映画「恐怖」の感想(ネタバレ)

2011.11.08 Tuesday ホラー映画レビュー

■映画「恐怖」の感想(ネタバレ)



■監督:高橋洋
■出演者:藤井美菜 中村ゆり 片平なぎさ 日下部そう 斉藤陽一郎 吉野公佳
 
WOWOWで放送していた映画「恐怖」を鑑賞。

【映画「恐怖」のあらすじ】

優しい両親のもと、森の中の一軒家で育てられた純真無垢な幼い姉妹、みゆきとかおり。ある晩、悪夢にうなされてベッドを這い出した2人は、両親がひそかに上映していた映画を目撃。それは人間の脳の実験の様子を記録した戦前の16mmフィルムで、そこに映し出された不思議な白い閃光を目の当たりにする。17年後、かつてのトラウマ的体験のせいで死への誘惑に取りつかれた26歳の姉みゆきはみずから命を絶つことを決意し……。

※WOWOWから引用

【映画「恐怖」の感想(ネタバレ)】

ジャパニーズホラーの大ヒット作「リング」シリーズを始め、日本のホラー作品の脚本を多く手がける高橋洋が監督したホラー作品。

恐怖」というド直球のタイトルがつけられており、おのずと”リング”や”呪恐”のようなヴィジュアル+心理的「恐さ」を体験できるのかと心して見てみたが、結果は思ったほどに怖くない。

物語は、人間の脳に隠されたある機能の謎を解明しようとする科学者の話で、人間が幽霊など幻覚を見るという現象は、実は脳の中のある機能が視覚に見せているという。

脳のある部分に直接刺激を与えることで、強制的に幽霊を見れるような実験をある女性に施すが、女性は予想通り、特別なものを観るようになり…と話は進んでいく。

一応ストーリーを追っていたのだが、ラストのオチ(すでに死んでいた)で、今までの話が、実は現実ではなく、姉目線での死後の話だったということがわかるオチなのだが、自分の頭ではラストを見ても、しっくりこずよくわからなかった。

この映画のテーマとしては、”自殺したらどうなる?”の問いに対し、あの世は本当にあるのかそれとも何もなくただ消えてなくなるのか?”という死後の謎で遊んでいるのだが、恐怖の要素を暗闇ではなく、で演出していたり斬新な設定を取り入れているのだが、ストーリー的には、???が多く理解に苦しむ。

ラストで語られるセリフ「消えるだけ…、消えるだけ…」という言葉だけが、この映画の後味の悪さを残す、嫌な終わり方を表しており、一人で見ているとちょっと怖い。

感覚的に「あの世」を信じている人間にとって、死んだら”ただ消えるだけ”=”あの世は存在しない”ということが、実は一番の恐怖なんだと、そんなことを表現したホラー映画なのだが、”あの世”があると感覚的に子供の頃から信じさせられている者にとっては、この映画を見てそれを全否定して受け入れるだけの、根拠と証拠は、この映画からは得られなかった。

たぶん潜在意識レベルでの恐怖のすり替え、上書きを行おうとした映画で、これが成功していれば相当怖い作品だと思うが、今ある常識(あの世があると思う)の方が強いためか、自分には上手く伝わらず成功しなかったのが、あまり怖くないという結論に至ったと思う。


評価 ★★★☆☆ (星3つ)

(霊は、人間の脳が見せているという科学的な部分で話を進めているのはすごく良かったが、その後、あの世が迫って襲い掛かってくるという設定は、心理的には、怖いが、ビジュアル的には白い光やモヤで表現され、暗闇が怖いと感覚に記憶されている自分に取っては今ひとつ怖くない。唯一良かった部分は、”吸血鬼が死ぬ時に断末魔の叫びを上げるが、あれは吸血鬼があの世がないのをわかっているから、人間はあんな悲鳴は上げられない。だから吸血鬼が好き…”というセリフがあったが、情緒的というか意外と好きな言葉だ。)


みんな死ぬ

-みゆき


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2018.07.15 Sunday -

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