連続ドラマW「真犯人」全5話の感想(ネタバレ)

2019.08.12 Monday WOWOW ドラマ

■連続ドラマW「真犯人」全5話の感想(ネタバレ)



■監督:村上正典
■出演者:上川隆也 小泉孝太郎 内田有紀 甲本雅裕 田中要次 浜田学 森岡龍 清水伸 長野里美 モロ師岡 近藤芳正 北見敏之 でんでん 高嶋政伸


【連続ドラマW「真犯人」全5話のあらすじ】

平成20年、静岡県の国道高架下で須藤勲(尾美としのり)が殺害される事件が発生。捜査に当たったのは富士裾野署刑事・日下悟(小泉孝太郎)。須藤は34年前に静岡で起き未解決になった男児誘拐殺人事件の被害者・尾畑守君の実の父親だった。事件解決の糸口はこの誘拐殺人事件にあると踏んだ日下は、20年前の昭和63年、時効目前に迫った誘拐殺人事件の再捜査を指揮した重藤成一郎(上川隆也)に捜査協力を頼みに行くが……。

WOWOWから引用

【連続ドラマW「真犯人」全5話の感想(ネタバレ)】 

 

 

江戸川乱歩賞受賞作家・翔田寛の同名小説を上川隆也主演でドラマ化したミステリー。

 

去年(2018年)初放送した際の予告編が気になって録画しておいたのを最近になってようやく見てみた。

 

予告編の段階では、上川隆也の力の入った演技やそれぞれのシーンの煽りなど、かなり面白そうで期待があったが、実際見てみると、予告編で感じたようなテンポの良いサスペンスさはあまり無く昭和感を感じる刑事ドラマ。

 

1話の段階では、いきなり現代と20年前という異なる時間軸の物語を交差させながら一方的に描いていて、視点がどこなのかがイマイチよくわからない。

 

一応上川隆也主演ドラマのはずだが、序盤は、まだ出てこず、しばらく小泉孝太郎目線で進んでいて、主演の上川隆也がなぜか温存扱いになっている。

 

上川隆也が出てるから見ようと思ったのに、いきなり温存って(笑)

 

この序盤の全然関係ない小泉孝太郎を見せられてるストレスが半端ない。

 

最初に小泉孝太郎目線で描くなら、小泉孝太郎に共感できる始まり方が必要だと思う。

 

主演じゃないのにキャラクター紹介も無く、いきなり事件から入られても、彼に興味が持てない。

 

しかも事件が意外と入り組んでて複雑だし。

 

ちなみに、2話、3話と見て、全体像がわかってからは、それなりに興味が出て、次回を見たくなる内容にはなっている。ドラマの出来は悪くない。

 

しかし、最終回でこの真犯人のオチ(全貌)を知った瞬間、またストレスというかイライラが待っている(笑)

 

ネタバレ前提で書くと、この誘拐死亡事件の真相(真犯人)は、息子を事故で死亡させてしまった家族(被害者)が、それを隠すために行った偽装誘拐死体遺棄。

 

事件でもなんでもなかった単なる死亡事故(普通に処理すれば、世間を巻き込むことなく家族内の出来事で済んだ話。事故の判定はあるかもしれないけど)を、なぜか勝手に被害者が大事にして事件化、警察がその事件解明に40年以上も動いていたという話です。

 

このオチを知った瞬間、この家族が腹立つことこの上ない(笑)

 

この真相を隠すために、再捜査中に自殺した親父も腹立つし(それによって再捜査打ち切りになるし)、この親父の自殺によって事件がややこしくなってるし。

 

最後までこの事件解決に望んでいた老年刑事:辰川がホント可哀想だし。あの親父が勝手に死んだせいで、辰川の責任になってるし。

 

とにかくはた迷惑な家族。

 

自分がこの登場人物の担当刑事だったら、この家族にぶち切れたくなるね。

 

真相解明したけど、警察のこれまでの作業がなんか無駄に思えるし。

 

被害者のためにも必ず真犯人を見つけるってのが、警察が大義として掲げてるんだけど、被害者が全部真相知ってるからね。

 

じゃあ、なんのための捜査?

 

頑張って真相に近づくと、被害者がそれを苦に死ぬって(加害者だから)。

 

警察が報われないわ(笑)

 

ホントになんなのこれ?って話。

 

この事件が起きたことによって、どれだけの警察の人件費が掛けられたことか。

 

そして、他の本物の事件に影響が出たか。

 

そんなことばかりが見終わって頭を過ぎる。

 

 

評価 ★★★☆☆ (星3.5)

 

(まとめ:予告編と本編の勢い(雰囲気)が大分違う上川隆也主演純情派?ミステリー。真相がわかってしまうとなんてことない話だが、それがわかるまでは非常に上手く出来ていて、意外と最後まで真実がわからない。てっきり外部の人間(真犯人)が出てくるものだと予想してると、全然違う。っというか、結末として外部の人間だった方が話として良かったと思う。すっきりするし。捜査の甲斐もある。内部の人間だったとわかると、途中で外部の人間を追ってたあれ、一体なんだったんだ?って思うね。全然関係無い方向に全力で進んでた(笑)解明した後だから、わかることだけど。追ってた刑事は、やべっ、あっぶね〜だね。まさか自分が冤罪まっしぐらの方向に進んでたなんてね…。)

 

 

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連続ドラマW「空飛ぶタイヤ」全5話の感想(ネタバレ)

2019.06.23 Sunday WOWOW ドラマ

■連続ドラマW「空飛ぶタイヤ」全5話の感想(ネタバレ)



■監督:麻生学、鈴木浩介
■出演者:仲村トオル 戸田菜穂 小清水一揮 柄本佑 大塚千弘 大島蓉子 長谷川朝晴 田辺誠一 本上まなみ 大西武志 袴田吉彦 相島一之 尾野真千子 國村隼 井田國彦 ミムラ 萩原聖人 斎藤洋介 山口もえ 甲本雅裕 佐藤詩音 西岡徳馬 水野美紀 遠藤憲一 大杉漣 


【連続ドラマW「空飛ぶタイヤ」全5話のあらすじ】

運送会社社長の赤松(仲村トオル)は、自社トレーラーのタイヤ脱輪による死傷事故が原因で警察から執拗な捜査を受ける。家族も周囲から孤立し、仕事も激減するが、社員の適切な整備を信じて事故の再調査を訴える。一方、ホープ自動車の沢田(田辺誠一)は赤松の依頼を機に、常務の狩野(國村隼)を筆頭とした、リコール隠しのための秘密会議(T会議)が社内に存在する事を知る。そして系列のホープ銀行では調査役の井崎(萩原聖人)がホープ自動車への甘い稟議を求められていたが、友人の記者・榎本(水野美紀)からホープ自動車内に疑念があることも知らされており、判断出来ずにいた。そんな時、赤松運送にまた一つ大手の取引先から取引停止の連絡が入り…。

WOWOWから引用

【連続ドラマW「空飛ぶタイヤ」全5話の感想(ネタバレ)】 

 

 

池井戸潤の原作小説をWOWOWで仲村トオル主演で連続ドラマ化したヒューマンサスペンス。

 

劇場版「空飛ぶタイヤ」のWOWOW初放送に合わせて過去のドラマ版が放送してたので見てみた。

 

内容は、自身が経営する運送会社で起きたトラックのタイヤ脱輪死亡事故の整備不良という調査結果に不信を感じた運送会社社長の奮闘を描いた話。

 

最近のドラマだと思って見始めたが、実際は、2009年に放送されたWOWOWドラマで、今から10年前の作品。

 

出演者がなんか妙に若いなというのが、第一印象だが、映像に多少の古さを感じつつも、それらがほとんど気にならないほど、ドラマは泣けるほど共感できるし、変に音楽や演出に凝らないので落ち着いて見れる。

 

ちなみに、WOWOWサイトによると、ドラマとして数々の賞を受賞しているようだが、それも頷ける完成度の高さ。

 

人が亡くなっている社会派ドラマ(設定は、フィクションだが、たぶん過去の実際の事故を参考にしている)なので、ちょっとイコールでは比較できないが、個人的に高評価と推す織田裕二主演のWOWOWドラマ「監査役 野崎修平」に負けず劣らずの登場人物の熱を思い切り感じる作品。(感情移入が深く見れる)

 

あまりにも良すぎるので逆に書くことが無いが、ただただ、こんな社長になりたい。(目指したい)

 

最近は、地味に正論を掲げて戦ってる人を見ると応援したくなる。とにかく財務省をなんとかしないと。

 

 

評価 ★★★★★ (星5つ)

 

(まとめ:良すぎてとにかく言うこと無しの良質の感涙正統派ドラマ。社長の周りの社員、また社長の妻子、内部告発する男性社員の妻などサブキャラの存在が、丁寧でいちいち共感してしまう。この社長にこの息子かという感じで泣きのツボを押してくる。そういった意味では、ほとんど無駄な登場人物がいない。 社長の補佐役の大杉漣がまた良い。大杉漣にこういう忠義なキャラをやらせると、右に出る人はいないんじゃないかと思うほど嵌っている。ホントに惜しい人を亡くした。)

 

 

あんたら警察は

 

いつだってそうだよ

 

道で捕まえんのは

 

原チャリばっかりで

 

ヤクザの改造車止めてるところなんか

 

見たことがないよ

 

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連続ドラマW「イアリー 見えない顔」全6話の感想(ネタバレ)

2019.05.19 Sunday WOWOW ドラマ

■連続ドラマW「イアリー 見えない顔」全6話の感想(ネタバレ)



■監督:森淳一
■出演者:オダギリジョー 仲里依紗 黒島結菜 / イッセー尾形 / 中村育二 山中聡 内田春菊 佐々木一平 月船さらら 生津徹 相築あきこ 岡本智礼 横田栄司 佐戸井けん太 / 佐藤流司 泉はる 森七菜 柿本朱里 真琴つばさ 田中要次 山田杏奈 猫背椿


【連続ドラマW「イアリー 見えない顔」全6話のあらすじ】

妻を亡くしたころから私立旺星学院大学文学部教授・広川(オダギリジョー)の周囲では奇妙な出来事が起こるようになっていた。不審な夜の訪問者、大学総長の急死。新たな総長の選挙に向けて同僚の石田(筧利夫)が暗躍、妻の妹で広川と以前から深い関係に落ちていた講師・麗(仲里依紗)も巻き込まれていく。同じころ、夜の街では仕事に悩む看護師・菜々美(黒島結菜)が、ホストの星夜(佐藤流司)に心の救いを求めていた。

WOWOWから引用

【連続ドラマW「イアリー 見えない顔」全6話の感想(ネタバレ)】 

 

前川裕の同名小説をオダギリジョーを主演に迎えてドラマ化したサスペンス。

 

個人的に結構当たりが多いと勝手に思っているWOWOWドラマからまた選んでみた。

 

放送は、去年(2018年)の11月位に録画したもの。

 

一応原作小説からのドラマ化ということだけど、原作は、読んでないのでそちらとの比較はわからない。

 

ただ、このドラマ単品としての出来は、かなり面白く、なんの情報も持たず、最初のシーンでオダギリジョーと仲里依紗のただの不倫モノかと思って見始めた自分にとっては、もう作者の術中に嵌ってしまったというか、こんな入り口から、そっち方面に行くの?という感じで、いい意味でどんどん裏切られた。

 

1話から謎が各場所に点在していて、謎を持ったまま、どこに向かってるのかよくわからないまま話が進み、5話のラストを頂点として一気に全容があきらかになるが、落ち着いたテンポながら、ほぼ話の良さだけで見せてくれる。

 

演出や音楽でやたらめったら引きつけようとしないところにかなり好感が持てる。というか、地上波ではないWOWOWならではの、作品に集中した作りの良さを感じる。

 

さすがにすべてが明らかになった後の最終回は、もう回収作業なので、若干、吸引力は下がるものの、作品の出来としては、もうこれはこれで十分です。いろいろネタバレで書こうかと思ったけど、なんの期待を持たずにこのドラマを見たときの衝撃を味わって欲しいと思うので、あえて内容については触れません。

 

 

 

評価 ★★★★☆ (星4.5)

 

(まとめ:”監査役 野崎修平”、”石つぶて”に次ぐ、WOWOW良作ドラマのひとつ。世界観や趣向(ジャンル)は上記2作品とは、異なるものの、暗めのサスペンスという謎を追いつつストーリーを楽しめる作品という部分では、ほぼ言うこと無し。キャストもオダギリジョーを始め、地味系の俳優がそろっているが、そこがまたはずれが無いというか、作品に集中できて良い。)

 

 

人生に本質的な価値なんて

 

ないですよ

 

人生はただ欲望と幻想によって

 

動きつづける

 

-?

 

 

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連続ドラマW「不発弾 〜ブラックマネーを操る男〜」(全6話)の感想(ネタバレ)

2019.01.24 Thursday WOWOW ドラマ

■連続ドラマW「不発弾 〜ブラックマネーを操る男〜」(全6話)の感想(ネタバレ)


■監督:星野和成
■出演者:椎名桔平 黒木メイサ 堀部圭亮 三浦貴大 入山杏奈 朝夏まなと デビット伊東 吉沢悠 葛山信吾 山口美也子 渡辺哲 津嘉山正種 宅麻伸 原田知世 奥田瑛二


【連続ドラマW「不発弾 〜ブラックマネーを操る男〜」のあらすじ】

大手電機メーカー三田電機が発表した、1500億円もの「不適切会計」。その記者会見の裏にひとりの男の影が……。金融コンサルタント・古賀遼(椎名桔平)だ。捜査二課の管理官・小堀弓子(黒木メイサ)は粉飾や隠蔽を疑い、捜査に乗り出す。その矢先、キーマンと思われる三田電機社員が自殺。貧しい炭鉱町出身で高卒ながらも、東京でのし上がってきた古賀。この男は一体何者なのか? ある出来事を機に始まった古賀の復讐とは?

WOWOWから引用

【連続ドラマW「不発弾 〜ブラックマネーを操る男〜」(全6話)の感想(ネタバレ)】 

 

 

相場英雄の原作小説を椎名桔平主演でWOWOWドラマ化した社会派ドラマ。

 

前回の「社長室の冬-巨大新聞社を獲る男-」に続いてWOWOWの社会派連続ドラマを見てみた。

 

内容は、不発弾と呼ばれる、大企業の不適切会計の真相を暴こうとする捜査2課(管理官)と、裏で企業の損失隠しを請け負う金融コンサルタントの話。

 

このドラマ、一応内容は、フィクションとされているが、過去に起きた出来事(バブル崩壊過程)やニュースなど、事実をベースにしており、企業名や団体、人物等の名称こそ変更されているが、たぶん実際にあった金融事件を参考にして作られていると思われる。

 

元大蔵官僚の高橋洋一氏の本などで書かれていた、バブルが起きる要因となった仕組み(証券会社の損失補償による勧誘)やその崩壊過程(通達)なども、ほぼそのまま描かれており(高橋洋一氏の話は役人側、こちらは、民間側の実態が描かれている)、そちらを読んでると、その再現ドラマかという感じで、結構理解しやすい。

 

そういった意味では、かなり社会的なドラマで、これを見るだけでバブル期の金融業界?に多少明るくなる。

 

ただ、肝心のドラマの方だが、内容が堅苦しく、サスペンス的な謎が解ける面白さはあるものの、視点が謎を暴く捜査2課目線(黒木メイサ)だけでなく、暴かれる側の金融コンサルタント(椎名桔平)目線からも描いていて、なんとなく何をどう見せたいのか、迷走感は否めない。

 

例えば、警察の黒木メイサが捜査し、真相に徐々に近づいていく一方で、同時並行的に普通に捜査される側の古賀(椎名桔平)の生い立ちなどのストーリーが古賀目線で普通に解説や語り付きで描いている。

 

必要悪側の古賀(椎名桔平)への感情移入という目線では、生い立ちなどを丁寧に描いてくれるのは、よりそちらにも共感できる一方、謎を解明するという目線では、普通に古賀目線で内情があきらかになっていくので、ようやく何かの謎が解明できたという小堀(黒木メイサ)視点での達成感は少ない。古賀目線のストーリーでさらっと内情がネタバレしてるので。

 

やはり被疑者側の生い立ちを描くというタイミングってのはあると思う。

 

基本的には、最後の取り調べで両者が対峙し、証拠も突きつけられてから、徐々に真相(事件や生い立ちの詳細)に入る方がドラマの構成として王道だろうと思うし、それがやはり気持ちがいい。

 

それまでは、対象者は謎の人物(悪人)というイメージで、警察目線で一方的に手加減せずに追求していくという姿が、見ているほうの感情もついていきやすく理想だと思う。

 

そういう意味では、このドラマは、感情移入(ドラマへの吸引力)の盛り上がりが、盛り上がったかと思えば、急に下がったり、また徐々に盛り上がったと思えば、下がったりとそれを繰り返している。

 

結果、全6話だが、2〜3日で一気に見てしまった見方ではなく、1ヶ月位掛けてなんとか6話全部見たという感じで、ドラマ全体としての緊張感というか吸引力は弱い。

 

 

 

評価 ★★★☆☆ (星3つ)

 

(まとめ:不発弾(不適切会計)の内容は良いが、ドラマ部分(古賀の生い立ちの描き方)がどこかかったるい社会派ドラマ。かったるさというのは、ドラマとして”真面目”とか”大人”という言葉でも表現できるかもしれないが、個人的には、もう少し、エンタメ(テンポ感を上げたり演出、構成)に振って欲しい気はします。見ててドラマとしての爽快感とか気持ちよさというのがほとんど無いに等しい。織田裕二の”監査役 野崎修平”ほどではないにしろ、あんな感じの勢いが欲しいですね。黒木メイサ、椎名桔平両者ともに、キャラが冷静(落ち着いている)というのもあるけど、とにかく見てて堅い。ラストも外務省機密費を描いた”石つぶて”の時と同じく、やはり上からの圧力が入って、途中で捜査終了。本丸に到達できないモヤモヤが残ったままで気持ち悪い。…次は、爽快なドラマを見よう。)

 

 

 

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連続ドラマW「社長室の冬 巨大新聞社を獲る男」(全5話)の感想(ネタバレ)

2018.11.30 Friday WOWOW ドラマ

■連続ドラマW「社長室の冬 巨大新聞社を獲る男」(全5話)の感想(ネタバレ)


■監督:村上牧人 山内宗信
■出演者:三上博史 福士誠治 北乃きい シャーロット・ケイト・フォックス 小市慢太郎 渡辺いっけい 中村敦夫 南沢奈央 原日出子 笹野高史 田中泯 岸部一徳


【連続ドラマW「社長室の冬 巨大新聞社を獲る男」のあらすじ】

発行部数の減少により経営危機に陥った巨大新聞社・日本新報が新聞社初となる身売りを決断。交渉相手は外資系ネット通販会社・AMCジャパンの社長である青井聡太(三上博史)だった。そんな折、社長の小寺政夫(中村敦夫)が急死し、混乱の渦に巻き込まれる日本新報。交渉を引き継いだ新社長の新里明(笹野高史)は、社長室の若手社員・南康祐(福士誠治)とともに、ドナルド・トランプ大統領を彷彿させる青井と対峙することに。

WOWOWから引用

【連続ドラマW「社長室の冬 巨大新聞社を獲る男」(全5話)の感想(ネタバレ)】 

 

 

堂場瞬一の小説「社長室の冬」を元に三上博史主演でWOWOWドラマ化した社会派ドラマ。

 

再びWOWOWの連続ドラマを選んでみた。

 

前回見たWOWOWドラマは、佐藤浩市出演の”石つぶて 〜外務省機密費を暴いた捜査二課の男たち〜”で、警察と外務省の話だったが、今回は、外資系企業による日本の新聞社買収の話。

 

実は、このドラマ、ドナルドトランプばり(アメリカのチャリティー番組”アプレンティス”内において)の有名なセリフ「you're fired」(お前はクビだ)を外資系会社の社長役の三上博史が言うシーンがあるのだが(アメリカ人にしたらクビを告げる時の普通の言葉なんだと思うけど)、初回放送時にWOWOW内の番組CMで、そのシーンがしつこく使われていて(ただ同じCMが何回も流れていたのを見てしまっただけだが)、なんとなくそこだけ見ると安っぽいドラマに見えて敬遠していたのだが、今回、そこは気にせず見てみると、その部分はただの1シーンで、内容は、ジャーナリズムというテーマをかなり真面目に描いた結構良いドラマだった。

 

この作品では、買収する側(三上)と買収される側(笹野、福士)、それを阻止しようとする創業者株主(田中泯)という3つ巴の構図で話が進むが、三者三様言い分があり、どれも最後までそれなりに正論に聞こえてきて、どの立場について見ればいいか、感情移入がなかなか難しい。

 

最初から善と悪みたいなわかりやすい構図で描いてくれるなら、特に何も考えずに身を任せられるのだが、意外と絶妙な3者バランスで話が進むので、最後まで気が抜けないし、緊張感がある。そこが面白いところでもあるけど。主演の三上博史が最初悪者かと思いきや、そうでもなく、目線がどんどん変わっていく。

 

ちなみに、三上博史の娘役で社長秘書として北乃きいが出演してるが、途中で親父に反旗を翻して、社長に取ってかわるのだが、さすがにあの若さ(実年齢が27歳、当時は、25.6才かな)と演技力だと、設定として見ていて大分無理があるなと思う(笑)

 

本人はがんばっているとは思うが、役柄に見た目と演技(説得力)がついていけてない部分がある。

 

昔は、子供っぽくて(今もあまり変わってないが)可愛かった印象があるが、年齢を重ね最近は少しふっくらしたのか、セクシーな服を着ると、色気というよりおばさん感がするようになってきた。昔を知ってるとなんかちょっと悲しい…。

 

あと、演技のことで言えば、ジャストミートでおなじみの福澤 朗(今はバンキシャの司会)が、総理大臣役でちょい役出演してるのだが、この彼のシーンが棒読みで大分ひどい。

 

演技中も総理大臣ではなく、ずっと福澤アナ。福澤アナが普通にしゃべっているところから抜け出ない。演技が初めてだから仕方がないと思うが、ここは北乃きいの100倍ひどい(笑)

 

福澤アナのシーンは、急にそこだけドラマの空気感が変わってしまい、チャンネルを変えたくなった。

 

人気があるから抜擢するのはわかるけど、ドラマで使うなら最低限演技力を見てから考えてもらいたい。セリフは言えてたけど、キャラクターの説得力が全然足りてない。

 

ドラマがせっかく良くても、ちょっとしたことでクオリティが急激に下がるのでキャスティングには気をつけてもらいたい。佐藤浩市の”石つぶて”はそこらへんしっかりしてたな。

 

 

 

評価 ★★★☆☆ (星3.8)

 

(まとめ:足を引っ張ってる俳優がいるが(笑)内容は、面白い社会派ドラマ。買収される側の社長室のお抱えの元記者役で福士誠治が結構重要なバランスポジションで出演してるが、共感しやすい設定になっているのに、最後まであんまり良いところがなかった。急に新社長に抜擢とか、前に出てきて発言するとか、そういうなんらかのサクセスがあるのかとずっと期待したが、最後までくすぶってた。あの役は、一体なんだろう。もっと活躍するのかと思った。最後の総理と創業者の密会スクープも流れて、結局ほとんど傍観者、地味すぎる…。)

 

 

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連続ドラマ「石つぶて 〜外務省機密費を暴いた捜査二課の男たち〜 」の感想(ネタバレ)

2018.11.03 Saturday WOWOW ドラマ

■連続ドラマ「石つぶて 〜外務省機密費を暴いた捜査二課の男たち〜 」の感想(ネタバレ)


■監督:若松節朗
■出演者:佐藤浩市 江口洋介 北村一輝 萩原聖人 飯豊まりえ 菅田俊 矢島健一 細田善彦 三浦誠己 羽場裕一 田中健 笹野高史 津嘉山正種 佐野史郎


【連続ドラマ「石つぶて 〜外務省機密費を暴いた捜査二課の男たち〜 」のあらすじ】

警視庁捜査二課の情報係係長に斎見晃明(江口洋介)が着任する。情報係には、四課時代に斎見と合同捜査をともにした偏屈な刑事・木崎睦人(佐藤浩市)がいた。木崎は、情報収集のために足しげく通う元国会議員の事務所で、外務省のノンキャリア職員に贈収賄容疑があることを知る。折しも九州沖縄サミットの開催が決まり、外務省に法外な予算が付く時期で、省庁の中で最も聖域とされる外務省への疑惑に木崎は興奮を隠せないでいた。

WOWOWから引用

【連続ドラマ「石つぶて 〜外務省機密費を暴いた捜査二課の男たち〜 」の感想(ネタバレ)】

 

ノンフィクション作家・清武英利の原作を映画「沈まぬ太陽」の若松節朗監督が佐藤浩市×江口洋介ら共演で連続ドラマ化した作品。

 

WOWOWが制作する連続ドラマは織田裕二が主演した「監査役 野崎修平」が面白かったので、それ以降積極的に録画するようにしているのだが、前回見た渡部篤郎×玉山鉄二の「犯罪症候群」がややタイトル負けで、イマイチだったため、多少WOWOWドラマを躊躇していたが、また心機一転再開し、良作ドラマを求めてみた。

 

ちなみに、結果から言うと、この「石つぶて」は当たりだった。WOWOWドラマの中ではかなり長く全8話もある長尺ドラマなので、イマイチな作品だったら、地獄のような耐久の日々になりそうだったが、実際は、かなり充実した時間を楽しめた。

 

ドラマの内容にもよるが、やはり佐藤浩市主演というのは、かなり安定感のあるキャストで安心してみれる。重厚なWOWOWドラマの世界観にも合っている。江口洋介はちょい微妙ではあるけど。

 

それで内容の方は、警察(捜査2課)が、外務省職員の汚職(横領、私的流用)を暴くというものだが、企業名や人物名等は、変更されてるが、時代背景などは、当時をそのまま描いていて、森首相やクリントン、プーチンら当時のトップの名前や沖縄サミット等、実際のニュース映像が出てくるのである種、事実ベースのドラマといえる。※そもそも外務省機密費流用事件は、2001年に実際に起きた事件なので、その詳細を描いたドラマといえる。

 

テーマが外務省でもあるので、外務省の実態(仕事)が少しわかるが、個人的に「クリントンとプーチンを同じホテルに泊めるのか?」というセリフは、外務省内ギャグとして、なかなか秀逸だと思う。※実際に言ってたどうかはわからないが。言いたい。

 

このドラマは、前半が、北村一輝演じる外務省のロジスティクス(サミットなどで要人が泊まるホテルや、その他、物販等を調達する係)担当の室長の公費の横領事件、後半が、その汚職していた公費の正体を突き止める(実は、外務省機密費(50億)の中から官邸に毎年流れていた20億の裏金だった)話になっている。

 

個人的に、前半の北村一輝(真瀬)が愛人に貢いだりしつつも、その金を巧みに隠蔽する前半が面白い。最初は、警察の捜査を巧みに欺くノンキャリのやり手幹部のようなキャラだったのだが、いざ捕まり、ヤクザのような暴力刑事の取調べで、人として雑に扱われるようになってからの脅えたリアクションが最高に面白い。

 

このドラマでの北村一輝の演技の幅の広さは、個人的に一番の見どころだと思う。普段は結構しっかりしたかっこいい役のイメージがある北村一輝だが、意外とダメ人間の演技も上手かった。

 

最初の方は、仕事が出来る感じで、めっちゃイキってたのに。最後の方の変わりようといったら…。

 

 

評価 ★★★★☆ (星4.5)

 

(まとめ:「監査役 野崎修平」に匹敵するWOWOWの良作ドラマ。各省庁間(霞ヶ関)の力関係や内幕もわかるし、官僚のロクでもなさが改めてよくわかる。結局、キャリアまで到達できない力不足に苛立ちもあるが、最後の若手の矢倉(飯豊まりえ)の活躍に希望が持てる。この若手役の飯豊まりえが結構良い。)

 

 

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WOWOWドラマ「犯罪症候群 Season1+Season2」の感想(ネタバレ)

2018.09.08 Saturday WOWOW ドラマ

■WOWOWドラマ「犯罪症候群 Season1+Season2」の感想(ネタバレ)

 


■監督:村上正典 都築淳一
■出演者:玉山鉄二 谷原章介 渡部篤郎


【WOWOWドラマ「犯罪症候群 Season1+Season2」のあらすじ】

警察を辞めて1年、生活のため探偵事務所で浮気調査をしていた武藤(玉山鉄二)に警視庁人事二課の環(渡部篤郎)から電話が入る。内容は、少額の身代金を要求し確実に儲ける“小口誘拐”を秘密裏に調査してほしいという特命だった。犯罪捜査には二度と関わらないと決めていた武藤だったが、犯人グループが未成年者の集団の可能性があると聞かされ動揺する。1年前、武藤の妹は未成年者に殺害されたのだ―。

WOWOWから引用

【WOWOWドラマ「犯罪症候群 Season1+Season2」の感想(ネタバレ)】 

 

貫井徳郎の社会派サスペンス小説「失踪症候群」「誘拐症候群」「殺人症候群」を「犯罪症候群」のタイトルでWOWOW×東海テレビ(フジテレビ系)で連続ドラマ化したサスペンス。

 

つい最近(二週間くらい前)、「犯罪症候群」が2シーズン通して一挙放送してたので、根こそぎ録画して一気に見てみた。

 

玉山鉄二と渡部篤郎という正統派な組み合わせ+タイトルに結構期待値は高かったのだが、見てみるとWOWOWのドラマの割りに意外と内容は普通だった。※WOWOWドラマには結構期待している自分がいる。

 

序盤こそ渡部篤郎のためた演技ともったいぶった演出で、個別の事件が最終的にひとつの大きな何か(陰謀)に繋がっていくような、深い陰謀話のように見せかけていたのだが、蓋を開けてみると、それほど驚くような話ではなかった。「MOZU」とかの方が陰謀の闇が深い。

 

ちなみにこのドラマ、シーズン1(地上波)とシーズン2(WOWOW)では、方向性が違う。シーズン1はなんとなくフリで、シーズン2がまとめ(本題=オチ)になっている。個人的には、このドラマはシーズン2だけで十分かなと思う。

 

その理由だが、ここから完全にネタバレになるが、この犯罪症候群は、話をまとめると、妹を少年犯罪で亡くした武藤(玉山鉄二)と、同じく恋人(武藤の妹と付き合っていた)を亡くした先輩刑事の鏑木(谷原章介)の犯罪被害者の話で武藤は、加害者を殺そうとしたができず刑事を辞め、一方、鏑木(かぶらぎ)は、恋人を殺された後も刑事を続けたが、のちに刑事という立場を利用して加害者への復讐代行(殺人代行)するようになっていた(実は先輩(友人)が犯人)、という隠されたオチがある。

 

この加害者への復讐の是非がこのドラマの核(問題提起)であり、それぞれが別の道を辿ることになってしまった悲しい二人の刑事の姿を見せたいらしい。この話がシーズン2のラストになっていて、鏑木は最後に撃たれて死んで、そのまま終幕。

 

ただし、シーズン1では、鏑木の復讐殺人事件には一切触れていない。もちろんこれがこのドラマの大オチな訳で謎にしときたい気持ちはわかるが、すべてわかった後でもシーズン1の事件とつながっていない。

 

繋がっているような雰囲気こそ出しているが、最初の事件の証拠を追っていったら、鏑木の事件と繋がっていたという流れでは決してないのだ。どちらも別の事件である。

 

環(渡部篤郎)は、人事課だが表向きに捜査できないような特殊な案件を担当している。シーズン1では、失踪事件と誘拐事件の話を持ってくるが、これは環と武藤の信頼関係を構築する過程、武藤が自身の復讐心を乗り越えていく過程の捜査(話)ではあっても、鏑木の復讐殺人の話と、その前の個別事件とは一切関係ない。

 

しかし、遠まわしにそこ(何か別の大きな陰謀)と繋がってるような?陰謀話(フリ)にしている。

 

っというか、この犯罪症候群は、シーズン2が一番やりたい本丸のドラマで、シーズン1は、そこにたどり着くまでのアイドリング的な話に思える。シーズン1で集めた証拠をシーズン2で使うような、そういう海外ドラマのような展開にはなっていないので注意が必要。

 

そもそもWOWOWの紹介文にある貫井徳郎の社会派サスペンス小説「失踪症候群」「誘拐症候群」「殺人症候群」を「犯罪症候群」としてドラマ化してることからもわかるが、ドラマ化にあたり三冊を強引に合体(統合)させていると思われる。

 

小説自体はそれぞれ個別の事件だと思う。

 

本来は直接的に物語は繋がってはいないけど、とりあえず連続ドラマにするなら、前後の話が繋がっていた方がいいよね的なことだと思う。

 

その強引さだと思うが、本当は話は繋がっていないのに、繋がってるような体(てい)にしたことで、環という刑事のもったいぶった存在感に現れるが、逆にそれが最後になって大きな肩透かしになる。

 

ちなみに彼の野望がシーズン1で明らかになるが、意外と普通のこと(この世から犯罪を無くしたい?だったかな)を言っている。今までのキャラクラーの世界観と違う。もったいぶらずに最初から普通に言ってくれていい。

 

ちなみにシーズン1でもったいぶっていた割りには、シーズン2の1話目で、すでに鏑木が復讐殺人に関与しているだろうということは、流れから予想ができてしまう。

 

明らかにはしていないけど、流れから大抵の人はわかる。なのでシーズン1で溜めてたような秘められたオチでもなんでもない。

 

そもそもシーズン2の1話目の段階で、流れから大オチがわかってしまうので、あと3話あるけど、犯人ばれてる手前、それ以降なんか見る気が急激になくなってしまう。このドラマの構成は一体どうなってるんだろうと。

 

一応別の殺人(事故)を扱って、どうにか紛らわせているが(鏑木はそっちの事件に必死になっているけど)、オチがわかってしまっている以上、他に事件の謎があったところで、そっちは大した問題に思えない。

 

しかも、こっちの頭の中では、最後に、どうせ武藤と鏑木が対峙するお決まりのシーンがあるんだろうというところまで、想像できてしまってるし、実際もそうなので、本当にどうしようもない。

 

時々(シーズン1で)、環が上層部と密かに会話しているシーンがあったりもして、事件の裏に他に大きな陰謀を含んでいるように見せているけど、結局、蓋を開けたら鏑木の復讐殺人だったのかよという部分なので、オチが相当弱い。

 

警察としては、末端の警察官が代理殺人をしていたのは、かなり問題ではあるが、事件の規模と最初の方の演出(持ち上げっぷり)が全然割りにあってない。途中政治家がどうのとかあったが、特に他の省庁や政府が絡んだ汚職や大事件には発展していない。

 

このドラマの無駄な持ち上げ演出は一体なんだったんだろう。あそこまで持ち上げなければ、シーズン2も普通に見れたのに。非常に構成が悪いですね。

 

 

評価 ★★★☆☆ (星3つ)

 

(まとめ:復讐の是非というテーマの完成度(問題提起)は高いが、ドラマとしては、微妙な刑事ドラマ。演出は、かなり落ち着いてじっくり描いてはいるが、感情移入や吸引力は、なぜかかなり弱い。内容が内容なのでもっと共感できてもいい気がするが、思った以上に感情移入しないのは(もちろん状況は共感できるが)、玉山鉄二、谷原章介ともに男前過ぎるのと、意外と人間的弱さが見えないところだろう。個人的には、”監査役 野崎修平”的なドラマを期待してたけど、これは違ったようだ。)

 

 

憎しみは風化しない

 

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復讐しても地獄

 

復讐しなくても地獄

 

いずれも地獄

 

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連続ドラマW「監査役 野崎修平」の感想(ネタバレ)

2018.04.08 Sunday WOWOW ドラマ

■連続ドラマW「監査役 野崎修平」の感想(ネタバレ)



■監督:-
■出演者:織田裕二 岸谷五朗 松嶋菜々子 古谷一行 ユースケ・サンタマリア 瀧本美織 駿河太郎 小林且弥 三浦誠己 利重剛 松尾諭 小市慢太郎 本田博太郎 勝部演之 田島令子 山本圭 甲本雅裕 西田尚美 宇梶剛士 光石研

WOWOWで放送していた連続ドラマW「監査役 野崎修平」を鑑賞。

【連続ドラマW「監査役 野崎修平」のあらすじ】

おおぞら銀行地蔵通り支店長の野崎修平(織田裕二)のもとに支店閉鎖の通達が下った。出向を覚悟していた野崎の次なる異動先は、役員昇格となる監査役への就任だった。就任後の野崎に1枚のメモが届けられる。それにはタニダエージェンシーという企業を調査するように書かれていた。調査を始める野崎だったが、かつての部下だった阿部龍平(ユースケ・サンタマリア)から調査をやめろとの指示が下る……。

WOWOWから引用

【連続ドラマW「監査役 野崎修平」の感想(ネタバレ)】  

 

原作・周良貨、漫画・能田茂による同名漫画「監査役野崎修平」を織田裕二主演で実写ドラマ化した作品。

 

織田裕二がWOWOWで主演していた連続ドラマを見つけたので見てみた。

 

後から知ったが、マンガが原作(原作小説をマンガからのドラマ化)のジャンルが金融モノ(銀行での派閥闘争)だった。

 

個人的には好き好んでは、たぶん読んだり見たりしないタイプの堅いドラマではあったが、主演の織田裕二見たさで見始めたら、これがかなり当たりのドラマだった。

 

今、プリズンブレイクも同時並行で見ているが、プリズンブレイクに負けじとこちらも見始めると先が気になる、かなりよく出来たドラマ。たぶんここ最近(記憶にある2018年で)自分が見たドラマ(映画もあわせて)では確実にナンバー1。

 

脚本(ストーリー)も面白いし、クセのあるキャラクター達(俳優)が脇を固めていて先が読めない。

 

そこに織田裕二演じる踊る大捜査線の青島を彷彿とするような正義感が強い監査役の野崎が、時にはヤクザに脅されたり、暴行されたりしながらも真正面から銀行内の不正に立ち向かっていく。

 

今の時代にはあまり見ないそのまっすぐな正義感に久々に見ながら熱くなった。

 

最近こういう人間臭いドラマはなかった。なんだかんだ言いつつも正義が勝つというお決まりの流れは保っているので、報われる爽快感もある。※最後は別として。

 

このドラマ、仮に地上波で作られていたら、毎週視聴率に左右されて、どんどん骨抜きにされてしまっていたと思う。

 

視聴率をほぼ気にしなくて良いWOWOWで作れたことで(たぶんすべて作り終わってから放送していると思う)、最初から最後までテンポが変わらず安定している。

 

全8話ほどあって地上波のドラマ並みに結構長いWOWOWの連続ドラマだが、その長さを全く感じない。面白いドラマだと、時間が気にならない。

 

出演者も話題性や人を呼び込むためのジャニーズやアイドルを使っていないので、俳優が出てきてあれ?という感じやがあったり、女優やアイドルが見たいために見てるようなこともなく、ただストーリーに集中できる。

 

WOWOWは映画ばかり見てたが、意外と日本のドラマも捨てがたい。自分が見ていないだけでいいのがある。

 

それと、久々にWOWOWのドラマを見て思ったが、制作費の面でも地上波ドラマに全く負けていない事を知った。

 

有料放送といえどWOWOWだから、もっとチープ感を感じる内容になってるのかと思ったが、どこから資金を調達してきたのか、エキストラとかも数百人規模で集めてたり、株主総会のシーン等、実際にやってそうなホールのサイズ感でやっていて映画並みの迫力と説得力がある。

 

また失敗が許されないような長回しシーン等(株主総会直後の休憩室)もチャレンジしていて、見ているこっちにも緊張感が伝わってくる。織田裕二が水をがぶ飲みした後のシーンが結構長い。あそこ、後で演じる俳優が失敗したら、最初に戻って織田裕二がずっと水をがぶ飲みし続けなきゃいけないと思う。

 

あそこは、かなり気合の入ったシーンだし、それ以外にも魂をぶつけるような織田裕二の力のこもった体当たりの演技が光り(演技が上手いかは別にして)、このドラマに賭ける織田裕二の情熱や覚悟を感じる。

 

その甲斐あってか、このドラマは稀に見る当たりドラマになったと思う。

 

 

 

評価 ★★★★★ (星5つ)

 

(まとめ:原作マンガを知らなくても十分楽しめる織田裕二主演の経済ドラマの良作。今のところDVD発売などのアナウンスはないので、WOWOWの再放送でしか見ることは出来ないドラマになっているが、再放送してるのを見つけたら、ぜひチェックしてみると良いです。このドラマはおすすめです。最初の方のユースケサンタマリアと織田裕二のやりとりは完全に踊る大捜査線の延長に見えてしまうのは、あえて意図してると思う。岸谷五郎の役どころもナイスキャラで、あんなやつが銀行の専務にいるのかとツッコミどころもあるが、マンガっぽいあんな役がいるのにギャグにならず、そのまま通じてしまうこのドラマの懐の深さもすごい。)

 

 

あらゆる権力は

 

腐敗する

 

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ドラマ「銭形警部」シリーズの感想(ネタバレ)

2017.07.18 Tuesday WOWOW ドラマ

■ドラマ「銭形警部」シリーズの感想(ネタバレ)



■監督:-
■出演者:鈴木亮平 前田敦子 三浦貴大 渡辺いっけい 袴田吉彦ほか

WOWOWで放送していたドラマ「銭形警部」シリーズを鑑賞。

【ドラマ「銭形警部」シリーズのあらすじ】

美術館から名画が盗まれ、現場では「お宝はいただいた」というルパン三世からのメッセージと警備員の遺体が発見される。ルパン逮捕に意気込む警視庁の刑事たちの前に、ルパンを追い続ける警視庁国際捜査課の銭形(鈴木亮平)が現われる。銭形は、この事件の犯人がルパンではないと断言し、捜査一課の桜庭(前田敦子)、国木田(三浦貴大)とともに独自の捜査を開始。銭形の地道な現場検証で真犯人の目的が明らかになっていく。

WOWOWから引用

【ドラマ「銭形警部」シリーズの感想(ネタバレ)】

WOWOW、日本テレビ、Huluが共同製作したモンキーパンチ原作の「ルパン三世」の脇役キャラ、銭形警部を主人公に鈴木亮平主演で新たに描いたドラマ。
WOWOW『銭形警部 漆黒の犯罪ファイル』(全4話)、日本テレビ『銭形警部』(1話)、Hulu『銭形警部 真紅の捜査ファイル』(全4話)とそれぞれ別チャンネルで放送してた全9話分がWOWOWで一挙放送してたので全部録画して見てみた。

年末のガキの使いやその他CM等でもかなり宣伝がされていたので、どんな感じかちょっと気になっていたのだが、実際見てみると、意外と普通の人情刑事ドラマだった。

一応サスペンスドラマでもあるので、毎回謎解きは用意されているが(基本1話完結)、その質は、それほど高くない。っというか、事件の内容こそ毎回違えど、ほぼやってることは同じでパターンで、相棒シリーズの銭形版という感じは否めない。なのでエピソード(謎解き事件)さえ用意すれば、シーズンとしていくらでも放送できそう。

ちなみに、WOWOW版とHULU版の連続ドラマの違いは、銭形の相棒役として前田敦子が出てるか、三浦貴大が出てるかの違いになる。日テレ版のスペシャル版は、二人とも出てるが、なぜか、有料放送の連続ドラマの方は、どちらか片方しか出演していない。


評価 ★★★☆☆ (星3.5)

(まとめ:主役が銭形というだけのよくある人情刑事ドラマ。ほぼ鈴木亮平演じる銭形のキャラクター一本に頼ってる感じは否めないが、個人的には実写映画のルパンの方で演じていた浅野忠信よりも、存在感はある(キャラの完成度は高い)と思う。アニメから引き継いでいる銭形のあの特徴的なしゃべり方は、ときおりセリフによっては、途中で何言ってるかわからないときがある。一応すべての話を見て思うのは、個人的には、1話完結型ストーリーよりも24ではないが、シーズン通しての大きな物語で描いてくれた方が良かったと思う。相棒とか、刑事コロンボなどが好きな人(会話劇が主体)にはこの銭形は好みだろうが、もっと映画的な緊張感や濃縮感が欲しい人にとっては、ちょっと物足りない。また人情ドラマで感情に訴える演出やセリフがあり、涙腺を刺激する反面、テンポが悪く、ちょっとかったるさもある。1話見てしまったので、最後まで見ることにしたが、海外ドラマ的な刑事ドラマのスピード感を求めたい人はスルーでいいかも。)



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ドラマ「MOZU Season1 〜百舌の叫ぶ夜〜」+「MOZU Season2 〜幻の翼〜」の感想(ネタバレ)

2015.12.02 Wednesday WOWOW ドラマ

■ドラマ「MOZU Season1 〜百舌の叫ぶ夜〜」+「MOZU Season2 〜幻の翼〜」の感想(ネタバレ)



■監督:羽住英一郎
■出演者:西島秀俊 香川照之 真木よう子 生瀬勝久 吉田鋼太郎 伊藤淳史 有村架純 池松壮亮 長谷川博己 石田ゆり子 小日向文世 他 

WOWOWで放送していたドラマ「MOZU Season1 〜百舌の叫ぶ夜〜」+「MOZU Season2 〜幻の翼〜」を鑑賞。

【ドラマ「MOZU Season1 〜百舌の叫ぶ夜〜」+「MOZU Season2 〜幻の翼〜」のあらすじ】

繁華街で発生した爆弾事件で妻・千尋(石田ゆり子)を突然失った公安のエース・倉木尚武(西島秀俊)。反感をあらわにする捜査一課のたたき上げの刑事・大杉良太(香川照之)、事件現場に居合わせた謎を秘める公安警察官・明星美希(真木よう子)らを巻き込みながら「本当の真実」を知るべく苛烈な捜査を進めていく。そのころ、能登半島で瀕死の男・新谷(池松壮亮)が見つかる。一命は取り留めたが一切の記憶を失っていた。

WOWOWから引用

【ドラマ「MOZU Season1 〜百舌の叫ぶ夜〜」+「MOZU Season2 〜幻の翼〜」の感想(ネタバレ)】


西島秀俊、香川照之、真木よう子共演のWOWOW×TBS共同制作ドラマ「MOZU」のSeason1+Season2。

劇場版「MOZU」の映画公開に合わせて、WOWOWでMOZUシリーズが再放送してたので見てみた。ドラマのシーズンは、全15話(シーズン1(10話)、シーズン2(5話))ある。

内容は、爆弾テロで妻を失くした公安の警部(西島)とその捜査に関わる事になった捜査一課の警部補(香川)が、爆弾テロに隠された陰謀と真実に迫るという話。

初回放送時は、WOWOW(シーズン2)とTBS(シーズン1)で別々に放送されてたものだが、最近の日本のテレビドラマ(主に地上波)の中では、クオリティは非常に高く、映画並みのシーンの凝縮感と緊張感で作られている。

韓国の映画やドラマを見るたびにときたま口にしているが、日本のドラマや映画は、ある部分(特に映像のパワー感)で韓国に完全に劣っていると思っていたが、このMOZUシリーズを見ると、その境が気にならないほど、映像の力強さを感じた。日本もやれば出来る。

また映像だけでなく、徐々に解明される謎解き(サスペンス感)の質も、登場人物が曲者だらけで、多少頭を悩ませるが(特に新谷兄弟がややこしい)、普通に面白い。※原作がいいのかな。

個人的に謎がたくさん秘めているシーズン1がおすすめで、ある程度謎が解明されて話がまとめに入るシーズン2になると、やや当初の勢いがなく、失速した感じもある。しかし、こういうジャンルの作品は、年に1〜2本のペースで作ってほしいと思う。見たいので。

あと内容と関係ないが、こんなに緊張感ある話なのに、車内シーンでは、悪役も善人役もシートベルトをきっちり着用するのは、いいかげんフィクションなんだからシートベルトの件はもういいだろと思う。急に現実感(これは演技、演出)を感じてすごい冷める。

シートベルト締める動作があるせいで、テンポが遅れておかしいし。

それと登場人物の大半が喫煙者設定であるが、演出でタバコ吸うシーンが異常に多いですね。ニュースでも喫煙シーンの多さが話題になっていたが、この昨今では稀に見る喫煙シーンの多さです。だからと言って、いちいち苦情とか言うもんじゃない。そういうの言い出したらキリがない。


評価 ★★★★☆ (星4つ)

(サスペンスアクションドラマ(シーズン1+シーズン2含め)として普通におすすめできる秀作ドラマです。特に重厚感や緊張感があるドラマが好きな人には、おすすめ。ときおり見せる、硬派な西島に対して、香川照之の人間臭い演技も笑わせてくれます。ちなみにWOWOWで年末に再び、再放送するみたいなので、見逃した人は録画しときましょう。)



これメンソールじゃねえかよ、これ

-?



娘のためなら

真実は墓場まで

持っていくよ


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