- 2024.01.02 Tuesday
映画「フェノミナ/インテグラルハード完全版」の感想(ネタバレ)
映画「フェノミナ/インテグラルハード完全版」の感想(ネタバレ)
■監督:ダリオ・アルジェント
■出演:ジェニファー・コネリー ドナルド・プレザンス ダリオ・ニコロディ パトリック・ボーショー フィオーレ・アルジェント
映画「フェノミナ/インテグラルハード完全版」のあらすじ
有名な映画俳優を父に持つ少女のジェニファーが、スイスにある寄宿制の女学校に転入生としてやって来る。最近その学校周辺では、少女たちを狙った猟奇連続殺人事件が起きていると級友に聞かされた彼女は、その晩、持病の夢遊病でひとり近所をさまよい、新たな殺人の現場を目撃するはめに。その一方、昆虫たちと交信できる不思議な能力を持つジェニファーは、昆虫学者のマクレガー教授とともに、事件の捜査に協力することとなり…。
※WOWOWから引用 https://www.wowow.co.jp/detail/107332
【映画「フェノミナ/インテグラルハード完全版」の感想(ネタバレ)】
「サスペリア」のダリオアルジェント監督が当時14歳のジェニファー・コネリーを主演に迎えて描いたホラー。
ダリオアルジェント監督作品がWOWOWで何作か特集してたので、そこから一つ選んでみた。
物語に関しては特に内容知らずに見始めたが、整理された番組情報(あらすじ)と見比べると、映画としては大分回りくどい描き方(構成が下手)で、状況説明もかなり不足している。
物語を単純にまとめると、ある地域で頻発してる連続殺人事件をジェニファーコネリー演じる外国から転校してきた昆虫好きのヒロイン(中学生?)がひょんなことから犯人にたどり着き、死闘の末解決に導いたという話である。
当たり前だが、金田一少年や名探偵コナンみたいに、事件を解決する能力がすでに主人公に備わっていて、それを本人が自覚し活用する部分を作品の見せ場として話が作られてる作品ではないため、そういう映画だと思って見てしまうと、話の方向性を感じにくく、没入もできない。
また、ホラー映画だから、単純に登場人物が一人また一人と殺されていくハラハラドキドキ(スプラッター)を目的に見れるかと思ったが、これも、何人か殺されてる感じはあるが、何個かインパクトはあっても、特別それを目的に作られてる作品では無いので、物足りなさがあるし、そういうテンポでもない。
結論として、2024年現在の映画の脚本がある程度整理され、物語が起承転結としてパターン化されてる現在からみると、物語の流れに自由度はあるものの、どこに掛かってるのかよくわからないシーンも多く、感情移入して楽しめるほどにはなってない。※声が吹替で映像と合っていないのもあるが。
また、昆虫学は良いとして、夢遊病の設定は、入れすぎかなと思う。
世界観に夢なのか現実なのかという浮遊感はあるが、そこの必要性があまり感じられない(被害者と繋がる要素ではあるが、別に無くても良い)。
特に夢遊病中や人が襲われるシーンなどで使われる音楽の選曲などは、もっと違う音楽の方が良かったと思う。その部分に力を入れてる感じはするが、個人的には、変な悪ノリが出てしまって、作品の質が落ちている。
ちなみに一見関係ないように見えたところから、事件解決につながる(被害者を見つけるのに遺体に集まる昆虫を使ったり、遺体には15日ごとに違う8種類の虫が集まる等)は、情報としては、なるほどという部分はあるが、それが直接作品の面白さには繋がっていない、もったいなさはある。
チンパンジーの大活躍とか、全くいらない部分を持ち上げてるし。現実的にありえない。
部分でみると良いところはあるが、全体で見ると、これはホントどうしようもない映画だと思います(笑)
評価 ★☆☆☆☆ (星1つ)
(まとめ:ダリオ節炸裂だが、結局、主演のジェニファーコネリーありきの作品。個人的に、ジェニファーコネリーの美少女っぷり以外(最初に殺される女の子も可愛い(女性キャストは良いです))に最後まで見る理由はなかったかなと思います。一応最後までみたが、作品を見たというよりかはジェニファーコネリーを見てたというのが正しい感想かな。それ位美少女。通常は見なくても良い映画です。)
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