映画「101回目のプロポーズ〜SAY YES〜」の感想(ネタバレ)

2017.03.23 Thursday 中国映画/香港映画/ レビュー

■映画「101回目のプロポーズ〜SAY YES〜」の感想(ネタバレ)



■監督:レスト・チェン
■出演者:リン・チーリン ホアン・ボー チン・ハイルー カオ・イーシャン 武田鉄矢

WOWOWで放送していた映画「101回目のプロポーズ〜SAY YES〜」を鑑賞。

【映画「101回目のプロポーズ〜SAY YES〜」のあらすじ】

上海で内装業の店を営む男性ホアン・ダーは、99回目のお見合いに失敗してしまう。そんなとき彼は偶然、美人チェリストのイエ・シュンと出会う。その後も偶然の出会いが重なり、ホアン・ダーは美しい上に誠実な彼女の人柄に惹かれ、イエ・シュンは不器用でも真面目なホアン・ダーの優しさに触れ、次第に彼の存在が気になりだす。そんなある日、行方不明だったイエ・シュンの婚約者シュー・ジュオが生きているという知らせが届く。 

WOWOWから引用

【映画「101回目のプロポーズ〜SAY YES〜」の感想(ネタバレ)】


1991年にフジテレビで放送された名作ドラマ?「101回目のプロポーズ」をリン・チーリン主演に迎えて日中合作でリメイクした作品。

WOWOWで放送してるのを見つけたので見てみた。

内容は、基本設定は、原作(日本版)と同じだが、原作では浅野温子(ヒロイン)の婚約者はすでに死んでたはずだったが、この中国版では、婚約者は行方不明のままになっていて、途中でなぜか生きていた知らせが届き、二人の間に合流してきてひと悶着あるようになっている。

原作と同じ流れを想像していたので、急な展開に一瞬韓国ドラマかと思ったが、のちの登場人物のセリフでもそう言っていて、アジア圏では、もうこういう無理目の泥沼展開?と言えば、=韓国ドラマの定義はもう有名なんだと知った。

ちなみにラストは、それほど泥沼にならず(元婚約者が引いて)?ハッピーエンドなので最後も心地良い。

この中国版「101回目のプロポーズ」だが、ヒロインに台湾女優のリンチーリンを起用しているが、このリンチーリンの美女感&透明感は、すこぶるやばい。この撮影当時でもすでに30代後半だが、今の日本人女優でこれほど美的に見て味わえる人はいないんじゃないかとさえ思う。

もちろん、美女と野獣設定なので、衣装や世界観など過度に美女として持ち上げてる(盛ってる)こともあるが、もともとモデルだけあって、何着ても似合うなと思う。しかも背が高くて細いだけじゃなくて、意外とナイスバディ。この映画は、それに尽きます。



評価 ★★★★☆ (星4つ)

(まとめ:リメイク作品ではあるが、主演のリンチーリンの魅力が全開のラブストーリー。話のテーマとしては、男の愛の頑張りの感動作ではあるけど、個人的には、男としてみてると、絵的に癒される、癒しムービー的な側面も感じます。とにかくリンチーリンが最高です。特にウエディングドレスのお店での嫉妬するお茶目な演出は、違う別のパターンも欲しい位です。あと、武田鉄矢がゲスト出演してるが、いつもの金八先生風の例えは、なんか説教臭く感じていらないかなと思う。)


何だよそれ

韓流ドラマかよ


-?


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映画「超強台風」の感想(ネタバレ)

2017.03.12 Sunday 中国映画/香港映画/ レビュー

■映画「超強台風」の感想(ネタバレ)



■監督:フォン・シャオニン
■出演者:ウー・ガン ソン・シャオイン リウ・シャオウェイ イン・グォホワ ジョウ・ジェンポー

WOWOWで放送していた映画「超強台風」を鑑賞。

【映画「超強台風」のあらすじ】

太平洋上に発生した大型台風12号は、地球温暖化の影響で観測史上最大級に勢力を拡大、人口120万を抱える中国沿岸部のある都市へと進路を向けていた。上陸の可能性は五分五分、市民の避難を断行して進路がそれれば経済的な損失は計り知れない。責任の大きさに行政担当者たちが尻込みする中、市長は台風が直撃してからでは遅いと避難を決断する。やがて台風が上陸、市長はなおも逃げ遅れた被災民をひとりでも救おうと奔走する。

WOWOWから引用

【映画「超強台風」の感想(ネタバレ)】

中国ドラマ「-大明帝国- 朱元璋」のフォン・シャオニン監督が監督、製作、脚本、撮影を担当した災害スペクタクル。

あらすじでミニチュアを多用した中国映画と言うことで気になって見てみた。

災害スペクタクル部分ではCG+ミニチュアを使って表現しているが、CG全盛の時代にあえてミニチュア?という気がしないでもないが、精巧につくられた家や、車などを実際に津波?(水)でぶっこわしてるので、CGでは出てこない生々しさ(リアルさ)があり、意外とミニチュアありだなと感じた。

ミニチュア感はどうしてもわかってしまうけど、どこか平面的で薄っぺらいCGに比べると断然リアル。

ちなみにこの映画、災害スペクタクルアクション部分は素晴らしいが、ストーリー部分(演出)は、極端に過剰な演出が施されていて、まるでコントのようで笑ってしまう。

しかも、あえて笑わそうとしてそのように作ってる訳ではなく、製作者はたぶん一生懸命真面目に作っているのに、結果的にお笑い文化がある日本人がみると非常に面白い出来になっている。

そういった意味では、日本のほぼパターン化されたお笑い(フリを作ってからボケる)に慣れていると、みない種類のいきなり笑わそうとする(別に笑わそうとしてはいないんだけど)天然の笑い?がかなり隠れていて楽しめる。

もし仮に、こういう映画を日本人が狙って作ろうとしたら、もっと整理された感じになるが、そうなってしまうと、この映画の本来の面白さは、無くなってしまうと思われる。それを考えると、やはり日本人にとっては、この映画は、特出した貴重な映画だと思う。

ちなみにこのおかしな流れに見えるすべての原因は、中国ならではの儒教文化によるところが大きい。この儒教文化を理解してるかどうかで、この映画の面白さも変ってくると思う。

儒教は、民が苦しみから救済される(解放される)条件(この映画で巨大台風から助かる方法)は、神様の意志(祈る)でもなく、また人民の協力でもなく(平民がいくらそれぞれがんばっても実はあまり関係なく)、聖人が君主(皇帝)となり正しい良い政治(判断)を行うことによってのみ、民は救済されるという理屈が根本にあるのだ。正しい政治が行われさえすれば、経済だけでなく、自然災害すらも無くなってしまうというのが宗教としての儒教。

この映画も根本的にそういう流れで作られているため、上記説明にある聖人役がしっかり登場している。それがこの映画の中での最高権力者である市長。この映画での彼の活躍といったら、必要以上にいろんなところで口を出してきては、正しい判断を下すのだ。というか、彼の正しい決断がないことには、人民は救われないという教えなのでしょうがないのだが。

日本人からすると、市長が市長職以外の決断まで勝手にしてることに違和感ありありなのだが、中国では、彼を頂点として政治判断を下す事に意味があるので、ごく普通のことなのだ。別に遊んでいる訳ではない。

しかし、この市長の強引さというか、聖人っぷりに対する、過剰なまでの持ち上げる演出は、度を越えていて時々笑えてしまう。ときには、モーセかと思うくらいの荒れた海すらも味方にするくらいの聖人(超人)ぶりだ。これも別に遊んでいるわけでもなく、聖人の力というのは、超能力者にも思えるほどになる。

ちなみに彼(市長)の学校の先生であった女性の気象科学者?も出てくるが、彼(市長)が本当に正しい判断を下したかどうかは、彼女の反応にて、一応確認されるようになっている。中国にとって、両親や先生、師匠というものは、この上なくありがたき位の高い人物。その尊敬された人物から、褒められるということは、行動が正しいという結論になる。

この二人の関係は、劉備(市長)と諸葛孔明(先生)だと思ってみると、わかりやすいかもしれない。

この二人のやりとりもまた実に面白く、政治判断を学校のテストの点数に例えて、先生が言うセリフ「満点よ、また満点よ!」は、もうコントでしかない。

ちなみに、聖人(市長)を過剰に持ち上げる演出はいいのだが、その反面一般人が、必要以上に低くされてしまって、妊娠した妻を持つ夫役の人は、大人なのに小学生みたいな駄々っ子になっていて、かなりアホキャラクターにさせられている。

映画として見ると、儒教の理想主義が強めに反映されて(プロパガンダ映画?)、弊害がいろんなところに出ているが、日本人として、中国の根本思想を理解するには、この上なき教材ではないかと思う。


評価 ★★★★★ (星5つ)

(まとめ:ところどころ退屈ではあるが、意表を突く面白さが味わえる中国災害アクション。暇があれば、一度見てみて欲しい、最近では、おすすめしたい中国映画。ぜひ夜中とかに見て欲しい。面白さを自分で見つけられる人なら、この映画のいろんな場所に面白さが隠れていることを発見することでしょう。個人的には、サメの登場シーンが一番笑えたかな。完全に投げ入れてるよね。)



そのあと、

僕の携帯電話が

壊れて


-?


電話番号も覚えてなくて

-?



俺たちはみんな

ただの漁師ですよ


-?


市長だ

-?


命ずる

-?


満点よ

また満点よ


-?



サメだ危ないぞ

-?


人民解放軍が来てくれたぞ

-?


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映画「ブラッド ウェポン」の感想(ネタバレ)

2017.01.22 Sunday 中国映画/香港映画/ レビュー

■映画「ブラッド ウェポン」の感想(ネタバレ)



■監督:ダンテ・ラム
■出演者:ニコラス・ツェー、ジェイ・チョウ、リン・ポン、バイ・ビン[白冰]、アンディ・オン、リウ・カイチー

WOWOWで放送していた映画「ブラッド ウェポン」を鑑賞。

【映画「ブラッド ウェポン」のあらすじ】

巨大犯罪組織がたくらむ天然痘ウィルステロを追う、国際警察のジョン(ジェイ・チョウ) 。しかし、テロの実行犯は、幼い頃生き別れた実の兄ヨウ(ニコラス・ツェー)だった。兄の娘は組織に監禁され、ウィルスに感染させられてしまう。娘の命はあと10時間--。戦うべき相手いったい誰なのか?本当の正義とは?予断を許さぬ絶体絶命の状況下、対立する境遇のふたりが下した決断は!?

※商品ページより引用

【映画「ブラッド ウェポン」の感想(ネタバレ)】


ニコラス・ツェーとジェイ・チョウが共演したハードアクション。

ジェイチョウが久々に映画に出てたので見てみた。

中東(ヨルダン?)での戦闘アクションに始まり、マレーシアほかアジア各地(たぶん)で大規模ロケを行っていて、カーアクション、銃撃戦、格闘アクションなど様々なタイプのアクションがあり、アクションシーンに相当力の入れた作品。中盤から終盤は、ほぼアクションシーンの連続という位、怒涛のアクション満載で、二時間すべて見終わると、アクション見疲れがあるほど。

そんなアクション超大作と言ってもよい作品だが、内容の方は、アクションを抜きに考えると、ご都合主義満載と言うか、アクション以外ほとんど何も見えていないんじゃないかと思うほど、細かい部分でツッコミどころ満載。

電話ボックスで電話してたら、探していた男が目の前を車に乗って通るとか、カフェでお茶してたら、目の前で急に知り合いが人質銃撃事件に巻き込まれてるとか、事件が起きる世界観どれだけせまいんだよという、奇蹟的な偶然が何度も起きる。別にそういう情報が事前に入って、そこにいたという訳でもなく、たまたまそこにいたという状態なのだが。

その他、イケメンキャラなのに、号泣すると鼻水が伸びる演出を普通に許容するとか(なんで彼にやらせたんだよ)、それ以外にも主人公が倫理観を大きく逸脱してしまう犯罪行為を、特に大した理由もなく、あっさり破ってしまうとか、日本人としては、考えられない主人公のヒーロー行動が散見される。

よくジェイチョウこの映画受けたなと思うほど、日本人?として見ていて雑に思う展開が非常に多い。

ただ、中国では、細かい内容とは別に、こういうストーリー構成(見ず知らずの兄弟のために命を張る)が平気で受け入れられる文化的な背景があるのも最近知って、なんとなく中国人の感覚が理解できるようになった。

日本人の感覚では、いくら幼い頃に生き別れた実の兄弟だとはいえ、全く面識がなければ、ほとんど他人の彼のために自分の命を張ろうなんてことは考えられないと思うのだが、そこは中国、三国志の劉備、関羽、張飛の桃園の誓いを例に出せばわかるように、義兄弟の契りを結べば、それは、例え元が他人だったとしても、兄弟のために自分の命を賭けることなんてなんとも思わない強固で深い仁義(儒教)の人間関係を一瞬で構築してしまうという文化的背景があるらしい。

そういう背景があればこそ、仮にも今までは会った事が無くても本当の兄弟(血縁関係がある)だとわかれば、他人で構築された桃園の誓い以上の関係も一瞬でできてしまうというのが、この映画の中では語られないが、中国人の人間関係の根底にある意識らしい。その部分がわからないと、なんでこんなに、他人のためにジョン(ジェイチョウ)は一生懸命がんばってるのかは、日本人としては一生謎のままでしょう。

例えば、途中で、警察の同僚にジョンが兄弟を助けるため発砲するシーンなんかがあるが、あれも、一度血縁関係という上位の人間関係が自分の中にあることがわかれば、そちらの方が同僚との人間関係よりも優先されてしまうという部分を描いたシーンでもある。

日本人としては、どうしても今まで築いてきた同僚との人間関係の方を大事に考えてしまいそうだが、そこは、中国人、血縁関係の方がそちらよりも大事になる。

まー状況が状況でなければ、別にあえて同僚を撃つ必要はないが、あそこで同僚を撃つということは、それほど血縁関係の事実というものが何よりも大事だと示しているシーンでもある。

こういう人間関係の構築する部分での背景を知っていると、中国映画も今までと違った見方ができるでしょう。

ちなみに、日本人が旅行で中国に行って、商品を買った時によくぼったくられる(高く売りつけられる)のは、中国人にとって日本人(日本人に限らず他人全般)がそういう構築された人間関係の外に位置しているからで、別にいじわるでそうしているわけではないらしい。

より深く付き合い、桃園の誓いほどの関係を中国人と結べれば、相当安く売ってもらえるのは、いわずもがな、あなたのために命を賭けて助けてくれるらしい。中国人とはそういう背景がある人物らしい。実際、周りにいないのでわからないけど。



評価 ★★☆☆☆ (星2つ)

(まとめ:アクションはがんばってるがツッコミどころ満載のスペクタクルアクション。感想は上記に書いたとおりで、ジェイチョウとアクション映画に興味があるなら、おすすめだが、どちらも興味がないならスルーで良いかも。)


勝(セン)

男でも女でも

人生は博打と同じで

勝つことが大事


-?


何十億も稼ぐ会社に

良心がある?


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映画「カンフー・ジャングル」の感想(ネタバレ

2016.11.24 Thursday 中国映画/香港映画/ レビュー

■映画「カンフー・ジャングル」の感想(ネタバレ)



■監督:テディ・チャン
■出演者:ドニー・イェン ワン・バオチャン チャーリー・ヤン ミシェル・バイ アレックス・フォン

WOWOWで放送していた映画「カンフー・ジャングル」を鑑賞。

【映画「カンフー・ジャングル」のあらすじ】

香港警察の武術教官の身でありながら、私的な試合で相手を過って死なせてしまい、禁錮5年の刑で服役することになったハーハウ。そんなある日、武術界のチャンピオンが何者かに殺される事件が発生。それを知ったハーハウは、女性警部のロクに、今後も似たような事件が起きるといち早く警告。果たして彼の予言通り、同様の事件が続いたため、ハーハウは捜査への協力と引き換えに仮釈放を認められ、ロク警部とともに犯人の後を追う。

WOWOWから引用

【映画「カンフー・ジャングル」の感想(ネタバレ)】


「イップ・マン」シリーズのドニーイェンが「孫文の義士団」のテディ・チャン監督と再びコンビを組んだカンフーアクション。

ドニーイェンが出演してたので見てみた。

内容は、各種格闘技のチャンピオンたちが殺される事件が多発したことを受け、武術教官で現在服役中の男(ドニーイェン)に捜査協力の依頼が来て、一緒に犯人を捜すというもの。

なんとなくサスペンスチックな話になっているが、犯人は丸わかり。

結局、まとめると、各種格闘技のチャンピオン:ツワモノ同士のアクション(対決の見せ場)がやりたいだけの話で、ストーリーは合ってない様な物。感情移入もポーズ的で、心底共有できない。

「イップマン」では、その厳しい時代に生きた人間の辛苦みたいなものが描かれていたが、これは、もうそういうのがほとんどない。ただのアクションだけの映画。

そのためか、ラストの高速道路?でのラストバトルは、迫力がどうとかではなく、「もう、危ないし、人の迷惑だからからそんなところで戦うのは辞めなよ!」と冷静に諭したくなるほど、全く主人公たちの世界観に入り込めない出来。

また、弟子の女性が犯人にやられて負傷したことには、懸命に救急車を呼ぶのだが、それまで仲間のはずだった警官たちを逃げるためとはいえ、自らの手でボコボコにしたことには、一切、触れないご都合主義には、興ざめしてしまう(笑)

唯一、走る車の車体の下で寝ながら戦うアクション?(CGというか合成だけど)は、新しいアクションかなと思ったが、実際には、全く使えないので、う〜んというしかない。


評価 ★★☆☆☆ (星2つ)

(まとめ:ストーリーがほぼない(感情移入ができない)アクション一辺倒のカンフー映画。エンドロールを見ると、ゲスト(出演陣)は、豪華なようだが、その豪華さがあまり伝わってこないコスパの非常に悪い映画です。)


カンフーは殺人技だ

-?


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映画「帝戦 BAD BLOOD」の感想(ネタバレ)

2016.07.05 Tuesday 中国映画/香港映画/ レビュー

■映画「帝戦 BAD BLOOD」の感想(ネタバレ)



■監督:デニス・ロー
■出演者:サイモン・ヤム アンディ・オン バーニス・リウ ジャン・ルーシャー ション・シンシン チョン・シウファイ ラム・シュー

WOWOWで放送していた映画「帝戦 BAD BLOOD」を鑑賞。

【映画「帝戦 BAD BLOOD」のあらすじ】

香港。黒社会の大物アンディが銃殺刑に処され、最期を看取った妹のオードリーは、アメリカに暮らす弟を呼び戻し、親族の前で遺書を開封する。そこには、「全財産を弟妹に託す」と記されていた。だが、親族たちは組織と距離を置いていた2人の相続に納得せず、遺書に後継者の指名がなかったことからオードリーの義兄ファンキーを跡目に据える。ファンキーはアンディの遺産を組織の財産として返還を要求、骨肉の争いが始まった。 

WOWOWから引用

【映画「帝戦 BAD BLOOD」の感想(ネタバレ)】


「拳陣 FATAL CONTACT」のデニス・ロー監督による香港ノワールアクション。

あらすじを見て、中国マフィアモノで面白そうだったので選んでみた。

しかし、なぜかマフィアモノなのにアクションシーンは、銃とかでなく、カンフーで戦うという妙なアプローチ(変化球)に戸惑いながら見て、マフィアの内部抗争では、かなり人が死んでるのに警察が一切出てこない(介入しない)妙な脚本と強引過ぎる急展開、最後の女ボスと残された弟子の女の敵討ち対決では、勝てずに手榴弾で一緒に自爆するという急な悲劇ENDに泣くことすらできず大笑いしてしまい、もしかしてこの変な作品の監督はまさか?と思ったら、前回酷評した「拳陣 FATAL CONTACT」のデニスロー監督・脚本の作品だった。

この監督は、やっぱり違う(笑)

2006年の「拳陣 FATAL CONTACT」から今回の2010年「帝戦 BAD BLOOD」で、大分パワーアップしてきた。

この監督は、結局、カンフーと裏切り?と悲劇(女が死ぬ)は、物語の中に絶対に取り入れたいようだ。

もうここまで徹底してるなら、好きにしたらいい思う(笑)

相変わらず、脚本は、可笑しいことだけというか、ルール(世界観)が曖昧というか破綻している。

やっぱり物語の基本として、マフィアでもなんでも、人を殺したら、警察沙汰にならないと(警察の存在を意識する)、正義という概念がない映画になっちゃう。

もし、警察沙汰にならないなら、そうならないよう死体を捨てるなど、証拠隠滅なりをするシーンなどいれてくれないと、話が先に進まない。

マフィア内部の抗争だから、殺人も全然ありなのさ(内部処理できる)という論理もあるかもしれないが、そうなると、カンフーで戦わないで、銃でどんどん暗殺したらいいんじゃないという話にもなる。この時点で破綻してるが。殺人の証拠が残るとかそういうのは全く関係ないみたいだし。

っというか警察はいないけど(最初だけいたか)、弁護士はいるとか、もうルールはガタガタだ。

そういう映画じゃないというのもわかるけど、しっかり前提を抑えてくれない、最後自爆したところで、すべてギャグとしか思えず笑っちゃう。




評価 ★★☆☆☆ (星2つ)

(まとめ:デニスロー監督に理解があるファン用のカンフー作品。とりあえずカンフーが好きなら豪華俳優が出演でアクションは楽しめますが、香港ノワール、ジョニートー作品のような重厚な?マフィア抗争をみたいなのを期待すると、肩透かしに合います。だって、もうなんでもあり過ぎて、話が宙に浮いてて、よくわからないんだもん。もし、自分がこの映画のキャストに呼ばれて、台本渡されたら、「え、監督、この脚本でいいっすか?」って絶対聞いちゃうと思う。)




同じ家族の一員なら

話で片を付けないさ


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映画「拳陣 FATAL CONTACT」の感想(ネタバレ)

2016.07.03 Sunday 中国映画/香港映画/ レビュー

■映画「拳陣 FATAL CONTACT」の感想(ネタバレ)



■監督:デニス・ロー
■出演者:ウー・ジン ミキ・ヨン ロナルド・チェン チョン・シウファイ テレサ・フー ケネス・ロー

WOWOWで放送していた映画「拳陣 FATAL CONTACT」を鑑賞。

【映画「拳陣 FATAL CONTACT」のあらすじ】

京劇団員のゴウゴンは、公演のため大陸から香港を訪れていた。そんなある夜、カンフーの全国大会チャンピオンでもあるゴウゴンの腕に目を付けたギャングたちが、彼を高額のファイトマネーで闇ボクシングに誘う。最初は断わるゴウゴンだが、同じように大陸出でお金に苦労している同僚の女性ティンにうながされ、一転出場を決める。次々と強敵を撃破するゴウゴンは、ティンの笑顔を見たいがために戦い続けるのだが……。

WOWOWから引用

【映画「拳陣 FATAL CONTACT」の感想(ネタバレ)】

カンフースター、ウー・ジンが主演するノンストップアクション。

主演が第2のジェット・リーという番組情報を読んで気になったので見てみた。

ただ、内容は、感情移入度、ほぼゼロと言っても言い過ぎでないと思う、今年自分が見たなか(2016年度)では、ワースト1の仕上がりだろう。

大抵は、悪い映画(自分が好きでない映画)でも、最後まで見れば、そういうことかと納得する部分や、あそこはダメだけど、あそこは良かったと思う部分もあるのだが、この映画に関しては、まーアクションは、香港カンフー映画なので、一応のレベルは確保しているのだが、それ以外のストーリーというか脚本が、ほんと目も当てられないくらいひどい内容。

っというか、最後まで見てるのに、こりゃやっぱりダメだと結論も出てしまうダメさ加減。

この内容で現地の中国人が見て、この映画良かったと仮に思ってるなら、自分にはもう中国人の感覚は一生理解できないだろう(笑)

ストーリーには、大きく分けると、王道(定番)と変化球があるが、大抵の作品は、その基本的なとこは抑えていて、定番展開のこの部分をいじって変化球にしようとか、味をつける目的や意図があって、その意図が最後には理解できるのだが、この作品は、なんでこの内容でそこいじったの?と思いたくなることをやっている。

その場所をもう先に言ってしまうが、ヒロイン(ティン)が実は、悪い奴だったというオチだ。この映画を見てもらえばわかるが、そのどんでん返しみたいな、オチは、全くいらないのだ(笑)

そして、もしそのオチを使うなら、主人公がもう少し頭が良くなくては、物語として成立しないだろう。この男の主人公があまりにも純粋というか、もう純粋を飛び越えて、ただのバカみたいなレベルなのだ。

なぜなら、彼女の異変に気付く瞬間(悪いヤツ感)は、最低2回は、あったと記憶している。もし、愛に目がくらんでいて、気付かなかった(そこに乗ってあげていた)というのなら、もうそれは勝手にしてくれというしかない。

ちなみに感情移入という目線でストーリーを見ていくと、真っ先に気付くのが、ヒロインの役割だ。

この作品の中で出てくるヒロインは、彼氏(男友達)を法律に反する闇ボクシングに誘うという行為を平気で行ってしまい、全くヒロイン要素がないのだ。ヒロイン要素がない=好感度が無い。感情移入できないとなる。

例えば、あだち充のタッチで言えば、ヒロインの浅倉南が、達也を野球賭博に誘うようなもので、もし仮に誘うようなことがあれば、もう南は王道ヒロインではないということになる。ここで変化球を使ってるわけなら、他でその部分を調整してしっかり回収する必要がある。

では主人公のカンフー男はどうかと見ていくと、実は多額の借金を抱えている、家族のためにお金が必要とか、かなり差し迫った状況で、闇ボクシングもやむなしという状況であれば、こっちに仕方なく流れてしまうのも、変化と言う部分でしょうがないということになるが、この作品では、それほど主人公に差し迫った様子は見られない。

お金がない動機は少しあるけど、何かよくわからないけど、女の子に誘われたので付いていっちゃうみたいな軽いノリで闇ボクシングを始めちゃうのだ。この部分に関しては、今度は、この主人公に対して、ヒーロー要素(正義感)がないのだ。

例えば、ヒロインがギャングに捕まって、助けるために闇ボクシングをしなければならないとかならまだわかる。でも、そういうわけではない、気になる子から誘われたので、やってみようかなの感じなのだ。自分がほぼないのだ。

その発想でいくと、じゃあ、最初はなんで1回断ったんだよ。というところにも繋がってくる。動機が成立しない。法律違反をするかしないかは、この主人公にとっては、その時の気分かよ。みたいな説明になってくる。

主人公とヒロインは、二人ともそんな状態で法令違反の闇ボクシングをやってるので、全く感情移入はできないのだ、そして、そこに目的感もないのだ。お金を貯めて何かするとか…なんたら。

ちなみに、主人公が純粋なヤツだということで、話を進めれば、その後、対戦相手が凶器を使ってきて、もうボクシングの度を越えて、主人公の顔や体が血だらけや深いキズを負ってしまうことになるのだが、その時にも彼女は心配はするけど、もうこの辺でやめましょうよとは、一言も言わないのだ。上記の悪いヤツ設定が乗っかっているので、しょうがないんだけど。

それならそうで、今度は、主人公がそろそろその辺りに気付いてもいいはずだが(この女の子人としてどうだろうか?と疑うべきだ)、しかし、そこに特に気付く様子は無い。

むしろ、傷を負ったことで心配してもらったり、キスしてもらったことで、浮かれて、彼女への好意をさらに募らせていくばかりだ。

ただ、もうこうなると、この主人公は、バカなんだとしか思うしかない(笑)

いや、よく考える必要もなく、ケガの程度が、もう全然割に合わないところまで来てる。首や腹を釘で刺されて、皮膚が剥がれるような傷の具合なのに。病院にも行く様子もない。

本来ならここで、正義感や常識を持ち合わせていけば、特に続ける理由がなければストーリーは、軌道修正や変化を向かえるのだが、この作品は、全く問題なく突き進んでいく。

主人公は、全然へこたれないのだ。

だって、バカだから(笑)

で、さらにこのまま試合を続けていくと、ギャングの方で問題が起きたのか、主人公のカンフー男に今度は、試合で負けてくれという依頼がくる。金は積むから。

しかし、主人公は、負けるなら出ないときっぱり断るのだ。

お、初めてまともなこと言ったなと思うのだが、ギャングは、彼女を人質に取り、主人公に試合に出て負けるよう強要するのだ。なんてひどいヤツらなんだ。

このとき、人質になってる彼女と電話が繋がったときに彼女は、男にこう告げる。

「私のことは、いいから、絶対に試合に出ないで!」

こういうならわかるが、実際は、

「私は無事よ、負けるだけで良いの」

こう返してくるのだ。

何かおかしい?普通に常識的に考えて気付くわけだ。このヒロイン、ただのクソ女じゃねえかと(笑)

そもそも、闇ボクシングで負ける=ただでは済まないのは、誰でも予想がつくわけで、それを負けるだけでいいと単純に考えて言えてしまう、このヒロインの想像力の無さなのか、性格のクズさなのかはわからないが、ホントにどうしようもないわけだ。

結局、男は試合に出て(通常運転で)、勝てる試合なのに自ら足を負傷(折って)して、相手にボコボコにやられて負けてしまう。

結果、予想通り、主人公は、入院生活突入です。

まー最悪ここまでは良しとしましょう。

この先を見て見ましょう。

ヒロインは、そのまま逃げるわけでもなく、男のもとに留まって入院の世話をするが、その彼女の気持ちの中では、自分のせいで彼はこうなったという罪悪感とさらにそれでも愛情を変わらず傾けてくる男(主人公)の純粋さに対して、急に深く悩み始める。

そして、自分の中でひとつの答えがでたのか、急に、飛び降り自殺。

お亡くなりになります。

もうなんでだよ、もうめんどくせえな、というしかない急展開(笑)

ここまで勝手なことされると、いいかげん腹立ってくるよね。自分から闇ボクシングに誘っておいて、さらに裏切って、彼に必要以上のケガもさせてしまい、最終的に、その罪悪感を感じて勝手に自殺。

もうクズとしかいいようがないこのヒロイン設定。感情移入もへったくれもない。

そして、その後の主人公は、どうしたかというと、彼女が自殺した原因は、闇ボクシングの仕切っていたギャングたちに何かされたんじゃないかと疑い、彼らを持ち前のカンフーを使い襲撃、と言うか、何人か普通に殺しちゃってる。

最終的にギャングの男を問い詰めると、彼女がギャング側の人間だと聞かされ、感情を抑えられず、警察の制止に逆らって、銃で撃たれて死んでしまう。結果、ヒロイン、主人公ともに死亡。

〜THE END〜

もうわけがわからないんです。この映画。

 

教訓は一体なんだ。

闇ボクシングはするなでしょうか。

それは言われなくても最初からわかってる。

変な女についていくな、それもわかってる。

ってことで、教訓はないです。

この映画を見るな位でしょうか。それはある。



評価 ☆☆☆☆☆ (星0)

(まとめ:カンフーが好きでなければ、ほとんど時間の無駄でしかないカンフー映画。これだけ言うと逆に見たくなってしまう人がいるかもしれないが、絶対に見ないほうがいいです。ただ、あ、そうかってなるだけです。時間は貴重なので、もっとマシな映画をみましょう。これは要注意作品ですね。あと、監督・脚本のデニスロー。要注意人物です。この脚本は、書こうと思ってもなかなか書けない(笑) そして、それだけならいいが、ラストシーンは、亡くなってしまった主人公たちに捧げるみたいな、ドヤ顔演出で終わっている。全然間違いに気付いていない。怖すぎる(笑) ちなみにもし仮に若者の目的感のない行動というモノを表現したかったのであれば、もっと丁寧に彼らの気持ちの変化を描写する必要がある。この内容では、全くそこを表現するところに到達できていない。)



こんなに優しい人は初めてだ

-?


権力のない者が

下手に能力を見せると

権力者に利用されるだけだ

権力さえ表に出さなければ

利用されない


-?


トラは皮のせいで殺される

ヤギは角のせいで殺される


-?


私は無事よ、負けるだけで良いの

-?



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映画「楊家将〜烈士七兄弟の伝説〜」の感想(ネタバレ)

2015.04.14 Tuesday 中国映画/香港映画/ レビュー

■映画「楊家将〜烈士七兄弟の伝説〜」の感想(ネタバレ)



■監督:ロニー・ユー
■出演者:アダム・チェン イーキン・チェン ユー・ボー ヴィック・チョウ リー・チェン

WOWOWで放送していた映画「楊家将〜烈士七兄弟の伝説〜」を鑑賞。

【映画「楊家将〜烈士七兄弟の伝説〜」のあらすじ】

中国・宋王朝の時代。敵国の遼が北から侵攻してきたのを受けて、時の皇帝は信頼厚き忠臣の楊将軍を先陣の指揮官に指名。かくして楊将軍は、かつて彼が打ち破った遼の将軍の息子・耶律原と一戦交えることになるが、味方の指揮官の卑劣な裏切りのせいで多くの兵を失い、自らも毒矢を受けて窮地に立たされることに。それを知った楊将軍の息子の7人兄弟は、父を救出すべく決死の覚悟で戦場に赴くが、ひとりまたひとりと力尽きていく。

WOWOWから引用

【映画「楊家将〜烈士七兄弟の伝説〜」の感想(ネタバレ)】 


中国では「三国志」にも並ぶ歴史小説として人気という物語をアジアスター共演で映画化した作品。

最近録画していた中で気になったので選んでみた。

日本ではあまり馴染みのない話なので、ほとんど知ってる人物は出てこず、人物名だけを追うと”楊なんちゃら”の多さに、整理するだけでも大変。

ただ、ストーリーは、単純でわかりやすく、出兵し、戦場で取り残されてしまった父親をその息子たち7兄弟が力を合わせて助け出しにいくという親子愛、忠義、兄弟愛がテーマの話。

わかりやすい王道ストーリーを押さえてることもあり、親子愛、兄弟愛、母との約束など、感動的な場面は多く、ホントベタに良い話です。

ネタバレになるが、予言で7人行くも6人戻ると、1人の犠牲が事前に告知されていたが、状況が進むに連れ、一人また一人と兄弟は倒れていき、最終的に、最後の一人になり…。このラストの母親のもとに無事戻れるのか、かといって戻っても一人という悲しい感じは、ほとんどプライベートライアンの話と一緒だなと後々思った。

戦地に行って兄弟全員戦死でだれも帰ってこないなら、家で待っている母親はどうなる?

この言葉の重さを考えさせられる話です。


評価 ★★★★☆ (星4つ)

(なんとなくロードオブザリングの世界観(見せ方)を意識した感じがある中国歴史映画。忠臣蔵、新撰組など命を賭けた忠義な話が好きな人には、おすすめの作品です。最近は少子化ですが、仲の良い7兄弟がそろって食卓を囲むワイワイした雰囲気は、なんともいえませんね。父親救出にみんなで結束する感じとか良いです。最近はこういうのないな。ちなみに出演俳優(7兄弟)に似てる日本人が多いこと。この人は、白竜(風間トオル)で、羽生君で、岡田准一でと、結構いる。)




屍は渡せない

俺の父と同じ目に

遭わせる

それが母との約束だ


-?


私の交わした約束は

お前より重い


-?


ウーズン「楊家将〜烈士七兄弟の伝説〜ブルーレイ&DVDセット」


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映画「奪命金」の感想(ネタバレ)

2015.01.04 Sunday 中国映画/香港映画/ レビュー

■映画「奪命金」の感想(ネタバレ)


■監督: ジョニー・トー
■出演者:ラウ・チンワン リッチー・レン デニス・ホー ミョーリー・ウー

WOWOWで放送していた映画「奪命金」を鑑賞。

【映画「奪命金」のあらすじ】

香港。チョン警部補は妻からマンションを買おうとしつこく誘われるが、仕事を口実にして話をそらし続ける。銀行で金融商品の営業を担当するテレサは成績が悪いことに困り、ノルマ達成のためにそう裕福でもない中年女性にリスクの高い投資信託商品を売り付けようとする。お人よしのヤクザであるパンサーは逮捕された兄貴分の保釈金を手に入れようと奔走を開始。そんなとき、ギリシャ債務危機をきっかけに金融市場で大暴落が始まる。

WOWOWから引用

【映画「奪命金」の感想(ネタバレ)】 

「エレクション」のジョニー・トー監督が実際のギリシャ債務危機をテーマに描いたサスペンス。

かなり前(9ヶ月前?)に録画しておいてものを見てみた。

個人的にジョニートー作品は、全体的にクオリティが高いと感じているので、今回も期待して見始めた。

序盤は、主人公(目線)が証券会社レディ、刑事、チンピラ、金貸しなど目線がコロコロ切り替わり、群像劇っぽい感じで、どういう話の展開になるのか状況整理するだけで大変だが、主要人物がすべて出つくし債務危機によって、状況が一変すると、それぞれの話が絡み合う中盤以降は見もの。

特に、ボスの下で金を集めたり、物事を取り仕切るチンピラ?のストーリーは、キャラクターが個性的で面白い。世渡り上手というかなんなのか、機転の速さがすごい。こんなヤツは周りに居て欲しくない(笑)

しかも初めて手をつける株の買い方も過去データをほぼロウソクチャート無視で、一日の上がって終わったか、下がって終わったかの前日比の終値のみで考えるシンプルな分析の仕方からすごい。この人なんでもやりそうな(できそうな)感じがフツフツとする。

とりあえず当時、株や為替をやっていない人間からするとギリシャ債務危機は他人事だったが、この作品を見ると、一日で20%近く下げ幅があり、そのすぐ後に、ギリシャ債務を世界が補填し、危機を乗り越え、一転プラスに転じるという、ロウソク足で言えば、超がつくほど長い下ヒゲ陽線がでちゃってた値動きが強烈な日だったらしい。

この日に株や為替をやってたら、めちゃめちゃ儲けたか、めちゃめちゃ大損だったかどちらかだったのかな。


評価 ★★★★☆ (星4つ)

(債務危機という社会派テーマをいつものジョニートー節で上手く仕上げた良質サスペンス。チンピラ男の立ち回りが見どころです。この濃いキャラクター最初は嫌いだが、時間が経つとちょっとクセになる。車を運転できない(実は免許もってない?)。とりあえず、みんなが大損をこいてる時に証券会社では働きたくないなと思う作品でもある。生き地獄だ。)


株は未来を予測するゲームだ

予測が当たれば勝者

外れれば敗者

敗者は、挽回を図ろうとして

勝者はさらに

人間とは貪欲なものだ


-?


株の世界は

弱肉強食

敗者は滅びる

それが生態系バランスを保つ摂理

掟だ

いくら貪欲でも

掟を変えることはできないんだ


-?


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映画「狼たちのノクターン<夜想曲>」の感想(ネタバレ)

2014.12.05 Friday 中国映画/香港映画/ レビュー

■映画「狼たちのノクターン<夜想曲>」の感想(ネタバレ)



■監督: ロイ・チョウ
■出演者:ニック・チョン サイモン・ヤム ジャニス・マン ケイ・ツェー マイケル・ウォン

WOWOWで放送していた映画「狼たちのノクターン<夜想曲>」を鑑賞。

【映画「狼たちのノクターン<夜想曲>」のあらすじ】

19歳の青年の時、恋人の少女を殺害した罪で逮捕されたウォン。20年の服役生活を終えて出所した彼は、ある日、高名な音楽家のツイを父に持つ少女シューの姿を間近で見かけ、衝撃を受ける。シューは、かつての自分の恋人にうり二つだった。それ以来、ウォンはシューのストーカーと化して、彼女の行動を日夜ひそかに監視するようになる。やがてツイの惨殺体が発見され、香港警察特捜班の刑事ラムはウォンの仕業とにらむのだが…。

WOWOWから引用

【映画「狼たちのノクターン<夜想曲>」の感想(ネタバレ)】 

「殺人犯」のロイ・チョウ監督がニック・チョン、サイモン・ヤムを主役に迎えたクライムサスペンス。

久々に中国の現代サスペンス映画を選んでみた。

序盤で繰り出される、シャワー室での壮絶なケンカファイトのインパクトが印象に残り、入り口の興味は、期待を持たせるが、話が進むにつれ、序盤の印象は、姿を消し、落ち着いたサスペンスな話に変化。

一応最後にオチが用意された(親子愛)作品なのだが、結構中盤あたりで、そのオチに気付かなくもない。

っというか、はじめの状況が入り組んでて、あらすじで読むとそれほど大した話ではないのだが、刑事側の妻が自殺していたり(主人公の背景にある)、事件とは直接関係ない話に過剰な演出やおとりのようなシーンがあり、ちょっと紛らわしい。

ある程度設定をかっちり固定してくれた上で、いじくってくれれば整理されてわかりやすいが、「ちょっと今どういう状況?」と思いながら話が進んでいくので、オチにたどり着いてもやられたの衝撃はない。なんとなく最初にオチありきで、作られた話のような気がしなでもない。

あと、アクションとサスペンスのバランスが悪くて、「ムムム」って思う。実際のところアクションはなくても成立するようなシーンが多い。ロープウェーのシーンは、あれ(脱出)をやりたいだけのような気がする。そもそも犯人を説得するのにロープウェーで会う必要性を感じない。あと、警察がざる過ぎる。警察が監視してるはずなのに、部屋に侵入されたり。ストーカー(男)がやりたい放題。


評価 ★★★☆☆ (星3つ)

(何かあるっぽい演出がやや過剰なシーンが話をややこしくしてるサスペンス。話を単純化してまとめると、男が刑務所に入る20年前に彼女との間に出来た子供に20年の刑期を終えて会いに行った父親(男)の話である。そこがずっと伏せられているのでややこしい。そして、その父親が服役した理由が、彼女の親父(養父)が娘(彼女)を殺した罪の冤罪で捕まったということ。20年後、赤ん坊から大きく育っていた娘は、折檻する父親(養父)を故意に殺してしまい、その後処理を娘の本当の父親(服役から帰ってきた男)がやり始めたことで、話は複雑になる。単純な話だが、伏せられた部分の設定が二個(男の子供+養父設定)乗っかっているので、話がややこしいぜ。)


真実を明かしたとして

一体誰が幸せになる


-?


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映画「桃(タオ)さんのしあわせ」の感想(ネタバレ)

2013.09.25 Wednesday 中国映画/香港映画/ レビュー

■映画「桃(タオ)さんのしあわせ」の感想(ネタバレ)




■監督:アン・ホイ
■出演者:アンディ・ラウ ディニー・イップ チン・ハイルー ワン・フーリー サモ・ハン
 ツイ・ハーク

WOWOWで放送していた映画「桃(タオ)さんのしあわせ」を鑑賞。

【映画「桃(タオ)さんのしあわせ」のあらすじ】

香港の裕福な家庭に60年間も家政婦として仕えてきた桃さん。しかし今や大家族の大半は海外に移住し、彼女が身の回りの世話をするのは、映画プロデューサーたる長男のロジャーひとりきり。家事一切を完璧に取り仕切る桃さんの仕事ぶりを、しかしロジャーはごく当たり前のように享受していた。そんなある日、桃さんが突如病気で倒れ、その存在の大切さを改めて思い知ったロジャーは、彼女が快適な老後生活を送れるよう奔走する。

※WOWOWから引用

【映画「桃(タオ)さんのしあわせ」の感想(ネタバレ)】



第31回香港電影金像奨の作品、監督賞ほか、主要5部門独占受賞に輝いたアンディラウ主演の製作者の実話をベースにした感動作。

物語は、ある裕福な家庭に家政婦として60年以上働いてきた女性と、赤ん坊の頃から世話してもらい現在は、映画プロデューサーをしている男の、まるで親子のような関係を描いた話。

以前見た「最高の人生のはじめかた」のようなうるっと涙腺に来る感動作を求めて選んでみた。

家政婦とその息子ほど年の離れた男性との共同生活を描いた話だが、その家政婦が脳卒中で倒れると、まるで自分の母親のように介護施設を探したり、真面目に世話をする男の姿が印象的。

そして、タイトルにもある、60年以上も家政婦として仕事してきたタオさんのしあわせ(料理を作ったり人の世話すること、必要とされていることを実感すること)が何かわかると、ほど良い感動がある。

特に介護施設で生きる希望を失っていたタオさんが、雇い主の男とその同級性からの励ましの電話を受けると、急にリハビリに励む姿は、感動がある。

タオさんすげえいい人。それに尽きる。ここまで真面目に仕事する人は報われなければならない。

ちなみに本来は家政婦なので、その人の老後まで面倒を見る必要はないと思うが、しっかり最後まで看取る、世話になった男やその家族の人柄の良さも感動ポイント。これもなかなか出来ない。



評価 ★★★★☆ (星4つ)

(幸せの価値観は人それぞれだと実感させてくれる映画。老人ホームをリアルに映した現状(人の入れ歯を知らずに使っている老人がいたり)には、吐きたくなる気持ち悪さがあるが、タオさんの生きる幸せを感じる部分には、新たな目線を与えてくれる。すごいお金持ちになるとか、誰も達成したことがないことに挑戦するとかでかい目標を掲げることではない、もっと小さな人の幸せの形がある。)




修理工に転職したら

知らせる


-ロジャー



僕は修理工だ

-ロジャー



人生の快楽は

悩み事の種になる

最も美しきものは

苦難を経て得られる

自ら苦難を経験することで

初めて他人に優しくなれる


-神父



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