映画「モニタリング」の感想(ネタバレ)

2020.02.11 Tuesday 洋画 サスペンス/ミステリー

■映画「モニタリング」の感想(ネタバレ)


■監督:ルート・マーダー
■出演:フリッツ・カール カタリーナ・ローレンツ フローリアン・タイヒトマイスター ニコラス・ヤロシュ ペトラ・モルツェ


【映画「モニタリング」のあらすじ】

近未来。市民たちはエリートの中産階級と、“眠りの城塞”と呼ばれる地域に住む低所得者層に分けられていた。中産階級は、民間だが特権を与えられた組織“ライフ・ガイダンス”に生活を一日中監視され、“最適(オプティマル)”でない行動を取ると再教育されるか、“眠りの城塞”に送られる運命だった。金融マンのアレクサンダーは妻や息子と豪邸で暮らす中産階級だが、あるきっかけから“ライフ・ガイダンス”にマークされ……。

WOWOWから引用

【映画「モニタリング」の感想(ネタバレ)】 

 

 

オーストリア産のSFサスペンス。

 

タイトルに惹かれて見てみた。

 

モニタリングというタイトルからもわかるが、私生活まで監視する機関によって、急に不適格(最適でない)と評価されてしまったある金融マンの夫を見舞う恐怖を描いた話。

 

この作品、ほぼほぼ映像とおどろおどろしい音楽で世界観を構築、主導していて、細かい説明はほとんどない。

 

個人的には、セリフや説明が多い作品よりかは、好感が持てる作りで、緊張感もしっかり保たれていて、それだけで全然見れてしまうのだが、最後までその世界観が続くが、ラストが非常に惜しい。

 

ネタバレになるが、人々の私生活まで監視する”ライフ・ガイダンス”という組織に目をつけられた主人公は、組織の再構築カリキュラムに従いつつも、自ら組織の謎を追求しようと監視企業の本社に侵入したり奮闘していくのだが、そこで明らかになるのが、監視対象の精神世界(願望や不安)をも先回りして本人主演で映画のような作品を制作するほど(本人にそれを見せるため?)、精神(内面)までも監視しているほどの企業であった。

 

この作品の世界というは、暴力的に人々を支配するというものではなく(あまりにもひどければ暴力での抑止もあるだろうが)、とにかく常に監視と、隔離によって、平和な世界を構築しており、一度行動が最適でないとわかると、細かい作業をさせたり、あるステップを踏ませつつ、人々をふるいにかけていた。

 

カリキュラムを受けつつもそこでも最適でないとわかると、段階を踏んで、結局、最下層地域に落とされる。中産階級の人間はなんとしても落とされないように藻掻くが、一度決まった決定は覆されることはなく、人によっては、落ちることを嫌がり、自殺してしまうものも出てくる。

 

この最下層地域が劣悪な環境かというとそうでもないが、常に警備員がそのブロック内をうろうろしていて、そこで暮らす人々に覇気や笑顔は一切無く、大幅に自由を制限された不自由世界になっている。中産階級が暮らす世界は、それに比べれば庭でサッカーが出来たり自由があるが、ただ家の中で姿勢が悪いというのも監視対象となるほど、家の中にも不自由がある。

 

この世界の監視の恐ろしさは、実は、家族(妻)までも、”ライフ・ガイダンス”の監視員の任務を担っていて、お互いがお互いの行動を監視させられているということだろう。(共産党の世界かな) 夫(主人公)は、そのことを知らなかった。

 

また、個人教材となっているオリジナルの洗脳ビデオの内容からもわかるが、人の不安や猜疑心を煽ることに非常に長けている。

 

例えば、主人公の家族は、夫婦と子供の三人家族だが、新たに生まれたばかりの赤ちゃんが出来たときに、両親が寝てる隙に長男が故意に赤ちゃんを窒息させ、そのことを母親にだけ告げると、母親は、死んだ赤ちゃんをキッチンまで抱えていき、キッチンのごみ箱に無造作に赤ちゃんを放り込む。そして、母親は、息子に良くやったねと言わんばかりとキスをする。

 

こんな映像を見せられた夫は、妻と子供に対しても、急に不信感が芽生える訳だが、とにかく、人の弱みや、不安を駆り立てるような、内面に対するアプローチによって、人々が精神的な安定や平静を感じさせないような仕組みが出来ている。

 

ちなみにラストが惜しいと思ったのは、何かさらに急展開する状況があるかと期待したが、再びいつもの生活に浸透していく夫の姿があり、最後まで見ても世界観にあまり変化がなかったことだ。

 

もちろん、いろいろあっても結局、監視世界をただただ受け入れたという部分で、オチとしては恐怖ではあるのだが、あまり見ていて、気持ちの良いラストではなかった。

 

ただ、唯一面白いシーンがあるとすれば、イライラをぶつけるだけにやる息子とのサッカーは、シュールで面白かった。何だかんだいっても、子供にボールを当てないように外して蹴ってる父親の演技は面白い。

 

こんな親父とのサッカーは、嫌だな。

 

 

評価 ★★★☆☆ (星3.2)

 

(まとめ:説明は少ないが、世界観の構築度は良く出来ている近未来サスペンス。ストレス発散とかそういう目的で見る映画ではないので、見る人を選ぶ映画です。一応、近未来の架空の話だが、共産党や大手IT企業がばっこするような世界になれば、世界中がこんな世界になりかねないだろう。っというか、ウイグルとかは、ほぼほぼこの世界に近いというかこれ以上か。そんな国のトップを国賓として招待してる場合じゃない。)

 

 

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2020.04.04 Saturday -

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