが続き、あまり盛り上がらない。

 

これまでの出来事(彼女との記憶)をぺらぺらマンガで記しておいたラストのオチは、この為に作った作品かと思うほど、感動的ではあるが、そこをやりたいがために費やした二時間と価値を考えると、トータルでは微妙としかいえない。

 

また、記憶が一部復活した後に、付き合うことになるかと思いきや、また友達から始めるというのも、男側にとっては、なんとも割に合わない。高校も卒業しちゃう訳だし。卒業後も関係が続くとは到底思えない。人間関係なのでそういうものではないと思うが、あまりにも物語として、男側にリターンが無い話である。

 

リターンが無いというのをもっと深く言うと、リターンと感じさせないほど(リターンが無くてもいいやと思うほど)の川口春奈の魅力がほぼほぼ出てないということでもある。

 

 

 

評価 ★★☆☆☆ (星2つ)

 

(まとめ:物語自体は純愛だし、感動もあって悪い話ではないが、どこか退屈な川口春奈出演のラブストーリー。記憶障害というのがテーマになってるが、この負の記憶障害の要素を飲み込んでしまうほどの恋愛物語にはなっていない。最初から最後まで、記憶障害に囚われてしまい、実話でもなければ、ただの作者の自己満足としか思えない綺麗すぎるラストがあるのみ。どれほどの人間がこのラストで満足できるのかは、人それぞれだと思うが、個人的には、旨味が少ないとしかいいようがない。ましてや、一週間で記憶が無くなることをいいことに嫌らしいことを考えしまうような人間には、このラストは、到底受け入れられない。まあタイトルで、”一週間フレンズ”ってネタバレしてるわけだけども。) 

 

 

何かいいことしたいってときは

 

何か悪いことしたいって

 

思ってる時らしいぞ

 

-?

 

 

あたしと友達になってください

 

-?

 

 

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映画「君は月夜に光り輝く」の感想(ネタバレ)

  • 2020.03.02 Monday
  • 17:42

■映画「君は月夜に光り輝く」の感想(ネタバレ)


■監督:月川翔
■出演:永野芽郁 北村匠海 甲斐翔真 松本穂香 今田美桜 優香 及川光博


【映画「君は月夜に光り輝く」のあらすじ】

高校2年生の卓也はクラスの寄せ書きを届けるために行った病院で、同級生のまみずと出会う。明るく振る舞う彼女だが、“発光病”と呼ばれる不治の病に侵され、余命ゼロといわれていた。まみずが大切にしていたスノードームを割ってしまった卓也は、病院を出ることが許されない彼女のために、叶わない願いを体験する“代行体験”をすることになる。体験を重ねることでまみずは人生の楽しさを覚え、卓也は彼女に惹かれていくが……。

WOWOWから引用

【映画「君は月夜に光り輝く」の感想(ネタバレ)】 

 

 

佐野徹夜のデビュー小説を映画「君の膵臓をたべたい」の月川翔監督が永野芽郁とDISH//の北村匠海がダブル主演で映画化したラブストーリー。

 

永野芽郁が出ていたので見てみた。

 

内容は、発光病という謎の病に侵され病室から出られない女子高生とそのクラスメイトの関係を描いた恋愛話。

 

「君の膵臓をたべたい」を先に見てると、ヒロインが病気に侵されて余命わずかの設定といい、死ぬまでにやりたいリストに付き合わされる設定(一緒にやるか、一人でやるのかの違いだが)だったり、キャスト(北村匠海)や監督が同じだったり、ほぼほぼ焼き増しのような気がするが、浜辺美波と代わったヒロインの永野芽郁の自然体の良さ(病弱の良さ)は出ていて、内容的には、悪くはない。

 

またノリで描くことなく、落ち着いて描いていて共感しやすい。

 

メインテーマ(病気設定の恋愛)は王道の流れなので、そこに対して特に言うことはないが、脇役で今田美桜がメイドカフェ(メイド服を着て)でバイトしてたり、サブストーリーに多少見どころがある。

 

今田美桜の役は、ほぼほぼ捨てキャラ扱いになってるが、個人的には、もう少しこっち側との恋愛関係があっても良かったと思う位、今田美桜のメイド服の需要は、十分あると思う。

 

ほぼほぼノーメイクで入院服姿で自然体(病弱)の永野芽郁と、化粧してメイド服を着て見た目華がある今田美桜は、対照的なキャラだが、それぞれに良さがある。今田美桜は悪役でもないし。

 

あと、個人的に気になってる松本穂香が、北村匠海(主人公)の事故で亡くなった姉役で少し出ているが、大した絡みもなかったのが、もったいないなと思う。

 

 

 

評価 ★★★☆☆ (星3.4)

 

(まとめ:若手女優陣の良さが結構出ていた青春SFラブストーリー。永野芽郁、松本穂香、今田美桜が好きなら、見といて損はない。個人的には、メイドカフェでバイトするのがメインストーリーでも良いと思う位、バイトシーン(休憩室含め)がいいなと思う。病弱の彼女のことは一旦忘れて、しばらくバイトしてろと言いたい(笑) 最後に内容について少し触れると、小説的な表現というのは、ある面で美しくもあるが、その表現をリアルに想像すると、完全に頭おかしいなと思うことがある。美しい表現に酔うのは良いが、酔い過ぎると、設定というかそのキャラクターそのものの存在が崩壊しかねない。特にこのヒロインの死に方は、怖すぎる(笑) いきなりファンタジーだし、もうコメディでもある。)

 

 

 

それから渡良瀬まみずは

 

14日間輝き続けて

 

そして 消えた

 

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映画「フォルトゥナの瞳」の感想(ネタバレ)

  • 2020.02.10 Monday
  • 10:42

■映画「フォルトゥナの瞳」の感想(ネタバレ)


■監督:三木孝浩
■出演:神木隆之介 有村架純 志尊淳 DAIGO 北村有起哉 斉藤由貴 時任三郎


【映画「フォルトゥナの瞳」のあらすじ】

幼少期に飛行機事故で両親を失った木山は、友人も恋人も作らず、自動車整備工の仕事に打ち込んできた青年。ある日、彼は自分が“死を目前にした人間が透けて見える”能力を持っていることを知る。望まぬ能力に苦悩する中、携帯電話を修理してもらおうとショップに寄った彼は店員の葵と出会う。明るく、自分に対して夢や希望を与えてくれる葵に木山は次第に惹かれていくが、街行く人々が次々と透けて見えてしまうようになり……。

WOWOWから引用

【映画「フォルトゥナの瞳」の感想(ネタバレ)】 

 

百田尚樹の同名小説を「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」の三木孝浩監督が神木隆之介、有村架純共演で映画化したラブストーリー。

 

有村架純が出てたので見てみた。

 

内容は、人の死が見える能力を持つ男とその彼に助けられた女性の話。

 

死神のように人の寿命(死)がわかるという設定は、これまでにも多くの作品で使われた設定なので、これと言って新しさはないが、他の作品とやや異なる部分で言うと、いきなりネタバレになるが、人の死が見える”フォルトゥナの瞳”という特殊能力を持ってる人間が、結構いるということ。

 

通常、大抵は主人公だけが特殊能力を持ってることが多いが、この作品、蓋を開けてみると、主人公、女、どこかの医者と、計3人が持っている。※ある街レベルで、3人見つかるので、ほかにも探せばもっと居そうだが。

 

テーマとしては、他人の命を助ける(運命を変える)と、自分の寿命が短くなるという副作用があるため、自分の命を犠牲にしても他人を助けるべきか?という部分が、この作品の見せ場というか共感ポイントとなっている。

 

そして、”フォルトゥナの瞳”を持つ者同士が出会ったことで、最終的には、お互いが相手を思うあまり、一方は、死の運命を受け入れ(自分が死の運命を受け入れることで相手を生かす)、また一方は、自分を犠牲にしても相手の死の運命を変えようと奮闘する(自分の寿命と引き換える)という悲しい運命の中で生きる男女の姿が涙を誘う内容となっているが、それが泣けるかどうかは、微妙である。

 

というのも、作品としては、悪くはないが、ありきたりなテーマで、ありきたりな着地(結末)なので、恋愛作品としては、特に変化はなく通常運転にしかなっていない。

 

唯一、彼女が”フォルトゥナの瞳”を持っていることは、最後まで隠されていて、最後の最後に明らかになりどんでん返しのように、実は、あの時の彼女の心境はこうでと、シーンを振り返ってお涙頂戴作業に入るが、これも、いつもの恋愛映画の作業に思えて、これと言って、深く響くこともなかった。

 

この作品の見どころがあるとすれば、有村架純の携帯ショップ店員部分。

 

携帯ショップに行って、有村架純がいたら、おおって思うね。私服だと年齢相応であまり良さ出てなくて、やっぱ制服だな。

 

 

評価 ★★★☆☆ (星3.2)

 

(まとめ:導入こそ風呂敷の広げ方はでかいが、蓋を開けてみると、意外とこじんまりとした恋愛映画。個人的には、彼らの恋愛よりも”フォルトゥナの瞳”を持つ医者の方が興味深い。彼の信条として運命を変えないことを是としてるのだが、それじゃただのヤブ医者じゃねえか!(ヤブ医者ですらもないかもしれない)というツッコミが止まらない。”フォルトゥナの瞳”設定で考えると、治療やアドバイス自体も間接的に他人の命を伸ばすことになっていないかと思うと、彼の医者としての存在意義とは一体なんなのだろうか。検査するだけで、自分が生き残るために患者には薬もアドバイスも何もしてはいけないと思う。この作品にとって、彼の存在とはなんだろうか。なぜ無理に医者をやってるのだろうか。気になって仕方がない。)

 

 

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映画「君の膵臓をたべたい(2017)」の感想(ネタバレ)

  • 2020.02.06 Thursday
  • 15:57

■映画「君の膵臓をたべたい(2017)」の感想(ネタバレ)


■監督:月川翔
■出演:浜辺美波 北村匠海 大友花恋 矢本悠馬 森下大地 北川景子 小栗旬


【映画「君の膵臓をたべたい(2017)」のあらすじ】

[僕]は高校時代の同級生・桜良の言葉をきっかけに母校の教師となった。彼は図書館の改築のため本の整理をしているとき、教え子と話し始めたことをきっかけに、彼女と過ごした数カ月を思い出す。膵臓の病を患う桜良が書いていた「共病文庫」という日記を偶然拾ったことから[僕]は家族以外で唯一、彼女が病気の身であると知る。[僕]は桜良の亡くなる前にしたいことのリストに沿って、彼女と一緒の時間を過ごしたが……。

WOWOWから引用

【映画「君の膵臓をたべたい(2017)」の感想(ネタバレ)】 

 

 

住野よるの同名小説を「黒崎くんの言いなりになんてならない」の月川翔監督が浜辺美波、北村匠海、小栗旬、北川景子らで映画化したラブストーリー。

 

浜辺美波が出てたので見てみた。

 

原作は小説作品のようだが、浜辺美波が演じるヒロインは、女子高生らが主役の青春(萌え系?)アニメに出てくる自分の世界に酔ってるヒロインのようで、実写作品だが、あまりキャラ設定や世界観に現実っぽさは無い。というかどこかアニメっぽい。

 

ちなみに同名のアニメ映画もあるようだが、この実写版公開の後に、アニメ化(2018年)されたようなので、演技等でアニメのキャラクターを意識してたという訳でもなく、小説の段階でもともとこんなキャラクター設定なのだろうと推測する。

 

内容に関しては、ネタバレになるが、膵臓(すいぞう)の病気で余命一年のヒロインの話で、悲劇的な話なのだが、病気の症状をほぼ描かずに、ヒロインも明るく振舞ってることもあって、普通の青春恋愛映画とあまり変わらずに見れる。

 

一応、病いの作品だが、具合の悪さをことさら強調して、お涙頂戴的な演出に振ってないので、ジメジメすることなく好感度は高い。

 

全体的に静かに落ち着いて描かれていて、最近の少女漫画原作系恋愛作品に多くみられる過剰な演出とノリだけで描いてるようなバカっぽさは無いのも良い。

 

そういった意味では、最近の個人的なヒット「あの頃、君を追いかけた(2018)」に次ぐ内容だ。

 

結果的には、一緒にならなかったが、死ぬ前に親友のことを心配して付き合わせようとする(友達にさせようとする)ヒロインの自己犠牲精神には、ベタだが、心をつかまれた。

 

ちなみに欲を言うと、ヒロインのキャラクターはこれで良いが、男の設定がもう少し、行動や言動にユーモアが欲しいところだ。

 

ちょっと性格があまりにも真面目過ぎるので流れ(やりとり)が単調に思うところがある。

 

すごい本が好きで高校生にも関わらず自宅に岩波文庫作品を含む何百冊と本を持ってる設定だが、多少物知りという部分以外の思想的や知的な奥行きがあまり感じられないのはもったいない。

 

この部分で、「あの頃、君を追いかけた(2018)」の方が、引用を使ってる分、知的で会話に深みがある。もちろんこちらも悪くはないが、ヒロインの言動に押され気味だ。図書館を整理できるほど、本を読んでる(設定)なら、もっと返しの言葉から知性を感じるいい訳が欲しい。

 

また個人的には、自信満々のヒロインが勝手にデートの約束をしたりするが、待ち合わせに行かないなどの裏切る行動パターンがあっても良いと思う。もし休日デートの最初の約束をほっぽっていたら、確実にこの男に興味が出て心を鷲掴みにされていたと思う。

 

図書室でデートの約束をした次のシーンが、当たり前のように休日のデートシーンに行くのではなく、月曜の朝の学校の教室のシーンから始まっていたらやばかった。

 

ヒロインの

「なんで来ないの?」

の詰め寄りから、

「行くとは言ってない」

「来ると思ってずっと待ってた」

「時間を無駄にするべきじゃない」

「待ってる時間を無駄にしたわ」

 

膵臓の病気で余命があと1年と宣告されてるヒロインに上から目線で時間を無駄にするなと言いつつ、その子から誘われたデートになぜか行かない。

 

多少人でなしっぽいが、人間的な興味は尽きない。言い分もわかるし。

 

シリアスを維持しつつも、この位のユーモアの幅は欲しい。

 

この作品は、男側が消極的過ぎて、ところどころ会話に勢いが足りない。

 

外見で選ぶとヒロインは、三番目とか、ところどころ注目すべきところはあるが、まだまだ地味に面白さを狙える箇所はある。

 

ヒロインのキャラなど枠組みはしっかりしていて、フリは、良く出来ているが、男側の返しのオチが弱い。

 

共感、感情移入という部分では、非常に惜しい作品だ。

 

 

評価 ★★★★☆ (星4つ)

 

(まとめ:浜辺美波の魅力が全開の良作青春映画。最近見た彼女の数作品の中では間違いなくベスト1。浜辺美波を知るには、まずはこの作品からでしょう。作品の評価とは関係ないが、この映画の中であるように女性に家に誘われて、さらに思わせぶりな態度で体を密着され、それによって男に火がついて、そのまま強引に事に至った場合、あとから合意の上じゃなかったと仮に女に訴えられたら、男は準強姦罪になってしまうのだろうか。たぶんなってしまうんだろう事実付き合ってた訳じゃないから。そうなったら、もう何も信用できないな(笑) ハニートラップってこういうことなんだろうね。)

 

 

 

偶然じゃない 

 

流されてもいない

 

私たちは自分で選んで

 

ここに来たの

 

-?

 

 

ガムいる?

 

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映画「わたしに××しなさい!」の感想(ネタバレ)

  • 2020.01.29 Wednesday
  • 04:02

■映画「わたしに××しなさい!」の感想(ネタバレ)


■監督:山本透
■出演:玉城ティナ 小関裕太 佐藤寛太 山田杏奈 金子大地 オラキオ 高田里穂


【映画「わたしに××しなさい!」のあらすじ】

同級生には秘密で人気ウェブ小説家として活躍する高校生の雪菜。ある時、ライバル作家ドルチェと同時に連載を開始し、最終回で人気の高かったほうを映画化するという対戦企画が持ち上がる。雪菜は新作に恋愛要素を入れようとするが、恋愛経験ゼロの彼女は恋する気持ちが分からない。そんな中、偶然から学校一のモテ男子である時雨が実は腹黒だと知った雪菜は、その秘密を盾にして彼に自分と疑似恋愛するよう脅迫するのだが……。

WOWOWから引用

【映画「わたしに××しなさい!」の感想(ネタバレ)】 

 

遠山えまの同名コミックを玉城ティナと小関裕太の共演で映画化したラブストーリー。

 

タイトルに惹かれて見てみた。

 

内容は、人気ウェブ作家の女子高生が恋愛小説を書くために学校の人気男子の弱みを握って疑似恋愛に励むという話。

 

こちらも少女マンガ原作ということで、いつもながら、イケメン男子に周りを囲まれた逆ハーレム状態の女子目線の夢物語が繰り広げられている。

 

壁ドンその他、女子が見て胸躍る?ようなキュンキュン演出が豊富に盛り込まれているが、過度にその部分をキラキラ持ち上げてる感じはなく、普通の緊張感があるドラマタッチの中でテンポ良く行われるので、男が見てても、それほどバカっぽくは無く、比較的中立の立場で見れる。

 

ただ物語としては、実体験を自身の恋愛小説の文章に逐一反映していくセリフ(言葉)は、映画よりも文章が主体の小説向きだと思う。映画ではヒロインが書いてる恋愛小説の世界には入り込みづらく(内容も少ないのもあるが)、小説家設定自体も、飾り程度でその機能性は薄い。

 

出来ればヒロインの恋愛小説の中身を前面に出し、リアル(学校生活)と小説世界をバランスさせることで、もっと彼女の人間としての内面の奥が描ければ、人として共感が増えたと思うが。

 

個人的には、この「わたしに××しなさい!」という設定は、シリアスで描くには、やや微妙な設定だと思う。

 

しくみ自体は、実体験(ミッション)がフリで、のちの小説化(感想)部分がオチのような関係になっていて、非常にお笑い(コメディ)にしやすい設定になっている。この設定ならいくらでも面白くできるスペースはあるのだが、そういったスカした面白さ(遊び)は、この映画にはほぼ無い。

 

基本的なことを言うと、めちゃくちゃブスな奴をヒロインにして、「わたしに××しなさい!」と命令するが、だれも男が××してくれなくて、恋愛小説の連載が一向に始まらないなど、序盤はここからスタートしてもいい位だと思う。恋愛経験ゼロという設定を使うなら特に。

 

ミッション自体が難航すればするほど、よりヒロインの努力に共感が呼ぶし。

 

モテないので、ただただモテる男の弱みを握ることにだけ精を出す、陰キャラ女の方がキャラ設定として好感がもてるし。

 

作品としては、学校で工作活動ばかりしていて、全然小説書いてねえじゃん位でちょうど良いでしょう。

 

ヒロイン役の玉城ティナは、オタク系っぽさはあるかもしれないが、どう見ても見た目は十分可愛く洗練されていて、「わたしに××しなさい!」という命令自体が、一般的な男にとっては特に嫌な感じがない。性格も悪いというわけでもないし、男側にデメリットが見つからない。

 

少しいじめられてたり、クラスではぶられてる位の設定は必要だったと思う。

 

っということで、この映画では、ヒロインが××しなさい!にあえて男が拒否する理由に最初から疑問が発生している。

 

お前格好つけんなと(笑)

 

ということで、最初の設定から本末転倒で、設定が十分生きていない。

 

これが男と女が逆の設定だったら、非常にわかるんだけどね(笑)

 

この外見のヒロインだったら、ミッションの難易度は、どれもVERY EASYだわな。

 

 

評価 ★★★☆☆ (星3.2)

 

(まとめ:少女マンガ原作映画の中で比較的真面目な恋愛映画。いろいろ書いたが、少女マンガ原作映画作品の割に、ふざけた演出が少ないので、好感が持てる。ただ、内容は、感情移入できるほどの深みはない。恋愛映画では、前回見た「あの頃、君を追いかけた(2018)」を全然超えれてないな。まだ、”あの頃〜”の余韻が残ってるしね。)

 

 

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