映画「レスラー」の感想(ネタバレ)

2010.12.10 Friday 映画レビュー(★★★★★)作品

■映画「レスラー」の感想(ネタバレ)



■監督:ダーレン・アロノフスキー 
■出演者:ミッキー・ローク マリサ・トメイ

WOWOWで放送していたミッキローク主演の映画「レスラー」を鑑賞。

【映画「レスラー」の予告編】




【映画「レスラー」のあらすじ】

1980年代に人気を誇ったプロレスラー、ランディだが、今は体の老いをステロイド注射で凌ぎ、小さな地方興行に出場するのが関の山。トレーラーハウスに1人で住み、生活費はスーパーのバイトで稼ぐというしがない毎日のランディだが、孤独を癒そうと中年ストリッパーのキャシディや長らく疎遠だった娘ステファニーと交流を望む。ある日ステロイドの副作用で心臓発作を起こしたランディは、レスラー稼業からの引退を決心するが……。

※WOWOWから引用
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【映画「レスラー」の感想】

この映画で主演のミッキーロークがアカデミー主演男優賞にノミネートしていることでも話題になっていた作品ですが、個人的にこのレスラーのダメ男っぷりがツボに入る好きな内容で、ミッキーローク演じるランディのでかい背中に付きまとう、どうしようもない悲哀さが画面から溢れ泣けてくる。

一時期絶大な人気を得たプロレスラーのランディだが、それは過去の栄光で現在は老いぼれ、薬を打ってやっとのことでリングに立っている。しかし、かつての人気はなく、プロモーターからもらうギャラは、くしゃくしゃの札を数枚もらううだけ。

家に帰るが、一人で住んでいるトレーラーハウスの家賃も滞納しており、大家に鍵を掛けられ家に入れず、結局車の中で夜を明かす。翌朝、近所の子供達が寝ている彼の車を取り囲み、プロレス技を掛けてと名前を呼ばれ起こされる。ランディは善玉レスラーなので子供には絶大な人気があり、近所の子供達とも仲良く遊ぶのだが。

平日。プロレスだけの収入では、生活できないため、近くのスーパーにアルバイトに行く。特技を生かして品出しや搬入の仕事をするが、リングに立っていた時の華やかさはなく、トレードマークの長い金髪だけが、空しく輝いている。

スーパーの店長には仕事をもっと増やせないかと頼むが、試合があるため、週末はバイトは入れないランディにとって、良い返事はもらえず、そのまま仕事を後にする。

夜、近くのストリップバーへ行き、御馴染みの好きなストリッパーを探すと、彼女は若い客らに悪口を言われていた。ランディは黙っていれず助けに入る。「200ドルもらえたのに…」と愚痴をこぼすストリッパーもランディに助けてもらうと、満更でもない表情。ランディは、好きなストリーパーのサービスを受け、ひと時の癒しをもらう。

週末。試合の準備のため、美容院で金髪を染め直し、日焼けサロンで日焼けする。試合前の控え室では、仲間たちと挨拶を交わし、リングでは敵対する悪玉レスラーとも仲良く会話し、試合運びについて、お互いの技や流れをあれこれと確認し合う。用意していたカミソリを腕のテーピングに仕込ませると、試合に出る。

リングに立ち、相手に注目が集まる中、倒れた隙にテーピングの間から仕込んでおいたカミソリを取り出すと、自分の額にカミソリをつき立て流血を演じる。流血姿のランディを見た観客は興奮し、盛り上がる。

試合を終え、控え室に戻ると、トレーナーが出血したランディの治療を始める。血まみれになり、心身ともに傷ついているランディの姿が痛々しい。

あるとき、薬の副作用で控え室で倒れてしまい、そのまま意識を失う。目を覚ますと病院のベッドの上で、胸には心臓手術の痕があった。医者の話では、プロレスはもうできないと言われてしまう。

そんな訳はないと、トレーニングを始めるが、途中で息があがり、倒れそうになる。

本当にプロレスが出来ないと感じたランディは、絶縁状態になっていた娘のことを思い出し、会いに行くが、困った時だけ会いにくるなと言われてしまう…。

プロレスはもうできないと知り、お金を稼ぐためこれまで断っていた週末にもバイトを入れるようになる。週末の仕事は、肉やサラダを計り客に出すという接客の仕事だった。

娘の気を引くためプレゼントをしようと思うが、何をプレゼントして良いかわからず、ストリッパーの友人に相談し、一緒に選ぶのを手伝ってもらう。買い物を終えると、一杯だけと彼女をバーに誘うが、良い雰囲気になるも、お客とは線を引きたいと一方的に言われ、帰られてしまう。

傷つきながらも選んだプレゼントを持って、娘に会うと、「お前に嫌われたくないんだ」と正直に話すと娘との関係は幾分改善される。また、どこかに行こうと娘と約束して別れるが、約束の当日、前日に飲んで遊んですっかり忘れてしまう。

ようやく思い出した時には、すでに約束の時間は過ぎていた。娘の家を訪れるが、何時間も一人で待っていたという娘は傷ついて怒り、これまでのこともあり、「もう一生会いたくない」と修復できない関係になってしまう。

スーパーでのバイト中、多い少ないとグラム数を気にする老人にイライラしながらも、キレずに続けていたが、マナーの悪いファンにランディだと見つかり集中力を無くす。たまたま肉を切る機械に指を入れていたところ、機械に巻き込んでしまい血が流れ出す。

痛みとイライラで切れたランディは、仕事もなかばで悪態をついてそのまま仕事を飛び出し辞めてしまう。

すべてを失ったランディは、プロレスを出来ない体にムチを打って、過去のライバルとのリベンジマッチに参加することを決意する。当日、満員のファンが会場を埋め尽くす中、ランディは現れ、ファンに向けてマイクパフォーマンスする。

「大切なものをすべて失うかもしれない

”お前は終わりだ”と言われた、

だが俺に辞めろと言えるのは、

ここにいるファンだけだ」

■Bruce Springsteen - The Wrestler



評価 ★★★★★ (星5つ)

(レスラーという特殊な職業の舞台裏がわかる映画。ミッキーローク(ランディ)の背中越しに追っていくカメラがドキュメンタリーっぽく、リングに上がるときの華やかな場面と、ストリップバーに行ったり、アルバイトをしている時の一人の人間としての行動が対照的で悲しい。体が大きいためどこにいってもプロレスラーということはまるわかりで、スーパーで働いているのをファンに知られてしまうなどは屈辱的だ。かつてのライバルレスラーは事業を持ち成功しているなか、ただプロレスに拘って生活していたランディは、人並み以下の生活を続けている。ただ一人の娘には、もう一生会いたくないと言われ、好きな女には、客との関係だと言われる。プロレスを続けたいが、心臓は、悲鳴を上げている。そんななか、自分の試合を待つファンは会場を埋め尽くしているのを見て、自分の居場所に気づく。どんなに落ちぶれても夢を追い続け、好きなことをやり続ける男の美学が素晴らしい。エンドロールで流れるブルーススプリングスティーンの歌も歌詞が良く、映画に花を添える。)

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2018.10.22 Monday -

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