映画「ボーダーライン」の感想(ネタバレ)

2017.04.18 Tuesday 洋画 ギャング/マフィア

■映画「ボーダーライン」の感想(ネタバレ)



■監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
■出演者:エミリー・ブラント ベニチオ・デル・トロ ジョシュ・ブローリン ヴィクター・ガーバー ジョン・バーンサル

WOWOWで放送していた映画「ボーダーライン」を鑑賞。

【映画「ボーダーライン」のあらすじ】

その優秀な能力を買われて、メキシコの麻薬カルテルの掃討を目的とする特殊部隊の一員にスカウトされた、FBIの女性捜査官ケイト。チームの作戦リーダーである特別捜査官のマットや、どこか謎めいたコロンビア人のアレハンドロらとともに国境を越えて、メキシコのフアレスへと向かったケイトは、そこで麻薬戦争のすさまじい実態を目の当たりにし、思わず呆然とする。けれども、それはまだ、ほんの地獄の入り口に過ぎなかった…。

WOWOWから引用

【映画「ボーダーライン」の感想(ネタバレ)】


「プリズナーズ」のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が「プラダを着た悪魔」のエミリー・ブラントを主演に描いたサスペンス。

番組情報(あらすじ)を読んで面白そうだったので見てみた。

内容は、アメリカとメキシコの国境で繰り広げられる麻薬戦争がテーマ。

少し前に、深夜の報道カメラマンの姿を描いたジェイク・ギレンホールの「ナイトクローラー」が、殺人現場や事故映像など映像的にかなり衝撃的な内容を含む映画だったのが記憶に新しいが、この「ボーダーライン」は、その映像的、衝撃度ではその上をいく内容。

もし、「ナイトクローラー」の彼が、こっちの現場取材をしていれば、同様にえげつない映像を撮ったであろう。

クレイジージャーニーでも確かメキシコの麻薬戦争は、前に放送してて道路に普通に惨殺された死体が転がっていたというのがあったが(※たしか)、まさにあの麻薬戦争の世界観の内情を映画にしたのが、この映画だと思って間違いない。

道路の高架下に見せしめとしてして数体の死体が吊るされている。これがメキシコのある地域の日常。

っというか、この映画で描いている姿がメキシコの日常だと思うと、メキシコはホントとんでもない国だなと思う。

平和に慣れてる日本人がうかつに近寄ってはいけない。劇中のセリフでも言ってるが、まさにあそこは、狼の地だ。

ちなみに、内容の衝撃度もさることながら、この映画、映像の映し方(演出)も素晴らしい。

特にメキシコにいる容疑者をアメリカに護送する際に、メキシコとアメリカの国境を空撮で撮っていくのだが、この映像を見るだけで一発でここの国境の状況がわかり、ほぼ説明がいらない。ドナルドトランプがメキシコに壁を作って移民をせき止めたい気持ちがよくわかる。移民だけの話だけでなく、この映画のような麻薬問題も絡んでいることを知ればなおさら。

メキシコからアメリカは、大渋滞してるが、アメリカからメキシコは、ETCレーン並みにさっと通れる。黒い車5台だかを、ずっと空撮で追っていく映像は、なんというか、爽快感と緊張感がある。そしてメキシコに入ってからは、もう富士サファリパークよりも緊張感がある。普通に死体が高架下に吊るされてるし。動物でなく、ただそこに同じ人間が住んでるだけなのに、あの人間がかもし出してる緊張感は一体…。



評価 ★★★★☆ (星4つ)

(まとめ:脇役のベニチオデルトロの存在感が光る良作サスペンス。とりあえずアメリカとメキシコが抱える国境問題、麻薬戦争、人身売買等を知るには、この映画は、おすすめ。映画としても最後まで緊張感が薄まらない。特に復讐に燃えるベニチオデルトロの演技は、やばい。この人は、たぶん本当に人を殺している…。)


無事に戻るまでが

作戦だ


-?

”ボス”がいないと

混乱が起きる


-?


君にはここはムリだ

君は狼ではない

ここは狼の地だから


-?


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映画「ゴッドファーザー PART掘淵僉璽3)」の感想(ネタバレ)

2011.05.11 Wednesday 洋画 ギャング/マフィア

■映画「ゴッドファーザー PART掘淵僉璽3)」の感想(ネタバレ)



■監督:フランシス・フォード・コッポラ
■出演者:アル・パチーノ ダイアン・キートン アンディ・ガルシア ソフィア・コッポラ タリア・シャイア ブリジット・フォンダ ジョー・マンテーニャ ヘルムート・バーガー ジョン・サヴェージ フランク・ダンブロシオ

WOWOWで放送していた映画「ゴッドファーザー PART掘淵僉璽3)」を鑑賞。

【映画「ゴッドファーザー PART掘淵僉璽3)」のあらすじ】

1979年。マイケルをドンとするマフィアのコルレオーネ・ファミリーに、マイケルの亡くなった兄ソニーの遺児である甥ビンセントが新たに加わることになり、マイケルの娘メアリーは彼といい雰囲気に。やがてマイケルはバチカンの事業を取り仕切り、犯罪稼業から一切手を引くと宣言。だが同意できないファミリーの一部はマイケルに対して謀反を企てだす。一方、糖尿病に苦しむマイケルはドンの座をビンセントに譲ろうと考えるが……。

※WOWOWから引用

【映画「ゴッドファーザー PART掘淵僉璽3)」の感想(ネタバレ)】


「ゴッドファーザー」シリーズ3部作のラストを飾る完結編。

ドンになったマイケルのその後と父親ビトの青年期を描いた2作目の「ゴッドファーザー PARTII(パート2)」も良かったが、この3作目も完成度は非常に高い。

3作目では、マフィアから引退し、次第にビジネスマンとして合法的なビジネスに乗り換えていく年老いたマイケル(アルパチーノ)の姿と、新たにパート1で亡くなったソニーの息子に当たるビンセント(アンディガルシア)がコルレオーネファミリーの跡継ぎとして、頭角を現していく姿が描かれる。

この「ゴッドファーザー」3部作はどれも捨てがたく良い。パート1(マーロンブランド、アルパチーノ)、パート2(アルパチーノ、ロバートデニーロ)に比べると、パート3(アルパチーノ、アンディガルシア)のインパクトは薄くなってしまうが(さすがにアンディガルシアでは荷が重い)、ラストのオペラ上映中の裏で繰り広げられるマイケル暗殺等の暗躍シーンは、重厚な音楽と編集で素晴らしい仕上がりになっている。

ここの完成度は上質でなかなかお目にかかれない。

どのシリーズも完成度は高いため、あとは好みになるような気がするが、個人的には、パート2>パート1>パート3 またはパート1>パート2>パート3という順位の評価を下したい。

パート3は、マイケルが死にファミリーのドンが甥のビンセントに引き継がれるわけだが、娘メアリーが抗争に巻き込まれ亡くなると、それを追うようにしばらくしてマイケルも亡くなってしまう。

父ビトの亡き後コルレオーネファミリーを引き継いだマイケルの一生とともに「ゴッドファーザー」も終わるわけだが、パート3の終わりがなんだか上手く収まりすぎて、拍子抜けするほど最後は言うことがない。

気になる点をひとつ挙げるとすれば、なぜ最後に愛娘メアリーが巻き添えで死ぬのか?ここはマイケルが死んだ方が良かった気がする。

娘メアリーが死んだ方がマフィアに身を置き悪事を働いた男(マイケル)の一生の意味合い(罪と罰)としては深さいものがあるが、この娘役がなぜかコッポラの実の娘ソフィアコッポラを使っている点が、ストーリーなのかコッポラの親バカなのか判断が難しい。

そういう疑惑を生んでしまうという部分で完成度を下げていてとても残念だ。


評価 ★★★★☆ (星4.5)

(「ゴッドファーザー パート3」では、ドンとしてのマイケルの名言が数多く見られる。この点は、パート3の見どころといえる。さすがマフィアの頂点に立つ人間(ドン)。言葉数は少ないが、本質をついた名言を残している。最後は、マイケルの名言をいくつか紹介して締めます。)


友情と金は

水と油だ


考えを言葉に出すな


敵を憎むな

判断が鈍る


目は開けて

口は閉ざせ


政治と犯罪

コインの裏表

-マイケルコルレオーネ

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映画「ゴッドファーザー PARTII(パート2)」の感想(ネタバレ)

2011.04.27 Wednesday 洋画 ギャング/マフィア

■映画「ゴッドファーザー PARTII(パート2)」の感想(ネタバレ)



■監督:フランシス・フォード・コッポラ
■出演者:アル・パチーノ ロバート・デ・ニーロ ロバート・デュヴァル ダイアン・キートン リー・ストラスバーグ ジョン・カザール タリア・シャイア マイケル・V・ガッツォ ジョー・スピネリ ブルーノ・カービー ダニー・アイエロ ロジャー・コーマン ハリー・ディーン・スタントン ジェームズ・カーン

WOWOWで放送していた映画「ゴッドファーザー PARTII(パート2)」を鑑賞。

【映画「ゴッドファーザー PARTII(パート2)」のあらすじ】

父親ドン・ヴィトの死後、マフィア・ファミリーのボスになったマイケル。5年後、息子の聖餐式の夜、マイケルは自宅にいたところを何者かに襲われる。事件の背後にはユダヤ人組織のボス、ハイマン・ロスがいた。物語は並行してヴィトの若かりし日々を回想。シシリーで両親と兄をマフィアに殺されたヴィトは米国に移民し、ニューヨークのリトル・イタリーで住むことに。だがそこでも町を牛耳るマフィアの存在に辟易させられて……。

※WOWOWから引用

【映画「ゴッドファーザー PARTII(パート2)」の感想(ネタバレ)】

説明の必要もないマフィア映画の傑作「ゴッドファーザー」のシリーズパート2。

若き日のアルパチーノロバートデニーロが出演しているが、実は全くドラマ上で共演していない作品。

「ゴッドファーザー パート2」では、パート1でコルレオーネファミリーのドン(ゴッドファーザー)になったアルパチーノ演じるマイケルのその後と、マーロンブロンド演じるマイケルの亡き父ビトコルレオーネの幼少期と青年時代を新たにロバートデニーロが演じ、ビトが如何にマフィアのドンに成り上がったのかを同時進行で描いている。

この映画は、いわゆるハリウッド映画の見せるエンターテーメントという感じは一切なく、ただマフィアの内情を淡々と描いているのだが、演技や演出が素晴らしく、リアル?なマフィアのやりとりにどんどん引き込まれていく。

特に、パート2のハイライトともいえる、ロバートデニーロ演じるビトが初めて人殺しを行うシーンのロングカットで追っていくカメラワークはインパクト大。あのシーンを撮るためだけにエキストラを大勢使い祭りのセットを作っているあたりはさすが。

パート1でトイレに隠した拳銃を使ってマイケルが初めて人を殺すシーンのインパクトも凄いが、このパート2もやってくれる。

個人的に、この「ゴッドファーザー」の一番の凄いところは、普通の大学生だったマイケルが国のためにと周りの反対を押し切り自ら軍人(海軍)になるという優しい心情の男が、親父が襲撃されると、そこから後を引き継ぐようにマフィアの世界に足を踏み込んでいき、のちにドンとなる。

5年後には引退すると口にするほどマフィアの世界からずっと足を洗おうとしていたが、その言葉とは裏腹に最後は実の兄を手に掛けるほど、マフィアの世界に侵食してしまう。そんなマイケルの心情の移り変わりが、素晴らしくよく描かれているところ。

結局、マフィアのボスという責任が重く圧し掛かる地位が、人を悪の道へと変えていってしまうようなそんな世界に身を置いてしまった二人のドン(親子)の物語が映画「ゴッドファーザー」。

評価 ★★★★★ (星5つ)

(ゴッドファーザーとしての親父(ビト)の後姿を幼い時からずっと見て、嫌っていた息子(マイケル)が自分もゴッドファーザーとなり、ドンとしてファミリーの先行きに苦悩する状態になった時、はじめて親父の心情を理解する。そして、親父のあの時の自分への愛(マフィアにはなるな)にようやく気づくというような親子愛もテーマにあるという深い話。これは文句なしの傑作。それにしても、このパート2の若きロバートデニーロはかっこよすぎる。テルがモノマネする今のデニーロとは全然違う。)


この世の中で

唯一確かなことは

人は殺せる

-マイケルコルレオーネ


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