映画「図書館戦争 THE LAST MISSION」の感想(ネタバレ)

2016.11.21 Monday 邦画 アクション/スペクタクル/SF

■映画「図書館戦争 THE LAST MISSION」の感想(ネタバレ)



■監督:佐藤信介
■出演者:岡田准一 榮倉奈々 田中圭 福士蒼汰 松坂桃李 土屋太鳳 西田尚美 橋本じゅん 児玉清 石坂浩二

WOWOWで放送していた映画「図書館戦争 THE LAST MISSION」を鑑賞。

【映画「図書館戦争 THE LAST MISSION」のあらすじ】

2021(正化33)年。“メディア良化法”と強引な検閲に対抗し、読書の自由を守ろうと創設された防衛組織“図書隊”。その図書特殊部隊(ライブラリータスクフォース)で厳しい訓練を続ける鬼教官・堂上と女性初の隊員・郁だったが、今や1冊しか現存していない自由の象徴である“図書館法規要覧”の一般展示が行なわれる“芸術の祭典”の会場を警護する任務へ。だがそれは、図書隊を解散させたい勢力が仕組んだ罠だった。

WOWOWから引用

【映画「図書館戦争 THE LAST MISSION」の感想(ネタバレ)】


岡田准一、榮倉奈々の共演で有川浩のベストセラーシリーズを映画化した第2弾。

時間が空いてしまったが、先日パート1を見たので、続編(第二弾)も見てみた。

パート1はそれなりに良かったが、このパート2に関しては、なぜかパート1の良さがほとんどない。

内容的には、図書を守る(表現の自由を守る)という部分においては、パート1と方向性は変わらないが、新たに松阪桃李演じる若き策略家?が登場し、それによって図書隊を前作以上?の窮地に追い込んでいくのだが。これによりアクションシーンは前作以上に増えて、迫力も増したと思う。

ただ、アクションの前提となるストーリーが薄く、登場人物に感情移入できるようになってないので、アクションシーンにほとんど気持ちが乗ってこない。

気持ちが乗らない=誰が死んでもどうでも良い=作品すべてどうでもよい、といういつもの図式になる。

そもそも序盤からハイライトのように銃撃戦でスタートしてしまうのも、完全に構成ミスだと思う。007じゃないんだから。

有害指定図書を運ぶ図書隊のある日常の1シーンを切り取って、それを最初に持ってきているのはわかるだが、何の説明もなし(そこのシーンに対する思い入れ描かずに)に最初からそこだけ(銃撃戦だけ)を見せていて、どうしようもない。

図書館戦争という意味を大分履き違えているように思う。

図書館戦争って別に、そういうハリウッドの大作アクション映画ではない。

むしろ人間ドラマというか、思想の話。アクション部分はただの付随でしかない。

それを何を血迷ってしまったのか、短絡的に銃撃戦と主演二人の恋愛部分で、大きく膨らませてしまったこのパート2は、もうどうしようもない。

このズレは、その後にも多大に影響を残し、図書隊は、一体何を守っているのか、すら訳のわからない状態にまで成り果ててしまっている。

それが、図書隊が守っている図書館の本が良化隊の銃撃(攻撃)により、木っ端微塵に引き裂かれてしまうというシーンで描かれる。

図書を守るために立ち上がってるはずの図書隊が、良化隊の軍事力に押されて、図書室を攻撃されてしまう。

せめて、人柱ならぬ本柱として、図書隊が図書の前で、本を守るために死んでしまうならまだしも、大切な図書に隠れて戦う、引き下がってしまうというのは、どういうことなのだろうか。

この時点で、一体図書隊は何を守っているのか、大分迷走してるといえる。

そうかと思えば、一冊の初版本のみは、頑なに守ろうとして、美術館まで命を賭けて走る(届ける)ということをやったりしている。

全く理屈が合わない。ご都合主義。

そもそも、こっちの本は大丈夫だけど、こっちの本はダメだと、本に境が合ってはならないと思う。その時点で表現の自由の一部制限だと思う。図書隊としては、すべての本が大事だという精神でいなければ、存在する意味が無い、この本はいいですと、一点でも妥協した時点で良化隊に対峙し得ない組織となる。

上記、理屈でいえば、図書隊の存在意義は、水戸?図書館の本もしっかり死守しつつ、一冊の大切な初版本も美術館へ逃がすという方程式を両方とも実現させなければならない。

っという訳で、もし仮に上記の展開で整合性を合わせるのであれば、図書館を守ってる図書隊は、本と共に全員死んでこそ、表現の自由思想がなんとか維持されるし、図書隊の存在意義が持続される。

過去の歴史において、ただ自由や平等を勝ち取るためにどれだけの人間が犠牲になってるか、知っていれば、思想をテーマに描いて、誰も死なずにハッピーエンド的な展開にはならない(しない)はずだと思う(笑)

すごいもったいないパート2だと思う。



評価 ★☆☆☆☆ (星1つ)

(まとめ:よくあるパート2でパート1の良さがかなり劣化してしまった邦画アクション作品。図書隊の存在意義について書いたが、このパート2は、それと同じく岡田准一と榮倉奈々の恋愛関係が進展したことで、軍隊としてあるまじき私情挟みっぱなしで、ストーリーの緊張感と説得力がない。パート1はギリギリバランスが保てたけど、完全にパート2は恋愛映画アクションという薄い内容になってしまった。)



オレたちが必要か

どうか決めるのは

オレたちじゃない


-?


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2017.09.21 Thursday -

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