映画「22年目の告白−私が殺人犯です−」の感想(ネタバレ)

2018.04.30 Monday 邦画 サスペンス/ミステリー/スリラー

■映画「22年目の告白−私が殺人犯です−」の感想(ネタバレ)


■監督:入江悠
■出演者:藤原竜也 伊藤英明 夏帆 野村周平 石橋杏奈 平田満 岩松了 岩城滉一 仲村トオル

WOWOWで放送していた映画「22年目の告白−私が殺人犯です−」を鑑賞。

【映画「22年目の告白−私が殺人犯です−」のあらすじ】

阪神・淡路大震災が起きた1995年に発生した5件の連続殺人事件は15年後、最後の事件が時効を迎えたが、2017年、自分こそが連続殺人事件の犯人だという男、曾根崎が犯行手記を刊行し、マスコミのスポットライトを浴びる。曾根崎は記者会見を開き、かつて事件の捜査に当たった刑事、牧村の心は騒ぐ。やがて22年前のある被害者の親戚に当たるヤクザの橘は、別の記者会見の場に、復讐のためのヒットマンを送り込むが……。

WOWOWから引用

【映画「22年目の告白−私が殺人犯です−」の感想(ネタバレ)】 

 

韓国映画「殺人の告白」を「ジョーカー・ゲーム」「ビジランテ」などの入江悠監督が藤原竜也、伊藤英明共演でリメイクしたサスペンス映画。

 

少し前に話題になっていた藤原竜也と伊藤英明が共演した作品がWOWOWで初放送したので見てみた。

 

この作品、原作小説、原作の韓国映画ともに見ていないが、日本で新たにリメイクしただけあって内容そのものは面白い。

 

かなりえぐい映像(首締め殺害映像)もあり、時々見ていて不快感はあるものの、ストーリー自体は、引き付けられ、中盤で主要キャストが出揃いテレビ局で対峙するシーンは、緊張感あるし、さらにそこからどんでん返しもあって先が読めない。

 

ただ、そこでの盛り上がりとは裏腹に最後の真犯人とのやりとりは、笑ってしまうほどグダグダ。

 

会話の部分は緊張感あるんだけど、感情に任せて殴ったりとか肉弾戦を始めると、途端にダラダラしてきて、これまでのことが、最終的にここに繋がるのかと思うと大分しょぼく見える。

 

ネタバレになってしまうが、真犯人が仲村トオル(元戦場ジャーナリストでキャスター)というのも意外性としては、そこに落ち着くかという感じもあるけど、それまでが非常に作りが良かっただけに、全然知らないヤツが真犯人の方が、神秘性が最後まであって良かったと思う。

 

仲村トオルの犯人は、動機こそ満たしているし(戦場ジャーナリストで拷問されてたことがトラウマになる、他人にも同じ苦痛を求める)、犯人探しという目線で言えば、主要キャストの一人から選ぶのはサスペンスとしてはそうなのかもしれないが、、連続殺人の計画性(完璧さ)に関しては、果たして自分で取材しながら、連続殺人も同時にやり続けて、犯人に繋がる証拠も一切残さないというのは、さすがに無理じゃないかなという気がする。

 

常に殺害現場やその周辺を取材でうろうろしてる訳で、いいかげん警察の捜査線上に犯人の一人(疑いのある人物)として、名前があがっていても良さそうだ。※警察が無能だったといわれてしまえばそれまでだが。

 

それなら真犯人は警察官で自ら重要証拠を破棄していたという方が、証拠をほとんど残さない完全犯罪者(時効になってしまう事件)としては、理屈が通りそうだ。

 

またジャーナリスト(仲村トオル)が真犯人とするならば、やはり、過去の事件の捜査の段階から、警察の伊藤英明らと面識があって、ちょくちょく顔を出しているような関連する映像がないと、真犯人として暴かれた時に、なんとなく後からとってつけた感がする。(※最初に流れる関連事件のダイジェスト映像では、特にその姿を確認できないし。)

 

内容的に、”私が殺人犯です”というテーマが先行してるので、真犯人側のエピソードに時間をさけないのはわかるが、主要キャスト(過去にその場に出入りしていたとされる人物)から真犯人を選ぶスタイルで描くのなら、あとから話で出てくるのではなく、最初の時点でさりげなく、実際に映像として登場してる方がやられた感があって、納得しやすい。

 

また、この作品の真犯人は、時効になる完全犯罪を行ったという計画犯(知能犯)でもあるので、誰が犯人というのよりかも重要だが、どうやって行ったかという計画の完全犯罪の巧みさの方が重要に思える。(※原作小説では書かれてるのかもしれないが)

 

さらにこの映画の根本的なことを言ってしまうと、そもそも刑事(伊藤英明)と著者の殺人犯(藤原竜也)が、実は知り合いで(のちにあきらかになるが)、お互い演技をして世間をだましていたということだが(ちなみに演出上は視聴者も騙していた)、そう思って後から二人が共演した過去のシーンを見返してみると、実は大分面白い。

 

なぜなら、すべてのリアクションが彼らにとっては演技である訳で、視聴者が何も知らずに見て真剣なシーンに思えたシーンですら、その事情を知った上で後で見ると、そこは彼らにとってはただの演技だった訳で、二人の目線で振り返れば、「ここの時のお前良い演技してるね、入り込めてるね」という風な見方も二人の間では出来てしまう訳だ。

 

例えば、ハイライトとなる、病院の院長の前で藤原竜也が土下座するシーンでのやりとりなんかは、アカデミー賞級の違った意味での二人の演技合戦でもある。セリフを全く噛まないし、かなりお互いキャラクターに入り込めてるのだ。

 

本当ならすべて演技なので、事前に用意されたセリフ(企画立案の時点でここはこんな感じのやりとりにしようとあらかじめ二人で練ったと思われる脚本)を多少噛んでいても良い訳だが、そこはなぜか一切噛まない。二人とも完璧に演技をこなしていくのだ。※映画だから当たり前なんだけど

 

そう思ってみると、二人が完璧にこなせばこなすほど逆に面白くみえたりもする。

 

ちなみに、この映画、二人が最初から知り合いという部分を含めて、全部ドキュメンタリー映画のように最初から追っていったとすれば、ところどころ陰で打ち合わせしてたりする場面に出くわす訳で、連続殺人事件の被害者というものすごくシリアスな一面とは別に妙なコミカルな面が見えてきたりする。

 

一番大事な、記者会見での「はじめまして、私が殺人犯です」という決めセリフをたぶん何回か練習の時に噛んだりしてると思うし。もともと前に出るタイプの人間(刑事の伊藤英明)ならその心配はないだろうけど、気弱そうな妹の彼氏(藤原竜也)の方は、ちゃんとしゃべれなかったと思う。

 

 

 

評価 ★★★★☆ (星4つ)

 

(まとめ:角度を変えてみるといろいろと面白さが出てくる藤原竜也主演映画。この作品、物語は面白いのだが、サウンドデザイン(音楽)と映像加工のセンスがダメダメ。なんでそんな変な音(機械音)を演出音として使ってるのかまったく理解に苦しむ。もし自分が監督なら音楽担当と映像加工担当を即刻クビにしたい位だ。新手の音響効果での洗脳手法(より不快にして怖がらせたりする)なのかと思うが、ただただ不快なだけで映画としてはストーリーを邪魔してるだけ。また最初の過去の事件映像の編集もカット割や映像加工が多くてただただ見づらい。他のシーンがちゃんとしてるだけに、すごいもったいない。)

 

 

憎しみってのは

 

世代をも超える

 

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2018.07.17 Tuesday -

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