映画「拳陣 FATAL CONTACT」の感想(ネタバレ)

2016.07.03 Sunday 中国映画/香港映画/ レビュー

■映画「拳陣 FATAL CONTACT」の感想(ネタバレ)



■監督:デニス・ロー
■出演者:ウー・ジン ミキ・ヨン ロナルド・チェン チョン・シウファイ テレサ・フー ケネス・ロー

WOWOWで放送していた映画「拳陣 FATAL CONTACT」を鑑賞。

【映画「拳陣 FATAL CONTACT」のあらすじ】

京劇団員のゴウゴンは、公演のため大陸から香港を訪れていた。そんなある夜、カンフーの全国大会チャンピオンでもあるゴウゴンの腕に目を付けたギャングたちが、彼を高額のファイトマネーで闇ボクシングに誘う。最初は断わるゴウゴンだが、同じように大陸出でお金に苦労している同僚の女性ティンにうながされ、一転出場を決める。次々と強敵を撃破するゴウゴンは、ティンの笑顔を見たいがために戦い続けるのだが……。

WOWOWから引用

【映画「拳陣 FATAL CONTACT」の感想(ネタバレ)】

カンフースター、ウー・ジンが主演するノンストップアクション。

主演が第2のジェット・リーという番組情報を読んで気になったので見てみた。

ただ、内容は、感情移入度、ほぼゼロと言っても言い過ぎでないと思う、今年自分が見たなか(2016年度)では、ワースト1の仕上がりだろう。

大抵は、悪い映画(自分が好きでない映画)でも、最後まで見れば、そういうことかと納得する部分や、あそこはダメだけど、あそこは良かったと思う部分もあるのだが、この映画に関しては、まーアクションは、香港カンフー映画なので、一応のレベルは確保しているのだが、それ以外のストーリーというか脚本が、ほんと目も当てられないくらいひどい内容。

っというか、最後まで見てるのに、こりゃやっぱりダメだと結論も出てしまうダメさ加減。

この内容で現地の中国人が見て、この映画良かったと仮に思ってるなら、自分にはもう中国人の感覚は一生理解できないだろう(笑)

ストーリーには、大きく分けると、王道(定番)と変化球があるが、大抵の作品は、その基本的なとこは抑えていて、定番展開のこの部分をいじって変化球にしようとか、味をつける目的や意図があって、その意図が最後には理解できるのだが、この作品は、なんでこの内容でそこいじったの?と思いたくなることをやっている。

その場所をもう先に言ってしまうが、ヒロイン(ティン)が実は、悪い奴だったというオチだ。この映画を見てもらえばわかるが、そのどんでん返しみたいな、オチは、全くいらないのだ(笑)

そして、もしそのオチを使うなら、主人公がもう少し頭が良くなくては、物語として成立しないだろう。この男の主人公があまりにも純粋というか、もう純粋を飛び越えて、ただのバカみたいなレベルなのだ。

なぜなら、彼女の異変に気付く瞬間(悪いヤツ感)は、最低2回は、あったと記憶している。もし、愛に目がくらんでいて、気付かなかった(そこに乗ってあげていた)というのなら、もうそれは勝手にしてくれというしかない。

ちなみに感情移入という目線でストーリーを見ていくと、真っ先に気付くのが、ヒロインの役割だ。

この作品の中で出てくるヒロインは、彼氏(男友達)を法律に反する闇ボクシングに誘うという行為を平気で行ってしまい、全くヒロイン要素がないのだ。ヒロイン要素がない=好感度が無い。感情移入できないとなる。

例えば、あだち充のタッチで言えば、ヒロインの浅倉南が、達也を野球賭博に誘うようなもので、もし仮に誘うようなことがあれば、もう南は王道ヒロインではないということになる。ここで変化球を使ってるわけなら、他でその部分を調整してしっかり回収する必要がある。

では主人公のカンフー男はどうかと見ていくと、実は多額の借金を抱えている、家族のためにお金が必要とか、かなり差し迫った状況で、闇ボクシングもやむなしという状況であれば、こっちに仕方なく流れてしまうのも、変化と言う部分でしょうがないということになるが、この作品では、それほど主人公に差し迫った様子は見られない。

お金がない動機は少しあるけど、何かよくわからないけど、女の子に誘われたので付いていっちゃうみたいな軽いノリで闇ボクシングを始めちゃうのだ。この部分に関しては、今度は、この主人公に対して、ヒーロー要素(正義感)がないのだ。

例えば、ヒロインがギャングに捕まって、助けるために闇ボクシングをしなければならないとかならまだわかる。でも、そういうわけではない、気になる子から誘われたので、やってみようかなの感じなのだ。自分がほぼないのだ。

その発想でいくと、じゃあ、最初はなんで1回断ったんだよ。というところにも繋がってくる。動機が成立しない。法律違反をするかしないかは、この主人公にとっては、その時の気分かよ。みたいな説明になってくる。

主人公とヒロインは、二人ともそんな状態で法令違反の闇ボクシングをやってるので、全く感情移入はできないのだ、そして、そこに目的感もないのだ。お金を貯めて何かするとか…なんたら。

ちなみに、主人公が純粋なヤツだということで、話を進めれば、その後、対戦相手が凶器を使ってきて、もうボクシングの度を越えて、主人公の顔や体が血だらけや深いキズを負ってしまうことになるのだが、その時にも彼女は心配はするけど、もうこの辺でやめましょうよとは、一言も言わないのだ。上記の悪いヤツ設定が乗っかっているので、しょうがないんだけど。

それならそうで、今度は、主人公がそろそろその辺りに気付いてもいいはずだが(この女の子人としてどうだろうか?と疑うべきだ)、しかし、そこに特に気付く様子は無い。

むしろ、傷を負ったことで心配してもらったり、キスしてもらったことで、浮かれて、彼女への好意をさらに募らせていくばかりだ。

ただ、もうこうなると、この主人公は、バカなんだとしか思うしかない(笑)

いや、よく考える必要もなく、ケガの程度が、もう全然割に合わないところまで来てる。首や腹を釘で刺されて、皮膚が剥がれるような傷の具合なのに。病院にも行く様子もない。

本来ならここで、正義感や常識を持ち合わせていけば、特に続ける理由がなければストーリーは、軌道修正や変化を向かえるのだが、この作品は、全く問題なく突き進んでいく。

主人公は、全然へこたれないのだ。

だって、バカだから(笑)

で、さらにこのまま試合を続けていくと、ギャングの方で問題が起きたのか、主人公のカンフー男に今度は、試合で負けてくれという依頼がくる。金は積むから。

しかし、主人公は、負けるなら出ないときっぱり断るのだ。

お、初めてまともなこと言ったなと思うのだが、ギャングは、彼女を人質に取り、主人公に試合に出て負けるよう強要するのだ。なんてひどいヤツらなんだ。

このとき、人質になってる彼女と電話が繋がったときに彼女は、男にこう告げる。

「私のことは、いいから、絶対に試合に出ないで!」

こういうならわかるが、実際は、

「私は無事よ、負けるだけで良いの」

こう返してくるのだ。

何かおかしい?普通に常識的に考えて気付くわけだ。このヒロイン、ただのクソ女じゃねえかと(笑)

そもそも、闇ボクシングで負ける=ただでは済まないのは、誰でも予想がつくわけで、それを負けるだけでいいと単純に考えて言えてしまう、このヒロインの想像力の無さなのか、性格のクズさなのかはわからないが、ホントにどうしようもないわけだ。

結局、男は試合に出て(通常運転で)、勝てる試合なのに自ら足を負傷(折って)して、相手にボコボコにやられて負けてしまう。

結果、予想通り、主人公は、入院生活突入です。

まー最悪ここまでは良しとしましょう。

この先を見て見ましょう。

ヒロインは、そのまま逃げるわけでもなく、男のもとに留まって入院の世話をするが、その彼女の気持ちの中では、自分のせいで彼はこうなったという罪悪感とさらにそれでも愛情を変わらず傾けてくる男(主人公)の純粋さに対して、急に深く悩み始める。

そして、自分の中でひとつの答えがでたのか、急に、飛び降り自殺。

お亡くなりになります。

もうなんでだよ、もうめんどくせえな、というしかない急展開(笑)

ここまで勝手なことされると、いいかげん腹立ってくるよね。自分から闇ボクシングに誘っておいて、さらに裏切って、彼に必要以上のケガもさせてしまい、最終的に、その罪悪感を感じて勝手に自殺。

もうクズとしかいいようがないこのヒロイン設定。感情移入もへったくれもない。

そして、その後の主人公は、どうしたかというと、彼女が自殺した原因は、闇ボクシングの仕切っていたギャングたちに何かされたんじゃないかと疑い、彼らを持ち前のカンフーを使い襲撃、と言うか、何人か普通に殺しちゃってる。

最終的にギャングの男を問い詰めると、彼女がギャング側の人間だと聞かされ、感情を抑えられず、警察の制止に逆らって、銃で撃たれて死んでしまう。結果、ヒロイン、主人公ともに死亡。

〜THE END〜

もうわけがわからないんです。この映画。

 

教訓は一体なんだ。

闇ボクシングはするなでしょうか。

それは言われなくても最初からわかってる。

変な女についていくな、それもわかってる。

ってことで、教訓はないです。

この映画を見るな位でしょうか。それはある。



評価 ☆☆☆☆☆ (星0)

(まとめ:カンフーが好きでなければ、ほとんど時間の無駄でしかないカンフー映画。これだけ言うと逆に見たくなってしまう人がいるかもしれないが、絶対に見ないほうがいいです。ただ、あ、そうかってなるだけです。時間は貴重なので、もっとマシな映画をみましょう。これは要注意作品ですね。あと、監督・脚本のデニスロー。要注意人物です。この脚本は、書こうと思ってもなかなか書けない(笑) そして、それだけならいいが、ラストシーンは、亡くなってしまった主人公たちに捧げるみたいな、ドヤ顔演出で終わっている。全然間違いに気付いていない。怖すぎる(笑) ちなみにもし仮に若者の目的感のない行動というモノを表現したかったのであれば、もっと丁寧に彼らの気持ちの変化を描写する必要がある。この内容では、全くそこを表現するところに到達できていない。)



こんなに優しい人は初めてだ

-?


権力のない者が

下手に能力を見せると

権力者に利用されるだけだ

権力さえ表に出さなければ

利用されない


-?


トラは皮のせいで殺される

ヤギは角のせいで殺される


-?


私は無事よ、負けるだけで良いの

-?



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2018.01.22 Monday -

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