映画「ナラタージュ」の感想(ネタバレ)

2019.08.16 Friday 邦画 ラブストーリー/恋愛モノ/青春

■映画「ナラタージュ」の感想(ネタバレ)


■監督:行定勲
■出演:松本潤 有村架純 坂口健太郎 大西礼芳 古舘佑太郎 市川実日子 瀬戸康史


【映画「ナラタージュ」のあらすじ】

大学2年生の泉のもとに、高校時代の演劇部の顧問だった葉山から、後輩たちのために卒業公演に参加してほしいという連絡が来る。葉山は孤独だった泉に演劇部という居場所を与えてくれた恩人で、彼女は葉山に好意を抱いていた。卒業式の日から誰にも言えない葉山との思い出を胸にしまっていた泉だったが、演劇部の部室で彼と再会した日から彼への想いが募っていく。だが泉は葉山から離婚が成立していない妻の存在を知らされ……。

WOWOWから引用

【映画「ナラタージュ」の感想(ネタバレ)】 

 

島本理生の同名小説を「世界の中心で、愛をさけぶ」の行定勲監督が松本潤、有村架純共演で映画化した恋愛映画。

 

有村架純が出てたので見てみた。原作は未読なのでわかりません。

 

内容は、客観的には教師と生徒の恋愛+不倫という禁断愛の要素が入った、大人の恋愛作品なのだが、その盛り上がるテーマとは別に恋愛作品としては、どうもパっとしない。

 

繊細や詩的に描いているという表現はできなくもないが、根本的なところで、恋愛作品として、回りくどくて面白みに欠ける。っというかまず恋愛映画で140分は長い。

 

また登場人物の気持ちは手に取るように理解できるのに、感情移入して応援したくなるほどの人間的な魅力をどうも感じない。

 

そのため、ずっと、2時間強、周りを巻き込みつつ、二人でただグダグダやってる感じから出ない(笑)

 

ずっと気持ちに素直なヒロイン(有村架純)と、結婚してる体裁やひどい過去を引きずっていて、終始煮え切らない男(松本潤:葉山)、この二人のすれ違う?恋の隙間に束縛が強い坂口健太郎(小野)が加わってきて一時は、煮え切らない葉山のことを見限って小野と前に進み始めたヒロインだが、やっぱりお互い忘れきれず、小野と別れ、葉山と再会し気持ちが盛り上がるも、一夜限りの関係のみで、恋愛としては、実らなかったヒロインの恋。それがこの作品の大まかな話。

 

そして、結論としては、上手くいかず、記憶としてあまりよく思っていなかったはずの過去の恋だが、改めて現在振り返って見ると、それほど悪い恋じゃなかったかもと思えるようになった(彼は愛してくれていたことを知る)という話でもある。

 

ただ、これは、見たままのあらすじの話。そこの過程に面白みはない。

 

なぜこの作品が面白く無いのかについて、その原因は、まず、構成が悪いと思う。

 

時間軸をいじってシーンを印象的に見せたいというのは、映画でよく使われる手法だが、この作品も時間軸(回想を使って)をいじって、過去の情報を小出しにしている。ただそれがあまり効果的ではない。別に隠す必要の無い情報を隠したり、後付けにしたりしている。

 

高校生の時のいじめられていたシーンにしても。プールに落とされるいじめのシーンはあるけど、彼女とその同級生の日常的な人間関係(学校でのポジション)みたいなのが一切描かれて無いので、急に落とされるシーンが挿入されてビックリするだけで、それ以上の気持ちを共有できない。存在(見せ方)がヒロインと先生以外の視点がほぼ無い。

 

ただわかるのは、ヒロインが落とされたという事実に先生が怒ってたことだけ。クラスでこういう人間関係が日々あって、先生とは日常的にこんな関係だったとかそういう情報が一切無い。どんな気持ちでいたとか。

 

情報が小出しなのに、さらにその情報すらも少ない。=感情移入できない

 

個人的に、小出しにしないで、最初から時間軸どおり普通に描いて欲しい。

 

そして、特に高校生時代のヒロインと先生との出会いと日常的な関係はもっと細かい情報が必要でしょう。

 

この作品、普通に流れ通り、描いてくれるだけで十分だと思う。なぜか意味も無く記憶やシーンがぶつ切りにされている。

 

ちなみにこの作品がなぜ盛り上がらないのかは、禁断設定にも関わらず、先生(葉山)の妻や、教師と生徒という関係を邪魔するような障害(話)が物理的にほとんど表面化してこないので、その設定があんまり効果的でない。後で付き合うことになる小野が適度に邪魔(障害)になるが、自分から付き合うと言って付き合ったので、自業自得と言えば自業自得でもある。

 

また男の葉山だけが、過去を引きずっていて終始煮え切らない状態でいるのだが、ここの理由(描かれ方)に大して共感できない。ただグズってるように見える。

 

ヒロインのことを好きになるんだけど、いろいろあって手を出せないみたいな状態なんだけど(結婚してるから、普通と言えば普通なんだけど)、でも結局、最後には、盛り上がって彼女と一線は越えてる(ラブシーンがある)ので、結局何がしたいのかよくわからない。(ように見える) 

 

ただただVシネみたいに、肉体関係にただただ堕ちていくならそれはそれでそっちにすればいいと思うが、そういうわけでもなく、一応、純愛っぽさを残している。

 

きれいごとではないんだけど、きれいごとにしようとしてる感じすらある。逆にそれがすごい汚い人間に見える。

 

一線を越えたから妻と離婚するような、決意みたいなのもなく(妻とは関係がほとんど無いにも関わらず、罪悪感のため繋いでいる?)、しかし、その場の流れに任せて行動している。(ように見える)彼女(ヒロイン)が何も言わず去ったら(帰ったら)、一応後を追うくせに、そのまま放っておく(現在に恋愛が続いていないと言うことはそういうことだろう)。追う位なら電話しろよ。客観的に見ると、ヒロインはただの都合の良い女だっただけなんじゃないのか。勝手にポジティブに捉えてるけど。

 

特に髪を切らせるシーンなんかは、自分から状況を作りに行ってるともいえる。案の定ヒロインに火がついて、わかりやすく事に至るけど。(キスはする、その後はわからない) ここのシャワーを掛け合うに至るシーンは、見てて恥ずかしくなる位、予定調和というかベタベタな展開。分かりやす過ぎて、そういうコントみたいにみえる。

 

 

評価 ★★☆☆☆ (星2つ)

 

(まとめ:有村架純のラブシーン(見せてはいない)があるけど、話はパッとせず面白くない恋愛映画。終盤で後輩(柚子)がいきなり自殺するのだが、その後輩が、出番が少なくて、ほぼ背景の一人位の印象しか記憶にない。その割に、知らない男に婦女暴行されて実は悩んでいたとか、重たい情報が急に出てきて、意外と作品として大事な要素を持っていたりする。結局、この作品は、その部分からも分かるけど、ニュアンスばかりに拘ったせいで、作品としてのバランスが悪くなった失敗作だと思います。)

 

 

 

「幸せであるように」って

 

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2019.12.09 Monday -

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