映画「天使の恋」と原作の携帯小説「天使の恋」はかなり違う!(ネタバレ満載)
2011.03.06 Sunday 邦画 ラブストーリー/恋愛モノ/青春
■映画「天使の恋」と原作の携帯小説「天使の恋」はかなり違う!(ネタバレ満載)

■監督:寒竹ゆり
■出演者:佐々木希 谷原章介 山本ひかる 酒井若菜 津田寛治 若村麻由美 大石参月 七菜香
WOWOWで放送していた佐々木希主演の映画「天使の恋」ですが、この映画を見てから主演の佐々木希に嵌りかけたので、さらに映画の雰囲気に浸ってみようと「天使の恋」の原作の携帯小説も読破してみました。
ちなみに携帯でも読めますが、ピコピコページをめくるのがめんどうな方や、パケット通信料を気にしながら読みたくない方は、書籍版が出ているのそちらでも読めます。

ちなみに原作の「天使の恋」を一通り読み終わって思うことですが、これは原作と映画は全くの別物に仕上がっていたようです。
「天使の恋」の映画化するにあたり、脚本の段階で原作にある余分なストーリーや設定がはしょられていて、良さそうな設定だけ取り出して使った感がありますし、また、佐々木希を主演に迎えるにあたり、原作にある韓国ドラマのような二人の出世にまつわるどんでん返しやドロドロした展開もかなり削ぎ落とされていて、佐々木希のイメージを崩さない程度の内容に収めているといえます。
■映画「天使の恋」と原作の相違点
1.映画は、苗字が”オザワ”と二人とも同じだが、原作は全く違う苗字。
2.原作では、光輝と理央が実は腹違いの兄妹という秘密が隠されている。
3.映画での二人の出会いは、苗字が同じことによる、写真屋の手違いだったが、原作では、”チバ”という人に掛けた理央の間違い電話で光輝と会話するのが最初。その後、痴漢に間違えられてもめていた光輝を理央が助けたことが対面での一番初めの出会い。
4.映画では単なる光輝の従姉妹だったカオリが、原作では光輝とカオリの間に過去に肉体関係、恋愛関係がある。そのため新たに出てきた理央と嫉妬したカオリがもめるシーンがある。
5.理央の彼氏のユウジが、原作では覚せい剤を売ったり、理央に薬をやらせようとしたりとかなり悪い奴になっている。また、ナオコが自殺する一番の原因を作っているのもこのユウジ。
6.映画では、光輝と出会った後の理央は、他の男との肉体関係はすべて断ち切っていたが、原作では、ユウジの腐れ縁を収めるために一度寝ている。
7.映画では、歴史好きの光輝と城めぐりデートをしているが、原作では海に行っている。そのため、映画で合った家紋Tシャツを友達に配るシーンは原作にはない。
8.原作では、光輝に別れを告げられた理央が、自暴自棄になり、再びユウジと縁を戻すが、ユウジが理央の弱みの証拠をビデオに撮り、それをネタに脅そうとしているのを知った光輝が理央を助けに行くというくだりがある。
9.原作では、モデルをしている理央に映画のオーディションを受ける話が合ったり、のちに映画に出演して芸能人として有名になっていく話がある。
10.映画では、手術によって記憶喪失になった光輝と理央が再会し恋愛を一から始める一応ハッピーエンドなラストでしたが、原作では、光輝は、手術をしても、回復せず亡くなってしまう。
■一応、「天使の恋」の映画と原作の気になる部分を上げてみましたが、映画になって削られてしまうシーンは、なんとなくわかるような気がします。
特に、原作にある2.の二人が腹違いの兄妹というのちに暴露される設定は、ちょっといらないかなと思います。この秘密がわかった時点で急速に何かが冷めてしまう感がありますし、それ以上の展開に進むのもどうかと読み手の理性が働いて、それ以降、恋愛的に失速感は否めない。
また、6.の光輝と出会った後も、腐れ縁で揉めないためとはいえ、ユウジと一度寝てしまうのも、リアルではあるが、理央の光輝への純愛度が薄まってしまっているのは否めない。この部分は大切に扱うべきで、映画では、その部分はきっちり線を引いて守る設定になっているので(ユウジが寝てくれと頼むシーンはあるが、寝ているシーンはない。その後ナオコとも今までの関係を拒否している)、たぶん脚本の段階で修正が入ったものと思われる。
個人的には、原作でナオコが自殺した後から「人殺し」という謎の脅迫メールが理央の携帯に入る話は、”犯人は誰?”というサスペンスさが合って意外と緊張感がある。恋愛から離れてしまうが、サイドストーリーとしてはなかなか。
評価 ★★★★☆ (星4つ)
(「天使の恋」の携帯小説ですが、いろいろ気になる部分もあるが、全体的に見て、映画化されるだけあって、物語にオーラがある。途中、途中で結構感動するし。あと、渋谷とかその辺を利用している人は、原作で動いていた理央らの足取りもなんとなくわかるので、より世界観に浸れるような気がします。)
天使の恋 スタンダード・エディション

JUGEMテーマ:恋愛映画 一般

■監督:寒竹ゆり
■出演者:佐々木希 谷原章介 山本ひかる 酒井若菜 津田寛治 若村麻由美 大石参月 七菜香
WOWOWで放送していた佐々木希主演の映画「天使の恋」ですが、この映画を見てから主演の佐々木希に嵌りかけたので、さらに映画の雰囲気に浸ってみようと「天使の恋」の原作の携帯小説も読破してみました。
ちなみに携帯でも読めますが、ピコピコページをめくるのがめんどうな方や、パケット通信料を気にしながら読みたくない方は、書籍版が出ているのそちらでも読めます。

ちなみに原作の「天使の恋」を一通り読み終わって思うことですが、これは原作と映画は全くの別物に仕上がっていたようです。
「天使の恋」の映画化するにあたり、脚本の段階で原作にある余分なストーリーや設定がはしょられていて、良さそうな設定だけ取り出して使った感がありますし、また、佐々木希を主演に迎えるにあたり、原作にある韓国ドラマのような二人の出世にまつわるどんでん返しやドロドロした展開もかなり削ぎ落とされていて、佐々木希のイメージを崩さない程度の内容に収めているといえます。
■映画「天使の恋」と原作の相違点
1.映画は、苗字が”オザワ”と二人とも同じだが、原作は全く違う苗字。
2.原作では、光輝と理央が実は腹違いの兄妹という秘密が隠されている。
3.映画での二人の出会いは、苗字が同じことによる、写真屋の手違いだったが、原作では、”チバ”という人に掛けた理央の間違い電話で光輝と会話するのが最初。その後、痴漢に間違えられてもめていた光輝を理央が助けたことが対面での一番初めの出会い。
4.映画では単なる光輝の従姉妹だったカオリが、原作では光輝とカオリの間に過去に肉体関係、恋愛関係がある。そのため新たに出てきた理央と嫉妬したカオリがもめるシーンがある。
5.理央の彼氏のユウジが、原作では覚せい剤を売ったり、理央に薬をやらせようとしたりとかなり悪い奴になっている。また、ナオコが自殺する一番の原因を作っているのもこのユウジ。
6.映画では、光輝と出会った後の理央は、他の男との肉体関係はすべて断ち切っていたが、原作では、ユウジの腐れ縁を収めるために一度寝ている。
7.映画では、歴史好きの光輝と城めぐりデートをしているが、原作では海に行っている。そのため、映画で合った家紋Tシャツを友達に配るシーンは原作にはない。
8.原作では、光輝に別れを告げられた理央が、自暴自棄になり、再びユウジと縁を戻すが、ユウジが理央の弱みの証拠をビデオに撮り、それをネタに脅そうとしているのを知った光輝が理央を助けに行くというくだりがある。
9.原作では、モデルをしている理央に映画のオーディションを受ける話が合ったり、のちに映画に出演して芸能人として有名になっていく話がある。
10.映画では、手術によって記憶喪失になった光輝と理央が再会し恋愛を一から始める一応ハッピーエンドなラストでしたが、原作では、光輝は、手術をしても、回復せず亡くなってしまう。
■一応、「天使の恋」の映画と原作の気になる部分を上げてみましたが、映画になって削られてしまうシーンは、なんとなくわかるような気がします。
特に、原作にある2.の二人が腹違いの兄妹というのちに暴露される設定は、ちょっといらないかなと思います。この秘密がわかった時点で急速に何かが冷めてしまう感がありますし、それ以上の展開に進むのもどうかと読み手の理性が働いて、それ以降、恋愛的に失速感は否めない。
また、6.の光輝と出会った後も、腐れ縁で揉めないためとはいえ、ユウジと一度寝てしまうのも、リアルではあるが、理央の光輝への純愛度が薄まってしまっているのは否めない。この部分は大切に扱うべきで、映画では、その部分はきっちり線を引いて守る設定になっているので(ユウジが寝てくれと頼むシーンはあるが、寝ているシーンはない。その後ナオコとも今までの関係を拒否している)、たぶん脚本の段階で修正が入ったものと思われる。
個人的には、原作でナオコが自殺した後から「人殺し」という謎の脅迫メールが理央の携帯に入る話は、”犯人は誰?”というサスペンスさが合って意外と緊張感がある。恋愛から離れてしまうが、サイドストーリーとしてはなかなか。
評価 ★★★★☆ (星4つ)
(「天使の恋」の携帯小説ですが、いろいろ気になる部分もあるが、全体的に見て、映画化されるだけあって、物語にオーラがある。途中、途中で結構感動するし。あと、渋谷とかその辺を利用している人は、原作で動いていた理央らの足取りもなんとなくわかるので、より世界観に浸れるような気がします。)
天使の恋 スタンダード・エディション

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