映画「合葬」の感想(ネタバレ)

2017.04.17 Monday 邦画 歴史モノ

■映画「合葬」の感想(ネタバレ)



■監督:小林達夫
■出演者:柳楽優弥 瀬戸康史 岡山天音 門脇麦 桜井美南 オダギリジョー カヒミ・カリィ

WOWOWで放送していた映画「合葬」を鑑賞。

【映画「合葬」のあらすじ】

慶応4(1868)年、第15代将軍・徳川慶喜が江戸城を明け渡し、300年にわたる徳川の世が終わりを告げた。幕府の解体に伴い、有志によって将軍の警護と治安維持を目的に結成された彰義隊もまた、反政府的な立場へと追いやられていく。そんな中、あくまでも将軍に忠誠を誓う極、養子先を追い出されて行く当てもなく隊に参加した柾之助、幼なじみの極を案じて加わった悌二郎、3人の隊士も時代の荒波にのみ込まれていく。

WOWOWから引用

【映画「合葬」の感想(ネタバレ)】

日本漫画家協会賞で優秀賞を受賞した同名漫画を「少年と町」で京都国際学生映画祭グランプリを受賞した小林達夫監督が柳楽優弥らを迎えて映画化した人間ドラマ。

柳楽優弥が出演してたので見てみた。

内容は、江戸から明治へと時代が代わる中で、敗者となってしまった幕府側についていた武士らの話で、大きなテーマとしては、新撰組と同じく(といっても新撰組よく知らないけど)、幕府側として最後まで共にしようとする武士の忠誠とその苦悩という、その時代に生きてしまった若者話ではあるが、なんか描き方が、そのストレートな武士のテーマのみで突き進むのかと思いきや、そうでもなく、なんか途中に時代劇怖い話みたいな横道演出があったり、また、そんな武士との一夜の浮気(不倫?)話が入ってきたりと、なんかいろいろ盛り込みすぎな感じ。

あと、落語調の妙な語り(ナレーション)でストーリーを引っ張ったりするのもこの時代的(世界観)と言えば、そう納得できなくもないが、といってもイマイチその世界観に入り込めない。また幕末なのに、劇中の歌に洋楽を使っていたりして、世界観をどこに向けているのかよくわからない部分もある。この時代でも青春してますということか。

それぞれの登場人物の置かれてる立場や状況には、理解でき共感しなくもないが、感情移入したまま最後まで突き進めるかという、ラストが急に女の視点になり、よくわからない終わり方。この時代に生きた若者を一切持ち上げずに、そのまま描いたといえば、聞こえは良いが、映画としては、エンタメ感は薄く微妙な出来。



評価 ★★☆☆☆ (星2つ)

(まとめ:テーマ(言わんとしたいこと)はわかるが、映画としてまとめるとよくわからない若者群像時代劇。新撰組がアベンジャーズだとすれば、これは、ヒーローが出てこない幕末の地味な若者話。個人的に妙に怖い話っぽい世界観(演出)を度々入れてくるのは、果たして必要だったのだろうかと思う。それが効果的に作用してる感じはあまりない。)



月に誘われた

月と笛に

誰かが吹いていた


-?


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映画「天地明察」の感想(ネタバレ)

2013.10.07 Monday 邦画 歴史モノ

■映画「天地明察」の感想(ネタバレ)




■監督:滝田洋二郎
■出演者:岡田准一 宮崎あおい 佐藤隆太 市川猿之助 中井貴一 松本幸四郎 横山裕

WOWOWで放送していた映画「天地明察」を鑑賞。

【映画「天地明察」のあらすじ】

将軍に囲碁を教えるという名家の出ながら、出世には興味を持たず、算術と星の観察が何よりの楽しみという安井算哲。将軍の御前で棋譜通りの囲碁を打つだけの仕事に疑問を抱く彼は、何事にも真剣勝負で臨みたいという熱い心を秘めていた。そんな彼の本心を知る会津藩主・保科正之は、あるとき800年も使われ続けた暦の誤りを正し、新たな暦を作るという大計画に算哲を抜擢する。だが、それは算哲の苦難の道の始まりでもあった。

※WOWOWから引用

【映画「天地明察」の感想(ネタバレ)】


冲方丁のベストセラー時代小説を「おくりびと」の滝田洋二郎監督が岡田准一を主演に迎えて映画化した作品。

物語は、ひょんなことから正確な暦の測定を任されることになった囲碁棋士の男の話。

「SP」シリーズの岡田准一が出演してるということで選んでみた。

タイトルの「天地明察」から感じる堅苦しさ+歴史時代劇という部分で、星に興味がないと序盤は、入りにくくなんのことだがわからないが、暦が何か理解できると、この主人公が行う作業の偉大さがわかる。

最近では、テレビで当たり前に○月○日は、日食や月食が見られますとか、金星や火星が見えますとかあるけど、その計算をしている舞台裏がわかる。

しかもその日程を当てるのに最終的に命を賭けていたりと、カイジ並みに話が熱い。これこそギャンブラー。

地動説と天動説の違いすら何かよくわかっていなかった自分が言うのもなんだが、よく星の位置を測って、地球の現在の位置を割り当ててるなと。

よく考えれば、今日が何月何日かすらわからなければ、ほんと未来の予測が立てられず、今日以外のことは何も準備できないなと。必要以上に準備し過ぎたりとか、何かに備えて準備ばかりしてる気がする。

この映画の中で、正確な暦が権力になっていたのはよくわかる。




評価 ★★★★☆ (星4.5)

(難しいテーマにも関わらず、エンターテーメントとして楽しめる良作品。さすが”おくりびと”の監督。素晴らしい。中国で作られ正確さを持つ授時暦という暦の捉えかたが、日本ではときたま微妙に外れる原因を時差だったことに気づくなど、謎解き部分も面白い。岡田准一と宮崎あおいのベタベタしない夫婦間も好感度が高い。っというか宮崎あおいは、久々に見たが、まだまだ全然イケる。この着物を着たときの宮崎あおいの好感度の高さは一体。)



暦を支配しておれば

公家に永久に莫大なる利権に

与れるからの


-?



まさに天下泰平とは

戦う気概を忘れさせ

ぬくぬくとした暮らしに埋もれ

羽ばたく意欲を奪うものでもある

すなわち新しい息吹きを

消すことだ


-?



時を司るということは

すなわち国が治まるということだ

武士の世の中になって

それを果たしえたものはない


-?


幕府も民も

いまだあやまれる時に

従っておる

正しき暦は権威でもある


-?


たかが暦、されど暦でございます

-?


どうか私より先に

死なないでください


-?



岡田准一/天地明察



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映画「梟の城」の感想(ネタバレ)

2011.03.22 Tuesday 邦画 歴史モノ

■映画「梟の城」の感想(ネタバレ)



■監督:篠田正浩
■出演者:中井貴一 鶴田真由 葉月里緒奈 上川隆也 永澤俊矢 岩下志麻 根津甚八

WOWOWで放送していた映画「梟(ふくろう)の城」を鑑賞。

【映画「梟の城」のあらすじ】

天正9年、織田信長率いる軍勢によって伊賀全土は焼き払われ、大勢の者が虐殺される運命に。それから10年後、かろうじて生き残り、山奥で隠遁生活を送っていた伊賀忍者の1人、葛籠重蔵は、境の豪商・今井宗久から密命を受け、織田亡き後、時の権力者となった豊臣秀吉の暗殺計画に乗り出す。それを阻止すべく彼の前に立ちはだかったのは、かつては同じ仲間だったが、いまや伊賀を捨てて武士として立身出世を望む風間五平だった…。

※WOWOWから引用

【映画「梟の城」の感想(ネタバレ)】

1999年公開の日本映画。最近では個人的に見ていなかった一時期はナイナイ岡村さんと話題になっていた女優の葉月里緒奈、そして、鶴田真由の出演が懐かしい。

物語は、天下統一を果たした豊臣秀吉の暗殺に携わる伊賀・甲賀ら忍者たちの死闘を描く作品。

あまり歴史に詳しくないが、この時代に秀吉が朝鮮(現・韓国)に出兵(文禄・慶長の役)していたのには驚き。(歴史の授業しっかり聞いとけよ)

しかも、一時は釜山から攻め上がりソウルあたりはまで侵攻しており、秀吉が亡くなったことで終戦にならなければ、朝鮮半島も日本の領土になっていた可能性もあるらしい。っというか秀吉は信長の構想を実現させようとしたらしく、信長が明智光秀に暗殺(※実際はどうかわからないが)されていなければ、信長が朝鮮に侵攻していた可能性もあったという。この時代の日本人アクティブ過ぎ。


評価 ★★★☆☆ (星3つ)

(物語は、淡々と話が進むためハラハラドキドキというエンターテーメント性はない。また基本的な歴史は視聴者が知っているという前提で話が進むため置き去りにされることもしばしば。見ればわかるが子供無視の大人な映画。物語について来れない奴は見なくて良い位な勢いの映画ともいえる。

映画の中で流れる音楽に人間の変な雄たけびのような声が使われており、セリフなのか、環境音なのかわかりづらい。ある種全編独特な音楽。服部半蔵や石川五右衛門の話も出てくる。歴史好きにはそれなりに楽しめると思う。いち忍者と日本のトップの秀吉の抱える悩みが全く同じという部分で皮肉がある。鶴田真由の声が相変わらずセクシー。)


梟の城

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