映画「美女と野獣」の感想(ネタバレ)

2016.07.02 Saturday アニメ/CGアニメ レビュー

■映画「美女と野獣」の感想(ネタバレ)



■監督:ゲーリー・トゥルースデール、カーク・ワイズ
■出演者(声優):伊東恵里 山寺宏一 福田公子/歌:ポプラ 松本宰二 あずさ欣平 江原正士/歌:若江準威知 熊倉一雄香

WOWOWで放送していた映画「美女と野獣」を鑑賞。

【映画「美女と野獣」のあらすじ】

フランスの田舎町に暮らす夢見がちな少女ベルは、捕らえられた発明家の父を救出しに行った森の中の古城で、恐ろしい姿をした野獣と対面する。野獣はかつてわがままな王子だったが、魔法によって姿を変えられ、21歳の誕生日までに誰かを愛さなければ元の姿に戻れないという呪いをかけられていた。いつしか惹かれ合うベルと野獣だったが、一方、ベルに想いを寄せる乱暴者ガストンが野獣を倒すため森の城に向かっていた。

WOWOWから引用

【映画「美女と野獣」の感想(ネタバレ)】

長編アニメーション映画として史上初めてアカデミー作品賞にノミネートされたというディズニーアニメ。

まだ未見だったディズニーの「美女と野獣」が放送してたので見てみた。

アカデミー作品賞にノミネートとされていたという情報を見終わった後で知ったが、個人的にそこまでの作品かは微妙だ。

アナ雪とか最近のCGアニメ等の出来と比べてしまうと、年数を重ねてるだけあって(美女と野獣の製作年は1991年)、最近の方がいろいろな面でクオリティが高いと思う。

一番は、登場人物に感情移入があまり出来ないところだろうか、一応上記あらすじの通りストーリーはあるのだが、意外と内容が薄いというか、なぜ野獣のことを好きになるか、という部分も、結局、命を助けてもらったのがきっかけでとか、動機が安易過ぎな感じは否めない。

また、ベル(ヒロイン)に思い寄せる人間のガストンという乱暴者が登場するが、このキャラもただただわかりやすい悪キャラ設定で、ほとんど中身がない。ほぼ野獣の良さを出すために存在している、対照的なキャラでしかない。

こういうおとぎ話系(シンデレラや白雪姫など)は、基本、登場人物の背景ってうすうすだけど、この美女と野獣は、さらによりうすうすに思う。

例えば、シンデレラなら、王子と結婚できる、白雪姫は、王子とキスで生き返るとか、何か差し迫った危機や夢みたいな、物語り全体を一言で説明できるような(テーマ)があるのだが、この美女と野獣は、野獣側には、元の姿に戻れないという時間縛りがあるが、それ以外には特にテーマはない。

美女側には特別何も無いのだ。当初から相手(野獣)のことを好きだったわけでもない。恋愛が主という話でもない。

ちなみに唯一野獣側には、時間縛りがあるのだが、だからといって積極的に城から出て何かしていたという訳でもなく、ただただ城で待ち伏せ漁みたいなことをやっているだけだ。※それすらもしてない感じだけど。

例えば、この辺の野獣側の心底の努力が見えて、何をやっても全く上手くいかない差し迫った危機感がわかれば、多少感情移入もできないことはないが、その辺がほぼ見えないので、上手くいかなかったところで、どうでも良さがある。

今回も美女が訪れてきたのは、彼女の父親をたまたま捕まえられて、おまけで娘が訪ねてきたわけで、なんとか女と知り合えたわけだ。

美女側にしたら、特にシンデレラのように王子と結婚したいとか、そういうわかりやすい理想の夢物語(願望)みたいな動機を持っていたわけでもない。ただ父親思いで本が好きなだけで、それ以降は、行き当たりバッタリの物語。

唯一、女心を全く分からないガストンに愛想が尽きて、他に自分をわかってくれる男はいないのかという、悩みがあった位でしょうか。決して人を外見で選んだりとか、人を見下したりしてる人間ではなかった。←ここは重要です。

ちなみに、この美女と野獣というタイトルとテーマだが、実際、本当に問題を抱えているのは、美女の方ではなく、魔法によって野獣にされてしまった野獣(王子)の方なので、その野獣に対して、美女をあてがうと言うのは、なんとなく都合が良すぎるというか、違うような気がしている。

自分を愛してくれる女性は、外見でもなく性格重視だよねって結論を導いて、強調するべきであって、そこに外見の良さを持つ美女(+性格)をあてがってしまうと、どっちが主役で、読み手に何を伝えたいのかが非常に曖昧になってしまう。

男なら、美女+性格の良さの両方を欲しいのは、男側の願望であるが、野獣にされた挙句さらに野獣の状態で、美女(+性格の良さ)の両方を手に入れようとする傲慢さは、反省するべきだろう(笑)

本来なら、めちゃくちゃブスと知り合って、愛されて、やっぱり人は外見よりも性格だねって思った瞬間、そのブスが美女になるとかそういうパターンならわかるけどね。

ちなみに、上記のような意見を強く言うほど、この物語では美女という部分に強調するほどこだわりすらも無いのが、この物語が余計にふざけているとしかいえない部分だろう。よくこのテーマでいこうと思ったな。

結果的に、美女というものに特に拘っていた部分もないので、たまたま登場人物の女が美女だったという話である。男側(野獣側)に何人かの中から美女を選んだ感じもない。ただただ1択。そいつしかいなかった。

まとめれば、この作品のタイトルは、「美女と野獣」ではなく、「女(たまたま美女)と野獣」とするべきだろう。

さらに言えば、最後に、美女から愛されたことで野獣は元の人間に戻されて王子に戻るのだが、美女は野獣でも愛せる(愛は見た目に拘らない)という良い結論をせっかく出たのに、最後にそれを破って、王子に戻すべきではないでしょう。

ルール上は、戻れてハッピーエンドなんだけど、もうその野獣の状態で愛されたのなら、野獣のままで良くないかということだ。

人間に戻れなかったと落胆する野獣を慰める美女という構成(愛のある悲しい話)でも全然良い。

むしろ野獣のままでも良かったのに、人間に戻られたら、実際、美女側も戸惑うだろう。

人間の時は、コイツこんな人間だったのか?と。

もともとの人間の状態を知っていて、戻ってくれたらありがたいが、もともとの状態知らないんで、魔法が解けて、人間に戻ったところで、意外とその外見が嫌いになることもある。その後のストーリーは、描かれてないけど。

この顔嫌いだわ〜は実際あると思う。

今までは、美女側にしたら、野獣といっても、言葉をしゃべる動物という概念の野獣感だったと思うし、人間というよりは、意外とライオンと接するような、ペット感覚でずっと接していたと思う。

それなのにいきなり最後に人間に代わる(戻る)ってね。いろいろ考えること増えたと思う。

結果、この「美女と野獣」は、最後には、野獣すらも残っていない話なのだ。

「女(たまたま美女)と男(野獣)」

やたらカッコが必要な話。



評価 ★★☆☆☆ (星2つ)

(まとめ:何を言いたいのか全くよくわからないディズニー映画(アニメ)。散々ストーリーをけなしてしまったが、唯一、二人が心を通わせてからのシーンは、しっとりして、ロマンチックさがあり、雰囲気は良いと思う。まさにディズニーだ。ちなみにこの物語は、子供向け(対象)だと思うが、この作品を親子で見ていて、子どもに、「え?どういうこと?」って聞かれたら、親は、なんて説明すればいいんだろうか。人は見た目じゃないのよ!という言うべきだろうか、女の子には、それでいいかもしれないが、男の子側には、野獣になっても美女を狙えとなって、上手い説明がつかないぞ。)


逃げたんじゃないの 

パパ

釈放よ


-?


>>[Blu-ray] 美女と野獣 ダイヤモンド・コレクション MovieNEX



にほんブログ村 映画ブログ 映画DVD・ビデオ鑑賞へ

JUGEMテーマ:アニメ映画全般

スポンサーサイト

2018.07.17 Tuesday -

  • Check
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • -
  • -
  • 0
    • -
    • -

    コメント

    コメントする








    この記事のトラックバックURL

    WOWOWのおすすめ番組!    

    Search

    管理人の記憶に残るおすすめ作品

    Links