映画「僕のワンダフル・ライフ」の感想(ネタバレ)

  • 2019.12.29 Sunday
  • 10:44

■映画「僕のワンダフル・ライフ」の感想(ネタバレ)


■監督:ラッセ・ハルストレム
■出演:デニス・クエイド K・J・アパ ペギー・リプトン ブリット・ロバートソン ジョン・オーティス カービー・ハウエル=バプティスト ベイリー/バディ/ティノ


【映画「僕のワンダフル・ライフ」のあらすじ】

ゴールデンレトリバーの子犬が車に取り残され、熱中症になりかけたところを8歳の少年イーサンに助けられる。彼はイーサンの家で飼われることになり、ベイリーと名付けられる。イーサンとベイリーは親友のように過ごすが、寿命を迎えたことでベイリーはイーサンと別れることに。だが、イーサンの幸福を願うベイリーは雌のシェパードのエリーなど、50年間で3度の生まれ変わりを果たしながら、イーサンと再会しようとするが……。

WOWOWから引用

【映画「僕のワンダフル・ライフ」の感想(ネタバレ)】 

 

 

W・B・キャメロンのベストセラー小説を「サイダーハウスルール」「HACHI 約束の犬」のラッセハルストレム監督が映画化した犬映画。

 

泣ける作品が多いラッセハルストレム監督作品を見つけたので見てみた。

 

今作も数年前の「HACHI 約束の犬」に続いて、犬が主役の映画だったので、号泣必死かと思って見始めたのだが、期待とは違って中身はかなり微妙。

 

ストーリー自体は、ある家族に助けられた犬が、生まれ変わりを何度も経験しつつ、再び50年後、その飼い主家族の元に別の犬としてたどり着き、再会するという感動話。

 

話の構成としては、泣ける王道設定の”再会”がテーマではあるのだが、どうも共感しずらい演出が施されていて、気持ちがすっと入っていかない。

 

その原因は、犬にアテレコしてて、気持ちを勝手にしゃべらせてしまっていることと、生まれ変わり(輪廻転生)というファンタジー要素を入れてしまっていること。この2点。

 

まず、犬にアテレコだが、なんで犬の気持ちを人間(俳優)にしゃべらせてる?という問いが、常に気になってしまう。

 

これが今の犬の気持ちだみたいに、堂々とアテレコしてるのだが、果たして本当にそうなのか?がかなり微妙なのだ。

 

なぜなら、犬はただそういう演技(しぐさ)をしてるだけで、別にそんな風に思っているかどうかなんて、誰にもわからず、人間が勝手にそのように解釈して言葉で判断してるだけだから。どう見ても過剰演出なのだ。

 

ある部分ではそうかもしれないが、ある部分では全くそうではないだろうという、明確に間違ってる可能性があるのに、一連の物語にしたいために強引にセリフで犬の気持ちを誘導している。

 

犬のしぐさ(演技)を見て、勝手に視聴者(人間)が、人間だったら、この状況(しぐさ)は、悲しそうだとか楽しそうだとかを、その姿を見ておのおのが感じとって、それに任せてるのなら良いのだが、犬自身が人間のように言葉を話して、きっちり気持ちをしゃべるようになってくると、話は、違ってくるし、何と言ってもただただ興ざめしてしまう。

 

犬の気持ちというか、セリフがただただ邪魔なのだ。

 

もうソフトバンクの犬のCMと大して変わらない出来で、ほとんどコメディ。そもそも当たり前のように登場して、勝手に犬にセリフを当てている(俳優)お前は誰だ?という、疑問がずっと気になって仕方ない(笑)

 

どうしても、アテレコでやりたいなら、CGアニメ映画で作れよって思ってしまう。実写ではさすがに見てて無理がある。


そして、もうひとつ、気になるのが、生まれ変わりの設定だが、まず、この生まれ変わりの設定ってそんなに必要か?と思ってしまう。50年という長期スパンで犬と人間の関係を描きたいのはわかるが、ずっと人間のことを想っている犬というのは。人間の”犬はこうだ”という”美しい犬(純粋な犬)”という人間のエゴでしかない。

 

見ながら、原作者の犬に対するエゴがすごいなと感じるだけで、実際に犬の気持ちに立ってるかどうかはかなり微妙だ。

 

そもそも一回死んで、違う犬として生まれてきた時に、作品として、いきなり何が起きたのかわからず、物語に対する気持ちがどんどん離れていくのだ。

 

せっかく、今までみ重ねてきた、最初の家族と犬の関係が、ほとんどゼロにされてしまう。

 

結局しばらく見ていて、のちのち最初の飼い主と再会する流れかということがわかるが、そうなると、もう別の家族との関係なんてのは、そこに至る過程でのただのフリでしかなく、その過程に新たに感情が入る隙間がない。

 

どうせまた死んで違う家族のところに行くんだろうし。

 

ちなみに犬(ベイリー)が最初の家族のところに行く(戻る)ために、何らかの修行なり努力をして、再び、会えるようになる過程があれば、もう少し、この生まれ変わる犬(自我)に対して気持ちが、入るのだが、別にそういうわけでもない。

 

ただ、死んで生まれ変わったら、奇跡的に最初の飼い主の元彼女の子供が住む近所で生まれて、たまたまそこ繋がりで会いに行けただけ。

 

ほんとたまたま。一番大事なところにあんまり意味が見出せてない。

 

せめて、最初の飼い主の住所でも覚えていて、生まれ変わるたびに、そっちに向かって雨の中でも走っているとか、そういう生まれ変わりの設定関係なく、物語通して犬の愛が継続してる描写があればまた違うのだが、そういったことではない。

 

ただただ、覚えていて、たまたま最初の飼い主の元に奇跡的に戻れた。

 

それだけ。

 

 

評価 ★☆☆☆☆ (星1.5)

 

(まとめ:犬目線の話なのに、ほとんどが人間目線(解釈)で全然犬目線で描けてないハルストレム監督の失敗作。再会設定は良いが、見どころはそのラスト位で、序盤から途中はほとんど中身は無い。これなら「HACHI 約束の犬」をもう一回ちゃんと見た方が良い。同じ犬映画でも作品の完成度に天と地ほど差がある。これではさすがに泣けない。そもそも犬のエピソードがイライラするシーンばっかりで全然この犬に好感が持てないんだよね。この犬が上司との会食を邪魔したせいで、親父が無職になって、両親が離婚したような気すらあるしね。なんで犬映画なのに、犬の良さが出てないんだろうか。ヤフーレビューは星4.2など評価は高いが、自分には理解できない。)

 

 

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