映画「信長協奏曲」の感想(ネタバレ)

2017.02.25 Saturday 邦画 時代劇レビュー

■映画「信長協奏曲」の感想(ネタバレ)



■監督:松山博昭
■出演者:小栗旬 柴咲コウ 向井理 藤ヶ谷太輔 水原希子 古田新太 濱田岳 高嶋政宏 山田孝之

WOWOWで放送していた映画「信長協奏曲」を鑑賞。

【映画「信長協奏曲」のあらすじ】

戦国時代にタイムスリップした高校生サブローは、くしくも自分と同じ顔をした織田信長と出会い、信長として生きることになった。だが本来の歴史通りなら、まもなく信長には最期の時が訪れるはず。そんな中、信長を恨む秀吉は暗殺を企て、明智光秀となってサブローを見守る本物の信長も、嫉妬から寝首をかく機をうかがいだす。サブローは運命にあらがって生き抜くことを決意し、本能寺で愛する帰蝶と結婚しようとするのだが……。

WOWOWから引用

【映画「信長協奏曲」の感想(ネタバレ)】


石井あゆみの人気コミックを小栗旬、柴咲コウら共演でドラマ化したのちの劇場版作品。

WOWOWで劇場版が放送するにあたり、ちょうど年始(2017年)にフジテレビでドラマ版が再放送していたので、ドラマ全11話と合わせて映画版の両方を見てみた。

内容は、高校生が戦国時代にタイムスリップし、ひょんなことから歴史上の人物:織田信長をやることになったという話。

物語は、史実に基づきつつ、ところどころオリジナル設定を入れて、弟の織田信行との家督争いから、最後の本能寺の変までを描いており、ラストの本能寺の変の騒動のみ映画となっている。なので、映画だけ見ればいいという訳でもなく、ドラマから続いているので、この作品に関しては、ドラマから一通り見るのが、正しい見方だと思う。

一応、映画版では、序盤に解説でドラマのあらすじを振り返るけど、それだと、この話の良さはあまりわからない。

ちなみに、第1話、第2話位までの出来は、史実を使った遊びとしては、興味を惹かれる裏切り満載でかなり面白いが、ドラマが進むほどに、フジテレビの月9的な?現代ドラマ演出パターン(毎話にお涙頂戴の流れを作る(感動話に仕立てる))が、いちいちテンポを悪くしていて、歴史話の動きだけで楽しもうとする身としては、かったるい作り。

毎回、人が死ぬたびに感動は出来るけど、なんとなくそういうことではない気がする。完全に歴史エンタメになっている。

ただ、歴史設定の遊びとしては、織田信長と明智光秀を織田信長(過去と現代)が二人として演じ分けたり、タイムスリップした人間を何人か用意してたり、秀吉を悪者として描いていたり(光秀に信長を殺させといて、光秀を討伐するのは、秀吉の謀略だった設定?)、かなりいじっているが、最終的には、史実に落ち着くようなオチにしていて、上手くまとめていると思う。

こういう作品は、完全にオリジナルなラストにしてしまうのか、それとも、史実の通り、辻褄を合わせるために、着地点を出来るだけずらさないようにするかは、脚本家の腕の見せどころだと思う。

この作品は、あらゆる手を尽くして、歴史の流れを極力変えずに、その都度、適当な動機や理由を見つけて来て、上手く回避(理由つげ)しているのは、なかなかすごい。

細かく指摘すれば、あそこはああじゃない方がいいとか、いろいろ意見はあると思うけど、こういう元ネタがあるものは、仮に設定をひとつ変えるだけで、他の全部に影響してきて、またイチから書き直しになるので、それを考えると、ここまで仕上げた原作者?はかなりがんばった方だと思う。

仮に、あそこはこっちの方がいいかなと思って、設定をひとつ変えたらその都度、それによる登場人物の心情も変わり、言うセリフもイチから考えなおさないといけないし、それなのに、ラストの”本能寺の変”という出来事は、決まってて(最初のアイデアの段階でここのオチを先に決めていると思うので)、そこに完結(最後の盛り上がり)を求めるなら、それに合うようにアプローチも逐一修正していかないといけないとか縛りもめっちゃ多い。

始めはアイデアいろいろ入れて歴史の中で遊ぶのは楽しいとは思うけど、最終的に、そのアイデアをしっかり話として、辻褄を合わせる段階になると、そのまとめる作業がたぶん苦痛になってくると思われる。

その影響だと思うが、序盤の話の展開の新鮮さに比べると、話が進んだ後半は、なんか辻褄あわせに大分必死になり、思うような盛り上がりになっていない。一応、興味をそそるような展開は毎回、用意しているけど、なんとなく最初の縦横無尽さから比べると大分動きが鈍くなっている。

特に秀吉を悪者にした設定は、最初は、お!っと思ったが、後々になると、なんかやっぱり無理あるなと思うか、話の方向性が決まって、伸び白がなくなってしまった。

途中で木下藤吉郎という人は、いないとして、秀吉に対して、謎の人物感(タイムスリップしてきた人間感?)を演出していたが、結局、最後まで、山田孝之演じる秀吉の出生は、なんかうやむやで解決されていない。結局、過去の人だったのか。やはり、どこかしこに無理設定の影響はいろいろ出ている。

でも根本的なところで、主人公を現代の平和ボケした高校生にしてその高校生の考え方(思想)を強引に信長に当てはめて、信長を演じさせるというのも、無理な部分も大いにあるが、納得させられる部分もあり、ひとつの歴史に対する見かたとしては、十分面白い。

また一人二役の小栗旬も二役を見事演じ分けていて、さすがだと思う。


評価 ★★★★☆ (星4つ)

(まとめ:織田信長をオリジナル設定を加えて描いた歴史コメディ。指摘しようとすれば、結構あるけど、良い面もあるので、結果的には、かなりがんばった方だと思う。久々に面白いドラマを見た気がする。映画版は、予算が増えて、ドラマに比べてスケールが大幅にアップしたが、内容が内容だけに、ドラマの撮り方で全然よかった。映画版のラストで打ち首になったら、現代に戻れたという強引なハッピーエンド設定と泣けるビデオレター演出は、別に無くても良かった。なんかフジテレビのドラマのダメなところが出てた。)



うつけ、元気にしておるか?

これを見ているということは…


-?


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2018.05.20 Sunday -

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