映画「回路」の感想(ネタバレ)

2012.03.05 Monday 邦画 ホラー

■映画「回路」の感想(ネタバレ)




■監督:黒沢清
■出演者:加藤晴彦 麻生久美子 小雪 有坂来瞳 松尾政寿 武田真治 哀川翔 役所広司

WOWOWで放送していた映画「回路」を鑑賞。

【映画「回路」のあらすじ】

園芸店で働くミチは、無断欠勤した同僚の男性の家を訪ねるが、部屋にいた男性は一見普段と変わりないように見えながら、ミチが目を離した一瞬の隙に首を吊って自殺してしまう。やがて彼女の周囲の人間は次々と姿を消していき……。一方、大学生の亮介はインターネットを見ているうち、奇妙なサイトにたどり着く。不気味な物を感じた彼はあわてて接続を切り、情報処理センターで知り合った女子学生の春江に相談を持ちかけるが……。

※WOWOWから引用

【映画「回路」の感想(ネタバレ)】


カンヌ国際映画祭国際批評家連盟賞を受賞した「LOFT ロフト」の黒沢清監督のホラー作品。

物語は、職場仲間や友人、家族が伝染のように謎の死を遂げていく異常な状況の中で唯一生き残っていた女性の話。

前回の「ロフト」に続き、黒沢清作品の二作目にあたるが、こちらの方がホラーとして、ビジュアル、心理的に怖い。特にラストの黒い霊がカメラに近寄ってくるシーンはなかなかの怖さだ。部屋を真っ暗で見よう。影がテレビから出てきそうな、そこにいるかのような感覚がある。

ちなみに、霊(死者)も物質で、普通なら別の世界(霊界)にいるが、その霊界の箱も限界があり、制限を超えると、こちらの生きた世界に霊が飛び出てくるというのが、この”回路”の大まかな話になる。

フィクションであるが、理論的にも説明があり、意外と良く出てきている脚本だと思う。人が自殺した(死ぬ)と、その場所に黒い染みが残り、霊はそこに閉じ込められてしまったように、その場所にずっと残っているという設定だ。

死んだら””ではなく、死は”永遠の孤独”というのがテーマにあり、想像すると心理的にも結構怖い。この映画を見ると余計死にたくないと感じる。



評価 ★★★☆☆ (星3.5)

(この作品は、カンヌ国際映画祭で批評家連盟賞という賞を取っただけあって、見た後にいろいろと考えさせられる良く出来たホラー映画。個人的に前回見た「ロフト」よりも全然良い。ラストでは、異常事態により飛行機の墜落シーンまであり、ニコラスケイジ主演の映画「ノウイング」の1シーンを髣髴し結構ビックリ。ある町のひとつの出来事レベルではなく、世界規模の話に広がる絶望感は海外ドラマ「LOST」の雰囲気も感じる。テンポが遅いのでやや退屈に感じるときもあるが、ホラー、ストーリー含め内容は良く出来ている。)


人を助けようとして

良かれと思って掛けた言葉が

結局いつもより深く相手を

傷つけることになるよね

そのことで自分もまた傷つくし

コミュニケーションって

そういうものじゃない

どうしたらいい

私ならたぶん何もしないな


-園芸店の社長


本当は繋がっていないよ

人間なんて

コンピューターの点と同じ

一人ひとりバラバラに生きてる

そんな感じするな


-春江



死んでもずっと一人だったら

どうする?


-春江


結局人間も幽霊も同じ

生きてようが死んでようが


-春江


永遠に生きたいの?

それって楽しい?


-春江



長い

死は永遠の

孤独だった

-幽霊


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