映画「三度目の殺人」の感想(ネタバレ)

  • 2020.09.06 Sunday
  • 17:42

■映画「三度目の殺人」の感想(ネタバレ)


■監督:是枝裕和
■出演:福山雅治 役所広司 広瀬すず 斉藤由貴 吉田鋼太郎 橋爪功


【映画「三度目の殺人」のあらすじ】

小さな町工場の社長が殺され、死体が焼かれるという事件が発生。工場を解雇された元従業員で殺人の前科がある三隅が逮捕されて、自分がやったと犯行を自供。このままでは死刑がほぼ確実と見られていた。すっかりサジを投げた同僚に代わって三隅の弁護を担当することになったエリート弁護士の重盛は、判決をなんとか無期懲役に持ち込もうと懸命に奔走するが、三隅の供述が会うたびに変化して、とんだ迷宮にさまよい込むことに……。

WOWOWから引用


【映画「三度目の殺人」の感想(ネタバレ)】

 

 

第41回日本アカデミー賞で、最優秀作品賞など主要6部門を受賞した「万引き家族」の是枝裕和が監督し、福山雅治、役所広司が共演した法廷サスペンス。

 

福山雅治が出てたので見てみた。

 

ちなみに同じ是枝裕和監督の話題作「万引き家族」も過去に見たのだが、エンタメ的にも吸引力がイマイチで面白い作品でもなかったので、途中でやめました。やはり、テーマはいいとして、最低限主人公への共感は大事ですね。

 

さて、この「三度目の殺人」だが、こちらは、二転三転するストーリーに加え、死刑や人間の罪についてなど、哲学的な要素も多く含んでいて、なかなか面白い。

 

ネタバレ的に結論から言うと、裁判では事件の真実を追求する姿勢は一切なく、犯人の自供や証拠を基に検察が作る(想像する)事件のシナリオが最もらしく事実とされ(それが真実かどうかは関係ない)、それによって、そこに当てはまる犯人らしき人(被疑者)が裁かれているという実態がある。

 

この物語の中で、犯人(被疑者)の供述がころころ変わっていくのに、有罪という最終結論は一切変わらないというところに、裁判(司法)の闇が見える。ご承知の通り、日本の検察が起訴した場合の有罪率は99%という異常ぶりに加え、裁判所と検察というのは、同じ法務省の管轄である。

 

これに加え、弁護士側についても、犯人(被疑者)の供述から想像する、自分にとって理想と思う被疑者の可哀想なシナリオ(実はこんな人であろう)を想像し、弁護に反映する。やってることは検察と同じシナリオ作り。

 

結局、誰も真実(事実)そのものには興味があろうがなかろうが、当たり前のように自分の主観が入ったシナリオを作り出し、常人が考える被疑者の動機をそこに当てはめ、それが真実であろうと信じている。

 

決して、犯罪者(被疑者)の心理がその時、どうであったのかまでは到底至らない。

 

この供述がコロコロ変わる被疑者がただの器でしかないと言う理由(意味)は、そういうことなのだろう。

 

なんらかの感情(動機)が基になって犯罪というものは起こるという前提で、犯罪を皆捉えるが、そもそも動機という概念自体当てはまらない犯罪者がいる場合は想定されていない。

 

この作品での役所広司演じる被疑者の存在というのは、人の感情(心)を読める(操れる)という他と違う特技がある。

 

ここに意味があり、これによって、検察や弁護士が作り出そうとするシナリオを被疑者自身の手である程度、操作することが可能になっている。福山雅治演じる弁護士が、最終的にあるストーリーを信じさせられた時のように。

 

このすべての結末(死刑)すら、被疑者の思い通りの結果に誘導されていた。

 

 

評価 ★★★☆☆ (星3.5)

 

(まとめ:意外と考えさせられる福山雅治主演の法廷サスペンス。なんとなく、作品の意図を汲み取って想像して見たが、最後まで見た際の作品としての説明不足感は否めないだろう。視聴者に大分投げ過ぎの感はある。ちなみにシリアスな映画ではあるが、福山雅治と役所広司の面会所での信じる信じないの後半のやりとり(演技)は、大分話に無理があって面白い。”誠実さが無い嘘つきの言葉を、説得されてわかった信じるよ。はもうシュールコントだ。個人的にはこの被疑者とは真面目に関わるだけ無駄という結論に至る。)

 

 

 

 

殺すやつと殺さないやつとの間には

 

深い溝があるんだ

 

それを越えられるかどうかは

 

生まれた時に決まっている

 

-?

 

人間の意志とは関係なく

 

命は選別されてるんじゃないか

 

本人の意思とは関係ないところで

 

人は生まれて来たり

 

理不尽に命を奪われたりしてるってこと

 

-?

 

誰を裁くかは

 

誰が決めるんですか?

 

-?

 

 

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