映画「1917 命をかけた伝令」の感想(ネタバレ)

 


■監督:サム・メンデス
■出演:ジョージ・マッケイ ディーン=チャールズ・チャップマン マーク・ストロング アンドリュー・スコット リチャード・マッデン コリン・ファース ベネディクト・カンバーバッチ

 

映画「1917 命をかけた伝令」のあらすじ

 

1917年4月6日、第1次世界大戦の最前線。英軍は敵であるドイツ軍が奇策を使い、英軍を危険地帯におびき寄せようとしていると察知。エリンモア将軍は、翌朝に敵陣へと突撃する予定だが連絡が取れなくなった大隊に作戦の中止を伝令するという任務を若い兵士2人、ウィリアムとトムに命じる。大隊にはトムの兄ジョセフも所属していた。ウィリアムとトムは、どこに敵がいるかも分からない危険な無人地帯に足を踏み入れるが……。

WOWOWから引用

 

【映画「1917 命をかけた伝令」の感想(ネタバレ)】

 

「007/スペクター」のサムメンデスが監督し、第92回アカデミー賞で撮影賞など3部門を受賞したという戦争映画。

 

1カットによる長回し手法に拘った戦争映画ということで見てみた。

 

実際には、たぶん約2時間の映画の中で、5カット位(あきらかにわかるカットは昼と夜の場面転換)はされていると思うので、すべてが1カットでという作品では無いが、ほぼほぼ1カットと言っても良いほどシーンが常にリアルタイムに流れ撮影されている。

 

長回しを用いた作品は、B級作品では1カット(または数カットだけ)で撮影したものを何本か見たことがあるので、それ自体に驚きはないが、ハリウッドの潤沢な予算で作られるA級作品規模のセットを使っての長回し作品は、この映画の他に今まで見たことが無い。

 

しかも、セットの規模が見渡す限り本物の戦場だと勘違いするほどの大きさのオープンセットを場面により、5〜6個位、セットを用意している。

 

それをストーリーとともに流れるように、俳優が移動し、次のセット、次のセットへと移動していく。

 

さすがに、通常の映画と比べると、場面場面の切り替えがやや不自然な感じはあるが、それを1カットで流れるように見せていくという、撮影の上手さや緊張感は、もうアカデミー賞を取るのも頷ける内容である。

 

そもそもどうやって撮影してるのかわからないほど、縦横無尽にカメラが移動する。

 

始めは、人が人力で歩いて撮影してるのかと思ったが、途中から、水辺を横移動したり、明らかに、撮影方法が切り替わっている。しかも裏で人が交代したり、何か他の機材に乗せ換えたり、セッティングを変えたりしてる感じも、素人目にはわからないほど、シームレスに繋がっている。

 

そして、1カット風撮影作品でありながら、物語も普通に感動するほど、登場人物の演技もしっかりしている。

 

ただ、銃弾や爆撃で倒れるエキストラ兵の演技は、爆撃とタイミングが合ってなく、一人で足くじいてるレベルで、気になるがそこは、1発撮りなので、もうしょうがない(笑)

 

 

評価 ★★★★☆ (星4つ)

 

(まとめ:長回し撮影映画の中では、物語クオリティともに金字塔と言っても良いベスト映画。ここまで1カットを極めると、映画というか、移動する舞台演劇を見てる感覚になる。とりあえず、俳優、スタッフや関係者のチャレンジ精神に感服です。俳優は、セリフとともに、撮影側のカット割りなども気にしながら、右左に動かないといけないから、やることが多い。しかも1カットなので、エキストラ含めミスできない。しかも1シーンがとてつもなく長い。どれだけリハーサルをして、撮影をやり直した事か。このメイキング映像は必見ですね。アメリカンビューティの時から知ってるが、サムメンデス監督はやばい。)

 

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