映画「追跡車」の感想(ネタバレ)

2017.11.16 Thursday 洋画 サスペンス/ミステリー

■映画「追跡車」の感想(ネタバレ)



■監督:ドミニク・ジェームズ
■出演者:カリーヌ・ヴァナッス/セバスティアン・ユベルドー/ピーター・ミラー/エドウィン・ホセ・フェルナンデス・コリャド/ソフィー・カデュー

WOWOWで放送していた映画「追跡車」を鑑賞。

【映画「追跡車」のあらすじ】

カナダに住む女性写真家のステファニー。近ごろは何かと仕事で忙しく、すれ違いが続いていた恋人のエリックと関係を修復すべく、2人は久々に休暇を取って異国のサンチアゴを訪れる。ところが、その地で観光ドライブ中、ふと立ち寄ったサービスエリアで、ステファニーは、キャデラックに乗った女性が後続のトラックの運転手と激しく口論する様子を目撃。その後、今度は2人の乗る車がトラックに執拗に追い回されるようになって…。

WOWOWから引用

【映画「追跡車」の感想(ネタバレ)】  

ハリソンフォード主演の「ブレードランナー」の続編にあたる「ブレードランナー2049」のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が2011年に発表したカナダ産のB級サスペンス。

カーアクションぽいタイトルに惹かれてみてみた。

後から知ったが、この映画の監督は、ベニチオデルトロの殺し屋役が印象に残る「ボーダーライン」(2015年)の監督だったようだ。現在では、それらが評価されたのか、話題の「ブレードランナー」の続編の監督も担当しているようだ。

さて、その監督の2011年のこの「追跡車」だが、原題は「Angle mort」で英語訳では直訳が出てこず、フランス語だと出てきて、「盲点(デッドアングル)」という意味らしい。あんまり邦題の「追跡車」とは関係ない感じだ。

実際、内容を見てみると、主人公たちが犯人に車で追いかけられるので”追跡車”と言えばそうなのだが、だからといって激しいカーアクションが展開する訳でもない。ただ追いかけてくるだけ。もしワイルドスピード的な激しいカーアクションを想像して見ると、なんだこれ感はある。

”追跡車”というよりか、”追跡者”という感じの方がニュアンスが近くて、頭のおかしい犯人がただ車で執拗に追いかけてくる話だ。

ちなみに、犯人に襲われる被害者に共通してるのが、飲酒運転していること。なので犯人の動機には、過去にその辺が絡んでいるものと思われるが(飲酒運転の車に巻き込まれて顔を大ヤケド)、最後まで見ても、なんだかわかったような、わからないようなあやふや感。説明が少ない。

とりあえず、犯人の顔に大ヤケドの痕があること、被害者は、焼死させられていること。最後に、彼(犯人)の自宅には、彼の娘らしい若い女性が保存されていて、その女性の顔も大ヤケドを負っていたということがわかるのだが。

まー動機については、飲酒運転する人間を狙っていることから、すでに想像はついてるので、最後に女性の件を見せられたところで、想像の範囲内でしかない。犯人の執念さの動機がより強くなっただけといえる。

ちなみに、最後は、犯人はきっちり死んだはずだが(解決済み)、田舎で休暇を楽しむ主人公たち夫婦のもとに、どこからか走ってきた謎の車のエンジン音(車は見せない)が近づき響き渡っていて、まだ実は終わってないのでは?といわんばかりの、スリラー的なおどろおどろしい感じのラストで終わっている。

このラストだが、もう「う〜ん」というしかない。

そもそも主人公たちは、たまたま現場にいて巻き込まれてしまっただけで、飲酒運転してた訳ではないので(※たしか、コーヒーは飲んでたけど)、犯人から執拗に追いかけられる理由付け(動機)が非常に弱い。

なので、何か主人公たちがある一線を越えてしまったために犯人から執拗に狙われてしまう、ラストサマー(的なもの(去年の夏にお前らが何をしたか知っている)とはやや趣旨が違う。なので、最後に実はまだ事件は終わってはいない?という定番の恐怖演出で終わるのは、全く筋違いだろう。

この映画の主人公たちにしたら、車のエンジン音に過度に反応してるだけの内面の勘違いの類(シーン)でしかないのだ、そこをおどろおどろしく持ち上げた演出で見せてるだけ。もしあのラストの後にシーンが続いていたら、夫婦お互いが顔を見合わせて、ただの勘違いか、を確認するだけだと思われる。

もし仮に継続性があり、誰かしらが犯人の意図を引き継いで彼らを再び襲いに来たパターンがあったとして、主人公たちにとっては、「え?なんで?」でしかない。なぜなら彼らはただの観光客の一人でしかなく、犯人が襲う条件(飲酒運転)を特別満たしているわけではないからだ。

ここには一応ルールがある。この映画は、もともとそこからスタートしている。飲酒運転の車を襲うという。

もしこの最後の恐怖演出を肯定するなら、主人公たちが数ヵ月後か、調子に乗って酒を飲んだまま車を運転してしまった時に、このトラウマが思い出されるのならまだわかる。とはいってももともと条件を満たしてないのに巻き込まれて襲われてしまった主人公たちなので、ここのルールすらもあやふやでしかない。

こういうホラーサスペンスは、きっちりルールを構築してもらはないと何が本当の恐怖なのかわからない。ちなみに個人的には、スピルバーグの「激突」はやはり優れていて、犯人が車を降りずに襲うのは、ある種の恐怖がしっかりある。

しかし、この映画は、追跡車と言いつつ(邦題だが)、犯人は普通に車を降りて、対象者を普通に手を下して(しかもバッドで)殺害するので、もう車関係なくなってしまっているし、殺害方法も、普通で、謎がほとんどない。動機のみ。

なぜこんな犯人が一向に捕まらないのか、そこが一番の謎でもある。

この映画を見て、誰もが一瞬、”犯人、車から降りちゃうんだ”と思ったはずだろう。

やはり、車から降りずに対象者をじわじわ襲うというのが、こういう映画(世界観)のある種の定番かなと思う。


評価 ★★☆☆☆ (星2つ)

(まとめ:タイトル名から想像する趣旨と異なり、犯人が車から降りちゃうツッコミどころ多いB級サスペンス。この映画、見どころはあまりないが、主人公の女性が脱いでいたのと(エロ提供)、途中にブラ丸出しのわかりやすいヤラレ役のセクシーな女性がいたので、★をひとつ追加しておきます。今回は、やはりというか、映画の中で書きとめたいような、セリフ(名言や教訓)はひとつもありませんでした。そりゃそうだろう。)


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2017.12.10 Sunday -

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