映画「空飛ぶタイヤ」の感想(ネタバレ)

2019.06.28 Friday 邦画 人間ドラマ/ヒューマン

■映画「空飛ぶタイヤ」の感想(ネタバレ)


■監督:本木克英
■出演者:長瀬智也 ディーン・フジオカ 高橋一生 深田恭子 笹野高史 岸部一徳 寺脇康文 小池栄子


【映画「空飛ぶタイヤ」のあらすじ】

中堅運送会社、赤松運送のあるトレーラーが走行中に脱輪事故を起こし、外れたタイヤは幼い息子がいる母親に直撃。母親は命を落としてしまう。トレーラーを製造したホープ自動車は赤松運送の整備不良が原因だと決め付け、信用を失った赤松運送は経営危機に陥る。赤松社長は自社や家族を守ろうと懸命になるが、ホープの別のトレーラーも事故を起こしていたことを知り、独自に調査を開始。トレーラーそのものの欠陥を疑うように……。

WOWOWから引用

【映画「空飛ぶタイヤ」の感想(ネタバレ)】 

 

池井戸潤の小説を2009年のWOWOWドラマ化に続き、長瀬智也、ディーン・フジオカ、高橋一生、深田恭子らの新キャストで映画化した人間ドラマ。

 

2009年の仲村トオル主演のドラマ版を見たので、合わせて映画版も見てみた。

 

ドラマ版を見た前提で感想を言うと、キャストこそ今が旬な俳優に一新されてはいるが、内容はドラマ版の焼き直し。

 

もともと1話60分ほどで全5話の計5時間ほどあったドラマをぎゅぎゅっと2時間にまとめた総集編です。

 

ドラマ版を先に見てると、映画は、ほとんど筋だけがわかれば良い構成で、ストーリーとしてはあっさりしていて味気ない。

 

個人的には、「空飛ぶタイヤ」が2時間でわかるという以外に、ほとんどメリットを感じれない。

 

総評はあらゆる面でドラマ版から劣化している。

 

映画になったことで、大杉蓮が演じていた役が笹野高史に変わっているのは良いとして、性格設定まで変わってしまって、ドラマの時のどこまでも社長についていきます感(忠臣蔵)が弱まり、泣き所が減っている。

 

ドラマ版は、赤松の社員の社長(会社)に対する熱さが伝わってきたが、映画版は、皆がより現実重視の淡白な考えになってしまい会社内の人情が弱くなり、盛り上がりが弱い。この「空飛ぶタイヤ」は、この赤松という会社の丁寧な人情描写こそが、物語への感情移入を左右するところだと思うので、映画でのここの妙なあっさり感への変更はいらないと思う。

 

その他、ドラマ版では、女性キャストだった部分が、映画では男性キャストに代わっていたり、細かい変更点がある。この辺の微妙なキャスト変更も世界観が劣化している。

 

ドラマ版で田辺誠一の良き妻役として存在していた本上まなみが演じた役が居なくなって省かれているのも、映画版で田辺誠一役をディーンフジオカが演じてはいるが、最後に内部告発に至る過程の彼の心情描写が彼女がいない分、弱くなっている。

 

 

 

評価」 ★★☆☆☆ (星2つ)

 

(まとめ:キャストが変わって、内容も大きく劣化してしまったドラマ版の総集編みたいな映画。ドラマでは、ビジネスマンの話に見えていたが、長瀬智也、ディーン・フジオカらにメインキャストが変わったことで、黒い喪服を着たシーンが、ビシっと決まりすぎて、企業人というよりかは、どこかヤクザ映画の1シーンみたいに見えるときがある。キャストが全体的にスタイリッシュ過ぎる。長瀬智也の子持ちの妻役の深田恭子もちょっと無理があるし。このキャストでドラマと同じ5時間でしっかり再構築したらどうなったかわからないが、この映画だけの評価でいえば、旬なキャストで強引に商業化(金儲けに走った)ことで失敗した典型例のような作品です。もし空飛ぶタイヤをまだ見てないなら、迷わずドラマ版だけを見ることをおすすめします。映画版は申し訳ないですが、完成度高いドラマ版がすでに存在してる以上、時間の無駄です。)

 

 

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2019.08.16 Friday -

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