WOWOWドラマ「有村架純の撮休」(全8話)の感想(ネタバレ)

  • 2020.05.21 Thursday
  • 07:09

■WOWOWドラマ「有村架純の撮休」(全8話)の感想(ネタバレ)

 


■監督:是枝裕和 ほか
■出演者:有村架純 風吹ジュン 満島真之介 金田明夫 ほか


【WOWOWドラマ「有村架純の撮休」のあらすじ】

突然の撮休、有村架純は久々に帰省することにした。架純は駅まで迎えに来た母・由美子(風吹ジュン)とともに実家へと向かう。夕食のロール白菜を作りながら母子でたわいもない会話をしていると、そこに架純とは面識のない男・誠(満島真之介)が訪れる。架純の父の仏前で手を合わせる誠と、誠に親しげに自転車の修理を頼む由美子。由美子の誘いで3人は夕食をともにすることに……。

WOWOWから引用

【WOWOWドラマ「有村架純の撮休」(全8話)の感想(ネタバレ)】

 

有村架純の架空の休日を描いたWOWOWのオリジナルドラマ。

 

有村架純本人が本人役として主演したドラマがやってたので見てみた。

 

内容は、全8話で「万引き家族」の是枝裕和監督ほか多数のクリエーターが参加して、1話完結の妄想オムニバスドラマとなっている。

 

全8話のタイトルはこんな感じ。

 

#1 ただいまの後に

#2 女ともだち
#3 人間ドック

#4 死ぬほど寝てやろう
#5 ふた
#6 好きだから不安
#7 母になる(仮)

#8 バッティングセンターで待ちわびるのは

 

以下、それぞれのエピソードに軽く触れつつ感想を書くが、こういう本人が本人役として出演する妄想ドラマというジャンルは、感想や評価が難しい。

 

結局は、単純にエピソードが面白いか面白くないかの好みになるのだが、ただ全8話をすべて見た時に、内容の面白い面白くないは別に、製作者のやりたい意図や狙いがわかるものに関しては一応ドラマ化する意味はあったと思うが、中には、その話をあえて有村架純を本人役にしてストーリーにする意味はあるか?と問いたくなるような話も混ざっている。

 

それが”#1”だ。

 

ストーリーは、久々に有村架純が母親が一人で住む関西の実家に帰ってきてという話ではあるが、蓋を開けてみたら、父親がすでに亡くなっていたり、また父親の方の子供(有村架純とは血のつながっていない義理の兄)が訪ねて来たりと、かなり複雑な家庭事情が明らかになっていく。

 

ちなみに最初に断っておくと、この話というのは、架空の話(フィクション)です。

 

この「有村架純の撮休」のドラマコンセプトは、有村架純本人が過ごす架空の休日(約8日分)を描くというもので、ストーリーは、脚本家、または監督が考えた妄想(脚本)になっています。有村架純のアドリブもあると思うけど。

 

他のストーリーと比べればわかりますが、他の物語は、現実と架空(遊び)の境目が明確にありますし、誰もがこれは架空の話だなと前提がわかった上で、それなりにその状況を楽しむことが出来ます。

 

しかし、この#1に限って言うと、どこからが現実でどこから架空なのかがよくわかりません。事実の確認のしようがないからです。

 

制作者は、そこの境いが曖昧なところが、狙いなのかもしれませんが、視聴者にとってはただただいい迷惑なだけです。

 

特に家族の話なんてのは、有村架純本人や関係者にしか詳細はわからないわけです。

 

すでに有村架純の父親が死んでるのかどうかも実際のところわかりません。

 

でもドラマの中では、死んでいます。

 

有村架純本人役として描くことにおいて、彼女の家庭環境の話などは、かなりデリケートな問題だと思います。

 

特に家族の死を描くのであればなおさら。

 

例えば、バラエティ番組とかなんでも良いですが、有村架純の両親がタレント並みにテレビに出演したりしていて、誰もが彼女の両親が健在だと周知されてる状況であれば、父親が亡くなってる設定と言うのは、ある種コメディとして、明確にそれ以降は、架空の話として物語を理解(許容)できます。

 

しかし、どれだけの人が有村架純の実際の家庭環境(事情)を知ってるのでしょうか。

 

この#1のドラマ、有村架純の父親が亡くなってる設定が出てきた時点で、誰もがそこで一度気持ちがフリーズするでしょう。

 

本当に父親が亡くなってるのであれば、有村架純に対して、少なからずお悔やみの気持ちが出てきます。

 

これが通常のドラマなら、特別深い感情は出ないですが、一応本人役として描いてる話で、ずっと事実ベースのように演出されているため、そういう気持ちになります。

 

でも実際はどこからどこまでかはわからないが、架空の話なのです。

 

言ってみれば、ものすごいデリカシーの無い、嘘つきのドラマです。

 

もし仮に、このシーンを見て、有村架純に対して、少なからずお悔やみの気持ちを持ったという人は、今後、有村架純の父親が生きていることを知った際に、何か気持ちを踏みにじられたと感じることでしょう。

 

あのドラマの内容は嘘だったんだと。ひどい嘘だなと。

 

ちなみに本当に死んでることが事実だとするなら、こんな事実かどうかよくわからない使われ方で家族の死を描かれるというのも、あまり気分が良いものではないです。

 

有村架純本人が了承したのかもしれませんが、実際のところは、何もわかりません。

 

結局、この#1ってのは、シリアスに描くことで現実との境いを曖昧にすることには成功していますが、その製作者のエゴによって、いろいろな人を必要以上に傷つけています。

 

とにかくデリカシーが感じられない話です。

 

デリカシーが無い自分が言うから相当デリカシーが無いです(笑)

 

そもそもつかなくていい嘘をいろいろと付いていますし。

 

どこまでが嘘かどうかもはっきりと言わないですし。

 

これは、何か妄想ドラマ(架空のドラマ)という逃げ口実を理由に、無責任極まりない内容です。

 

結局、この#1を見終わって思うのは、ただモヤモヤしただけ。

 

何もそこに面白みはありません。

 

この#1のドラマの脚本を書いた脚本家(ひがさくら)が、ツイッターで”離れて暮らす間に生まれた小さな齟齬、互いに抱える縺れに触れる母娘のお話です。”とこのドラマの内容をツイートしてる。

 

でも、誰もがこう思ってると思う。

 

有村架純本人主演の妄想ドラマでそんなところに興味はないですと(笑)

 

そういう話は、別に有村架純が本人役の時に描く物語ではないです。

 

目線がぶれるだけなんで。

 

人間模様は人間模様だけのドラマでちゃんと描くべきで、本人役で目線が最初から散ってるところで描く話ではないでしょう。

 

誰がこのエピソードをあえてここに選んだのか知りませんが、とにかく気分が悪いです。

 

誰もが、物語に対して事実なら事実として、受け入れたいし、架空の話なら架空の話として楽しみたいと思っている。

 

事実でもなければ架空でもないという話というのは、ただただ不親切なだけです。

 

もし仮に現実と架空の曖昧さを主として描くとするなら、芸能人の本人の家庭環境や人の死など特にデリケートな話題には触れずに、当たり障りない別の部分を軸にして、描くべきでしょう。

 

ちなみにこの#1のドラマの一番ダメなところは、結局、最後まで見て思うのが、「だから何?」という問いかけにしかならず、何も話が解決してないところでしょう。

 

このドラマの問題は、どこまでが事実なのかという一点のみで、いくら義理の兄との関係がどうとか母親との関係がどうとか言われても、誰もそこを求めてない。

 

だって、事実がどこまでか、わからないことには、それ以上に膨らんでる話に対して、重要性を感じられないから。

 

 

 

評価 ★★★☆☆ (星3つ)

 

(まとめ:”#1”を除けば、それなりに有村架純の架空の休日を楽しめるオムニバスドラマ。他のストーリーと比べてみればわかるが、誰も有村架純を本人役として”#1”みたいな話は求めてないでしょう。もし人間ドラマとしても見せたいのであれば、#7 の方が意図がわかりやすいし、そっちの方が良く出来ている。様々なエピソードがある中、この”#1”だけが本人役でドラマ化した必要性を全く感じない。#2は、有村架純が飲み会に来たらこんな感じという妄想だろうし、#3 は人間ドックに行ったらこんな感じ、#4は、夢で遊ぶ脚本家自身の遊び心を有村架純に重ね合わせた感じだろうし、#5も、ビンのフタが開かないというだけで引っ張るお笑いのネタみたいな話で、意図はわかる。#6は、彼氏目線での有村架純と付き合ったらこんな感じという妄想をコントチックにしてる。#7は、 近所の子供の世話をしてて、母性に目覚める真面目路線の人間ドラマ。#8もバッティングセンターという場所を使ったコント的なネタ。それぞれ、有村架純を妄想するという部分では、その意図(狙い)に理解ができるが、#1に関しては、実家に帰って母親との絡みはわかるが、知らない義理の兄が出てきてからのやりとりを見せられたところで???。#1は母親との絡みだけで、すべてのストーリーを完結させるべきで、父親が死んでたり、義理の兄の存在など、視聴者がわからない有村架純情報を持ってきて、そこで遊ぶのは、ただ邪魔になってるだけでいらないでしょう。)

 

 

 

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