連続ドラマW「不発弾 〜ブラックマネーを操る男〜」(全6話)の感想(ネタバレ)

2019.01.24 Thursday WOWOW ドラマ

■連続ドラマW「不発弾 〜ブラックマネーを操る男〜」(全6話)の感想(ネタバレ)


■監督:星野和成
■出演者:椎名桔平 黒木メイサ 堀部圭亮 三浦貴大 入山杏奈 朝夏まなと デビット伊東 吉沢悠 葛山信吾 山口美也子 渡辺哲 津嘉山正種 宅麻伸 原田知世 奥田瑛二


【連続ドラマW「不発弾 〜ブラックマネーを操る男〜」のあらすじ】

大手電機メーカー三田電機が発表した、1500億円もの「不適切会計」。その記者会見の裏にひとりの男の影が……。金融コンサルタント・古賀遼(椎名桔平)だ。捜査二課の管理官・小堀弓子(黒木メイサ)は粉飾や隠蔽を疑い、捜査に乗り出す。その矢先、キーマンと思われる三田電機社員が自殺。貧しい炭鉱町出身で高卒ながらも、東京でのし上がってきた古賀。この男は一体何者なのか? ある出来事を機に始まった古賀の復讐とは?

WOWOWから引用

【連続ドラマW「不発弾 〜ブラックマネーを操る男〜」(全6話)の感想(ネタバレ)】 

 

 

相場英雄の原作小説を椎名桔平主演でWOWOWドラマ化した社会派ドラマ。

 

前回の「社長室の冬-巨大新聞社を獲る男-」に続いてWOWOWの社会派連続ドラマを見てみた。

 

内容は、不発弾と呼ばれる、大企業の不適切会計の真相を暴こうとする捜査2課(管理官)と、裏で企業の損失隠しを請け負う金融コンサルタントの話。

 

このドラマ、一応内容は、フィクションとされているが、過去に起きた出来事(バブル崩壊過程)やニュースなど、事実をベースにしており、企業名や団体、人物等の名称こそ変更されているが、たぶん実際にあった金融事件を参考にして作られていると思われる。

 

元大蔵官僚の高橋洋一氏の本などで書かれていた、バブルが起きる要因となった仕組み(証券会社の損失補償による勧誘)やその崩壊過程(通達)なども、ほぼそのまま描かれており(高橋洋一氏の話は役人側、こちらは、民間側の実態が描かれている)、そちらを読んでると、その再現ドラマかという感じで、結構理解しやすい。

 

そういった意味では、かなり社会的なドラマで、これを見るだけでバブル期の金融業界?に多少明るくなる。

 

ただ、肝心のドラマの方だが、内容が堅苦しく、サスペンス的な謎が解ける面白さはあるものの、視点が謎を暴く捜査2課目線(黒木メイサ)だけでなく、暴かれる側の金融コンサルタント(椎名桔平)目線からも描いていて、なんとなく何をどう見せたいのか、迷走感は否めない。

 

例えば、警察の黒木メイサが捜査し、真相に徐々に近づいていく一方で、同時並行的に普通に捜査される側の古賀(椎名桔平)の生い立ちなどのストーリーが古賀目線で普通に解説や語り付きで描いている。

 

必要悪側の古賀(椎名桔平)への感情移入という目線では、生い立ちなどを丁寧に描いてくれるのは、よりそちらにも共感できる一方、謎を解明するという目線では、普通に古賀目線で内情があきらかになっていくので、ようやく何かの謎が解明できたという小堀(黒木メイサ)視点での達成感は少ない。古賀目線のストーリーでさらっと内情がネタバレしてるので。

 

やはり被疑者側の生い立ちを描くというタイミングってのはあると思う。

 

基本的には、最後の取り調べで両者が対峙し、証拠も突きつけられてから、徐々に真相(事件や生い立ちの詳細)に入る方がドラマの構成として王道だろうと思うし、それがやはり気持ちがいい。

 

それまでは、対象者は謎の人物(悪人)というイメージで、警察目線で一方的に手加減せずに追求していくという姿が、見ているほうの感情もついていきやすく理想だと思う。

 

そういう意味では、このドラマは、感情移入(ドラマへの吸引力)の盛り上がりが、盛り上がったかと思えば、急に下がったり、また徐々に盛り上がったと思えば、下がったりとそれを繰り返している。

 

結果、全6話だが、2〜3日で一気に見てしまった見方ではなく、1ヶ月位掛けてなんとか6話全部見たという感じで、ドラマ全体としての緊張感というか吸引力は弱い。

 

 

 

評価 ★★★☆☆ (星3つ)

 

(まとめ:不発弾(不適切会計)の内容は良いが、ドラマ部分(古賀の生い立ちの描き方)がどこかかったるい社会派ドラマ。かったるさというのは、ドラマとして”真面目”とか”大人”という言葉でも表現できるかもしれないが、個人的には、もう少し、エンタメ(テンポ感を上げたり演出、構成)に振って欲しい気はします。見ててドラマとしての爽快感とか気持ちよさというのがほとんど無いに等しい。織田裕二の”監査役 野崎修平”ほどではないにしろ、あんな感じの勢いが欲しいですね。黒木メイサ、椎名桔平両者ともに、キャラが冷静(落ち着いている)というのもあるけど、とにかく見てて堅い。ラストも外務省機密費を描いた”石つぶて”の時と同じく、やはり上からの圧力が入って、途中で捜査終了。本丸に到達できないモヤモヤが残ったままで気持ち悪い。…次は、爽快なドラマを見よう。)

 

 

 

>>連続ドラマW 不発弾 〜ブラックマネーを操る男〜 【DVD】

 

 

にほんブログ村 映画ブログ 映画DVD・ビデオ鑑賞へ

 

JUGEMテーマ:日本のTVドラマ

スポンサーサイト

2019.04.23 Tuesday -

  • Check
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • -
  • -
  • 0
    • -
    • -

    コメント

    コメントする








    この記事のトラックバックURL

    WOWOWのおすすめ番組!    

    Search

    管理人の記憶に残るおすすめ作品

    Links