映画「スプリット」の感想(ネタバレ)

  • 2020.04.26 Sunday
  • 05:47

■映画「スプリット」の感想(ネタバレ)


■監督:M・ナイト・シャマラン
■出演:ジェームズ・マカヴォイ アニヤ・テイラー=ジョイ ベティ・バックリー ジェシカ・スーラ ヘイリー・ルー・リチャードソン


【映画「スプリット」のあらすじ】

過去の痛ましい事件を経て周囲に対して心を閉ざすようになった女子高校生ケイシーだが、親友クレアの誕生日パーティーの日、クレアやもうひとりの級友マルシアといたところ、謎の男に誘拐されてしまう。3人が目覚めた場所は殺風景な部屋。そこに現われた男ケビンはDID(解離性同一性障害)で、23もの人格を持ち、それぞれの人格に移り変わり続ける。ケビンを担当する女性医師フレッチャーは彼を警戒し続けてきたのだが……。

WOWOWから引用

【映画「スプリット」の感想(ネタバレ)】

 

 

「シックスセンス」のM・ナイト・シャマラン監督が「アンブレイカブル」に続いて描いたスリラー。

 

M・ナイト・シャマラン監督作品を見つけたので見てみた。

 

内容は、多重人格の犯人に拉致されてしまった女子高生の話ということで、なかなか興味設定ではあるのだが、後半での衝撃的な展開とは別にやや中盤は退屈さが漂う。

 

その原因については、多重人格という主テーマに対して、女子高生を拉致するという部分の関連性が(一応後半に動機は解明されど)、あまり設定として面白い方に機能していないように思う。もっと他に良い設定があるんじゃないのか。

 

そもそもの問題として、犯人は女子高生を拉致してきたのはいいが、最初こそ暴行しようとするが(単純な目的だった?)、それ以降は、何をする訳でもなく、ただ監禁してるだけで、率先して危害を加えることも無い。

 

また目的も不明のまま。

 

この拉致してる目的が提示されないまま、犯人に対しては、新たな疑問となる、多重人格症状が徐々に出始めるが、人を拉致するような奴は多少頭がおかしい(常人ではない)のは前提な訳で、犯人が実は多重人格だったとわかっても、変態に拉致されたことに変わりなく、だからなんなんだ?という位にしかならない。

 

ここで必要なのは、拉致されたことによるわかりやすい恐怖や危機感とその目的の提示だろう。

 

わかりやすく言えば、最初の段階で一人女子校生が殺されてしまうか、危害を加えられ死にそうになってる位の方が、それ以降の他の女子高生たち(視聴者)に感じる、ストーリーとしての緊迫感が全然変わってくる。

 

おしっこ出しちゃえではないのだ。※おしっこで強姦を撃退できちゃうってしょうも無さすぎるだろ(笑)

 

この将来的な危機感の提示がない弱いなか、ただ二重人格と言われても、あまり響いてこない。

 

しかも、監禁されてるのに、時間という経過概念があまり重要視されていないのも緊張感が弱い原因だろう。

 

監禁もどうも長期スパンだし(笑) それはダレてくるわ。

 

そして、一番は目的が提示されてないことによって(例えば身代金など)、被害者(女子校生)にとっても、また捜索してるであろう警察(外部)の方でも、犯人との設定が得られないので、時間を浪費してるだけで、特に何も率先してやりようがないということ。

 

ただ、出来ることは、女子高生たちは、その場(監禁場所)から普通に物理的に犯人のスキをついて、逃げることのみ。

 

これしかやることがない。ものすごく普通。アナログ活動。ここには何も新しさが無い。

 

しかし、残念なことに女子高生たちが、監禁場所から自力で逃げれるというストーリーは最初から用意されていない。

 

なぜなら、この作品でやりたいことは、多重人格設定による犯人が豹変する恐怖。これありき。

 

女子校生には、ずっと居てもらわなければならない。これが最初から前提なのだ。

 

女子校生は逃げてもいいが、最終的には、捕まってくれないと意味がない。なので作品を俯瞰で見ると、女子高生が途中で逃げる作業と言うのは、ただ泳がせてるだけの扱い。フリです。

 

その割に、犯人にスキは多く、もっと三人でうまいことやれば、普通に犯人を撃退できるんじゃないかとすら思うほど、ユルユル。

 

女子校生側のチームプレイもなってないし。

 

この辺が、シーンにイマイチ緊張感が出てこないところだろう。

 

結局、やることもないので、二重人格設定のストーリーがじわじわ進んでる間、ずっと視聴者は、話が行きつくのをただじっと待ってるしかないのだ。

 

「今、何待ちですか?」

 

「犯人の豹変待ちです」

 

「そうですか…、このスタジオ収録長いですね」

 

これなら、普通に捕まえてきて、すぐバラバラにして殺そうとする連続殺人犯の方がよっぽど怖い。

 

 

評価 ★★★☆☆ (星3つ)

 

(まとめ:多重人格設定からの跳躍発想は面白いが待ちがやたら長いシャマラン監督作。ストーリーの持っていき方に難はあるが、個人的にオチは、それほど悪くはない。虐待されてたことで逆に助かるという皮肉も。過去作の「アンブレイカブル」を見てるか見ていないかで、ラストの評価も変わってくるだろう。個人的には続編となる「ミスターガラス」は、結構気になってるので、すぐにでも見ようと思う。この作品、犯人の多重人格演技が、モノマネタレントがいろんなモノマネを披露してくれてると思ってしまう、もう恐怖は感じられないですね。俳優の演技は上手いんだけど、子供の役やったあとに、シリアスの役やるのは見てて無理がある。幾ら取り繕ってても、さっきのお前、めちゃくちゃはしゃいでたぞって、どうしても言いたくなっちゃう。)

 

 

人は痛みを通してのみ

 

己の偉大さに達する

 

-?

 

苦しんだことのない者は

 

その存在に価値は無い

 

-?

 

 

奴らはただ”寝ている”

 

-?

 

>>スプリット 【Blu-ray】

 

 

 

 

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