映画「幕末高校生」の感想(ネタバレ)

2019.08.31 Saturday 邦画 歴史モノ

■映画「幕末高校生」の感想(ネタバレ)


■監督:李闘士男
■出演:玉木宏 石原さとみ 柄本時生 川口春奈 千葉雄大 柄本明 石橋蓮司 佐藤浩市


【映画「幕末高校生」のあらすじ】

歴史教師の未香子は授業で幕末を取り上げていたが生徒たちはまったく関心を示さなかった。その日の夕方、未香子は生徒の雅也が操作したアプリから発せられた光に包まれ、一緒にいた慎太郎、恵理とともに幕末にタイムスリップしてしまう。未香子と雅也が捕らえられ、奉行所で取り調べを受けているとき、歴史の授業で出てきた勝海舟本人と出会う。勝は2人が未来からタイムスリップしてきたことを次第に信じるようになる。

WOWOWから引用

【映画「幕末高校生」の感想(ネタバレ)】 

 

眉村卓原作の「名残の雪」を原案に「デトロイト・メタル・シティ」の李闘士男監督が玉木宏、石原さとみ共演で映画化したという歴史エンターテーメント。

 

2〜3年位前に録画しておいたものだが、最近、坂本龍馬と西郷隆盛のマンガを読んだのを機に幕末モノを見てみた。

 

ちなみにこの映画は、西郷隆盛(新政府)と勝海舟(旧幕府)との間で行われた江戸城無血開城が行われる数日前にタイムスリップしてしまった歴史教師(担任)と高校生らの話。

 

一応、幕末の話で、結構期待して見始めたのだが、タイムスリップして5分ほどで、粗が出始めて、さらに映画なのにドラマ時代劇の枠をほとんど出てない世界観。さらに歴史モノとして当時の状況を楽しむほどの深さはほとんど感じられない。

 

とりあえず、この時代(時期)を設定した位の動機で、少し歴史を知ってる人がそこから知的に楽しめるようなレベルで作られてなく、終始、幕末高校生の高校生部分の学園ノリの映画。

 

この時、あ〜なってたらという歴史が変わるIFに少しばかり切り込んでいるが、そこからの伸びしろが無い。同じように、別の人間がタイムスリップしてきて、歴史を変えようとしていたというくだりがあるにはあるが、途中からの失速感が半端ない。(結果、最終的な結末は変わってないし、ルービックキューブが写真に映ってて、うふふじゃないんだよ)。

 

この辺の歴史遊びでは、同じ歴史モノ作品の信長協奏曲には大差で負けてるし、駄作だった本能寺ホテルにすら劣るというか、どっちもどっち。

 

そして、ダメ押しとばかりの意味のない勝海舟の殺陣アクションがあったり。※あれ必要か?

 

相変わらずヒロインの石原さとみが、担任という役柄もあってか、いつもの姉御肌的な好感度低いキャラクターを熱演していて、見ていてイライラするだけで共感できない。ちなみに学生のメンバーの方も人間的な深みが一切無くて、まるで共感出来ない。柄本時生の川口春奈のキスシーンもなんで?だし。千葉雄大の勝海舟の暗殺未遂とかもなんで?だし。全然気持ちが乗らない。

 

とにかく人物描写が下手です。こういう風にすれば泣けるでしょとか、共感するでしょという演出や流れの発想が安易だし、ことごとく部品が足りていない。

 

感情移入させる操作(ストーリー)が下手クソ過ぎます(笑)っというか、観客を舐めすぎです。

 

あと、この映画を見ても、テーマとなっている江戸城無血開城の奥にある意味は全く理解できないと思う。そういうレベルの作品ではない。

 

 

評価 ★☆☆☆☆ (星1つ)

 

(まとめ:話が進めば進むほど落胆していく幕末維新の駄作映画(映画と呼ぶのもおこがましいただのドラマ時代劇(質の悪いコント))。とにかく幕末ファンは、この映画は要注意です(ってかスルーで良い)。監督がまず、時代劇を撮るということに関する能力を持ち合わせていない。撮影自体(世界観)はそれっぽく撮れてる部分もあるのだが(カメラマンの腕)、その時代で演技させて時代を描くことになると急に現代劇化してしまいます。唯一、佐藤浩市の西郷は多少マシだったけど、全体的に俳優が大根役者(コントの延長)になってしまっています。ちなみに俳優だけでなく、脚本もひどいです(笑)結局、製作者の作品に対する熱意みたいなものがまるで無い(感じられない)。個人的には、最後、石原さとみ(先生)が、一人明治時代に残って、勝海舟に協力する位の度量を見せてくれたら、少しは評価が変わったかもしれないが、普通に生徒と一緒に現代に帰ってきて、なんだそれ?って感じです。あの途中で、タイムスリップに間に合わないみたいなくだり(勝海舟のことを心配したりするシーン)は、一体なんだったんでしょうか(笑)普通あの流れだと、生徒だけ残して、先生は、一人残って助けにいくんじゃないのかな。)

 

 

 

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映画「空海」の感想(ネタバレ)

2019.04.17 Wednesday 邦画 歴史モノ

■映画「空海」の感想(ネタバレ)


■監督:佐藤純彌
■出演者:北大路欣也 加藤剛 森繁久彌 丹波哲郎 小川真由美 西郷輝彦


【映画「空海」のあらすじ】

桓武天皇治世下の延暦の時代、奈良の平城京から京都の山城国へ都が移されることになり、貴族や武官たちが遷都作業に追われるさなか、若き空海も奈良を後にし、山林にひとりこもって修行に励む。延暦23(西暦804)年、学問僧のひとりとして、後に彼のライバルとなる最澄らとともに遣唐使船に乗り、唐代の中国に渡った彼は、そこで密教の奥義を学習。2年後、日本へ帰った彼は、独自の真言密教を確立すべく力を尽くすことに。

WOWOWから引用

【映画「空海」の感想(ネタバレ)】 

 

 

北大路欣也が主演した弘法大師”空海”をテーマにした大作伝記ドラマ。

 

空海というド直球タイトルに惹かれて見てみた。制作年は1984年なので相当古い。

 

戦国時代と違いこの時代(平安時代)の歴史には、まだあまり興味がなくて、ほぼよくわかっていないのだが(歴史の授業で勉強したことすらほとんど忘れているし)、空海という人物を中心に置いて、時系列に生い立ち(主に仏教探索を)を丁寧に描いてることもあり、この時代の状況がよくわかる。

 

169分と約3時間近い長尺作品ではあるが、この1作品見ただけで、この時代の天皇家の内乱含む、宗教権力動向など、大体のことがわかった。ちなみに後で軽くウィキペディアでこの作品に出てきた登場人物が本当にいる人なのか、確認したが、しっかり歴史に出てくる人で天皇家の内乱状況など、一応史実を描いてるようだ。

 

歴史に触れる際は、いきなりぶ厚い本から読むよりも、マンガとかドラマとか感情移入しやすい簡単な作品を選んで、一人の登場人物目線で概要を先にわかってから、より細部に入っていった方が、理解しやすいと経験から思うのだが、この映画「空海」は、平安時代を知るには、その初級に持って来いだと思う。

 

ちなみに歴史としても良いのだが、仏法教義もかなり真髄?が炸裂していて、ある程度仏法を知ってると、空海や最澄の考え方がわかって、非常に面白い。

 

個人的に今、道元に嵌ってるので、道元との違いもわかって面白い。この時代は、まだ道元がいないので、仏法の本質といえど、座禅の重要さが伝わっていないようだ。ただ、お経の勉強よりも体感が大事という部分で、空海と道元は一致しているようだ。

 

よく歴史の中で、悟りを開こうとした坊さんがなぜか知らない間に女を囲って色欲に走り出す(寺がある)ことが歴史において見られるが、その理由がこの映画を見てなんとなくわかった。どうやら教義の読解力が不足し、誤解したまま受け取っていたのかとそんな感じがする。真の奥義を知るには、その人間の熟成がまだ足りていなかった。※ただ単純に堕落しただけとも言うけど。

 

それと、仏法によってすべての人を救いたいという最澄の善意が、本来の仏法(修行することによって悟りを得る試練、一部の人間だけの本当の仏法)から離れていって大衆化のための、全く異なる仏教の教えになっていってしまうのは、良いのか悪いのか。

 

考え方(成仏という概念を広げた解釈)としては、わからなくないけど。でもやっぱり本来の仏法(教え、戒律がしっかりあるもの)からはズレて言ってるよねとしか言いようがない。

 

 

評価 ★★★★☆ (星4.5)

 

(まとめ:エンタメとしてよりは、歴史(仏教)授業映画として秀逸な作品。空海やこの時代の仏教(思想)、平安時代を知る入り口に持って来いの映画だと思います。知らない人ほどかなり新鮮です。また長安まで中国ロケもしてたり、地味にお金が掛かっています。なんでこんなにお金があるのかと思うと、全真言宗青年連盟(宗教団体)がバックアップしていたということで納得です。スケールが意外とでかい。ちなみにこの作品を見ると、密教の神髄という”理趣経”を読んで見たくなりますね。)

 

 

 

悪なる者を成仏できずして

 

何のための仏法か

 

-?

 

 

奈良仏教は己1人が救われれば

 

良しとする狭い仏教

 

-?

 

 

理趣経は真言密教の神髄です

 

-?

 

 

理趣経は

 

読み方によっては

 

恐ろしいことを述べております

 

-?

 

 

例えば、男女の愛欲 肉欲

 

本来菩薩の境地と記してある

 

-?

 

理趣経は人間の欲望の存在を

 

認めているのです

 

-?

 

この世で成仏しなくて

 

どうして死んで成仏なんかできよう

 

-?

 

 

この世なくしてあの世はないのだ

 

この世を逃げてあの世はないのだ

 

この世で生きながら仏となれ

 

-?

 

 

この天地宇宙が生きている力と

 

この体に生きる力とは同じなのだ

 

-?

 

風が吹くように

 

光がさすように

 

心の中に風を呼び起こせ

 

光を放て

 

-?

 

 

国家などその時々の幻の姿

 

-?

 

 

大地も人も生きている

 

生きてるんだ

 

死んでも救われんぞ

 

生きてこそ人間なんだ

 

生きてこそ救われるんだ

 

-?

 

 

 

この風を収めようと思うな

 

己が風になれ

 

この雨を止めようと思うな

 

己が雨になれ

 

-?

 

 

 

>>空海

 

 

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映画「本能寺ホテル」の感想(ネタバレ)

2019.03.06 Wednesday 邦画 歴史モノ

■映画「本能寺ホテル」の感想(ネタバレ)


■監督:鈴木雅之
■出演者:綾瀬はるか 堤真一 濱田岳 平山浩行 高嶋政宏 近藤正臣 風間杜夫


【映画「本能寺ホテル」のあらすじ】

繭子は恋人である恭一の父親に会うため京都を訪れるが、予約したはずのホテルに泊まれず、路地裏に立つレトロな“本能寺ホテル”に宿を取るはめになる。時はさかのぼり1582年。天下統一を目前にした織田信長と蘭丸一行は、京都・本能寺に滞在していた。再び現代。繭子が部屋に行こうとエレベーターに乗ると、なぜか1582年の本能寺に着いてしまう。建物の中で迷った繭子はやがて蘭丸に見つかり、信長と対面することに……。

WOWOWから引用

【映画「本能寺ホテル」の感想(ネタバレ)】 

 

綾瀬はるか、堤真一共演の歴史エンターテインメント。

 

結構前の作品になるが、邦画の話題作を見つけたので見てみた。

 

一応、タイトルから”本能寺の変”をテーマにしたジャンルは歴史モノに位置する重厚な世界観の作品かと期待していたのだが、実際は今時の軽いノリの映画(ドラマの延長)だった。

 

内容は、結婚を控えた女性がひょんなことから本能寺の変の時代にタイムスリップしてしまい…というドタバタ作品なのだが、当時に戻って歴史を動かしてしまい、いろいろ変わってしまって…というような、当時の歴史で遊ぶ発想の面白さはほぼ無く、最終的に信長本人に明智光秀の謀反があることを伝えるも、それを承知の上で信長は本能寺で覚悟を決めて死んでしまい、歴史は何も変わらずという話で終わる。

 

この映画の唯一の見どころが、この”本能寺の変”(数日後に自分が死ぬ運命)を知った信長はどうする?という部分になると思うが、史実通りにことが進んでエンタメとしては、物語の発展性が何も無い。2時間ほどの映画なのだが、このオチのために描いていたのかと思うとホントに時間を返して欲しいと思う(笑)

 

ちなみにそのオチまでの過程で、綾瀬はるかの巨乳以外に何か見る楽しみがあれば、そのオチでも納得できるのだが、その過程でもストーリーを追う面白さが無い。

 

そもそも主演の綾瀬はるか(繭子)に感情移入がまるで出来ないので、綾瀬はるか(繭子)が結婚しようかどうかとかいう主人公の悩みがどうでも良いのだ。ただの能天気なアホ女位の印象しか人物像が描けてなく、それ以上でもそれ以下でもない。

 

こんな人物が戦国時代にタイムスリップしちゃった…というほどの期待するような人物像が描かれてなく、とりあえず、ドラマでよく見るいわゆる現代演技をしている綾瀬はるかが、戦国時代に行ってみた程度の印象しかない。

 

ちなみにエレベーターが開いたり閉まったりするのと連動して、過去と未来を移動するのを喜劇的に描いているが、演劇舞台ならそれで笑えるのかもしれないが、映画で見ると全く必要ない設定に思う。

 

そもそも見てる方は、タイムスリップの仕方うんぬんよりも、戦国時代の歴史の方での人間関係や本能寺の変に対する、作者自身の考察の方が知りたいと思う。

 

なんか本能寺の変という興味深い歴史テーマを使ってるのに、中身これだけという内容の少なさ。

 

ちなみにテーマとして、普通のOLが戦国時代に行く…というシュールな設定に多少のコメディ(コント)要素はあると思うが、それを上手くコメディに消化できてるかと言えば、それもまったく出来てない。コメディ、シリアスともに中途半端。

 

 

 

評価 ★☆☆☆☆ (星1つ)

 

(まとめ:コメディとしても失敗作でシリアス(歴史モノ)としては、内容が無さ過ぎの歴史映画。これを見るなら、小栗旬の信長協奏曲の方が、エンタメとしては全然面白い。唯一、この映画の良いところを上げると、音楽は良いので、音楽のおかげで多少シーンとしては、感動的になってる。ただ冷静になってみると、やっぱり全然中身が無いことに気づかされる。それと現代と過去の京都の町並みのCGは、がんばってた。)

 

 

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映画「合葬」の感想(ネタバレ)

2017.04.17 Monday 邦画 歴史モノ

■映画「合葬」の感想(ネタバレ)



■監督:小林達夫
■出演者:柳楽優弥 瀬戸康史 岡山天音 門脇麦 桜井美南 オダギリジョー カヒミ・カリィ

WOWOWで放送していた映画「合葬」を鑑賞。

【映画「合葬」のあらすじ】

慶応4(1868)年、第15代将軍・徳川慶喜が江戸城を明け渡し、300年にわたる徳川の世が終わりを告げた。幕府の解体に伴い、有志によって将軍の警護と治安維持を目的に結成された彰義隊もまた、反政府的な立場へと追いやられていく。そんな中、あくまでも将軍に忠誠を誓う極、養子先を追い出されて行く当てもなく隊に参加した柾之助、幼なじみの極を案じて加わった悌二郎、3人の隊士も時代の荒波にのみ込まれていく。

WOWOWから引用

【映画「合葬」の感想(ネタバレ)】

日本漫画家協会賞で優秀賞を受賞した同名漫画を「少年と町」で京都国際学生映画祭グランプリを受賞した小林達夫監督が柳楽優弥らを迎えて映画化した人間ドラマ。

柳楽優弥が出演してたので見てみた。

内容は、江戸から明治へと時代が代わる中で、敗者となってしまった幕府側についていた武士らの話で、大きなテーマとしては、新撰組と同じく(といっても新撰組よく知らないけど)、幕府側として最後まで共にしようとする武士の忠誠とその苦悩という、その時代に生きてしまった若者話ではあるが、なんか描き方が、そのストレートな武士のテーマのみで突き進むのかと思いきや、そうでもなく、なんか途中に時代劇怖い話みたいな横道演出があったり、また、そんな武士との一夜の浮気(不倫?)話が入ってきたりと、なんかいろいろ盛り込みすぎな感じ。

あと、落語調の妙な語り(ナレーション)でストーリーを引っ張ったりするのもこの時代的(世界観)と言えば、そう納得できなくもないが、といってもイマイチその世界観に入り込めない。また幕末なのに、劇中の歌に洋楽を使っていたりして、世界観をどこに向けているのかよくわからない部分もある。この時代でも青春してますということか。

それぞれの登場人物の置かれてる立場や状況には、理解でき共感しなくもないが、感情移入したまま最後まで突き進めるかという、ラストが急に女の視点になり、よくわからない終わり方。この時代に生きた若者を一切持ち上げずに、そのまま描いたといえば、聞こえは良いが、映画としては、エンタメ感は薄く微妙な出来。



評価 ★★☆☆☆ (星2つ)

(まとめ:テーマ(言わんとしたいこと)はわかるが、映画としてまとめるとよくわからない若者群像時代劇。新撰組がアベンジャーズだとすれば、これは、ヒーローが出てこない幕末の地味な若者話。個人的に妙に怖い話っぽい世界観(演出)を度々入れてくるのは、果たして必要だったのだろうかと思う。それが効果的に作用してる感じはあまりない。)



月に誘われた

月と笛に

誰かが吹いていた


-?


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映画「天地明察」の感想(ネタバレ)

2013.10.07 Monday 邦画 歴史モノ

■映画「天地明察」の感想(ネタバレ)




■監督:滝田洋二郎
■出演者:岡田准一 宮崎あおい 佐藤隆太 市川猿之助 中井貴一 松本幸四郎 横山裕

WOWOWで放送していた映画「天地明察」を鑑賞。

【映画「天地明察」のあらすじ】

将軍に囲碁を教えるという名家の出ながら、出世には興味を持たず、算術と星の観察が何よりの楽しみという安井算哲。将軍の御前で棋譜通りの囲碁を打つだけの仕事に疑問を抱く彼は、何事にも真剣勝負で臨みたいという熱い心を秘めていた。そんな彼の本心を知る会津藩主・保科正之は、あるとき800年も使われ続けた暦の誤りを正し、新たな暦を作るという大計画に算哲を抜擢する。だが、それは算哲の苦難の道の始まりでもあった。

※WOWOWから引用

【映画「天地明察」の感想(ネタバレ)】


冲方丁のベストセラー時代小説を「おくりびと」の滝田洋二郎監督が岡田准一を主演に迎えて映画化した作品。

物語は、ひょんなことから正確な暦の測定を任されることになった囲碁棋士の男の話。

「SP」シリーズの岡田准一が出演してるということで選んでみた。

タイトルの「天地明察」から感じる堅苦しさ+歴史時代劇という部分で、星に興味がないと序盤は、入りにくくなんのことだがわからないが、暦が何か理解できると、この主人公が行う作業の偉大さがわかる。

最近では、テレビで当たり前に○月○日は、日食や月食が見られますとか、金星や火星が見えますとかあるけど、その計算をしている舞台裏がわかる。

しかもその日程を当てるのに最終的に命を賭けていたりと、カイジ並みに話が熱い。これこそギャンブラー。

地動説と天動説の違いすら何かよくわかっていなかった自分が言うのもなんだが、よく星の位置を測って、地球の現在の位置を割り当ててるなと。

よく考えれば、今日が何月何日かすらわからなければ、ほんと未来の予測が立てられず、今日以外のことは何も準備できないなと。必要以上に準備し過ぎたりとか、何かに備えて準備ばかりしてる気がする。

この映画の中で、正確な暦が権力になっていたのはよくわかる。




評価 ★★★★☆ (星4.5)

(難しいテーマにも関わらず、エンターテーメントとして楽しめる良作品。さすが”おくりびと”の監督。素晴らしい。中国で作られ正確さを持つ授時暦という暦の捉えかたが、日本ではときたま微妙に外れる原因を時差だったことに気づくなど、謎解き部分も面白い。岡田准一と宮崎あおいのベタベタしない夫婦間も好感度が高い。っというか宮崎あおいは、久々に見たが、まだまだ全然イケる。この着物を着たときの宮崎あおいの好感度の高さは一体。)



暦を支配しておれば

公家に永久に莫大なる利権に

与れるからの


-?



まさに天下泰平とは

戦う気概を忘れさせ

ぬくぬくとした暮らしに埋もれ

羽ばたく意欲を奪うものでもある

すなわち新しい息吹きを

消すことだ


-?



時を司るということは

すなわち国が治まるということだ

武士の世の中になって

それを果たしえたものはない


-?


幕府も民も

いまだあやまれる時に

従っておる

正しき暦は権威でもある


-?


たかが暦、されど暦でございます

-?


どうか私より先に

死なないでください


-?



岡田准一/天地明察



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映画「梟の城」の感想(ネタバレ)

2011.03.22 Tuesday 邦画 歴史モノ

■映画「梟の城」の感想(ネタバレ)



■監督:篠田正浩
■出演者:中井貴一 鶴田真由 葉月里緒奈 上川隆也 永澤俊矢 岩下志麻 根津甚八

WOWOWで放送していた映画「梟(ふくろう)の城」を鑑賞。

【映画「梟の城」のあらすじ】

天正9年、織田信長率いる軍勢によって伊賀全土は焼き払われ、大勢の者が虐殺される運命に。それから10年後、かろうじて生き残り、山奥で隠遁生活を送っていた伊賀忍者の1人、葛籠重蔵は、境の豪商・今井宗久から密命を受け、織田亡き後、時の権力者となった豊臣秀吉の暗殺計画に乗り出す。それを阻止すべく彼の前に立ちはだかったのは、かつては同じ仲間だったが、いまや伊賀を捨てて武士として立身出世を望む風間五平だった…。

※WOWOWから引用

【映画「梟の城」の感想(ネタバレ)】

1999年公開の日本映画。最近では個人的に見ていなかった一時期はナイナイ岡村さんと話題になっていた女優の葉月里緒奈、そして、鶴田真由の出演が懐かしい。

物語は、天下統一を果たした豊臣秀吉の暗殺に携わる伊賀・甲賀ら忍者たちの死闘を描く作品。

あまり歴史に詳しくないが、この時代に秀吉が朝鮮(現・韓国)に出兵(文禄・慶長の役)していたのには驚き。(歴史の授業しっかり聞いとけよ)

しかも、一時は釜山から攻め上がりソウルあたりはまで侵攻しており、秀吉が亡くなったことで終戦にならなければ、朝鮮半島も日本の領土になっていた可能性もあるらしい。っというか秀吉は信長の構想を実現させようとしたらしく、信長が明智光秀に暗殺(※実際はどうかわからないが)されていなければ、信長が朝鮮に侵攻していた可能性もあったという。この時代の日本人アクティブ過ぎ。


評価 ★★★☆☆ (星3つ)

(物語は、淡々と話が進むためハラハラドキドキというエンターテーメント性はない。また基本的な歴史は視聴者が知っているという前提で話が進むため置き去りにされることもしばしば。見ればわかるが子供無視の大人な映画。物語について来れない奴は見なくて良い位な勢いの映画ともいえる。

映画の中で流れる音楽に人間の変な雄たけびのような声が使われており、セリフなのか、環境音なのかわかりづらい。ある種全編独特な音楽。服部半蔵や石川五右衛門の話も出てくる。歴史好きにはそれなりに楽しめると思う。いち忍者と日本のトップの秀吉の抱える悩みが全く同じという部分で皮肉がある。鶴田真由の声が相変わらずセクシー。)


梟の城

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