中国ドラマ「SF超大作「三体」」(全30話)の感想(ネタバレ)

 

 


■監督:ヤン・レイ
■出演:チャン・ルーイー ユー・ホーウェイ チェン・ジン ワン・ズーウェン リン・ヨンジエン リー・シャオラン

 

中国ドラマ「SF超大作「三体」」(全30話)のあらすじ

 

2007年、北京オリンピック開催間近の中国。ナノ素材研究者の汪ミャオは突然訪ねてきた警官の史強に、学術組織“科学境界(フロンティア)”との関わりを質問される。史強の無礼な態度に汪ミャオは返答を拒むが、同行していた軍人にある会議への出席を要請され、やむなく同意。各国政府や軍関係者が集う会議に参加した汪ミャオは、世界各地で科学者たちの自殺が相次いでおり、ほとんどが“科学境界”と関係があったことを知る。

※WOWOWから引用 https://www.wowow.co.jp/detail/193550

 

【中国ドラマ「SF超大作「三体」」(全30話)の感想(ネタバレ)】

 

「SF界のノーベル文学賞」ヒューゴー賞を受賞し、累計2900万部超えのベストセラーを記録した劉慈欣の原作小説を映像化した中国SFドラマ。

 

WOWOWで大々的に宣伝していたので、気になって見てみた。

 

海外ドラマとしては、珍しく1話完結型のシーズンドラマではないタイプのドラマで、全30話(1話45分前後)からなら長尺作品で、WOWOWでも昨年(2023年)10月から毎月10話×3か月に渡って放送していたが、ようやく最近見終わったので、感想を。

 

この「三体」だが、内容は、物理や天体など科学にまつわるSFドラマであるが、すでにヒューゴ賞を受賞したり、原作本がめちゃめちゃ売れているのも頷けるが、自分が見た中での一般的なSF作品の中でも、質、内容ともにベスト1の作品だと思います。

 

この作品の凄さを端的に言うと、出来る限りファンタジー要素を排して、実際の物理学(天体物理?)を照らした内容に沿ってドラマが作られていて(このドラマで解明された内容(太陽は●●)は、調べると現実でも出てくる)、非常に専門性が高いなか、それでいてSFドラマとしても謎が解明されていくエンタメ性も備わっているという、良いところ取りが出来ている珍しい作品です。

 

概観してる学問についても、物理学から、天体物理、仏教、中国の歴史、ITまで(他にもいろいろ)、知識の量が物凄いです。そもそも最先端の科学者を集めた学会の話が基準のレベルなので、一般人には専門的なことは理解するだけでも難しいが、ま〜なんとかついていけるレベルには落とされています。

 

自分がインテリであればあるほど、知識欲を満たしてくれるドラマになっています。

 

ちなみに、全30話のテレビドラマであるが、作り込みの度合いが普通に毎回映画レベルで、手抜き感は感じません。

 

この辺りは、原作者が中国人ということもあり、中国という国の威信をかけた国家事業的な取り組みで、ドラマ制作されているように思います。とにかく中国の気合を感じます。

 

ちなみに中国も映像制作にここまで力を入れると、普通にハリウッド映画級のエンタメ作品が作れることを証明できた一方で、なんとなくハリウッドっぽいなというか、撮り方や見せ方がアメリカナイズされた映画になってしまうのは、皮肉な感じがします。

 

ハリウッド映画が中国資本が入ってカンフーなど中国的な感じになってる一方で、中国が自前で作ると、制作者がハリウッドを参考にしたり影響を受けてるからか、ハリウッドっぽくなってしまうのは、ちょっと面白い。

 

最後に、細かい内容を書いてしまうと面白みがなくなってしまうので、出来る限り、前情報なしで見ることをおすすめしますが、個人的には、19話の仏教の精神部分は、核心というか、3体と合わせて考えると、非常に面白い考察を与えてくれます。

 

 

 

評価 ★★★★☆ (星4.5)

 

(まとめ:SFドラマの金字塔となりうる傑作の中国SFドラマ。個人的にオチがもったいないが、28話位までは概ね満足な仕上がりだと思う。29話以降は、急にアクションに力を入れ始めたが、力の注ぐ部分はそこじゃない感があります。ラストも棚上げにされた感じは、次回に続くならありですが、あのまま終わるのは、ちょっという感じがします。それでも評価は4.5以上はあります。こんなに難解だけど見れるドラマは少ない。特に前半から中盤あたりまで。)

 

>>三体

 

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英国サスペンス「容疑者〜ねじれた犯罪心理〜」(全5話)の感想(ネタバレ)

 


■監督:ジェームズ・ストロング
■出演:エイダン・ターナー ショーン・パークス カミラ・ビープット アンジリ・モヒンドラ アダム・ジェームズ ボビー・スコフィールド

 

英国サスペンス「容疑者〜ねじれた犯罪心理〜」(全5話)のあらすじ

 

墓地で女性の他殺体が発見される。身元は不明、21カ所の刺し傷があった。周辺はセックスワーカーが集まるエリアだった。ルイーズ警部補とデイヴィ巡査部長を中心に捜査が始まり、デイヴィがパブでセックスワーカーたちに話を聞いていると、そこに臨床心理士ジョーが現われる。デイヴィから犯人のプロファイリングを依頼されたジョーだったが、モルグで勝手な行動を取るなど様子がおかしい。ルイーズたちはジョーを怪しみ始め…。

※WOWOWから引用 https://www.wowow.co.jp/detail/190571

 

【英国サスペンス「容疑者〜ねじれた犯罪心理〜」(全5話)の感想(ネタバレ)】

 

オーストラリアの作家マイケル・ロボサムのデビュー小説をドラマ「ライアー 交錯する証言」のジェームズ・ストロングが監督、製作総指揮を担当し、「ホビット」3部作に出演したエイダン・ターナー主演で描いたサイコロジカル・スリラー。

 

WOWOWが力を入れている英国ドラマ作品を見つけたので見てみた。

 

内容は、自殺志願者を救出してヒーローとなった臨床心理士の主人公だが、一転、殺人事件の疑いがかけられ、本人は否定するも、次々と不審な行動や嘘が見つかり…という話。

 

主人公が、犯人か、ヒーローかという、ギリギリのラインを攻めてる作品で、作品によっては、早々に結果を確定させて落ち着きそうだが、こちらの作品は、結論がかなり先延ばしされていて、犯人は誰か?という基本的な部分のサスペンスも意外と最後の方までわからない。

 

また、もともとの原作があることもあるのか、物語の運びも、かなりロジカルに作られていて、しっかり事件の動向を語り手目線で考えれつつも楽しめるようになっている。

 

通常、サスペンスドラマといっても、重要な部分以外のシーンは結構いらない(流す)シーンがあって、1.5倍速で見ても内容を十分追えるが、このドラマに関しては、結構中身があるのか、1.5倍速だと、話(セリフ)についていけなくなることもあり、珍しく、通常再生で最後まで見ることになった。この点で見ても、全体を通してシーンの濃密さは結構あると思う。

 

このドラマの監督が、英国ドラマ「ライアー 交錯する証言」と同じらしいが、ライアーの方も見れたので、物語の中身とは別にサスペンスドラマとしての質は高い。

 

 

 

評価 ★★★☆☆ (星3.4)

 

(まとめ:物語としての共感度は薄いが、事件の謎(背景)は結構興味深い英国ドラマサスペンス。WOWOW配信の英国ドラマを何本か見てるが、結構当たりが多い印象。今のところ、選んでる中で大きな外れはないかなと思う。めちゃくちゃおすすめというほどではないが、サスペンスドラマが好きなら、1話だけでも見て見ても良いかも。最後の方の、黒人警部補の間抜けっぷりと推理がいい味出してます。)

 

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海外ドラマ「EXPO−爆発物処理班−」(全6話)の感想(ネタバレ)

 

 


■監督:ジェニー・ダーネル ジル・バニエ 他
■出演:ヴィッキー・マクルア マーク・スタンリー ウォーレン・ブラウン エイドリアン・レスター ケリー・ゴッドリマン マンジンダー・ヴァーク ナディーン・マーシャル カル・マカニンク エリック・シャンゴ     ユアン・ミッチェル

 

海外ドラマ「EXPO−爆発物処理班−」(全6話)のあらすじ

 

ロンドン警視庁、爆発物処理班のラナ・ワシントンは、すご腕の技術者。最も信頼できる仕事仲間であり、親友でもある先輩ナットことジョエル・ナトキンスと2人、ウエスト・ヘイヴン公営団地に爆発物があるという情報を受けて駆け付ける。部屋には借り主はおらず、ベッドの下に妻と娘が手足を縛られ押し込められていた。2人はバスルームで見つかった爆弾を解除するが、中身は花火に使うような殺傷能力のない火薬だった……。

WOWOWから引用

 

【海外ドラマ「EXPO−爆発物処理班−」(全6話)の感想(ネタバレ)】

 

海外ドラマ「ライン・オブ・デューティ 汚職特捜班」のジェド・マーキュリオが製作総指揮した英国サスペンスドラマ!

 

WOWOWが時々買っていてたまに当たりがある欧州系ドラマ作品から選んでみた。

 

今回は、英国ドラマでロンドンの爆発物処理班(EXPOチーム)の活躍を描くというもの。

 

海外ドラマでは、CSIやFIVE-Oなど、警察や特殊部隊の活躍を描くドラマが多いが、毎話違う話(ケース)で構成される1話完結型のシーズン作品が多く、繋がりを気にせず気軽に見れる反面、ストーリー自体の没入感(シリアスさ)が微妙だったりするが、これもそういう作品ならやめようかと思っていたが、こちらは、全6話でひとつのストーリーを描く、自分が好きなタイプのドラマだった。

 

全6話の感想としては、やや微妙(爆弾犯の設定や全体的にリベラルな世界観など)であるが、最初の1話の出来はすこぶる高く、死と隣合わせで作業するEXPOの緊張感が伝わってきて、良質な映画を見てる時のような没入感がある。

 

またチーム内(ヒロインと相棒)の人間関係の描き方も良くて、二人の何気ないやりとりにも好感度がある。ただ、2話以降では、それがなくなってしまうのがかなり残念である。よくある展開であるが、なんとなく2話以降で失速した感じがあるのは、そこが原因かなと思う。

 

シーズン2も制作予定らしいが、ぜひ、次は、相棒との話を軸に物語を構築して欲しいと思う。

 

 

 

評価 ★★★☆☆ (星3.4)

 

(まとめ:最近では珍しい?物語から緊張感をしっかり感じる海外ドラマ(英国ドラマ)。一応今回の全6話では、終始シリアスを貫けていると思うし、ちゃんと人間が描けている。非常に頼りがいのある特殊部隊のリーダー役など、脇役の存在感(キャラ立ち)もしっかり出ている。唯一気になるのが、それほど可愛くないと思うショートカットの中性的なおばさんヒロインが、やたらモテる意味がよくわからない(笑) この作品は、結構良かったので、同じプロデューサーが手掛けた、”ラインオブデューティ”の方もチェックして見るかな。)

 

 

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英国サスペンス「WITHOUT SIN 罪なき者」(全4話)の感想(ネタバレ)

 

 


■監督:-
■出演:ヴィッキー・マクルア ジョニー・ハリス ドロシー・アトキンソン ペリー・フィッツパトリック

 

英国サスペンス「WITHOUT SIN 罪なき者」(全4話)のあらすじ

 

14歳の娘メイジーを自宅で殺されたステラとポールはその後離婚。しかし2人は娘を殺されたショックから立ち直るため、あえて犯人と向き合うプログラムに参加することに。犯人チャールズの“悪かったと思っている”という録音の音声を聞き、罪を認めたことに少し安堵したものの、ポールは面会を拒絶。ステラもいったんは拒絶したものの、会うことを決意する。そこでチャールズから衝撃の告白を耳にしたステラは……。

WOWOWから引用

 

【英国サスペンス「WITHOUT SIN 罪なき者」(全4話)の感想(ネタバレ)】

 

ドラマ「ライン・オブ・デューティ」のヴィッキー・マクルアが主演した英国サスペンス。

 

WOWOWが時々買ってきてる西欧ドラマの中から選んでみた。

 

内容は、娘を自宅で殺された母親が、ひょんなことから収監された犯人と対話する機会を得て、その対話をきっかけに自ら事件を調べていくというもの。

 

このドラマ、娘を殺されたヒロイン(母親)という共感しやすい設定とシリアスな演出で、導入からヒロイン目線に入りやすい(没入感は多少ある)作品ではあるのだが、オチが罪なき者”という皮肉った?タイトルにもかかってるように、殺された娘含む、登場人物全般の裏での行動が宜しくなく、ラストに関しては後味が悪い。

 

なかでも、行方不明になっていた娘の親友が一番ひどい。

 

助けたのは良いが、これは無いでしょう。

 

話がすべてあきらかになってみると、共感できる人間も少ないし、ただただしょうもない話。

 

 

 

評価 ★★☆☆☆ 

 

(まとめ:サスペンスドラマとしては緊張感はあるが、オチが気に入らないイギリスドラマ。ハッピーエンドとまでは言わないが、何かしらいい感じのラストを期待してると、かなり後悔します。作品のクオリティとしては、星3つはあります。)

 

 

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北欧サスペンス「ハント・フォー・キラー 狂気の呼び声」(全6話)の感想(ネタバレ)

 

 


■監督:ミカエル・マルシメーン
■出演(吹替) :アンダース・ベックマン 牛山茂 ロッテン・ルーシュ 田中敦子 ホーカン・ベングトソン 浜田賢二 ラース・シルケン 松川裕輝 ラスムス・トルードソン 石住昭彦

 

北欧サスペンス「ハント・フォー・キラー 狂気の呼び声」(全6話)のあらすじ

 

1989年、スウェーデンの町ホールビューで、10歳の少女ヘレンが友人に会うと言って家を出たきり行方が分からなくなる。失踪から数日後、黒いポリ袋に入れられたヘレンの遺体が発見された。警察は捜査を開始するが、国中が注目する事件にもかかわらず、経験豊富な刑事ペレは担当から外され、捜査は一向に進展しなかった。そんな中、担当刑事アルネのもとに謎の男から不可解な電話がかかってくる。

WOWOWから引用

 

【北欧サスペンス「ハント・フォー・キラー 狂気の呼び声」(全6話)の感想(ネタバレ)】

 

『ミッドサマー』のアンダース・ベックマンが主演したスウェーデン制作のサスペンスドラマ。

 

WOWOWが時々仕入れている北欧サスペンスドラマから選んでみた。

 

この作品は、スウェーデンで1989〜2004年にかけて実際に起きた凶悪事件を捜査資料を基にドラマ化したという、かなり力の入った作品で、エピソードの初めには、毎回、事実ベースであることの案内(字幕)が出る。

 

ドラマとしては、主演俳優から知らない顔で、俳優への共感や興味は薄いが(ほとんど中高年しか出てない地味なドラマ)、最初の少女失踪事件が起きてからは、事実ベースということもあり、被害者への共感とともに事件の解決を望む動機から、刑事(主人公)目線に入りやすい。

 

また、事件自体が、少女暴行や殺人事件など凶悪事件を扱っていて、それ自体が非現実で興味性がある上に、日本のドラマではまず描かないであろうシーンも普通に描いていて、その辺りはかなり生々しさがある。

 

警察の取り調べなども、容疑者のプライバシー(性的な部分)にガンガン踏み込んでたり、これを見ると警察の聴取というのが、本当はどういうものかわかる気がします。

 

あと通常、凶悪事件を描くドラマだと、被害者側にも深く寄り添って、そっちの感情を高める演出が入ったりするが、このドラマに至っては、1回ある位で(それもあっさり)、ほとんどが事件や警察内部の話を描いている。ただ、あえて被害者目線をカットすることで、ミステリーに特化してテンポ良く話が進んでいく。

 

最後に、日本語吹替放送で見たが、フレンズのロスとフィービーの吹き替え声優が担当していて、吹き替えは非常に安定している。

 

マイナーな作品だと吹替の仕上がりが残念な時があるが、このドラマは、当たりです。

 

 

評価 ★★★☆☆ (星3.4)

 

(まとめ:作品としても力作感がある良作サスペンスドラマ。物語が単純に面白いというエンタメ系作品ではないが(事件を基本時系列に描いてるだけ)、見始めるとこのドラマの世界観にじわじわと引き込まれる、独特な魅力があるドラマです。通常、適当な作品は、1.5倍速でざっと筋だけ確認したくなりますが、これは、通常再生でも楽しめるシーンの緊張感があります。特に取り調べシーンは、見どころのひとつだと思います。容疑者役の俳優もそれぞれ独特な存在あって演技が上手いです。現在WOWOWで放送してませんが、どこかで見つけたら、見といても良いかもしれません。)

 

 

 

 

 

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北欧サスペンス「Face to Face−尋問−」 (全8話)の感想(ネタバレ)

 

 


■監督:クリストファー・ボー
■出演:ウルリク・トムセン アルマ・エケヒズ・トムセン ラース・ランデ セーアン・メリング クラーラ・ロスエーヤ カトリーネ・グライス=ローセンタール ニコライ・リー・コース ダーヴィッド・デンシック ラース・ミケルセン トリーネ・デュアホルム

 

北欧サスペンス「Face to Face−尋問−」 (全8話)のあらすじ

 

刑事ビヨンは、同僚の代理でモルグへ身元不明の遺体の確認に出向くが、遺留品を見て表情がこわばる。検視官フランクが作業を終えたばかりの遺体は、ビヨンの娘クリスティーナだった。発見現場は彼女が住んでいないはずのアメーリェ通りの建物内で、死因は心臓の刺し傷。フランクは、胸にためらい傷があるため自殺だと断言する。しかし動揺したビヨンは娘が自殺したとはどうしても納得できず、ある行動に出るが……。

WOWOWから引用

 

【北欧サスペンス「Face to Face−尋問−」 (全8話)の感想(ネタバレ)】

 

映画「特捜部Q カルテ番号64」のクリストファー・ボーが全話監督し「007カジノロワイヤル」のマッツ・ミケルセンの兄が出演したというデンマーク産のサスペンスドラマ。

 

WOWOWが最近推している北欧サスペンスドラマの新作を見つけたので見てみた。

 

内容は、主人公の刑事が、身元不明の遺体を確認しに死体安置所に行くと、遺体がしばらく会ってなかった自身の娘だったことから、娘の死の本当の原因(犯人)を探るべく、一人で捜査に乗り出すという話。

 

冒頭から、自分の娘の変わり果てた姿(遺体)と出会うという衝撃的な始まり方で、物語の掴みは良く感情移入もしやすい。

 

その後は、娘と接点を持つ関係者に、一人ずつ会って、ひたすら尋問していくという、基本会話劇による、少し変わった連続ドラマであるが、常にシリアスさが保たれていて、意外と見れる。

 

最終話(8話)では、これまでの関係者の話を総合しつつ、各供述から背景があきらかになり、犯人にたどり着く。

 

1話30分だが、実質ドラマ部分は、20分位である。全8話なので、映画なら2時間40分位の作品になる。

 

仮にひとつの映画だとしたら、同じような会話劇が続くので、途中で飽きそうだが、1話20分位で毎回1人と話していくので、結構、サクサク見れる。(1.5倍速で見てたので、1話15分ほど)、2〜3日で分けてみたが、それなりに楽しめた。

 

ただ、ラストは、犯人がわかったのは良いが、ナイフで刺して、そのまま自身も逮捕されて終わりという。非常に淡泊な終わり方。もう少し、娘が殺されるまでの過去の回想シーンみたいなのは、欲しい気がした。

 

この終わり方では、父親が推測した通りの事件の背景で本当に正解だったのかは、かなり謎である。父親が頑固で執念過ぎるので、すべては彼の妄想というオチも無くはない。

 

 

評価 ★★★☆☆ (星3つ)

 

(まとめ:WOWOWの北欧サスペンス作品としてはまずまずな内容の北欧ドラマ。日本語吹き替えで見たが、声優も違和感がなく安定してて良かった。WOWOWで紹介する無名な海外ドラマ作品の場合は、吹き替えで放送してくれるのはありがたいが、クオリティがたまにひどい場合がある。吹き替えがひどいと物語が入ってこない。その点ではこの作品は安心です。)

 

 

 

 

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