映画「BALLAD 名もなき恋のうた」の感想(ネタバレ)
2011.11.24 Thursday 邦画 時代劇レビュー
■映画「BALLAD 名もなき恋のうた」の感想(ネタバレ)

■監督:山崎貴
■出演者:草なぎ剛 新垣結衣 大沢たかお 夏川結衣 筒井道隆 武井証 吹越満 斉藤由貴 吉武怜朗 香川京子 小澤征悦 中村敦夫
WOWOWで放送していた映画「BALLAD 名もなき恋のうた」を鑑賞。
【映画「BALLAD 名もなき恋のうた」のあらすじ】
小学生の真一は、湖のほとりで祈る着物姿の女性を夢に見続けていた。そんなある日、彼は導かれるように戦国時代へとタイムスリップしてしまう。偶然から春日の国の侍大将・井尻又兵衛の命を救った真一は城に招かれ、そこで夢の女性・廉姫と出会う。世話係となった又兵衛と心を通わす中で、真一は又兵衛と廉姫が互いに想い合っていることを知る。だがその矢先、廉姫に有力武将・大倉井高虎との婚儀の話が持ち上がり……。
※WOWOWから引用
【映画「BALLAD 名もなき恋のうた」の感想(ネタバレ)】
アニメ映画「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦」を、草なぎ剛と新垣結衣の共演で実写映画化した作品。
この映画は、劇場公開前に主演の草なぎ剛がお酒を飲んで全裸になり逮捕された騒動により、映画の公開時期が予定されていた時期より延期されたといういわくつきの作品。
事件以降、草なぎ剛自身はプライベートでもお酒を一切飲まず、先輩からの誘いもすべて断っているという(※橋田壽賀子談)徹底ぶりらしい。
そんな事情とは別に、この映画の中では、未来から持ってきた缶ビールを上手そうに飲むシーンがあり、例の一連の騒動を思い出すとなかなか面白い。たぶん草なぎ剛が酒を飲むシーンはこの映画以降現在までたぶんないと思われる。
また、大沢たかおも悪役キャラとして出演しているが、TBSの「仁-JIN-」を知っていると、「仁」の医者キャライメージが強すぎて、こちらの悪役は、大分無理している感じがしてしまう。いつあの音楽が流れて語りが始まるのか…とかいろいろ考えてしまう。
あとクレヨンしんちゃんのアニメの実写化という事実を知らずに見たためか、時代劇映画というよりも時代劇のコントを見させられている感覚が常にしていた。
草なぎ剛の時代劇の演技は、ところどころウッチャンの大嵐浩太郎を思い出す大げさな感じもあるし、新垣結衣の演技も現代劇の延長線上で、時代劇という感じがあまりしない。
それと、全体的に製作者側の「この位でいいだろう…」的な妥協した姿勢があからさまに見えるシーンがある。もう少し考えれば良くなるのに、あえてそのままにしているというか…。あえて狙っているのか、それとも単純なミスなのか…。
戦が終わった後にいきなり流れ弾に当たって死ぬ草なぎ剛のシーンは、都合が良すぎてどう考えてもおかしいし。あと戦のシーンの鬼気迫る迫力とは別に休戦前の撤退時には戦をギャグにしているシーンもあったり、ツッコミどころが満載。
RV車での合戦への突撃シーンでも窓全開だったり(※矢が飛んでくるよ〜)、子供だけならまだしも、両親(大人)までタイムスリップしてくるのは、さすがに実写で観るときつい。
アニメなら特に気にならない設定でも実写だと”現代のいい大人が二人いる”のはすごい気になるし、戦国時代の人々とのやり取りとか見ているこっちが気を使う。
ファンタジーなんだけど大人が来ることで、妙にリアルさが増すが、それでも変なファンタジー感はあるし。
この作品は、アニメの実写化という事実を見る前に知っているかどうかで評価がわかれそうだ。
評価 ★★★☆☆ (星3.5)
(この映画は、おかしなところを上げるとキリがないが、なぜか、妙にあきらめがつくというか、”いろいろ含めて空気が面白いからいいや”となる変な映画。こんな穴だらけの映画なのに、なぜか感動する場面はしっかりと泣けてしまうように泣き所は押さえている。結局タイトルの”BALLAD 名もなき恋の詩”ってなんのことだったのか全然わからないし。)
姫怒っておられるのですか?
-又兵衛
Ballad 名もなき恋のうた 【DVD】

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■監督:山崎貴
■出演者:草なぎ剛 新垣結衣 大沢たかお 夏川結衣 筒井道隆 武井証 吹越満 斉藤由貴 吉武怜朗 香川京子 小澤征悦 中村敦夫
WOWOWで放送していた映画「BALLAD 名もなき恋のうた」を鑑賞。
【映画「BALLAD 名もなき恋のうた」のあらすじ】
小学生の真一は、湖のほとりで祈る着物姿の女性を夢に見続けていた。そんなある日、彼は導かれるように戦国時代へとタイムスリップしてしまう。偶然から春日の国の侍大将・井尻又兵衛の命を救った真一は城に招かれ、そこで夢の女性・廉姫と出会う。世話係となった又兵衛と心を通わす中で、真一は又兵衛と廉姫が互いに想い合っていることを知る。だがその矢先、廉姫に有力武将・大倉井高虎との婚儀の話が持ち上がり……。
※WOWOWから引用
【映画「BALLAD 名もなき恋のうた」の感想(ネタバレ)】
アニメ映画「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦」を、草なぎ剛と新垣結衣の共演で実写映画化した作品。
この映画は、劇場公開前に主演の草なぎ剛がお酒を飲んで全裸になり逮捕された騒動により、映画の公開時期が予定されていた時期より延期されたといういわくつきの作品。
事件以降、草なぎ剛自身はプライベートでもお酒を一切飲まず、先輩からの誘いもすべて断っているという(※橋田壽賀子談)徹底ぶりらしい。
そんな事情とは別に、この映画の中では、未来から持ってきた缶ビールを上手そうに飲むシーンがあり、例の一連の騒動を思い出すとなかなか面白い。たぶん草なぎ剛が酒を飲むシーンはこの映画以降現在までたぶんないと思われる。
また、大沢たかおも悪役キャラとして出演しているが、TBSの「仁-JIN-」を知っていると、「仁」の医者キャライメージが強すぎて、こちらの悪役は、大分無理している感じがしてしまう。いつあの音楽が流れて語りが始まるのか…とかいろいろ考えてしまう。
あとクレヨンしんちゃんのアニメの実写化という事実を知らずに見たためか、時代劇映画というよりも時代劇のコントを見させられている感覚が常にしていた。
草なぎ剛の時代劇の演技は、ところどころウッチャンの大嵐浩太郎を思い出す大げさな感じもあるし、新垣結衣の演技も現代劇の延長線上で、時代劇という感じがあまりしない。
それと、全体的に製作者側の「この位でいいだろう…」的な妥協した姿勢があからさまに見えるシーンがある。もう少し考えれば良くなるのに、あえてそのままにしているというか…。あえて狙っているのか、それとも単純なミスなのか…。
戦が終わった後にいきなり流れ弾に当たって死ぬ草なぎ剛のシーンは、都合が良すぎてどう考えてもおかしいし。あと戦のシーンの鬼気迫る迫力とは別に休戦前の撤退時には戦をギャグにしているシーンもあったり、ツッコミどころが満載。
RV車での合戦への突撃シーンでも窓全開だったり(※矢が飛んでくるよ〜)、子供だけならまだしも、両親(大人)までタイムスリップしてくるのは、さすがに実写で観るときつい。
アニメなら特に気にならない設定でも実写だと”現代のいい大人が二人いる”のはすごい気になるし、戦国時代の人々とのやり取りとか見ているこっちが気を使う。
ファンタジーなんだけど大人が来ることで、妙にリアルさが増すが、それでも変なファンタジー感はあるし。
この作品は、アニメの実写化という事実を見る前に知っているかどうかで評価がわかれそうだ。
評価 ★★★☆☆ (星3.5)
(この映画は、おかしなところを上げるとキリがないが、なぜか、妙にあきらめがつくというか、”いろいろ含めて空気が面白いからいいや”となる変な映画。こんな穴だらけの映画なのに、なぜか感動する場面はしっかりと泣けてしまうように泣き所は押さえている。結局タイトルの”BALLAD 名もなき恋の詩”ってなんのことだったのか全然わからないし。)
姫怒っておられるのですか?
-又兵衛
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