映画「セブン・サイコパス」の感想(ネタバレ)

2019.05.09 Thursday 洋画 サスペンス/ミステリー

■映画「セブン・サイコパス」の感想(ネタバレ)


■監督:マーティン・マクドナー
■出演者:コリン・ファレル サム・ロックウェル ウディ・ハレルソン クリストファー・ウォーケン トム・ウェイツ アビー・コーニッシュ オルガ・キュリレンコ


【映画「セブン・サイコパス」のあらすじ】

「セブン・サイコパス」なる新作映画のお題を与えられたものの、一向に話の中身が思いつかず、難航中の脚本家マーティ。それを見かねた親友のビリーが、ネタ探しに役立つかもと「イカれた奴、大募集」という新聞広告を勝手に出したことから、いかにもアブなそうな男ザカリアが、2人の前に姿を現わすことに。さらに、これまたビリーのとんだ不手際から、彼らは、凶悪なマフィアのボス、チャーリーに追い回されることとなって…。

WOWOWから引用

【映画「セブン・サイコパス」の感想(ネタバレ)】 

 

 

「スリービルボード」のマーティン・マクドナー監督がコリン・ファレルを主演に迎えたクライムサスペンスコメディ。

 

少し前に自分の中で良い意味で”この監督は、アホだ!”と認定した「スリービルボード」のマーティン・マクドナー監督の過去作品を見つけたので見てみた。

 

ジャンルとしては、コメディではなく、人間ドラマにあたる「スリービルボード」のラストのオチの表現に、この監督の中にあるコメディ(笑いの)センスに気づいたが、この過去作の「セブンサイコパス」を見て、やはりというべきか、コメディ畑(思想)の監督だということが、核心に変わった。

 

この監督は、真面目な人がコメディや人間ドラマを書いてるというタイプの人ではなく、すべてコメディが基本にあって、それがたまたま人間ドラマのような体をなしていたりしてるだけで、軸は、コメディ思想の人といえる。

 

決して、「スリービルボード」でたまたまあんなオチにした(なった)のではなく、意図的にそういう方向に仕上げていた、巧みの技だったようだ。

 

この「セブンサイコパス」では、この監督のコメディに対する、考え方(発想法)がみられる。

 

まず、このマーティン・マクドナーは、監督だけでなく、脚本も書いてるのだが、この作品での脚本の書き方が、書きながらどんどん王道とは違う方向に舵を切っていくというやり方が露骨に見える。※スリービルーボードの時もそうだったようだが。

 

通常ならほぼ、書きたいテーマがあって、それを表現するために、物語や登場人物をそれらに合わせるように再構成していくというある種、逆算によって、作りこむのが普通だと思うが、この作品は、とりあえず適当なアイデアから書き始め、その後、今までの王道作品がこうゆう流れや展開になるから、では俺は、そこを全部裏切っていこう…というその場、その場での反骨精神の作業によって、物語を展開させている。

 

しいて言えば、芸人がパロディコントを書くようなスタイルで作品を書いているといえる。登場人物を会話させて、その流れに任せる。なので書き始めてみないと自分でも最後のオチがわからない(笑)

 

この姿勢に気づくと、笑いに対する執拗なまでのバカっぷりが窺える。ちなみに確実にオリジナル作品があるものをわかりやすくパロディに(最終絶叫計画シリーズ等)にはしないところに、彼の笑いへの高貴なこだわりを感じる。

 

ちなみに基本は、セリフ(やりとり)ベースであり、それに合わせて、話が上手いことコロコロ展開する。

 

なので、この作品、トータルで見ても、それほど完成度が高い作品ではない。一応上手いこと最後にオチがついてるが、作品として完成度が高い「セブン」などと比べると、やはり全く違う。

 

セリフの質も完成されたものというよりかは、その時に出てきたものという感じだし。最後の方は、どこで終わってもいい位、オチ探しに苦悩が見える。

 

っというかなかなか終われなくなっている。そもそも、もともと最後のオチなんて考えてないところからスタートしてるので、適当なオチどころを探すために話が続いてるといえる。最後は、なんとか、伏線を回収しつつ、格好良いオチを見つけたので、終われたといった感じ。自分はそう思っている。

 

 

評価 ★★★★☆ (星4つ)

 

(まとめ:海外芸人監督?マーティン・マクドナーのアホ映画その2。ブラックコメディとして全体が面白いかというとかなり微妙ではあるが、ときおり出る発想の面白さはあって、この監督の笑い(世界)を嫌いにはなれない。最初の猟奇映画で、主人公を非暴力の仏教徒にしたら話が進まないというのは、発想がバカみたいで日本的な笑いだなと思う。途中に北野映画の作品が流れてるところもあるが、その辺も感覚が日本人に近いのかと思う。ちなみにこの監督の笑いに対して、優秀なところは、コメディをやってます!というアメリカ人がよく陥るバカ騒ぎ笑いの感じを一切見せずに普通の映画として、コメディを同化させて見せているところ。空気感の管理が上手い。「スリービルボード」の時もそうだが、露骨にやり過ぎない笑いというのをすごくわかっている。なのでシリアス部分(フリ)をちゃんと作っている。一方で、天国についての問いや、僧侶の焼身自殺の精神に迫ったりなど、本質や信仰についての追求もある。このマーティン・マクドナー監督作品をこれで二つみて思うが、笑いの感覚や、思想、偏屈だけど、何かを頑なに信じてるところなど(脚本への反映)、まるで他人とは思えず、どこか自分を見ているような気さえしてくる。)

 

 

 

確かに”目には目を”は

 

世界を盲目にする

 

-?

 

 

 

違うね 最後の一人は

 

目が片方残る

 

だって相手は両目をつぶされてるんだから

 

片方の目が残ってる奴は

 

逃げて隠れればいい

 

ガンジーは、間違ってたのに

 

誰も言い出せなかったんだな

 

-?

 

 

悪党は病院に運んじゃダメだろ

 

-?

 

 

 

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2019.08.16 Friday -

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