映画「運命は踊る」の感想(ネタバレ)

  • 2020.02.09 Sunday
  • 18:21

■映画「運命は踊る」の感想(ネタバレ)


■監督:サミュエル・マオズ
■出演:リオル・アシュケナージ サラ・アドラー ヨナタン・シレイ シラ・ハース エデン・ガムリエル


【映画「運命は踊る」のあらすじ】

中東イスラエルの大都市テルアビブで暮らす、ミハエルとダフナ夫妻。ある日彼らは従軍中の息子のヨナタンが戦死したと知らされ、悲しみに打ちひしがれることに。ところが実はそれは誤報で、そのころヨナタンは、仲間の兵士たちとともに案外暇な戦地で退屈を持て余していた。息子が生きていると知ったミハエルは、ほっと安堵すると同時に激しい怒りに駆られ、ただちに息子を家に呼び戻すよう、軍の役人たちに要求するのだったが…。

WOWOWから引用

【映画「運命は踊る」の感想(ネタバレ)】 

 

 

映画デビュー作「レバノン」で第66回ヴェネチア国際映画祭金獅子賞したサミュエル・マオズ監督が、第二作にして第74回ヴェネチア国際映画祭で、再び審査員大賞など計3部門を受賞したという人間ドラマ。

 

番組情報にて、ヴェネチア映画祭の受賞作品ということで見てみた。

 

内容は、従軍していた息子の戦死を告げられたある家族の話。

 

いきなりネタバレになるが、息子の戦死報告は誤報で、息子の安否を心配して父親が呼び戻した行為によって、遠征先から車で帰る途中に崖から落ちて本当に亡くなってしまったという、皮肉?のような話になっている。

 

時間軸としては、いきなり戦死を告げられた家族(両親)の動揺と誤報を知らされての呼び戻し行為があり、次に、それ以前、または同時刻の遠征先で国境警備にあたる息子ら兵士たちの任務からある民間人誤射事件を経て、父親の指示で一時帰宅となり車に乗り込む。

 

次に、息子を失い深い悲しみに暮れる両親たちの日常があり、ラストに息子の車の落下事故という大まかに4つの章(3+1)で構成されている。

 

たしかに、物語は、悲しい話ではあるのだが、時間軸の見せ方としてこれが最適なのかと言われると微妙だ。

 

なぜか息子の死の真相は一時的に隠されたままになっているが、そこを謎にしておく必要はあったのかという部分で疑問が残る。

 

感情移入ということを重視すれば、普通に時間の流れとともに描いてくれた方が、物語としては、共感しやすくわかりやすいからだ。この構成になってることで、話の中身が掴みにくくなっているといえる。

 

しかし、この息子の事故映像をあえて最後に持ってきたというところにおおきな理由(意味)があると思われる。

 

また、すべての出来事が、ぶつ切りであまり関係ないように思われるが、全体としては、すべて繋がっているともいえる。あえてそこに思考を巡らせば。

 

っというのも、この作品は、やはりイスラエルだから、たぶんユダヤ教的な宗教観(信仰)が色濃く出てるので、その辺を理解していないと、なんだかよくわからない話で終わってしまうのだろうと思う。

 

個人的なこの映画の解釈としては、先祖代々引き継がれてきた貴重な聖書を父親が少年期にエロ本が欲しいだために盗み売りに出し、その後、代々子供へと引き継ぐ予定だったその大事な聖書の代わりとして、当時買った同じエロ本を取り寄せ息子に引き継がすという無神論さながらの悪行を父親が施していたという背景が大事で。※ここが胆

 

日本的な世界観なら別になんてことはない話だが、舞台はイスラエル。神への信仰という部分で考えると、宜しくない行為で、特にユダヤ教的な旧約聖書史観で考えれば(救いをテーマにしたキリスト教とは別)、不信仰な行為というのは、神からの直接的な罰の対象となっても仕方ない行為だと思われる。

 

それが実際に起きるかどうかは、別にして、考え方としては、神(創造主)がいることを前提とする世界観に生きているなら、なんらかの罰が下るだろうと、そういう流れが、この世界観というか作品の内にはじっと秘めている。

 

その罰というのが、息子の死という結果と思われる。

 

これをただの悲劇、偶然としてとらえるかは、その人の宗教観というか人生観によるが、この作品の中で、時々、らくだが象徴的に出てくるが、らくだを避けて崖に落ちたというのも、何か神からのサインがあってという気がしないでもない。

 

ちなみに、なぜその父親の罪によって、息子が死ななければならないのかというのも、聖書的な世界観では、本人に直接罰が下るというよりかは、より本人を苦しめるために、息子など、家族が犠牲になることがよくあるので、その影響だと思われる。

 

それか、エロ本を受け継いだのが息子だから、その流れで息子に行ったのか、…詳しくはわからない。

 

ただ、言えることは、この不幸は、ただの偶然でなく、何かしら理由があったということだろう。

 

すべての発端は、誤報だが、息子の行動を変えたのは、父親の行為によるもの、息子が生きてるということを、実際に見なければ、信じられないというのは、まさに聖書的な感覚でもある。

 

そして、神の御業というのは、こういう回りくどいことをするということを考えると、現代版、聖書のとあるエピソードと言えなくもない。

 

 

 

評価 ★★★☆☆ (星3.4)

 

(まとめ:宗教観によって評価が分かれるヴェネチア受賞作。なぜこんなに評価されてるのかは、謎だが、痛切でシリアスなドラマでありながら、エロ本がテーマになってるのは、どこかタブーに切り込んだようで、奥深くユニークな作品といえなくもない。映画を見てる時よりも、見終わって、シーンを深読みすることで結構味が出てくる作品。作品自体の説明が少ないので、誰か詳しい人のレビューを見たい。)

 

 

 

あなたがブルドーザーで私が車ね

 

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