映画「戦火のナージャ」の感想(ネタバレ)

2012.09.28 Friday 洋画 戦争映画

■映画「戦火のナージャ」の感想(ネタバレ)




■監督:ニキータ・ミハルコフ
■出演者:ニキータ・ミハルコフ ナージャ・ミハルコフ オレグ・メンシコフ ヴィクトリア・トルストガノヴァ セルゲイ・マコヴェツキー マクシム・スハノフ

WOWOWで放送していた映画「戦火のナージャ」を鑑賞。

【映画「戦火のナージャ」のあらすじ】

1943年、KGB幹部のドミートリは、かつてスターリンへの反逆の罪で銃殺刑に処されたはずの元陸軍大佐コトフが、どうやらまだ生きていることを聞かされ、その再調査を命じられる。コトフは強制労働収容所に送られた後、ドイツとの戦争が始まって収容所が混乱に陥ったさなかにそこから脱出し、いまや一兵卒として戦場の最前線に参加していた。一方、娘のナージャは従軍看護婦となり、戦地で父親を懸命に探し回るのだが…。

※WOWOWから引用

【映画「戦火のナージャ」の感想(ネタバレ)】

第47回カンヌ国際映画祭審査員特別グランプリ第67回アカデミー外国語映画賞をW受賞したニキータ・ミハルコフ監督の「太陽に灼かれて」の16年ぶりの続編。

物語は、第二次戦争中、離れ離れになってしまった父娘の再会の行方を追った話。

番組情報でロシアの戦争スペクタクル作品と書かれていて気になってチェックしてみた。※前作は未視聴

この映画は、第二次世界大戦のソ連を舞台に、歴史上最も人を殺したとされる独裁者スターリンの傍にいた一人の幹部(父娘)を追ったもので(※フィクション?)、当時の共産党の実体やスターリンの人物像、そして、戦争中の信仰心なども深く描かれている。

作品全体でみると、シリアスな作品だがところどころユーモアが盛り込まれているが、このユーモアが、意外と作品の根幹を揺るがすほど、やっちゃってる感がある。

まず、序盤にパイ投げならぬスターリンの顔面を(主人公(コトフ)が)ケーキに押しつけるという夢オチの話があるが、このスターリン支配の圧制のストレス(恐怖)から出たストレス発散の描写は、結構すごい角度で描いていると思う。※これはちょっとユーモアが過ぎて、全体を通して見ると、この部分が浮き出ており作品バランスが揺らいだ感がある。

しかし、ここでのユーモアは何事もなかったように話は進み、その後は、戦争中あるあるの、なぜ罪なき者が大勢死ぬなかで、生き残っているのか?という謎と信仰心の話もあり、ずっとシリアスを保つのだが、ふとラストになると、またおかしなシーンが挿入されている。

それが、主人公(父)の娘(ナージャ)であり、衛生兵として前線で治療する彼女に対し、やけどと銃撃を負い瀕死の負傷兵が言う「((死ぬ前に)胸(おっぱい)を見せてくれ」だ。

ちなみにこれがラストカットになっている。

どうしてもイントロとラストのシーンだけ、他のシーンを圧倒してインパクトが強く印象に残る。人間の本質(幼稚さ)を鋭く描いているのか、この作品は今までに見たことがない変わった戦争映画だ。


評価 ★★★☆☆ (星3.8)

(ニキータ・ミハルコフ監督の異色な変態さがわかる作品。ちなみにラストの「胸を見せてくれ」のシーンは、実の娘に演じさせている辺りは、変態度は最高峰でしょう。なかなか自分の娘にそんなシーンを振り分けられない。ちなみにタイトルにある「戦火のナージャ」も実の娘の名前と同じものを使っている。アクション部分や背景(セット)など制作費も物凄く掛かっていて迫力があり、橋のシーン、船(海)のシーン、山のシーン、村のシーンと場面転換するが、それぞれ素晴らしく印象に残る。本編は2時間33分(153分)と長尺作品だが、そんな長さは感じないほど各シーンの吸引力はあり、よく出来ている。ただシーンのつなぎ方はわかりづらいのが難点。映像はきれい。)


父親ではなく

単なる”生物学上の親”です


-リュバ


これが戦争だ

唯一の救いといえよう


-?


私の意志ではなく

すべてを神の意志に委ねる


-アレクサンドル


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2017.11.16 Thursday -

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