映画「パラレルライフ」の感想(ネタバレ)

2016.04.17 Sunday 韓国映画 レビュー

■映画「パラレルライフ」の感想(ネタバレ)



■監督:クォン・ホヨン
■出演者:チ・ジニ イ・ジョンヒョク ハ・ジョンウ ユン・セア パク・ピョンウン パク・クニョン チョン・ハニョン

WOWOWで放送していた映画「パラレルライフ」を鑑賞。

【映画「パラレルライフ」のあらすじ】

美しい妻と可愛い娘に囲まれ、申し分ない人生を歩んでいたエリート判事ソクヒョン。だがあるとき、彼は妻が惨殺される悲劇に見舞われる。すぐに犯人は逮捕されるが、そんな矢先、ソクヒョンは事件を追う女性記者から、彼の人生が30年前のある人物と驚くほど似ているという《パラレルライフ》のことを知らされる。もし本当にソクヒョンの運命が過去の事件をなぞるのなら、やがて犯人が脱獄し、彼と娘を殺しに現われるのだが……。

WOWOWから引用

【映画「パラレルライフ」の感想(ネタバレ)】


韓国ドラマ「宮廷女官 チャングムの誓い」のチ・ジニ主演のサスペンス。

今まで使っていたブルーレイレコーダーが壊れて、現在は、代わりに以前使っていたDVDレコーダーを使っているが、そのHDDの中に5年以上前に録画したまま見てなかったものがあったので見てみた。

内容は、別々の時間で、同じ出来事が起きるというパラレルライフ(平行理論)に巻き込まれてしまった判事の話。

アメリカ大統領のリンカーンとケネディには、二人とも頭を打たれて暗殺、暗殺された場所がフォード劇場とフォード車、暗殺犯の生年月日(100年違い)など、数々の類似点があり、テレビでも都市伝説として話題になったことがあるが、それを元にした映画です。

上記のリンカーンに対して、ケネディの役目を負うことになってしまった主人公の判事が、運命を変えようと翻弄するわけで、テーマとしては、ゲーデルの不完全定理などを理論の説明に出したり、前回見たインターステラー的な、理論を下敷きにしている話ではあるのだが、なぜかインターステラーほど身を任せて楽しめない。

妻が殺されたり、いろいろな事件が主人公に降りかかっているが、どうも感情移入できない。また話自体もオチを知ってしまえばそれほど複雑ではないが、最後にいろいろ詰め込みすぎなのか、やたらごちゃごちゃして説明的な印象。

現在の殺人事件の真相と、平行理論(過去に起きた事件)の真相、この二つをそれぞれ組み合わせて一つの話にしようとしているが、お互いに謎を残しながら進み、最後にそれぞれでどんでん返しをやろうとしてるため、話が入り組みすぎている。

例えば、殺されてしまった妻が実は自分の親しい部下?と不倫していた(そして、主人公の娘も彼の子供だった)という大オチがあるが、この現在での主人公のみが知らなかった事実という後出しストーリーは、いらないんじゃないかと思う。

一応、過去(平行理論)を探っていくとそういう出来事があったことが後からわかり、最終的にすべての話がそこに合致するつくりになっているが、どうもそのオチにしたいための話の強引さがうかがえてしまう。

結局のところ、3人(主人公、娘、部下?)が同じ場所に集まると死ぬ(全員の死因までわかる)という過去の出来事を解明して、一時は3人が集まらないように回避するのだが、なぜか別の危機的理由を見つけると、安易に会おうとしてしまう。娘を助けようとするからなんだけど、そういうのも含めて平行理論の可能性という発想は一切ないらしい。

この部分での主人公のどうしようもなさは、見ていられない。平行理論を信じたなら、最後まで信じよう。実際に自分が同じ状況になったらそういう行動を取るかもとかいう、仮の話はひとまず置いておこう。

じゃないと、今まで一生懸命調べていた意味無いじゃん。っというか、平行理論外に話を振ったなら、そっちのストーリーで話を続けてくれないと結局、主人公が平行理論の軌道に戻ってきたら、ただずっと同じところをぐるぐる回ってるだけです。

この作品は、そこの部分に尽きると思う。3人が会わないことで、回避できるとわかれば、それに従って行動するのが、一般的な主人公の行動ではないのか。

ちなみに一番ひどいのが、妻の不倫の事実を知って頭に血がのぼり、まるで冷静さを欠いてしまうという部分。完全に平行理論のことを忘れちゃってますね。忘れちゃったらダメだ。とりあえず首を絞められて殺されるのわかってるなら、最低限首に鉄の防具でも付けておこう。それだけで回避できるよ。

結局、この映画は、平行理論を完成させたい(バッドエンディングにしたい(運命に逆らえない)という作り手の自己満足が全面に出ていた話だと思う。


評価 ★★☆☆☆ (星2.5)

(まとめ:平行理論というテーマは良いが、結末はかなり微妙な韓国サスペンス。そもそも、運命がすでに決まってて、どう足掻いてもダメというオチは、実話ならともかく映画として、2時間使って見る価値は微妙でしょう。主人公の足掻きを全否定している。まるでキリスト教の予定説のような話。神が決めてるので、人間の自らの意思は関係ない。あらかじめ決められた予定通り遂行される。運命は決められていたが、本人は知らなかった…いや、知っていたが、運命に突き進んだといえる。一つの脚本の完成度としては、二つの事件をよくまとめたと思うが、作品の単純な面白さでは爽快感やどんでん返しで騙されたというエンタメ感はあんまり感じない。個人的には、ゲーデルと同じ運命を背負った韓国の平行理論者の方の苦悩をメインに描いた方が、良かったと思う。ちなみに理論を前提にしてるが、これと言って気になる名言はなかった。)



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2018.01.23 Tuesday -

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