連続ドラマW「坂の途中の家」(全6話)の感想(ネタバレ)

  • 2019.12.17 Tuesday
  • 08:16

■連続ドラマW「坂の途中の家」(全6話)の感想(ネタバレ)

 


■監督:森ガキ侑大
■出演者:柴咲コウ 田辺誠一 伊藤歩 眞島秀和 桜井ユキ 松澤匠 松本笑花 西田尚美 佐藤めぐみ 滝沢沙織 利重剛 酒井美紀 光石研 風吹ジュン 水野美紀 他


【連続ドラマW「坂の途中の家」のあらすじ】

山咲里沙子(柴咲コウ)は、3歳の娘と夫・陽一郎(田辺誠一)と3人で平穏な日々を送っていた。そんな時、裁判所から刑事事件の裁判員候補者に選ばれたという通知が届く。対象となる事件は、里沙子と同じ年頃の専業主婦の母親・安藤水穂(水野美紀)が、生後8カ月の娘を浴槽に落として虐待死させたという衝撃的な事件だった。里沙子は、裁判員が欠席せざるを得ないとき、代わりに裁判員を務める補充裁判員に選ばれる。

WOWOWから引用

【連続ドラマW「坂の途中の家」(全6話)の感想(ネタバレ)】 

 

 

直木賞作家・角田光代のべストセラー小説を柴咲コウ主演でドラマ化したサスペンス。

 

また新たなWOWOWドラマを見つけたので見てみた。

 

タイトルから勝手にライトなホームドラマ(コメディ)かと思っていたが、内容は裁判員制度と虐待死事件を扱う、かなり重厚な重い話。

 

そして、単純に作品としての完成度がやばい。個人的に今年ベスト3に入る内容のドラマ。

 

こんなに様々な視点で描かれて、さらにドラマとしても興味深く、社会の問題(人間関係)もしっかり描かれている作品は、めったに無いと思う。WOWOWの中では、刑事モノ(事件解決型)のエンタメ系サスペンスの良作は結構あるが、この作品は、それらとはちょっと異なる、人間ドラマ(人間関係)をかなり重視した内容で、登場人物への親近感が段違い。

 

良作の恋愛ドラマで、見ていくほどに主人公と同じような気持ちになるほど嵌ることはあるが、この作品は、恋愛を一切抜きにしてるドラマにも関わらず、それに近いくらい気持ちが入っていく。しかも主人公は女なのに。

 

原作の小説自体も傑作だとされているらしいので、基が良いのは、前提としてあるだろうが、それを映像化したという部分でも、ドラマ作品として驚嘆するほど細部までよくまとまっていて、見ながら、テーマとなっている虐待死させた親の心理やその他の環境などの作りこみまでリアルだ。

 

ある種、心理をある方向へ誘導する映像としては、もう人を洗脳できるレベルのクオリティ。

 

弱ってる精神状態で流されるままにこのドラマを見ていたら、この世界観に侵食されて、完全に精神がやばくなる。

 

さすがに、虐待を肯定する内容にはなっていないので、最後まで見れば、気持ちは解放されるが、途中までの主人公の精神を追い込む作りは、このドラマこのまま見てて大丈夫か?と思うほど、精神が病むのを感じる。

 

なんと言っても、言うことを聞かない子供(子役)の演技が、上手すぎというか、見ていてマジで腹が立ってくるし(ぶん殴りたくなるし(笑))、周りの人間が誤解していくのに対しても、とにかくイライラしてくるほどに演出や演技が上手い。

 

たしかに、子供のわがままって、めっちゃ腹立つわっていうのが、すっげえ上手く切り取られて挿入してくる。

 

泣きやまない子供、全くいうことを聞かない子供、それが、ある瞬間ではなく、長期間、また永続的に続くようなら、その子供に対してどう対処するべきか?

 

外野は自分の経験やある常識の範囲で、問題の大きさを勝手に決めて、物事を測るが、実際の問題の本当の大きさは、当事者にしかわからない。

 

これ位だったら耐えられるでしょを、それぞれが自分が耐えられた(耐えられる)基準をもとに判断している。

 

それはすべて物事は耐えられることしかない世界観を前提として話が進み、ある種、我慢比べのようなものになり下がる。

 

それ位、我慢できない(対処できない)方がダメだと、無意識か意識してるかは別にして、相手を単純に攻撃することで本当の問題から離れ、楽なその場限りの対処で表向きの解決で悦に入っている。

 

ほとんどが、耐えられない状態があるという結論を仮定として持っていない。

 

このドラマの中の議論を聞いてると、一般的な考えというのは、底がかなり浅い。というか、あえて、そういう風な設定になっているのだが。

 

結局、この裁判ドラマを通して思うのは、誰もが忙しく、せわしなく生きていて、物事を深く突き詰めてゆっくりと考える時間を持っていない。とりあえず、その場で答えを出していて、結論を急いでいる。

 

テーマは虐待であるが、結局、その根本的な原因は、誰もが一日にやることが多すぎて、日々に自由な時間が無いことだろう。

 

そして、なんのために自分が生きてるのかもよくわかっていない。

 

 

評価 ★★★★☆ (星4.8)

 

(まとめ:作品としてはほぼ満点に近い柴咲コウ主演のヒューマンサスペンス。完成度が高すぎるので、地上波でも放送してほしいくらいだが、変な人がこの作品を見ると、逆にストレスや不安を煽って虐待が増えそうな感じもあるので、その点では、大衆向けではない。あまりにも良い作品というのも害があるなと思う。ちなみに作品の出来は星5つ級ですが、エンタメという部分(面白さ)では、見ながら気分が高揚して行くようなポジティブな話ではないので、星3つ位でしょうか。)

 

 

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