WOWOWドラマ「犯罪症候群 Season1+Season2」の感想(ネタバレ)

2018.09.08 Saturday WOWOW ドラマ

■WOWOWドラマ「犯罪症候群 Season1+Season2」の感想(ネタバレ)

 


■監督:村上正典 都築淳一
■出演者:玉山鉄二 谷原章介 渡部篤郎


【WOWOWドラマ「犯罪症候群 Season1+Season2」のあらすじ】

警察を辞めて1年、生活のため探偵事務所で浮気調査をしていた武藤(玉山鉄二)に警視庁人事二課の環(渡部篤郎)から電話が入る。内容は、少額の身代金を要求し確実に儲ける“小口誘拐”を秘密裏に調査してほしいという特命だった。犯罪捜査には二度と関わらないと決めていた武藤だったが、犯人グループが未成年者の集団の可能性があると聞かされ動揺する。1年前、武藤の妹は未成年者に殺害されたのだ―。

WOWOWから引用

【WOWOWドラマ「犯罪症候群 Season1+Season2」の感想(ネタバレ)】 

 

貫井徳郎の社会派サスペンス小説「失踪症候群」「誘拐症候群」「殺人症候群」を「犯罪症候群」のタイトルでWOWOW×東海テレビ(フジテレビ系)で連続ドラマ化したサスペンス。

 

つい最近(二週間くらい前)、「犯罪症候群」が2シーズン通して一挙放送してたので、根こそぎ録画して一気に見てみた。

 

玉山鉄二と渡部篤郎という正統派な組み合わせ+タイトルに結構期待値は高かったのだが、見てみるとWOWOWのドラマの割りに意外と内容は普通だった。※WOWOWドラマには結構期待している自分がいる。

 

序盤こそ渡部篤郎のためた演技ともったいぶった演出で、個別の事件が最終的にひとつの大きな何か(陰謀)に繋がっていくような、深い陰謀話のように見せかけていたのだが、蓋を開けてみると、それほど驚くような話ではなかった。「MOZU」とかの方が陰謀の闇が深い。

 

ちなみにこのドラマ、シーズン1(地上波)とシーズン2(WOWOW)では、方向性が違う。シーズン1はなんとなくフリで、シーズン2がまとめ(本題=オチ)になっている。個人的には、このドラマはシーズン2だけで十分かなと思う。

 

その理由だが、ここから完全にネタバレになるが、この犯罪症候群は、話をまとめると、妹を少年犯罪で亡くした武藤(玉山鉄二)と、同じく恋人(武藤の妹と付き合っていた)を亡くした先輩刑事の鏑木(谷原章介)の犯罪被害者の話で武藤は、加害者を殺そうとしたができず刑事を辞め、一方、鏑木(かぶらぎ)は、恋人を殺された後も刑事を続けたが、のちに刑事という立場を利用して加害者への復讐代行(殺人代行)するようになっていた(実は先輩(友人)が犯人)、という隠されたオチがある。

 

この加害者への復讐の是非がこのドラマの核(問題提起)であり、それぞれが別の道を辿ることになってしまった悲しい二人の刑事の姿を見せたいらしい。この話がシーズン2のラストになっていて、鏑木は最後に撃たれて死んで、そのまま終幕。

 

ただし、シーズン1では、鏑木の復讐殺人事件には一切触れていない。もちろんこれがこのドラマの大オチな訳で謎にしときたい気持ちはわかるが、すべてわかった後でもシーズン1の事件とつながっていない。

 

繋がっているような雰囲気こそ出しているが、最初の事件の証拠を追っていったら、鏑木の事件と繋がっていたという流れでは決してないのだ。どちらも別の事件である。

 

環(渡部篤郎)は、人事課だが表向きに捜査できないような特殊な案件を担当している。シーズン1では、失踪事件と誘拐事件の話を持ってくるが、これは環と武藤の信頼関係を構築する過程、武藤が自身の復讐心を乗り越えていく過程の捜査(話)ではあっても、鏑木の復讐殺人の話と、その前の個別事件とは一切関係ない。

 

しかし、遠まわしにそこ(何か別の大きな陰謀)と繋がってるような?陰謀話(フリ)にしている。

 

っというか、この犯罪症候群は、シーズン2が一番やりたい本丸のドラマで、シーズン1は、そこにたどり着くまでのアイドリング的な話に思える。シーズン1で集めた証拠をシーズン2で使うような、そういう海外ドラマのような展開にはなっていないので注意が必要。

 

そもそもWOWOWの紹介文にある貫井徳郎の社会派サスペンス小説「失踪症候群」「誘拐症候群」「殺人症候群」を「犯罪症候群」としてドラマ化してることからもわかるが、ドラマ化にあたり三冊を強引に合体(統合)させていると思われる。

 

小説自体はそれぞれ個別の事件だと思う。

 

本来は直接的に物語は繋がってはいないけど、とりあえず連続ドラマにするなら、前後の話が繋がっていた方がいいよね的なことだと思う。

 

その強引さだと思うが、本当は話は繋がっていないのに、繋がってるような体(てい)にしたことで、環という刑事のもったいぶった存在感に現れるが、逆にそれが最後になって大きな肩透かしになる。

 

ちなみに彼の野望がシーズン1で明らかになるが、意外と普通のこと(この世から犯罪を無くしたい?だったかな)を言っている。今までのキャラクラーの世界観と違う。もったいぶらずに最初から普通に言ってくれていい。

 

ちなみにシーズン1でもったいぶっていた割りには、シーズン2の1話目で、すでに鏑木が復讐殺人に関与しているだろうということは、流れから予想ができてしまう。

 

明らかにはしていないけど、流れから大抵の人はわかる。なのでシーズン1で溜めてたような秘められたオチでもなんでもない。

 

そもそもシーズン2の1話目の段階で、流れから大オチがわかってしまうので、あと3話あるけど、犯人ばれてる手前、それ以降なんか見る気が急激になくなってしまう。このドラマの構成は一体どうなってるんだろうと。

 

一応別の殺人(事故)を扱って、どうにか紛らわせているが(鏑木はそっちの事件に必死になっているけど)、オチがわかってしまっている以上、他に事件の謎があったところで、そっちは大した問題に思えない。

 

しかも、こっちの頭の中では、最後に、どうせ武藤と鏑木が対峙するお決まりのシーンがあるんだろうというところまで、想像できてしまってるし、実際もそうなので、本当にどうしようもない。

 

時々(シーズン1で)、環が上層部と密かに会話しているシーンがあったりもして、事件の裏に他に大きな陰謀を含んでいるように見せているけど、結局、蓋を開けたら鏑木の復讐殺人だったのかよという部分なので、オチが相当弱い。

 

警察としては、末端の警察官が代理殺人をしていたのは、かなり問題ではあるが、事件の規模と最初の方の演出(持ち上げっぷり)が全然割りにあってない。途中政治家がどうのとかあったが、特に他の省庁や政府が絡んだ汚職や大事件には発展していない。

 

このドラマの無駄な持ち上げ演出は一体なんだったんだろう。あそこまで持ち上げなければ、シーズン2も普通に見れたのに。非常に構成が悪いですね。

 

 

評価 ★★★☆☆ (星3つ)

 

(まとめ:復讐の是非というテーマの完成度(問題提起)は高いが、ドラマとしては、微妙な刑事ドラマ。演出は、かなり落ち着いてじっくり描いてはいるが、感情移入や吸引力は、なぜかかなり弱い。内容が内容なのでもっと共感できてもいい気がするが、思った以上に感情移入しないのは(もちろん状況は共感できるが)、玉山鉄二、谷原章介ともに男前過ぎるのと、意外と人間的弱さが見えないところだろう。個人的には、”監査役 野崎修平”的なドラマを期待してたけど、これは違ったようだ。)

 

 

憎しみは風化しない

 

-?

 

復讐しても地獄

 

復讐しなくても地獄

 

いずれも地獄

 

-?

 

 

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2018.09.20 Thursday -

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