映画「モアナと伝説の海」の感想(ネタバレ)

2018.06.11 Monday アニメ/CGアニメ レビュー

■映画「モアナと伝説の海」の感想(ネタバレ)


■監督:ジョン・マスカー ロン・クレメンツ
■出演者(声優):屋比久知奈 尾上松也 夏木マリ 安崎求 中村千絵 ROLLY

WOWOWで放送していた映画「モアナと伝説の海」を鑑賞。

【映画「モアナと伝説の海」のあらすじ】

豊かな自然に恵まれたモトゥヌイの島。少女モアナは、幼いころの不思議な体験から、海と特別な絆で結ばれていた。彼女は大海原の先に広がる世界を見たいという気持ちを募らせていくが、島には決して外洋に出てはならないというおきてがあった。そんなある日、島に異変が起き始める。その原因が、かつて半神半人の英雄マウイが命の女神の“心”を盗んだことにあると知ったモアナは、女神の“心”を取り戻すため島の外へと旅立つ。

WOWOWから引用

【映画「モアナと伝説の海」の感想(ネタバレ)】 

 

 

「アナと雪の女王」「ズートピア」のディズニーが送る新作長編CGアニメーション。

 

新たなCGアニメ作品を見つけたので見てみた。

 

こちらは、「アナと雪の女王」「ズートピア」に続く、同じディズニーアニメの新作だったようだが、ヒット作「アナと雪の女王」「ズートピア」と比べるとかなり微妙な出来の作品。

 

まず、「アナと雪の女王」で味を占めたのか、この「モアナと伝説の海」も劇中歌(登場人物が急に歌い出すお決まりの演出)には大分力を入れている。

 

しかし、アナ雪は、バランス良くストーリーに組み込まれていて、自分は嫌いなミュージカル演出でも特に気にならなかったが、このモアナは、途中でいいかげん歌はいいから話を進めてくれと言いたくなるほど、歌の時間が長く邪魔に感じた。

 

メインテーマのヒロインのモアナの曲は、アナ雪調で楽曲自体はキャッチーで悪くないが、舞台がからっとしたハワイ(海)の映像をバックにマイナー調の歌でキャラクターの心情(悩み)を表現されてもどうも伝わってこない。

 

っというか、しんみりするシーンでその心情を急に歌って表現されても(歌うことで悲しみを吹き飛ばすのか)のは、悲しいのに元気に歌ってて、それだけ歌えるなら大して辛くないんじゃないかという気がして共感しにくい。この作品は、せっかくのしんみりを歌に乗せてぶち壊してるような、そんな印象がある。

 

また他のキャラクターたちもそれぞれ自己紹介がてらお決まりのように歌い出すが、アナ雪的な意図が頭を過ぎって見てられない。

 

ちなみに、歌が伝わってこないその原因は、キャラクターへの共感度だと思うが、アナ雪は、触ったものを凍らせてしまう呪い?にかかってしまった姉妹の不幸な過去と苦悩が理解できるが、このモアナは、別に呪いにかかってるわけでもなく、サンゴ礁の先は危険だから行ってはいけないという父親からの制限があるのみでそれ以外の深い悩みがない。

 

親から何かを禁止されるというのは、誰もが通る子供時代のよくある悩みのひとつではあるが、この悩みだけでは、感情移入するほど深く入れない。別に仲間からいじめられてるわけでも、のけ者にされてる訳でもないし。

 

普通に愛されてるが、深いところで気持ちを理解してもらえていないという部分のみ。それも悩みといえば悩みでもあるが、物理的に不幸な状態になってるのとは違う訳で、これでは共感が弱い。これは悩みというか不満レベルかな。

 

またさらに言うと、島で生活してるのだが、サブキャラレベルにヒロインのモアナと親しくしている島の住人(仲間、友達)が出てこない。みんな背景レベル(知り合い位)の人たちで関係が薄い。唯一の友は、鳥とブタ?とばあさんだ。

 

普通なら、モアナと同年代の親しい友人が数人いて、彼らとの親密なやりとり(何か行動を起こす動機や原因になるような)があったりしてそこの関係性から自然と共感が出てきそうなもんだが、そういう出来事がなぜか一切ない。

 

島で仲間(グループ)から受け入れられずにいるとか(いじめにあってるとか、見下されてるとか)、そういうのでなく、ただなんとなく一人という状態(一人を選んでいるというのが正解かな)がモアナの基本設定になっている。

 

そのため、モアナは島で暮らしているのだが、住民側からみたら、なんとなく一人だけ夢想して宙に浮いているような不思議ちゃん的存在にみえる。

 

そんな状態のキャラクターが、一応目的をもって(石を返すために)海に出ることを決意するが、ほぼ誰にも言わず(ばあさんと母親だけに言って)に勢いに任せて旅立ってしまったため、目的の重要さが最初の段階でこちらにあまり伝わってこない。

 

普通は、島の問題でもあるわけだから、旅立ちの日には、島の全住民から夢(希望)を託されて、その期待を背負って出て行くものだが、そういうのがあらかじめないので、いざヒロインがピンチになった時に、精神的に応援してくれるのが、ばあさんしか出てこない。

 

実際、石を返す作業は、島のための行動なのだが、石を返す作業が腐敗していく島を救うということを島の住民がその情報を意図的に伏せられていたからか、あまり認識していないので(説得していないし、父親は話を聞いてくれない)、最後に無事に島に戻ってきたときにも、海に出て行方不明になっていた子(モアナ)が無事に戻ってきたから良かったみたいなレベルで終わっているように思う。

 

普通は、島を救うためには、石を返す必要がありということを理解した上で、島の誰かが行かなければいけないという前提があった上で、島の住民がその危機状態を共有した上で、島を代表して、冒険に行く人間を数人決めて、代表者は島のみんなの想いを背負って、海に出るという流れがあるが、その辺が一切ないので、目的の重要さを身近に感じにくい。

 

さらに言うと、海に出て英雄のマウイと出会ってからは、小さいモンスター集団とでかいカニと魔物?(島を守るボス)しか基本出てこないので、外に出たわりに話が大分しょぼい。スケール感はあるけど、内容は薄い。

 

通常、海に出れば、他の島で暮らす住人(部族)とかと出会って、話をしたりして、見識が広がったりという交流がありそうだが、そういう拓けた世界は全く出てこない。ずっと地味に冒険中。そして、ほぼ英雄マウイとの代わり映えしないやりとり。なんでしょうこの話(笑)

 

 

 

評価 ★★☆☆☆ (星2つ)

 

(まとめ:劇中歌の出来は良いがストーリーはイマイチのディズニーCGアニメ。ところどころ共感するところは無くも無いが、個人的にアナ雪やズートピアと比較すると、このモアナは大分失敗作かなと。海を舞台にしたCGのクオリティは、綺麗で見ごたえはあるが、ストーリーやキャラクターはもう少しなんとかならなかったのかと思う。石によって、生命が死んだり、生き返ったりする見せ方は、どこかもののけ姫みたいな雰囲気がある。日本語吹き替えでは、ばあさんの吹き替えを夏木マリがやってるが、毎回PS3のアンチャーテッドの方を思い出す。この作品、話が微妙だからか、気になるセリフ(教訓)も拾えなかった。)

 

 

 

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2018.12.08 Saturday -

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