- 2023.04.17 Monday
映画「バッド・ジーニアス 危険な天才たち」の感想(ネタバレ)
映画「バッド・ジーニアス 危険な天才たち」の感想(ネタバレ)
■監督:ナタウット・プーンピリヤ
■出演:チュティモン・ジョンジャルーンスックジン チャーノン・サンティナトーンクン イッサヤー・ホースワン ティーラドン・スパパンピンヨー タネート・ワラークンヌクロ
映画「バッド・ジーニアス 危険な天才たち」のあらすじ
小学生のころから優等生だった女子高校生リンは父子家庭で裕福ではなかったが、明晰な頭脳を見込まれ、ある進学校に“特待奨学生”として転入。そんなリンにカンニングに興味津々な同級生パットが近づき、カンニングをビジネスにしないかと彼女に持ち掛ける。やがてパットとリンのもとにカンニングをしたい同級生たちが殺到するが、パットたちは米国の大学に留学するのに必要な統一入試“STIC”で空前絶後のカンニングに挑む。
※WOWOWから引用
【映画「バッド・ジーニアス 危険な天才たち」の感想(ネタバレ)】
“タイのアカデミー賞”とされる第27回スパンナホン賞で監督賞など史上最多の12部門を受賞したというタイ産のサスペンス。
カンニング(不正入試)をテーマにして日本でも公開当時少し話題になっていた作品を選んでみた。
本国タイで大ヒットし、作品評価も高いということで、どんなものか見てみたが、130分と結構長い作品にも関わらず、必要最小限の登場人物に絞ってテンポ良く描き(2時間越えだが長く感じない)、さらにカンニングという行為部分でハラハラドキドキさせる作りで上手くカンニングをエンタメとして昇華出来ている。
タイ映画は、トニージャーの体を張ったガチンコアクションばかりが印象にあるが、こういったサスペンス映画も意外とクオリティが高い。緊張感と言うか登場人物の気持ちになれる位、没入感もしっかり出てるし。
唯一、タイ語という言語が馴染みがないので、そこに慣れるまで多少違和感があるのと、ヒロインが濃い特徴的な顔で、個人的に好みの問題ではあるが、あまり可愛く思えなかったのが、ちょっと残念で惜しいところ。ヒロインが好みなら、もう少し絵的にも人物に共感しやすかったかな。もうひとりの友人の方は可愛い。
評価 ★★★☆☆ (星3.5)
(まとめ:史上最多(当時)の受賞も頷けるクオリティが高いタイ産のサスペンス。不正をやり切る部分と心を入れ替えて急に真面目に着地するラストの描き方は、意外と好感度がある作り。不正に突き進んだまま終わる内容でもエンタメ作品として別に問題ないと思うが、最後の最後に正気を取り戻して、しっかり(強制的に)戻ってくる辺りは意外と道徳的だなと思う。この真面目さに日本っぽさを感じる。)
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- by wowowfan