映画「ありあまるごちそう」の感想(ネタバレ)

2012.04.01 Sunday ドキュメンタリー映画レビュー

■映画「ありあまるごちそう」の感想(ネタバレ)




■監督:エルヴィン・ヴァーゲンホーファー
■出演者:-

WOWOWで放送していた映画「ありあまるごちそう」を鑑賞。

【映画「ありあまるごちそう」のあらすじ】

オーストリアでは第2の都市グラーツで消費される分とほぼ同じ量のパンが毎日、捨てられる。アフリカから移住した労働者がスペインで作ったトマトは、輸送費を考慮しても安いという理由で東欧に輸出される。フランスでは小規模経営の漁師にどこでどんな魚を捕獲したかというデータをEUに報告するよう義務づけられ、それは結果的に巨大水産企業に利益をもたらす。取材陣は専門家たちにインタビューし、問題点を浮かび上がらせる。

※WOWOWから引用

【映画「ありあまるごちそう」の感想(ネタバレ)】


オーストリア製作の””にまつわるドキュメンタリー映画。

内容は、主にヨーロッパの食品(大豆、パン)、漁業、農業(トマト、ナスなど)、食肉業(鳥)に従事する専門家や、労働者の実体に迫ったインタビュー作品。

以前に精肉業界を描いた映画「ファーストフードネイション」では、生きた牛が精肉される工場の映像が収録されており、牛の大量殺戮現場と思うほど血と死体の映像はかなり衝撃を受けたが、このドキュメンタリー映画もラストに、鳥の精肉工場が映し出され、鶏が肉へと変わる衝撃的な瞬間が収められている。

鳥の精肉については、鳥のストレスを無くすため、トリには見えないというブルー?のライトの中を通って処理されており、始めはピヨピヨ盛んに鳴いていた鳥も、ベルトコンベアで進むごとに、電気を通した水で感電、気絶させられた後、頭を下に逆さにされ、回転するナイフで順々に首を切られ血を抜かれていく。

その後、各部位(ムネ肉、手羽など)に分かれるように機械的に次々と処理されていく。

この映像は、見た目に結構衝撃的だが、何が一番怖いかと言うと、最初はうるさいほど鳴いていた鳥たちが、ある工程をすぎた途端、鳴き声が一切しなくなり、工場内が機械音しか聞こえなくなることだ。この静まり返った雰囲気が相当恐い。※心臓の弱い人には鶏肉加工シーンはおすすめできない。

ちなみに鶏肉加工の現場以外は、それほど心臓に悪いシーンはないが、パンが一日に捨てられる量の多さや、トマトのハウス栽培の敷地の広さなどはスケールの大きさに驚愕する。

特に、ヨーロッパのハウス栽培で大量に作られた安いトマトが、アフリカへ輸入されており、そのせいでアフリカの野菜が価格負けして売れなくなり、アフリカの労働者が仕事を失い、逆にヨーロッパのその農場に移り住んで低賃金で働いているという、よくわからないことが起きている。

大企業がライバル企業を追い出すために行っている大量生産によるコスト減の策略だが、食料そのほか無駄が多く、見ているとため息しか出てこない。


評価 ★★★★☆ (星4つ)

(この映画は、利益拡大のために行っている国や大企業の実態がいろんな角度で紹介されていて、テレビでは絶対に流されないような食の裏側がわかりやすくまとめられている。富を得られない人たちの悲惨な現状を見ていると、飢餓が増えてしまう国や企業の政策について異議を唱えたい気持ちになるが、結局のところ、品質よりも値段が安いものを消費者が選んでいるのが大きな原因なので、いつまでも無くならないのだろうと思う。個人的に出来ることは、大企業の商品を買わず直接農家や身近な販売者から購入することになるのかなと思う。)



自然は正確だ

いい加減に

扱ってはならない


-?


身の締まり具合と

エラの色をチェックする
(※新鮮な魚の選び方)

-?


現在小麦は1トンで

100ユーロだ(約1万円)

冬の路面にまく

凍結防止用の塩の方が高い

-?


食用ではない

売り物だ


-?


幸せとお金は

無関係だと思えるよ

-?


風味では劣るが

見た目では分からない


-?

子供たちは

トマト本来の味を

知らずに育つ


-?


遺伝子組み換えと無縁の食品は

まずないだろうし

それを確かめることもできない


-?



富は貧しい人から

搾取することで蓄積される


-?


われわれは貧しい人を

犠牲に生きている


-?



今の世界経済なら

問題なく120億人を養える

ということは

餓死は殺人にほかならない


-?


利潤最大化は専制的な大企業による

殺人的な戦略なんだ

-?


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2019.12.09 Monday -

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