映画「人狼ゲーム プリズン・ブレイク」の感想(ネタバレ)

2019.08.25 Sunday 邦画 サスペンス/ミステリー/スリラー

■映画「人狼ゲーム プリズン・ブレイク」の感想(ネタバレ)


■監督:綾部真弥
■出演:小島梨里杏 渡辺佑太朗 清水尚弥 岡本夏美 花影香音 篠田諒 小山莉奈


【映画「人狼ゲーム プリズン・ブレイク」のあらすじ】

潜入捜査官“モグラ”として広域指定暴力団・数寄屋会に潜り込み、極道の世界にさらに潜っていく玲二。ある日、警視庁組織犯罪対策部のエースとして、正義感あふれるエリート警官・兜が就任し、数寄屋会とつながる玲二を目の敵にする。そして玲二に会長の轟から、極悪非道のチャイニーズマフィア、仙骨竜をたたきのめすという大きなミッションが与えられ、玲二は轟の娘・迦蓮のボディーガードとして会長の家に住むことになるが…。

WOWOWから引用

【映画「人狼ゲーム プリズン・ブレイク」の感想(ネタバレ)】 

 

 

心理ゲーム“人狼”を題材にした映画化版のシリーズ第4弾。

 

前回、第3弾を見てから止まっていた「人狼ゲーム」シリーズに戻り、再び見てみた。

 

今回からは預言者や霊媒師の占いから人狼認定される”狂人”という新たな役職が加わり、ルールがまたややこしくなっている。基本は、第三弾に出てきた新たな役職”狐”と似たような変化要素ではあるのだが、初期の人狼ルールから比べると、ルールが一個乗っかっている。

 

個人的に、普通の人狼ルール自体も正直あまりついていけていないのだが。

 

その原因は、そもそも、この人狼シリーズは、毎回登場人物が多い上に(いきなり10人くらいが一気に出てくる)、ほとんど新人俳優で顔がわからない、さらに、彼らに役名があってそれで呼ばれたところで最後まで見ても、誰が誰だか顔と名前が一致しない(まるで覚えられない)、それに加えて、人狼を探すために、顔と名前も分からない人達の各々の発言内容(投票で誰を指名したり)なども細かく覚える必要があったりと、記憶力大会みたいになっているのも大きい。

 

結局、いろいろ考えながら見てると、ほとんど、よくわからない状態で映画を見ていると言って良い(笑)

 

これは、普通にちゃんと見てたとしても、超人でもない限り、リアルタイムですべての情報を整理しきるのは、たぶん不可能だと思う。

 

ちなみに、製作側も多少その辺の観客への理解をあきらめていることもあり、誰が村人とか人狼とかの疑惑は、第一弾から比べるとあまり丁寧に描いていないというか重要でない。そもそも誰が何か?は主人公含め、今回は、全員隠されてるので(※たしか)、すべてを各々勝手に予想するしかない。

 

一応エンドロールで、俳優:役名とともにそれぞれの役職が明らかになって、答え合わせすることが出来るが、ただ、役名や俳優名を言われたところで、結局、顔と名前が一致してないので、あとでネットで調べない限り、その時点で誰が何かはわからない(笑)

 

っというか、第4弾ともなってくると、誰が村人とか人狼とか、ほとんど関係なくなってるように思う。※関係なくはないんだけど

 

結局、この映画は、最後に誰が生き残るのか?という部分が重要で、そこに行く過程の村人側と人狼側の攻防みたいなのは、もうほとんどあってないようなものといって良い(第4弾ともなると、俳優が変わってるだけでやってることはずっと同じだし、もうそのくだり見ました、のオンパレード)、だって、結局、主人公(主演)が最後まで残ってくる訳で、生き残ったものに対する、人狼ゲーム主催者側の決断(オチ)が、見どころというか、そこだけがただ知りたい映画。

 

ちなみに今回は、首輪が外せることに気づいたことで、人狼ゲームがほとんど関係なくなっているのも大きい。

 

ようやく、第4弾になって、映画としてちゃんとしてきたなという印象。

 

人狼ゲームにただ参加してるだけでは、主催者の手の平の上でずっと転がされてるだけなので、何も生産性がない。ゲームで生き残ったところで続いて第二回戦とかやってるようではまるで意味がないし。参加者は可哀想だが、映画としては、あまり見るべき物がない。

 

その意味では、ようやく施設から脱出して、外に出られたので、話が展開してきたなという感じ。まー脱出したところで終わってしまったので、あまり変わらないといえばそれまでだが。メイズランナーみたいな感じになってきた。

 

 

評価 ★★★☆☆ (星3.2)

 

(まとめ:ようやく今までのパターンを脱した人狼シリーズ第4弾。内容的には1.5倍の早見だが、ところどころ面白いところがある。やはり、今回一番良かったのは、男子生徒が女子生徒(主人公)を襲おうとするくだりだろう(笑)第4弾になってようやく、人間的なリアリティが出てきたなと思う。少し考えればゲームで死ぬと分かってる状況で、真面目に男女が見つめ合って純愛とかやってる場合じゃない(笑) そこを逆算して、いっそ死んでしまうなら襲ってしまえホトトギスと言わんばかりに、そういう行動に出る生徒が出てきても別におかしくはない。そもそも毎日殺人が行われてる状況なのに、そっちに向かない方が逆におかしい。ちなみに男子が襲ってたとこを見つけて、騒ぎ立てる別の女子という描写も良かった。ここは非常に本当の学校っぽくってリアリティがある。同級生を勢いに任せて襲っちゃうって(未遂だからなんだけど)のは、その男のキャラクターもあるんだけど、非常に面白い。ここのシ−ンのばかばかしい空気感が良かった。そして、その行為に対する、別の女子生徒のセリフがさらに秀逸です(笑)意外とこの第四弾は作品の完成度は高いかもです。)

 

 

クズは、クズだと思う

 

いじめられっ子の中にも

 

どんな社会的弱者の中にも

 

クズは存在するの

 

-?

 

 

もちろんいじめる側は

 

みんなクズだけど

 

-?

 

 

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映画「人狼ゲーム クレイジーフォックス」の感想(ネタバレ)

2019.07.03 Wednesday 邦画 サスペンス/ミステリー/スリラー

■映画「人狼ゲーム クレイジーフォックス」の感想(ネタバレ)


■監督:綾部真弥
■出演者:高月彩良 冨手麻妙 柾木玲弥 斎藤嘉樹 萩原みのり 冨田佳輔 長村航希


【映画「人狼ゲーム クレイジーフォックス」のあらすじ】

何者かに拉致され、人里離れた施設に集められた高校生たち。遠隔操作で締まる首輪を着けられた彼らは、理由も分からず命懸けの“人狼ゲーム”を強要されることになる。プレーヤー=村人の中に正体を隠した人狼が3人。村人が人狼を全滅させるか、人狼と村人が同数になるまで殺し合いが続く。そんな中、最後まで生き残っていれば自分ひとりが勝利者となれる“狐”の役職カードを引いたあやかは、ひとりの男子に一目惚れして……。

WOWOWから引用

【映画「人狼ゲーム クレイジーフォックス」の感想(ネタバレ)】 

 

 

「黒崎くんの言いなりになんてならない」の高月彩良が主演した心理ゲーム“人狼”をモチーフにした人気スリラーの第3弾。

 

少し前にWOWOWで人狼ゲームの関連映画が一挙放送してたので、そこから選んでみた。

 

桜庭ななみ主演の1作目は少し前に見てオチが面白かったが、土屋太鳳主演の2作目は、大分前にDVDで見てしまい、もう一回改めて見るほどでもないので、今回は飛ばして、3作目の「人狼ゲーム クレイジーフォックス」の感想を。

 

まず1作目との違いは(※二作目は生き残った人間しか覚えてないので比較はできない)、タイトルにあるように、”狐”という新たなカードが追加されていること。

 

それによって、今回は、人狼、村人(預言者、用心棒、霊媒師含む)、狐という3グループの戦いになっている。

 

ただ、狐は一人のみで、預言者に占われてもいけない上に(占われただけで死んでしまう)、最後まで全員を騙し続けなければ、生き残れないという縛りがある。

 

その新しいカード:”狐”に選ばれたのが、この作品のヒロイン。

 

またそれに加え、対戦相手の男子高生に一目ぼれしてしまったことで、自分が生き延びることとともに、好きな人を死なせないようにしようとするのが、本作に新たに加わった部分だろうか。

 

ただ、相変わらず内容は、泥臭い高校生同士の人殺しゲームで、過去作とそれほど代わり映えしない。人狼を仕掛ける主催者の目的や正体等の根本的な謎についても最後まで見ても一向に明らかになっていない。っというかあきらめている。

 

また今回は、ほとんどのメンバーが一回戦の勝ち残りメンバーということがのちのちわかるが、その部分で、ちょっとした一回戦をともに過ごしたメンバー内での駆け引きや友情がある。

 

だからと言ってやってることは同じなんだけど。

 

 

 

評価 ★★☆☆☆ (星2つ)

 

(まとめ:特に代わり映えしない人狼ゲームの第三弾。この第三弾で一番気になったのが、人狼役が夜中に村人を殺す際に、大声で騒ぎ立てているのに、誰も気づかないこと。その時もそうだが、翌朝になってもその事を誰も指摘しない。みんなぐっすり夢の中…。あれだけ大声で騒いでれば、人狼が誰かは、バレバレだと思うが。こういう根本的なシーンの緊張感の管理が出来ていないのもやはり、人狼ゲームがB級作品から出ないところなんだろう。「監督、ここの彼女の演技が激しすぎて、他の参加者に人狼だってことバレないですか?」「…みんな夜はぐっすり寝てるんだよ」「…人狼が夜中に殺しにやってくるの事前に分かってるのにぐっすり寝てられますかね」「お前はどう思う?」「…俺、絶対寝てられないです」「そうだよな、普通はそうだよ、でもな、ここに集まった人間ってのは、どんな時でもみんな夜ぐっすり寝れるタイプの人間なんだよ」「知らなかったです、こんなとこにも深い人物設定の意味があったんですね、監督」「そうだよ、お前、映画ってのはな…」…アホだな(笑))

 

 

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映画「不能犯」の感想(ネタバレ)

2019.06.12 Wednesday 邦画 サスペンス/ミステリー/スリラー

■映画「不能犯」の感想(ネタバレ)


■監督:白石晃士
■出演者:松坂桃李 沢尻エリカ 新田真剣佑 間宮祥太朗 矢田亜希子 安田顕 小林稔侍


【映画「不能犯」のあらすじ】

ある電話ボックスに殺してほしい理由と連絡先を残すと、その“願い”を叶えてくれるという噂がSNS上で話題になっていた。ある日、金融会社社長が喫茶店で、町内会会長が公園で、ともに心不全で不審死を遂げる事件が発生する。刑事の多田は部下の百々瀬と現場で目撃された黒いスーツの男・宇相吹を追うが、彼は目を見ただけで相手を死に追いやるというマインドコントロールを使った犯行で、罪には問われない“不能犯”だった。

WOWOWから引用

【映画「不能犯」の感想(ネタバレ)】 

 

 

宮月新原作、神崎裕也作画の同名コミックを「貞子vs伽椰子」の白石晃士監督が松坂桃李を主演に迎えて実写映画化したスリラー。

 

シンプルなタイトルに惹かれて見てみた。

 

内容は、自ら手を下すことなくマインドコントロールで人を殺せる男とそれを阻止しようする唯一そのマインドコントロールに掛からない女性刑事の話。

 

催眠術(洗脳)の原理を知ってると、実際にある程度可能な方法なので(さすがに自殺に追い込むのは難しいらしい)、そこからヒントを得た話なのかと思ってみると、なかなか興味深いストーリー。

 

基本的には、松坂桃李演じる不能犯は、依頼されたら殺害のみ引き受けるということで、ある種、自分自身に厳格なルールを課している。

 

犯罪者しか殺さないデスノートのキラみたいなスタンスとちょっと似ている。殺害という行為自体は否定しないが、殺害するという部分では、誰かの依頼があって初めて行う。キラも犯罪者がいなければ、基本、人を裁かない(殺さない)。

 

さて、そんな神のような不能犯に対するのが、マインドコントロールに掛からない沢尻エリカ演じる女性刑事なのだが、この女性は、洗脳の防御方法を知ってる専門家という訳ではなく、ただ、マインドコントロールに掛からないそういう体質の人。

 

せっかく、いいテーマなのに、体質で片付けてしまったので、せっかくのマインドコントロ−ルの深みが一切無い。

 

個人的には、催眠術対決ではないが、視線を合わせない、体に触れさせない、また言語によるイメージ誘導など、催眠の各段階による攻防があったら非常に面白いと思ったのだが、そういうのは一切無かった。

 

そういう訳で、エスパー対決みたいなことにならず、女性刑事が武器にするのは、アナログ的に自らの法と正義。

 

しかし、不能犯は、法では裁けないので(殺人を立証できないので)、彼を止めるためには、自らが手を下さなければいけない。そこで彼女が自らの正義を保ちつつ、どう対応するかという部分がこの映画のテーマである。

 

ウソをつけば彼を法で裁ける機会を得るが、自分の正義に反するためウソはつけず、彼を止められない。

 

この作品を見てると、憲法9条縛りみたいな自分がやられない限り自らは何もしない(できない)のが、さもそのルールさえ守っていればいいみたいな、思考停止した平和解釈に縛られているみたいで、見ていてすごくイライラする。

 

法律的(ルール的)には、そうかもしれないけど(その方が楽だけど)、法だけ守って、目の前で人が死んでたら意味無くないか?

 

それと、目の前でテロを起こされてるのに、犯罪者の更生をまだ信じてるとかも相当アホだし(笑)

 

裏切られてショックかもしれないけど。

 

”信じる”という行為は、あそこまで行ってしまうと、もう宗教というか現実逃避です。

 

警察官じゃないなら、別に勝手に信じてていいけど、目の前に危機があるならまずそれを全力で止めるのが仕事じゃないのか。

 

ちなみに勝手な自身のルールに縛られる(守る)理想の正義で行くならそれはそれでいいけど、それならそれで犯人(不能犯)刺したらダメだと思う。そこの抵抗は、いいのかよ(笑)

 

なんか思想がどっち付かずなんだよね。あんまり深くテーマに切り込めていない。

 

とりあえず、ヒロイン(女刑事)が決断できず悩んでいる間に、人が死に過ぎだし。

 

この話って、極論を言えば、人間(全体)の殺意がある限り、殺人事件は無くならないという部分があって、不能犯はその思い(殺意)をただ代行してる存在。

 

しかし不能犯に依頼すると、その殺人が罪にならない。

 

殺人という行為があるのに、その行為の責任を誰も取らない。ここの不公平さが問題。

 

でも法では、立証できないため取り締まれない。

 

その間に、人は次々と死んでいく。

 

では、建前上人を守るため?に作られた法律が、人を守れない場合の法律の存在意味とは?

 

個人的な結論を言えば、もううるせーですね(笑)

 

そんな使えない法律をひたすら守ってる必要はないと思いますね。

 

そもそも誰が見ても、彼女が仮に不能犯を実力で止めたとしてもそのことを攻められないし、緊急事態として、しょうがない結論になると思う。さすがにこの状況を見て、人が死ぬよりも法律を守るべきだという人は、普通に良識があればいないと思う。

 

もしいたらその人は、不能犯に自分や家族が殺されても別に法さえ守れればいいと言ってる様な人だと思うので、相手にせずほっておいて良いでしょう。どっちみちその考えだと、その人は極論死んじゃう訳だから。

 

こういう場合は、緊急事態(特例)としてその時の状況判断で見るべきでしょうね。法律や憲法は、ずっと永遠に固定されたモノではなく、状況に応じて、変えてくもんだと思うし。

 

 

評価 ★★★☆☆ (星3.6)

 

(まとめ:テーマはいいけど、デスノートほどの心理戦は無い松坂桃李主演のスリラー。ただ作品自体はそれなりに面白く飽きずに見れる。しかし、冷静に考えると殺人依頼が多過ぎ。松坂桃李目線で描いてたら、毎日相当忙しく活動してると思う。他の仕事は出来ない。完全にボランティアでやるには、一人では仕事量が多い、そろそろバイトを一人雇った方がいい。あと、依頼が来るたびにあのサイコなキャラクターを維持するのは結構大変だと思う。やってるそばから次の依頼がどんどん来てると思うし。そう考えると彼の私生活は意外と面白い。結構一日で仕事が重なってバタバタしてくると、「いいかげんお前ら俺に頼んでこないで、自分でやれよ!」って言ってそう。それ言っちゃうと本末転倒だから言えないんだけど。だから、この話の解決策ってのは、殺人依頼を大幅に増やして(外国からも依頼する)、彼を過労で廃業に追い込めれば、勝ちでしょうね。一応正義は貫いてます。ただそれがオチだったら誰も納得しないし、エンディングがものすごいダサイですけど。)

 

 

チクショー

 

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映画「デスノート Light up the NEW world」の感想(ネタバレ)

2019.06.01 Saturday 邦画 サスペンス/ミステリー/スリラー

■映画「デスノート Light up the NEW world」の感想(ネタバレ)


■監督:佐藤信介
■出演者:東出昌大 池松壮亮 菅田将暉 川栄李奈 藤井美菜 青山草太 戸田恵梨香 以下※声優:中村獅童 松坂桃李


【映画「デスノート Light up the NEW world」のあらすじ】

“キラ”こと夜神月と、天才探偵Lとの死闘から10年。警視庁デスノート対策本部では、キラ事件に精通する刑事・三島らが今なお事件の謎を追い続けていた。そんな中、デスノートを使った無差別大量殺人が発生。Lの後継者・竜崎の助力を得て、三島は警視庁が保管する1冊を含め、人間界に6冊のデスノートが存在することを知る。だが、回収に奔走する三島の前に、キラを神とあがめるサイバーテロリスト紫苑が立ちはだかり……。

WOWOWから引用

【映画「デスノート Light up the NEW world」の感想(ネタバレ)】 

 

 

大場つぐみと小畑健による同名コミックを映画化した「DEATH NOTE」「デスノート the Last name」のその後を東出昌大、池松壮亮、菅田将暉らを新たなキャストを迎えて描いた続編。

 

「デスノート Light up the NEW world」は、2016年制作なので、2006年に公開された二部作の二作目の後編「デスノート the Last name」から10年ぶりになる。もうあのデスノートから10年も経っているかと思うと、年が経つのも意外と早いと感じる。

 

今作では、キャストもかなり一新され、主役級は、菅田将暉を始めとする今の旬な若手に交代している。といっても東出昌大(31) 池松壮亮(28)で菅田将暉(26)も若手といえ、年齢は高めだが。

 

個人的にこの映画は、人間同士の騙しあいの作品なので、意外と演技力が必要と思われる。

 

そこで、今の若手の演技派(クセ物俳優)と言えば、名前がよく挙がる菅田将暉(キラの後継者)、池松壮亮(Lの後継者)が選ばれたのかと思う。たしかに二人ともキャラクターのクセが強い。

 

そこに正統派の東出昌大がメインとしていて、クセの強い両者に囲まれてるというそんな感じだ。

 

東出昌大は、最近は出演作が多く、結構作品を見る機会が増えているが、やはりどんな役をやっても、いつもの東出昌大にしか見えないところは、キムタク的な安定した演技力を持っている俳優のひとりだと思う。この安定感は、映画の軸としてぶれない。

 

ちなみに、その東出昌大を中心に、クセのある池松壮亮と菅田将暉が脇で自由にかき回しているという構図になってるが、この映画をずっと見ていると、ふと俳優の演技力ってなんだろう?という疑問が出てくる。

 

池松壮亮は、たしかに演技が上手いといえばそうで、竜崎という嫌なヤツになり切っていて、見ていてコイツ腹立つなと思わせるところは、さすがの存在感だと思う。菅田将暉もキレ者としての緊張感のある演技は、彼ならではだと思う。

 

ただ、三人が終盤、廃ホテルにそろい謎が明らかになった後、SWAT?が突入してからのドタバタは、今までの作りこんだ演技が合ってない様なもので、結構グズグズだと思う。ここでは、正統派の東出昌大の方がしっかりしているように見える。池松壮亮と菅田将暉のクセのある役柄設定が異常に邪魔になる。

 

池松壮亮の最後に静かに死ぬところは良いとして、菅田将暉の銃で蜂の巣にされて死ぬのは実写で見てしまうと死に方が、かなりダサイ(笑)

 

あのシーンのためにこれまで演技を積み重ねてきたのかと思うと気の毒になる。もっとマシな死に方なかったのか。たしかに、キャラクター的には玉砕で死ぬのはそうかもしれないが、一方で、ああいう危機的な場所から生き残ってこそのインテリファイターではないのかとも思う。

 

結局、何が言いたいかというと、演技の上手さというのは、演技が上手く(よく)見えるシーン(見せ方)というものがあって、シーンが変にドタバタしちゃうとあんまり俳優の細かい演技力は、ほとんど関係なくなっちゃうんだなとそう感じます。

 

 

 

評価 ★★★★☆ (星4つ)

 

(まとめ:内容はどうあれ最後までちゃんと見せてくれる緊張感はさすがのデスノート映画。結局、最後の廃ホテル?にキラがいっぱい集まっちゃうのは、どんでん返しに拘りすぎて、逆に物語の緊張感が散漫になった印象がある。あそこまでビックリに拘らなくてもいいんじゃないかな。もう一人キラ候補が出てきて計4人になってたら、完全に笑っていたと思う。むしろ、ビックリさせたいなら藤原竜也が出てきてくれた方が、ビックリという意味では、一番ビックリしたと思う。)

 

 

一人の死は悲しみだが

 

大勢の死は統計にすぎない

 

-?

 

 

 

お前がキラか

 

-?

 

 

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映画「人狼ゲーム」の感想(ネタバレ)

2019.04.16 Tuesday 邦画 サスペンス/ミステリー/スリラー

■映画「人狼ゲーム」の感想(ネタバレ)


■監督:熊坂出
■出演者:桜庭ななみ 太賀 春花 岡山天音 入江甚儀 大沢ひかる


【映画「人狼ゲーム」のあらすじ】

高校生の愛梨は、下校中に拉致され、見知らぬ部屋に閉じ込められた。周りには同じように集められた生徒が計10人。やがて「人狼ゲームをプレーしていただきます」と告げられ、役割カードが配られる。村人10人の中に人狼2人が紛れている設定だ。人狼は毎夜村人をひとり、村人は投票で人狼だとされたひとりを殺し、先に相手を全滅させた側が勝ち。ただ普通と違うのは、このゲームでは本当に相手の命を奪わねばならないのだ。

WOWOWから引用

【映画「人狼ゲーム」の感想(ネタバレ)】 

 

 

桜庭ななみが主演したシチュエーションスリラー。

 

WOWOWで6作くらいシリーズになっている人狼ゲームの映画がたくさん放送してたので、とりあえず初回にあたる人狼ゲームを見てみた。

 

村人と人狼に分かれて、殺し合いをするという話で、特に誰が人狼なのかという予想する面白さは、あまりないのだが、最後の終盤にお笑い的な面白さがある。

 

残り三人まで減った翌日、昨夜に人狼の疑いのあった男が本物の人狼によって殺され死体となって見つかる。

 

この時点で人狼がまだ一人残っていることだけがわかるのだが、主演の桜庭ななみは村人、残りは、女子高生と男子学生が一人ずつ残っている。そのどちらかが人狼なのだ。ちなみに前日までは、疑いこそあれ、自分は人狼じゃないと言っていた二人だ。

 

一体どちらなんだと見てるほうは、緊張しつつ想像を膨らませる。

 

ただ、今までは人狼のために特別用意されたピストルで村人を殺害して、翌日もクールに決めたていた人狼だったのだが、この日に限って、殺された村人から死ぬ間際に反撃にあったのか、殺害こそできたが、顔をボコボコに殴られていて、まだ謎解きが終わってない段階で、顔を見ただけで、彼が人狼だっだと推測できてしまう。

 

めちゃくちゃ雑な作り(笑)

 

今まで散々、クールにやってきたのに、なんで最後ミスしてんだよ。

 

このシーンはホントに面白い。

 

今までそんな雰囲気なかったのに、急に最後がコントみたいなオチになっている。

 

このパターンは、さすがに予想できなかった。

 

ちなみに、本筋のオチは、生き残った二人だったが、再び新たな学生らが追加され、第二回戦の人狼ゲームが始まるという、最初のゲームの時点でも、実は、前回の生き残り二人が参加していたという情報があったが、その情報どおり、人狼ゲームの無限?ループが繰り返されていたというオチになっている。

 

 

 

評価 ★★★☆☆ (星3.4)

 

(まとめ:人狼が誰だかわかったときにやっぱり笑ってしまうコメディスリラー?。それにしても仲間を自分の手で殺害するシーンは、ドタバタしすぎて、もう少しなんとかならなかったのか、ちょっと見せ方に改良の余地ありですね。舞台の演技じゃないんだから。バタバタしていて生々しいと言えば、生々しいのかもしれないけど。シーンがうるさいですね(笑))

 

 

 

周りを殺さなきゃ

 

人は生きていけない

 

-?

 

 

 

でもここは外の世界より

 

マシかもしれない

 

人は何かを殺しながら生きてることを

 

実感できるから

 

-?

 

 

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映画「ラプラスの魔女」の感想(ネタバレ)

2019.03.30 Saturday 邦画 サスペンス/ミステリー/スリラー

■映画「ラプラスの魔女」の感想(ネタバレ)


■監督:三池崇史
■出演者:櫻井翔 広瀬すず 福士蒼汰 志田未来 佐藤江梨子 リリー・フランキー 豊川悦司


【映画「ラプラスの魔女」のあらすじ】

それぞれ離れた温泉地で、硫化水素ガスの中毒による死亡という同類の事件が発生。しかも被害者同士には面識があった。警察は連続殺人を疑うが、協力を依頼された地球化学の専門家・青江教授は、気象条件の安定しない屋外で、致死量の硫化水素ガスを意図的に吸引させる殺人など、“ラプラスの悪魔”でもなければ不可能だと事件性を否定する。だが、青江の前に、自然現象を正確に言い当ててしまう謎めいた女性・円華が現われて……。

WOWOWから引用

【映画「ラプラスの魔女」の感想(ネタバレ)】 

 

東野圭吾の同名ベストセラーを櫻井翔主演で映画化したミステリー。

 

嵐の櫻井翔が出てたので見てみた。

 

内容は、不可能犯罪の解明に挑む科学者の話で、櫻井翔は、警察から協力を依頼されたその科学者役。

 

始めの方は、不可能犯罪をどう実行する?という部分でかなり謎めいていて、興味が尽きないのだが、のちに事件があきらかになり、父親が家族殺人の実行者とわかり、さらにその息子が気象条件を予知し、それを利用して、父親を殺そうと試みる、終盤のCGをふんだんに使った大スペクタクル映像を見るまでに至ると、どうもやり過ぎ感が出てきて、興味が急に失速する。

 

あんな複雑な気象条件を予知できるなら、もっと他に簡単に殺害できる条件があるんじゃないかとさえ思ってしまう。

 

さらに途中から悪役となる豊川悦司演じる甘粕監督のゲームやマンガのラスボスかと言わんばかりのわかりやすい自己中的な動機設定(披露)もどうもついていけない。マンガの読みすぎじゃないかなと(笑)

 

そもそも、家族思いの悲劇な父親像から急に自己中犯罪者へと転換するどんでん返しも、急すぎて、イマイチ理解がついていかない。もう少し説得が必要だったんじゃないだろうか。

 

っというのも玉木宏演じる刑事と、科学者の櫻井翔が出番こそあるのに、あんまり役に立っている感じがない。櫻井翔の科学者にいたっては相当ひどい。知らないところで話が進んでいて、急にクライマックスに突入したような速さ。

 

そもそも最初の硫化水素で殺された二人と甘粕監督の関係も、電話の会話がちょっとあるだけで、大して描かれていないので、最初の家族殺人(最初は自殺と処理される)の一番の動機とそこに対する、彼らの協力関係もよくわからない。家族殺人は甘粕監督が勝手に始めたことであるのだが、そこに至る、殺人行動を決断するほどの甘粕監督への共感が全く起きないので、なんだかよくわからない。

 

娘が非行に走っていたから殺したというだけでは、ちょっと話が早すぎ。もう少しそこの彼の苦悩部分のシーンが必要だったんじゃないだろうか。そこを抜きにして、ラスボス発想の極端な動機に至ってしまうので、話が非常に薄っぺらくなってしまった。

 

 

 

評価 ★★★☆☆ (星3.2)

 

(まとめ:理論的に言いたいことはわかるが、作品としての完成度はかなり微妙なサスペンス。ただ科学的な人間の可能性という部分の知的好奇心は結構満たしてくれるのでその辺は面白い。その部分では、作者(東野圭吾)の知識への欲求やリサーチの幅を感じる作品ではあります。)

 

 

 

記録され人々が

 

認識した時

 

それが真実になるんだ

 

-?

 

 

 

人間は原子だ

 

一見なんの変哲もなく

 

価値もなさそうな人々こそが

 

重要な構成要素だ

 

-?

 

 

この世界に存在意義のない

 

個体などない

 

ただのひとつとして

 

-?

 

能力というのは目的が

 

あるからこそ

 

進歩するんです

 

-?

 

 

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映画「真夏の方程式」の感想(ネタバレ)

2018.07.25 Wednesday 邦画 サスペンス/ミステリー/スリラー

■映画「真夏の方程式」の感想(ネタバレ)


■監督:西谷弘
■出演者:福山雅治 吉高由里子 北村一輝 杏 山崎光 西田尚美


【映画「真夏の方程式」のあらすじ】

物理学者の湯川は美しい自然が海に残る玻璃ヶ浦の海底鉱物資源開発計画の説明会に招かれ、旅館“緑岩荘”に滞在する。彼は親の都合で夏休みを伯母一家が経営する旅館で過ごすことになった少年・恭平と出会う。翌朝、堤防下の岩場で男性の変死体が発見される。遺体は元警視庁捜査一課の刑事で、服役後に消息を絶ったある殺人事件の犯人を捜していたらしい。現地入りした警視庁捜査一課の刑事・美砂は湯川に捜査への協力を依頼する。

WOWOWから引用

【映画「真夏の方程式」の感想(ネタバレ)】 

 

 

福山雅治主演の人気ドラマ「ガリレオ」の映画版第2作。

 

ドラマ版「ガリレオ」は、一応見ていて(吉高由里子に変わってからのシーズン2の記憶はほぼないけど)映画版も1作目「容疑者Xの献身」は消化済みで、この「真夏の方程式」(2013年)のみ見忘れていたが、最近WOWOWで放送してたので見てみた。

 

ガリレオ好きなら、特に説明する必要もないいつもの展開(事件内容が変わるだけで、始めは興味ないが、次第に興味を持ち…)ではあるが、この第2弾(第二作)も安定のサスペンスで面白い。※ガリレオは主人公がはしゃがないので落ち着いて見れる。

 

映画版に関しては、ドラマよりも1事件に関する時間が長いので内容がより濃くなっているが、この「真夏の方程式」も前作の「容疑者Xの献身」と共通する家族の悲哀があり、サスペンスだけでない、秘密が明らかになった後に残る感動と教訓がある。

 

この辺は、両作とも作りが上手い。

 

今作は、出番は少ないが、仙崎役?の白竜がいい味だしている。特に過去の踏み切りでのシ−ンは名シーン。

 

なかなか身代わり出頭を見て感動しないよね。

 

 

評価 ★★★★☆ (星4つ)

 

(まとめ:ガリレオ好きなら見といて損無しの安定の邦画サスペンス。今回は、サスペンス以外にも、杏のビキニ姿やスーツ姿の吉高由里子など別の見どころもある。吉高由里子は、たぶんこの頃(現在30歳なので5年前(2013)の作品なので当時25歳かな)がちょうど旬な時じゃないかなと思う。メイクもスタイリッシュ?(ダーク系)でいつもと雰囲気が違う。あと、内容と全然関係ないけど、ラストの方で福山雅治と杏が海に潜るが、シュノーケリング(用具)をつけた福山雅治は、誰だかわからないですね。個人的にあそこの海のシーン(見失った杏(川畑成実)を探すシーン)は、福山雅治本人かどうも微妙な気がしている。体格や外見が似た吹き替え(スタントマン)を使ってるんじゃないかなと。だって、福山雅治に見えない。一瞬、バカリズムに見えた。)

 

 

 

好奇心は人を成長させる

 

最大のエネルギー源だ

 

-?

 

問題には必ず答えがある

 

-?

 

 

成美、ちゃんと

 

ご飯食べなさいよ

 

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映画「22年目の告白−私が殺人犯です−」の感想(ネタバレ)

2018.04.30 Monday 邦画 サスペンス/ミステリー/スリラー

■映画「22年目の告白−私が殺人犯です−」の感想(ネタバレ)


■監督:入江悠
■出演者:藤原竜也 伊藤英明 夏帆 野村周平 石橋杏奈 平田満 岩松了 岩城滉一 仲村トオル

WOWOWで放送していた映画「22年目の告白−私が殺人犯です−」を鑑賞。

【映画「22年目の告白−私が殺人犯です−」のあらすじ】

阪神・淡路大震災が起きた1995年に発生した5件の連続殺人事件は15年後、最後の事件が時効を迎えたが、2017年、自分こそが連続殺人事件の犯人だという男、曾根崎が犯行手記を刊行し、マスコミのスポットライトを浴びる。曾根崎は記者会見を開き、かつて事件の捜査に当たった刑事、牧村の心は騒ぐ。やがて22年前のある被害者の親戚に当たるヤクザの橘は、別の記者会見の場に、復讐のためのヒットマンを送り込むが……。

WOWOWから引用

【映画「22年目の告白−私が殺人犯です−」の感想(ネタバレ)】 

 

韓国映画「殺人の告白」を「ジョーカー・ゲーム」「ビジランテ」などの入江悠監督が藤原竜也、伊藤英明共演でリメイクしたサスペンス映画。

 

少し前に話題になっていた藤原竜也と伊藤英明が共演した作品がWOWOWで初放送したので見てみた。

 

この作品、原作小説、原作の韓国映画ともに見ていないが、日本で新たにリメイクしただけあって内容そのものは面白い。

 

かなりえぐい映像(首締め殺害映像)もあり、時々見ていて不快感はあるものの、ストーリー自体は、引き付けられ、中盤で主要キャストが出揃いテレビ局で対峙するシーンは、緊張感あるし、さらにそこからどんでん返しもあって先が読めない。

 

ただ、そこでの盛り上がりとは裏腹に最後の真犯人とのやりとりは、笑ってしまうほどグダグダ。

 

会話の部分は緊張感あるんだけど、感情に任せて殴ったりとか肉弾戦を始めると、途端にダラダラしてきて、これまでのことが、最終的にここに繋がるのかと思うと大分しょぼく見える。

 

ネタバレになってしまうが、真犯人が仲村トオル(元戦場ジャーナリストでキャスター)というのも意外性としては、そこに落ち着くかという感じもあるけど、それまでが非常に作りが良かっただけに、全然知らないヤツが真犯人の方が、神秘性が最後まであって良かったと思う。

 

仲村トオルの犯人は、動機こそ満たしているし(戦場ジャーナリストで拷問されてたことがトラウマになる、他人にも同じ苦痛を求める)、犯人探しという目線で言えば、主要キャストの一人から選ぶのはサスペンスとしてはそうなのかもしれないが、、連続殺人の計画性(完璧さ)に関しては、果たして自分で取材しながら、連続殺人も同時にやり続けて、犯人に繋がる証拠も一切残さないというのは、さすがに無理じゃないかなという気がする。

 

常に殺害現場やその周辺を取材でうろうろしてる訳で、いいかげん警察の捜査線上に犯人の一人(疑いのある人物)として、名前があがっていても良さそうだ。※警察が無能だったといわれてしまえばそれまでだが。

 

それなら真犯人は警察官で自ら重要証拠を破棄していたという方が、証拠をほとんど残さない完全犯罪者(時効になってしまう事件)としては、理屈が通りそうだ。

 

またジャーナリスト(仲村トオル)が真犯人とするならば、やはり、過去の事件の捜査の段階から、警察の伊藤英明らと面識があって、ちょくちょく顔を出しているような関連する映像がないと、真犯人として暴かれた時に、なんとなく後からとってつけた感がする。(※最初に流れる関連事件のダイジェスト映像では、特にその姿を確認できないし。)

 

内容的に、”私が殺人犯です”というテーマが先行してるので、真犯人側のエピソードに時間をさけないのはわかるが、主要キャスト(過去にその場に出入りしていたとされる人物)から真犯人を選ぶスタイルで描くのなら、あとから話で出てくるのではなく、最初の時点でさりげなく、実際に映像として登場してる方がやられた感があって、納得しやすい。

 

また、この作品の真犯人は、時効になる完全犯罪を行ったという計画犯(知能犯)でもあるので、誰が犯人というのよりかも重要だが、どうやって行ったかという計画の完全犯罪の巧みさの方が重要に思える。(※原作小説では書かれてるのかもしれないが)

 

さらにこの映画の根本的なことを言ってしまうと、そもそも刑事(伊藤英明)と著者の殺人犯(藤原竜也)が、実は知り合いで(のちにあきらかになるが)、お互い演技をして世間をだましていたということだが(ちなみに演出上は視聴者も騙していた)、そう思って後から二人が共演した過去のシーンを見返してみると、実は大分面白い。

 

なぜなら、すべてのリアクションが彼らにとっては演技である訳で、視聴者が何も知らずに見て真剣なシーンに思えたシーンですら、その事情を知った上で後で見ると、そこは彼らにとってはただの演技だった訳で、二人の目線で振り返れば、「ここの時のお前良い演技してるね、入り込めてるね」という風な見方も二人の間では出来てしまう訳だ。

 

例えば、ハイライトとなる、病院の院長の前で藤原竜也が土下座するシーンでのやりとりなんかは、アカデミー賞級の違った意味での二人の演技合戦でもある。セリフを全く噛まないし、かなりお互いキャラクターに入り込めてるのだ。

 

本当ならすべて演技なので、事前に用意されたセリフ(企画立案の時点でここはこんな感じのやりとりにしようとあらかじめ二人で練ったと思われる脚本)を多少噛んでいても良い訳だが、そこはなぜか一切噛まない。二人とも完璧に演技をこなしていくのだ。※映画だから当たり前なんだけど

 

そう思ってみると、二人が完璧にこなせばこなすほど逆に面白くみえたりもする。

 

ちなみに、この映画、二人が最初から知り合いという部分を含めて、全部ドキュメンタリー映画のように最初から追っていったとすれば、ところどころ陰で打ち合わせしてたりする場面に出くわす訳で、連続殺人事件の被害者というものすごくシリアスな一面とは別に妙なコミカルな面が見えてきたりする。

 

一番大事な、記者会見での「はじめまして、私が殺人犯です」という決めセリフをたぶん何回か練習の時に噛んだりしてると思うし。もともと前に出るタイプの人間(刑事の伊藤英明)ならその心配はないだろうけど、気弱そうな妹の彼氏(藤原竜也)の方は、ちゃんとしゃべれなかったと思う。

 

 

 

評価 ★★★★☆ (星4つ)

 

(まとめ:角度を変えてみるといろいろと面白さが出てくる藤原竜也主演映画。この作品、物語は面白いのだが、サウンドデザイン(音楽)と映像加工のセンスがダメダメ。なんでそんな変な音(機械音)を演出音として使ってるのかまったく理解に苦しむ。もし自分が監督なら音楽担当と映像加工担当を即刻クビにしたい位だ。新手の音響効果での洗脳手法(より不快にして怖がらせたりする)なのかと思うが、ただただ不快なだけで映画としてはストーリーを邪魔してるだけ。また最初の過去の事件映像の編集もカット割や映像加工が多くてただただ見づらい。他のシーンがちゃんとしてるだけに、すごいもったいない。)

 

 

憎しみってのは

 

世代をも超える

 

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映画「クリーピー 偽りの隣人 」の感想(ネタバレ)

2017.08.19 Saturday 邦画 サスペンス/ミステリー/スリラー

■映画「クリーピー 偽りの隣人 」の感想(ネタバレ)



■監督:黒沢清
■出演者:西島秀俊/香川照之/竹内結子/東出昌大/川口春奈/藤野涼子

WOWOWで放送していた映画「クリーピー 偽りの隣人 」を鑑賞。

【映画「クリーピー 偽りの隣人 」のあらすじ】

ある事件の苦い失敗をきっかけに刑事の職を退き、いまでは大学で犯罪心理学の講義を受け持つ高倉。6年前に起きた謎の一家失踪事件に興味を抱く彼は、かつての同僚だった若い刑事の野上とともに、今なお未解決のその事件の再調査を始める。その一方で、愛妻の康子とともに新居に引っ越した高倉は、隣家に住む西野とその家族と知り合うが、西野は、愛想がいいかと思うと突然がらりと態度を豹変させるなんとも不気味な変人だった…。

WOWOWから引用

【映画「クリーピー 偽りの隣人 」の感想(ネタバレ)】

第15回日本ミステリー文学大賞新人賞に輝いた前川裕の小説を「回路」の黒沢清監督が西島秀俊、香川照之、竹内結子らを迎えて映画化したサスペンススリラー。

最近あまり見てなかった竹内結子が出てたので見てみた。

物語は、過去にサイコパスに刺され今は、刑事を退き大学で犯罪心理学を教えている男が、ひょんなことからある一家失踪事件を調べることになり…という話。

この映画、普通の犯罪サスペンス的な気楽に見れる内容だと思って見始めたら、意外と猟奇的で描写がショッキングというか、かなりえぐめの内容で、見終わった後の後味が非常に悪かった。

ちなみにこの映画を見た後は、隣人(特に知らない人を)が信用できなくなるというか、あんな変人が何万分の1か何十分の1かの確率にせよ、どこかに存在してると思うと人と接するのが怖くなる。それ位、サイコパス役の香川照之の変人演技はやばめです(笑)

ただ、それと同時にこの映画、演出方法と言うかオチありきのストーリー構成(最後の挽回がやりたい)のため、途中で何度も見ていてイライラさせられる。

一応最後は、ハッピーエンド(ハッピーエンドという言い方は違うかもしれないが)で事件解決をみるが、東出昌大、笹野高史、そして、西島秀俊が全員警察官(もと含む)なのにサイコパスの罠に簡単にかかり、やることなすことすべて後手後手。なんか単純に隙が多過ぎというか。

とりあえず、警察官ならまず新たな犯人情報や証拠を得たら部署や仲間同士での情報共有は第一だと思う。なんか個人プレーが多く、それが原因でピンチになっていたり、証拠が消滅したり(謎のままだったりで)、もうなんだかなあという感じ。

まー実際の捜査も映画のように犯人が事前にわかってる訳ではないので、そんな感じなのかもしれないが、…それにしても刑事部長?の笹野高史と西島秀俊が隣人のサイコパスの香川照之がかなり怪しいと思った段階での捜査(突入)は、ダメダメ。

彼の家を捜索することになるが、なぜか二人だけで突入しちゃう。部下に一言声かけて、後からでも応援に来るようにしておくべきだと思う。しかも、さらに家についたらついたで、そこからさらに二手に分かれて、お互い一人で行動するし、もうダメだこりゃ。そして予想通り罠にかかり…。

個人的には、あの突入段階で、適切に処理していれば、とりあえず警察全体があの情報を共有して、それが公になり、この物語は終り、または指名手配などの次の捜査段階に進むはずだが、なぜかそうならず、ひっそりと物語が続いていく。個人的には、あの家に突入した時点で物語としては終りで良い。そもそもそれ以降のサイコパスの知能犯展開は、ただの警察のミスでしかない。

最後のオチに関しても、サイコパスは自分の手で人を殺めないというルールがこの映画の中でしかれていて、西島秀俊(高倉)もそのルールを信用した行動を取り、最後のオチに繋がっているが、実際は、サイコパス役の香川照之は途中でやむなく人(どこぞの母親)を自らの手で殺していて、そのルールはすでに崩壊しているように思うのだが。

なので最後の銃を渡されてというオチ(挽回)は、物語のオチとしてはそうなるが、なんとも成立してるのかしていないのか、微妙なラストだと感じる。



評価 ★★★☆☆ (星3.4)

(まとめ:香川照之の変人演技がやばいサスペンススリラー。しかしスリラーならではのイライラ展開は、流れ上の必要性というよりかは、オチありきの感じ(刑事のダメダメ感)を否定できない。だが、ショッキングスリラーとしては、意外とおすすめで、韓国映画では結構ありそうなタイプの映画だが、邦画ではあまり見ないタイプの映画。ちなみに今回は引っかかるような名言とか、気になるセリフは拾えなかった。)



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映画「予告犯」の感想(ネタバレ)

2017.04.12 Wednesday 邦画 サスペンス/ミステリー/スリラー

■映画「予告犯」の感想(ネタバレ)



■監督:中村義洋
■出演者:生田斗真/戸田恵梨香/鈴木亮平/濱田岳/荒川良々/小松菜奈/本田博太郎/小日向文世

WOWOWで放送していた映画「予告犯」を鑑賞。

【映画「予告犯」のあらすじ】

新聞紙を被った男がネットの動画サイトで、ある食品加工会社に対する制裁を予告し、実際にそれが実行される事件が起きる。そんな“予告犯”はその後も法が裁かない不正に対する制裁の予告とその実行を繰り返し、マスコミを巻き込ながら社会現象を生んでいく。警視庁サイバー犯罪対策課の吉野刑事は“シンブンシ”と呼ばれるこの予告犯を追い詰めるべく懸命の捜査を続ける。やがて“シンブンシ”が複数犯である可能性が浮上し……。

WOWOWから引用

【映画「予告犯」の感想(ネタバレ)】

筒井哲也の同名コミックを「白ゆき姫殺人事件」の中村義洋監督が生田斗真、戸田恵梨香らの共演で映画化したサスペンス。


大分前に放送してたけど、まだ見てなかったので見てみた。

原作コミックも読んでない、予告編等も覚えておらず、内容もほとんど知らない状態で見たが、これはなかなかの拾い物で面白い。

よくある警察(制度)に頼らずに自らの手で正義の裁き(制裁)を加える犯人の話だが、そこに至る過程は、感情的であり、やり方は計画的であり、この主人公(犯人)に対して、いちいち共感が堪えない。

しかも、制裁を与える人間(標的)の選び方が、丁度良い目立ちたがり屋の腹立つお騒がせ男(人間)たちを選んでいるのも、ギャグなのかわからないが、共感度の目線が丁度良い。

こういう映画は、結局、なんだかんだで最後は、警察側(社会に配慮して)の正義を強調して無難に終わるのが、よくあるパターンだが、これは、犯人が死を覚悟してるためか、最後まで行き切っていて(やり遂げていて)、見終わった後も感動するし、気持ちが良い。

やってること自体は、社会を無視した自己中的な犯人:いわゆる中二病と呼ばれるモノに該当していて、映画の中でもそういう指摘や批判が書き込まれているが、実際の犯人の意図は、全くそこの反応は無視していて(ただのツールで使ってるだけ)、本質(目的)は、しっかりと、別にあって、そこに集まってくる同類のネット民を全く相手にしていないところも良い。

ときおり語られる主人公のセリフからも、その人間の生き様がよく反映されていると思う。

監督は、「白ゆき姫殺人事件」の中村義洋監督だが、この監督は、シリアスの中でのコメディ(笑い)の入れ方(演出)が、嫌味がなくホント上手いと思う。笑いは狙いすぎる(やりすぎる)と、メインのストーリー(作品自体)が破綻するが、ちょうど良いところで上手く遊んでいる。

最後の海での寿司を食うシーンは、俳優のフリー演技だと思うが、会話が自然で面白い。


評価 ★★★★☆ (星4つ)

(まとめ:タイムリーなテーマで遊んでいる良作サスペンス。「土竜の唄 潜入捜査官REIJI」でこけてた生田斗真もこの映画では、取り返したと思う。俳優を生かすも殺すも、監督次第なのかな。やっぱり監督って、当たり前だが大事なのかもしれない。)


がんばれるだけ

幸せだったんですよ

あなたは


-?


それが誰かのためになるなら

どんな小さなことでも

人は動く


-?


(回ってない寿司で)ワサビと別のやつって

あるか

オレみたことねえよ


-?


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