映画「見えない目撃者(2015)」の感想(ネタバレ)

  • 2020.06.10 Wednesday
  • 07:22

■映画「見えない目撃者(2015)」の感想(ネタバレ)


■監督:アン・サンフン
■出演:ヤン・ミー ルハン ワン・ジンチュン リウ・ルイリン チュウ・ヤーウェン


【映画「見えない目撃者(2015)」のあらすじ】

警察官候補生だったが、事故で弟の命と自身の視力を失い、将来の夢も断たれたシャオシン。ある日、乗っていたタクシーがひき逃げ事故を起こし、彼女は路上に置き去りにされる。警察に駆け込んだシャオシンだが、目が見えない彼女の証言を信じる者はいない。だが、この事件と世間をにぎわす女子大生失踪事件の関連性が浮かび上がり、警察は目撃証言に懸賞金を付ける。その矢先、リン・チョンという青年が目撃者を名乗り出るが……。

WOWOWから引用

【映画「見えない目撃者(2015)」の感想(ネタバレ)】

 

 

元EXOのルハンが出演した中国韓国合作のサスペンス。

 

吉岡里帆が主演した日本版リメイクの初放送に合わせ、中国のリメイク版が同時に放送してたので見てみた。※2011年の「ブラインド」という韓国映画が原作らしい。

 

内容は、過去のある事故によって視覚障害となってしまったヒロインが連続女性失踪事件の犯人から狙われるという話。

 

この作品、サスペンスとしては、視覚障害というハンディのあるヒロインを主役にしたことで、犯人とのやりとりにそれなりにハラハラドキドキはあるのだが、基盤となるストーリーや設定(背景)に雑だなと感じる、共感できない部分がある。

 

それが、始めに弟を交通事故で死なせてしまうという冒頭のエピソード。

 

バンド活動をする(音楽)が好きな弟のライブに警察官であるヒロイン(姉)が、遊んでないでちゃんと働け的な感じで、練習中にスタジオから強引に弟を連れ出して、車に手錠で繋ぐが、それを嫌がった弟が姉の運転を邪魔したことで、交通事故に遭い、手錠に繋がれた弟は一人車から脱出できずに亡くなってしまう。

 

これがヒロインの背景となって、話は数年後から再び始まるが、この過去の事故によって視覚障害とさらに弟の死の責任を背負って生きるという悲哀なヒロイン像が出来ているのだが、このエピソードもう少しなんとかならなかったのかと思う。

 

バンド練習中に車と手錠までして弟を連れ出す姉(ヒロイン)の強引さ、それに腹を立てて運転中なのに邪魔する弟の危険極まりない行動。

 

これのどちらの行動にもまるで共感ができないのだ。

 

そもそも弟に手錠する必要もないし、弟が姉の運転を強引に邪魔する必要もないと思う。普通に車で走ってたら、飲酒運転のトラックにでも横から激突させられたとかで十分話は成り立つのだ。交通事故に遭って弟が不幸にも死んでしまうのが目的なだけの話で。

 

この過剰なエピソードのせいで、この姉弟に対して、感情が入っていかない。視覚障害になったのも、弟が死んだのも、結局、二人の自業自得的な要素が強くなってしまった。勝手に車で走って事故ってただけなので。

 

ちなみに、この過剰設定は、のちのち犯人の背景(付け狙う動機)とシンクロしていくために存在していたことがわかるが、そこの部分とヒロインや姉弟への共感とどっちが大事だったかと考えると、断然ヒロインへの共感を取った方が良いでしょう。

 

何せ、この変なエピソードのせいで、ヒロイン目線に気持ちがなかなか入っていかないからだ。

 

ちなみに、こういう単純な雑さがあるからか、他にも細かい部分で気になるところが結構ある。

 

まず、バンド活動をしていた弟についてだが、彼が亡くなった後、当時彼が歌っていた曲が結構売れたのか、若者なら誰もが知ってるような曲になって、数年後には追悼コンサートが開かれることになるのだが、弟のバンド練習中に姉が連れ出していた冒頭のシーン、一向に目が出てなく音楽の才能も何もないバンド(弟)だと思ってたら、その時点で、すでにCDデビューしてる位結構なレベルにあったのだ。

 

じゃないと、数年後に死んだとしても、あの大きさの追悼コンサートなど開かれないだろう。

 

このことがのちのちわかった時、この姉(ヒロイン)に対する好感度がどんどん離れていく。

 

弟がまるでダメ過ぎて心配してた結果、あの事故ならまだ僅かにあるが、弟なりに結構頑張っていたのに、それすらも見ずに、ただ頭ごなしに否定してただけで、ほぼほぼ、弟の事なんて彼女は何も考えてなかったのだ。

 

家族のことで(実際は本当の姉弟ではなかったらしいが)個人的事情はわかるが、せめて弟を応援してる設定にしといてくれないと、弟の音楽を否定しておきながら、挙句、死に追いやった張本人として、それを背負って生きている、そういう背景の人間が主役では、なかなか共感はできないだろう。

 

始めからヒロインに与えられてる共感のハードルが高過ぎなのだ。

 

しかも、しなくても良いのに、自らハードルを高く設定し過ぎて、自分で乗り越えられず、コケているというひどさでもある。

 

ちなみに、感情移入ができないという部分で、この作品とはやっぱり合わないと思ってしまったのが、最後のシーン。

 

犯人と最後に対峙した際、ヒロインは、弟が大事にしていたであろう、ウクレレ(楽器)を使って、それで殴って犯人を倒すのだ。

 

この最後のシーンを見た時に、なんて弟に対しても音楽に対しても、敬意が無い作品なんだと思った(笑)

 

制作サイドとしては、弟の音楽の思いを一緒にぶつけるという表現(解釈)なのかもしれないが、日本人としては、そういうことなのか?と疑問が出てしまう。大事なものだからこそ、それを使ってぶん殴る。

 

なぜ?

 

せめてゴルフ好きだったので、弟愛用のドライバーで殴るとかならまだわかるけどね。

 

ウクレレは、用途が全然違うから(笑)

 

楽器を作ってる人にも申し訳ない。

 

ウクレレは、もともと人を殴るために作ってない。

 

 

評価 ★★☆☆☆ (星2つ)

 

(まとめ:視覚障害者目線のアクションは良く出来てる部分もあるが、物語の基盤が大分ズレてた中韓合作サスペンス。こういう人種間の文化や感覚の違いを見せられると、地球人という一つの纏まりで語ろうとするのは、到底無理だなと思う。同じアジア人ですらこれですから。欧米人はよりわからない。ウクレレで殴れる文化は、もう日本ならコメディ。)

 

 

盲人が夜道で明かりを待つ理由を?

 

明るければ誰もぶつからずに済む

 

-?

 

 

車を拾うのは

 

天国に行くより難しいの

 

-?

 

 

 

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