映画「ブラックアダム」の感想(ネタバレ)

 


■監督:ジャウマ・コレット=セラ
■出演:ドウェイン・ジョンソン ピアース・ブロスナン オルディス・ホッジ クインテッサ・スウィンデル ノア・センティネオ サラ・シャヒ

 

映画「ブラックアダム」のあらすじ

 

武装組織インターギャングに支配された国カーンダック。考古学者アドリアナは、古代の遺跡から伝説の王冠を発見するが、尾行していたインターギャングに襲撃され、思わず封印された破壊神ブラックアダムを目覚めさせてしまう。彼を危険視した米国政府はヒーローチームJSA(ジャスティス・ソサエティ・オブ・アメリカ)を派遣、ブラックアダムはJSAとの激闘の中で、民衆から古代の英雄が復活したとたたえられるのだが……。

 

※WOWOWから引用 https://www.wowow.co.jp/detail/189612/-/01

 

【映画「ブラックアダム」の感想(ネタバレ)】

 

「ジャングル・クルーズ」のジャウマ・コレット=セラ監督が「ワイルドスピード」シリーズのドウェイン・ジョンソン主演にDCコミック原作のアンチヒーローを実写映画化したアクション大作。

 

ドウェイン・ジョンソンがヒーローを演じてるという事で見てみた。

 

内容は、マーベルのアベンジャーズのヒーロー作品に対抗するDCコミック版のヒーローたちの活躍を描く作品で、ヒーロー映画が日々量産されてる現在では、特に内容に新しさはないが、そこそこのスケールとクオリティで作られている。

 

主役であるブラックアダムに関する背景や地球防衛軍的なJSAヒーローたちの存在も、その部分だけ見れば、アベンジャーズには劣るもののヒーロー作品として悪くはない。

 

ただ、問題が彼らヒーローを精神的に支える?唯一の一般人母子の立ち位置。

 

この母子の行動がとにかく自分勝手すぎて、全く感情移入できない。っというか見てていちいち腹が立ってくる。

 

妻と子を亡くしたブラックアダムの背景になぞらえて、父を殺されてしまったこの母子に共感したブラックアダムとJSAメンバーが一時協力して助けるという物語で構成されているが、その動機設定もういいわ!と思うほど、この母子の共感設定が荒い。

 

母親が息子のことに関してヒステリー過ぎるし、息子は生意気+自己中で、じっとしてれば、何も起きないのに、いちいち前に出てきては問題を起こし、それによって勝手にピンチになったりと、面倒が増えてイライラする。

 

そもそも、息子の年齢設定が高過ぎで(見た目中高生位)、ピンチになったところで助けたいとも思えない。そもそもだが、見た目もあるが、可哀想という感じが微塵も起きないのは人選で問題。

 

個人的に、このイライラ母子のせいで終始敵側を応援していた。

 

 

 

評価 ★☆☆☆☆ (星1つ)

 

(まとめ:ヒーロー単体の物語は良いが、それらをまとめる共感設定が雑過ぎる惜しいDCヒーロー映画。一応最後まで見たが、125分という時間も2時間半映画のようにやたら長く感じた。人間関係の物語をもう少し上手くまとめれば、もうちょいマシな作品になったと思う。とりあえず、脇役の母子は、個人的に終始いらなかったですね(笑)。プラス面が見つけられない。)

 

 

>>ブラックアダム

 

 

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映画「オオカミ狩り」の感想(ネタバレ)

 


■監督:キム・ホンソン
■出演:ソ・イングク チャン・ドンユン ソン・ドンイル パク・ホサン チョン・ソミン

 

映画「オオカミ狩り」のあらすじ

 

第一級殺人犯として国際指名手配されていたジョンドゥら、海外に逃亡中、逮捕された極悪犯罪者たちを本国の韓国へ送還すべく、護送官たちも同乗した貨物船が、厳重警戒の下、フィリピンのマニラからソウルへ向けて出港。しかし航海の途上、船内で反乱が発生し、ジョンドゥはただちに容赦のない殺戮を開始。船内で長らく眠っていた訳ありの不気味な<怪人>も目を覚ましたことから、事態はますます地獄の様相を呈することに。

 

※WOWOWから引用 https://www.wowow.co.jp/detail/194012

 

【映画「オオカミ狩り」の感想(ネタバレ)】

 

「メタモルフォーゼ/変身」のキム・ホンソン監督が「パイプライン」のソ・イングクを主演に描いたバイオレンスアクション。

 

韓国映画のバイオレンスアクションモノを見つけたので見てみた。

 

内容は、凶悪犯罪者らを船で移送する中、反乱が起き、船内が殺戮の場と化すという話。

 

やりたいことはひたすらにバイオレンスアクションという作品で、物語の背景(旧日本軍の話など)は多少作り込まれてるが、登場人物(主人公)への共感はほぼほぼ無く、開始40分位までは、誰が主人公なのかも確定しない集団生活状態で描かれる。

 

そのため、反乱が起きてから誰が生き残るのかは、その時の気分次第みたいな作りで、主要キャストだったとしても意外とあっさりと死んでしまう。

 

この部分は、先が予想できない作りと言う部分では良いのだが、登場人物への共感が全くないので、誰を基準にして物語を見ていいかわかりにくいため、物語への感情移入はしずらい。

 

途中から、バイオレンスを見るだけの映画として割り切れれば、サイボーグ人間みたいな新たな脅威も登場し、犯罪者だけの話では終わらないところは、そこそこ意外性はある。プレデター的というかバイオハザード的というか。

 

 

 

評価 ★★★☆☆ (星3つ)

 

(まとめ:バイオレンス描写はかなり攻めてるが、ドラマ性はほとんど感じれない娯楽重視の韓国映画。ネタバレになるが、サイボーグ人間が強いのはわかるが、特殊部隊の隊長がそれ以上に強いのがよくわからない。あと、どうしても反日臭がしてしまうのはマイナスですね。背景の動機を日本に頼らず自国で生産して欲しいです。ちなみに女性警官のダヨンは可愛いけど、この無法地帯設定なのに、セクシー描写がほとんど何もないのはちょっと物足りないですね。)

 

 

>>オオカミ狩り

 

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映画「恋の渦」の感想(ネタバレ)

 


■監督:大根仁
■出演:新倉健太 若井尚子 柴田千紘 後藤ユウミ 松澤匠 上田祐揮 圓谷健太

 

映画「恋の渦」のあらすじ

 

コウジとユウタはもてない友人オサムに恋人を見つけようと、コウジとその恋人トモコが暮らす部屋を舞台にした合コン=部屋コンを開き、若い男女9人が集まる。オサムに紹介されたユウコはあまり魅力的ではなく、彼女を押し付けられたオサムも不機嫌。しかし合コン後、ユウコとオサムは惹かれ合って交際を始める。やがて仲間のタカシとカオリも付き合い出すなどうまくいくカップルもいれば、関係がこじれていくカップルもいて……。

 

※WOWOWから引用 https://www.wowow.co.jp/detail/192812

 

【映画「恋の渦」の感想(ネタバレ)】

 

「何者」の三浦大輔監督による同名戯曲を、「モテキ」の大根仁監督が映画化した群像劇。

 

タイトルに惹かれて見てみた。

 

内容的には、20代の8人の若い男女(ギャルやギャル男)による友情や恋愛模様をそれぞれの自宅(4部屋)のみのカットだけで描いた話。

 

始めの15分位は、渋谷のギャルとギャル男みたいな見た目に全振りした登場人物(将来のことを何も考えて無さそうな人)たちによるノリだけで全く面白くない合コンを見せられ、反吐が出そうになるが(笑)、それぞれが自宅に戻って本音を話し出すと、様子は一変し、急に興味性が増していく。

 

そこから、20代の若者に特にありがちな、本音と建て前やプライドと性欲など(大なり小なり誰もが持ってるあるある感)からの、様々な感情が溢れ出して、次第にそれぞれの人間関係に不和が生じる。

 

出演者は、俳優なのか素人なのかもわからない、一般的にはほぼ無名のキャストが演じているが、演技がリアル過ぎて、どこまでが演技なのかドキュメントなのかわからないほどシーンが生々しい。

 

本当にこういう人たちは現実にもいるが、あえて寄せて演技してるのか、そういう人達を集めてきたのかは、よくわからないが、完全に役に成りきれてる。

 

ちなみに、出演者の演技?もすごいが、この作品のオチ含む全体の脚本も計算されていて、かなり良く出来ている。

 

適当に見てると、ただのチープ(低予算)な変なドラマにしか思えないが、徐々に壊れていく人間関係の破綻など、緻密に計算されていて、後半になるにつれ、それぞれのカップル間(友情)が全体で盛り上がるようにもなっている。

 

そして、なんと言っても、誰一人全く共感できないような登場人物のはずが、すったもんだあった後半では、そこそこ共感したり感動させられてしまうところだろう。

 

まったく他人事で描いていれば、最後まで見ても、何も感じないと思うが、ある状況においてそれなりに共感が生まれているのは、に人間がちゃんと描けていて、物語としてよく出来ている証拠だと思う。

 

139分とそこそこ長い作品だが、後半になるにつれ、いつまでも見てられそうなスルメ感もある。

 

この訳のわからない8人の行く末が意外と気になってしまう。

 

ナオキ(弟)は最後までどうしようもないし、コウジ(兄)に関しては、最初からずっとどうしようもない。

 

ナオキが語る、浮気の理論(まず絶対的彼女がいて…)は、話のネタとしてぜひもっておきたい。

 

 

評価 ★★★★☆ (星4.5)

 

(まとめ:映像はチープだが、物語としての完成度(人間関係の描写の濃密度)はめちゃくちゃ高い群像劇の傑作。大学生や20代で一人暮らしや同棲してるなら、誰もが経験したことがある、恋愛のあるある話(人間のダメさ)を、ここまでド直球に生生しく描いてる作品は、他にないかなと思う。他はもっとオブラートに包んで、詩的に描いたり、格好良く見せたりしている。これは原液か、濃縮果汁です。濃縮還元で水で戻してもいない。最初の15分我慢できれば、最後まで見る価値は十分あります。)

 

 

>>恋の渦

 

 

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映画「東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編−運命−」の感想(ネタバレ)

 


■監督:英勉
■出演:北村匠海 山田裕貴 杉野遥亮 今田美桜 鈴木伸之 磯村勇斗 永山絢斗 村上虹郎 高杉真宙 間宮祥太朗 吉沢亮

 

映画「東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編−運命−」のあらすじ

 

何度ものタイムリープの末、ついに元恋人ヒナが命を落とさない“現在”にたどり着いたはずのタケミチ。だがある日、今度は彼の目前で東京卍會にヒナが殺されてしまう。東京卍會は凶悪化を逃れたのではなかったのか? やがてタケミチは、10年前のハロウィンの夜に起きた事件によって、東京卍會結成メンバー6人の固い絆が崩れたことを知る。タケミチは今度こそ誰も死なない現在を求めて、10年前にタイムリープするのだが……。

 

※WOWOWから引用 https://www.wowow.co.jp/detail/195730

 

【映画「東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編−運命−」の感想(ネタバレ)】

 

和久井健の同名コミックを北村匠海、山田裕貴、吉沢亮ら豪華俳優共演で実写映画化したシリーズ第二弾で2部作の前編。

 

東京リベンジャーズ2がWOWOW初放送したので見てみた。

 

見終わった後に気づいたが、今回は、2部作(前編)ということで、ストーリー的には、抗争前で急に終わります。

 

内容としては、前作で危機一髪メンバーを助けたが、再び現実世界では彼女がバッドエンドになってしまったので、過去に戻ってやり直すという話。

 

今回は、東京卍會という主人公が所属する暴走族の創世期の話が語られ、創設メンバーの中で起きたゴタゴタが原因だと突き止め、仲間割れを阻止しようと主人公が奮闘する。

 

2部作の前編ということだからか、話が中途半端なままで91分という短さは、テンポは良いが、内容的には、前作の方が充実感はある。

 

劇場公開時には、前後編同時上映だったのかは知らないが、WOWOWでは、後編部分は4月放送ということで、それまで待たなくてはいけない。前後編映画の場合は、待つの面倒なので、WOWOWも放送が遅くてもいいから同日放送して欲しいですね。次の放送時には、前編の内容忘れそう。

 

 

評価 ★★★☆☆ (星3つ)

 

(まとめ:可もなく不可もなくな東リベ実写版シリーズの第2弾。第2弾という事で内容は、1の勢いと比較すると、多少、劣化した感じはあるが、そこそこ持ちこたえてるかなと思います。個人的には、絵が好みじゃないアニメ版を見るよりは、こっちの実写版の方が好きです。それにしても、一虎の盗んだバイクをプレゼントするという発想(エピソード)は、どうしようもないなと思います。全く彼の肩を持てず、気持ち離れますね。その後のオチもどうしようもないし。)

 

 

 

>>東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編-運命-

 

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映画「ヘルドッグス」の感想(ネタバレ)

 


■監督:原田眞人
■出演:岡田准一 坂口健太郎 松岡茉優 MIYAVI 北村一輝 大竹しのぶ

 

映画「ヘルドッグス」のあらすじ

 

ある事件を機に警察を辞職したが、まだ復讐心を燃え上がらせ続ける兼高は、警視庁組織犯罪対策部の依頼を受け、関東最大のヤクザ組織・東鞘会への潜入することに。東鞘会の七代目会長・十朱が持つ秘密のファイルを手に入れるのが目標だ。兼高は同組織に所属する、やはり破滅的なヤクザ、室岡とコンビを組むことに。やがて兼高と室岡は十朱のボディーガードに抜擢されるが、兼高が警察の潜入調査員ではないかと疑う者が現われ……。

 

※WOWOWから引用 https://www.wowow.co.jp/detail/195072

 

【映画「ヘルドッグス」の感想(ネタバレ)】

 

深町秋生の同名小説を「関ヶ原」「燃えよ剣(2021)」の原田眞人監督が、岡田准一、坂口健太郎共演で映画化したハードボイルドアクション。

 

岡田准一の主演作を見つけたので見てみた。

 

内容は、元警察官が被害者家族の復讐を発端にヤクザ組織に潜入捜査するという話。

 

物語としては、命を賭けたヤクザ世界の緊張感がありつつ、アクションも暗殺者集団とのバトルなど、見せ場は一応用意されているが、全体としてみると、期待はさせるものの、それほど面白くはない。

 

その原因だが、物語が回りくどく目的がはっきりするまで時間が掛かるのと、主人公の動機の熱が上手くいかされていない。

 

せっかく被害者家族に寄り添ったダークヒ−ロー的な立ち位置から始まったキャラ設定が、メインストーリーである組織への潜入捜査をする時点では、それらが解決済み(たしか)であまり役立っていない。

 

潜入捜査の目的は、組織の会長が持つ、警察の極秘ファイルであって、極秘ファイルを盗むことと、最初の動機は直接的にはほとんど関係ない。(ヤクザが憎いという部分はあるが。)

 

ヤクザの抗争に無関係の一般人が巻き込まれたことから復讐を決意したが、そこに関わった犯人は潜入捜査する前にすでに仕留めていて、依頼は別の案件である。このため、何のために命を賭けて潜入してるという部分の動機が弱い。

 

これが女子高生を殺した犯人を見つけて仕留めるという任務をメインストーリーとするなら、もう少し動機が強かったと思う。

 

またヤクザとしての活動部分も、いろいろ関係性は描かれるが、結局は、単純な内輪モメと、他組織とのバトルのみで、ヤクザ世界の話としては、意外と交流は狭い。2時間超の映画で描くので、あまり広げられなかったという部分もあるが、もう少し、組織間の抗争を丁寧に描いても良かったかなと思う。

 

 

評価 ★★★☆☆ (星3.2)

 

(まとめ:意外と地味な岡田准一主演のハードボイルドアクション映画。ヤクザ映画としては、グロさは多少攻めてるが、作品としての出来はアウトレイジには及ばない。またアクションの派手さで言うと、ファブルシリーズの方が、スペクタクルな部分もあって見せ場の楽しさがある。こっちは、それらと比べると、アクションがリアル重視というか、コンパクトにまとまり過ぎてる印象。岡田准一が好きなら見ても良いが、予告編で期待させるほどの凄い内容ではないかな。)

 

 

>>ヘルドッグス Blu-ray豪華版

 

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