映画「ブラッド ウェポン」の感想(ネタバレ)

2017.01.22 Sunday 中国映画/香港映画/ レビュー

■映画「ブラッド ウェポン」の感想(ネタバレ)



■監督:ダンテ・ラム
■出演者:ニコラス・ツェー、ジェイ・チョウ、リン・ポン、バイ・ビン[白冰]、アンディ・オン、リウ・カイチー

WOWOWで放送していた映画「ブラッド ウェポン」を鑑賞。

【映画「ブラッド ウェポン」のあらすじ】

巨大犯罪組織がたくらむ天然痘ウィルステロを追う、国際警察のジョン(ジェイ・チョウ) 。しかし、テロの実行犯は、幼い頃生き別れた実の兄ヨウ(ニコラス・ツェー)だった。兄の娘は組織に監禁され、ウィルスに感染させられてしまう。娘の命はあと10時間--。戦うべき相手いったい誰なのか?本当の正義とは?予断を許さぬ絶体絶命の状況下、対立する境遇のふたりが下した決断は!?

※商品ページより引用

【映画「ブラッド ウェポン」の感想(ネタバレ)】


ニコラス・ツェーとジェイ・チョウが共演したハードアクション。

ジェイチョウが久々に映画に出てたので見てみた。

中東(ヨルダン?)での戦闘アクションに始まり、マレーシアほかアジア各地(たぶん)で大規模ロケを行っていて、カーアクション、銃撃戦、格闘アクションなど様々なタイプのアクションがあり、アクションシーンに相当力の入れた作品。中盤から終盤は、ほぼアクションシーンの連続という位、怒涛のアクション満載で、二時間すべて見終わると、アクション見疲れがあるほど。

そんなアクション超大作と言ってもよい作品だが、内容の方は、アクションを抜きに考えると、ご都合主義満載と言うか、アクション以外ほとんど何も見えていないんじゃないかと思うほど、細かい部分でツッコミどころ満載。

電話ボックスで電話してたら、探していた男が目の前を車に乗って通るとか、カフェでお茶してたら、目の前で急に知り合いが人質銃撃事件に巻き込まれてるとか、事件が起きる世界観どれだけせまいんだよという、奇蹟的な偶然が何度も起きる。別にそういう情報が事前に入って、そこにいたという訳でもなく、たまたまそこにいたという状態なのだが。

その他、イケメンキャラなのに、号泣すると鼻水が伸びる演出を普通に許容するとか(なんで彼にやらせたんだよ)、それ以外にも主人公が倫理観を大きく逸脱してしまう犯罪行為を、特に大した理由もなく、あっさり破ってしまうとか、日本人としては、考えられない主人公のヒーロー行動が散見される。

よくジェイチョウこの映画受けたなと思うほど、日本人?として見ていて雑に思う展開が非常に多い。

ただ、中国では、細かい内容とは別に、こういうストーリー構成(見ず知らずの兄弟のために命を張る)が平気で受け入れられる文化的な背景があるのも最近知って、なんとなく中国人の感覚が理解できるようになった。

日本人の感覚では、いくら幼い頃に生き別れた実の兄弟だとはいえ、全く面識がなければ、ほとんど他人の彼のために自分の命を張ろうなんてことは考えられないと思うのだが、そこは中国、三国志の劉備、関羽、張飛の桃園の誓いを例に出せばわかるように、義兄弟の契りを結べば、それは、例え元が他人だったとしても、兄弟のために自分の命を賭けることなんてなんとも思わない強固で深い仁義(儒教)の人間関係を一瞬で構築してしまうという文化的背景があるらしい。

そういう背景があればこそ、仮にも今までは会った事が無くても本当の兄弟(血縁関係がある)だとわかれば、他人で構築された桃園の誓い以上の関係も一瞬でできてしまうというのが、この映画の中では語られないが、中国人の人間関係の根底にある意識らしい。その部分がわからないと、なんでこんなに、他人のためにジョン(ジェイチョウ)は一生懸命がんばってるのかは、日本人としては一生謎のままでしょう。

例えば、途中で、警察の同僚にジョンが兄弟を助けるため発砲するシーンなんかがあるが、あれも、一度血縁関係という上位の人間関係が自分の中にあることがわかれば、そちらの方が同僚との人間関係よりも優先されてしまうという部分を描いたシーンでもある。

日本人としては、どうしても今まで築いてきた同僚との人間関係の方を大事に考えてしまいそうだが、そこは、中国人、血縁関係の方がそちらよりも大事になる。

まー状況が状況でなければ、別にあえて同僚を撃つ必要はないが、あそこで同僚を撃つということは、それほど血縁関係の事実というものが何よりも大事だと示しているシーンでもある。

こういう人間関係の構築する部分での背景を知っていると、中国映画も今までと違った見方ができるでしょう。

ちなみに、日本人が旅行で中国に行って、商品を買った時によくぼったくられる(高く売りつけられる)のは、中国人にとって日本人(日本人に限らず他人全般)がそういう構築された人間関係の外に位置しているからで、別にいじわるでそうしているわけではないらしい。

より深く付き合い、桃園の誓いほどの関係を中国人と結べれば、相当安く売ってもらえるのは、いわずもがな、あなたのために命を賭けて助けてくれるらしい。中国人とはそういう背景がある人物らしい。実際、周りにいないのでわからないけど。



評価 ★★☆☆☆ (星2つ)

(まとめ:アクションはがんばってるがツッコミどころ満載のスペクタクルアクション。感想は上記に書いたとおりで、ジェイチョウとアクション映画に興味があるなら、おすすめだが、どちらも興味がないならスルーで良いかも。)


勝(セン)

男でも女でも

人生は博打と同じで

勝つことが大事


-?


何十億も稼ぐ会社に

良心がある?


-?


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2018.04.22 Sunday -

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