映画「人間失格」の感想(ネタバレ)

2011.04.25 Monday 邦画 人間ドラマ/ヒューマン

■映画「人間失格」の感想(ネタバレ)



■監督:荒戸源次郎
■出演者:生田斗真 伊勢谷友介 寺島しのぶ 石原さとみ 小池栄子 坂井真紀 森田剛 大楠道代 三田佳子

WOWOWで放送していた映画「人間失格」を鑑賞。

【映画「人間失格」のあらすじ】

父親は貴族員議員で資産家、という津軽きっての名家のお坊ちゃんとして生まれ育った大庭葉蔵。上京して高等学校に入学した葉蔵は、同じ画塾に通う6歳年上の堀木という男と知り合って遊び人の彼に感化され、葉蔵自身、酒や女に溺れるすっかり自堕落な放蕩生活を送るようになる。やがて葉蔵は、カフェのウェイトレス・常子と鎌倉の海で心中自殺を図るが、彼1人生き残るはめとなり、その後もさまざまな女たちの間を渡り歩いていく。

※WOWOWから引用

【映画「人間失格」の感想(ネタバレ)】

お笑い芸人ピースのボケ担当の又吉が大好きな小説家太宰治の同名原作小説「人間失格」をジャニーズの生田斗真を主演に迎えて初映画化した話題作。

原作はこちら↓


「人間失格」の原作は読んだ事が無く、小説家”太宰治”についてもよく知らないが、映画を観るとタイトル通りの「人間失格」な感じは主人公からひしひしと伝わってくる。

始めは、この主人公(葉蔵)に入り込めず、この映画大丈夫か?と思っていたが、遊び人の年上の男と出会い、その影響で酒と女を覚え、寺島しのぶ演じる常子とクラブで知り合ってからは、なかなか興味深くなる。

だが、生きがいを見つけられない主人公はその彼女を誘い薬を飲んで海に入る心中自殺を計るが、女性だけ死に自分は助かってしまう。

この辺りから、彼女の罪を背負って生きることになった主人公にだんだん引き込まれていく。

魅力的な容姿を持つ主人公は、行く先々で女性と恋愛関係になるが、生きがいはやめられない酒でその間を埋めるのが女性という典型的なダメ人間の道を進んでいく。

心中した彼女が亡くなっただけなら、まだしもようやく年下の無垢な女性(石原さとみ演じる良子)と知り合い、結婚し幸せな家庭を築くが、それも間もなく妻が他の男とやっているところ(レイプ?)を目撃してしまい、そのショックを忘れようと、再び酒を飲み、それでも耐えられなくなると大量の薬を飲み自殺を計ってしまう。

結局、この自殺でも死に切れずまた助かってしまう。

更生しようと唯一才能のある漫画を描く仕事を始めるが、アルコールがないと何もひらめかず、酒を断つため薬屋を訪れるが、そこの女性店主に、酒より害が少ないからと注射器を渡される。

それが原因で今度は、アル中からヤク中になってしまう。

結局、喀血するほど体調が悪くなった葉蔵を心配した執事が、葉蔵を療養所に送るが、療養所にいる間に、資産家の父親が死ぬと、財産はすべて兄が引き継ぎ、葉蔵は若くして、兄の命令で田舎での隠居生活に入る。

そこには葉蔵の世話人として、ふたまわり以上離れた老女(三田佳子演じる鉄)がいたが、葉蔵は、寂しさのあまりその女性とも関係を持つようになる。

最後は、その隠居場所からも離れ電車に乗ると、日中戦争に不満を言う兵隊らが一緒に乗っており…。

評価 ★★★☆☆ (星3.5個)

(物語は、単純で女と酒、薬という短絡的な欲望と芸術以外に特に生きがいがない男の人生が描かれている。タイトルにある”人間失格”という部分では、心中自殺で彼女を殺してしまった罪、戦争や生きることに必死な世間の人々とはかけ離れたところで、ただ堕落するようにアル中、ヤク中、女性に走っているという部分が大きく占めている。

ただ、この主人公が度々発する、や、金の切れ目は縁の切れ目の考え方などは、人間の本質を突いていて、世間のいわゆる固定観念とは別の領域で生きている人物とも思える。ある種、人生を達観しているため、洗脳が解けて世間のすべてに価値がないことに気づいてしまった空虚感がそこにあるという生き方の典型例。いろいろ考えると深いものがある。ちなみに原作と映画は異なる部分も多いようなので、太宰治の真意を理解するには原作を読む必要がある。)

人間失格

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2019.12.09 Monday -

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