映画「オオカミ少女と黒王子」の感想(ネタバレ)

2017.05.27 Saturday 邦画 ラブストーリー/恋愛モノ/青春

■映画「オオカミ少女と黒王子」の感想(ネタバレ)



■監督:廣木隆一
■出演者:二階堂ふみ/山崎賢人/鈴木伸之/門脇麦/横浜流星/池田エライザ/吉沢亮

WOWOWで放送していた映画「オオカミ少女と黒王子」を鑑賞。

【映画「オオカミ少女と黒王子」のあらすじ】

高校1年生のエリカは彼氏いない歴=年齢だが、恋愛経験豊富な友人たちに見えを張り、彼氏がいるふりをする“オオカミ少女”。本当に彼氏がいるのか友人たちに疑われ始めたエリカは街で撮ったイケメンの写真を見せて自分の彼氏だと言い張りその場をしのぐが、そのイケメンが同じ学校に通う恭也だと知ってしまう。事情を打ち明けると彼氏のフリをしてくれるという恭也だったが、態度が一変、エリカに無理難題を突き付けて……?

WOWOWから引用

【映画「オオカミ少女と黒王子」の感想(ネタバレ)】

八田鮎子の同名コミックを「ストロボ・エッジ」の廣木隆一監督が二階堂ふみと山崎賢人共演で実写映画化したラブコメディ。

少女コミック原作らしい?タイトルの恋愛映画をまた見つけたので見てみた。

最近は、黒王子というかドS設定の男が大活躍する?恋愛映画(または少女コミック原作映画)に需要があるのか、似たような映画が結構作られているようで、自分もなんだかんだで、すでにここ半年の間で似たような作品を5本以上?見ているような気がしている。

別にその設定が好きな訳ではないが、とりあえず旬な若手俳優が出演してる恋愛映画を見ておこうと選ぶと大半が、こんな感じの映画になっている気がする。ちなみに黒王子(ドS)設定もすでに見すぎているせいか、いいかげん慣れて普通になってきた(笑)

この映画もタイトルから想像するに、今までの似た王子設定のイケメン男にただ嫌がりながらもヒロインがドキドキするだけの特に中身は期待できない恋愛映画かと思っていたが、実際見てみるとこれは全く違っていて、久々に見終わった後に良い恋愛映画を見たという映画のあの余韻感に浸れた。エンドロールを最後まで見ていたい例のあれ。

基本要素は、少女マンガ原作の空気はあるものの、過度にキラキラ演出を持ち上げることなく、かなり現実的な人間(等身大)での思春期ならではの恋愛の悩みを丁寧に描いている。そしてやりとりが面白い。

この映画、個人的にはやりとりが面白い(空気感が面白いし、興味深い)、これに尽きるのかもしれない。

恋愛映画も人間ドラマも結局のところ人間のやりとりでしかない訳で、そのやりとりを良い(作品が良い)と思うのは、その出演してる人間が魅力的かどうか(魅力的に見えるか)、共感できるかどうかだけだと思うが、この映画は、まさにその部分をよく埋めてると思う。

出演者(演技)が良いのは言うまでもないが、カメラワーク良し、ロケ地良し、ストーリーの運び良し。とにかく最後まで見て思うのは、丁寧に時間掛けてちゃんと作ってるというのをひしひしと感じる。

ぱっと取ってさっさと終りにしようっていう感じではない。当たり前だけど、こだわりがわかる。

特にカメラワークは、計算してるというか、普通のドラマのように顔アップやカット割豊富で普通に撮る時もあれば、ただそこで起こってる出来事を現場にいる同席者の視点でただ、遠くから定点カメラのように全体だけを見せていたり、また長回し多用で撮ったりするなど、カメラの撮りかたでこの物語の世界観やキャラクターの心情を効果的に見せていると思う。

特に大事なシーンで、顔の表情をあえて見せないワイドで撮る撮りかたは、やりとりの時の表情がわからない分(見えない)、こちらでの想像を掻き立てる。よく計算されている。

でもなんだかんで、この映画の一番の良さは、ヒロインの二階堂ふみの演技でしょう。

細かなしぐさや立ち方、歩き方など、そんな奴いるなと思うくらい、そこに自由に彼女が実在してるように見える。細かな心情がわかるというか、研修旅行でぼっちになってしまった時の後ろ姿が、妙に切ないとか、人間の悲哀がしっかり出ている(演出の上手さや撮り方もあるけど)。こういう演技をしている後ろで悲しい音楽を流せばとりあえず映像が悲しく見えるとか、そういう音楽で感情を誘導するような大雑把な感情誘導ではない、細かな質感が映像から感じる。

二階堂ふみの良さが出てるといえばそれまでだが、卑屈でないヒロインの性格設定と相まって、自然体の良さが出ているし、なんといってもヒロインの話なのに、心情が同化させられるほど、心をワシ掴みされた。これは滅多にない。

日下部君の三角関係の入り方もストーリー上嫌味ないし、黒王子設定を告白した後も最後まで折れずに貫いてるのが最高。

ほぼ完璧。

唯一のマイナス箇所は、菜々緒がいらなかった(笑)重要な役ではあるんだけど。


評価 ★★★★☆ (星4.8)

(まとめ:2017年度(たぶんこのハードルは越えれないと思う)の個人的邦画の傑作恋愛映画。この映画実際のところ、二人がいわゆる恋愛してるという部分(そう見える)は、少ないし、始めから片方がそこ(好き発進では動いてないので)を目指してる訳でもない話だが、途中から好きだとそう気付くようになってからは、そこの苦しみが痛いほど伝わってくる。といっても愛欲の苦しみは、仏教的に言えば、ただの無明(迷い)でしかないので、そんなこともわかりつつも、あえてその無明状態を楽しんでしまいたい感じがこの映画にはある。ちなみにこの映画、男の方が大分前に好きになってると思っている。それ(気持ち)をずっとひた隠しにしている話。ヒロインはかなり後だけど。個人的には、序盤(学校の二回目?)でヒロインから変態疑惑を掛けられた後の二人の会話で、ああこれ男の方、もう好きになってるなと思った。男って好きになるの早いからね。それがわかってるので、その後の男の言葉と行動の違いが好意的に見れる。バカだなって。プライドが邪魔をする。※追記、ヤフーレビュー見たらこの映画、平均2.2点だった。オレ絶賛してるのに(笑)一般には、この映画の良さわからないか。)


ごめんね

あたしのせいでサタ君が

変態みたいになっちゃって


-?


そんなに怒っちゃ

せっかくの美人が台無しだよ


-?


こう見えてもオレ

正義巻強い方なんだ


-?

暴力嫌いじゃないのかよ

-?

犬はやだ

-?



その人の言ってることを

否定するってのは

その人のことを

信用してないってことになるじゃん


-?



誰が日下部君だって

-?


>>オオカミ少女と黒王子


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2017.09.21 Thursday -

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