映画「否定と肯定」の感想(ネタバレ)

  • 2019.06.06 Thursday
  • 07:05

■映画「否定と肯定」の感想(ネタバレ)


■監督:ミック・ジャクソン
■出演者:レイチェル・ワイズ トム・ウィルキンソン ティモシー・スポール アンドリュー・スコット
 ジャック・ロウデン


【映画「否定と肯定」のあらすじ】

アメリカの大学で教鞭をとるユダヤ人女性歴史学者のリップシュタットは、ナチスによるユダヤ人大量虐殺などなかったと主張するホロコースト否定論者アーヴィングを、自らの著作の中で非難。これを、自らを世間に売り込む絶好の機会と捉えたアーヴィングは、名誉棄損で彼女を提訴。一方、これを黙って見過ごすと重大な歴史の歪曲につながりかねないと、彼女はイギリスの法廷を舞台に、アーヴィングと苦難に満ちた闘いを繰り広げる。

WOWOWから引用

【映画「否定と肯定」の感想(ネタバレ)】 

 

 

「ハムナプトラ/失われた砂漠の都」のレイチェルワイズが主演した法廷ドラマ。

 

ユダヤ人大量虐殺(ホロコースト)は、真実か否かを問うという番組情報を見て選んでみた。

 

第二次世界大戦中に起きたとされるドイツのナチスによるユダヤ人大量虐殺。話には良く出てくるが、実際のところどうなのか個人的によくわかっていない。あったと思うけど、なかった(少なかった)(600万人という数は無理だ)という話もある。

 

ちなみにこの映画は、1996年にイギリスで実際にあったホロコーストを巡る裁判を描いた作品をもとにしている。ということで、この映画の結論は、一応、信じても良さそうだと思う。

 

まず、この映画の冒頭では、まずホロコースト否定論者がよく唱える内容(論法)について以下の説明をしている。

 

 

1.欧州の全ユダヤ人虐殺というのはナチス全体への命令はない。

 

2.死者の数は600万人よりはるかに少ない

 

3.ガス室や新たに建てられた殺戮施設などなかった

 

 

よって結論は”ホロコーストはユダヤ人が捏造したもので、彼らは賠償金をせしめてイスラエルを建国した”と。

 

 

ホロコーストはあったのか、その証明方法は?

 

証拠写真は

 

ガス室内のユダヤ人の写真は1枚もないわ

 

なぜか

 

ドイツ軍が撮影を禁じたから

 

ではいかにしてこれほどの虐殺を知ったのか

 

どんな証拠がどこにあるのか

 

その信憑性は?

 

 

こんな大風呂敷を広げた問いからスタートしてるので期待が大きいのだが、実際に映画を見て感じるのは、冒頭の問いの答えを気持ちよく立証してくれるような、客観的証拠(答え)が弱いということ。※映画の中で取り上げられているのが少ないのかもしれないが。

 

個人的には、もっとわかりやすい証拠がバンバンあるのかと思ってたが、意外と客観的に証明する部分では、かなり難航しているように見えた。やはり決定的な写真が無いというのが大きい。

 

基本的には、ユダヤ人の生存者の告白によって、虐殺があったとされて広がってはいたものの、この裁判では、あえてそれら被害者の証人証言を使わずに立証することに拘ったため、証言以外の資料のみで客観的にホロコーストを立証することに挑戦したため、かなりてこずっているようにみえる。

 

ただ、最終的に、ガス室があった(虐殺行為があったと思える状況)という一番キモの部分においては(※この裁判においては、虐殺人数は関係ないのかそこには触れていないが)、誰が見ても、その部屋は、虐殺するためのガス室であったと思える論理を展開していて、納得させられる。

 

その論理においては、部屋のドアに防毒扉がつけられている。のぞき穴にまで格子鉄がつけられている等の証拠写真によって。

 

否定論者を打ち負かせた決定的なところで、ガス室は、シラミ?がよく発生していため死体の消毒のためにガスを使っていた部分は認めるが、ガスは人を虐殺するためではないと否定していたが、死体はその後、すぐに焼却されていたため、すぐに焼却する死体をガス消毒する理由は?と問われると、そこで勝負がついた。

 

 

評価 ★★★★☆ (星4つ)

 

(まとめ:題材が題材なだけに面白いと言う表現は不謹慎だが、裁判の話なのに吸引力が続いて興味が尽きない良作映画。これほど見ながら結果や動向が気になる裁判映画はなかなか無い。この当時の裁判には、自身もユダヤ人のスピルバーグが裁判費用を寄付したりしていたらしく、世界の注目が集まっていることがわかるが、その辺も面白い。訴えられたのは、大学の女性歴史学者で、この裁判費用には億単位の費用が掛かっていたみたいだが、本人だけでは到底支払うことはできないのだが、寄付を募ることであっさりと裁判費用が集まったようで、さすがユダヤの力と思ってしまった。こういうときのユダヤ人の団結はすごい。個人的には、日本の過去の戦争も八百長の東京裁判ではなく、日本人の中で真面目に議論して日本人的結論をみんながわかるように答えを出して、新たな歴史観を再構築してほしいと思う。他国から植えつけられた洗脳された自虐史観はもういいです。それと、この映画を見て思うのは、イギリスの裁判制度のおかしさだろう。なぜか訴えられた側が、証明する作業を負うということ。仮にお前は、ウソをついていると訴えられた場合、自分はウソをついていませんと訴えられた側がウソをついていないことを証明しなければいけないらしい。めんどくさ過ぎる。普通は、訴えた側が被告のウソをついてる証拠を用意するはずだが。イギリスって変な国。)

 

 

”卑怯者は安全な時にだけ

 

居丈高になる”と

 

-?

 

 

 

歴史家の義務は冷静さを保つこと

 

-?

 

 

 

良心は妙なものだ

 

最善の策で最大の効果を上げない場合は

 

厄介だ

 

-?

 

 

 

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