映画「エレジー」の感想(ネタバレ)

2010.12.20 Monday 映画レビュー(★★★★★)作品

■映画「エレジー」の感想(ネタバレ)



■監督:イザベル・コヘット
■出演者:ペネロペ・クルス ベン・キングスレー パトリシア・クラークソン デニス・ホッパー
ピーター・サースガード デボラ・ハリー

WOWOWで放送していたペネロペクルス出演の映画「エレジー」を鑑賞。

【映画「エレジー」のあらすじ】

快楽主義的な人生哲学を広く世間に喧伝すると共に、自らもそれを貫きながら今日まで生きてきた初老の大学教授、デヴィッド。美しい教え子の女学生コンスエラに心惹かれた彼は、ある晩、彼女と一夜を共にする。お互いに30歳も年が離れ、最初から割り切った関係でいたはずのデヴィッドだったが、年甲斐もなくコンスエラの美しさにすっかり心奪われ、彼女との関係を深めていく。だがそんなある日、彼女に不意に去られてしまい……。

※WOWOWから引用
---

【映画「エレジー」の感想】

快楽(肉体的)と恋愛(感情)を分けて考えていた理性派の初老の男が、魅力的で美しい教え子に出会い、一夜を共にするが、それ以降も彼女に惹かれ別れを告げられないまま、ズルズルと関係を引きずり、真実の愛に出会い、苦悩する男の姿が描かれる。

同じ本でも、読む人の生い立ちや経験によって受け取り方は異なる。例えば今読んで感じることと、10年後のあなたが読んで感じることは全く異なる。

最初の講義で男が語る哲学が、この物語の伏線になっている。

この物語も、男が出会う一人の女性コンスエラ(本)という点では同じだが、2年後にその彼女に会うと、過去とはまた違った決断を下している。女性もまた同じで、今まで重要だと思っていたことも、それより大きな出来事が彼女を襲うと、その判断の無意味さに気づき、本質を求め過去と違う決断を下している。

絵画を所有するコレクターは、絵画を所有しているつもりになっているが、実は絵画の方がコレクターを所有している。大抵、コレクターの方が先に死に、絵画の方が長く残っている。

上記も本編のなかである作家の本に出てくる言葉だが、美しい年下の女性と付き合った初老の男が、30歳下の彼女を所有することに目覚め、年齢的コンプレックスから、嫉妬心や独占欲が出始め苦悩するが、実は、初老の男が彼女を所有しているのではなく、初老の男を彼女が所有しているという逆説的な考えがある。

その言葉を証明するように、30歳も上の初老の男の方が、彼女よりも年下に見えてくるというシーンがある。

クフ王のようにピラミッドを買うこと(作ること)もできるが、クフ王は先に死にピラミッドは今もずっと残っている。

評価 ★★★★★ (星5つ)

(この映画は、ラストに答えはないが、それまでの過程が深く繊細に描かれている。しっとりしていてかなり濃厚な映画。上記以外にも”美しい人(女性)は外見に惑わされ内面は見えない”など哲学的?な言葉も光る。美しい女性=ペネロペクルス(コンスエラ) を使っているが、これがその名に恥じず、素晴らしく嵌っている。ペネロペのヌードシーンもあるが、単純にエロさよりも、物語の演出に一役買っている。そしてこの映画は、彼女のパーティに行かない初老の男のだらしなさに共感し泣ける。)


エレジー デラックス版

にほんブログ村 映画ブログ 映画DVD・ビデオ鑑賞へ


JUGEMテーマ:恋愛映画 一般
 

スポンサーサイト

2018.10.22 Monday -

  • Check
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • -
  • -
  • 0
    • -
    • -

    コメント

    コメントする








    この記事のトラックバックURL

    WOWOWのおすすめ番組!    

    Search

    管理人の記憶に残るおすすめ作品

    Links